08/11/27 第12回厚生科学審議会生活衛生適正化分科会議事録 第12回厚生科学審議会生活衛生適正化分科会議事録              日時:平成20年11月27日(木)                 10:00〜12:00              場所:中央合同庁舎第5号館5階                 共用第7会議室 1 開 会 2 議 事  (1)諮問及び審議     理容業、美容業、興行場営業の振興指針の改正について  (2)その他 3 閉 会 (事務局)  厚生労働省健康局生活衛生課組合振興係  担当:小嶋・堀  電話:03−5253−1111(内線2439) ○久保田補佐 今日は、天気の悪い中お集まりいただきまして、どうもありがとうござ いました。  それでは、定刻になりましたので、ただいまから第12回厚生科学審議会生活衛生適 正化分科会を開催させていただきます。  本日は、鵜飼委員、加納委員、来生委員、高橋委員、加来委員は欠席の連絡を受けて おります。また、中村委員は少し遅れるという連絡をいただいております。  当分科会は委員総数23名でございまして、現在出席者17名で過半数に達しておりま すので、厚生科学審議会第7条第1項の規定により、本日の会議は成立いたしますこと を御報告申し上げます。  それでは、議事に入ります前に、上田健康局長よりごあいさつ申し上げます。 ○上田健康局長 担当しております健康局長の上田でございます。  本日は、第12回厚生科学審議会生活衛生適正化分科会ということでございまして、 お忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。  早速ですが、今年度は諮問書のとおり、理容業、美容業、興行場営業、クリーニング 業、すし店営業の5業種の振興指針について、御審議をお願いしているところでござい ます。委員の先生方には本日と12月10日の2回にわたり御審議いただくことになると 思いますけれども、お忙しい中よろしくお願いしたいと思います。  さて、この振興指針は、生活衛生関係営業の振興を図り、併せて公衆衛生の向上や利 用者の利益擁護を図ることを目的として策定するものでございます。その振興指針を基 に、都道府県の同業組合が振興計画を策定するということになっているわけでございま して、厚生労働省といたしましても、振興指針に基づく事業に対して予算、融資、税制 などの支援を行っているところでございます。よりよい振興指針となりますように、皆 様方の御意見を承りたいと思っておりますので、何とぞよろしくお願い申し上げす。あ りがとうございました。 ○久保田補佐 ありがとうございました。  それでは、皆様には誠に申し訳ございませんが、上田局長は所用のためここで退席さ せていただきますことを御了承いただきたいと思います。 ○上田健康局長 失礼をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 (上田健康局長 退室) ○久保田補佐 続きましては、本日御出席の委員の皆様、そして、本日の議題となって おります振興指針に関する意見聴取人として御出席いただいております皆様を御紹介さ せていただきます。  まず、当分科会の井原会長でございます。  続きまして、当分科会の原田副会長でございます。  北里大学医学部教授の相澤好治様でございます。  全国地域婦人団体連絡協議会理事の井上耐子様でございます。  全国理容生活衛生同業組合連合会理事長の大森利夫様でございます。  財団法人日本消費者協会参与、長見萬里野様でございます。  財団法人全国生活衛生同業組合中央会専務理事の小宮山健彦様でございます。  城西国際大学経営情報学部教授の佐藤和代様でございます。  早稲田大学常任理事の田山輝明様でございます。  サービス・ツーリズム産業労働組合連合会中央執行委員の土門則子様でございます。  全国社交飲食業生活衛生同業組合連合会会長の濱田康喜様でございます。  全日本美容業生活衛生同業組合連合会常務理事の原恒子様でございます。  株式会社日本政策金融公庫常務取締役の中村吉夫様は、少し遅れられるという連絡が 入っております。  全国料理業生活衛生同業組合連合会会長の藤野雅彦様でございます。  国際医療福祉大学教授の松田鈴夫様でございます。  関西大学社会学部教授の安田雪様でございます。  主婦連合会会長の山根香織様でございます。  生活協同組合パルシステム東京理事長の吉森弘子様でございます。  続きまして、意見聴取人を紹介させていただきます。  全国興行生活衛生同業組合連合会会長の大藏滿彦様でございます。  財団法人全国生活衛生営業指導センター指導調査部長の柴崎義雄様でございます。  以上、今日出席の委員の皆様と意見聴取人を紹介させていただきました。  次に資料の確認を行いたいと思います。 (配付資料確認)  資料等漏れがある場合は申し出ていただければと思います。  以降の議事進行につきましては、井原会長からよろしくお願いいたします。 ○井原分科会長 それでは、私の方で議事進行を務めさせていただきます。  早速、審議に入りたいと思います。本年度は理容業、美容業、興行場営業、クリーニ ング業、すし店営業と大変盛りだくさんでございますが、この5つの振興指針の改正の 審議をしていただくということになっております。  本日は、そのうち理容業、美容業、興行場営業の3業種の振興指針の改正について審 議をいただく予定になっております。  それでは、まず、松岡生活衛生課長より説明をお願いいたします。 ○松岡課長 生活衛生課長の松岡でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、資料1から御説明させていただきたいと思います。  まず、諮問書でございます。これは厚生科学審議会会長に対して厚生労働大臣から理 容業、美容業、興行場営業、クリーニング業、飲食店営業(すし店)の振興指針の改正 について諮問をされているものでございます。  資料2でございますけれども、これは厚生科学審議会会長より生活衛生適正化分科会 会長に諮問の付議がなされておりまして、ここで御審議をいただきたいということでご ざいます。内容につきまして、後ろの振興指針案に示しているところでございます。  それから、本日と12月10日の2回に分けて御審議をお願いするということにいたし ております。  資料3でございますけれども、先ほど申しましたように振興指針でございますが、生 活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律に基づいて、厚生労働大臣が定め ることになっておりまして、これを基に第56条の3でございますけれども、各組合が 計画を定めるということになっておりまして、これに基づいて施策を進めていくという ことになっております。  続きまして、審議会の方で振興指針の設定を行う場合には、厚生科学審議会に諮問す るということになっております。  資料4でございますけれども、振興指針、振興計画のあらましということでございま すが、今申しましたように、振興指針の設定目的というのは、生衛業の振興を計画的に 推進して、公衆衛生の向上、利用者の利益の増進に資することを目的とするということ でございます。  生衛業の各業種、振興指針の性格としては、業界全体の振興を図るための指針と、組 合が策定する振興計画の認定基準という性格を持っているものでございます。  この設定業種としては16業種ございまして、振興指針を設定いたしました場合には 厚生労働大臣が告示を行うことになっているものでございます。  振興計画については、各業種での認定状況、ここに掲げる状況になっておりまして、 5年に一度指針の見直しをして計画を策定していただくということになっているもので ございます。  振興事業に対する国の配慮ということで、日本政策金融公庫の融資が行われることに なっているところでございます。  簡単でございますが、以上でございます。 ○井原分科会長 ありがとうございました。  本日は、理容業、美容業、興行場営業の3業種について審議をしていただくわけでご ざいますけれども、まず、事務局から3業種の振興指針の概要を説明していただき、そ の後、理容業、美容業、興行場営業の順に質疑を行うという形で進めさせていただきま す。  それでは、事務局からよろしくお願いいたします。 ○久保田補佐 それでは、事務局から説明させていただきます。  