08/03/07 第4回介護予防の推進に向けた運動器疾患対策に関する検討会議事録 第4回介護予防の推進に向けた運動器疾患対策に関する検討会 議事次第 日  時 : 平成20年3月7日 (金)   14:00〜15:29 場 所 : 全国都市会館 第1会議室 議  事 : 1.開  会        2.議  題         (1)報告書(案)について         (2)その他        3.閉  会 ○天本課長補佐 それでは、定刻になりましたので、第4回の「介護予防の推進に向けた運動器 疾患対策に関する検討会」を開催させていただきます。 本日は全員の御出席の予定をいただいておりますが、中村委員は交通上の理由により後ほど遅 れて御参加いただくという御連絡をいただいております。 それでは、戸山座長、進行をお願いいたします。 ○戸山座長 座長を務めさせていただく戸山です。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、まず事務局から資料の確認をお願いいたします。 ○天本課長補佐 わかりました。 まず、議事次第が1枚あると思います。 名簿が1枚。 本日の資料としまして「介護予防の推進に向けた運動器疾患対策について 報告書(案)」と いう資料が1部ございます。 あと、委員の先生型のお手元には机上配布資料としまして、もう一部、8月におまとめいただ きました、この件の在り方についての中間とりまとめから加筆した資料として朱で修正したもの が入っている資料を一部お手元に御用意させていただいております。 もし資料等に、不足や落丁等がございましたら、事務局までお願いいたします。 ○戸山座長 よろしいでしょうか。御確認いただけましたでしょうか。 今まで3回この「介護予防の推進に向けた運動器疾患対策」ということで御議論をいただきま した。この中で8月、今後の調査研究の在り方についてということで1つまとめさせていただき ましたし、それ以降も市町村等における「効果的な運動器疾患対策の在り方」について皆さんに 御議論をいただきました。 今回はその3回の議論を踏まえまして、私と事務局の方でお手元にあります報告書をつくらせ ていただきました。 今日はこの報告書に沿って、総論、各論、文言まで含めて結構ですので、どうぞ御議論いただ ければと思っております。 では、まずその資料の構成について事務局の方から御説明をお願いいたします。 ○天本課長補佐 それでは、本日の資料「報告書(案)」をお手元に御用意いただければと思っ ております。 こちらの報告書(案)につきましては、先ほど資料の説明のときに御説明させていただいたと おり、昨年8月に当検討会でとりまとめていただきました「今後の調査研究の在り方」から、そ の後、市町村等における運動器疾患対策について御議論いただいた部分について加筆させていた だいたという資料構成になってございます。 2ページ目からが実質的な本文の内容になってございますが、「1.経緯」「2.運動器疾患の 現状及び対策の必要性について」。 4ページ「新健康フロンティア政策について」。 5ページに「4.優先的に取り組むべき調査研究について」。 6ページ「5.優先的に取り組むべき調査研究について(具体的な研究課題)」というところ までが従前、8月におまとめいただきました今後の調査研究の在り方と構成・文言含めて全く同 一のものでございます。 9ページ〜10ページ、11ページにかけて、「6.市町村等における運動器疾患対策について」 という項目を起こしまして、こちらを御議論いただいた内容を踏まえて、座長と事務局の方で追 記させていただいたという構成になってございます。 以上でございます。 ○戸山座長 ありがとうございました。資料の説明について、まず御質問等あればお受けしたい と思いますが、よろしいでしょうか。 私の手元にもありますが、8月に「今後の調査研究の在り方について」、これを今日の報告書 の前半の8ページのところで書かれております。その後9ページからが「市町村等における運動 器疾患対策について」ということでございます。これについては、今まで3回御議論いただいた 点、また、私と事務局の方でここに追記したということでございます。 今日はこの報告書に沿ってということでございますが、前半の8ページまでは昨年の8月で済 んでおりますので、9ページ以降のこの市町村等における運動器疾患対策について、十分に御議 論いただければと考えております。そういう方向でよろしくお願いいたします。よろしいでしょ うか。 (「はい」と声あり) ○戸山座長 ありがとうございます。 それでは、9ページ以降の加筆部分について御議論を始めたいと思いますが、まず9ページの 「6.1.市町村等における運動器疾患対策の現状及び必要性について」というところから議論 を始めたいと思います。ここに関しまして、事務局の方から読んでいただけますか。 ○天本課長補佐 9ページの「6.市町村等における運動器疾患対策について」のところを音読 させていただきます。 6.1.市町村等における運動器疾患対策の現状及び必要性について ○ 地域支援事業に係る介護予防特定高齢者施策では、通所型介護予防事業及び訪問型介護予防 事業において、運動器の機能向上プログラムが設定されている。平成18年度の実績としては、 全国○○市町村(○○%)のうち、前者については○○市町村(○○%)、後者については○○ 市町村(○○%)が実施している。 ○ 現在、一部の市町村等において、骨折予防や、膝痛・腰痛対策に着目した運動器疾患に係る 介護予防サービスが提供されており、先駆的な自治体では、通信教育型の運動器の機能向上プロ グラム等も実施しているが、普及・啓発活動を含め、骨折予防や膝痛・腰痛に着目した運動器疾 患対策への取組については、それほど多くの市町村等で実施されていない状況と思われる。 ○ また、現在、「痛み」については、介護予防特定高齢者施設や予防給付に係る運動器の機能 向上プログラムにおいて、一時アセスメントの際に対象者を分析する指標として用いられる場合 や、事前・事後アセスメントにおける効果の評価指標として採用される場合、また、サービス対 象を選択又は除外する際や、運動を中止する際に用いられる指標として採用されている場合があ る。 ○ 生活圏に密着した自治体単位である市町村等において、必要な広報や普及・啓発の下に適切 な人材により運動器疾患対策が実施されることは、住民の実情やニーズに即した対策につながる と同時に、更なる介護予防の推進に資することから、市町村等において骨折予防及び膝痛・腰痛 対策に着目した運動器疾患対策に係る効果的な取組が実施されることは重要である。 以上でございます。 なお、1つ目の○については、現在、市町村さんからの、今年度の事業実績の報告をとりまと めているところでございまして、今年度中、報告書がとりまとめられる間に、この数字について は確定できるものと存じておりますので、それを踏まえて記載させていただくということを予定 しております。 以上でございます。 ○戸山座長 ありがとうございました。今、御説明いただいたように、一番最初のところの○○ 市町村、○○%については、今調査中でございまして、それができ次第ここに記入されるという ことでございます。この6.1.の「運動器疾患対策の現状及び必要性」というものについて4 つの項目を盛り込んでおります。 総論、各論、また文言も含めて、何か追記等々行うべき項目があれば、どうぞ御意見をいただ ければと思います。いかがでしょうか。積極的に御意見をいただければと思います。 ○岩谷委員 これは好みの問題になってしまうかもしれませんが、文章をできるだけ短く切った 方が読みやすくなると思います。例えば2番目のところは、「現在、一部の市町村において、サ ービスされている」として、それから、先駆的な自治体では何々されているがという方がよいと 思います。