07/01/31 第7回集中治療室(ICU)における安全管理指針検討作業部会議事録      第7回集中治療室(ICU)における医療安全管理指針検討作業部会                     日時 平成19年1月31日(水)                        15:00〜                     場所 厚生労働省専用第21会議室 ○医療安全推進室長   ただいまから、第7回集中治療室(ICU)における医療安全管理指針検討作業部会を 開会します。委員の皆様方にはお忙しいところ、ご出席いただきまして誠にありがとうご ざいます。医療安全推進室長の佐原と申します。よろしくお願いします。今日は中島委員 からご欠席との連絡をいただいています。議事に入る前にお手元の資料の確認をお願いし たいと思います。資料1が報告書、集中治療室における安全管理指針案と書いている別添 1、別添2は重症患者のうち集中治療を要する患者の安全管理指針案です。平澤部会長、 議事進行をお願いします。 ○ 部会長(平澤)  先生方、ご苦労さまです。それでは始めたいと思います。前回までの計6回の議論にお いて、集中治療室などの重症患者を扱う部門における安全管理指針の作成を目的として、 集中治療を要する患者に安全に医療を提供するための、安全管理指針の作成について検討 を重ねてまいりました。そして計6回の議論を経て、ようやく前回、いちばん根本となる、 本作業部会の「集中治療室における安全管理について(報告書)」について承認が得られま した。また、別添1の「集中治療室における安全管理指針案」についても、項目5の「運 用と仕組み」まで議論がなされ、基本的には了承が得られました。  そこで今回は、まず別添1の項目6の「設備環境整備」と、項目7の「患者家族への情 報提供など」を中心に検討を行い、別添1については最終承認をいただきたいと思ってい ます。その最終承認が得られましたら、その後に別添2の「重症患者のうち集中治療を要 する患者の安全管理指針案」について議論していただく予定にしています。事務局よりご 説明をお願いします。 ○医療安全推進室長  事務局より別添1について簡単に説明します。部会長からご説明いただいたとおり、別 添1については項目5の「運用と仕組み」まで、前回の作業部会において概ね議論が終了 しました。その後、項目5の「運用と仕組み」の部分については部会長と相談の上、「てに をは」に近い修正についての意見を何人かの先生方からいただきましたので、これについ ては反映させていただいています。また項目6についても各委員の先生方よりお寄せいた だいたご意見をもとに、先日、部会長と相談の上、修正案として本日、別添1として提出 しています。なお同じ部分に複数の委員より異なるご意見が寄せられたところもありまし た。これらについては部会長と相談の上作成しています。 ○部会長  ありがとうございます。いま、ご説明がございましたように項目の5までは前回までに 議論し、その後、先生方から細かい語句の訂正についてご意見がありましたので、それは 反映させて直しています。今日、ご検討いただく項目6の「設備環境整備」のところです が、ここに関しては委員の先生方から前もって事務局にご意見を出していただいています。 それを受けて私と事務局で検討し、それを反映させたものをお手元にお配りしています。 まず項目6の「設備環境整備」について、ご意見をお願いしたいと思います。これで網掛 けをしてあるところが先生方にご意見をいただいた後、修正してあるところだとご理解い ただきたいと思います。 ○医療安全推進室長  網掛けしてあるところは、別添2との違うところということです。 ○部会長  間違いました。どこが修正してあるかというところが網掛けではなくて、網掛けのとこ ろは、厳しいICUでの基準を今度これが終わったら緩いほうに持っていくのですが緩い 方の基準で変わっている項目について網掛けがしてあるということです。大変失礼いたし ました。6の(a)の医療機器等について何かございますか。 ○前川委員  6の(a)と(b)は、それぞれ目次のところの(ア)適正使用と(イ)保守管理とい うのが、(a)と(b)で逆になっています。保守管理を前にして適正使用を後にするとい いのではないか。(a)の(ア)が適正使用になっていて、(b)の(イ)が適正使用にな っています。 ○部会長  どういうふうに合わせたほうがいいというご意見ですか。 ○前川委員  保守管理を先にして、保守管理した後に適正使用という形のほうが、よろしいのではな いでしょうか。もしそれでいいということであれば、別添2のほうも同じようになってい ます。 ○ 部会長  そういうことですね。いかがですか。内容というよりは整合性ということで、(a)と(b) の並べ方を(ア)保守管理、(イ)適正使用という形に医療機器等のところを直して、医薬 品のところはそのまま、(ア)医薬品の保管管理、(イ)適正使用ということにしてはどう かということです。これはよろしいですか。                   (了承) ○部会長  ありがとうございます。他にございませんか。 ○加納委員  目次で気がついたのですが、目次の4の医療従事者の(d)は臨床工学士になっていま すけれども、臨床工学技士にしていただきたい。 ○部会長  いま言われたのは目次の4の(d)の臨床工学士が、技術の技、臨床工学技士にしてく ださいということです。 ○前川委員  目次の7ですが、目次に「など」というのが入るのはちょっとおかしいと思うので、患 者家族への情報提供としたほうがいいと思います。 ○ 部会長  具体的には、ここには情報提供以外のことは書いていないのですかね。では目次の7の 患者家族への情報提供などの「など」を取り、そうすると、それと連動して10頁の項目の ところも「患者家族への情報提供」としたらどうかというご意見です。よろしいですか。                   (了承) ○前川委員  いまの7の(b)で「譫妄などの危険」とあります。これは「など」以外ももちろんあ るかもしれませんが、タイトルとしては譫妄時の対応とか、何かそういう形のほうがいい と思います。譫妄などの危険というのはちょっと何か意味がわからないので、「譫妄時の対 応」としていただくと全体の整合性もとれるように思います。 ○部会長  それは先生、対応と言いますか、あとで出てきますけれども、患者家族への情報提供と いう項目の中で書いてあることですので、情報提供のうちの1つとして、譫妄などの危険 について患者家族に情報提供しなさいということです。 ○前川委員  そういうことです。 ○部会長  だから対応ということよりは、情報を提供する中身についてどういうことかということ だと思います。いかがですか。 ○前川委員  そうすると譫妄時の情報提供とか、何か。 ○部会長  譫妄に関する、でいいですか。 ○前川委員  ええ。 ○部会長  譫妄発症のリスクに関する情報提供ということだと思います。譫妄発症のリスクでいい ですか。リスクという言葉は使っていいですか。 ○前川委員  部会長が言われたように、譫妄に関する情報提供でよろしいのではないでしょうか。 ○ 部会長  では「譫妄に関する情報提供」でいいですか。                   (了承) ○部会長  ではそうさせていただきます。途中で目次のところになりましたが、どっちみち後で議 論することにはなっていますけれども。 ○前川委員  同じことが別添2のほうにあります。 ○部会長  そうですね。それは連動するのでそうなると思います。 ○ 加納委員  7頁の表で、左側の直ちに用いることが出来る状態にあることが必要な機器等の2つ目 の○で、救急蘇生器具一式の括弧の中に酸素吸入機具とありますが、この「機」は「器」 ではないでしょうか。機具となっていますが、こういう場合は器具だと思います。その下 の○で、小外科セット(気管切開・胸腔穿刺、腹腔穿刺など)となっていますが、この「・」 となっているのは「、」だと思います。  右側のほうですが、これは7頁の下の記載とも関係しますけれども、2つ目の○の経皮 的心肺補助装置(PCPS)とあり、フルスペルで書いてあります。下は同じくPCPS と書いて括弧してフルスペルで書き、括弧を閉じて装置となっています。PCPSはここ に書いてあるように Percutaneous Cardiopulmonary Supportで補助までなので、結論 を言うと表の右側の2つ目の○の経皮的心肺補助装置の「装置」という字を、PCPSの 括弧のフルスペルの後に持って来る。  あと大動脈内バルーンポンプという表現は、これでもいいのですが、上と整合をとるた めに、大動脈内バルーンポンピング(IABP;Intra-Aortic Balloon Pumping)装置と すると、PCPSとのバランスがいいと思います。言葉の問題ですけれども。 ○部会長  ありがとうございます。 ○加納委員  それと同様に7頁の下から2行目のところも、IABP(Intra-Aortic Balloon Pumping) 装置と入れていただくといいと思います。 ○部会長  ということですが、いかがですか。経皮的心肺補助(PCPS;Percutaneous Cardiopulmonary Support)装置としてはどうかというのと、大動脈内バルーンポンピング (IABP;Intra-Aortic Balloon Pumping)装置としてはどうかということですか。 ○加納委員  そうです。そうすると上のPCPSとのバランスがいいと思います。 ○部会長  大動脈内バルーンポンプと言うと、それだけで装置という意味はないのですか。 ○加納委員  あります。ですから大動脈内バルーンポンプでもいいのですが、よく大動脈バルーンポ ンピングと言われていることも多いので、どちらでもいいのですが、上のPCPSもそう したので、そうするとバランスがいいのではないかということです。どちらでも間違いで はありません。 ○部会長  どうしましょうか。どっちがいいですか。いまの加納委員のご提案のとおりでいいです か。では一覧表の中は大動脈内バルーンポンピングにして、その後に装置を付ける。下も それに倣うということです。 ○加納委員  もう1つよろしいですか。同じくちょっとした言葉の問題なのですが、7頁の下から5 行目の観血的動脈圧測定用カテーテルとありますが、上で全部観血式とずっと言ってきて いるので、「的」を「式」にする。観血式です。 ○部会長  よろしいですか。一覧表の中の左側の上のほうは観血式、非観血式になっているので、 7頁の下から5行目のところも「観血式」にしましょうということです。 ○前川委員  表の左側ですが、2つ目の○で「救急カート内」とありますが、この「内」は取ってい ただいて、「人工呼吸用マスク」とあるのは、「バッグ・マスク」としていただきたい。こ れは一緒にないとほとんど意味を成さないのです。 ○部会長  わかりました。「救急蘇生器具一式(救急カート内に常備する器材)」とあるのを、「内」 を取って「救急カートに常備する器材」とする。人工呼吸用マスクを「人工呼吸用バッグ・ マスク」にして、その後の酸素吸入機具等の「機」は、先ほどご指摘があったように「器」 に変えるということです。 ○前川委員  先ほどのPCPSやIABPに関しては、このレベルだったらどこの病院も持つべきも のでしょうか。例えば循環器系の診療科がないような所に関しては、持っていない所があ るかもしれないと思ったのです。 ○部会長  ICUの中ではなくて、病院にあればいいという話ですね。 ○前川委員  ええ。だから循環器がないような所で、それなりのICUを持っているような所とか、 そこまで考える必要があるかないかですけれども。 ○部会長  どこで線を引くか難しいですね。例えばMRIの装置がなければICUはできないかと いう話になります。ICUとしてはMRIに書いてありますね。 ○前川委員  「必要な機器等」となっていますので、整備が望ましい機器的なものを少し分けるかど うか、そこまで考える必要があるかどうかです。 ○部会長  ここにあるのはICUの中に常備していなければいけない機器と、病院の中にあればい いとしてある機器に分けてあって、それをまた2段階にということはしていないのです。 それは複雑になるので、できれば形としてはこのままにしていただいて、内容的にそれを 入れるかどうかをご検討いただきたいと思います。 ○前川委員  「院内に適切に配置されることが必要な」を「望ましい」にすれば、このままでもいい と思います。 ○部会長  例えば体温冷却加湿装置などは絶対必要でしょうかね。 ○前川委員  基本的にはあると思いますけどね。 ○部会長  いまはPCPSも手軽になってきましたから、結構あるので、ほかの先生方、いかがで すか。実際にICUをやっていらっしゃる落合先生、織田先生、いかがですか。 ○落合委員  基本的には、あまり志を低くしたくないなという感じはしたりしますね。ですから、い まの標準的な診療については入れておかないと、ガイドラインですからまずいのではない でしょうか。 ○織田委員  私もこのぐらいは、院内にということであれば必要な機器として置いてもいいのではな いかと思います。 ○飯田委員  確かに望ましいということは分かるのですが、実際に今ICUを運営する病院ですべて あるかというと、そうでない病院があります。3つ案が出ましたが私は前川委員と同じ意 見で、望ましいにしておいたほうがいいと思います。 ○部会長  ここの全体を、ですか。望ましいという項目を作るということですか。 ○飯田委員  項目を作るか、全体にするかですが、これだと必須と受け取られかねないので。あるい は三角にしてこれは望ましいにするとか、脚注でも結構ですが、分けておかないといけな いと思います。 ○部会長  どうでしょうか。一方ではあまり志を低くしたくないということですが、ICUを設置 している医療機関の何パーセントがいま議論になっているこれらの機器を院内に持ってい るか、というデータはないと思います。 ○飯田委員  志という話が出ましたが、ちょっとそれは適切な言葉ではありません。ガイドラインと いうのは志とかそういう問題ではありませんし、最低限の基準ですから、それはきちっと 明確にしていただきたいと思います。望ましいと書いていただいて結構なのですが、最低 限これだけ必要ですよということがガイドラインです。最初の会合から何回も言っていま すが、国が作る指針ですから、これが施設基準とは言わないと書いてありますが、そうい うふうに受け取られかねません。必要と書いたのならば必要なので、きちっと分けていた だきたいと思います。 ○部会長  どうですか。 ○織田委員  私はガイドラインというのは最低限ではないと思います。目標であってもいいと思いま すし、そういうふうに決めつける必要があるでしょうか。 ○飯田委員  最低限でなければ標準ですか。少なくともいま施設基準をとっている病院でない場合は、 それは標準ではないのですかとなります。現状ですから、それは違うと思います。ガイド ラインというのはそういうものだと思います。 ○部会長  ただ、いま施設基準をとっているぐらいのICUを持っている病院というのは、大体こ ういうのはあるのではないですか。 ○落合委員  厳密な議論をするためには、何らかのエビデンスがなければいけないと思います。集中 治療を追考する上で、いまの議論はPCPSですけれども、PCPSがない場合のメリッ ト、デメリットというのをきちっとアウトカムに対してあるかどうか。そういうデータが もしあれば議論が必要だと思いますが、たぶんないので。言葉として私は先ほど志という 言葉を使いました。それは不適切かもしれませんけれども、ただ、少なくとも私が普段、 日常的に会話をしているような集中治療の先生たちの所は、ここに載っているものは常備 されているように理解しています。それがいまのスタンダードと考えていいのかなと思い ます。そういう数字とか何らかのエビデンスで示せと言われても、それはできないですね。 ○石井委員  専門の方が割れるのであれば、望ましいにしていただけませんか。最終段階にきてもう 一度そこから起こすと、とても合意に至らないと思います。 ○部会長  石井委員の言われるのは、みんな望ましいにするのですか、それとも。 ○石井委員  例えば、そういうことがどうかということです。それは専門家の方々がいちばん知って いる。いまの議論を聞いているとそういうふうに聞こえます。 ○部会長  前川委員はどうですか。 ○前川委員  だから、この右の欄の最後に、PCPSとかIABPを設置しておくことが望ましいと 少し緩く書いていただいたら、大体、皆さんがおっしゃっていることはカバーできるよう に思います。 ○飯田委員  それでも結構ですけれども。 ○部会長  それは表の中にということですか。 ○前川委員  そうですね。 ○部会長  表の中には、そういう文言ではなかなか入れるにしても、入れにくいところがあります。 そうすると望ましいというカテゴリーを作るとしたら、それに乗っかるというのはPCP SとIABPだけでいいということでしょうか。 ○前川委員  ざっと見たところではその2つと、あと血漿分離は絡むでしょうから、これはこのまま でいいと思います。できる所とできない所、やる所とやらない所はありますから、PCP SとIABPがそういう形で望ましい形になっていれば、あまり問題ないかなと思いまし た。 ○部会長  私はこのくらいはあっていいのではないかと思います。武澤委員、いかがですか。 ○武澤委員  ちょっとわからないですね。標準的なという意味は確かに飯田委員が言われるのが標準 だろうと思います。片方で、ではIABPを入れて助かった症例をすべて登録するとする と、助かっているか殺しているかわからないということだってあるわけでしょう。つまり、 実際にはデータがないわけです。そういうところでは必要であると書くのはどういう意味 かというと、あくまでもここに集まった専門家の個人的な意見であるという形しかないで すよね。だから難しいと思います。 ○部会長  石井委員が言われたように、専門家の中でも意見が割れているということでしたら、満 場一致ということでなければ、そのうちで前川委員の意見では、PCPSとIABPが特 に必要ということでは厳しいということですし、この必要な機器等の言葉は変えたくない と思いますから、この中で、なお書きか何かを付けて、☆のものについてはあることが望 ましいという意味であるということを、下に注釈で付けるということで、よろしいですか。 事務局のほうは、そういうことでよろしいですか。 ○医療安全推進室長  はい。 ○部会長  わかりました。ありがとうございます。ほかにないでしょうか。 ○落合委員  いまの表の中ですが、「患者の急激な容態変化」というのは長ったらしいので、「容態の 急変」と短縮していただけたらいいと感じました。 ○部会長  左側と右側と両方ですね。「患者の急激な容態変化に」というのを「患者の急変」ですか。 ○落合委員  容態の急変です。 ○部会長  患者の容態の急変。 ○落合委員  患者のことだけなので、医者の急変ではないので、患者抜きにして容態の急変だけでい いのではないかと思います。 ○部会長  わかりました。「容態の急変に直ちに対応できるように」とすることにします。右側もそ ういうふうにしたいと思います。 ○落合委員  羅列していいですか。適正使用のところの「患者に対して正しく機能」は、装置なので 「作動」のほうが適切な表現だと思います。 ○部会長  もう1回おっしゃってください。 ○落合委員  適正使用の2行目です。 ○部会長  わかりました。適正使用の最初の○のところですね。「患者に対して正しく機能している ことを確認する」を、「機能」ではなくて機械だから「作動」ですか。 ○落合委員  そう思いました。 ○部会長  後のほうは稼働を作動に直したのでしたね。では作動でよろしいですか。「正しく作動し ていることを確認すること」ということです。よろしいですか。 ○落合委員  次の頁で薬の話になってしまいますが、それは後ですか。 ○部会長  いま(a)の話ですが、よろしいですか。では薬にいきましょう、医薬品、お願いしま す。 ○落合委員  骨格筋弛緩薬という言葉はないので直そうと思ったのですが、ここに載っているのは全 部適用外使用なので、そこを削ってしまって、医薬品の保管管理の最初の部分ですが、筋 弛緩薬はオペ室で、麻酔も麻酔中しか使用を認められていないので、ICUのガイドライ ンの中に列挙されているのは不適当だと思います。それを避けるためにはこの文章を全部 削ってしまって、最初の○の「したがって」の後、「ICUで保管する医薬品は在庫管理を 適切に行い、特に麻薬」云々というところだけ残せば、それで十分かなと感じました。 ○部会長  かなり大きな改変になるのですが、いまのはよろしいですか。そもそも端を発したのは、 骨格筋弛緩剤というのが麻酔中しか適用が認められていないのに、ガイドライン内でIC Uで使うということを前提にした文言は、おかしいのではないかというご指摘です。それ と、ここはそもそも後で内野委員のご意見も伺おうと思っていたのですが、弛緩薬になる のか弛緩剤になるのか。