07/12/14 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会平成19年12月14日議事録  薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会  新開発食品調査部会議事録 1 日時:平成19年12月14日(金) 14:00〜14:30 2 場所:中央合同庁舎5号館5階共用第7会議室 3 議事:安全性及び有効性の審査を経ているものとする食品について報告(8品目) 4 出席者  (委員)井藤委員、大野委員、清水委員、田中委員、手島委員、中村委員、山田委員、      渡邊委員 (事務局)玉川新開発食品保健対策室長他 5 備考    本部会は、企業の知的財産保護の観点等から非公開で開催された。 6 議事内容 ○事務局 定刻となりましたので、ただいまから食品衛生分科会新開発食品調査部会を 開催いたします。  本日は、御多忙のところ御参集いただき、厚く御礼申し上げます。  本日は、石綿委員、犬伏委員、寺本委員、米谷委員、山添委員が御欠席とのことです が、過半数に達しており、本日の部会が成立いたしますことを御報告申し上げます。 (配付資料確認)  それでは、□□委員、議事進行をよろしくお願いいたします。 ○□□委員 それでは、議事に入ります。  今回は特定保健用食品の安全性及び効果についての審査はございません。安全性及び 効果の確認がなされたものとすることの報告を受ける品目が8品目のみとなっています。  では、報告品目について事務局から報告をお願いいたします。 ○事務局 それでは、報告品目について事務局から御報告させていただきます。  お手元の横長になっている資料1と、資料2が既許可品との対比表となってございま す。資料1は一覧表になってございまして、一番右の欄の「資料2の該当ページ」が資 料2のページとリンクしてございますので、両者をごらんいただきたいと思います。  まず、資料1の1番「緑旨青汁」、2番「青汁の時間」でございます。申請者は株式 会社東洋新薬です。これらは商品名が違いますけれども、同一の製品となってございます。 難消化性デキストリンを関与成分といたしまして、おなかの調子を整える旨を標榜する ものでございます。  資料2にございますように、既許可品でございます「りょくこう青汁ファイバーイン」 と関与成分、保健の用途及び一日摂取目安量におけます関与成分量が同一でございます けれども、一部原材料が異なってございます。ですので、有効性につきましては、当該 品でのヒト試験によりまして確認してございまして、既許可品と同等の結果が得られた ということでございます。  次に、3番「グルコカット」、4番「グルコカットG」でございます。申請者は株式 会社カイゲンです。こちらも商品名は異なっておりますが、同一の製品ということでご ざいます。本品は、難消化性デキストリンを関与成分としまして、血糖値が気になり始 めた方の食生活の改善に役立つ旨を標榜するものでございます。  資料2にございますように、既許可品であります「食事と一緒に十六茶」と関与成分、 保健の用途は同一でございますけれども、原材料が異なっております。よって、当該品 を用いたヒト試験におきまして有効性を確認してございまして、既許可品と同等の結果 が得られたということでございます。  なお、既許可品は一日1回摂取するものでございますけれども、本品におきましては 一日3回の食事とともに摂取するという一日摂取目安量になってございまして、一日3 回の3倍量の過剰摂取試験を行いまして、一日摂取目安量を一日3回としているもので ございます。  次に、5番「ブレンディ香るブラック」でございます。申請者は味の素ゼネラルフー ヅ株式会社でございます。本品は、コーヒー豆マンノオリゴ糖を関与成分としまして、 体脂肪が気になる方に適している旨を標榜するものでございます。  資料2の3ページにございますように、「ブレンディ香るブラック」に香料を添加し たものでございますが、許可を受けようとする表示の内容に、関与成分の作用機序に係 る説明としまして「脂肪の吸収を抑える」という文言を追加してございます。  次に、6番「ヘルシア緑茶まろやか」でございますが、申請者は花王株式会社でござ います。本品は、茶カテキンを関与成分としまして、エネルギーを脂肪として消費しや すくするので、体脂肪が気になる方に適している旨を標榜するものでございます。  こちらは既許可品であります同じく「ヘルシア緑茶まろやか」と同一品でありますが、 許可を受けようとする表示の内容に作用機序に係る説明としまして、「エネルギーとし て脂肪を消費しやすくするので」という文言を追加したものでございます。これは、既 許可品であります「ヘルシアウォーター」と同じ表示の内容となってございます。  最後に、7番「マインズ黒酢ドリンク」及び8番「マインズリンゴ酢ドリンク」でご ざいますが、申請者は株式会社ミツカンでございます。これらは、原料の醸造酢が黒酢 というものとリンゴ酢というもので異なっているものでございます。本品は酢酸を関与 成分としまして、血圧が高めの方に適する旨を標榜するものでございます。  既許可品であります「マインズ黒酢ドリンク」と「マインズリンゴ酢ドリンク」と一 日摂取目安量当たりの関与成分量、保健の用途は同一でございますが、一日摂取目安量 を100mlから125mlに変更したものとなってございます。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○□□委員 それでは、ただいまの説明について御意見等を伺いたいわけですが、慣例 によりまして順番にやっていきたいと思います。  まず、1番のこれは何て読むんですか、「りょくし」ですか。 ○□□委員 「りょくうま」です。 ○□□委員 うまいの「うま」ですか。「りょくうま青汁」だそうです。ふりがなをつけ ておかないとわからないですね。それと「青汁の時間」というもので、既許可食品は「り ょくこう青汁ファイバーイン」ということです。 ○□□委員 大麦若葉を含む既許可食品と比較して、甘藷の茎葉というものの粉末に変 わったというのが一番大きな点です。既許可品はそれなりに効果が出ていたのですけれ ども、大麦若葉と甘藷の茎葉が食物繊維として同等かどうかということで、難消化性デ キストリン配合の有効性について向こうがヒトを使って試験をして、その結果、甘藷茎 葉が入ったまま難消化性デキストリンの代わりにマルトデキストリン、消化性のデキス トリンを入れたもので試験をやると、便の回数と便の量が多くなったというデータが出 されていますので、有効性としてはそれでよいと審議の中で判断しました。  ただ、最初はこの甘藷茎葉というのが、甘藷の葉ということでしたが、実際に原材料 として茎も入っているだろうということから、きちんと原材料の元を表すような言葉に してくださいと。それから、農薬不使用、国内産なども書いてあったので、農薬不使用 というのをどう保証しますかということで、一度説明してもらうということで1度指摘 事項を出しました。その説明では、一定の圃場と契約して、1週間に一回ぐらい視察に 行って、農薬は使っていない、それから、私はその辺りはよくわからないんですけれど も、ある種の農薬不使用という言葉を使うならば、その周りの圃場についても、ある種 の農薬は使わないというような書類を提出させていただいた経緯があります。  また、名前も「緑旨」は「○○」と言ったんでしょうか。「青汁の時間」というのは 「○○」というようなことがあったものですから、それはキャッチコピーとして余りに も適切ではないだろうということで、もっと別の名前に変えるようにという指摘をされ た結果、申請者は農薬に関しても強調するような表現はしないようなものに変えたとい うことで、今回新規のものではないですけれども、審査の段階で幾つか指摘したという 経緯があります。  以上です。 ○□□委員 ありがとうございました。どなたか御意見ございますか。 ○□□委員 スピルリナも入っていませんが、これは同じ何かに入っていたということ ですか。 ○□□委員 これはずっと昔だから覚えていないんですが、恐らく食物繊維の一部とい うような感じです。実際に難消化性デキストリンを分析するときには、可溶化性の食物 繊維の画分に入ってきます。大麦若葉も甘藷茎葉に由来するほんのわずかな食物繊維は 不溶性の食物繊維の画分に入っているので、分別分析可能であるということ。その一部 としてスピルリナも問題になったような記憶があるんですけれども、いわゆる抗酸化成 分の中にあるβカロテンに関して何も言っていません。先生がおっしゃるように同じな のかもしれないです。 ○□□委員 ほかにございませんか。  サツマイモの茎と葉っぱなどは、食経験についての議論は出なかったんですか。多分 ここで食べたことがある人は僕ぐらいじゃないですか。敗戦直後。 ○□□委員 何か説明がありましたね。 ○□□委員 いや、結構ですよ。食経験というのは食品安全委員会で大分言われますか ら。  それでは、次は「グルコカット」「グルコカットG」というもので、これは既許可食 品のいろいろ混ぜているものは抜いてあるわけですが、関与成分は同じですね。何かご 意見がございますか。  それでは、次は「ブレンディ香るブラック」ということで、これは香料が加わった程 度ですね。味か、においがよくなったんですか。  それでは、次は「ヘルシア緑茶まろやか」です。これは許可を受けようとする表示の 内容が「エネルギーとして脂肪を消費しやすくするので」という言葉が入ったというこ とです。これは根拠的なものはどうなんですか。わざわざ入れるというのは特に問題な いですか。 ○事務局 「ヘルシアウォーター」という製品がございまして、それには既に「エネル ギーとして脂肪を消費しやすくする」という文言が許可されてございます。 ○□□委員 それはカテキンが入っているんですか。 ○事務局 はい。 ○□□委員 だけれども、何でカテキンでエネルギーが消費しやすくなるんですか。き ちんとデータはあったんですね。 ○事務局 その根拠となるデータはございました。 ○□□委員 同じように花王から出ている商品に「エネルギーとして脂肪を消費しやす くする」というのがあったんですか。よく似たものが。 ○事務局 はい。 ○□□委員 それでは、次は「マインズ黒酢ドリンク」ですね。これは商品名としては 「まいんず(毎飲酢)」と読むのですか。それが抜けておるということですね。それから、 フレーバーの内訳がちょっと……、それでも125ml当たりということになったんですね。 ○事務局 一日摂取目安量が100mlから125mlになったということです。 ○□□委員 そうすると、濃度的にはどうなるんですか。 ○事務局 薄くなってございます。 ○□□委員 その代わりちょっと甘さが増えたんですかね、リンゴの香料とか。よろし ゅうございますか。  それでは、次の「マインズリンゴ酢ドリンク」ですね。これも同じことですね。100ml から125mlとなったということです。よろしゅうございますか。  それでは、ただいま報告された品目については、安全性及び効果について確認済みの ものであるとし、差し支えないということといたします。  ほかに何かございますか。 ○事務局 ありません。 ○□□委員 それでは、これで本日の調査部会を終わりたいと思います。ありがとうご ざいました。  照会先: 厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課新開発食品保健対策室 TEL:03−5253−1111(2458)