07/01/24 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会 平成19年1月24日議事録 薬事・食品衛生審議会 食品衛生分科会議事録                厚生労働省医薬食品局食品安全部      薬事・食品衛生審議会 食品衛生分科会 議事次第       日 時: 平成19年1月24日(水) 15:27〜16:16        場 所: 中央合同庁舎第5号館17F 専用第21会議室 1 開  会 2 食品安全部長あいさつ 3 分科会長の選任 4 分科会長あいさつ 5 分科会長代理の指名 6 委員等が所属する部会の指名  <休  憩 (部会長の選出) > 7 各部会長の選任結果報告 8 その他 9 閉  会 ○事務局 お待たせいたしました。それでは、ただいまから食品衛生分科会を開催させて いただきます。  食品安全部企画情報課の平子でございます。分科会長が選出されるまでの間、司会進行 を務めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  本日は、内田委員、岸委員、児玉委員、鈴木委員、廣橋委員、渡邊委員から欠席との御 連絡を事前に受けております。分科会委員総数19名のうち13名御出席いただいており、 過半数に達しておりますので、本日の分科会が成立いたしますことを御報告申し上げます。  それでは、開会に当たりまして、食品安全部長の藤崎よりごあいさつを申し上げます。 ○藤崎食品安全部長 食品安全部長の藤崎でございます。  委員の先生方、本当にお忙しい中、御出席いただきまして誠にありがとうございます。 この場をお借りいたしまして、平素より先生方には各分野におかれまして食品の安全の確 保のために御尽力をいただいておりますことを厚く御礼申し上げます。また、併せまして、 本分科会の委員をお引き受けいただきまして、本当にありがとうございます。これから2 年間よろしくお願いいたします。  本日、新しい委員の先生方に御就任いただいての最初の分科会ということでございまし て、部会長の選任等々ございますけれども、それに先立ちまして、私ども食品衛生分科会 は大変多岐にわたる分野を先生方に御審議いただいておりますので、冒頭にということで 簡単に各分野の概略といいましょうか、私どもの取り組みにつきまして触れさせていただ きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  食の安全という問題につきましてですが、先ほど柳沢大臣よりあいさつの中で申し上げ ましたけれども、本当に国民の食に対する関心といいましょうか、また、不安といいまし ょうか、そういうものが高くなってきている昨今でございます。そういう中で、安全の問 題に加えて安心の問題ということを、私どもはどのように期待に応えていくのかというこ とが大変重要と考えておりますが、そういう中で行政の立場からは、科学的知見に基づい て国際標準動向もにらみながら、そして、国民の健康の保護ということを大前提にして取 り組んでいくということが大事であろうと考えております。また、その際には、平成15年 の食品安全基本法の制定によって、新たな食品安全の体制というものが制度として確立さ れましたが、食品安全委員会並びに農林水産省とも協力し合いながら、私ども厚生労働省 として食の安全の管理機関としての役目を果たしてまいりたいという考えであります。是 非よろしくお願いいたしたいと思います。  さて、個別分野でございますけれども、まず、昨年一年を振り返りますとBSEの問題 が大変に世情をにぎわしたと申しましょうか、国民の皆様の御心配・御関心が高かった分 野でございました。昨年7月27日に、それまで1月20日の脊柱つきの子牛の肉が入った ということから、米国からの牛肉につきまして輸入手続を停止しておりましたが、これを 再々開したということでございました。この間、約半年ほど経過をいたしましたけれども、 お陰さまで私どもが問題といたしました米国牛肉の輸入に当たっての条件、つまり20か月 齢以下の牛肉であるということ、併せて、特定危険部位がちゃんと取り除かれているとい う2点につきまして、この間問題なく推移してきたということでございます。  