ここは剤を使っていて下のほうは薬を使っていますから、ちょっ と難しいところがあります。いま落合委員がご提案になったように、(ア)の最初の○に「I CUで保管する医薬品の種類は一般の病院と比較して多い」云々と書いてあります。この 「したがって」を取って、「ICUで保管する医薬品は在庫管理を適切に行い」というとこ ろから活かすということですね。 ○落合委員  はい。 ○部会長  そういうご提案ですが、どうですか。後のほうでも武澤委員のご意見があって説明的な 文章は結構削ったのです。なぜこれが必要であるかということをお分かりいただくための 説明的な文章は削ってあるところがあるのですが、その方針に則っているとも言えると思 います。内野委員、ここはいかがですか。 ○内野委員  説明がなくて、どういうものだというのが読んでわかりますか。 ○部会長  いまのところを削ったとすると、「ICUで保管する医薬品は在庫管理を適切に行い、特 に麻薬、向精神薬、毒薬・劇薬、特定生物由来製品などの管理の際には」というところは 残るのですね。 ○内野委員  はい、ここは残るのです。 ○部会長  そこだけで、どうでしょうかということです。 ○内野委員  いわゆる筋弛緩薬や麻酔薬は解説がしてあるので、その部分がなくなると。まず剤と薬 については、この文章の中では骨格筋弛緩薬のほうがいいと思います。なぜかというと、 薬理作用のあるものを薬と言っているので、その後ろに医薬品という剤形を受けてありま すから、薬のほうが正しいのだろうという意見は持っています。 ○部会長  残すとすれば、骨格筋弛緩薬、全身麻酔薬にしようというご意見ですが、それで先生は どちらかといえば残しておいたほうが分かりやすいということですか。 ○内野委員  わかりやすいのではないかと思います。ただ、先生が言われるように適用外使用で、実 は適用外使用で悩むところは9頁のインスリンもそうなのです。ただ、非常に多く使って いるという意見があって、実態はそうなのだということです。インスリンの使用も問題が ここに書いてあります。 ○部会長  インスリンというのは、糖尿病の人以外には使ってはいけないという意味ですか。 ○内野委員  はい。 ○部会長  でもサージカル・ダイアベイティス(周術期糖尿病)と言いますからね。 ○落合委員  私の意見は、ここに挙がっているのはガイドラインで改めて言うことではなくて、これ は法的に規制されている薬剤だから管理をしっかりしようということだと思うのです。で すから特に例を出して、適用外の薬を改めて付けなくても十分その必要性は表わせるので はないかと考えたのです。 ○部会長  あと後ろのほうに書いて出てきます。 ○内野委員  そんなにはこだわっていません。 ○部会長  先生方、いかがでしょうか。「ICUで保管する医薬品の種類は」から「したがって」ま でを削除し、「ICUで保管する医薬品は在庫管理を適切に行い」というところだけ残すと いうことで、よろしいですか。                    (了承) ○部会長  この部分はそうしたいと思います。ほかに(b)の医薬品について何かご意見はござい ませんか。 ○内野委員  いちばん下の同じ話で悩んでいるのですが、薬物血中濃度モニタリングの部分で、要は ここも非常に難しいのは、アミノ配糖体抗生物質やグリコペプチド系抗生物質といった名 前や、その次は剤形を言っていますが、実際に測定しているものは薬物そのものなのです。 ですから薬のほうがいいのかなということで変えると、ジキタリス薬とはなかなか言わな いのではないか。ジキタリスの場合は大概、複合物ですから製剤です。 ○部会長  ジキタリスはジキタリスで駄目ですか。 ○前川委員  これはこれでいいと思います。仕方ないというか、ちょっと一般的に使わないので仕方 ないと思います。 ○内野委員  ジキタリスの場合はないですね。それなら、ここは抗不整脈用薬と免疫抑制薬にしたほ うがいいと思います。 ○部会長  先生、もう1回言っていただけますか。 ○内野委員  「具体的には」というところです。「アミノ配糖体抗生物質やグリコペプチド系抗生物質」 というので、薬とは言わないと思いますから、このままでということです。 ○部会長  わかりました。 ○内野委員  「抗不整脈用剤」は、薬物を測っているので「用薬」としたほうがいいです。 ○部会長  変わるところは下から4行目は抗不整脈用薬ですね。「抗」が入るのですね。 ○内野委員  いいえ、不整脈に用られる薬です。 ○部会長  不整脈用薬でいいわけですね。 ○内野委員  はい。それと免疫抑制薬です。 ○部会長  剤と薬が混在するということですね。 ○内野委員  そこは製剤という名前で逃げていますから、これはこのままではないかなと思いますが、 もしこれを薬にすると非常に悩むところなのです。 ○部会長  ここは製剤でなくてジキタリスでは駄目なのですか。 ○内野委員  ジキタリスと言うと、ジキタリスの中ではジゴキシンと両方。 ○部会長  広い意味でのジキタリスという感じですか。 ○内野委員  ではなくて製剤のほうが、それしかないと思うのです。合わないと言ったほうがいい。 ○医薬局安全使用推進室長  医薬食品局ですが、ここの薬の種類については、日本標準商品分類で規定されている薬 効分類の名称をそのまま持ってきています。ですから、そこだけ変えるというのはどうか なと思います。薬効分類の3桁分類で不整脈の薬については不整脈用剤になっています。 ○内野委員  ただ、薬効分類というのは、いわゆる製剤をすべて収載してあるものです。 ○医薬局安全使用推進室長  商品としての薬をという意味です。 ○内野委員  だけど、ここで測定しているのは薬そのものを測定しているのだということです。要は TDMというのは、抗不整脈用剤を投与した後のリドカインの濃度を測っているわけです。 ○医薬局安全使用推進室長  それはもちろん、そうです。 ○内野委員  ですから、それはどっちが適切かというと、逆に言えばリドカインの濃度はという話に なりますから、だから薬のほうが当たっているのかなということです。そうなると、ここ は全部、もともと。 ○医薬局安全使用推進室長  薬の種類を言うときの話ですから、あまりこだわらなくてもいいのかなという気がしま す。先生方のおっしゃることはわかります。 ○内野委員  そうなると、そこを統一するなら、やはりアミノ配糖体抗生物質製剤にしたほうがいい と思います。 ○医薬局安全使用推進室長  抗生物質はなぜか薬効分類でも単に抗生物質になっています。 ○内野委員  あの表現もかなり無理があります。どちらかというとTDMの場合には中の薬物の話を しているので、投与した剤形に対して、あれは値があってその後フィードバックしてくる 話ですから、この製剤を投与したとき吸収率が悪いとか、そういう話をしているのです。 ただ、国が出すものですからどちらでもいいと思います。そんなにはこだわっていません。 ○医薬局安全使用推進室長  ジキタリス製剤でなくて、強心配糖体という言い方もありますけれども。 ○部会長  そうですね。内野委員が言われるようにTDMということを前提にしている表現ですの で、いま言われたように不整脈用薬、免疫抑制薬ということでまとめさせていただきたい と思いますが、よろしいですか。あとは薬剤のところ、いかがですか。 ○前川委員  (ア)の下の2つの○ですが、「ICUで保管する医薬品については」と「ICUで保管 する」というところと、この2つはなくても、例えば2つ目の○は「定期的に見直しを行 い、医薬品の規格や品目数を整理すること」でわかると思います。 ○部会長  そうですね。よろしいですか。(ア)の2つ目の○は「医薬品については」として、「I CUで保管する」というのは削除する。下の○も「医薬品に係る副作用情報など必要な情 報は」とする。ICUの中での医薬品の管理のことを言っていますので、それは要らない と思います。他にどうでしょうか。 ○内野委員  医療監視が入ってくると、必ず「ありますか」という話になりますから、保管管理の帳 簿はどうなっている、薬品情報はどういうふうにやっているとか、だからあってもいいの かなと思います。 ○部会長  私が申し上げているのは表現の問題だけで、ICUのことを言っているので「医薬品に ついては」の前にICUで管理すると言わなくてもいいという意味です。だから意味は残 っています。よろしいですか。 ○前川委員  2の薬剤の調製の最初の○ですが、「薬剤の調製時には、調製者若しくは」云々というの はわかりづらいので、「調製者と他の医療従事者が複数で指示内容の確認をすること」とす れば、すっきりするように思います。 ○部会長  もう1回言ってみてください。 ○前川委員  「薬剤の調製時には、調製者と他の医療従事者が複数で指示内容の確認をすること」で す。 ○部会長  これはたぶん、調製者が複数であってもいいという意味も含んでいると思います。 ○前川委員  それはわかりますけれども。 ○部会長  だから調製者若しくは他の医療従事者との複数により、という意味だと思います。 ○前川委員  事実上、2名でやるということですか。 ○部会長  調製をする可能性がある人が2名でやるということだと思います。 ○前川委員  でも、もう1人の方は薬剤師にしろ看護師にしろ医師にしろ、他の医療従事者に含まれ ると思いますから。 ○部会長  私もこれは表現がちょっと曖昧だと思ったのですが、ここの文章で言わんとしていると ころは、調製者が2人で、あるいは調製者1人と他の医療従事者との複数で、とにかくダ ブルチェックしなさいということです。 ○前川委員  ダブルチェックはわかっているのです。 ○部会長  そのダブルチェックのメンバーが、調製者2人でもいいよという意味も含んでいるとい うことだと思います。 ○内野委員  調製者2人というのはあり得るのですか。 ○部会長  ないですかね。 ○内野委員  一般的には1人の人がやって、それをもう1人の人がチェックするパターンしかないの だと思います。だから前川委員が言われるように、このほうがすっきりしています。 ○部会長  わかりました。ではそうします。私は調製をする可能性のある人という意味なのかなと 思ったのです。 ○内野委員  実施した人と、もう1人という。 ○落合委員  調製者や他の医療従事者が複数でチェックすれば、すべてのバリエーションを含みます。 ○飯田委員  その前に、これは可能なのですか。これは調製時に薬剤師や看護師だろうと、複数で必 ずチェックしろと言っているのです。 ○部会長  それはやっていると思います。 ○飯田委員  調製でも全部やっていますか。 ○部会長  ええ。 ○飯田委員  できればいいですけどね。 ○部会長  落合委員が言われたのは、「調製者や他の医療従事者との複数により」でいいですか。そ れはそうしたいと思います。 ○落合委員  ただ私が言ったのは、すべてのバリエーションがカバーできるかなと思ったのです。 ○部会長  ほかに、よろしいですか。では(c)の病室に移りたいと思います。いかがですか。 ○前川委員  その次のところも、電解質溶液云々というので赤字のところです。「投与量ミスを防ぐ対 策として、希釈倍率の標準化、プレフィルドシリンジ製剤の使用等が望ましい」とすれば すっきりすると思います。 ○部会長  わかりました。体言止めみたいな形にして、「希釈倍率の標準化、プレフィルドシリンジ 製剤の使用等が望ましい」とすると、ありがとうございます。 ○前川委員  その下の3ですが、ここも読みづらくて「また」云々が繰り返されているように思いま すから、上の○は「投与時には、投薬指示に従い」として、その次のセンテンスを後ろに 回し、「情報システム等を利用し、対象患者と投薬内容を可能な限り」云々ということで、 「また」から「確認すること」までを取ってしまえばいいように思います。 ○部会長  よくわからなかったのですが、まず投薬内容を確認して始めなさいと、そして始まった 後に、実際に指示どおり行われているかどうかをチェックしなさいということですよね。 ○前川委員  それはわかるのですが、それを別々に。 ○部会長  最初入れたけれども、例えば50mL/minでいきなさいと言っていたところが、それが適 当かどうか始める前に確認して、始まった後に50mL/minでちゃんといっているかどうか チェックしなさいと。 ○前川委員  もう1回ということ。 ○落合委員  そういうのだと、「投与時」でなくて「投与開始時」に改めておいたほうがわかりやすい。 ○前川委員  わかりやすいです。 ○部会長  ではそうしましょうか。「投与開始時には」とします。 ○前川委員  それでいいと思いますが、「対象患者と投与内容を」というのは、「情報システム等を利 用し」の後に持ってきたほうが、文章としてはわかりやすい。 ○部会長  「投与開始時には、情報システム等を利用し、可能な限り複数の医療従事者によって、 対象患者と投与内容を確認すること」でいいですか。確認の前に目的を持ってくるという ことです。病室はよろしいですか。ご意見が多くあったのだったらそのことを前に問い合 わせたのですから私共の方へ前もってお知らせいただいていた方がスムーズにいったと思 います。ここまではスケジュールより大分遅れてしまいました。本日は議論をするために お集まり頂いたわけですから、ご意見を言うなということでは決してありませんけれども、 (c)の病室はよろしいですか。 ○落合委員  2行目ですが、「十分な距離」というのは何の距離かわからない。ベッド間距離なのか、 あるいは個室にしろという意味なのか、そこら辺を明らかにしたほうがいい。 ○部会長  「患者間での感染防止のために、十分な距離を確保すること」、ベッドとベッドの間とい うことですかね。 ○前川委員  「患者間」を後ろへ持ってきて、「かつ、感染防止のために患者間に十分な距離を」とす れば論旨は通じます。 ○部会長  「感染防止のために、患者間に十分な距離を確保すること」でよろしいですか。ありが とうございます。 ○落合委員  ベッド間です。現場は動くから変わります。 ○部会長 そういうことですね。ベッドというのはいいですか。 ○前川委員  病床間。 ○部会長  ベッドサイドという言葉が下に出てきますからね。「かつ、感染防止のために、ベッド間 に十分な距離を確保すること」でよろしいですか。ほかにございませんか。では(d)の 空調はいかがですか。 ○前川委員  空調の前に、音声環境ですか、環境がおかしい字になっています。送っていただいたの は字が違っていました。 ○部会長  文字が間違っていました。音声環境です。 ○武澤委員  これは何のことですか。バックグラウンド・ミュージックということですか。 ○前川委員  よくわからないです。 ○部会長  それも含めてノイズです。 ○加納委員  最初、騒音と書いてある。 ○部会長  ノイズもそうだし、バックグラウンド・ミュージックも含めて、音声に関する環境を整 えなさいという意味だと思います。 ○加納委員  音声というのは音なのですね。雑音とか音に対するということで音声という言葉でも使 うみたいなので、人の声という意味ではないです。 ○部会長  それを含めて、コンセプトですね。 ○前川委員  照明とか採光がありますから、音響はおかしいですか。 ○加納委員  音声でいいと思います。 ○部会長  空調はどうですか。 ○前川委員  2行目の「独立喚気等の」というのは「独立空調」だと思います。たぶん喚気だけでは ないと思います。 ○部会長  わかりました。 ○武澤委員  ベンチレーションと書いてあります。エアコンと言ってしまうと温度も含まれるでしょ う。 ○前川委員  そうですね。 ○武澤委員  これは、おそらく喚気のことを言っているのだとするとベンチレーションです。 ○部会長  陽圧、陰圧の関係ですかね。 ○武澤委員  喚気ですね。 ○前川委員  わかりました。 ○武澤委員  湿度の設定の仕方が書いてあるので、フィルターを使ってはいけないし、スチーム式を にしなさいとか、ここは結構難しいです。空調が失敗したために医療事故が起きましたと いうのがあるのだったら、書くところですけど。衛生管理は必要ですが、医療事故防止と して、例えば高温のスチームで患者がやけどをしたとか、そういうことがあれば大事にな ってきますけれども。 ○部会長  空調がちゃんといっていないために、ICU内感染が起こってしまうということは避け るべきだから、それも安全管理という感じで、それについてのことが書いてあるのではな いですか。そうすると「独立喚気」のままでいいですか。 ○武澤委員  いいと思います。 ○部会長  ではこのままにしておきたいと思います。給排水はどうでしょうか。 ○武澤委員  最初からずっと気になっているのですが、「留意する」、「注意する」という言葉が所々で 出てくるのです。1回よく見ていただいて、表現を変えていただきたい。「注意する」、「留 意する」という言葉は使ってはいけないと思います。もっとシステム的な改善の観点から 書かなければいけません。有害物質をむやみに流出しないように「留意する」というのは、 誰が何を、どう「留意する」のかさっぱりわかりません。 ○部会長  全員がということ。 ○武澤委員  範囲でなくて中身です。だから注意はしたという行政責任、管理者責任は果たしました という言い訳には使えるのかもしれないけれど、現場の人間はこれを見ても何をやってい いかわからないです。 ○部会長  すごい具体性があって深掘りしているところと、ごくさらっと一般論で言っているとこ ろと凸凹はあるのです。 ○武澤委員  できたら留意とか注意という言葉は避けて、もう少し具体的に書いていただいたほうが 良いかと思います。 ○部会長  いちばん最後にもう1回見直したいと思います。 ○前川委員  「給水に関しては」と「排水に際しては」とありますが、「給水は」と「排水は」でいい のではないでしょうか。 ○部会長  「構わないが」という表現はいいですか、どうでしょうか。よろしいですか。 ○前川委員  「有害物質をむやみに流出」とありますが、「むやみ」というのは、ちょっと合わないよ うに思います。 ○武澤委員  これは法的な規制はないですよね。 ○落合委員  排水はあります。だから、こういう表現でなくていいのではないか。 ○部会長  「有害物質を流出しないように留意すること」。 ○落合委員  「流出しないこと」。 ○部会長  「有害物質を流出しないこと」でいいですか。基準値を超えると流すことが停止されま すからね。 ○武澤委員  これはICUの話でしょう。ICUが有害物質を出すかどうかを、どうやって測るので すか。病院が測るのですか。 ○部会長  病院が排水をみんな集めて出てくる所で、そこで1つ1つさかのぼってチェックしてい くのです。それで流出させた犯人を見つける。 ○武澤委員  これはICUから有害物質を流出しないようにするわけですね。 ○部会長  ええ、そうです。 ○武澤委員  ICUでしか使わないものを流すとはわかるでしょうけど、ほかの病棟でも使っている ものを流したらわからないのではないですか。 ○部会長  それがわかって、犯人は大体捕まります。 ○武澤委員  何を流したのですか。 ○部会長  例えば具体的には、体温計が折れて、水銀を付けて流す。 ○武澤委員  水銀をICUで使ったとわかったのですか。 ○部会長  ええ。 ○武澤委員  それはすごいですね。どうやって分かったのでしょう?。 ○部会長  それは、排水が集まってくる槽からひとつひとつ逆行していってわかるらしいのです。 「排水は有害物質を流出しないこと」でいいですか。文言は後で考えたいと思います。医 療ガスはどうですか。 ○前川委員  ここのところで「昭和63年」云々というのは、私がちょっと質問していたのですが、医 療ガスの保守点検指針というのが健政発の410号で、この日にちで出ているのです。その 後、平成5年2月15日に、やはり健政発で第98号というのが出ています。この中で医療 法の一部を改正する法律の一部の施行についてというのがあって、ここで具体的に毎日点 検しなさいと強烈なものが出て、いま報告を実際にしているのです。 ○部会長  そうすると先生のご意見では、より新しい通知を書いたほうがいいということでしょう か。 ○前川委員  調べてみたら、内容的にはこの昭和63年で問題ありませんでした。現実にやるようにな ったのは平成5年の通知でスタートしています。文章としては最終的にこれでもいいとい う結論です。 ○部会長  わかりました。調べていただいた上で、これでよろしいということだと思います。 ○落合委員  「通知に従い」までは、文章としては必要ですか。 ○部会長  何か基準になるものがあれば、それを書いておいたほうがいいと思います。 ○落合委員  ほかの項目についても、法的な規制がある場合に、それを全部明記する方向ですか。 ○部会長  それは、ほかのところはないのではないでしょうか。 ○前川委員  これは毎日調べて報告しないといけないので、あまりにも現場とかけ離れている要素が あります。確か配管ミスで鹿児島かどこかで患者様が亡くなったケースがあって、それで 急遽厳しくなったのです。毎日、酸素が出ているか出てないかを現場で調べるというは、 大変な仕事量になっているというのが現状です。