これだけ全部文章が1つだとすごく長くなっているように思われます。 もう一つ、同じ文章の中で下から2行目の「膝痛・腰痛に着目した運動器疾患対策への取組に ついては」、「について」は不要ではないでしょうか。「取組については、それほど多くの市町村 で実施されていない状況と思われる」というのも、「されていないと思われる」と「状況」が入 るのと、どう違うのかなと思ったりもしますが、揚げ足取りになって申し訳ありません。その方 が文章がすっきりすると思います。 この場合、「思われる」というのは、やはり思われると入れなければならないのですか。しっ かりしたデータがなければ「思われる」でしょうが、「何となくこういう必要性がある」と言う ときには、「思われる」ではなくて、データがあるのでしたら、そのとおりに示した方がいいの ではないでしょうか。 ○天本課長補佐 ここで「思われる」と書かしていただいた趣旨でございますが、現在、実態調 査を厚生労働科学研究の方で行っておりまして、そこで初めて客観的な多い、少ないというのは 出てくるんだろうと思っております。 一方で、主観的なと言いましょうか、前回の御議論でも痛みや腰痛対策、骨折予防対策、そう いったことに関する特化した形での運動器疾患対策というのは余り行われていないといった趣 旨の御発言があったかと思っておりますので、そういったことを踏まえて、恐らくそれが事実な んでしょうが、客観的なデータが集まるまでは「思われる」といった表現にとどめた方が、事実 として報告書ですから、実施されていないと言い切って、それなりにあった場合には、事実誤認 になってしまうのかなといった懸念でこういった表現にしているということであります。 ○戸山座長 よろしいですか。少し長いということで、「提供されており」を「いる」。「取組に ついては」等々ということで、簡単な方向でという御指摘を受けました。ありがとうございまし た。 ○荒井委員 細かいことで恐縮ですが、第4段落のところで文章が1つが5行にわたっておりま すので、できれば3行目のところは「「更なる介護予防の推進に資するものである」で切って、 「したがって、市町村において骨折予防及び膝痛・腰痛対策に着目した」と、「この資すること から」という部分を切った方がよろしいのではないかと思いました。 第3段落のところで教えていただきたいんですが、これは結局、痛みについては、指標として 選択している場合が3つあるということですよね。この部分は、報告書の他の部分の様式に合致 させなければならないのでしょうか。例えば番号を振っていただくのは如何でしょうか。「3つ の場合がある」ということを読者が一読してわかるようにした方がよろしいのではないかと思い ました。 あるいは、この文章、第3段落は、「また」で始まって、それから4行目で「また」 と出てきますので、1番目の「また」と、こちらの「また」が違いますので、「あるいは」とい う言い方にしていただくなど、ご勘案をお願いします。 第3段落の4行目の「除外する際や」の後の読点は、削除した方が、「3つの場合がある」と いうことが、明確に読者に伝わると存じます。 以上、細かくて申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。 ○戸山座長 ありがとうございました。この4つの方は、長く続けて1つという形ですが、読み やすい、見た人がわかりやすいようにという御指摘であれば、その辺は途中で切る文章を考えて みたいと思います。 3段目のところの「痛み」というのは、確かに評価が3つここで示されておりますので、今の 御意見ですと、(1)(2)(3)とか、わかりやすい方向で書かれたらどうかという御指摘ですね。 4段目に関しても、「資する」の後で、「資するものである等々」で一回切って、その後の文章 の方がすっきりするということですね。御指摘ありがとうございました。検討させていただきま す。 ほかにどなたかお気づきの点、文言も含めて結構ですので、お願いできればと思います。 ○大渕委員 今、市町村で特定高齢者施策等をやられていますが、その中で対象者の把握が難し いということが指摘されております。私の提案なんですが、この4つの○がありますが、特に4 つ目の○に「「必要な広報や普及・啓発の下に」という文言が入っておりますが、この部分は○ で外出しにして、介護予防に対する運動器疾患の理解について、普及啓発の必要な対策を取るべ きであるというふうに特出しした方がよろしいんではないかと思います。 ○戸山座長 ありがとうございます。4段目のところの「市町村等において、必要な広報や普及・ 啓発」というところが、よりアピールする形で外出しするか、アンダーラインを引くとか、何か わかる形ということで理解してよろしいでしょうか。 ○大渕委員 私が今、市町村の方々に聞くのは、都道府県とか国に対しては広報をとにかくきち っとやってほしいということをたくさん聞くものですから、ここのところを特別に出しておいた 方がいいかと思います。 ○戸山座長 ありがとうございました。事務局の方は、その辺の御意見をいただきました。ほか にどなたかございましょうか。細かいことでも結構です。どうぞお願いいたします。 ○鈴木委員 市町村等における運動器疾患対策の現状と必要性について4つのストーリーと言 うか、起承転結のような形にしてあると思いますが、最初は地域支援事業における運動器の機能 向上プログラムの実施率が書かれ、2番目に運動器疾患の実際の対策、これはほとんどされてい ないということです。3番目に、その中でも特に痛みについても、十分な取組みとしてはされて いないこと。利用されているものは先ほど指摘のあった1、2、3とあります。だから4番目に この疾患器対策は大事だということで流れていると思います。 その中で1番目の地域支援事業 における運動器の機能向上のプログラムの部分と、2番、3番、4番の段落に述べられている運 動器疾患対策との基本的なありようとか整合性というのはどこかに述べられていましたか。その 辺はどういうふうにお考えになりますか。 ○天本課長補佐 今、鈴木委員御指摘の部分でございますが、1つ目の○については、文言どお り地域支援事業の中の介護予防事業、この中での運動器のプログラムの現状について述べている というところでございまして、2つ目の○は、先ほど申し上げましたように、前回、現場の実態 としてどういった運動器の機能向上サービスが行われているか。それについては、必ずしも地域 支援事業に限定して実態としてあるかどうかということは、事実としてわかりませんので、ここ ではあえて特定地域支援事業という限定はしてございません。 3つ目の「痛み」について、介護予防特定高齢者施策や予防給付にかかる云々と書いているの は、平成17年12月に研究の中でとりまとめていただいた運動器の機能マニュアルというのが 市町村の中で配布され活用されておりますので、その中の文言を利用している。 この中でここ に書いていますように、介護予防特定高齢者施策、予防給付、いずれにしても、アセスメントや サービスの選択、もしくは除外する際に使われているということが記載されておりますので、事 実のまま書いたということでございますが、先生御指摘のとおりはっきりと書けということであ れば、改めてはっきりわかるように書かしていただければなと思っております。 一方です。 ○大渕委員 私もわからないわけではないんですが、現在、地域支援事業とか、いわゆる介護予 防で行われている運動器の機能向上というのは、実質的に膝痛とか腰痛対策ではありませんし、 疾患器に対する対策ではないんです。これは勿論御専門でしょうが、生活機能をいかにして運動 器の機能向上によって生活機能をいかに守るかというところに特にフォーカスが与えられてお りますので、いわゆる骨折予防とか膝痛ということになると、一番上より、むしろ下の3つをも っとかちっと書いた方が混乱しなくていいのかなという気も少ししているんです。