07/12/17 第6回院内感染対策中央会議概要 第6回 「院内感染対策中央会議」概要 (非公開) 19.12.17 院内感染対策中央会議 1.日時   平成19年12月17日(月) 13:00〜16:00 2.出席者 (構成員)荒川 宜親、賀来 満夫、切替 照雄、小林 寛伊            (五十音順、敬称略)       (厚生労働省)佐藤医政局指導課長、伊東医療計画推進指導官 ほか 3.開催趣旨 ある県の高度な医療を提供する病院で発生したVREによる感 染事例について、院内感染対策中央会議として現地調査を行い、 当事者から状況を聴取し、その原因を探ることにより、全国の 医療機関の取組に資するような知見を得る。 I.ある県の高度な医療を提供する病院で発生したVREによる院内感染事 例について 1.一部の病棟で起こっている院内伝播の状況は憂慮すべきものである。 2.これまで受けたFETP等の外部からの提言及び調査委員会の提言につい て、遵守されていたが充分ではなかった可能性がある。 3.その理由を究明し、改善していくことが必要である。 II.提言等  院内感染対策中央会議から当該病院、県等に対し、以下のような提言を 行った。 1.当該病院の取組について (1)国立感染症研究所実地疫学専門家養成コース(Field Epidemiology Training Program:FETP)、調査委員会の外部委員等からの提言につ いて確実に取組を行うこと。 (1)特に、標準予防策、接触予防策及び環境清掃の徹底を含めた従業 者(委託業者を含む)への教育ならびに患者への啓発についてよ り効果的な手法について検討すること。 (2)当面、今回の原因追及のため、適切なアクティブ・サーベイラン ス・カルチャー等を検討・実施し、院内伝播を早期に特定する体 制を構築すること。 (2)実施した取組について、院内外の専門家による評価を行う体制を確立 し、その結果を改善につなげること。 (3)(1)、(2)を実施するに当たり、ICTの横断的活動をより増強・推進 するよう、病院長をはじめとし、病院全体で支援できる体制を構築す ること。 2.県の取組について (1)当該病院が実施する院内感染対策について、定期的な状況把握に努め、 保健所、地方衛生研究所等による技術協力等の支援を行うこと。 (2)当該病院のみならず、県内全域の医療機関におけるVREの検出に関す る情報収集及びそれに応じた適切な対応を行うこと。 3.国の取組について (1)地域におけるVREの広がりの状況を把握するため、「研究」の形で 調査を実施してはどうか。 (2)研究等により得られた知見については、今後の院内感染対策に活用す る。 (3)本事例を踏まえ、中・長期的に医療法第25条に基づく立入検査等の 量的・質的な充実を図るべきではないか。 以上