発令されるのはいいですが、あまりにも 現実離れしているというのが現状です。 ○部会長  その問題はまた別のところでお願いいたします。医療ガス学会などといった所がありま すから、そのような所からアピールを出していただくか何かすればよろしいのではないで しょうか。(g)の電気設備についてはいかがでしょうか。 ○加納委員  3つ目の○の「非常電源については、製造販売業者との連絡を取り」ということが後か ら加えられたようですが、製造販売業者と連絡を取るというのはちょっとわからない。医 療機器ならばわかるのですが、設備ですから。もちろん最初に病院を建てたときの製造販 売業者はいるとは思いますが、電源に関しては製造販売業者というか。 ○部会長  それは具体的には誰がやることですか。 ○加納委員  施設課です。病院の施設課が定期的に電源の設備は行います。皆さんご存じのように、 病院では年末などに全部停電にしてやりますが、あのことです。あれは法定で決まってい るのです。 ○部会長  それをやっているのが病院の施設課ということですか。 ○加納委員  そうです。ですから医療従事者、いわゆる医療スタッフは関与しますが、主導的にやる わけではないのです。もちろん必要なことなので載せることはいいのですが、「製造販売業 者と連絡を取り」の部分は取っていただいたほうがいいと思います。 ○部会長  「非常電源については、定期的に点検すること」でよろしいですか。 ○加納委員  結構です。 ○部会長  簡単な文言ですが、(h)の照明はいかがでしょうか。 ○武澤委員  「一定の照度」というのは何か具体的な数値などがあるのですか。 ○落合委員  ありました。ICU学会の設置基準を作ったときに出てきました。 ○武澤委員  それはどこが決めた照度ですか。 ○落合委員  JISではないですか。 ○武澤委員  JISですか。 ○落合委員  はい。 ○武澤委員  それは書いておいたほうがいいのではありませんか。例えば何度とか何ルクスなどと決 まっているのですか。 ○道又委員  病院とか病室はどれぐらいなどというのがあるのです。 ○加納委員  あることはありますが、具体的にはちょっと。 ○落合委員  IES照度表です。「照度基準工業標準」というものがあるのだそうです。例えば重症病 室、回復室など、それぞれについて決まっているのだそうです。 ○武澤委員  照明を使うときにどのぐらい明るいかということですか。 ○部会長  「医療行為を行う際には」と言っても、何が医療行為でしょうか。ICUに入っている 患者を診ることか、それとも無影灯でも持ってきて処置をやる時にということを言ってい るのでしょうか。 ○道又委員  日常的なことを言っていると思います。 ○前川委員  「保たれる」と書いてありますからそうです。 ○武澤委員  暗い中で医療をするなということですね。必要なときは明るくするようにということで すね。 ○前川委員  何かやるときは間違いが起こらないようにという意味ですね。 ○部会長  ご議論いただいた上で、このままでいいですか。「譫妄の予防に、昼夜の別が付けられる ように工夫すること」ということでよろしいですか。項目6ではだいぶいろいろなご意見 をいただきましたが、次に項目7「患者家族への情報提供など」ということで、先ほど前 川委員から指摘があった「など」というのは取ったほうがいいのではないかということと、 (b)譫妄などの危険というのはどのようになったのですか。 ○前川委員  譫妄に関する情報提供となりました。 ○部会長  そうでした。「譫妄に関する情報提供」と直そうというのは既に議論していただきました が、その他にいかがですか。 ○飯田委員  (a)の2行目ですが、患者及び家族の参加というのは協力を求めるということですか。 ○部会長  医療の安全を確保するために、医療機関及び医療従事者による取り組みだけでなく、患 者及び家族の協力が必要である、協力というか、もっと積極的に参加というところでしょ うが、これについてはいかがですか。 ○飯田委員  この趣旨は、家族や患者というのは積極的には参加しないということです。ましてや、 ICUに入っている患者が積極的に参加するわけはないので、これはやはり協力だと思い ます。 ○部会長  よろしいですか。そこはおっしゃるとおり「協力」ということにしたいと思います。以 上で別添1についてはおおむねご了承いただいたということで、検討を終了したいと思い ます。先ほど武澤委員から「注意すること」などをもう少し見るようにとのご意見があっ たので、またその作業をやらせていただいてから事務局と文言を合わせたいと思います。 ○前川委員  文言のところで、「および」が平仮名になっているのと漢字の「及び」になっているのが ありますので統一していただきたいことと、「出来る」が漢字になっていますが、平仮名の ほうがいいのではないかと思います。 ○部会長  わかりました。 ○前川委員  いろいろな所に何々することというのがたくさんあります。文章の最後が「こと」で終 わっていることが多いのですが、これはこれでいいのでしょうね。 ○武澤委員  それについての議論はこの前にしたと思います。 ○部会長  そうですね。 ○前川委員  最初の2点だけお願いいたします。 ○部会長  そのようにしたいと思います。 ○武澤委員  大きな議論を巻き起こすようなことではないのですが、感染制御のところで再検討が必 要な点が何点かあるので、後ほど部会長か事務局に言えばいいですね。それと、厚労省研 究班で院内感染対策のガイドラインを作っているのですが、必ず根拠となる文献を付けて おります。特に、法律に関係するものは指導課の方にお願いして、、例えば先ほどの危険物 を流さないことなどについては根拠となる法律や省令、通知などを付けてもらっておりま す。そのようなことをこのガイドラインで行うのかどうか。文言だけでは、ほとんどがこ こに集まっている専門家の意見でしかないわけです。もちろん、エビデンスが少ないとい うこともよくわかるのですが、あるものはきちんと付けるとか、そのような形をとらなく てもいいのでしょうか。 ○部会長  その作業について、事務局としてはいかがですか。 ○医療安全推進室長  確認したほうがいいですし、かつ明確にあるものについては記載したほうがいいという ことであれば、関係課と再度調整して最終的には入れていきたいと思います。 ○武澤委員  そのほうが親切です。 ○ 部会長  他になければ、別添1についてはおおむね了承いただいたということで検討を終了した いと思います。最終的な文言については、いまいただいた意見を参考にして、部会長と事 務局とで検討したいと思いますのでご一任ください。  これを始めたときには、ICUという非常に重症な患者を診る場所に対する指針だけで はちょっと厳し過ぎるし、すべての状況がよく把握されていないような指針になってしま うのでということで、表現も紆余曲折したのですが、「重症患者のうち集中治療を要する患 者の安全管理指針」というのを別に策定することになりました。これを仮に緩めの安全管 理指針と呼ぶと、緩めの指針ではICUにおける管理指針の中から、基本的にはここでハ イライトしてある部分をモディファイしてできております。モディファイしたところはす っかり削除してあるところもありますし、文言を変えたところもあるということです。し たがって、これから検討していただくことについてはまず事務局から説明していただきた いと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○ 医療安全推進室長  既に部会長より説明がありましたが、別添2については、比較的重症な患者に医療を提 供している部分を対象とするということで、いわゆるHCUのような所についての指針と なっております。別添2をご覧いただくと、前回までの提出資料と同様、別添1と内容の 異なる部分について網掛けをしております。したがって、別添2の3枚目の1頁、ただい ま議論していただいた別添1の3枚目の1頁を並べてご覧いただくと、1は「目的」とな っていますが、別添2では「本指針は、比較的重症な患者に対して医療を行う部分におけ る」となっており、先ほど議論していただいた別添1では「本指針は、集中治療室(IC U)における医療事故を防止し」となっております。同様に、2の「基本的考え方」では、 「本指針は、比較的重症な患者の管理を行うにあたって」となっておりますが、この部分 が別添1とでは変わっております。  この中の書き方、文言については、資料1の報告書本体で議論していただいた文言をそ のまま用いております。別添1と文言を変える必要がある部分については、事務局のほう で修正しております。 ○部会長  緩めのほうと先ほど呼んだものについて、その目的、基本的な考え方、本指針が対象と する部門についてというのは、報告書のところで委員の皆様に議論していただいておりま すので、基本的にはこのままでよろしいですか。具体的には別添2の項目4から議論して いただきたいのですが、先ほど決まりましたICUにおける指針をご覧いただきながら緩 めのほうを見ていただきたいと思います。まず「医療機関は、ICUで勤務する」という ところは「これらの部門(ユニット)で勤務する」としております。また、文言の他に全 体的に緩めにしているところがあると思います。例えば(b)看護師については、ICU のほうは「患者の重症度等に応じて患者2人に対して看護師1人以上常時配置すること」 となっておりますが、こちらは「患者の重症度等に応じて配置すること」となっており、 具体的な数値は挙げておりません。4について、緩めのほうで何かご意見があればお願い いたします。 ○前川委員  看護師のところのいちばん下の○で、「集中治療を要する」云々となっていますが、ちょ っと深追いになり過ぎているので、「集中治療を要する」云々から「多いため」というこの 間は取ってもいいのではないですか。 ○武澤委員  これは一緒の文章ですよね。 ○前川委員  はい。前と同じ文章です。 ○部会長  前川委員の提案は、「看護師は病態生理の理解と患者の綿密な観察を行い、異常を早期発 見して早期対応に努めること」とすればいいのではないかということですが、道又委員い かがですか。 ○道又委員  私もそう思います。多いためなどといったことは別に。 ○部会長  説明的なことは説明でいいということですね。 ○道又委員  そうです。 ○部会長  わかりました。そのようにしたいと思います。 ○医療安全推進室長  確認ですが、いま指摘されたことは別添2のほうだけ直すということですか。