そういう意味 です。 ○戸山座長 ありがとうございました。イントロダクション的なトータルで見た生活機能等から 2段目からは、これの検討会である骨折予防、膝痛・腰痛に入っておりますが、初めからこれに ターゲットを絞った形での方向で進めたらどうかということで御理解してよろしいでしょうか。 ○大渕委員 本当に地域支援事業のことを書くのであれば、その2つの事柄がどう兼ね合ってい るのか。そこを明確にしていただいた方が読み手はよくわかるんじゃないかと思うんです。 ○戸山座長 ありがとうございました。事務局よろしいですか。ありがとうございました。ほか にどなたかございませんか。 ○岩谷委員 先ほどのことで気がついたのですが、4段落目で、「広報や普及・啓発」と、「運動 器疾患対策」とは、どういう関係になるのでしょうか。上では「適切な人材により運動器疾患対 策が実施される」とありまして、その下にほぼ同じようなことで「骨折予防及び膝痛・腰痛対策 に着目した運動器疾患対策に係る効果的な取組」とあります。この「運動器疾患対策」の1つが 「広報とか啓発」で、もう一つが「もうちょっと違った運動器疾患対策」と、そのまま読みます と、両者の関係がよくわからなくなってしまいます。先ほど大渕委員がおっしゃったように、「広 報・普及・啓発」が1つの柱で、それプラス何かというのかがこの文章から読み取りにくいので すが、真意はどういうことでしょうか。 ○天本課長補佐 ここの文章において、普及啓発と適切な人材により書かしていただいた趣旨を 御質問いただいていると理解しておりますが、やはり広報・普及・啓発の重要性、そして適切な 人材によって行われることの重要性。つまり専門性を担保した運動器疾患対策も議論に挙げられ ておりましたので、柱に挙げる、挙げないは別としまして、記載する必要があるだろうというこ とで記載させていただきました。 ただ、大渕委員が御指摘のとおり、広報・普及、啓発を別枠でどこかに柱として置くべきでは ないかという御指摘。 そして、今先生は適切な人材もこちらの方に書いておりますが、ちょっとわかりにくいという ことであれば、別の部分に書いたり、更に説明を補う形で加筆するということは当然検討させて いただきたいと思っております。 以上です。 ○戸山座長 ありがとうございました。どうぞ、お願いします。 ○天本委員 疾病予防というか、運動器疾患の介護予防についてはいろいろ書かれているんです が、肝心なのは疾病予防ということは、老化だから必ず起きるというものじゃないという面で、 サクセス・エイジングではないですが、いろんな意味で膝痛・腰痛などはあり得る、素人ですか ら、あれですが、この辺についての言及がないので、後片づけ的に介護予防に行く前の段階とし て、一次予防、これはもしかすると三次予防かもしれないということで、そこはどこかで議論さ れているのかどうなのか。この報告において、そこの疾病予防抜きでいいのだろうかという点に ついてです。 ○戸山座長 より具体的に疾病のところの一次予防も含めた形でというところで、そうしますと、 それの必要性についてというところと、現状のところで、その辺まで踏み込んで文言をここに入 れるか、後ほどのところで場合によっては入れるようなところがあれば、そのような疾患に限定 して、しかも一次予防を含めてということで少し検討したいと思いますが、確かにそのとおりだ と思います。 ○天本委員 生活習慣の中で、いろんな意味で運動することの必要性とか、腹筋・背筋を強くす るものを事前にすれば、かなりこれも防げるのではないかということが予想されますので、述べ させていただきました。 ○戸山座長 ありがとうございました。ほかにどなたかございませんか。この6.1.ですと、 少しオブラートに包んだような言葉の書き方ということではないかと思いますので、すっきりで きるところはそうしたいと思いますし、データがないところをここに載せることもできませんの で、その辺を踏まえて、少し文章を切るところ、ないしは文言も含めて考えてみたいと思います。 貴重な意見をたくさんありがとうございました。ほかにどなたか。 ○水間委員 先ほどの岩谷委員とのやりとりのところで、4段目のお話があったんですが、その 普及、啓発・広報のところで、2段目のところにも、普及、啓発活動を含めというふうに、ここ に運動器疾患対策への取組みのところに全部含めているような表現になっていますので、今のや りとりからすると少し分けるような表現にしないと、これで言うと介護予防サービスが運動器疾 患対策ですね。ですから、2段目のところも表現も少し今の議論に沿った形で修正した方がいい んじゃないかと思います。 ○戸山座長 ありがとうございました。ほかにどなたかいらっしゃいますか。後ほど振り返って も結構ですので、とりあえず6.1.の「市町村等における運動器疾患対策の現状及び必要性に ついて」はここまでで、次に進めさせていただきたいと思います。何か気づきましたら振り返っ て結構ですから、御指摘いただければと思います。 「6.2.市町村等において取り組むべき効果的な運動器疾患対策について」ということの 「(1)効果に係る評価指標の確立について」ということで、これも事務局の方からお願いいた します。 ○天本課長補佐 それでは、「6.2.市町村等において取り組むべき効果的な運動器疾患対策 について」。 ○市町村等における運動器疾患対策を効果的に行うため、以下のような取組を行うべきである。 (1)効果に係る評価指標の確立について ○ 市町村等が、介護予防特定高齢者施策として骨折予防や膝痛・腰痛対策に着目した運動器の 機能向上プログラムを実施するに当たっては、前述のとおり、事前・事後アセスメントを通じて、 その効果を評価することとなっている。 ○ また、市町村等が運動器疾患対策を実施するに当たっては、サービス提供者が、その効果等 について説明し、利用者の意向を踏まえつつ、実際のプログラムを決定することから、指標につ いては、専門的に確度が高い指標であるだけではなく提供者と利用者が共に理解し、共有できる 指標であることが必要である。 ○ しかし、現在のところ、骨折予防及び膝痛・腰痛対策に着目した運動器疾患対策を行うに当 たり、適切な評価指標は未だ確立していない。例えば、膝痛の程度を示す指標については、 WOMAC (Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index)は欧米でよく 用いられているものの、日本では標準化されておらず妥当とは言えない指標であり、また、日本 整形外科学会OA膝治療成績判定基準(JOA )は、医療機関等で医療関係者によく用いられて いるものの、観血的治療の効果判定を主目的としたものであり、市町村等において提供者が利用 者が共有する指標としてあまりに専門的すぎるといった指摘がある。 このような状況の下、市町村等が骨折予防や膝痛・腰痛に着目した運動器疾患対策を進めるた めには、サービス提供者と利用者とが共有して効果を評価できる適切な評価指標を確立する必要 がある。また、その際には、生活機能の維持向上といった介護予防の観点を踏まえ、身体機能に 加え、日常生活における活動度、社会的な活動への参加度といったものも考慮に入れつつ検討す る必要がある。 以上でございます。 ○戸山座長 ありがとうございました。それでは、(1)の評価指標の確立についてというとこ ろで御意見をいただければと思います。 ○荒井委員 第2段落のところで「また、市町村等が」で始まる文章につきまして、3行目で「実 際のプログラムを決定することから」の部分で切っていただいた方がよろしいかと存じます。例 えば「プログラムを決定することになっている、したがって」と、文章を分けていただく方がわ かりやすいと存じます。 同じ行で「指標については、専門的に確度が高い指標」という、表現が出て参ります。これは 専門性から鑑みても、精度が高い指標という意味なのでしょうか。