07/03/15 第5回地域・職域連携支援検討会議事録 第5回地域・職域連携支援検討会    日時   平成19年3月15日(木)                 17:00〜19:00            場所   中央合同庁舎5号館6階第8会議室            照会先  健康局総務課保健指導室(内線2398)       ○出席構成員(敬称略・五十音順) 荒木田美香子、家保英隆、岡山明、櫻井尚子、津下一代、土肥誠太郎、 永江直美、錦戸典子、堀江正知、松田一美、吉田勝美 ○厚生労働省出席者 岡部健康局総務課長、 勝又健康局総務課保健指導室長、矢島健康局総務課生活習慣病対策室長 石塚健康局総務課保健指導室長補佐、久米健康局総務課保健指導室主査 ○議題 (1)平成18年度地域・職域連携支援検討会報告書(案)について (2)地域・職域連携推進事業ガイドライン改訂(案)について (3)その他  久米主査 第5回地域・職域連携支援検討会を開会いたします。本日は堀江構成員よ り少しおくれて御出席との御連絡をいただいております。また、河野構成員より御欠席 の御連絡をいただいております。なお、平成18年度の本検討会は本日で最終となります が、健康局総務課長は国会対応のため欠席とさせていただきます。  続きまして資料の御確認をお願いいたします。お手許にお配りしました資料です。  座席表。構成員名簿。議事次第がございます。その後ろです。  資料1   平成18年度地域・職域連携支援検討会報告書(案)  資料2   地域・職域連携推進事業ガイドライン改訂(案)について。  以上でございます。不足・落丁等がございましたら、事務局までお申し出ください。  このあとの進行は吉田座長にお願いいたします。  吉田座長 遅い時間ありがとうございます。座って議事を進めたいと思います。本日 最終の検討会でございますので、よろしく御議論のほどを進めていただければと思いま す。きょうは、報告書(案)について検討をお願いしたいと思いますので、前回までの 議論を含めまして事務局でまとめた案につきまして御議論をいただければと思います。  では、目次に沿って進めていきたいと思います。  「はじめに」「I地域・職域連携支援検討会の活動状況」「II地域・職域連携推進事業 の現状と課題」について、まず事務局から説明をいただきまして議論をしていただきた いと思います。では、事務局から説明をよろしくお願いします。  久米主査 御説明申し上げます。  資料1の検討会報告書(案)の「はじめに」の部分です。こちらにおきましては、先 般の医療制度改革において本格的な生活習慣病予防対策を進めることとされたこと。そ して地域・職域連携推進協議会の目的。さらに地域・職域連携支援検討会の経緯と今後 の協議会の果たす役割の重要性について述べております。  続いて、「I 地域・職域連携支援検討会の活動状況」です。  1地域・職域連携支援検討会の経緯、といたしまして平成17年度から都道府県及び2 次医療圏を単位とした地域・職域連携推進協議会が設置され、平成17年度から引き続き 地域・職域連携支援検討会を開催し、現地支援等を実施したということを記載しており ます。  2地域・職域連携支援検討会の目的、をお示ししております。また、本検討会の事業 内容として2点にまとめております。(1)ガイドラインの改訂に関する検討。(2)地域職 域連携推進協議会の設置及び運営に対する検討会構成員による支援としております。  3地域・職域連携支援検討会の活動内容として、(1)ガイドラインの改訂についてです。 昨年度の支援等を受けまして、平成18年6月にガイドラインの改訂版を策定したこと。 さらに平成18年度の都道府県等への現地支援の報告を受けまして、ガイドラインの再改 訂を行った、ということを記載しております。  (2)構成員による協議会の設置及び運営に対する現地支援についての結果をお示しし ております。今年度の支援といたしましては、協議会もしくは協議会立ち上げのための 準備会議等に出席していただいて、円滑な連携事業の実施に向けて、表1のとおり平成 18年7月から平成19年3月までに合計19か所に現地支援を実施していただいたところ でございます。その内容について記載しております。  5ページです。「II 地域・職域連携推進事業の現状と課題」について、本章では現地 支援を実施した結果得られました現状と課題についてまとめさせていただいております。 これは前回の検討会での御議論を踏まえ、修正させていただきましたものです。  1地域・職域連携推進協議会の運営についてです。まず(1)協議会の設置状況、(2) 協議会の位置づけ、についての現状を記載しております。  (3)協議会の運営について、まとめております。運営の中では具体的な連携事業の協 議を進めていくためには、協議会の構成メンバーにそれぞれの機関の代表者だけではな く、2次医療圏協議会の関係者や事業者等が入ることが有効であることがわかりました。  また、次年度以降の計画を明確に示したり、2次医療圏における具体的な取り組みを 示す等、戦略的に運営することにより、議論が活性化されていた。一方、協議会設置後 の具体的な連携事業の企画や運営方策について悩んでいる協議会が多かったこと。また、 十分な評価が行われていなかったこと。都道府県協議会の事務局が準備会議等を開催し、 2次医療圏協議会の育成や支援が行われていました、ということを記載しております。  (4)連携事業についてです。本年度は協議会の設置は進みましたが、具体的な連携事 業への展開が十分進んでいないため、引き続き取り組みを推進していくことを課題とし ております。この点につきましては、第4回の本検討会での御意見を踏まえまして、現 在実施されている取り組みについて事務局で聞き取りをしまして、追加をさせていただ いております。  平成17年度に検討会構成員による現地支援を実施したところにおいての具体的な今 年度の連携事業について、以下に簡単に紹介をさせていただいております。  まず、(1)健康まつりの開催。(2)禁煙支援指導者養成研修会の開催。(3)歯周病対策普及 後援会。(4)小規模事業所における体力測定及び健康教育。(5)建設業者関係者への安全教 育。(6)その他としまして、生活習慣病等に関する調査の実施ですとか、共同での研修会 の開催や出前講座の実施、商工会議所・商工会の広報誌への健康情報等の掲載による普 及啓発活動等の取り組みがありました。  2都市部における地域・職域連携推進事業について。(1)都市部における連携事業に ついては、ワーキンググループ等を開催し、具体的な連携事業推進のための検討をした り、まずモデル事業を実施する等の工夫をしているところがありました。  なお、職住分散や関係組織が多数あるため把握が困難であるという問題から、対象が とらえにくい等の課題が挙げられました。  (2)都道府県協議会と保健所を設置する市及び特別区(以下「保健所設置市等」とさ せていだきます。)この連携についてでは、十分に連携が図れていないということ。地域 の健康問題と方策について協議するにもかかわらず、その都道府県の人口の大部分を占 める保健所設置市等と協議会との情報交換や課題の共有ができていない、という現状と 課題がございました。  3職域関係者との連携の活性化については、連携事業の開始当初は地域保健が主体で ある事例が多かったのですが、関係者間のコミュニケーションや実務者によるワーキン ググループの開催等を通して、職域における健康課題を地域保健関係者がダイレクトに 感じることができるようになっておりました。  また、職域関係者の構成メンバーや運営につきましても、都道府県労働局や基準監督 署、商工会議所・商工会、地域産業保健センター等の関係者が協議会及びワーキンググ ループのメンバーとなり活発に運営をされているところもありました。  しかし、職域関係者のメンバーは労働行政関係者にとどまっているところが多く、事 業者の参加が少ないということもありました。  また、2次医療圏と労働基準監督署の管轄が異なるため、複数の2次医療圏協議会に 労働監督署が参画しなければならず、協力が得られにくいという現状もみられました。 職域関係者との連携におきましては、関係者の連携事業のメリット等について明確化さ れていないことから、都道府県や2次医療圏での具体的な連携事業の取り組み状況に差 が出ているという課題がございました。  4保険者協議会との連携につきましては、協議会や準備会議等においては、保険者協 議会の代表者の参画がみられておりました。しかし協議会の構成メンバーと保険者協議 会の構成メンバーが重複したり、互いの役割の理解が不十分であるというケースが多く みられました。協議会は、生活習慣病予防対策だけではなく、地域全体の健康づくりを 考える場であることを明確にする必要があると記載しております。以上です。  吉田座長 ただいま御説明いただきました。順次御討論をいただければと思います。 「はじめに」のところと1ページのところ、「I 地域・職域連携支援検討会の活動状況」 というところについて、これは具体的に今まで進めてきた事業について記載されたとこ ろでございますが、何か追加なり修正の点がございましたら御意見をいただければと思 います。  この部分は今まで何回も御議論をいただいた点ですので特に大きく変化したところは ございません。今までの内容を淡々と記載してあるということでございます。Iの方で 特にないようでしたらIIに進みますがよろしいでしょう。では櫻井委員お願いします。  櫻井構成員 7ページの「4保険者協議会との連携について」というところです。「協 議会の構成メンバーと保険者協議会の構成メンバーが重複したり」と書いてあります。 別のところでは一部重複した方が効果的であるという文章もあったと思います。これで すと否定的に感じられるのではないかと思います。否定的ではないような書き方の方が いいと思います。  吉田座長 この点につきましては整合性をとるような形で、重複することが悪いとい うことではなく、重複するというメリットも生かしつつという記載にしたいと思います。 櫻井委員からの御質問について追加修正がございますか。  よろしければ、その他の内容で御意見ございませんか。このIIのところは今年度の主 な活動状況をまとめまして課題としてサマライズしたところでございます。実施支援い ただいた部分、この委員会で検討していただいた部分、また前回から保険者協議会との 関係について御議論をいただいておりますので、そのあたりをまとめたところでござい ます。  津下構成員 質問です。5ページのところで「平成18年12月5日現在までに、都道 府県協議会24か所、2次医療圏108か所」ということですが、年度末に向けてかなりの 都道府県・地域で開催されているのではないかと思います。