それとも 別添1も含めて直すということでしょうか。 ○前川委員  同じ文章なのです。別添1のほうも要らないということであれば。 ○道又委員  ここまで表現する必要はないと思いますので、別添1も要らないでしょう。 ○部会長  既に決まっていたことではありますが、いまの議論を踏まえて、別添1のICUの指針 の3頁のいちばん上についても、緩めのほうを変えていただいたので、それに倣い、遡っ て「看護師は病態生理の理解と患者の綿密な観察を行い」云々ということにしたいと思い ます。4の薬剤師、臨床工学技士の辺りはいかがでしょうか。臨床工学技士で気が付きま したが、緩めのほうの目次も、4の(d)の技士は直しておいてください。 ○前川委員  薬剤師のところで、小さいポツの「本来は」というのは要らないのではないでしょうか。 このレベルで薬剤師がこのユニットにいるということは、まずないように思います。いま 大学病院でも薬剤師がいる所は必ずしも多くないと思います。 ○部会長  これは基本的にはICUの指針に書いてあることを、ICU内というのをユニット内と 替えて持ってきたので、程度をそのまま持ってくる必要がある部分とない部分ということ で議論していただきたいと思います。ICUでないような重症患者を診るユニットでは、 薬剤師に関してはこのことまでは要求しなくてもいいのではないかというご意見ですが、 飯田委員いかがでしょうか。 ○飯田委員  いないことが多いのではないでしょうか。 ○部会長  内野委員、あまり現実的ではないような気もしますが、薬剤師に関してはそれでよろし いでしょうか。 ○内野委員  望ましいとは思いますが、いまちょっと不可能ではないかと。要は、ICUとHCUを 持っている所はセットでいるという形があるのですが、HCUだけを考えていると、ない だろうという気がします。 ○部会長  そうすると(c)の薬剤師に関しては、小さいポツが付いているのは2カ所とも削除と いうことですね。 ○前川委員  そうです。 ○部会長  この2つは削除したいと思います。 ○落合委員  削除はするが、ユニットの管理責任者は薬剤師を任命するという意味ですね。 ○部会長  大きい○は生きていて、「医薬品の取り扱いにあたっては薬剤師を管理責任者とする」と いうことは残っているということです。つまり「薬剤管理の権限と責任を明確化すること」 と。 ○内野委員  4月1日から薬剤管理者を病院に置けという話が医療法の中で出てきますから、やはり あったほうがいいと思います。 ○部会長  それは残っています。大きい○は残しておいて、小さいポツだけ削除ということです。 ○飯田委員  もし残すのだとしたら意見があったのですが、小さいポツは2個とも削除ということで すね。 ○部会長  委員の皆様のご意見で削除ということにしたいと思います。(d)の臨床工学技士につい てはいかがですか。 ○加納委員  同じですね。変わっていないです。いいと思います。 ○部会長 変わっていなくていいということと、緩めのところでこの程度のことまで求め ても妥当だろうかということを、両方含めてよろしいですか。 ○道又委員  上から2番目の○の臨床工学技士について、これはどうなのでしょうか。このぐらいの レベルのハイケアユニットの所でも、やはり臨床工学技士が常時勤務することが望ましい かというのは残すのですか。 ○前川委員  そこは差を付けてもいいかもしれないです。 ○部会長  上から2番目の○のところは、最後の「緊急時に臨床工学技士が適切に対応できる体制 であることが望ましい」だけにしますか。 ○道又委員  それがいいと思います。 ○加納委員  それを全部取るわけですね。 ○部会長  2番目の○の「臨床工学技士が当該部門」から「その体制ができない場合でも」までを 取るということです。その他ご意見があればお願いいたします。医薬品管理の責任者につ いてはいかがですか。これは先ほどの重複ですね。 ○前川委員  別添1にも同じような項目があるので、このままでいいのではないでしょうか。 ○部会長  次に、医療機器の管理・保守点検の責任者についてはいかがですか。 ○加納委員  これはいずれにせよ必要なことですので、あまり問題はないです。 ○部会長  (g)の医療従事者に対する研修についてはいかがですか。 ○加納委員  最後の○に、「生命維持管理装置などの医療機器に関しては」のあとに「医療機器の製造 販売業者と協力して」とありますが、これは削除でいいと思います。別添1も同じ文章に なっているので、この部分は削除してもいいのではないかと思います。ちょっと違和感が あります。別添1の(g)も全く同じ文章ですが、同様に「医療機器の製造販売業者と協 力して」という部分は削除していいのではないか。 ○部会長  機械屋に来てもらって、レクチャーのようなことをしてもらうなどといったイメージだ と思うのですが、特段これがなくてもということですか。 ○加納委員  医療機器の製造販売業者がやる所もあるでしょうが、例えば臨床工学技士といった院内 のスタッフがやる所もあるわけですから、協力という意味ではみんな協力はするわけです が、ここでわざわざ謳う必要はないという意味です。 ○部会長  「医療機器の製造販売業者と協力して」という部分を取るにしても、その次の「医療従 事者に対して」と言いますか、ここで提供するのは医療従事者に決まっているということ になります。 ○加納委員  決まっているのです。 ○部会長  それはあってもいいですか。 ○前川委員  主語は医療従事者ではないでしょうか。 ○加納委員  そうですね。 ○前川委員  医療従事者を最初に持ってきて、「医療従事者は生命維持管理装置などに関して」という 具合につなげればいいと思います。 ○部会長  ここには医療従事者がやるべきことが列挙してあるので、先ほど加納委員が言われた「医 療機器の製造販売業者と協力して」の次の「医療従事者に対して」も取りまして、「医療機 器に関しては、特に新規職員採用時や職員の異動時、および新規機種導入時などに、患者 の容態の急激な変化」、これも委員が先ほど言われたように「容態の急変」とし、「容態の 急変への対応や医療機器の使用方法について実際の事例や器具を用いた実習を提供するこ と」のようにしてはどうですか。 ○加納委員  それで結構です。 ○前川委員  「特に新規職員採用時」というのは、職員採用時だけでいいと思います。 ○部会長  わかりました。「特に職員採用時」にするということですね。それでは「職員の異動時、 および新規機種導入時などに、患者の容態の急変への対応」ということでよろしいですか。 別添2の4まできましたが、次に別添2の4頁、5「運用と仕組み」について何かあれば お願いいたします。これは内容的にはほとんど変わっておりません。 ○前川委員  責任と権限の2行目の終わりに、「そのため、診療(診断と治療)」となっていますが、 コンマを入れて(診断と治療,看護)としたほうがいいと思います。そのあとに専門職云々 といろいろ入っていますので、医師だけの話ではないように思います。 ○部会長  委員がいま言われたのは、診療のあとの診断と治療は残しておいて、そのあとにコンマ を付けて看護としてはどうかということですか。 ○前川委員  そうです。(診断と治療,看護)とするということです。 ○部会長  看護を括弧の中に入れるのですか。 ○前川委員  そうです。「診療(診断と治療,看護)」とすれば、そのあと全部がつながります。 ○部会長  診療には診断、治療、そして看護も含むという意味だということですね。 ○前川委員  医師の部分もそうですが、やはり看護師の部分も入れておいたほうがいいのではないか と。 ○部会長  そのような位置づけはどうでしょうか。 ○道又委員  難しいですね。診療の括弧の中に看護も入れるとなると、違うのではないかという意見 もあると思います。私はどちらでもいいような気がしますが、本当は診療と看護というの がいちばんかも。 ○部会長  早い話、括弧を閉じた後に看護とすればいいということですね。 ○道又委員  そうです。 ○部会長  「診療(診断と治療)と看護の質の向上」のようにするということですね。診療の中に 看護が含まれてしまうと立場が少し違うから、ということです。 ○前川委員  (a)の下から2行目ですが、「責任を認識させ、権限を与えた上で」としたほうがいい と思います。「必要な資源や場を提供した上で」というのは文章の流れからしてどうかなと。 責任と権限のことを言っているので、権限を与えた上でという具合にしたらいいのではな いかと思います。 ○部会長  提供も「与えた」に替えるということですね。 ○前川委員  そうです。 ○道又委員  「委譲」ではおかしいでしょうか。 ○部会長  飯田委員いかがですか。 ○飯田委員  ちょっと文章がわかりにくくなったような気がしますが、趣旨は同じですので構いませ ん。 ○部会長  権限を何とかとおっしゃいましたが、いいですか。 ○道又委員  権限の委譲です。ニュアンスとしては同じ言葉ですが、委譲のほうが。 ○飯田委員  「権限を委譲し、必要な資源や場を提供した上で」としたほうが流れがいいようです。 ○部会長 そのようなご意見ですが、よろしいですか。非常に格調高いところと、話し言 葉に近いところと混在しているようなところがありますが、そこはあとで統一をしたいと 思います。(b)の情報共有と標準化についてはいかがですか。これも別添1とほとんど変 わらないということでよろしいでしょうか。 ○飯田委員  (b)のいちばん下の行ですが、「合議の上で治療・看護方針を明確に決定」とあります が、合議では治療方針は決めないです。ここは合議としていいのですか。 ○部会長  それでは何と言えばいいですか。 ○飯田委員  カンファレンスもやりますし、いろいろと検討するというのは結構ですが、表現として 合議の上で決定としていいかどうかということです。 ○部会長  合議というのは意見が統一されるということではなくて、みんなでディスカッションす るということですが、いかがでしょうか。 ○飯田委員  ちょっとニュアンスが違うような気がします。合議と言うと、意見を合わせるという意 味が含まれていると思います。治療方針を決定するのは主治医に責任がありますから合議 ではないのです。言い忘れましたが、別添1も同じで、適切な表現ではないと思います。 症例検討するのは大事ですが、それを参考にして最終決定するのは主治医の責任です。 ○前川委員  「合議の上で」を取ればいい。 ○飯田委員  それがなければ結構です。 ○部会長  それでは「討議」としますか。 ○飯田委員  意味としてはそうですが、検討の上というのはちょっと変ですね。 ○部会長  主治医の責任と言っても、看護方針については主治医ではないでしょう。 ○飯田委員  看護方針も看護師の職能の責任において決めるわけですからいいのです。 ○部会長  「患者に関する情報を共有し、討議の上」としますか。 ○飯田委員  「合議の上」を削除すれば、何の問題もないと思います。それを削除すれば、そのまま すっきりつながると思います。 ○部会長  それでは、「患者に関する情報を共有し、治療・看護方針を明確に決定すること」といた します。 ○前川委員  (b)の2行目ですが、当該部門云々で「各種医療従事者が数多く関与し」とあります が、「数多く」は、その前に複数の医師云々がありますので要らないと思います。 ○部会長  「各種医療従事者が関与し」、はい。 ○前川委員  そのあとに「かつ24時間適切に」、できれば「安全医療を提供するための」と。 ○部会長  このガイドラインの目標を踏まえてというご意見だと思いますが、「かつ24時間適切に、 安全な医療を提供するため」としたほうが納まりがいいですね。他にご意見がなければ、 運営のところはいかがですか。これも基本的にはICUのものをそのまま持ってきた形で すが、3つ目の○は削除したところがあるということでしょうか。 ○前川委員  最後の○の停電・災害云々の2行目で、「提供し続けられるように」とありますが、「提 供できるように」でいいと思います。 ○部会長  「非常事態時にも、入室中の患者へ適切な医療が提供できるように」とするわけですね。 これを書いたときは、たぶん非常時であってもいままでと同じことをcontinueしなさいと いう意味で「し続ける」ということがあったのだと思うのですが、それは表現の問題です から、いま前川委員が言われたとおりでいいと思います。次に(d)はいかがですか。 ○落合委員  別添1のときにも議論すべきだったと思うのですが、このガイドラインは各医療機関が 主語で、安全のためにやらなくてはいけないこととして作られています。ところが、いま の情報収集・分析の最後のところは「関連学会、職能団体、病院団体など」が主語である 文章が突然出てくるのです。 ○部会長  場所と問題点をもう一度おっしゃってください。 ○落合委員  (d)の最後の○です。要因分析のための専門研修プログラムをこの施設が用意するな らいいのですが、そうではなく関連学会にやれというのはこのガイドラインには該当しな いのではないかと。というのは、このガイドラインは病院に対してICUの安全を確保す るためにこのようにしなさいということで作っているからです。 ○部会長  なるほど。 ○武澤委員  しかし、人材の面からも、病院自身がそのような教育プログラムを提供することはでき ないではないですか。そうすると、職能団体などや学会などに提供してほしいということ を含めて、ここに書いてあるのだと思うのです。何でも施設の中でできることに限定して しまうと非常に守備範囲の狭いガイドラインになってしまいます。経費のことも含めて、 他の組織からサポートを受けなければいけないことはあると思います。病院の安全性を向 上するために、他の集団あるいは組織からのサポートが必要になったときに、ここに望ま しいという形で書いておけば権限を逸脱しているなどといったことにはならないと思いま す。 ○落合委員  表現の問題ですから、病院がそのような所にきちっと勉強しに行きなさいという表現に すればいいわけです。 ○部会長  関連学会、職能団体、病院団体などが提供する専門研修プログラムを活用することが望 ましいという表現にしてはどうですか。 ○武澤委員  いいですが、本当はできていないのですよね。 ○飯田委員  その議論は前にもあってまた振出しに戻っていますが、資料1の報告書の4頁の最後に 学会・病院団体云々と書いてあり、これと整合性を取りながら明記しましょうと提案した と思うのです。その議論はしたはずですので、それを踏まえてこれにきちっと書いたほう がいいと思います。病院団体が提供する研修に参加しなさいということではなく、それも 必要ですが、団体としてもきちんとやりましょうということをガイドラインに明記してほ しいということで、たしか議論は終わっていたと思います。 ○部会長  それではこちらを受けてということで、これはそのままということにしたいと思います。 次に(e)の感染制御はいかがですか。 ○前川委員  (d)の最初の○ですが、「事故の事後対策だけでなく」とするのではなく、医療事故と いうのを書いておいたほうがいいのではありませんか。 ○武澤委員  この文章は全部要らないのではありませんか。事後対策だけが未然防止ではないことは 当たり前というか、いままでやってこなかったのでしょうか。 ○前川委員  やっていない所もあるかもしれません。 ○飯田委員  私は残してほしいと思います。やはり、できなかったから問題なわけです。いろいろな 事故がありますから医療事故を加えることは結構だと思いますが、できれば残しておきた いところです。 ○部会長  わかりました。残すことにして、後ろのほうでは(d)はICUのほうも緩めのほうも 医療事故という言葉が出てきます。上から4つ目の○などもそうですから、それに倣って、 最初に提案された「医療事故の事後対策だけではなく」として、医療事故を付けるという ことでよろしいですね。(e)についてはいかがですか。前と違っているのは、infection control doctor云々というところに「可能であれば」という言葉が入ったということです。 ○落合委員  用語の問題でよろしいですか。これは別添1も同じことですが、(エ)の最後の「重大な 院内感染発生時の対策」というところで、「他に伝播しないような対策を早急に講じるなど の対策を事前に策定」となっていますが、日本語をきちっとしていただきたいと思います。 ○部会長  もう一度お願いいたします。 ○落合委員  対策を対策を策定と書いてあるので、日本語としておかしいと思います。 ○部会長  感染対策に関する指針の(a)の何番目の○ですか。 ○落合委員  (エ)の重大な院内感染発生時の対策の最初の○です。第2段落は「他に伝播しないよ うな対策をとる」でいいと思うのですが、「対策を早急に講じるなどの対策を事前に策定」 となっているのです。 ○部会長  わかりました。他に伝播しないような、その後はどのようにすればいいですか。 ○落合委員  他に伝播しないような対策を早急に講じるでいいと思います。 ○部会長  「対策を早急に講じること」でよろしいでしょうか。文言の問題ですから、あとで整理 をしたいと思います。 ○落合委員  別添1も同じでしたので、一緒にお願いいたします。 ○部会長  わかりました。別添1と連動するということで、ここはあとで整理したいと思います。 ○武澤委員  他にも結構あるのですが、あとで良いですね。 ○部会長  あとでやります。次に6「設備環境整備」は、別添1のICUに関しても今日議論して いただいたところです。(a)の医療機器等に関しては、緩めのほうは表がなくなり、2階 建でなく平家建になっていて、このようなのを置いておくようにと、それも医療機関の中 に置いておきなさいということで、ハイケアユニットの中に置いておく必要は求めていな いということです。それを前提として、内容的にはいかがでしょうか。 ○ 加納委員  このように書くと、別添1のほうは表形式でわかりやすくなっているのに、またわかり にくくなります。別添1の表をご覧いただいて、左側はどの道必要だと思いますから、こ こは別添2でもこのまま活かし、右側のいちばん上の色が変わっているところ所は、いま 「院内に適切に配置されることが必要な機器等」となっていますが、これを「院内に必要 に応じて配置されることが必要な機器」といった表現にする。上とダブりますが括弧の中 も「必要に応じて配置されることが望ましい機器」という表現に替える。基本的に中身は 同じかなと思うので、このままでもいいのではないか。  先ほどPCPSとIABPは望ましいとしましたが、全部望ましいになる。必要に応じ て配置されることが望ましいという表現であれば、つまり施設によって、例えばCCU的 な所だったらIABPもPCPSもということが考えられる。せっかく載せているのだか らそのまま活かすか、もしくはこの部分に全く触れないかですが、全く触れないのもちょ っとどうかなと思うのです。 ○部会長  それでこのような形になってしまったのでしょうが、飯田委員いかがですか。 ○飯田委員  別添1の表を使うのであれば、望ましいでいいのですが、超音波診断装置、電気メス、 血球云々は、むしろ左の欄に入ると思います。電気メスがない所はまずないと思いますし、 望ましいと言ったら、病院にそんなものもないのかということになってしまいます。 ○加納委員  逆にこちらに入れるということですね。 ○飯田委員  そうです。いまの3つに関しては左側へ持って行く。それから低圧持続吸引器もそうで すし、血液加温器もそうですから、この5つは左側でいいと思います。あとはそのまま残 すのであれば、全体を施設の中にあったほうが望ましいにしていただければよろしいと思 います。 ○部会長  5つというのは何ですか。 ○飯田委員  超音波診断装置、低圧持続吸引器、血液加温器、電気メス、血球検査云々の5つは左の ほうでいいと思います。 ○部会長  それらを左に持ってきてmustにして、残りはpreferableというか望ましいと。それで は、これは望ましいにして表にするということでよろしいですか。 ○落合委員  左側が病院内でmustということですね。 ○加納委員  病院内でですね。ICU内でなくていいのですか。 ○部会長  ハイケアユニットの中になければいけないという項目はないということです。病院の中 にあることと、病院の中にあったほうが望ましいということにしたら、望ましいのほうか らあることのほうへ持っていかなくてはいけない項目が5つできたということです。 ○加納委員  緩いですが。しかし、やることは同じということはありますが。 ○部会長  別添2の6の医療機器等についてはかなり変わってくると思いますが、いまのご意見で よろしいですか。(ア)の適正使用についても、観血的はそれでいいのですが、「注意を払 い、使用説明書に基づくこと」の部分は、ICUのほうでは「例えば」のところに相当す るわけです。 ○医療安全推進室長  別添1では、例えば以降のところがあったのですが、別添2では削除しております。書 いておきながら大変恐縮ですが、「使用説明書に基づくこと」というのは少し漠然とした言 い方ですので、例えば添付文書及び取扱説明書のほうがいいのではないかと思います。