今回の振興指針の改正の考え方ですけれども、平成14年8月に本分科会の副会長も お願いしております原田先生に座長を務めていただきまして、生活衛生関係営業振興指 針の見直しについての考え方を取りまとめていただきまして、参考資料5に見直しの考 え方をつけさせていただいております。  その後、それに基づいて順次改正されておりまして、今回改正予定の5業種の振興指 針も平成16年に改正されております。今回それに基づいて2回目の改正ということに なります。  改正前の従前の振興指針といいますのは、業界全体の需要額、言い換えますと数値目 標といったものを定めておりまして、業界横並びの指導的な内容となっておりましたが、 見直し後は先駆的な経営事例あるいは社会状況の変化によって対応が求められている事 項を示すことによって営業者にヒントを与え、個々の営業者に自分の店の見合った経営 改善に取り組める内容としてきているところでございます。  それから、平成16年以降、今までの5年間に起こった新たな問題等を新たに指針に 盛り込んで改正しております。また、昨年や一昨年の振興指針との共通した事項での文 言の修正等を行っております。  それでは、理容業の事務局原案について説明させていただきますが、事前に委員の先 生には最終案を送付させていただいておりますので、ある程度お目通しいただいている かと思いますので、その概要等を新旧対照表を用いて説明していきたいと思います。21 ページ、理容業の振興指針新旧対照表があるかと思いますので、それで説明していきた いと思いますので、よろしくお願いします。  最初は目次ですけれども、これは昨年の振興指針の審議会のときに目次をつけた方が いいのではないかということで、昨年から追加されておりまして、今年の5業種もすべ て目次を新規につけさせていただいております。  続きまして、前文についてですが、これは近年の振興指針の横並びということで文言 を整理させていただいております。  22ページですが、前文の一番最後「また」というところを追加させていただいており ますが、指針の積極的な活用により、国民生活の質の向上が期待されるということを追 加させていただいております。  続きまして、「第一 営業の振興の目標に関する事項」の「一 理容業を取り巻く環境」 で、理容業を取り巻く環境では、施設数及び従業者数を加えさせていただきました。  23ページですけれども、施設等が減少しているということで、その背景として利用頻 度の低下や低価格チェーン店の出現による競争の激化ということにより、経営環境が厳 しくなっているということを述べさせていただいております。  「二 今後五年間における営業の振興の目標」ですが、23〜24ページに書いておりま すが、今後の目標として、新たなメニューやサービスの導入により、顧客に満足しても らえる店づくりが必要というところを書かせていただいております。  24ページで、原材料価格の高騰や世界的金融危機で経済状況の変化が予想される中で、 利用者の要望に対応したサービスが必要ということを書かせていただいております。  「第二 理容業の振興の目標を達成するために必要な事項」として「一 営業者が取 り組むべき事項」ですけれども、この辺は前回の振興指針と余り内容的には変わってお りません。ただ、日常の衛生管理のところで、感染症対策の充実とかアタマジラミの件 は今回追加させていただいております。  「(二)衛生面における施設及び設備の改善に関する事項」も、大体前回の振興指針と 大幅な書きぶりの変更はございません。  26ページ「(一)経営方針の明確化及び独自性の発揮に関する事項」では、自店の経営 能力を把握し、自店の経営方針を明確にすることが重要であるというところを書かせて いただきまして、下の方の「特に」というところで、特に小さい店は経営診断を積極的 に活用し、経営改善に取り組むことが必要というところは、従前は別の項目で経営診断 の活用というところがあったんですが、それをこちらの方に持ってきまして、まとめて 書かせていただいております。この項目に入れ替えたということでございます。  続きまして、27ページの「(二)サービスの見直し及び向上に関する事項」では、メニ ューの見直しや開発が必要であると記載しており、その例示の中で体全体のエステティ ック、スキャルプトリートメント、アロマセラピー等と新規の事項を加えさせていただ いております。  また、その項目の最後のところでクールビズヘアとか冷シャンプーの取り組みについ ても記載させていただいております。  27〜28ページの「(三)施設及び設備の改善に関する事項」でも、リラクゼーションメ ニューの設備というところを今回追加させていただいております。  「(四)情報通信技術を利用した新規顧客の獲得及び顧客の確保に関する事項」では、 情報通信技術を利用した顧客の獲得では、ダイレクトメールやインターネットの活用等 による新規顧客の確保が必要。また、個人情報の適正な取扱いというところも追加させ ていただいております。  次に「(五)表示の適正化と苦情の適切な処理に関する事項」では、ほとんど前回の書 きぶりと同じなんですけれども、見やすい表示とか標準営業約款登録の事項を記載させ ていただいております。  「(六)人材育成及び自己啓発の推進に関する事項」も、前回とほとんど同じでござい ましたけれども、若者に魅力のある職場づくりのためには、技術を向上させるための技 能の向上や適正な労働条件が必要であると記載してあります。  30ページの「二 営業者に対する支援に関する事項」の「1 組合及び連合会による 営業者への支援」で、「(一)衛生に関する知識及び意識の向上に関する事項」「(二)施設及 び設備の改善に関する事項」、31ページの「(三)利用者の利益の増進に関する事項」、「(四) 経営管理の合理化及び効率化に関する事項」ということで、この辺もほとんど前回と同 じような書きぶりにさせていただいております。  その中で、30ページの「(二)施設及び設備の改善に関する事項」の後段の「また、高 齢者等の利便性を考慮した店舗の設計」というところは、従前の指針では34ページの 「第三 営業の振興に際し配慮すべき事項」の「一 少子・高齢化社会等への対応」で 書かれていたものを組合のやる事業ということでこちらに持ってきております。  続きまして、31ページで「(五)営業者及び従業員の技能の改善向上に関する事項」で は、美顔エステティック等の新しいサービスの講習会の開催を加えさせていただいてお ります。  次に、「(六)事業の共同化及び協業化に関する事項」とか、「(七)取引関係の改善に関す る事項」は、他の業種の振興指針と文言を統一させていただきました。  32ページ「(八)従業者の福祉の充実に関する事項」では、今回、医療保険、年金保険、 労働保険等の加入等の啓発に関する事項を追加させていただいております。  「(九)事業の継承及び後継者支援に関する事項」も、他の業種の文言と統一させてい ただきました。  「2 行政施策及び政策金融による営業者の支援並びに利用者の信頼の向上」では、 都道府県指導センターが取り組む事項として、営業者に対する経営改善のための経営指 導員、経営特別相談員による具体的指導・助言の支援を行うことと、保健所等と連携を して今まで「新規事業者等」という書きぶりだったんですけれども、新規開業者及び未 加入事業者に対する組合の加入促進策を講じることと文言を修正させていただいており ます。  (二)全国指導センターの取り組み事項と、(三)国、都道府県に講ずる事項は、ほとんど 前回と書きぶりは同じになっております。  (四)日本政策金融公庫です。今年度政策金融の4つの機関が統合しまして、日本政策 金融公庫が10月1日に成立しました。この関係の資料は参考資料11〜14で、日本政策 金融公庫の設立をつけさせていただいておりますので、去年までの国民生活金融公庫が 今年から日本政策金融公庫に変わったということでございまして、基本的には今までの 生活衛生資金貸付についてはそのまま事業が継承されて、同じようなことをやっていく ということで、また、営業者への支援や情報提供のことも記載させていただいておりま す。  「第三 営業の振興に際し配慮すべき事項」ということで、「一 少子・高齢化社会等 への対応」で、今までは高齢化社会の対応のところに少子も加えさせていただきまして、 34ページで男女共同参画の推進や、今まで美容業には入っていたんですけれども、理容 業には入っていなかったんですが、それも理容業の方に入れさせていただきました。  それから、身体障害者の補助犬法の適用を受けることをつけさせていただいておりま す。補助犬のマニュアルは、参考資料7につけさせていただいております。  