年度の終わりに出す報告書 であれば、18年度中に行われた数にした方がいいのではないかと思うのですが。それか ら、櫻井委員の御発言のように、例えば健康日本21の推進協議会とかの既存の協議会を 利用して、地域・職域連携協議会では特にここの部分を重点化して議論をするような場 とするというように、上手に協議会を使い分けて運営されたところもありましたので、 否定的ではなく、前向きな表現がのぞましいと思います。  それから言葉の問題です。7ページの4のところの2段目の段落です。「協議会は」と 書かれていると何の協議会かわからないので、本協議会とか、この保険者協議会なのか どちらを指すのかわからないというようないくつかの単語の整理をしていただければと 思います。  吉田座長 ありがとうございます。最初の御指摘は、数値をなるべく最新の数値にす るということですね。  勝又室長 12月5日に都道府県にお願いをしまして実態把握をした時の数字です。3 月末にもう一度確認をさせていただいて、一番新しい数字を書かせていただきたいと思 います。  2点目ですが、協議会というのは、最初に地域・職域連携推進協議会については、以 下、協議会というということで最初に定義づけをさせていただいて、保険者協議会につ いては保険者協議会、地域・職域連携推進協議会については都道府県協議会、2次医療 圏協議会ということで整理をさせていただいております。そうしますとここは先ほど言 われましたように都道府県協議会というように書かないといけないので、そこは修正を させていただきたいと思います。  それぞれの都道府県ごとに、さまざまなやり方がありますが、健康日本21のところに 部会として開催をしたりとか、さまざまな各都道府県の実情にあわせてやっておられま すので、そういうことについてもこの中に記載をきちんとしていきたいと思います。あ りがとうございました。  吉田座長 2ページ目に定義の項がございますので、それを反映して調整したいと思 います。  堀江構成員 言葉の問題だけです。6ページの(4)と(5)です。「産業医、産業保健スタッ フのいない」という表現について、「産業医などの産業保健スタッフが選任されていない」 とした方が明確であろうかと思いますので御提案いたします。  (5)ですが1行目に「労働衛生マネジメントシステム」というのがあります。内容をみ てみますと、安全の話ですので、「労働安全衛生マネジメントシステム」として「安全」 を入れた方が文章の通りがいいかなと思います。その2点です。  吉田座長 最初の選任の方は、「選ぶ」の方の選任でよろしいでしょうか。  堀江構成員 そうです。  吉田座長 いかがでしょうか。産業医などの産業保健スタッフの選任されていないと いうことで、より正確な記載だと思います。あとは労働衛生ではなく労働安全も含めた マネジメントシステムということで御指摘をいただきました。これは文言として調整さ せていただくということにします。  その他、IIの現状と課題というところです。これを受けてまた来年度の事業が展開す るわけです。御意見ございましたらお願いします。  大体よろしいでしょうか。IIのところも前回までにかなり議論をされたところでござ います。保険者協議会との連携というところが前回からの議論ということでございます。 よろしければ、IIの現状と課題までを御議論いただいたとします。また後ほど総合的な 御討論をいだく時間も設けたいと思いますので、先に進めさせていただきたいと思いま す。  残りの報告書の項目でございます。IIIの今後の方向性。IV推進方策。V課題と方策(Q &A)につきまして、まず事務局から説明をいただきまして、この先の議論をしたいと 思います。事務局から説明をお願いします。  久米主査 では続いて、「III 今後の方向性」から御説明を申し上げます。8ページで ございます。  1地域・職域連携推進協議会の目指すべき方向性としまして、これまでのガイドライ ン等にございます役割について最初に書かせていただいております。今後、都道府県協 議会においては、特に、平成20年度以降は、地域・職域関係者が一同に会する都道府県 協議会において、特定健診・特定保健指導に関する情報を有する保険者協議会との連携 を密にすることにより、地域全体の健康問題をとらえ、ポピュレーションアプローチと ハイリスクアプローチとを融合し、生活習慣病予防対策を推進していくことが求められ る、としております。  また、2次医療圏協議会におきましては、健診結果等の健康に関する情報の収集、健 康意識調査等によるニーズの把握を行い、2次医療圏固有の健康課題を特定し、その解 決に必要な連携事業の計画・実施・評価等を積極的に行うとともに、都道府県協議会と 情報を共有することが求められるとしております。  2地域・職域連携推進協議会の主な具体的役割についてです。  (1)都道府県協議会の主な具体的役割といたしましては、各関係者の実施している保 健事業等の情報交換及び分析、第三者評価。都道府県における健康課題の明確化。都道 府県健康増進計画や各関係者の特定健診等実施計画に位置づける目標の策定、評価、連 携推進方策等の協議。各関係者が行う各種事業の連携促進の協議、この中にはポピュレ ーションアプローチとハイリスクアプローチの連携方策などが入っております。民間事 業等の協力の下、特定健診等の総合的推進方策の検討。最後に、協議会の取組の広報、 啓発としております。  (2)2次医療圏協議会の主な具体的役割です。2次医療圏固有の健康課題の明確化。 共通認識として明確化された健康課題に対して各構成機関・団体として担える役割の確 認と推進。健診の実施状況及び結果等の健康に関する情報の収集、健康意識調査等によ るニーズ把握等の実施。健康づくりに関する社会資源の情報交換、有効活用、連携、調 整。健康に悪影響を及ぼす地域環境に関する情報交換、方策の協議、調整。具体的な事 業の企画・実施・評価等の推進及び事業に関する広報。圏域の市町村、事業所への支援。 協議会の取組の広報、啓発。としております。  「IV 推進方策」について御説明申し上げます。  1.都道府県協議会と2次医療圏協議会の運営、として整理させていただいております。  この中では(1)協議会の戦略的運営としまして、連携事業の成功事例を協議会の初期段 階に提示すること、連携していくためにどういう役割がそれぞれの構成団体が担えるの かについて検討を行い、それに応じて連携事業を企画すること。評価をしっかり行うこ とを盛り込んでおります。  (2)構成メンバーの連携強化におきましては、協議会のメンバー同士の連携を図ること が重要であること。例えば2次医療圏における具体的な連携事業を提示することにより、 関係者それぞれの立場で連携のメリットが具体的に示され、関係者の関心を高めること ができる。また協議会の開催前に座長との十分な打ち合わせを行うことも大切であると しております。最後に、事務局の熱意、積極性が大きな推進力になることと記載しまし た。  (3)予算の確保・運用の工夫です。他の事業の連携活用による運用、構成団体として予 算化を図る等の工夫を行い、継続的な協議会の開催や連携事業を実施することが必要で あるということを盛り込んでおります。  (4)情報提供・広報の推進です。協議会の運営に関する情報や連携事業の実施・評価等 の情報は、都道府県及び2次医療圏にて広報を啓発していくことが必要であるとしてお ります。具体的にはインターネットのホームページの開設とか、都道府県が事務局とし てまとめた報告書を関係機関・団体に配布したり、商工会議所・商工会に地域・職域の 取り組み状況等を情報提供し、関係機関に情報提供していただいたりということを盛り 込んでおります。  2.都市部における連携時の進め方に対する推進方策です。3つに分けております。  (1)職住分散地域での連携事業については、広くポピュレーションアプローチの観点か ら事業を展開することが効果的であるということを盛り込んでおります。  (2)成功事例の確保と組織体制づくりの推進という部分におきましては、都市部におい て協議会を効果的に運営するには、関係者に広く参加を呼びかける。住民や労働者とい うサービスを受ける側を構成員とする。関係する組織を通して参加者の徹底を図る等の 方策を進めていくことが必要であるとし、具体的な連携事業における先行事例を参考に 進めていくことや、組織づくりを中心に進めていくことが大切であると記載しておりま す。  この内容につきまして具体的に成功事例の確保と、組織体制づくりの推進として記載 しております。  (3)保健所設置市等との連携です。これにつきましては保健所設置市等に都道府県協議 会においては、積極的に情報提供を行うとともに、事務局担当者との定期的な情報交換 の機会を持つ等の連携を図っていく必要があるとしております。また関係者には協議会 やオブザーバー等として出席してもらう等の工夫をしていく必要があると記載しており ます。  特に地域・職域連携推進事業実施要綱上、協議会は都道府県及び2次医療圏ごとに設 置するということになっておりますため、都道府県及び都道府県保健所が連携事業を実 施する際には、中核市及び特別区と相互に情報交換を行い、連携を図っていくことが期 待されるとしております。  3.職域関係者との連携の活性化の推進方策につきましては、職域関係者が連携事業を 活用しやすいように、環境を整える必要があるとしまして、(1)労働関係部局の理解です とか、(2)事業主の理解。(3)地域産業保健センターと保健所の共同事業により事業を企 画立案していくこと。(4)商工会議所・商工会等の協力としまして、中小企業の事業者の 理解を得る手段として、こういう機関と連携をとっていくとしております。(5)担当者と の連絡調整としまして、年度初めには、連携の必要性と協力依頼を、県協議会事務局の 立場で主要関係団体に説明を行うことが大切であると記載しております。  最後に、4.保険者協議会との連携におきましては、平成20年度から特定健診・特定 保健指導が保険者に義務づけられ、保険者によるハイリスクアプローチと協議会が地 域・職域で全体で取り組むポピュレーションアプローチと一体的に提供していくことが 期待されるということ。協議会と保険者協議会の主な役割を図1のとおりにお示しして おります。協議会におきましては、保険者協議会における医療費等の分析や特定健診・ 特定保健指導に関する実施体制や結果等から得られた現状や課題について、情報提供を 受け、地域全体として取り組む健康課題を明らかにし、それによりテーマを設定し、連 携事業を進めていくことが望ましいとしております。  