〈参考資料1〉

診断・治療概要(臓器提供施設提出資料要約)

3月6日  
17:30頃 A病院にて血液透析中に強い頭痛が出現したが、透析に伴う頭痛としてロキソニンを投与された。
3月9日  
18:00頃 買い物中に強い頭痛に続いて意識障害を来し、B病院へ救急搬入された。
18:40 頭部CT検査を施行し、くも膜下出血が認められたため、C病院へ転送された。
3月10日  
8:30 頭部MRIとMRAを施行。前交通動脈に動脈瘤が確認された。
16:50 当該病院へ転送された。転入時の意識レベルはJCS10、GCS 13であったが、他の神経学的異常所見は認めなかった。
17:30 ICU入室。
3月12日  
  JCS20。舌根沈下してきたため、気管内挿管し、人工呼吸器による補助呼吸を開始した。
3月18日  
3:55 血圧が200mmHgまで急上昇し、ドレーンから出血した。意識レベルはJCS300。両側瞳孔散大し、対光反射消失、角膜反射も消失した。
13:40 頭部CTを施行。全脳室内の血腫と水頭症を認めたため、脳室ドレナージを行ったところ、術後に瞳孔径は3mmに戻ったものの、意識レベル、対光反射、角膜反射の改善は見られなかった。
3月22日  
9:30 両側瞳孔7mm、対光反射・角膜反射消失し、自発呼吸なし。
21:40 家族に対し、臨床的脳死状態と考えられるので翌日脳波検査を行うことを説明したところ、臓器提供意思表示カードが提示された。
3月24日  
11:00 臨床的脳死診断を開始した。
12:52 臨床的脳死診断を終了した。臨床的脳死と診断した。
12:55 家族に対し、臨床的脳死状態と診断されたことを説明したところ、コーディネーターの話を聞くことを希望されたため、ネットワーク西日本支部へ連絡した。
17:18 第1回法的脳死判定を開始した。
19:55 第1回法的脳死判定を終了した。
3月25日  
2:01 第2回法的脳死判定を開始した。
4:25 第2回法的脳死判定を終了。法的に脳死と判定された。

トップへ