そういう意味で、全体として米国から日本に輸出する際に、条件として私どもがお願い したことについては守られていると理解しておりますけれども、今後、私ども米国内にお きます牛肉の処理の工程が的確に行われているかどうかにつきまして、昨年12月にも現地 に査察に参りましたが、更に2回目の査察を行い、米国側のこれまでの検証結果の報告な どをいただきながら、全体として輸出プログラムがこの半年の検証期間を経て的確に行わ れているかどうかの最終的な判断をして、今後の対応を図っていきたいと考えております。  また、併せまして国内のBSE関係でございますが、平成13年に国内でのBSE発生以 降、安全の確保ということで全頭検査を我が国は行ってまいりましたし、また、飼料規制 を行い、併せて牛肉の産地から販売までの過程がフォローできますようにトレーサビリテ ィの確保ということを施策として農林水産省と併せてやってまいりました。この間に、食 品安全委員会での御審議を経まして、20月齢以下の国内産の牛につきましては、全頭検査 を仮にやめたとしても、それを行った場合とのリスクの差は非常に小さいということでご ざいまして、科学的な見地から20月齢以下につきましては、全頭検査の必要はないという 判断をいたしたところでございます。  しかしながら、この点につきましては、やはり国民の皆さんの不安もまだあるというこ と、併せまして、やはり生産者の方の御要望、流通の混乱ということを考慮いたしまして、 3年間という経過措置をとりまして、国がそれまで全頭検査で行ってまいりました10分の 10の補助を20月齢以下のものは本来検査しなくてもいいということになったわけであり ますが、経過措置として行うということで来年7月まででございますが、3年間実施する ということでございます。このような対策をとり、併せてプリオンの汚染の危険性をより 減らしていくための措置として、ピッシングをやめていくというような取り組みも関係自 治体等にお願いして、鋭意進めているところでございます。  そういうことで、内外ともにBSE対策につきましては、大変に国民の皆さんの関心が 高い分野でございますけれども、私どもリスクコミュニケーション等の場を通じてのいろ いろなお話、御意見を伺いながら、また、食品安全委員会での科学的な御判断をいただき ながら、そして、農林水産省等との関係機関の協力を経ながら今日に至っているというと ころを御報告させていただきます。また、引き続きこのBSEに関する牛肉の安全の確保 ということにつきましては、私ども全力を尽くして取り組んでまいりたいと考えておりま す。  もう一つ大きなものといたしましては、御案内のとおりでございますが、食品中の残留 農薬につきまして、いわゆるポジティブリスト制度というものを5月29日にスタートさせ ていただいたところでございます。これまで規制対象になっていなかった農薬あるいは動 物用の医薬品等々につきまして、新たな規制が掛かってきたわけでございまして、この間 輸入食品につきましては、従来と比べてかなり高い違反が報告されております。また、国 内につきましても、それほど多くはないのですが、やや想定しなかったようなケースでの 違反事例というものも散見されておりますけれども、全体としては非常に順調に推移して きていると私ども理解いたしておりまして、制度の発足に当たりまして関係者に、国内外 に対しまして、この制度の趣旨の徹底を図り、その対応についての御協力を願ってきたと ころでございますけれども、そういう趣旨をよく理解していただいてこの間推移してきて いると思います。これが更に半年以上、もうすぐ1年になりますけれども、経過いたしま すと輸出国におきましても、それに対応した管理体制が一段と進んでまいると考えており ますので、この違反事例も減っていくものと考えております。  そういうことで、お陰さまで先生方に御審議をいただき、御心配をいただきましたけれ ども、順調に推移しているということを御報告申し上げたいと思います。  食品添加物の分野でございますが、粛々と申請に基づく規格基準の設定を行いましたり、 また、申請はないにしても国際的に汎用されている、そして、安全性が評価されている添 加物につきましては、積極的に行政として添加物の審査を進めていくということで、食品 安全委員会の方にも審査をお願いしているところでございますが、そういう方面も順調に 推移しておりますことと併せまして、第8版の食品添加物の公定書の作成に向けまして、 昨年当分科会でも御議論いただきましたけれども、国際的な標準に沿った形でこれを改定 していくということで、国際的整合性あるいは試験法の改良あるいは新しい規格基準とい うものを掲載いたしまして作成するということで、現在最終段階に入っているところでご ざいます。