「確度が高い指標」という言 い方を一般的に用いるのかどうか、逆に教えていただきたいと思いましたので、御指摘申し上げ ました。 ○戸山座長 ありがとうございました。確かに「確度が高い」という表現については少し文言を 調整して検討いたします。 それから、ここのところも御指摘のように途中で一度文章を切って読みやすい形がよかろうと いうことですので、これも検討させていただきます。ありがとうございました。 ほかにどなたか、細かい点でも結構ですから、いかがでしょうか。 ○鈴木委員 さっき私が申し上げたことが、ここでも同じような意味で難しいなと思っています。 と申しますのはこれは市町村が中心になって読まれて実際に取り組まれると思われますが、今の (1)の1つ目の○と2つ目の○を見ると、市町村等が介護予防特定高齢者施策として着目した 運動器の機能向上プログラムを実施するに当たってという書きぶりです。次の2番目の○は、市 町村等が運動器疾患対策を実施するに当たってはという書きぶりになっています。判りづらいの は、この2つがどういう整合性を持っているのか。実際に市町村がやっていくわけですから、運 動器の機能向上プログラムに膝痛・腰痛を着目したものをどのように取り込めばいいのか。 それとも2番目のような運動器疾患対策というものが、何かもう少し具体的手立てがはっきり とあって、そこを取り組むべきなのかというところが、市町村が読んでいて理解してもらえるか という思いがあるんです。 ○天本課長補佐 わかりにくい表現で申し訳ございません。 書いた趣旨をまず御説明いたします。 1つ目の○で市町村等が介護予防特定高齢者施策、先生御指摘のとおり、こちらの方は限定す る形で。2つ目の○ではサービスと言ったり、運動器疾患対策といった表現で、これが同一のも のかどうかわかりにくいのではないかという御指摘ではないかと思っておるのですが、1つ目の ○は先ほどの6.1.と同様に事実を書いている部分でございまして、先ほどと同様、これは事 実として言えるところを言っているということでございまして、地域支援事業における通知を市 町村に発出している、いわゆる地域支援事業として実施している通知に明確に書いていることか ら介護予防特定高齢者施策として書いているということが1つ。 2つ目の○については、これは必ずしも地域支援事業として行う事業にかかわらず運動器疾患 対策に重要ではないかという観点で書かしていただいているところでございまして、事実として はその2つの違いは意図的に書き違えているということをまず御説明します。 一方で、そうい ったことも含めて、読者には伝わっていないということでございましたら、その辺りも文言を調 整してわかるように書くということは当然かと思っておりますので、御指摘いただいたことを踏 まえて検討していくのかと存じております。 ○鈴木委員 是非よろしくお願いします。 ○戸山座長 よろしいですか。先ほどのところの現状及び必要性と同じように、ここの評価指標 の確立についても、今まででき上がって、もう間違いないものと、そうではないものといろいろ ありますので、当然明確に、シンプルに書けるものであれば、これは羅列で、見る側も非常に読 みやすいということになりますが、今後、厚労省研究班の結果を踏まえた段階で、どうしようか ということであるので、文言というものが少しとらえにくいというふうな点はあるかと思います が、いかがでしょうか。文言を含めて結構ですので、総論、各論を含めて御指摘いただければと 思います。やはり市町村にいい方向で示すことが出来て、これを啓発・啓蒙で皆さんに周知して、 市町村でそれを積極的に取り組んでいただくというものが、この運動器疾患対策で何よりも大事 ではないかと思うので、この点に関して、見る方が十分にこの点を理解していただいて、理解さ れやすい報告書が何より肝要かと思いますが、いかがでしょうか。どんどん御指摘いただければ と思います。 ○岩谷委員 今の鈴木委員の御指摘のところに絡んでです。 市町村等が行う運動器の機能向上プログラムの中に運動器疾患対策が含まれているというこ とになるのですか。鈴木委員がおっしゃるように、1つは機能向上ですね。 ○鈴木委員 現在、制度化して流れているのが機能向上プログラムです。 ○岩谷委員 その下に運動器疾患対策という疾患対策が出てくるのですね。そこのところの関係 性が見えにくいということです。ですから、そこの関係がどうなっているのか、教えてください。 ○戸山座長 多分先ほど御指摘のフレーズと一緒で、いわゆる特定高齢者施策に対するところの、 そちらが生活機能の方を対象にして、それを全面に打ち出して、こちらは骨折予防、膝痛・腰痛 というところで言っているんで、それを全面に打ち出して、わかりやすい形で書いた方がよいの ではないか。そうでなければ、それとの整合性でつなぎをイントロダクションにおいて膝痛・腰 痛がその中でこうだというふうな形で記載すべきだということですね。そういう方向で進めれば と私も思います。ありがとうございました。 ですから、6.1.のところとも同じような形で(1)のところも、そういう形でもっていく。 この検討会は運動器疾患のこれに関しての疾患部門が明記されています。膝痛・腰痛、骨折・ 転倒ですから、それをつなげると明らかになる形でというように少し修正追記したいと思います。 ありがとうございました。 ほかにどなたか、よろしいですか。 指標についてということで、委員の方々もわかりやすい、評価する側も、評価される側も非常 にシンプルなものが求められているのは当然ですし、これが一番大事ではないかと思いますが、 この辺に関して何か御意見ございますか。私はこう思う。この辺を文言等々で追記した方がよろ しい点等ありましたらお教えいただければと思いますが、いかがですか。 では、ないようですので、また後ほどふり返って結構ですので、その次に進めさせていただき ます。 次は10ページの「(2)実態把握及びその分析について」というところで、これも事務局の方 から読み上げていただきます。 ○天本課長補佐 それでは「(2)実態把握及びその分析について」。 ○ 市町村等で効果的・効率的な運動器疾患対策を行うためには、全国の市町村等が実際に取り 組んでいる運動器疾患対策についての情報及びその分析といった基本的知見が必要である。 ○ 具体的には、全国の市町村等に対するアンケート調査等によって、住民のADL (Activities of Daily Living)やQOL (Quality for Life )に係る情報も含む運動器疾患対策に係る実態の 把握を行い、その分析および問題点の整理、さらに今後の見通しについての検討を行うことが必 要である。 ○ また、一部の市町村等では、骨折予防や膝痛・腰痛対策に対して先駆的な取組を実施してい ることから、当該市町村等の取組について調査を行い、他の市町村等においても活用できる内容 があるかどうかについて検討することが必要である。 以上でございます。 ○戸山座長 ありがとうございました。ここに関しても御意見をいただければと思います。よろ しくお願いします。 ○荒井委員 第1段落のところで、「市町村等」で始まる段落でございますが、2行目のところ で全国の市町村等が実際に取り組んでいる運動器疾患対策について、少し言葉を補っていただい て、「情報収集及びその分析を通じて基本的知見を得ることが必要である」と書いていただいた 方が読者にとって、わかりやすいのではないかと思いました。今の文章のままですと、「情報及 びその分析イコール基本的知見」と読めてしまいますので、「情報収集及びその分析を通じて基 本的知見を得ることが必要である」として頂くのは如何でしょうか。 ○戸山座長 ありがとうございました。情報収集及びその分析等を含めてというものをここに入 れるということですね。わかりやすい形ということでありがとうございました。ほかにどなたか お気づきの点ございますでしょうか。 