なお、保険者協議会との連携に当たりましては、事務局を担っております国保連合会 と連携調整を密にしていくことも重要であると記載しました。  続いて14ページです。「IV 課題と方策(Q&A)」につきましてです。  以上の点を踏まえて、今年度の協議会の支援事業を通した検討を踏まえた課題とそれ に対する方策について整理をしております。この内容に関しましては、各先生方に記載 をしておりますので内容は割愛させていただきたいと思います。以上です。  吉田座長 ありがとうございました。では順次御討論をいただければと思います。ま ず今後の方向性ということです。この章は8・9ページに相当するところです。目指す べき方向性、具体的役割につきまして、何か追加とかコメントございませんか。  永江構成員 保険者協議会との連携にかかわることです。8ページの1の方向性の下 から7行目のところに、「保険者協議会との連携を密にすることにより」となっておりま す。先般、支援しましたところの状況も踏まえますと、各協議会のそれぞれの役割を明 確にするためにも先の文章に語句追加として「保険者協議会の役割機能のもとに連携を 密にする」というように「役割機能」というところを入れていただいた方が、あとの報 告書の活用というところではよろしいのではないかと思いました。  13ページに具体的な保険者協議会との連携のそれぞれの役割が述べてはありますが、 前段のところの目指すべき方向性のところにも記載していただきたいということがござ います。そうしますと、その下の2番目の地域・職域連携推進協議会の主な具体的役割 の都道府県協議会の具体的役割のところの最後でもよろしいかと思いますが、保険者協 議会との連携事業の検討という文言もあった方がよろしいかと思っております。以上で す。  吉田座長 ただいま御追加いただきましたのが、1の目指すべき方向性の下から7行 目の「保険者協議会との連携を密にする」というところを「役割機能」という言葉を追 加するということで、後ほどの記載と整合性を図ったらどうかということです。この点 につきましていかがでしょうか。表現上の問題ですので、統一できるように後ほど図り たいと思います。  2番目に御指摘の点は、主な具体的役割の都道府県協議会のところに保険者との連携、 調整という言葉でよろしいでしょうか。  永江構成員 調整も入るかと思いますが、具体的な連携事業の検討というのが入った 方がいいです。  吉田座長 いまひとつ明確にしておいた方がよろしいのではないかということで「連 携事業の調整」というのが入るという御指摘をいただきました。よろしければ表現を追 加させていただきます。  勝又室長 いまの御指摘ですが、保険者協議会の代表の方々が地域・職域連携推進協 議会のメンバーとして入っていただくという際に、保険者協議会とだけの地域・職域連 携推進協議会との連携事業ということではなくて、地域・職域連携推進協議会の中で広 く連携共同事業をやっていくということであれば、この記載はいらないのではないかと 思うのですが、そうではなくて、保険者協議会というところを特化して書いた方がいい という御意見でしょうか。  永江構成員 いま室長さんがいわれた通りです。大きくとらえると書く必要はないか と思いますが、実際に具体的な保険者協議会との連携というところでかなり悩んでいる 都道府県協議会があるのではないかと思います。連携の具体的な効果的なポイントとな るということでは、それを書いた方がいいのかなと思った状況です。  吉田座長 これにつきましては全体的な流れもあると思いますので、全体の中で検討 させていただきます。その他何かございませんか。  荒木田構成員 質問です。8ページです。具体的役割、都道府県協議会の主な具体的 役割の最初の○のところです。「第三者評価」というものが出ています。これは各関係者 の実施している保健事業の第三者評価を協議会が行う、ということになるわけですよね。 それが一つです。するとこの第三者評価の方策とかというものもどうやって行うのか、 という問題が出てくるのではないかと思いました。  次が9ページです。2次医療圏協議会のところです。上から5つ目の○です。「健康に 悪影響を及ぼす地域環境に関する情報交換、方策の協議、調整」ということです。これ はわかるにはわかりますが、例えばその上の○ですと、健康づくりに関する社会資源と いうことでかなり具体的な例が挙げられております。ここのところは、例が挙げられて いない。この健康に悪影響を及ぼす地域環境うんぬんというのは、どこまでとるのかと 思います。できれば例を挙げていただいた方が、この協議会で果たす役割というものが 見えてくるのかなと思いました。  吉田座長 ただいま二つの御指摘がございました。都道府県協議会の最初の○の第三 者評価はどういうことかということでございます。この点につきましては事務局から御 説明いただけますでしょうか。  勝又室長 前回のときにもお話がありましたように、アウトソーシング先の個別の事 業者を評価をするということではなくて、それはその保険者協議会の役割として各医療 保険者がその評価をするということが保険局の方でも検討がされている状況です。ここ で言っているのは、それぞれの保健関係者というか医療保険者がやっているあるいは労 働衛生部門とか、市町村のところでやっておられる保健事業に関して、集団的なデータ をいただきながら、この地域の健康課題がどこにあるのかという視点でもって第三者的 に評価をして、それが地域の健康づくりに役立てるような、そういう方向での評価をこ の協議会の中でやっていただければという考え方で第三者評価という文言を入れさせて いただいたところです。医療保険者がやっている特定健診・保健指導が本当にうまく進 んでいるのかどうかという点も第三者的に評価をしていくというのはどうか、そういう 考え方でございます。  第三者評価のやり方というのは、今後検討をしていかなければならないことだと思っ ております。  もう1点です。健康に悪影響を及ぼすというのは前回堀江委員から御発言があったも のです。表現ぶりが変でしたらきちんとここで教えていただければと思います。  吉田座長 最初の第三者評価の御説明はいまのでよろしいでしょうか。  荒木田構成員 意図はよくわかりました。少しそのあたりでは説明を若干加えていた だいたらどうかと思いますがいかがでしょうか。  吉田座長 確かに前回から突然にこの言葉が出てきているわけです。その点では、ど ちらかの項に第三者評価という位置づけとか内容とか、まとめて記載をおくというのは 必要かもしれません。これは検討事項として取り扱わせていただきます。  2番目です。地域環境に関するという表現です。これについて堀江委員よろしいでし ょうか。  堀江構成員 本当に慌てて書いてあります。例えば、考え方としては安全と衛生と健 康のようなもので例を挙げていければと思っていたのです。例えば、幼児や高齢者の安 全確保を阻害する環境要因とか、保健行動や青少年の健全な育成を阻害する施設・設備、 地域に特有な気象条件・交通条件等、とかではどうでしょうか。これは悪影響の悪とい う言葉がなんか目立つようなので、私の御提案としては健康影響ということで誤魔化し て、意味するところは前回申し上げたのは、ふたのない側溝とか、子供でも買えそうな たばこの自動販売機とか、そういうものをイメージしておりました。そういうことでよ ろしいでしょうか。  吉田座長 ではこの「健康に悪影響」の「悪」を敢えて入れない方がいいのではない かということでございますね。それから、健康阻害にかかわるような環境要因をここで 分析するということで、いまいくつか御指摘いただいたような内容を記載させていただ くということでいかがでしょうか。  堀江構成員 もっとずばり申し上げたら、例えば、PRTRという法律があります。 各企業から排出されているいろいろな有害物質については、自治体に報告をしておりま すので、自治体でそういうものを十分に活用すれば、それは住民の健康等に利用できる のかなと思います。ちょっとネガティブなイメージが強くなりすぎるといけないので、 その辺は工夫がいるかなと思います。  吉田座長 いわゆる地域の持っている環境という点についても言及するべきだという ことで広く押さえる、ということでここでは記載させていただくということにさせてい ただきます。この今後の方向性のところでございますが、方向性と具体的役割でいくつ か箇条書きにしたものを用意していただきました。ここで何かございますか。  堀江構成員 教えてください。8ページの2の(1)の4つ目の○の1つ目の・です。市 町村がポピュレーションアプローチで医療保険者がハイリスクアプローチという役割分 担のようなことがちょっと書いてあるのですが、これはこういう方向性があるという理 解でよろしいのでしょうか。  勝又室長 御指摘のとおりであると思います。ポピュレーションアプローチ、医療保 険者はハイリスクアプローチもポピュレーションアプローチも両方やられると思います ので、この書き方はまずいと思いますので訂正させていただきます。  堀江構成員 わかりました。こうではないということですね。市町村のハイリスクと いうケースもなくはないわけですよね。わかりました。一つの例のような感じですね。 わかりました。  それからあとは言葉の問題です。些細なことで申しわけないのですが、8ページの1 つ目の○です。各関係者の中に「労働衛生部門」というものがあります。これは何を指 しているのでしょうか。  吉田座長 各関係者の中の医療保険者・労働衛生部門という言葉でございますね。  堀江構成員 部門の上にどういう機関があるのかわからないのです。  勝又室長 産業保健関係で、例えば保健事業を何かやっておられるというとどうなる のでしょうか。  堀江構成員 諸々ひっくるめてですか。  吉田座長 どうでしょうか。例えば、事業所とかを入れて、事業所及び労働衛生部門 とかということではどうですか。  堀江構成員 部門という言葉は、何かの中の一部門であると思います。その上にある ものが何かということは、これだけだとわからなかったのです。行政機関なのか、民間 機関なのか何かあれば。そうであれば何でしょうか。産業保険労働衛生かな。職域保険 という言葉も出てくるし、労働衛生という言葉も出てきて言葉の揺らぎありますので、 それはまた別途に統一していただくとして、そういうものを関係団体とか関係機関とか 団体とか機関という言葉で終わっていれば余りひっかからないのです。  吉田座長 その点は言葉を統一させていただくとします。  堀江構成員 細かいことですがもう1つです。上の1に戻ります。ポピュレーション アプローチとハイリスクアプローチが出てくるところです。これはこういう言葉がある のかどうか知らないのですが、「融合」ではなく「隔合」という言葉があるのでしょうか。  