続きまして、「二 環境保全及び省エネルギーの強化」ということで、環境保全につい ては基本的には前回と同じような書きぶりになっておりまして、今回は項目として省エ ネルギーの強化ということで、省エネルギーを強調して書かせていただいております。 皆さん御存じのように、京都議定書の批准もございますので、理容業はそれほどエネル ギーをたくさん使う業種ではないのですけれども、それでも国民の義務として入れた方 がいいのかなと思って入れさせていただきました。京都議定書の要点については、参考 資料6の1枚ものでまとめたものをつけさせていただいております。  最後に、「三 地域との共生」ということで、内容的には前回とそれほど変わっていな いのですけれども、書きぶりとして他の業種の振興指針に合わせて文言を修正させてい ただいております。  以上、理容業の振興指針の概要を新旧対照表を用いて説明させていただきました。  続きまして、美容業の振興指針について説明させていただきます。これも50ページ の美容業の振興指針の新旧対照表で説明していきたいと思います。先ほどの理容業の説 明とかなりダブルところがございますから、その辺は省略させていただきまして、美容 業の独特なところを説明していきたいと思います。  目次や前文については、先ほどの理容業の説明とほとんど同じでございます。  51〜52ページの「一 美容業を取り巻く環境」ですけれども、この辺も先ほどの理容 業と同じように、美容業の施設数や従業者数を追加させていただいております。内容に ついては、女性の根強い需要や、男女を問わないファッション志向というところで施設 数が増加しているということ、もう一つは、ただ経営の悩みとして、客数の減少を挙げ ている経営者も多いということを挙げさせていただきまして、サービスの多様化への対 応が求められいるというところを記載させていただいております。  52〜53ページ「二 今後五年間における営業の振興の目標」は、安全で良好なサービ スを提供し、利用者の要望の多様化、高度化、ファッション化及び個性化に対応し、精 神的癒し及び健康が重視される中で、特色ある店づくりを通じて安定した経営を図る必 要があると記載し、また、経済状況の変化が予想される中で、利用者の要望に対応した サービスが必要であると書かせていただいております。  次に、54ページですけれども「第二 美容業の振興の目標を達成するために必要な事 項」で、「1 衛生水準の向上に関する事項」は、先ほどの理容業とほとんど同じですが、 違うところを説明させていただきますと、55ページの新しい施術の実施に際しては、非 常に注意してやってくださいということをつけさせていただいております。  続きまして「2 経営課題への対処に関する事項」といたしましては、これも先ほど の理容業の説明と大体同じ書きぶりになっておりますので省略させていただきます。  56ページの「(二)サービスの見直し及び向上に関する事項」で、新たなサービスとい うことで57ページでウエディングドレスの着付けなどを加えさせていただいておりま す。  「(三)施設及び設備の改善に関する事項」や「(四)情報通信技術を活用した新規顧客の 獲得及び顧客の確保に関する事項」も、基本的には先ほどの理容業とほとんど同じでご ざいます。58ページの(五)表示に関するものや、(六)人材の育成も大体同じ書きぶりに なっております。  59ページ「二 営業者に対する支援に関する事項」も、先ほどの理容業とほとんど同 じところも多いのですけれども、美容の業界が取り組んでいる事項としまして60ペー ジ「(五)営業者及び従業員の技能の改善向上に関する事項」ということで、美容連合会 が取り組んでおりますハートフル美容師の資格制度とか、エステ、ネイル、メークの評 価認定制度というところを今回新たに入れさせていただいております。  「(六)共同化、協業化や「(七)取引関係の改善に関する事項」「(八)従業者の福祉の充 実に関する事項」も、先ほどの理容業とほとんど同じ書きぶりになっております。  61ページの「2 行政施策及び政策金融による営業者の支援並びに利用者の信頼の向 上」も、先ほどの理容業の説明と同じような書きぶりになっております。  62ページの「第三 営業の振興に際し配慮すべき事項」も、大体は先ほどの理容業と 同じような書きぶりになっております。  以上、簡単ですが、美容業の説明を終わらせていただきます。  最後ですが、興行場営業の振興指針の概要について説明させていただきます。これも 先ほどと同じように77ページの新旧対照表で説明していきたいと思います。この辺も 説明としましては、先ほどの理容業、美容業と共通した部分も非常に多うございますの で、その辺は割愛させていただきます。  目次や前文は、先ほどの理容業、美容業とほとんど同じでございます。  78ページの真ん中辺りに、なお書きで「なお、現時点においては、興行場の多くを映 画館が占めているため、今回の指針では特に映画館を例に記述することとする」という ことで、興行場というのは映画館のほかに演劇場とかスポーツ施設とかいろいろあるん ですけれども、基本的に前回もそうですが今回も映画館を中心に指針を取りまとめさせ ていただいております。  「一 興行場営業を取り巻く環境」としましては、シネコンが占める率が多くなって きて、スクリーン数では全体の75%を超える勢いで増えている。興行収入については、 一スクリーン当たりの収入は減少している。日本の映画の頑張りが目立ち、洋画を21 年ぶりに超えたと。その一方、単独館が減少している。最後に、映画の興行収入がヒッ ト作の有無によって非常に大きく左右されるという状況を書かせていただいております。  次に「二 今後五年間における営業の振興の目標」は、79〜80ページで書かせていた だいておりますけれども、娯楽の多様化の中で映画館は利用者の臨む映画を快適な環境 で鑑賞できる魅力ある施設づくりに努めるとともに、今後のデジタル化に対応する必要 があると。デジタルシネマへの対応が必要であるということを書かせていただいており ます。  次に、80ページの「第二 興行場営業の振興の目標を達成するために必要な事項」と いうところで、この辺も理容業、美容業と共通する部分も多いのですが、衛生水準の向 上に関する事項で、独特と言っていいのかわからないですけれども、特に映画館という のは非常にたくさんの人を1か所に集めるという、ほかの業界とは違う特殊な事情もご ざいますので、今危惧されています新型インフルエンザを踏まえた従業員への教育を強 調して書かせていただいております。  あとは、消防法の遵守とかほかの業ではないようなことも、映画館独特ということで 書かせていただいております。  81ページ「2 経営課題への対処に関する事項」では、これも基本的には理容業、美 容業と同じところが多いんですが、82ページの「(二)サービスの向上及び顧客の確保に 関する事項」で、去年、映画盗撮防止法というのが成立いたしまして、その周知に努め なければいけないということで書かせていただいております。映画盗撮防止法に関して は、参考資料10に「映画盗撮防止法Q&A」というチラシをつけさせていただいてお ります。  83ページの「(三)施設及び設備の改善に関する事項」でも、定期的な清掃のことは当 然ほかの業界と同じように書かせていただいているんですが、デジタル化に伴いデジタ ルシネマの上映設備とか、今後予想される3D立体映画上映の機材等の情報を迅速に把 握し、検討する必要があるということで、この辺は映画独特のことを書かせていただい ております。  続きまして、「二 営業者に対する支援に関する事項」では、これも基本的には理容業、 美容業と同様のことが多いのですが、映画独特ということで85ページ「(六)配給会社等 との良好な関係の構築に関する事項」ということで、これは以前の振興指針にもあった んですが、以前の振興指針ですと一番最後につけていたのを上の方に持ってきて、書き ぶり等はほとんど一緒でございます。  ここでも84ページ「(四)経営管理の合理化及び効率化に関する事項」で、デジタルシ ネマとか映画盗撮防止法のことを書かせていただいております。  85ページからの「2 行政施策及び政策金融による営業者の支援及び利用者の信頼の 向上」は、先ほどの理容業、美容業と全く一緒でございます。  86ページ「第三 営業の振興に際し配慮すべき事項」も、先ほどの理容・美容とそれ ほど変わらないんですけれども、87ページの「三 地域との共生」で青少年への風紀面 への配慮、これはほかの業種ではないのですけれども、映画ということで書かせていた だいております。  