配られて市町村側が読んで、より理解するという方向が何よりですので、向こう側に立った形 で見ていただいて、よし、これは理解できるというところが肝要かと思います。その方向で読ん でいただいて、これはまだちょっと理解が届かないんではないか等あれば御指摘いただければと 思いますが、いかがですか。 ○大渕委員 先ほど来御指摘のあったところですが、特定高齢者施策でやられている運動器疾患 と、今ここで言う運動器疾患対策というものの違いというのは、ここできれいに書き分けられて いるというか、概念の違いみたいなものをちゃんと説明できるんじゃないかと思うんです。現状 は介護予防施策でやっている。これからこの委員会で討論しているのは、運動器疾患対策である。 ここの実態把握分析については、これから将来のことですので、ここでは一切そういった介護予 防の特定高齢者施策に関わる言葉は出てこないし、それで私は理解がいいかなと思って読ませて いただきました。 ○戸山座長 ありがとうございました。先ほどの初めのところからここまで流れてくると、そう いう方向でとらえてくれるかなということかと思います。ありがとうございます。ほかにどなた かございますでしょうか。 ○水間委員 2段目のADL とQOL に係る情報も含むということなんですが、1つ前の1の指 標のところで、身体機能に加え日常生活における活動と社会的な活動への参加ということで、こ ちらでこういう表現を使っていて、一応視点としては同じようなところで触れているとすれば、 統一した方がいいような、よりその視点が重要であるということを言うには統一させた方がいい のかなと思うんです。 ○戸山座長 ありがとうございました。1フレーズと1つ目と2段目のところのものを合わせた 形で書いた方が、ダブっているようなところあるし、すっきりするということでしょうか。あり がとうございます。 次はいかがでしょうか。よろしいでしょうか。 では、その次(3)に移らせていただきます。 「(3)一般高齢者の参画の推進について」ということで、これも事務局の方から読み上げを お願いいたします。 ○天本課長補佐 「(3)一般高齢者の参画の推進について」。 ○ 一部の市町村等においては、生活機能を維持している一般高齢者が、介護予防活動のボラン ティア等としてサービス提供の一翼を担う役割が定着し、その結果、当該市町村等における介護 予防に係る活動が活発に展開されている。 ○ 一般高齢者ボランティアの参画によるマンパワーの増大は、プログラムの利用者の生活機能 の維持向上に資するだけではなく、ボランティアである高齢者自身の生活機能の維持が期待され る。さらに当該ボランティアの参画を通じて介護予防の知識や技術の獲得ができるなど、相乗的 な効果が期待されることから、市町村等は、一般高齢者の介護予防活動への参画について、今後 さらに推進することが求められる。 以上でございます。 ○戸山座長 ありがとうございました。ここのところでは一般高齢者の特に高齢者ボランティア の参画をうたっておるわけですが、また、市町村側が理解しやすいような文言になっているか 等々も含めて結構ですので、御意見をいただければと思います。 ○岩谷委員 この参画ですが、普通は参加と参画を分けて使っています。これだけ読んでいます と、参画の中に参加も参画も両方入っているように読みとれます。内閣府の文書などでは参画と 参加は分けていますから、分けた方がはっきりすると思います。これだけ読んでいると、参加、 参画、参加する部分と参画する部分というのが両方入っているように読めますが、どうでしょう か。 ○戸山座長 そうですね。その文言の使い方ということで、よりこれに合った明確な方、今御指 摘のありましたように、参加と参画をその言葉の意味するところをもって正確に使い分けるとい うことでよろしいでしょうか。確かに両方入っているので、その辺のところを検討しましょう。 ほかにどなたかございますか。 ○鈴木委員 (3)の2つの○の文章は、私は全く正しく、本当にこのとおりだと思います。た だ、ここで述べられているのは、介護予防活動に対する一般高齢者の関わりということが書かれ ているんですが、運動器疾患対策に対して、あるいは運動器疾患という文言が全く出てこないん です。これもどういうふうに書き込むのかということでの、お考えは特にないのでしょうか。 ○戸山座長 ありがとうございます。今度はその逆のところで運動器疾患の方がぼやけてここに 入っていないということです。確かに鈴木委員の言うとおりでございますので、この検討会は運 動器疾患というものを強く全面に押し出すということですので、これを文章に織り込んでという ことで参考にしたいと思いますので、ありがとうございました。確かにそのとおりですね。貴重 な御意見をありがとうございます。 繰り返しになりますが、市町村が報告書をもらって正確に理解していただける形の書き方が大 事だと思います。 ほかにお気づきの点はいかがでしょうか。中村委員、今10ページのところにいっております。 ○中村委員 すみません。ちょっと遅れました。 ○戸山座長 いかがでしょうか。よろしいでしょうか。非常に大事な施策というか、これをどの ようにするかという各論になりますといろいろ御意見があろうかと思います。これを積極的に導 入・推進するということは多分大事なことではないかと思います。よろしいでしょうか。 (「はい」と声あり) ○戸山座長 それでは、10ページの一番最後の「医療と介護予防との連携について」というと ころで、ここも事務局の方に読み上げをお願いいたします。 ○天本課長補佐 「介護予防医療と介護予防との連携について」。 ○ 現在、特定高齢者の決定における生活機能評価において、介護予防事業に参加する際の安全 確保等のための状況判断など、医師が一定の役割を担っている。 ○ 医療と介護予防との連携については、例えば、医療を受けている高齢者が介護予防の必要な 状況になれば、当該高齢者が介護予防サービスを受けられるよう、医療機関が市町村等に情報提 供を行うなどの対応が考えられる。 ○ 今後、介護予防における運動器疾患対策をさらに推進するに当たっては、医療が当該対策を 行う上で果たす役割等について検討する必要がある。 以上でございます。 ○戸山座長 ありがとうございます。ここも委員の方々からいろいろ意見があろうかと思います。 このすみ分けと言いますか、連携と言いますか、それをどう上手にもっていって、相手に届くか ということかと思いますが、御意見をいただければと思います。 ○岩谷委員 3段落目の一番下のところに、「医療が当該対策を行う上で」とありますが、この 当該対策は、運動器疾患対策ですか、運動機能ですか。 ○天本課長補佐 こちらが直前の介護予防における運動器疾患対策を想定して書かしていただ いております。 ○岩谷委員 介護予防における運動器疾患対策ですね。 ○戸山座長 この「当該」が何を指しているか。 ○岩谷委員 その辺があいまいというか、いろいろに読み取る人が出てくるのではないかという 気がします。 つまり運動器疾患対策、今おっしゃられたように、介護予防における運動器疾患対策であれば、 かなり限定されてきますが、そうは読まない人がいる野ではないかと思います。要するに運動器 疾患対策という読み方もあれば、もう一つの運動機能の対策を読む人も出てくるのでないかとい う意味です。 ○戸山座長 ありがとうございます。読む側に立って、そうだと思います。 ○岩谷委員 どうにでも好きなように取ってくることがあるのではないかというのが私の考え です。 ○戸山座長 ほかにどなたか御意見をいただけばと思います。 ○鈴木委員 かなりシンプルな書きぶりなので、なかなか読み手にとっては難しい面があるのか なと思います。今の3番目のところの介護予防における運動器疾患対策を更に推進するに当たっ ては、医療がこの対策を行う上で果たす役割等について検討する必要があると書かれていますが、 検討するのは市町村がこれを検討しなさいということなんでしょうか。 