勝又室長 融合です。間違いです。  吉田座長 各関係者のところが横並びでわかるような用語にさせていただく。意図す るのは、事業者関係である言葉であったと思いますのでその内容について調整させてい ただきます。  錦戸構成員 先ほどの堀江委員がおっしゃった「市町村が中心となるポピュレーショ ンアプローチと医療保険者が中心となるハイリスクアプローチ」という文言のところで すが、前回の会議でも申し上げましたように、役割分担のニュアンスが出るのは好まし くないので、単に「ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチの連携をとる」 という形にしていただけると、非常にバランスがとれるのかなと私も思いました。  もう1点です。8ページの上から2行目です。この協議会の目指すべき方向性は、「効 果的な保健事業を構築することである。」と出ています。確かにその部分もあるかと思い ますが、それだけではないので、違和感をなくす文言の工夫をしていただきたい。例え ば「効果的な保健事業の供給・活用体制を構築することである」とか、もっとほかによ い言葉があるかもしれません。全般的な地域・職域連携推進協議会の位置づけを表すよ うな言葉にしていただけるとありがたいと思います。以上です。  吉田座長 御指摘は保健事業を構築するということよりも、そこに供給と活用という 言葉が入った方がわかりやすいのではないかということですね。  錦戸構成員 次の「すなわち」以下にそれぞれの職域側と地域側が有する保健医療資 源の相互活用という文言もあるように、新しくつくるだけではなく、既にある既存の事 業の有効活用とかもありますので、地域全体として情報が普及していないために活用が うまくいってない資源や事業をもっと活用するとか、無いものは新たに共同で作り出す とか、そういう全体的な供給・活用体制づくりを表すような言葉の方が適切かと思いま した。  吉田座長 つくるだけではなく、提供して活用させるという言葉も最初に記載してい くということですね。わかりました。  津下構成員 2点あります。1つは、保険者の行うべきことと、地域・職域連携とい う枠組みのなかで実施することを混同しないような表記が必要ではないか、ということ です。ここではハイリスクアプローチ、ポピュレーションアプローチという表現で表し ているのですが、対象者を比較的限定した保健事業は保険者の仕事であって、どちらか というと場づくりとか情報提供であるとか対象者を比較的広くとらえたのが地域・職域 連携というような整理、ハイリスクアプローチの定義にもかかわることだと思いますが、 例えば個別的な健康相談を地域でやっているから、それをお願いしますといった意味の 連携となってしまうと、実施主体が明確にならないようなところもある。対象者のとら えかたというのが、この二つでは違うというメッセージを出しておいた方がいいのでは ないかというのが1点です。  もう1点は、(2)の2次医療圏のものに関しては、こういうものの中から何をやればい いのかということが見えるのですが、(1)のところの具体的な役割というのは、これだけ 全部をやらないといけないととらえると、かなり負担感が大きいかなというように思い ます。各都道府県協議会というのは、これらの中から優先的に取り組むことについて、 まずは重点的に始めていくというような、余りにも網羅的になり過ぎず、網羅的にやる とデータの紹介だけで協議会は終わってしまうような気がしますので、少し深めるよう な表現も必要ではないかと感じました。  吉田座長 最初の御指摘は、ポピュレーションアプローチとかハイリスクアプローチ という言葉よりも、対象者うんぬんという言葉にした方がよろしいという御指摘でしょ うか。  津下構成員 対象者を限定した、例えば、健診のあとの個別の保健指導を地域・職域 連携でというのはちょっと違うのかなという思いです。地域・職域連携のところで、そ のあたりが少し健診のあとの指導をしていないから地域にお願いできませんか、という 話というのは、少し進み方と違っていると感じますので、そのあたりでは対象者を限定 した保健指導というのは、保険者さんのことになろうかと思います。ポピュレーション アプローチとハイリスクアプローチの定義がややファジーにはなっていると思います。 ですので、対象者を限定した保健健康支援というのは、これは役割がきちんと決まって います。ただ、そこを進めていくような環境整備であるとか、関係者の意識への情報提 供であるとかは、地域・職域連携の大きな役割になると思います。  吉田座長 その点はいかがでしょうか。ハイリスクの考え方とポピュレーションアプ ローチの考え方にもよります。もともとそういうニュアンスを含んだ表現だと理解され ていると思いますが、いかがでしょうか。かなりイレコ状態というか縦の関係と横の関 係のようになっていますので、一義的に縦に切って、横に切って、こっちはこっちとい うのは言えないところがあると思います。多分、対象者特定という話にしてしまっても、 今度またわからないと思いますので、今まで共通につかっているポピュレーションとハ イリスクという言葉で統一させていただいてもよろしいでしょうか。事務局は何かござ いますか。  2番目の御指摘の具体的なものを網羅的に書くと大変ではないかということでござい ました。このあたりは最初に具体的な役割の中から戦略的に選んでいく、という一文を 入れたらいかがかという御指摘でよろしいでしょうか。はい。ではそれを追加させてい ただきます。その他何かお気づきの点、この方向性のところでございませんか。  大体の御議論をいただけたと思います。次の推進方策のところに移ります。10ページ から13ページまでございます。運営の話、連携事業の進め方の話、職域関係者との活性 化の話、保険者協議会との連携の話。今回の推進方策の4つの大きな課題というように 理解されております。この点につきまして、いろいろな点から御意見がございましたら お願いいたします。  家保構成員 推進方策を考える際には、先ほどいろいろとお話がありました今後の方 向性をいかに具体化していくのか、という観点で書かないといけないのかなと思います。 今までのように割と協議会の事業を運営する際に緩やかというか、必須事業ではない、 やれば地域の住民、職域の人のためにプラスになる、やらなかったらそれまでというよ うな事業だけではなく、特定健診関係というのは必ずやらないといけないような事業に なってまいりますので、その部分については、この協議会だけで仕事が終わりません。 そのため、関係するところと、きちんと上下関係というのはなんですが、責任関係をは っきりさせる仕組みをつくっていただかないと、都道府県協議会でこのようにしましょ うといっても全然他のところは動かない。すると協議会で協議する意味合いがないのか なと思います。  若干、最後の保険者協議会との連携というところにそのあたりは書いてありますが、 それ以外の部分でも、この協議会が地域保健、職域保健を含めた当該都道府県や2次医 療圏全体の健康づくりの総括をする、というような書きぶりで先ほどのものを書いてい るのであれば、そこをきちんと行政的な仕組みとしても、関係するこの要綱だけでなく、 労働衛生関係、保健関係の各種の要綱でもきちんと書いていただくようなことが望まし い、というのは入れておいた方がいいと思います。  吉田座長 御指摘の点は多々あると思います。実は、これを私も最初に読んだときに ちょっと思いました。事務局でいまの現状について御説明をいただけませんか。特定健 診の方でも記載事項が追加されるという点で理解してよろしいでしょうか。  矢島室長 いまの家保委員の御指摘は大事なポイントです。まさにこの地域・職域連 携協議会というは、すべての議論が終わってないのですが、労働衛生のところとの連携 をどうするのか、医療保険者でやるのか、健康増進法は母子保健も含め、学校保健もす べて共通のものをもっているわけです。そこを一つのベースにして、共通の、それぞれ 制度はばらばらですが、健康増進法は共通の基盤をもっていますので、そこを一つのベ ースにして調整をしていくということがこれから大事だと思っております。  吉田座長 今まで割とこの事業というのは、ファジーでいろいろなことを組み合わせ てという事業の中で、割としっかりしたものが入ってきたところだと思います。  家保構成員 矢島室長の言われたことは非常に大事なことだと思います。ただ報告書 の中には、委員会で推進方策としてそういう部分の記載が必要との意見があったという ことを、きちんと記載をしていただいた方が、あとでそういうところを調整する事務方 にとってもプラスになると思います。また実際、この都道府県の協議会、2次医療圏協 議会を担当する都道府県にとっても、関係者との話がしやすいと思います。そのあたり を記載していただくことでいいと思います。  吉田座長 そのあたりは具体的にどのあたりに記載するのか、例えば推進方策がよろ しいのか。最後の「おわりに」あたりにそういうことを言及しておくのか。Q&Aに残 すというのも何かおかしいと思います。事務局どうでしょうか。  矢島室長 今後の目指すべき方向性のところに書いてはどうでしょうか。  吉田座長 今の事業の位置づけというか、ほかとの相互関係というところをここに記 載するということでよろしいでしょうか。そのほかこの推進方策の点、大きな4つの柱 がございます。それを含めまして確認がございますか。  土肥構成員 3番の職域関係者との連携の活性化のところです。(3)の2行目に「地域 産業保健センターは地域の中小企業の健康管理を担当しており」と書いてあります。担 当というよりは「支援をしており」の方がよろしいかと思いますので修正をしていただ いた方がいいと思います。それと(2)の事業主の理解ということです。今までの議論の中 でも事業主の理解を得ることは重要であるといっておりますし、そうだと思いますが、 ここでいう、多分、協議会は2次医療圏の協議会と思いますが、地域の連携における具 体的な成功事例等を事業主だけに提示するのではなく、本当は産業保健がいる側のスタ ッフとか全体に提示をしていただいた方が、事業主の下にいる産業保健スタッフがいた 場合に、その人たちというのは、そういう情報が事業主に伝わっただけではなかなか流 れてこない可能性がありますので、職域関係者との連携を強めるという意味では、そこ に産業保健スタッフとか、どちらからどちらにというのは非常に難しいのですが、事業 主等の範囲をもう少し広げていただいた方が、実際の連携につながっていくのではない かという気がいたします。その2点をお願いします。  