この点につきましても、御尽力いただきましてありがとうございます。  遺伝子組換え食品のような新たな分野につきましては、国民の皆さんも大変関心の高い 分野でございますけれども、安全性の審査並びに適切な表示規制を行うという制度上の安 全性の担保というものを適切に進めていくと同時に、消費者の皆様に対して適切な情報の 提供に努めていくということを今後も行っていきたいと考えております。  また、この分野では、委員の先生方は御承知かと思いますけれども、コーデックスのバ イオテクノロジー応用食品特別部会というものがございまして、これを日本が議長国とし て引き受けさせていただいて、第2ラウンドになるわけですが、昨年も第2回目の会議を 11月に幕張で開きました。この座長を吉倉先生がお務めいただいているということで、大 変に国際的に大きな役割を私どもが果たしていく中で、先生に御尽力いただいているとい うことをこの場をお借りして御礼申し上げますとともに、各委員の先生方に御報告させて いただきたいと思います。  次に、健康食品でございます。私どもはさまざまな分野を対象にしておりますけれども、 健康食品もやはり食品安全の分野で大変重要になってきております。いわゆる体には害が なくて健康にはいいんだということで、さまざまなジャンルの健康食品があるということ で、手軽に利用されていて、その選択を国民の方々がするに当たって、選択しやすいよう に適切な表示をしていくということを制度上認めている分野があるわけで、それが保健機 能食品ということになるわけでございますが、それと、いわゆる健康食品という特段の制 約もなく、また逆に言えば余り宣伝のできない、こういうものを全体として健康食品と言 うことになっております。全体としては2兆円産業と言われるぐらい市場が広がってきて おりまして、国民の皆様もさまざまな形で利用されているという現状がございます。  そういう中で、この健康食品の安全性の問題というのが昨年アガリクスでありますとか、 あるいはコエンザイムQ10の問題、大豆イソフラボンなど食品安全委員会でも御検討をい ただいているわけですけれども、そういうものに対する国民の関心あるいは不安というも のも出てきておりまして、平成19年度はこの健康食品の安全の確保についての取り組みと いうものも強化してまいりたいということで予算措置がなされております。検討会を開い て、その在り方の御議論をお願いしてまいりますし、また、健康に問題があるのではない かと疑われるような事例というものが出ましたときに、迅速に審査していただけるような 体制も新たにつくっていきたいと考えております。  更に、健康食品では、何といいましても先日も納豆の問題がありましたように、いいか げんなと言っては何ですけれども、消費者を惑わすような情報がさまざまな媒体で流布さ れると。そして、制度としては虚偽誇大広告の取り締まりということがあるわけでござい ますが、そういうものを通じてあるいはその法で規制できないものにつきましても、私ど もはやはり消費者の方々が正しい健康食品の情報を得られるように、独立行政法人の国立 健康・栄養研究所ですとか、あるいは私どものさまざまなルート、関係者の御協力を得な がら、そういう正しい情報の提供というものに努めてまいりたいと考えております。  もう一点は、食中毒の問題でございます。これは食品衛生の分野あるいは食品安全の分 野の中で、ある意味で行政的な対応としての中核を占める部分でございますが、これは過 去から制度が整備されてやってきたわけですけれども、昨年の暮れにはノロウイルスが大 流行しました。これは食中毒としても例年よりも大変多かったわけですが、感染性の胃腸 炎ということで、食品を通じなくても、感染症法の対象になるわけですが、そちらの方の ルートでの集団感染というものも大変多い。そして、これはかなり新しい動向であるとい うことで、やはりノロウイルスの遺伝子が変化してきて、感染力が強くなっているという ことが背景にあるようでございます。