以上、簡単ではございますが、興行場営業を含めた理容・美容、興行場営業の振興指 針の概要を説明させていただきました。 ○井原分科会長 どうもありがとうございました。  それでは、理容業、美容業、興行場営業という順番で質疑をお願いしたいと思います。 まず、理容業の振興指針の事務局案につきまして、御質問・御意見等がございましたら、 お願いしたいと思います。 ○井上委員 男女共同参画社会の育児支援のところです。 ○井原分科会長 新旧対照表を見るか、それとも本文を見るかというのを決めておかな いと一致しませんので、本文の方にしますか。 ○井上委員 今、説明のあった新旧対照表の方で。 ○井原分科会長 では、そちらでお願いします。 ○井上委員 34ページの一番上です。男女共同参画社会の推進及び少子化の問題ですけ れども、育児支援の観点から「従業者の育児サービスの利用の支援」とありますけれど も、ここをサービスを受けるだけでなしに、経営しておられる人が従業員に対して育児 休暇とか産休などはとれるんですか。外にあるサービスを利用するばかりでなしに、と ることができるんですか。 ○松岡課長 法人の組織とか会社などでは、育児休業等の制度を設けるということにな っていまして、ただ、ある程度人数規模といったところが要件としてあろうかと思いま す。  あとは、個人経営の場合がありますので、その場合はまたちょっと違ってくるところ はあるかと思います。あとは、それぞれのお店の中での就業規則なり、そういったとこ ろでお決めいただくことになるだろうと思っています。 ○井上委員 外にある社会でつくっている育児支援だけでなしに、自分のところの従業 員に対してフレックスタイム制などをするとか、そういう融通がきくようなのでサービ スだけでなしに、従業員の育児支援、「サービスの利用は」カットして「育児支援や」と いうようなことにしてはどうだろうかと思ったので、検討してください。 ○井原分科会長 そうすると、御意見は「従業者の育児サービスの利用の支援や」とい うのではなくて、もっと広く「従業者の育児支援や」ということですね。それはどうで すか。「サービスの利用」を抜いてね、その方が広いですか。 ○井上委員 そう思いました。 ○井原分科会長 皆さん、いいですか。 (「異議なし」と声あり) ○井原分科会長 では、そのように修正させていただきます。事務局もいいですか。 ○松岡課長 いろいろ幅広く入るということで、読めるということで、余り限定すると なかなか難しいところがありますけれども、よろしいかと思います。 ○井上委員 ありがとうございます。このことは美容も同じ文言になっていたと思いま すので、よろしくお願いします。  そのページで、もう一つ続けて言わせてください。「二 環境保全及び省エネルギーの 強化」ですが、各種容器や廃液などの廃棄物の適正処理のことが書いてありますけれど も、廃棄するばかりでなしに、容器などで液を提供する業者と提携しなければいけない のかもわかりませんけれども、詰替えというようなことをこれからはしていかないとい けないと思っているんですが、私たち全地婦連では、ちふれ化粧品はずっと前から化粧 品の瓶はそのままで、液だけを買って瓶をきれいに洗って化粧水を入れるとか、詰替え 方式をずっと前からやっているんですけれども、今後そういうことをしていかないと、 たくさんの瓶を廃棄するより、たとえリサイクルするにしても、それは費用の要ること ですので、薬品をつくる業界と提携して詰め替えみたいなことをしていく必要があるの ではないかと思いましたので、どういう文言になるかわかりませんけれども。 ○井原分科会長 これが読めるかどうかという話があると思うんですが。 ○松岡課長 一応、ここで薬品、化粧品等の各種容器等の適切な処置、広く言えば読め なくはないかなと思いますが、少し言うと、容器の有効活用というような話になるのか もしれませんけれども、実態としてうまくできるのかどうかというところもあろうかと 思いますので、明示していいのかどうかというのは、各業界の御意見も聞いて対応する 必要があるかと思います。 ○井上委員 自分のところの業界だけでできないことですから、御検討いただきたいと 思います。薬品をつくる業界との連携があると思いますので、今後御配慮いただけるよ うなことになればと、ヒントなのかもわかりませんけれども、よろしくお願いします。 ここの文言ではどうにもならないということですね。 ○井原分科会長 それを「適切な処置」ということで読んでおきましょうと、それでよ ろしいでしょうかということだと思います。  そのほかにございませんでしょうか。当事者でございます大森委員から何かございま せんか。 ○大森委員 御審議をいただきまして、誠にありがとうございます。大まかに数点、私 どもの理容業が取り組む要綱について短時間で述べますと、やはり社会的な役割で大き いのは衛生という部分がございます。というのは、鋭利な刃物を使って皮膚に接すると いうようなことから考えましても、最近は過去の細菌というものと違いまして、ウイル スという関係が御承知のように非常に広がっておりますから、そういった消毒方法の徹 底とか、また、最近結核とか、ここでも項目に入れておりますけれども、アタマジラミ という過去のものも広がっているようなことをマスコミ等々から知らされておるところ ですから、こういったことについてはしっかりと努めていかなければいけないというの が、まず1点。  それと、お客様方の要望が非常に多様化し、しかも高度化してきているということで、 個々の理容店のCMをしっかりとしていかなければ、過去の摘んで、剃って、洗ってセ ットするという単純な作業から、これからはエステというような部分で目尻を上げると いうようなことで、我々も営業努力をしなければ顧客のニーズに応えられない。しかも、 できる限り安い料金でサービスの徹底ということをこれからも努めてまいろうと思いま すから、ここの個性出しというようなことも考えながら、このことについては力を入れ ていきたいと思います。  それから、少子高齢化の問題もいろいろな業者で言われておりますが、後継者問題で ありまして、理容の店舗が少なくなっているのではないかという御指摘が多々出てまい りますけれども、しかし、主に昨年から、特に後継者問題については理容業のよさとい うものを、例えば70歳現役社会の実現と言っておりますが、特に理容師は60歳が過ぎ たからというのではなしに、特に東北の方では女性理容師が多いんですけれども、現役 社会の実現に向けて十分働いていけるというようなことで、こういった高齢化は働く方 も考えていくということで、特に少子化については今、高校を回って理容業はいいんだ よと。職人的イメージがありまして後継者が不足しているというのはよくわかっており ますから、近代的な営業といったものも取り込みながら、地域に密着した業務のよさを これからアピールしながら、高校訪問を仕切りと繰り返しているところでして、もう2 件ほどモデル事業でやっているところが出ておりますから、今後もこのよさをひっくる めて、ひとつこれも頑張っていきたいと思っております。  それから、地域との共生という部分では環境問題、特にエコの問題はCO2の削減と いうことについては国民的考え方でやらなければいけないということで、クールビズヘ アースタイル、髪の毛が長くなりますと体感温度というのはどうしても高くなってきま すから、決して営業の振興だけではなくして、クールビズヘアースタイル、夏には夏の スタイルをつくっていくというようなこと。それとともに社会の喚起というものも大事 ですから、啓蒙もひっくるめて標語を全国募集したりしまして、特に一般の方々と一緒 にやろうということで、「省エネを意識している君が好き」という東京の方が最優秀で今 年は選ばれましたが、環境省の後援もいただいてそういう環境問題、それから、大阪の 池田小学校の事件辺りから、地域の子どもが悲惨な事件に遭ったりしていますので、特 に子ども110番。というのは、理容店は一日じゅう働いていてお店が開いておりますか ら、そういうところは緊急避難が非常にしやすいわけで、そういう意味で子どもの緊急 避難ということで、子ども110番システム等々いろいろなことを考えながら、それから、 高齢化社会に向けては出張理容等を確立していこうということで、こういった部分につ いても今、地域とともにコンプライアンスを守りながらやっていこうということで努め ておるところでございます。  これから特にグローバルな社会の中で理容業も生きていかなければいけませんので、 どうぞ十分な御審議をいただいて、適正なる決定をいただきますよう委員の皆様にお願 いを申し上げます。  以上、大まかな取りまとめでございます。