吉田座長 最初の点は、確かに担当しているというのは、やっているというのはおか しいですし支援という言葉でよろしいかと思います。  2番目の点は、事業主だけに提示するというのは、確かに限定されすぎているという 御指摘だと思います。事業主等とういうように「等」を入れるということで。  土肥構成員 もし可能であれば、明確にこの中ではほとんど産業保健スタッフという 言葉が余り出てこないので、我々が担当者の一部として自己認識をするためにも、そう いう言葉が何か入ってきた方がいいのかなという気がいたします。  吉田座長 そうしますと、「事業主・産業保健スタッフ等の」という言葉でよろしいで しょうか。では文言を追加させていただきます。そのほかには御意見ございませんか。  津下構成員 ここで発言するべきかどうかわからないのですが、この地域・職域連携 協議会の方には保険者協議会との連携ということがかなり書かれておりますが、保険者 協議会の例えば推進方策の中に、地域・職域連携、例えば保険者協議会で出てきたいろ いろな地域全体を網羅するような課題については、地域・職域連携協議会に話題を提案 して、そちらと共同で行うとかというように記載されるのでしょうか。保険者協議会の 方からみて、この協議会の認知はどのようになっているのかなと思います。  吉田座長 事務局から説明いただけますか。  勝又室長 都道府県からもそういう問い合わせがあったりしました。Q&Aを出して いるのですが、その中では地域・職域連携推進協議会と連携をとることということで、 それぞれ保険者協議会、地域・職域連携推進協議会の役割を明記しまして、連携という ことでくくらせていただき、情報を相互に交換するということは言っております。なか なかどこからどこまでということが、現場レベルで了解ができないという状況です。一 定は示しているところです。  吉田座長 いまのお答えでよろしいでしょうか。  津下構成員 そちらの方にいっている情報とこちらと整合性がとれていないといけな いかなと思いました。  勝又室長 それについては保険局とも調整をさせていただき、お互いの協議会の役割、 連携ということでは調整が終わっている段階です。  吉田座長 先ほどの家保委員の御意見と同じように、お互いのところに記載されない と事業が進まないということが御指摘の事項だと思います。そのほかに御意見ございま せんか。 堀江構成員 細かいことばかりで恐縮です。10ページの(1)の1行目です。成功事例を 提示するということが書いてあります。この主語は何でしょうか。協議会の事務局はと いうことでよろしいのでしょうか。そうしたら主語を示していただいた方が読みやすい かなと思いました。そういう観点でみていきますと、ほかにも「事務局は」で始まった 方が理解しやすいものもあります。また「事務局は」と書いてあるとこもあります。そ こはわかります。  11ページです。2の(1)の7行目です。「労働者が地域保健事業の中から適切な保健サ ービスを活用していくことができるよう、関係者に対し、積極的に働きかけていく」、と いうこの文書の主語がこれは何かわからないのです。この前の文書は「企業は」と書い てあります。これは企業に対して働きかけていくようです。すると企業側ではなく地域 のどなたか、あるいは協議会だろうと思うのですが、そこを示していただければと思い ます。 このページに2か所ですが「効率的」という言葉が出てきます。この3〜4行上と、下 から9行目の(1)のところに効率的というものがあります。この言葉によくひっかかるの ですが、これは「効果的」の方がよろしいのではないでしょうか。  吉田座長 言葉を統一してはどうかということでございます。これはそれで統一させ ていただきます。  それから最初の御指摘の2の(1)の職住分散地域でのというところの、労働者が地域保 健事業の中から適切な保健サービスを活用していくことができるよう、職域関係者に対 し、地域保健で企画される連携事業について情報提供する等積極的に働きかけていくこ とが有効である。それの主語と述語の関係、それからだれにという目的のところを明確 にしてはどうかということですね。  松田構成員 関連ではないのですがよろしいでしょうか。今回いろいろと県を回らせ ていただきまして、成功要因で一番大きいのは、キーパーソンの方が非常に熱いものを 持っていらっしゃるというところだったかなと思います。そうすると、明確にここに書 くのは厳しいかと思いますので、10ページのところの構成メンバーの連携強化のところ に、暗にキーパーソンはあなたよ、というようなメッセージを入れるために、開催前に キーパーソンである座長との十分な打ち合わせを行うことということで、自他ともにキ ーパーソンは座長であるということをにおわせておいた方がよろしいかと思いました。  もう1点です。非常に細かいことですが、特定健診等という言い方と、特定健診・特 定保健指導という言い方があるので、それは言葉の整合性をとった方がいいと思います。  吉田座長 ただいまの御指摘いただいた点の最初の点は、キーパーソンの記載につい ても明確に用語として入れたらどうかということだと思います。この点はもっと記載し た方がよろしいでしょうか。キーパーソンということを何か一文を起こした方がよろし いでしょうか。  勝又室長 その際に松田委員の御指摘のようにキーパーソンは座長だったのでしょう か。  松田構成員 私の行ったところは、2か所は座長だったのですが、1か所は座長では なかったところがありました。  1つは、社会保険の事務局の方がかなり引っ張っていたというところ。あとは医師会 のドクターだったところがありました。もう一人は保健師さんでした。  吉田座長 その点では座長と限定してしまうと確かにね。昨年までの事業でもたしか、 非常に地域と職域の両方がわかっている方が積極的に、という記載が残っていたと思い ます。何かありますか。  津下構成員 座長に限定するのは無理があるかな。キーパーソンがどう座長も含めて メンバーをどううまく活かしていくかということもあるので、キーパーソンと限定しな い方がいいかなということと、確かにこの立ち上がりのときとか、キーパーソンの存在 は非常に大きいし、これは間違いのないことですが、ではその人が転勤したらどうなる のということを考えると、余りにも依存しすぎた体制ではなく、組織的にきちんと対応 していく必要があるだろうと思います。  もちろん熱意と積極性とかキーパーソンの存在というのは大事ですが、やはりそこに 余りにも依存しすぎず、継続性のある事業展開を図ることも必要ではないか。実際に保 健所等で保健師さんが頑張っていたところが、その方の転勤でトーンが下がってしまう という事態も非常に心配されるわけでして、このあたり、継続性ということも意識をし てキーパーソンがふえればいいと思います。  吉田座長 いかがでしょうか。多分スタート時点なりにキーパーソンの存在によって 継続性がある体制が構築されればよろしいという理解でよろしいでしょうか。  ではそのような追加をさせていただくということにいたします。  座長とキーパーソンは必ずしもイコールではなく、キーパーソンという方がいて組織 をうまくつくっていく。それから協議会の運営を座長がうまく取り仕切っていくという 形でよろしいでしょか。  もう一つは、松田委員から御指摘の、特定健診等と特定健診・特定保健指導となって いるところの表現を統一する、これは表現の統一とさせていただきます。その他にいか がでしょうか。  錦戸構成員 職域関係者との連携の活性化の12ページです。どうすると本当にうまく いくのかと考えまして、都道府県の産業保健推進センターという機関が結構情報提供機 能とか研修機能を持っておりますので、そこも名前を挙げて明記しておいた方がよろし いかなと思いました。私も産業の保健師とか看護師の方に研修等をする機会がありまし て、この地域職域のガイドラインを御存じですかと聞きますと、残念なことに非常に浸 透率が悪いのです。1割いかないくらいです。ガイドラインの流れ、配布のルートとも 割合に地域保健側に前回はいったのかなということもございます。そういうこともあり まして、産業保健推進センターというところを一つの核としてプロモーションをやって いくことも、一つの産業保健スタッフに非常に情報が多く伝えられるよい手段かなと思 いました。以上です。  吉田座長 その点では(1)から(5)までありますが、別に項を挙げた方がよろしいでし ょうか。産業保健推進センターという項ですね。  錦戸構成員 今の書き方では、労働関係部局というのは行政の部局だと思いますし、 他に事業主、産業保健スタッフというように別々のステークホルダーが一つずつ挙げら れておりますので、その意味では産業保健推進センターを活用した情報提供とか、研修 の強化という形で独立して一項目を挙げていただいてもよろしいかと思いますがいかが でしょうか。  吉田座長 では産業保健推進センターの名前を一つ挙げて、その機能を書いておくと いうことでございますが、事務局はこれでいかがでしょうか。  確かにその点では、都道府県の産業保健推進センターの名前が消えてしまっています。 入れた方がいいのではないかという御指摘であろうと思います。  永江構成員 関連です。それは(3)のところに都道府県産業保健推進センター・地域産 業保健センター・保健所とすればいいのかなと思います。というのは都道府県の産業保 健推進センターと連携をとれば、地域産業保健センターと必ず連携をとった形に進んで いく事業展開に結構なっていると思いますが、ほかの県はそうでもないですか。  堀江構成員 なってないということです。都道府県産業保健推進センターは労働者健 康福祉機構が運営している機関で、一方で地域産業保健センターは郡市区医師会、かな らずしもこれが一つではなくて、いくつかのグンシク医師会が集まって運営していて、 かつまた後者は実は法人格のないものですので、実をいうと組織としてとらえること自 体に無理があるのです。難しいですね。言葉が似ているし、地域から見ると同じように 見えてしまうというくらいの理解しかないのかなとも思います。ちょっと役割も違って いるのです。厚生労働省として、どちらかというと分けて考えておられるようですので 別かなという感じがしました。ですから(3)はここにグンシク医師会を出しておいてやら ないと、地域産業保健センターではちょっと責任が負えないところがあります。どうい う出し方かわかりませんが、国がグンシク医師会に委託して運営しているという枕詞を つけて地域産業保健センターとやるとか、そうしたらなんとなく医師会側で受け止めら れるのかなという気がします。  一方で産業保健推進センターということになりますと、(1)は行政機関でしょうか。別 に起こしてあげてもいいかなと思いました。  