それとも、私は国なりここの委員会なりが検討する事柄ではないのかなという気もいたします。 区市町村でやりなさいという書きぶりですが、やはり区市町村が検討すると理解するのでしょう か。 ○戸山座長 なるほど、事務局お願いします。 ○天本課長補佐 わかりにくい表現で恐縮でございます。こちらの検討が必要である主体は市町 村なのか、それとも国や全体的な議論の中の必要性なのかといったことにつきましては、趣旨と しましては、まだこの辺りの整理は全体的なところで整理を進めていく必要があるんじゃないか という趣旨で書かしていただいておりますので、この辺りもわかりやすいように表現の調整はさ せていただこうと思っております。具体的には医療がと、前の主語のところが相当前に入ってい るので、その前の役割等の前の医療の役割と書いた上で、あとは検討するという代わりに検討が 今後行われる必要があるとか、鈴木委員の御指摘のところが明確になるような形で表現を考えて 調整させていただければなと思っております。 ○天本委員 日本医師会というか、地域医療を担うかかりつけの先生がいろんな意味で腰痛とか 膝痛というのは、専門委としての設計というのもありますが、コモンディシーズというか、高齢 者の弱い点は、非常に多くのかかりつけの先生が対応しているわけですが、現状ではやはり単な る疼痛コントロールに終始している部分はあって、痛みと運動の、どのような形で始めたらいい かとか、負荷の問題とか、いろんな意味で医療現場としてマニュアルがほしいところで、それは 学会とかいろんなところが是非そういうものをしてほしいから、ここの検討というのは、市町村 以前の問題として、医療界として主体的に取り組んでいただきたいなというのが地域のかかりつ けの先生方は思っていらっしゃるとも思うし、かかりつけ医と専門委との連携の仕方というもの が、自殺とか認知症でもしきりに今それが言われているわけなんですが、これだけ90歳以上の 人たちが増えると、一般のかかりつけの先生に関わることが多いと思いますので、この次のマニ ュアルというのは、対策に対するマニュアルだと思いますので、医療に対するマニュアルという ものもあるのかもしれないんですが、その辺の普及などもよろしくお願いしたいというのが希望 です。 ○戸山座長 ありがとうございました。疾患に対しての痛みだけではなくて、それに関しての予 防、治療を含めたマニュアルを作成する方向でということです。それも当然医療側として大事な ことではないかと思いますので、この点も踏まえて追記できればと考えております。 ○鈴木老人保健課長 若干補足をさせていただきたいんです。 今回4回目の検討会で、先ほど来、鈴木先生に御指摘いただいているような介護予防における 生活機能、とじこもり対策と、それからここで述べている運動器疾患の対策との関係性のような ものですが、特に4ページにあるような新健康フロンティア戦略と実は関係があります。 これは当初のころ、研究のところでは若干御説明したかと思いますが、もともと65歳以上の 高齢者の方のうちで要介護の状態にあるのは7分の1、大体7人に1人はおられる。それを放置 しておけば6人に1人という状況になってしまうが、それを18年に入れた介護予防というもの でこれを8人に1人に減らしていこうというのがまずございました。 それから約2年くらい経ってきたわけですが、やはりそのままではなくて、もう一段の対策を して更に要介護の方々を減らしていこうということで、10人に1人にしようと。それには大き く2つ柱があると思いますが、これはこの検討会の所掌ではありませんが、認知症の対策が1つ ある。もう一つは、非常に大事な運動器の疾患の対策があるということで、そこに腰痛・膝痛、 骨折等の運動器の政策がはまってくるということだと思います。 これについては、勿論、介護 予防の枠組みだけで運動器の対策が全部できるわけではございませんので、介護予防を市町村が できることと、天本委員が御指摘になったような医療との連携の下で日常的診療の先生方とうま く連携をとらながらやっていくこと、それから引き継ぐこともあるでしょうし、介護予防の中で 見つけたことをお医者さんの方でお願いする部分もあるでしょうし、そういう中でやっていくと いうことだと思います。 ここでいう検討、次のマニュアルについてはこれからの議論ですが、基本的には視野は市町村 の方に読んでいただくようなものを考えてはいますが、当然その中には医療とどういう連携性を 保っていただきたいのかというところは書かないと、市町村の方もどういう距離感を取ったらい いのかということがわからないと思います。 それから、天本委員が最後に御指摘になったような医療の現場の中で具体的に運動器に、疼痛 緩和だけではなくて、例えば診断とか運動負荷とかいろんなものついて、どうすればいいのかと いうことについては、別途、もう少し専門性のある学会なり医学的なフォーラムでも我々として も努力していきたいと思います。この中で直接は入っていませんが、少なくとも重なりの部分に ついては、きちっと書き込むようにしたいと思っております。 ○戸山座長 ありがとうございました。今、課長の方から新健康フロンティアからスタートした ところでの介護予防力というところで、認知症のところと運動器疾患が非常に大きいと。そのう ちの一翼を担う運動器疾患に対してはこれだと。これをよりわかりやすくという方向でいろいろ お話をいただきました。何かございますか。 ○天本委員 追加ですが、今のお答えで十分だろうと思うんですが、認知症対策などにおいても、 とかく介護的な対応が多くて、肝心の疾病としての医療の対応が非常に立ち遅れていると思いま すので、これを機会に医療的な対応の重要性を是非どこかに文章として踏み込んでおいていただ ければなと思います。そして、次へつなげていただければと思います。 ○戸山座長 ありがとうございました。介護予防の前に疾患群の基本からそれを解決するような 方向での文言を入れてほしいということ。 先ほど一次予防も含めての意見が出たと思いますので、その辺の文言も文章等々、ここに盛り 込んでという形で考えていきたいと思います。ありがとうございました。 ほかにどなたかございますでしょうか。よろしいでしょうか。ここのフレーズで当該のところ と検討するというところをより見る側、読む側がわかりやすいような形で書かせていただきたい と思います。ありがとうございました。 よろしければ「(5)骨折予防や膝痛・腰痛対策に着目したマニュアルの作成について」、ここ の文言を読み上げていただきます。 ○天本課長補佐 「(5)骨折予防や膝痛・腰痛対策に着目したマニュアルの作成について」。 ○ 現在、介護予防の推進に向けた運動器疾患対策に係るマニュアルとしては、「運動器の機能 向上マニュアル」(平成17年12月 厚生労働省「運動器の機能向上についての研究班」 主任 研究者 東京都老人総合研究所 東京都老人総合研究所介護予防緊急対策室兆 大渕修一)があ るものの、当該マニュアルは、骨折予防や膝痛・腰痛対策に着目して記述されるものではない。 ○ 今後、国は、市町村等が骨折予防や膝痛・腰痛対策を推進できるよう、「運動器の機能向上 マニュアル」等と整合性を取りつつ、前述の(1)〜(4)の観点を踏まえた新たなマニュアル を作成することが必要である。 ○ 市町村等は、当該国が作成するマニュアルや、必要に応じて当該マニュアルを踏まえつつ独 自に作成したマニュアルに基づき、より効果的な事業を行うことが求められる。 以上でございます。 ○戸山座長 ありがとうございました。