ありがとうございました。 ○井原分科会長 ありがとうございました。  そのほかにございますか。 ○山根委員 安い、早いというチェーン店が増えていまして御苦労も多いかと思うんで すけれども、やはりそういったお店との差別化をしっかり図るのが大事だろうと思いま す。一時、やはり安くていいということで、私の周りの男性でそういうところに行かれ ていた人でも、やはり技術力と高級感とか丁寧さというところで3,700円出しても高く ない、それでも見合っているということで回帰するような人も増えているように私は感 じています。  サービスにもいろいろあると思いますけれども、肩もみなどもありますよね。簡単な マッサージ、そういうものがとっても気持ちがいいという声もよく聞くことでして、そ ういうものも例えば、23ページの一番下の「従来の一般の整髪、顔そり、洗髪等のメニ ューを主体としつつ」という中の「洗髪等」の中に含まれるのかなと勝手に解釈してい るところです。  ちょっとこの会の議論とは離れるのかもしれないんですが、最近新聞で何度か目にし ている、そういった安いを売りにしているカット専門のチェーン店に、洗髪はしないけ れども洗面台を必ず設置するようにという義務付けを各自治体で条例化というのが新聞 などでは問題視というようなことで何度か目にしたんですけれども、それは今回の議論 とは外れるのでしょうが、その辺何か情報としてというか教えていただければと思って います。 ○大森委員 配慮した言葉遣いで大変ありがたいと思っておりますが、まず1点目の安 いという理容価格については、今の社会情勢から見ましたら、安いお店もできるでしょ うしし、高級なお店もできるだろうと思っておりますから、決して私はそのことは否定 して考えておりません。努力をするという業にとっては通常ピンチととらえていいと思 っておりますが、業界がこれからの21世紀を生きていくためには、いろいろな競争の 中でお客様に好かれる店づくりというのは営業形態の中で絶対に必要ですから、むしろ このことがいい意味で高級感も出したり、いろいろな高度な技術を勉強していくという 意味で伸びていければいいと私は思っておりますから、そういうことについて発想の転 換を自らも行っておりますし、業界自体もそのように考えておりますので、そのことに ついてはこれからも努力をいたします。  ただ、流水設備の問題ですけれども、一番最初に申し上げましたが、やはり衛生観念 ということについては、私どもは最も重要だろうと思っておりますが、やはり安ければ いいというものではなくして、最低限度流水設備ぐらいがお店の中になければ、手も洗 わなければいけない、洗髪設備と食い違うかもしれませんけれども、やはり最低条件と してそういったものはモラルだろうと思います。お客さんによっては、髪が散って、摘 みっ放しで帰っていくのかどうか、それはお客さんが求めればいいんでしょうけれども、 私どもはいすが5台あったら、やはり1つぐらいは流水設備として設置するのは当たり 前だろうというようなことで、そういうものを是非お願いしたいということで今活動は しておりますけれども、それを法律的に云々ということについては無理ですから、条例 とかいろいろな形で都道府県で考えられることだろうと思っておりますから、国民的立 場でこのことについてはこれからも考えていきたいと思っております。  それから、先ほどの肩とか、理容業というのはいわゆる快感技術なんです。気持ちが いい。寝たきり老人のところに出張でいく場合に一番大事なのは、利益主義ではなしに、 さっぱりしたいという気持ちにどう応えていくかというのは大事でして、今肩のお話が ありましたが、私が見た範囲では、特に「リラクゼーション」という言葉がたくさん出 ておりますが、そういった意味で、これからの業界は癒しとかリラクゼーションの部分 でとらえて、そういった部分はこれからも必要だと思います。  もう一つ、シャンプーのことは今御指摘のとおりでありまして、ちょうど国の政策の 中でいろいろ御協力をいただきながら、来年また大きく4月から発表していこうと思っ ておりますが、昔から同じようなシャンプーをするのではなく、専門的に浪越さんとい う方が昔おいでになりましたが、お孫さんに知恵をいただいて、シャンプーとドッキン グした癒しの部分、最近は「コラボ」という言葉をよく使いますが、そういう部分を今 開発しておりまして、ほぼでき上がって、今年モデル事業として沖縄で1回実施させて いただきまして、全国にも広げていこうと思っておりますので、今の適切な御指摘はリ ラクゼーション、癒しといった言葉でクリアできるかと思っておりますので、御理解を 賜りますようお願い申し上げます。 ○原田副会長 今との関連で、それ以外にも御指摘したい部分があるんですが、振興指 針というのは業界のガイドラインですから、非常に大きな問題として出てきて、事実上 ここで扱わなければいけないような事柄になれば、ここに入れる必要性はあると思うん ですが、それ以外はやはり自由競争の世界だろうと思いますので、今お話しいただいた 部分は今の御回答でぴったりだと考えております。  それと、私の方で御指摘させていただきたいのは24ページなんですが、第2段落の 「また、原油をはじめ原材料価格の高騰や世界的な金融危機」云々というところですが、 ここの文章をお書きになられたときに、まさに原油価格が先物で急上昇して、これで日 本経済はパンクするんじゃないかというぐらいの大きな影響力があったからこそ、ここ は入れるべきだというような御判断だろうと思うんですが、先物市場というのは必ず乱 高下しますので、こういうふうに余りにも大きく変化のありそうなものを5年間を対象 とするものの中に入れるのは、ちょっと書き過ぎかなという気がいたしますので、大変 恐縮ですが「原油をはじめ」の部分をとっていただいて、原材料価格の高騰ということ は5年スパンその他を考えても必ずあり得ることだろうと思います。でも、原油価格の 方は乱高下する可能性がありますから、これは外していただいて、更に「世界的な金融 危機等」と入れた方がいいんじゃないかと思うんです。金融危機だけが経済状況の変化 にはならないだろうと思いますので、大きな要因だとは思いますが、「金融危機等に伴う」 と「等」を入れた方がいいんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○井原分科会長 もっともな御意見でございますが、よろしゅうございますか。 (「異議なし」と声あり) ○井原分科会長 あとはよろしゅうございますか。それでは、理容業の振興指針に関し ましては、事務局案につきまして2か所修正させていただきます。1か所は、今御指摘 いただきました24ページで、「原油をはじめ」をとって「原材料価格の高騰や世界的な 金融危機等に伴う」ということにさせていただきます。  もう一つは34ページで、「従業員の育児サービスの利用や」を「従業者の育児支援や」 と修正させていただきます。それでよろしゅうございましょうか。 (「異議なし」と声あり) ○井原分科会長 それでは、次に進めさせていただきます。次が、美容業の振興指針の 事務局案につきまして、御質問・御意見があればお願いしたいと思います。 ○井上委員 54ページの辺りでしょうか、理容業でシラミの話が出ましたけれども、美 容も同じく若い人は、シラミの卵を見てこれは何だろうかとと言うんですが、その辺は 理容業と同じような文言を入れてもらえたらと思います。 ○井原分科会長 実態としてどうなんですかね。 ○井上委員 私は聞いているんです。 ○井原分科会長 原委員、どうですか。 ○原委員 どうでしょうね。 ○井原分科会長 実態の問題だろうと思いますけれども。 ○原委員 子どもにはよく言われているんですけれども、大人ではまた私は聞いたこと はないんですけどね。 ○井上委員 私は美容院で聞いているんです。 ○原委員 そうですか。子どもさんが美容院に来られて。 ○井上委員 今は子どもも来ますよね。 ○井原分科会長 余りにも例外的な話だったら入れない方がいいと思うんですが、増え そうだという話だったらということでしょう。 ○井上委員 そんな気がします。従業員も知らないということは、衛生上とても危険だ なと。 ○原田副会長 私の個人的な見解で大変恐縮ですけれども、衛生に関連するものという のは幅広くネットを張っておいた方がいいんじゃないかと思いますし、髪に関連するこ とで理容業と美容業が同じような路線で動くということは必要なことじゃないかと考え ますから、片一方にあって片一方にないというのは、やはり避けた方がいいんじゃない かなという気がしますけれども。 ○松岡課長 業界の中でかなり問題になっているかどうかという点について、理容と美 容で少し違うようなところがあるかもしれませんので、そういうことで美容の方からは そういう問題提起が出されていなかったというところがあったのかなと思っております が。 ○井原分科会長 入れることによるデメリットというのは、これを読んだ人が「そんな こと関係ねえよ」と読まれると、また困るんですね。だから、実態が本当にどこまでな のかということが非常に重要な話だろうと思うんです。 ○松岡課長 美容の業界の方で確認をしていただいて、実態がどうかというのを見てと いうところで、入れるかどうかをまた考えるか。 ○井原分科会長 先ほど井上委員から御指摘いただきました育児支援というのは、理容 の場合と同じように直すということですよね、それはいいですよね。63ページですね。 ○原田副会長 53ページに「また、今後、原油をはじめ」とありますから、さっきと同 じように直していただければ。「価格の高騰や世界的な金融危機等に伴う」と。 ○井原分科会長 そこは、さっきと同じように直すことにさせていただきます。  そのほかに何かございますか。 ○安田委員 58ページの「(五)表示の適正化と苦情の適切な処理に関する事項」ですが、 ここでメニューと料金を見やすい場所に明示すべきであるという記述があるんですけれ ども、理容さんの場合はサービスごとにというのがはっきり入っておられて、美容さん の場合にはこれが入っておられない。理容さんは私は行かないのでわからないんですが、 少なくとも美容さんは非常にメニューがわかりにくくなりつつあるなという印象を私自 身は持っています。一つカラーリングをとっても、毛染め、マニキュア、カラーリング、 リタッチとさまざまなメニューがあり、しかも、その後ろに「〜」がついて値段は何々 からというような表記がすごく増えていらっしゃる。その上、何回か通うとポイントが いただけて、そのポイントがたまることよるディスカウントが発生していたりすると。 どうも今日は一体幾らかかるのか最終的な値段が読めないような状況が、個人的にある いは集団で学生さんなどと話していてもあるような感じを受けておりますので、細かい お話はいいんですけれども、できれば文言として「メニューとサービスごとの料金を」 と、理容さんにそろえた形でお書きいただけると、少しわかりやすさが増すかなと、こ れは御提案でございます。 ○井原分科会長 いかがでございましょうか。その方がわかりやすいですよね。では、 これは入れさせていただいた方がいいですかね。 (「異議なし」と声あり) ○井上委員 もう一つ。よくわかりませんけれども、目玉の色は日本人は黒ですけれど も、青とかに張りつけてするのがあるんですが、そんなことも美容院でされますか。あ れはすごく被害があるので。 ○原委員 カラーコンタクトですよね。それは美容に関係ありません。 ○井原分科会長 そのほかにございますか。  それでは、ここで当事者でございますので原委員から、ちょっと御発言をお願いした いと思います。 ○原委員 美容業界もいろいろ厳しいんですけれども、技能改善向上の為にハートフル 美容師、それから、エステ、ネイル、メーク、評価認定制度を実施いたしております。 その中でやはり私たちは国家資格を持った美容師であるから、お客様に安全・安心、高 度なサービスができるように一生懸命頑張っておりますので、よろしくお願いいたしま す。 ○井原分科会長 ありがとうございました。  それでは、あとはよろしゅうございますか。そうしますと、美容のところは理容と同 じに直すところが63ページの育児支援にするということと、53ページの石油高騰のと ころを理容と同じに直すということ。もう一つは58ページで「サービスごとの料金を 明示すべき」と入れていただくと。それでよろしゅうございましょうか。 (「異議なし」と声あり) ○井原分科会長 それから、もう一つ、シラミの話は実態を調べていただいて、もう一 回この会議がございますので、そのときに結果を報告していただきたいと思います。  それでは、次にいきたいと思います。興行場営業の振興指針の事務局案につきまして、 御意見・御質問があればお願いしたいと思います。 ○大藏全国興行生活衛生同業組合連合会会長 興行組合の大藏と申しますけれども、座 ったままで失礼します。  直接には興行組合に関連のあることではないんですが、世の中高齢者対策とか青少年 問題ということが大変問題になっているので、我々の機構の中に映連というシステム、 それから、映団連、私どもが所属している全興連と3つの団体に分かれています。これ とは全く別に、映倫というシステムがございまして、そこはどこの色もない方が入って 映画のフィルムをチェックして、それにレーティングを決めます。レーティングという のは何歳以下の方は見ていいだろう、何歳の方ならいいだろう、何歳ぐらいだったら親 御さんが同伴すればいいだろうというようなものを大体アメリカとイギリスを参考にし て、そういう形のレーティングシステムをとる。これは昭和三十何年にできたもので大 分古くなってまいりまして、今年の初めからかかりまして、来年の終わりごろまでには 完全なものになるだろうと。そうすると、レーティングはもう少しでできる。といいま すのは、世の中で暴力行為が当たり前みたいになっている。例えば、簡単に言うと拳銃 で撃つと脳みそが飛ぶような残酷なシーンであったら、今までだったら、見てもそれは ただ拳銃を撃つというだけという簡単な気持ちだったんですが、それがだめだと。もう ちょっと年齢の高い人でなければ見てはいけないとか、刀で切ったときも同様であると。 と同時に、セクシュアルなものであっても、見るに耐えないようなものであった場合は どんどんレートを変えていくという形で、レーティングはどちらかというとちょっと厳 しくなるわけですね。そうすると、アメリカなどもかなり厳しい状態で、向こうで子ど もなどの話を聞くと、向こうはPG12から始まるんですが、PG12、R15、R18とい う言い方をするんですが、あれはR15だから私たちは行かれないよということまではっ きり言って、それから映画に行くわけです。アメリカでは軍事産業と農産業の3つ目の 産業と言われるぐらい映画産業は大きいんですが、それは全く一般の団体が見て、健全 なものを提供しようということをやっております。  それがどちらかというと若い人向けなんですけれども、我々の団体でできるのは子ど ものそういうものは指導員というものをつくりまして、そういう人たちにチェックして くれると。ところが、今18歳ぐらいの人に幾つだと聞いたら22歳だと言われても全然 わからないんですが、これは仕方のないことで、一応聞くだけはやっています。  それと同時に、フィフティ・フィフティとやっているのが、御夫婦でいらして奥様で も御主人でも50歳以上であるならば、お一人1,000円なんです。それは身分証明書も 何も要らないんです。若い女性が、私は50歳で主人と一緒なんですと言ったら、1,000 円で結構ですという形で、少しでも年を取った方に映画を楽しんでいただいて、映画館 はこれからデジタル問題も出てきますけれども、そういうことを考えています。  それと併せて、60歳以上はお一人でいらしても何も表示をいただかなくても映画館の 前に行って、私は60歳以上ですよと言っていただくと1,000円の料金で映画をごらん いただます。これは組合で決めたことです。ただ、多少違うところもあります。  それから、もう一つ今まで余り取り上げられていなかったですが、洋画をごらんにな ると皆さんもおわかりになるけれども、英語を日本語に直してタイトルが入りますよね。 日本語でも入るものがあるんですよ。耳の御不自由な方が映画を見に行って、映画館の 雰囲気がいいと。そのときに、何を言っているかわからないということで、すべての作 品にやるほどの予算が各社ともないものですから、何本かにはタイトル入りの映画がご ざいますと。それはどこで上映しておりますということで新聞広告でうたって、これは 組合と一緒になってやろうということでやっております。  もう一つは、バリアフリーという言葉が非常に盛んで、階段があったりするとなかな かつくりにくいんですけれども、新しくできる映画館においてはほとんどバリアフリー になっていて、座席のすぐ前に車いすが置けるようになっているということで、障害者 の方に対する劇場側のサービスとしてやっています。  いろいろ細かいことばかりになるんですけれども、もう一つ言いますと、私が言う映 画館というのは古い時代の映画館の話から始まってくるので、そうすると、1時間に何 立米の空気が入れ変わって、映画館の空気が健全になるか。