土肥構成員 この中では、(1)の労働衛生関係部局の理解というところがいままでの御 議論の中ではもう少しトーンとして強めというか、そういうトーンで書かれた方がいい のかなというのは、もともと思っている意見です。それが調整されてこういう形になっ たのかなという推測はしています。その意味で、労働衛生関係部局の理解なのか自主性 なのか、主体性という部分が少し入った方が、当然、職域関係者との連携が活性化する と考えるということです。  吉田座長 そうしますと、労働衛生関係部局の理解、主体性のような話と、先生は産 業保健推進センターの方はどうでしょうか。  土肥構成員 産業保健推進センターの主な役割は、広報をするという意味では産業保 健推進センターの方がはるかに優れているということになりますから、先ほどの御意見 のとおりに、私としては書くのであれば、産業保健推進センターがこういうことの広報 なりをしっかり担当していくのだ。そして実施部門においては堀江先生がいわれたとお りに、運営を委託されている地域産業保健センターが具体的な連携を行っていく、とい う役割を明確に書いた方がわかりやすいと思います。  吉田座長 医師会のことについての記載はいかがいたしますか。いま堀江委員からは グンシク医師会が地域産業保健センターを運営しているというか任されているわけです が、記入しておいた方がよろしいでしょうか。  土肥構成員 それは記入された方がいい。医師会としては当然ながら動きやすくなる し責任感を持つと思います。  吉田座長 では、その文言を追加するということで調整させていただきます。  岡山構成員 先ほどから考えていたのです。保険者協議会と地域・職域連携協議会の ところがなかなかわかりにくい、というのは依然として残っているという気はするので す。どこかなということで思っていたのですが、大分、特定健診・特定保健指導の課題 とか、だれが何をやるのかというのが見えてきました。するとむしろその辺をしっかり 整理して、例えば特定健診、特定保健指導にかかわる項目、つまり地域・職域連携協議 会の中では特定健診、特定保健指導にかかわる項目もあれば、かかわらない項目もある ので、かかわる項目については連携をする。かかわらない項目もあるのだというところ を明確に書いていくということも一つの手なのかなと。かかわる項目については、こう いう組織を活用した方が保険者協議会の構成メンバーよりも多彩である、よって非常に 実務を動かすときに自由であるとか、そういうすみ分けをした方が、メリットがあると いうところを出した方がいいのではないかという印象を受けたのです。  吉田座長 いかがでしょうか。多分、家保委員の御意見とも共通なところがあると思 います。今までは割と連携事業というのはソフトにいままでないものを作り上げるとい うところであったのですが、今度は法的に動く中のものを記載するというところがちょ っと違うのではないか。  岡山構成員 この19年度にさらに立ち上げて整備していく中で、そういう法律的な義 務づけの背景があるところに対して、この組織がどう機能するといいのだというところ。 将来の健康づくりの展開のために、この組織がこの役割を果たす。二枚看板のところが 出てくるのではないか。それがモヤとしているので、なんとなく支援する側もその辺の ところを整理することによって、非常に動きやすくなるし、都道府県も動きやすくなる のではないかということを非常に強く感じるのです。  吉田座長 これは例えば、4.の保険者協議会との連携というところにもう少し書くと いうことでよろしいでしょうか。それとももっとですか。  岡山構成員 今後の方向性ですか。方向性のところで、保健事業というものをやって いくのだと書き下ろしていくという話になっておりますね。そこにそういう理念という か保険者協議会の機能とそれの限界というのがありますよね。それがどこまで書けるか わかりませんが、そこをアピールするというか、そこに限界があるのだ。だからこうい う組織をつくることによって、限界を超えて保険者協議会の手の届かないところもでき る、というような書きぶりにした方が、なんとなく、やらないと損だという気持ちにな るのではないか。さらにそれを超えて、そういうものがうまく機能すると、もうちょっ と幅の広い取り組みも当然視野の中に入りますという書き方の方が、なんとなくいいの ではないかと思いました。  吉田座長 多分、保険局との交渉マターになると思います。事務局にお預けして調整 いただく。ただわかりやすくなるべくした方が、初めて読む方がどうなのかということ で目的とメリットというのが見えにくいということがあると思います。  岡山構成員 そうですね。2次医療圏の協議会を下に持っているということが、メリ ットなのだ。保健者協議会は予算をつけたり、こうあるべきだという議論はできても、 実際にやろうとしても、都道府県単位の方針を決めることはできても、実働はできない。 だから2次医療圏の協議会と連携して、そういうものを具体的に動かす、というような 書きぶりで書いていただいた方がいいのではないかと思います。  吉田座長 これは事務局にお預けして保険局と交渉いただき、そのようなことを記載 いただくということで検討預かり事項ということでいいでしょうか。  勝又室長 この13ページのところに、保険者協議会の主な具体的な役割ということが 書いてあります。その左側にある都道府県協議会の主な役割というところは、ほとんど 全部地域・職域連携推進協議会の役割ですよね。左側に書いてあるものは。保険者協議 会というのは、ここに書いてあるような限定的な医療保険者によるものですよというこ とが仕分けして書いてあると思っているのです。  岡山構成員 書いてあるのですが、これを読まないとわからない。読み込まないと、 そこのところが見えないというよりも、そこをもう少し最初にはっきり保険者協議会と いうのはあくまでも大きな方針を決めたりするところであって、実際に保健事業をやれ るという場所ではないですよね。実際に実働は非常に難しいということですよね。そう いうところの役割として、下部組織もある組織なのだというところを書いておく。  これを読んでわかるのですが、では逆にいうと、都道府県の担当者が読んだときに、 では私たちはこれをやろうといいやすいようなところがいるのかなと思います。  津下構成員 いまの岡山委員にすごく賛成です。この絵がせっかくあるものですから、 この都道府県協議会と保険者協議会の関係において、都道府県協議会の中で特に保険者 との連携がかなり必要な部分と、それ以外にいろいろとある部分に区別する、そして都 道府県協議会の下に2次医療圏がついているというような表現にすると良いのではない でしょうか。今の絵では、この連携関係が全体にかかっているのですが、特に連携が必 要なところを囲ったりして、それ以外にもこういうことがあるというようにして、そし てその下に実働の2次医療圏があるというような形にすると、その図だけでわかりやす いのかなと思いました。ぜひそのように工夫していただければと思います。  吉田座長 この絵につきましては、昨年まで検討していた連携の話と、保険者を中心 として今後特定健診の関係で連携するべき話、2次医療圏を持っているというシェーマ の構成図の中に図が入っている、もう少しわかりやすい図をつくるということで検討さ せていただきます。  堀江構成員 いま図のところです。図の左の下のところの2回出てくる項目はどうい う意味がありますか。これは誤植ですか。○のところの協議会取り組みの広報、啓発の 下に特定健診がざっと出てきますが、これはいらないのですか。  吉田座長 誤植です。皆様にお配りしたときのと、これは追加されて検討中というか まだです。  堀江構成員 ここもいま議論の対象になっているところだと思います。私も岡山先生 や津下委員がおっしゃるのと全く同じ意見です。なんというか明確に事業にかかわるも のは明確に書いた方がいい。ただこの点についての議論は、それほどしていないのでど のように書くのかというのは非常に心配だし、どうしたらいいのかわからない。ぼんや り私が考えたのは、保険者協議会は恐らく事業として熱心にこれからこれを展開してい く際に、大きく分けてそこで何かデータが出てくるだろう。この地域の特性のようなも のが把握できるだろう。一方で課題も見つかるだろう、だからそこで得られるものと得 られた成果と課題のようなものが保険者協議会から出てきたとしたときに、その成果と いうのは左側の図の上から2つ目の○に都道府県の健康課題の明確化というのがありま すが、こういうところにフィードバックしてもらえれば、この都道府県では今まで医療 費が高いということはわかっていたが、健康指標として、その特定健診等をやってみた らこういう特徴があったということを、ここで本当は報告してもらうと、その都道府県 の協議会ではそういうことなのかということで、事業展開の参考に非常になると思いま す。  それは、逆にいうと、必ずどこの県でもそれくらいのフィードバックは保険者協議会 からいただいて健康課題をそこで示していただきたいと思います。  逆に保険者協議会で見つかったいろいろな課題、多分、下の方の○に出てくる従事者 がいないとか、あるいはアウトソーシング先の品質の確保ができないとか、被扶養者が 細く捕捉できないというような課題があったときに、それならこういう手があるという ことを逆に都道府県協議会が解決してさしあげる。そういう関係が、これは例えばです が、そういう関係があれば、少し保険者協議会は熱心にこれからやっていかれるであろ う特定健診等の事業に都道府県協議会がコミットする絵が書けるのかな。その先に2次 医療圏があるというところもまた書かないといけないところですが、その辺を少し具体 化するということはぜひやっていただくとはっきりしていいなと思いました。  吉田座長 御指摘の事項は重要な点でございます。多分、来年度のこの検討会の大き な一つの事業、検討材料かなということを思います。先ほどから御指摘の事業内容がハ ードな部分と、非常にソフトな部分がありますので、そのあたりをきちんと書き込んで いただけると思います。今まで余り検討されていなかったというのは事実です。  堀江構成員 来年度というのはあるのですか。  勝又室長 予算はついております。特定健診・保健指導を前にして、それとこの前か らの御議論の中で、これから協議会は発足したけれど、実行的な共同事業等については なかなか進んでいないというようなところでは、事例をもっと積み上げていくというの も一つの課題ではないかという話もいただいております。検討していきたいと思います。  吉田座長 そういうことでございます。  永江構成員 先ほどのものと関係あるかもしれませんが確認です。