このマニュアル作成で非常に大きなテーマに入りますが、 これも市町村の方にこれを御理解いただくために文言も含めて何か問題点等があれば御指摘い ただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○中村委員 このマニュアルを作成するということは、(1)〜(4)を含めてというのは非常 に理解しやすくて、そのできたマニュアルによって市町村でいろいろな指導をやっていただける というのはありがたいことだと思います。 ただ、先ほどの医師会の先生のお話にもあったんですが、全体の今回のこの対策の報告書は運 動器疾患に着目して、疼痛というのが非常に強く表れていると思うんです。もう1つ実は運動器 疾患で重要で、ほとんどパラレルに重要なのは筋肉量の減少、筋力低下なんですが、このワード がわずか1回しか全体の中で出てこないんです。 そういった意味で、マニュアルを作成する場合にも、疼痛防止ということが中心にならないよ うにと言いますが、なるべくそれとともに、筋力低下、筋肉量の減少、または筋力を保つという ことがきっちりとお伝えできるような内容にしていただければと思います。これを読みますと、 私が読んだところで1つ筋肉と確かに書いてあったのが、私は1か所だけしか見つかりませんで した。それはキーワードになりますので、そのワードの発現頻度をもうちょっと上げていただき たいということです。そうしますと、マニュアルをつくる方もバランスの取れたものができるの ではないかと思います。 ○戸山座長 ありがとうございました。非常に貴重な御意見をいただきまして、確かに膝痛・腰 痛ということで「痛み」という文言が出ておりますが、今、中村委員から御指摘のありました運 動器の中でも特に筋肉量が減るとか、筋力の低下ということは当然ADL 、QOL というものに 直結することになりますので、ちょっと文言がここでは不足しているという御指摘をいただきま した。マニュアルの中にはそれを踏まえてという御注文かと思います。鈴木委員も含めて皆さん の御意見と理解したいと思いますが、これは一番中心的、大事なところになると思います。先ほ どの(3)(4)のところも重要ですが、啓発・啓蒙等々を含めて、このマニュアル作成という ものがキーになってくると思います。どなたかほかに御意見ございますでしょうか。 先ほど天本委員からいただきました予防も、疾患群を治療ないし予防できるように医療側が一 歩踏み込んでほしいという御意見もいただきました。いかがでしょうか。これに関してよろしい ですか。また後ほどでも結構ですので、御意見をいただければと思います。 それでは、次は「7.今後の目標について」で、これも事務局から読み上げをお願いします。 ○天本課長補佐 「7.今後の目標について」でございます。これは昨年8月の時点でとりまと められた「今後の研究の在り方」について、主に3つ目の○について加筆したところでございま すが、念のためすべて○について音読させていただきます。 ○ 以上、健康フロンティア戦略に掲げられた「平成26(2014)年までに要介護者 を高齢 者の10人に1人にすること」なる目標の実現に向け、厚生労働省として優先的に実施すべき調 査研究についての検討と、市町村等における効果的な運動器疾患対策のあり方についての検討を 行った。 ○ 厚生労働省として優先して実施すべき調査研究については、今後5年以内(〜平成24(2012) 年に、5.に掲げた調査研究を進めることにより、運動器疾患の実態把握、リスクファクターの 同定、効果的な介入方策、早期診断、低侵襲な治療方法等を確立することを目指し、6年目(平 成25(2013)年)以降は、調査研究の結果を自治体における介護予防事業や医療機関における 診療に活用する。 ○ 市町村等における運動器疾患対策については、当該対策を効果的に行うため、(1)効果に係る 評価指標の確立、(2)実態把握とその分析、(3)一般高齢者に係る参画の推進、(4)医療と介護予防と の連携、(5)骨折予防や膝痛・腰痛対策に着目したマニュアルの作成に向けた取組を行う。 ○ 以上のような取組によって介護予防の更なる推進を図ることにより、運動器疾患が原因で要 介護となる者が減少することを目標とする。 以上でございます。 ○戸山座長 ありがとうございました。この大項目「7.今後の目標について」ということで4 つのフレーズがここに書かれています。これも総論、各論、文言も含めて御意見があればいただ きたいと思います。よろしくお願いします。 多分3つ目のところの一般高齢者係る参画が、先ほど岩谷委員から参加、参画はその意味する ところを明確にということで、このところについては少し検討させていただきたいと思いますが、 ほかにどなたか御意見いただければと思います。 ○鈴木委員 最初の○はよろしいんですが、2番目として、厚生労働省として優先して実施すべ き調査研究ということで、前回ここで御議論していただいて決まったことだったと思います。そ の後市町村における運動器対策疾患として市町村がやるべきことが今日のお話のまとめとして 書かれている訳ですが、ここの間なのか、3番目の○に入れるべきなのか、厚生労働省としてす るべき枠組み、例えばマニュアルというのは、国が最初にマニュアルをつくるということが提示 されていたわけですので、2番目の○は調査研究について厚生労働省がすることですが、市町村 で実際にそれが広まっていくために、国として何をするかということはきちんと書いた方が私は いいんじゃないかなと思っております。いかがでしょうか。 ○戸山座長 行政、国側としても、今後の目標について書くべきではないかという御意見が出ま した。いかがでしょうか。 ○鈴木老人保健課長 まさに鈴木委員が御指摘のとおりで、下から2番目の○を見ると、基本的 には国がするべきこと、市町村でこういう対策を行うために国がするべきことと、その際に市町 村で念頭に置いていただきたい、もしくは利用していただきたいことが、少し整理が悪く書いて ありますので、そこはおっしゃるとおりに、国としてこういう用意をして、こういうことに留意 しながら市町村で行ってもらうというように、ちょっと整理をさせていただきたいと思います。 ○戸山座長 よろしいですか。ありがとうございます。今後のことというとで、ここも大事なと ころになろうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○天本委員 先ほども中村委員の方から筋肉の問題が出たんですが、今後の目標においては自助 と言いますか、一人ひとりの国民が努力すべきことなどについての啓蒙、筋肉とか、生活に導入 するというのは並行してやっていかないといけないことだろうと思います。もし文言が中村委員 のおっしゃったような筋力の問題を含めたような形で、この辺にも何か文章が入ればいいなとい う気がいたしました。 ○戸山座長 ありがとうございました。2つ大きな視点、大事なところだと思います。1つは、 行政側がこういう形で取り組むぞという目標のページと、もう一つは、国民一人ひとりが自分た ちで取り組んでこの運動器疾患に関して筋力、量も含めて取り組むべきという点もここに入れる べきということは、確かにそのように思います。ありがとうございました。貴重な御意見かと思 います。 ほかにどなたか。もう少しこれを入れるべきだということがございましたら、御指摘いただけ ればと思いますが、いかがですか。国、個人、市町村からの目標設定ということで、非常に幅広 い取り組みかと思います。 ○大渕委員 先ほど一番最初に話したことと関連するんですが、この要介護者を高齢者10人に 1人にするということであるとか、介護予防の重要性であるとか、運動器疾患の対策の重要性で あるとか、そういつたことを国民に普及・啓発するというところについては、こういったところ に書き込むべきなのか。あるいはこれは内閣府でやられていることなので、内閣府がやることな のかもしれませんが、今回の中で整理して、うたっていくべきものなのか。もうちょっと幅広い ところで議論する話なのか、少し御意見を聞かせていただきたいんです。 ○鈴木老人保健課長 一番最初の○に、今、大渕委員がおっしゃったような、10人に1人と書 いてありますが、それだけではなくて、全体の介護予防なり運動器疾患の大切さ、それから天本 委員が御指摘になった筋力の話も含めて、自助努力と市町村がやるべきこと、それから国がやる べきことというのを冒頭に書いた上でブレイクダウンするという構造にさせていただければと 思います。 ○戸山座長 ほかにどなたか、どうぞ。 ○岩谷委員 つい最近こんな話を聞きました。医者がある方に対して、介護予防上こんなことを 介護保険の中でやってもらったらいいですよと言った場合に、現場のケアマネージャーさんに、 そんなことは必要ありませんとはねられてしまうことがあるのだそうです。 当該対策の(4) の一番最後には「医療が当該対策を行う上で果たすべき役割等について検討する」とあります。 介護予防の現場において、医療優先という原則があると聞いておりますので、介護予防における 医療と介護サービスの調整の在り方などについても御配慮いただければと思います。 ○戸山座長 医療、介護、その現場での問題を少しいただきましたが、事務局の方から何かコメ ントありますか。 ○天本委員 本来はサービス調整会議とか、きちっとそれはケアマネージャーと医師が話し合う というものが制度上明確になっているわけで、むしろそれはケアマネージャー自身の質の問題と いうことだろうと思われます。予防になれば、あとはいろんな意味での包括支援センターの役割 というものもあると思いますので、もし、それを書き込むんであれば、そこをきっと、制度上現 在あるわけですので、そこの普及はきちっとすればとは思います。 ○戸山座長 ありがとうございました。事務局何かよろしいですか。 ほかにどなたかございますか。よろしいでしょうか。 時間はまだありますが、今日の議題の介護予防の推進に向けた運動器疾患対策の報告書に関し まして、9ページ目から市町村等における運動器疾患対策のところに関しまして、いろいろ御意 見をいただきました。9ページの6.1.「現状及び必要性」のところにつきましては、一般的 な生活機能のところから運動器疾患に限定する、そのイントロが少しわかりにくいという御指摘 もいただきました。また文言に関して、少し文章を切ってわかりやすいようにすべきという御意 見もいただきました。 それから、普及、啓発活動については、少し別途何か設けた方がいいという御指摘もいただき ました。 さらに、3フレーズ目の痛みというところの指標が3つ書かれていますが、これをもう少しわ かりやすいような形でどうかという御指摘もいただいたかと思います。 6.2.について、その(1)についても、文言については少し長いので途中で切るというと ころや、専門的に「確度が高い指標」というところをもう少しわかりやすくという御指摘も受け ましたし、これも先ほどと同じような形でイントロから運動器疾患に特化したところの入り方を もう少しうまく書いた方がよろしいという御指摘もいただきました。 それから、10ページ目になりまして、「(2)実態把握及びその分析について」というところ も、2つ目のところ、そこに関する情報を含む運動器というところが少し追記してわかりやすく 書いた方がいいという御指摘もいただきました。 (3)のところでは、ここのところに運動器疾患という文言がないということで、それを入れ た形で書くべきであって、これは言葉ですが、参加と参画の使い分けについて、それを明確に記 載した方がよろしいという御意見もいただきました。 それから、(4)につきましては、特に最後のところの当該であるとか、または検討するとい うところがどういうことか。わかりやすい形で書くべきではないかという御意見もいただきまし た。 (5)のマニュアルについては、特に筋力低下や筋肉量が減少するということは非常に問題が 大きいので、「痛み」にとらわれず、マニュアルの中にはこういうものも当然入れるべきだとい う御指摘もいただきました。 また、一次予防と言いましょうか。その疾患そのものに対して医療側がより取り組むべきよう なところも明記すべきというところもいただきました。 最後のところでは、今後の目標についてということで、それは市町村それから行政・個人がそ れぞれの目標についてより明確に、特に行政側が取り組むべき目標。それから個人それぞれが努 力して筋力量等々もアップできるような何かそういうものもここに書き込むべきだろうという こともあったかと思います。 啓発・啓蒙というところでも御指摘いただきましたし、それからケアマネージャーという制度 があるので、場合によってはそれもすっきりした形で書くべきではないかという御意見もいただ きました。本当に介護予防力という中で認知症ともどもこの運動器疾患対策は重要ではないかと 思いますし、これが報告書となって市町村に配布されて、これによって介護予防の大目標であり ます7人に1人、8人に1人、それが10人に1人に届くというものになれば、これ幸いと思い ます。 ここまでのところで私がさっとまとめさせていただきました。非常に貴重な文言も含めて御意 見をいただいて、感謝申し上げます。 ほかに何か、振り返って結構ですから、ここのところで、これは追記とか、もうちょっとこれ はというのがあれば、少し時間がありますので、御意見をいただければと思いますが、いかがで しょうか。 よろしいですか。もし、よろしければ今日、委員の方々からたくさんの修正、追記等々、これ からあいまいな表現等々についての御指摘をいただきましたので、それらを十分踏まえまして、 よければ座長預かりということで事務局と一緒に、必要部分を加筆修正して最終案にしたいと思 いますが、委員の方々、それでよろしいでしょうか。十分今の意見をくみ入れて修正案を議長預 かりでやらせていただきたいと思います。よろしいですか。 (「異議なし」と声あり) ○戸山座長 ありがとうございました。本検討会を4回行ってまいりまして、当初の「今後の調 査研究の在り方」というところでも貴重な意見が出ましたし、今回は市町村へどのような形で落 として、これを今後役立てるかということで進めさせていただきました。委員の先生方にはお忙 しいところをお集まりいただきまして、本当にありがとうございました。十分な議論を重ねてこ こまで来たということで感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。 それでは、事務局の方にお返しいたします。よろしくお願いいたします。 ○鈴木老人保健課長 昨年の7月から4回にわたりまして、この運動器の検討会に御参画いただ きまして、また、積極的に御発言をいただきまして、大変ありがとうございました。 大体の趣 旨について、先ほど私の発言の中で申し上げさせていただきましたが、主には、この4回の前半 は研究面において運動器疾患でどういうところに重点を置くかということで御議論いただきま した。これは20年度の研究に生かしたいと思います。 今日も含めまして、後半御議論いただきました市町村等における介護予防の枠組みの中での運 動器疾患対策については、マニュアルを是非、幾つかの点に留意をしながらつくるべきという御 意見をいただきましたので、20年度にマニュアルをしっかりつくらせていただいた上で、これ は市町村の現場では21年度から介護予防を広げた形で実施できようにしたいと思っております。 いずれにしましても、先ほど座長の方からございましたが、最終的にはより要介護・要支援の 方々を高齢者の中で少なくしていこうという動きの中で、国や研究や市町村、それから住民の方、 それぞれが努力をしながら、少しでも前進していきたいと思っております。 大変お忙しい中、 御参画いただきまして、誠にありがとうございました。 ○天本課長補佐 それでは、以上をもちまして、検討会を終了させていただきます。 ありがとうございました。 <照会先>  厚生労働省老健局老人保健課 介護予防係   電話:03(5253)1111 内線3946