それはエアーコンディショ ンをやってフィルターにかけるには、今度は何立米動いたらいいのかというデータはな いので、それは結局一般のそういう大きな建物に入る人数と合わせた状態で、自分たち で研究して各社がやっているわけです。ですから、当然インフルエンザウイルスにはそ れでいいとは申せませんが、そういう具合に外の空気との入替えはやっている。  それから、都心でございますが、私は東京の担当でございますが、東京では例えば有 楽町地域の映画館は何かあったときに開放せよと。これは消防署も一緒にやっています。 何か大きな災害が起こって都心から帰られない方には劇場でサービスができないか。休 むだけはできるだろうと、電気が来ていればエアーコンディションができる。そういう 形によって今は帰られないけれども、次の日までそこで休んでいただこうというような ことは組合のブロック、ブロックで話し合いをしながらやっています。それが組合の活 動として一番初めの、直接組合に映倫は関係ないんですけれども、その話から進めてい きました。  それから、皆さんデジタルと簡単におっしゃいますが、デジタルシネマというのは非 常に複雑なもので、スクリーンの大きさが30mと10mで全然機械が違ってきてしまう んです。映すものは2K、4Kというシステムで表しますが、それから、光に当てるの は10mだったら600ルガですか、そういう言葉を使われると、私はこんがらがってわ からなくなってしまうんですが、その6倍が30mになったら要るだろうと。そうすると、 この熱排気がまた大変になるというようなことで苦労しています。  それから、デジタルに合わせて3Dというのをお聞きになったことがあると思うんで すが、画面から映像が出てくるわけですね。見ていたら子どもさんはすごく楽しいです。 それもシステムが大体大きく分けて2通りあります。眼鏡を黙って貸して、それを使い 捨てていくのと、それから、すごくいい眼鏡を貸して、その眼鏡を帰りに返していただ く。この眼鏡は、極端に言うと中にコンピュータとバッテリーが入っていて、それで画 面を出すわけです。これはいいんですが、簡単に言うと日本人とアメリカ人と頭の大き さが違うんですよね。アメリカ人の方がはるかに小さいんですよ。そうすると、向こう の眼鏡をそのまま持ってきて貸すと、1時間見ているとこめかみが痛くなってきてしま って、どうにもならない。そういうものも研究課題の一つなんですけれども、近い将来 においてはデジタルと3Dと、3Dは見せ物的なものになると思いますが。  デジタルのいい点は何かというと、すべてに余計なお金がかからないわけです。それ から、銀を全然使わないわけです。今までは銀を使って自然界に残されて捨てられてい たために、どんな公害が起きるかというのは皆さんよく御存じだと思います。その銀を 取り除こうということで、銀を使わないでやると。これは日本の発見みたいな形で、赤 外線ではなくて発光ダイオードを使ってフィルムから音を取り出してやるようになった。 これは世界でほとんどそういう形でやっています。  そういう形で、映画界自体は本当に一日、一日で変わっていくような動きでおります。 そこで、厚生労働省の課長にお願いしたのは、我々弱小のところもあるわけです。先ほ ど申し上げました3,500から映画館が増えてしまって、それがシネマコンプレックスが 7つとか8つとか持っているところはいいんですけれども、昔からの御近所の方が来る のを楽しみにしている、1軒だけ駅のそばにあるという劇場などは、機械が変わってし まったらどうしようかと。それで、4〜5年前に前の課長さんにお願いして、もしデジ タルのチャンスが来たとき、プロジェクターだけでもいいから買えるお金を融資してい ただけないかと。多分今までもそうだと思いますけれども、お金を引っかけるとかそう いう悪いことをしている奴はいないと思うんですよ。そのぐらい割合、生活の基盤がち ゃんとしているけれども、やはりそういう具合に急激な投資に対して耐えられない。な ぜならば、シネマコンプレックスに押されてしまっているから。そういうことを考えて、 ひとつこれから金庫との話で融資の条件を緩和していただければ、我々はもっと近所の 人と一緒になっての映画館、我々は16団体もあるんですが、団体同士がつながってや ればお客さんを集められるので、それを一緒にやるためにも、そういう点をお願い申し 上げたいと思います。はなはだ勝手な言い方なんですけれども。  今は80%がシネコンで、劇場1軒というのは20%近くになってきてしまうんじゃな いかと言われています。というのは、引いたり足したりがありますから、シネマコンプ レックス自体でもつぶれていくのがありますので正確には申し上げられませんが、よく 数字をお含みいただいて、よろしくお願い申し上げます。  蛇足的な話が随分が多かったと思うんですが、全く特殊な商売で、皆さん苦労して一 生懸命やっていますので、例えば、高齢者に関する問題とか、若年層に対する御意見等 があれば承って対応してやっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。あり がとうございました。 ○井原分科会長 実情と要望のお話をいただいたと思います。  そのほかに何かございますか。 ○原田副会長 御意見がないようなので、今の件に関してなんですけれども、やはり振 興指針というのが一つの業界全体の方向性を表すものであって、振興指針の内容の中に 今御指摘いただいたようなことを書き込むことは、振興指針の運用の問題になると思い ますので、残念ですけれども。御指摘のとおりだと思いますし、私自身も個人的には映 画を楽しみにされているようなお年寄り、シネコンまで行くような距離的なことがなか なか乗り越えられないで、楽しみにしていた映画館がつぶれてしまうという可能性も大 いにありますし、現実問題としてシネコンが今、過当競争になってきて、シネコンが相 当数つぶれかけていますよね。こういう形で競争が動いていってしまうというのは、残 念ながらとめられるものでもないし、そういう中で新しいものが出てくることも事実だ と思いますので、それをあえてとめるような形で振興指針の中に持ち込んでいくとなる と、競争阻害的な要因になってしまいますから、残念ながらここでは取り上げられない だろうと思うので、御指摘になられましたように、運用上で考慮していただきたいとい う要望があったということで対応することはできると思いますが、振興指針の中に何か 盛り込めというはできないんじゃないかと私は個人としては感じます。 ○大藏全国興行生活衛生同業組合連合会会長 ちょっとお答えさせていただきますが、 実は6番目ぐらいに、映画会社、配給会社と友好関係を持てという文言を入れていただ いてありますね。実は、その文言があるために、映画会社と私どもは非常に高い歩率を 配給会社に払っているわけです。場合によっては75%という歩率を払うわけです。日本 映画だともっと低くなるんです。50〜55%ぐらいですが、洋画の場合はみんな持ってい かれてしまうわけです。この前の振興指針の中にも入っていた文言なんです、同じ文言 ですよね。それがあるために、私たちは友好関係を持ってやっていこうじゃないかとい うことで、それを下げてもらって、最近少し下がったんです。初めの2週間だけは65 でやろうとか、初めの2週間は70でやるけれども、その後は65にする、50にすると 下がっていくような形とをとられたり、振興指針で決めつけたものではなくても、そう いうことをお互いに話し合いをすることによって理解して、私たちも食べていかなけれ ばいけないけれども、あなたたちも必要なんだろうということで、かなりうまくいって いる実績があることは事実だということは御報告申し上げたいと思います。 ○安田委員 2点質問と、1つは意見です。  1点目が79ページのテレビとの連携の部分です。「また、興行収入は、平成十三年度 から二千億円前後を推移しているが」というパラグラフですけれども、邦画が頑張って おられるのはすごくいいことだなと思っております。私自身も楽しみにしております。 ですが、振興指針の中に「テレビ番組と連携した話題作もあり、今後においてもテレビ 番組との連携が注目される」という文章が入るのは、いかがなものかと。なぜこの文章 が必要なのか少し理解に苦しむので、もし必然があればお教えいただきたいと思います。  2点目は全然違うお話で81ページぐらいになると思いますけれども、「さらに、営業 者は、消防法等の関係法令を踏まえた」ということです。特に、映画館で問題が今まで 起きたような記憶は私自身はございませんけれども、公共上一般またはたくさんの方が 集まる特殊な場所ですので、アルバイト従業員の方も多いと思います。