10ページのところ の(1)協議会の戦略的運営のところに最後の「なお」以下で評価うんぬんのところは、こ こには書かれているわけです。それぞれの連携推進における評価というところは、この 「なお」以下の3行のところにそのあとの都市部における連携事業の進め方とか職域関 係者との連携の活性化とか、保険者協議会との連携、それらも全部をひっくるめた形で の評価ととらえていいのでしょうか。それともそれぞれの項目における、先ほど成果と 課題とかいうような整理の仕方ということも必要であるというお話がありましたが、そ うすれば最後に5番目としてそれぞれの連携推進における評価、あるいは成果と課題と いう形で項目を立てたらいいのかどうか、そこがどうかと思いまして確認です。  吉田座長 いかがでしょうか。永江委員の御意見では、評価のところは一つの項を起 こしておいた方がよろしいということでしょうか。  永江構成員 そうです。  吉田座長 戦略的運営という中に評価まで含まれているのですが、これは切り出した 方がわかりやすいのではないか、全体の中で評価を、事業をきちんとするということで ございますので、これは(5)になりますね。(5)で評価ということを取り扱うということ にさせていただきます。  荒木田構成員 先ほど堀江委員がおっしゃった保険者協議会と都道府県協議会の連携 の結構具体的なところの例を挙げてくださったのですが、そこにも書いた方がいいと思 いますし、19ページのQ11のところで保険者協議会との連携を進めるためのポイントは なんですか、というところがあります。いまそういうメリットがあるのだというような ところは具体的にここにも書かれた方がよりわかりやすいのではないかと思います。こ こだと比較的かなり細かいことも書けるのではないかと思いました。  吉田座長 ありがとうございます。多分、受けてQ&Aのところを少し調整しないと いけないと思いますので、Q&Aはここで一つ一つを議論しますと時間が足りませんの で、できましたらこの部分は先生方からいただいたものをまとめたものでございますの で、きょうの御議論で追加等がございましたら、後ほど事務局の方に意見をお預かりし て調整をして最終案をまとめるという作業になると思います。荒木田委員が御指摘のよ うに、今までの議論の中でQ&Aに書き込んだ方がわかりやすいという部分もあると思 いますので、その際に御意見をいただければと思います。  報告書の方でございます。Q&Aのところは今まで支援事業などを進めていただいて まとめていただいたものです。これについて、個別の細かいところは大変かと思います が共通したところでお気づきの点があればお願いします。  櫻井構成員 Q&Aのところではなくその前のところです。先ほど土肥委員から12 ページの(2)事業主の理解というところで、産業保健スタッフというお話がありました。 私が伺ったところでは、事業主さんというよりは、人事の方、事業所の人事の方が非常 によい働きをしていらっしゃるという例がありました。その場合には、産業保健スタッ フとはいいにくいですよね。中小企業が多いところが多いと思いますが、そういうとこ ろを考慮して入れなくてもいいのでしょうか。どういう形で入れるのかということも、 私は、はっきり申し上げられないのですけども。  吉田座長 事業主だけではなく人事の人もいるのではないかということとか、もっと 別のセクションの人もいるかもしれないという御指摘でございますね。多分、文言全部 を横並びするのか、ただ確かに産業保健スタッフではないというのは事実です。事業主 等及びというのも漠然とした言い方ですね。  岡山構成員 事業主と人事担当者はラインで結ばれておりますから、事業主が聞いて きたら一応は、それは事業主が流す、産業保健スタッフはどちらかというと少し外にい ることがあるので、敢えてそれを加えておくという整理の仕方でいいのではないかと思 います。  吉田座長 ありがとうございます。事業主という中に入れば、事業のラインの方に入 っていく、産業保健スタッフは別枠という理解をとらせていただきます。  大分御議論をいただきました。これをもとにしてこれからガイドラインの改訂の要件 を説明いただきまして進めていきたいと思います。では、ガイドライン改訂(案)につ きまして御説明いただければと思います。よろしくお願いします。  久米主査 資料2「地域・職域連携推進事業ガイドライン改訂(案)について」をご らんください。  改訂(案)のところのみ御説明を簡単にさせていただきたいと思います。  「はじめに」の部分では医療制度改革を踏まえた新たな協議会の役割について、ガイ ドラインを改訂するという旨を記載しております。  4ページです。地域・職域連携推進協議会の設置の2.協議会構成メンバーのところ でございます。構成メンバーには保健所設置市及び特別区の担当者や関係機関の代表者 だけでなく事業者が参画することとか、2次医療圏の方でも都道府県保健所と保健所設 置市等との担当者が互いに協議会の構成メンバーやオブザーバーとしてかかわることが 適当である、ということを追加しております。  5ページ。3.協議会の役割におきまして、都道府県協議会の役割としまして医療制度 改革によって地域全体のデータを分析し、計画の立案、実施、評価をすることが可能に なるということで、保険者協議会との連携を密にし、健康増進計画の目標達成に向けて ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチを融合し、地域全体の健康づくり を推進していく、ということを追加しております。  6ページ。3)協議会の具体的役割について、以下に記す。としまして、先ほどの資料 1にございました都道府県協議会の役割、2次医療圏の役割、主なところを表にしたも のを追加させていただきたいということで考えております。  6ページです。4.の協議会の運営方法の1)都道府県協議会の運営におきましては、 戦略的な運営について、次年度以降の計画を明確に示す等の今後の方向性を明示するこ ととか、具体的な連携事業の取り組みを示すということ、評価を十分に行うことが重要 であるということ、さらに都道府県協議会と2次医療圏協議会の連携の推進が必要であ るということを追加しております。  8ページです。2)2次医療圏協議会の運営におきましては、保健所設置市等の連携を 十分に図っていくことや、都道府県協議会の連携を密にしていくということを追加して おります。  10ページです。図2地域・職域連携の概念図におきまして、都道府県協議会、2次医 療圏協議会のメンバーについて書いてある図がございましたが、医療制度改革を踏まえ まして保険者協議会の代表、これは共済組合連合、健保連合支部、国保連合会、社会保 険事務局を代表して保険者協議会の代表という形にさせていただいております。お手数 ですが、変更点に下線がないところがありました。旧の方の、都道府県協議会の図の中、 社会保険事務局に下に下線を引いてください。また、都道府県協議会の新の図には、事 業者の代表及び2次医療圏協議会関係者を追加しております。  2次医療圏協議会のメンバーとしましては、従来は社会保険事務所が入っていました が、社会保険事務局と変更しております。誤字があり大変に申しわけございませんが、 社会保険局を社会保険事務局としてください。理由としましては、具体的な保険事業を 担当している社会保険事務局が入ることがふさわしいという御意見がございましたので、 変更させていただいております。  続いて、22ページです。IVの連携事業推進する際の留意点。1.促進要因の1)としまし て、連携事業の担当者の熱意と積極性を持つことが大きな推進力になるということ。3) 共通課題の選択におきましては、職場環境の問題に対する取り組みという文言を追加し ております。  24ページです。7)連携事業の拡大におきましては、新たな事業を企画するというだけ ではなくて、既存の事業についても活用していく視点が重要であるということ。8)職域 関係者の積極的参加におきましては、事業主の理解が連携につながるという、先ほど御 議論いただいた点を、追加しております。  25ページです。阻害要因のところの5)共通の情報の欠落に関しましては、これまでの 記載ですと集団の健康状態と地域・職域が相互に活用できる情報が乏しく、効果的な連 携事業が実践できないというような記載になっておりましたが、保険者協議会との連携 を密にすることによって、地域全体の健康課題をとらえていくことができる、というよ うに記載を修正させていただいておりまして、具体的にはそれらの成果や得られた情報 等については、2次医療圏とか都道府県で広報・啓発していくことが必要である、とい うことを追加しております。  6)職域側の認識や関心の温度差におきましては、連携事業による職域関係者のメリッ トを示すことが重要であるということを追加しています。  26ページです。3.保険者協議会との連携におきましては、先ほどから御議論をいた だいておりますが、保険者協議会との連携を行うために具体的には、地域全体でのデー タを地域・職域連携推進協議会で分析し全体の健康課題を明確にしていくことが望まし いとしております。この連携を円滑に行うためには、保険者協議会の事務局を担ってい る国保連合会と連絡調整を密にするだけでなく、両協議会の意識・意思統一を図る場を 設定することが必要であろうと記載しております。  最後にQ&Aにつきまして、Q3とA3に関して、事業所における健康管理について 事業者の関心を高めるにはどのような方法がよいのでしょうかという問いに対して、事 業所側のニーズの高い環境測定や安全教育を切り口とした取り組み、ということを入れ ております。  Q4のキーパーソンにはどのような人を選んだらよいのでしょうか、という問いに対 して、保健所長のリーダーシップが重要であるという御意見がございましたのでそちら を追加しております。  さらにQ5に関しては、新たに項目を追加させていただいておりまして、関係機関・ 団体のどのような職位の方にメンバーに入ってもらうと本事業が円滑に進むのでしょう か、という問いを追加しております。この問いに関しましては、報告書からの追加にな っております。都道府県協議会、2次医療圏協議会それぞれでどういう立場の方が入っ たらいいのかということを示しております。  Q6です。協議会を形骸化させないためにどのようなことに気をつければよいでしょ うかという問いに対しましては、ワーキンググループをつくるということを追加してお ります。  30ページです。Q12です。地域・職域連携推進協議会と保険者協議会は同じメンバー でもよいのですかという質問に対しての答えです。