そ こは「バルーンカテーテルなどの取り扱いについては、添付文書及び取扱説明書に基づく こと」といったぐらいのほうがすっきりするのではないかと思います。 ○部会長  それではそのようにしたいと思います。 ○前川委員  ここの文章にはPCPSとIABPはもう要らないのではありませんか。 ○飯田委員  要らないです。 ○前川委員  あっても別に問題はないですが、わざわざここに書かなくてもと。 ○飯田委員  程度の問題です。残すか残さないかと言えば。 ○前川委員  最初のにはCCU、NICU云々などはこの中にもともと入っていないのです。 ○飯田委員  入っていません。いわゆる一般的なハイケアユニットの話ですから。 ○前川委員  ですから、残す必要はないように思います。 ○部会長  そうですね。PCPSとIABPは削りますか。 ○飯田委員  ハイケアユニットでこれをやるということは、現実的にはあまりないです。 ○道又委員  実際にやっている所はありますが、これを書いてしまうと、解釈としてやりましょうみ たいな話になってしまうような気がするので、ないほうがいいのではないでしょうか。 ○部会長  それはICUがある病院のハイケアユニットでやっているのですか。 ○道又委員  ICUはない所です。 ○部会長  ということは、実質的にICUのような役目を果たしているハイケアユニットというこ とですね。(b)の医薬品についてはいかがでしょうか。これは先ほどだいぶ削ってしまい ましたね。 ○前川委員  「したがって」までのところを。 ○部会長  これも「したがって」までを削ってよろしいですか。そうすると、次の○も「医薬品に ついては」というところから始まるような形で、当該部門の○を2カ所削りたいと思いま す。 ○内野委員  (イ)の適正使用の投薬指示、8頁の上から3行目の「整」ですが、調製の製は製造の 「製」で、整えるのではありません。 ○部会長  わかりました。「静脈内投与薬剤の調整」となっているが、調整の整は製薬の製というこ とですね。 ○内野委員  先ほどのTDMのところは「用薬」のほうがいいのではないかと。 ○部会長  TDMのところの○の下から2行目を「不整脈用薬」とするのですか。 ○内野委員 そうです。それから「免疫抑制薬」です。 ○部会長 わかりました。 ○医療安全推進室長  特段の指示がない限り、別添1で直した所は別添2でも直すということにさせていただ ければと思います。 ○部会長  そのようにしてください。 ○内野委員  意外とTDMをやっている所はあるのです。 ○部会長  薬剤の調製、薬剤の投与といった辺りはよろしいですか。病室はいかがでしょうか。 ○道又委員  別添1でもそう思ったのですが、薬剤の調製のところでTPNはこのまま中心静脈栄養 と書いてしまっていいのでしょうか。一緒だということでしょうが、厳密に言うとこれは。 ○武澤委員  TPNは要らないと思います。 ○道又委員  そうですよね。TPNは中心静脈栄養となっているので、TPNは別添1でも外してし まったほうがいいのではないでしょうか。 ○部会長  わかりました。中心静脈栄養(TPN;Total Parental Nutrition)と書いてあるとこ ろは、それを省くということにしたいと思います。 ○道又委員  薬剤調製はということで。 ○内野委員  ただ本当にクリーンベンチでやっているのでしょうか。その辺のところが。 ○落合委員  東大はやっていました。 ○内野委員  たぶん、薬剤師がやるときは使っているのですが、他の人だと意外と。しかし、指針で すから。 ○部会長  クリーンベンチでやらなければいけないというのではないのです。「製剤調製は清潔な環 境で行うこと」も考えられると書いてあるわけですから。 ○内野委員  ICUそのものがきれいだという考えもあると思うのです。 ○部会長  ICUはきれいではないです。 ○内野委員  TPNだけではないということは非常によくわかるのです。結局、注射薬の調製はクリ ーンな状況でやれと。 ○部会長  そうですが、いま残っているのは中心静脈栄養イコールTPNではないので、中心静脈 栄養という言葉は残して、あとの横文字だけを削りましょうということです。 ○内野委員  そうですね。 ○部会長  特に中心静脈栄養に関しては製剤をクリーンにしましょうという意味です。ここは変わ ると思うのですが、病室についてはいかがですか。 ○落合委員  別添1で忘れたのですが、薬剤の投与の3番目の○の最後の行、「医療事故防止適合品マ ークの取得も参考となる」とありますが、これはどうでしょうか。ガイドラインのいちば ん上の段です。 ○加納委員  そうですね、あまり。 ○部会長  買うときにはそれを参考にして買いなさいと。そちらのほうが望ましいといったニュア ンスで書いてあるのでしょうか。 ○加納委員  そうですね。 ○落合委員  そうすると、シリンジポンプや輸液ポンプにこのマークが付いているものと付いていな いものとが混在しているということですか。 ○部会長  この制度がないころにできたものをまだ使っている、ということではないでしょうか。 ○加納委員  制度がないころにできたものには付いていなくて、できてからはみんな付いているとい うことだと思います。 ○飯田委員  実は私が関与しているので、たぶん私が言ったことだと思うのですが、これは非常に重 要な問題ですから入れてほしいと思います。これは厚生労働省の基準よりも少し高い基準 を持っているのです。業界で自主的にやりましょうということで、こちらに移行していこ うということでやっておりますので、残していただければありがたいと思います。これを 推奨しています。 ○部会長  わかりました。ただ、納まりが悪いですね。 ○飯田委員  文章は直していただいて結構です。 ○部会長  アラームを適切に作動させておくなどということは使い方のことを言っているのに、医 療事故防止適合品マークの取得も参考となるというのは買うときの奨励のようなことを言 っていることになる。例えば、新しく○をもう1つ起こして、「購入に際しては医療事故防 止適合品マークの取得等を参考にすること」としてはどうですか。 ○飯田委員  結構です。 ○部会長  そういたしましょう。 ○落合委員  それは薬剤ではなく医療機器のほうですか。 ○飯田委員  そうです。輸液ポンプの中に入ったからここに入れたわけで、医療機器で結構です。 ○部会長  医療事故防止を、先ほど言ったポンプかどこかのところへ持ってきましょうか。ポンプ ではなく、医療機器ですね。医療機器のどこに入りますか。 ○加納委員  適正使用のところでしょうか。 ○部会長  適正使用でいいですか。(ア)の適正使用の最後に、「購入に際しては医療事故防止適合 品マークの取得等を参考にすること」ぐらいでいいですか。それではそこに移しましょう。 (c)(d)についてはいかがですか。(d)なども別添1からはだいぶ抜けています。清 浄度を保つようにすることといったようなことは抜けております。 ○飯田委員  HCUだけの独立換気はなかなか難しいと思います。大体病棟の中でやっていますから、 ICUは可能ですが、HCU的なものに関してはかなり難しいだろうと思っております。 ○部会長  そうすると、空調のところは要らないということですか。 ○飯田委員  「清浄度などに配慮をすること」は構わないと思いますが、独立換気となるとかなり厳 しい条件だろうと。 ○ 部会長  それでは独立換気だけを外すということでいいですか。「逆に重症な患者自身が感染源と もなることから、清浄度などに配慮すること」と。給排水のところは、先ほど室長が言わ れたように、向こうと連動して変えることにしたいと思います。7についても、連動して 「情報提供」にして、参加は「協力」に替わります。(b)の譫妄についても同様です。別 添2に関してご意見をいただきましたが、よろしいでしょうか。具体的な言葉については、 部会長にご一任いただき、私のほうで整えたいと思います。  長くなりましたが、委員の皆様方のご協力、ご指導によりまして終了となりました。細 かいところ、表にしたほうがいいとのご意見は、それを受けて私のほうでやりたいと思い ます。委員の皆様方には大変長きにわたってご協力いただきまして誠にありがとうござい ました。  今後、今回まとめました報告書は、事務局から都道府県を通じて、また各種団体より参 加していただいている委員におかれましてはその団体を通じて、それぞれ医療現場で活用 されるように医療機関関係者に周知をお願いいたします。また報告書本体の5「指針に対 する評価及び見直しについて」に関してはいろいろとご意見をいただきました。このよう な文言になっておりますが、「数年が経過した後、それぞれの指針の有効性を学会・病院団 体・職能団体等が中心となって評価するための準備を早急に開始する」と。評価するでは なく、評価するための準備を開始すると書いてありますので、何年か経ったらこれに関し てどのような影響があったかといったことを、評価しようということになっておりますの で、そのこともお含みおきいただきたいと思います。  以上で閉会にしたいと思います。委員の皆様におかれましては大変お忙しいところ、部 会長の私の不手際もあるのですが、計7回の長きにわたってご出席いただき、ご議論を重 ねていただきました。大変ありがとうございました。初めに申し上げましたが、これは厚 生労働省が出す一般的なガイドラインとしては最初だということですので、これをいろい ろな所でお使いになって、その効果が現れればと思っております。事務局から何かあれば お願いいたします。 ○医療安全推進室長  委員の皆様方におかれましては7回にわたりまして、本当にどうもありがとうございま した。このガイドラインが臨床現場で十分活用されるよう行政としても取り組んでいきた いと思います。 ○前川委員  この会ともう1つのがたしかあったように思うのです。法案ができたときに、たしか2 つぐらいあったように思うのです。一方が私どもで、もう一方に何かあったように思った のですが、その辺は。 ○飯田委員  セーフティ・マネージャー、医療安全管理者のではないですか。それならあります。 ○前川委員  具体的には。 ○医療安全推進室長  医療安全管理者の業務の指針と研修の指針の作業部会をつくりまして、同様にいま議論 していただいているところです。年度内を目途に取りまとめたいと思っております。 ○ 部会長  以上で終了したいと思います。本当にご苦労様でした。 (紹介先) 厚生労働省医政局総務課医療安全推進室 主査 小川 03−5253−1111(2580)