従業員への安全 教育の徹底というような文句を「非常口表示等を講じるとともに」の前後ぐらいに入れ てはいかがかなと、これがちょっと気になった点でございます。  その後ろに、従業員の質の向上というパラグラフもあったんですけれども、むしろこ ちらか、あるいは83ページの「(四)従業員の資質の向上」かどちらかはわかりかねます が、一言付け加えていただけたらと思います。  以上でございます。 ○大藏全国興行生活衛生同業組合連合会会長 今の御指摘の点につきましてでございま すが、うちの専務理事もおりますが、災害があったときにはどうするかということは大 体月に1回の興行ニュースに載せたり、それから、ブロック会議では必ず乗せてそうい う点についての教育はできるだけやっているんですが、お言葉を今いただいたので、そ れをもっと研究しながらやっていきたいと思います。  それから、テレビ等の関連というのは実に難しい問題で、結局映画を1本つくるのに 何億円、何十億円という金がかかるときに、テレビ会社と一緒になってそれをつくると いうことで資金のバランスがうまくいって、資金調達ができる場合もあるわけです。そ うすると、どうしても安易ですからそっちにとりついて、だから、結局、映画が終わっ たとほとんど同時ぐらいにテレビに出てきてしまうというようなこともあるのでちょっ と困るんですけれども、これはちょっと難しくて、プロデューサー等との力の関係でい ろいろありますので、御意見があったということは伝えておきます。 ○原田副会長 今の安田委員の御指摘はごもっともだと思うんですが、ここは現状に関 して最近の傾向に関して論じている部分ですから、そうすると、初めて邦画が洋画を抜 いたといっても現実は漫画の世界だと思うんですけれども、また、テレビとの連携でう まくいったケースも出てきたということですから、文章の書き方を修正させていただけ れば。テレビとの連携を強めて映画館の運営を図れなどということ言っているわけでは なくて、こういうことがありましたという例示の場所ですから、その辺のところで書き 方のトーンを検討させていただくということで対応できるのではないかと思いますが、 いかがでしょうか。 ○安田委員 結構でございます。 ○井原分科会長 それでは、今の原田委員からの御指摘のとおり、このテレビにつきま しては検討させていただくと。  それから、もう一つの安全教育の方ですが、これも今ここでどこに入れてというのは、 なかなか難しいので、これもちょっと検討させていただきたいと思います。  それから、理容、美容と同じ原油の高騰はないですね。それから、さっきの育児サー ビスもないですね。 ○井上委員 鳥取県から来ているんですけれども、この部分には組合がないんだそうで すが、どの県にもあるんでしょうか。 ○大藏全国興行生活衛生同業組合連合会会長 組合はございます。 ○井上委員 鳥取県は加入していないと聞いたんですが。 ○全国興行生活衛生同業組合連合会 ございます。ナカムラさんという鳥取シネマの理 事長です。 ○井上委員 この間聞き取りに行ったんですけれども、ないと言われたもので、どうな っちゃうのかなと思ったんですが。 ○全国興行生活衛生同業組合連合会 指導センターに入っていないというだけです。 ○井上委員 そうですか。でも、この指針などは伝わっていくわけですか。 ○大藏全国興行生活衛生同業組合連合会会長 それは本部からダイレクトにそこに送っ てありますから、センターの通知であれ、組合のあれであれ全部行っています。 ○井上委員 わかりました。 ○松岡課長 資料の95ページをお開きいただければと想うんですが、ここに興行場の 各県別の状況がございます。この中に鳥取県も入っておりまして、39ございまして、組 合は一応ございます。ただ、徳島などはないといった状況です。 ○原委員 徳島も去年まではあったんですけれどもね。 ○井原分科会長 そのほかにございますか。 ○藤野委員 81ページに新型インフルエンザの発生が危惧されていることについて記 述があるんですが、実は東京都は新型インフルエンザが1人でも出た場合には、学校は 学級閉鎖、興行は即時営業の停止ということなんですね。これがなんと8週間にも及ぶ というような指針を出しているものですから、特に独立系の業者の方は大変な影響があ って、この際やはり日本政策金融公庫さんの方でも、そういう場合には特別な援助をい ただけるということも是非お考えいただきたい。  それから、この新型インフルエンザについてはまだ余り認識されていないんですが、 この金融危機以上に大変なんだということなので、その辺のところは特に留意していた だきたい。 ○井原分科会長 これは政策当局がどう対応するかというお話だろうと思います。 ○中村委員 御質問がありましたのでお答えいたします。遅れて参りまして大変恐縮で ございますけれども、日本政策金融公庫の常務取締役をしております中村でございます。  私ども10月から従来の国民生活金融公庫から4機関、我々の国民生活金融公庫と農 林漁業金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行が一緒になりまして、本日の参考資 料にも4つ資料を載せていただいておりますが、日本政策金融公庫となりました。我々 も従来以上に生活衛生関係営業の振興のために努力をしていきたいということで、今回 の指針の中にも融資制度のことのみならず、経済事情の分析・情報提供ということまで 書いていただいて、少し頑張っていこうと思っております。  それから、御質問のありました件でございますけれども、これまでも衛生上の問題が あったときには、いろいろ特別な対応をしてまいっておりますので、厚生労働省ともよ く相談をしながら、実際に問題が起こってきたときには適切な対応ができるようにして いきたいと思っております。 ○井原分科会長 ということでございます。  あとはよろしゅうございますか。それでは、興行場のかかわりにつきましては、安全 教育の問題とテレビの問題は、こちらで検討することにしたいと思います。  これで3業種の振興指針については審議が終わりました。どこを直すかというのは、 そのたびごとにこちらで申し上げましたとおりにしたいと思います。よろしゅうござい ますか。 (「異議なし」と声あり) ○井原分科会長 それでは、事務局より今後の段取りについて説明をお願いしたいと思 います。 ○久保田補佐 資料の追加で御説明させていただきます。資料8、89ページ、資料紹介 のときもお話しさせていただいたんですが、今年や去年、一昨年ぐらいの振興指針に新 たに組み込まれた各業種共通事項ということで、原材料価格の高騰ということを述べさ せていただきまして、この辺のことは当然、今年改正になっていない業種には盛り込ま れていない事項などもあるものですから、そういう業界にもこの指針を告示すると同時 に周知して、こういうところも注意してやってくださいよということをしていくつもり でございます。  続きまして、資料9以降は統計資料ということで、施設数の推移等をグラフにしてお りますので、また見ていただければと思います。  97ページの資料10は、今年の概算要求の生活衛生課関係の項目です。今のところ概 算要求ということで、最終的な予算は決まっておりませんけれども、概算要求はこのよ うにやっております。  資料11は、原油価格高騰に伴う経済対策ということで、生活衛生関係営業に関して 抜粋して記入させていただいております。  以上でございます。 ○松岡課長 今後の段取りということでございますけれども、12月10日の分科会では クリーニング業とすし店営業の審議をしていただくことになりますので、よろしくお願 いしたいと思います。  今日、若干修正の御指摘があった点、それから、少し検討を要するところについては、 文言を修正いたしまして次回にこういう形で修正をさせていただきますということでお 出しさせていただきたいと思います。  審議が順調にいって了承された場合には、5業種の振興指針は審議会へ答申してパブ リックコメントを経て、官報に掲載されるといったことになりますので、よろしくお願 いいたします。 ○井原分科会長 そのほかに何か事務局からございますか。 ○久保田補佐 今、課長から話がありましたように、12月10日に13回の分科会とい うことでは、時間は15時半からということで6階の第8共用会議室を予定しておりま すので、よろしくお願いいたします。 ○井原分科会長 それでは、これで本日の厚生科学審議会生活衛生適正化分科会を終わ りにしたいと思います。  どうもありがとうございました。