先ほどの保険者協議会との連携のと ころで、事務局を担っている国保連合会等のキーパーソンのことを追加しております。  続きまして、Q14・15・16と新たに問いを追加させていただいております。内容としま しては、Q14では都道府県協議会と指定都市との望ましい関係について。Q15が中核市 等と都道府県との連携について。Q16としまして都市部において本事業を進めていく際 のポイント、このあたりも報告書のQの中からピックアップさせていただき不足分を追 加しているという次第でございます。  最後、「おわりに」に関しましては、医療制度改革を踏まえた20年度からの生活習慣 病予防のための特定健診・特定保健指導等の実施がありますので、地域・職域連携推進 協議会の今後の役割というところで追記をさせていただいております。以上でございま す。  吉田座長 ありがとうございました。ただいまガイドライン改訂の新旧対照表による 説明をいただきました。これ以外に先ほどまで御議論をいただきました報告書の内容が 今後修正されてガイドラインを改訂に反映されますので、先ほどいただいた御意見はこ こにきちんと反映されるようになるということでございます。  ガイドラインにつきまして何か御意見ございませんか。  荒木田構成員 前のガイドラインをよく覚えていないのですが、保険者協議会との図 が入っていたと思います。あれはそのまま残していくという形ですよね。入っておりま せんでしたか。2次医療圏協議会と保険者協議会との関係性という図はあって、それを そのまま残していくのか。先ほどの報告書にあったような、保険者協議会と都道府県協 議会との図もわかりやすいと思うので、あれを追加したらどうかと思いました。  勝又室長 先生がいまいわれた図というのは、17年度の検討会の報告書の中に入って います。あれを基本にして18年の報告書の中に書いてあった先ほどの保険者協議会との ころとか、地域・職域のところはそれを詳細に落したものです。先生方の御意見でガイ ドラインに載せた方がいいということであれば追加をしていきたいと思います。  吉田座長 いかがでしょうか。  松田構成員 あの図だと医療費の適正化についてだけが保険者協議会にゆだねるとい う図になっていたので、今までの議論からずれてきてしまうので、あの図はつかわない で新たに起こした方がわかりやすいと思います。  吉田座長 そうしますと、報告書のところで御議論をいただいた新たな図を残す方が よろしいのではないかということです。では、報告書を修正した段階でその図がこのガ イドラインに反映される。  荒木田構成員 基本的なところです。2次医療圏協議会というのは結構な回数が開か れていてワーキングとかもつかってかなり積極的にやっているところに私も参加させて いただきました。都道府県協議会の最初にいきますと要綱とかが配られて、その要綱を 見るとたいていのところが、年に2回の開催で年に1回の開催もあって、それは最低条 件として決められていると思いますが、ガイドラインのQ&Aのところでいいと思いま すが、事業に対して、推進のところでもいいのですが、事業に対して適切な回数という ような計画に応じて適切な回数を行うという文言を入れるのは細かすぎますでしょうか。  吉田座長 現場の支援をしていただいた先生方の御意見も伺いたいと思いますが、多 分何も書かなければ、実際にそうしなければいけないとも読み取れるのでしょうが、ど うでしょうか。敢えて記載をしておくのがいいのか、かえって記載してしまうと逆にそ れに引っ張られるということもあると思います。よろしければ現状でどうでしょうか。 ガイドラインそのほかで何かお気づきの点がございましたらお願いします。  きょうの御議論のところは反映されてガイドラインが変わってまいります。きょうの スタートする前の時点でのガイドラインの改訂ということで御理解いただければよろし いと思います。  ガイドラインの方は、報告書の修正を反映してまた適宜その該当部分を直すという形 にさせていただきたいと思います。報告書全体に対して何かお気づきの点が追加でござ いましたらいただければと思います。  資料の説明をお願いします。  久米主査 資料1に戻ります。資料の御説明をさせていただきます。ページとしまし ては21ページからです。資料としては1.地域・職域連携事業の取組例。2.地域・職 域連携推進事業実施要項。3.地域・職域連携支援検討会開催要項、という構成になっ ております。  22ページです。1つ目の地域・職域連携事業の取り組み例に関しまして、平成17年 度、18年度に地域・職域連携支援検討会構成員による支援を実施した協議会等における 取り組みの一部について掲載するものでございます。今後の連携事業で取り組む協議会 の参考としていただくために、掲載をさせていただいているものです。  まず、(1)岐阜県岐阜圏域。(2)愛知県知多半島圏域。(3)島根県及び浜田圏域。(4)山 口県防府健康福祉センター。(5)高知県安芸地区。(6)仙台市。となっております。これら の自治体の取り組みに関しましては、この報告書の作成に当たりまして現状と課題の具 体的連携事業に関して事務局で聞き取り調査を行わせていただいたときに、自治体の方 から御提出をいただいた資料で、それぞれのフォーマット等は違いますが、非常に具体 的な例が記載されておりますので参考になると考えまして添付させていただいておりま す。  以上でございます。  吉田座長 今回の報告書には、ヒアリングした一部の参考になるであろうという事例 の資料を添付させていただくという構成でございます。この点につきまして何か御意見 がございますか。  堀江構成員 誤植であろうと思うので、気づいたところだけ時間がありますので申し 上げておきます。  25ページです。左のタイトルの中に「(全国労働安全衛生週間)」とあります。こうい う名前ではない。安全を取ればいいのではないかと思います。「(全国労働衛生週間)」と いうのはございます。  同じく一番下の項の連携システムの中には、今度は「全国労働安全週間」というのが 出てきます。これは「全国労働衛生週間」にしたらいいのではないかと思います。  開催場所に、「ミツカン酢半田第2工場」というのがあります。実はこれをめくってい きますと後ろでは「愛知製鋼」というのが出てきます。そこは株式会社が入っておりま す。株式会社が入れるか入れないかを統一された方がいいのではないかと思います。「ミ ツカン酢(株)」と書くかどうかです。  内容の5として、「視差唱和」というのがあります。これは多分「指差」ではないかと 思います。指差しだと思います。これはオリジナルに忠実な方がいいのかもしれません が御確認ください。  吉田座長 これは実際に向こうからいただいた資料をそのまま載せているので、直す となるともう一度問い合わせをいただき確認をいただくとします。  堀江構成員 ほかにもぽつぽつあります。27ページの左の内容のところです。内容の 最後のところに「消防等」とありますが、これは「消防署」の方がいいと思います。  28ページのメンタルヘルス講習会の開催場所です。これは「常滑市」とありますが市 はいらないのではないかと思います。「常滑商工会議所」ではないかと思います。ほかの 場所はそうなっております。二か所に市が入っております。たまたま気づいたのはそれ だけです。  吉田座長 もともと出していただいた資料をここに添付するということですので、ど こまで直すかということがございますので、調整いただき検討するということにします。  岡山構成員 こういう事例が出ることによって、うまくいっているところが具体的に なるというのは非常によいことだと思います。見るとかなりバラバラですので、事務局 の負担がふえて恐縮ですが、A4・1枚程度で取り組みの特徴というものをそれぞれ書 いておけば参考にしやすいのではないかと思います。いま見たのですが、これを読んで 地域の特徴を押さえるというのはすごく難しい。例えば、2次医療圏での活動が非常に 取り組みが特徴的であるとか、そういうものがあるとわかりやすいのではないかと思い ました。まとめがあるとわかりやすいと思いました。  吉田座長 いまは資料集のままですので、その資料集をまとめたものというか、事務 局でどの程度直せるのかわかりませんが検討課題とさせていただきます。  きょうは大変に貴重な御意見をいただきました。今後のスケジュールにつきまして事 務局から御説明いただけますでしょうか。  久米主査 今後のスケジュールについてです。本日御検討いただきました点につきま しては、座長と事務局で訂正を行わせていただきたいと思います。訂正につきましては、 座長預かりという形でお願いさせていただきたいと思いますがよろしいでしょうか。訂 正しました報告書及びガイドラインの(案)につきましては、後ほど皆様にお送りいた しまして、最終確認をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  吉田座長 きょういただいた意見をもとにして、もう一度報告書(案)を作成しまし て、各委員の先生にお届けする。多分、1週間くらいの間に御意見をいただき最終案と してまとめさせていただく、という手順を踏ませていただきたいと思います。  その他、至急にこの点は確認した方がいいということでございましたら、事務局にお 寄せいただければ第一次の修正にかけたいと思います。大変に長時間にわたりまして活 発に御議論をいただきありがとうございます。最後に事務局を代表してごあいさつをい ただければと思います。  勝又室長 年度末のお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございました。非 常に活発な御意見をいただきまして、本当にありがとうございます。先生方には検討会 だけではなく、それぞれ現地にいっていただきましてさまざまな助言をしていただき、 本当によかったと思います。これから地域・職域連携推進協議会というのが非常に重要 なものであると考えております。さらに2次医療圏での実際の共同事業というのが大き な仕事になるのではないかと思っているところでございます。  これから20年度に向けて、このガイドラインとか報告書を机の上にだけ積んでおくと いうことではなく、実際に労働側の方、あるいは地域保健の方々にきちんと見ていただ いてそれを活用していただくように、やっていきたいと考えております。先生方にも多 分それぞれの地域からぜひ来ていただいて助言をということがあるかと思いますが、そ のときにはどうぞ快く引き受けていただいて、御支援をよろしくお願いしたいと思いま す。本当に長い間御検討いただきましてありがとうございました。  吉田座長 本日の会議をこれで終わらせていただきます。御協力ありがとうございま した。 (終了) 1