こういうような食中毒、古くて新しい課題になりま すが、その原因物質がさまざまに変化してきている中で、国際的な状況もにらみながら、 私どもそれらの情報を的確に把握して、情報提供と併せて適切な対応をしていかなければ いけないという思いを新たにいたしたところでございます。この問題につきましても、私 ども惰性に流れることなく、大変重要な食の安全を守る体制というものを、自治体などと も協力しながら、関係の研究機関等々の御協力を得ながら、一層強力に進めてまいりたい と考えております。  それから、輸入食品等の安全性の確保ですが、先ほどのポジティブリストの問題を初め、 輸入食品の安全確保というのは大変重要でございますので、検疫所における輸入食品の監 視体制の強化でありますとか、あるいは検疫検査センターの検査体制の充実ですとか、そ ういうことを通じまして、輸入食品の監視あるいは指導システムというものを強化してま いりたいと思います。また、輸入食品の場合は輸出する側の問題が存在いたしますので、 輸出国に対しまして、輸出する際の食品の安全管理体制の適正な運営ということにつきま してもお願いしていかなければならないということで、制度としては輸出国の管理、そし て、輸入する際の食品のモニタリングあるいは監視、国内に流通してからの収去等を含め たチェックという3段階に分けて、国民の関心が非常に高い、そして、日本は非常に輸入 食品が多い国でございますので、その安全に関しまして万全を期していきたいと考えてお ります。  各論部分の最後になりますけれども、食品の表示制度も分科会等でいろいろ御検討いた だいたわけですけれども、これにつきましては、直近の事案として不二家の事案がござい ます。現在、食品表示制度は農林水産省と私ども厚生労働省の共同で食品の表示に関する 共同会議を定期的に開いております。消費者から見てわかりやすい表示制度にしようとい うことで、消費期限、賞味期限ということに統一しているわけですが、今回はそういう制 度があるにもかかわらず、それらが適正に運用されていなかったという事案でございまし て、幾ら制度をつくっても、事業者においてその自覚と責任のもとに適正な管理が個々に 行われなければ、なかなか国民の信頼を確保するのは難しいということを改めて思い知ら された事案だろうと思います。厚生労働省としては現在、関係自治体が幾つにもまたがっ ておりますので、関係自治体の立ち入り、その他事情聴取等を経て、事実関係を製造工場 等につきまして確認をしているところでございます。この事実関係がはっきりいたしまし て、関係各自治体がそれぞれが食品衛生法にのっとって指導なりあるいは必要な処分を行 うということと併せまして、厚生労働省としては、やはり事業者等に改めて責任感・自覚 というものを持っていただき、この表示の問題を初め、適正な安全管理体制の確保という ものをお願いしていくことになるでしょうし、また、監視指導等の在り方につきましても、 関係自治体等と協力して強化していきたいと考えております。  今申し上げたような、非常に多岐にわたるさまざまな分野を私どもは所掌しております し、分科会の先生方には幅広く御議論いただいておるわけでございますけれども、そうい う中で、行政、リスク管理機関と国民の皆さん、消費者の方とのリスクコミュニケーショ ンあるいは食品等事業者の方々とのリスクコミュニケーションということが大事でござい ます。これまでも食品安全委員会、農林水産省と協力し合いながらやってまいりましたが、 引き続きこのリスクコミュニケーションの取り組みを強化してまいりたいと考えておりま す。また、併せて厚生労働省のホームページなどの強化、情報提供ということも大変重要 な問題だろうと考えております。  こういうようなことで、私ども今年以降も頑張らせていただきたいと思いますけれども、 そういう内容を科学的なお立場から御審議いただく場が、まさにこの食品衛生分科会でご ざいますので、先生方には今申し上げたような各分野、また、申し上げ切れなかった分野 が幅広くございますけれども、そういう分野につきましても先生方のこれまでの御専門あ るいは御経験、高い見地からの御審議をお願い申し上げまして、少し長くなったかもしれ ませんが、本日の分科会開会に当たりまして、私からのごあいさつとさせていただきます。 どうか、これからよろしくお願い申し上げます。 ○事務局 それでは、まず初めに、食品衛生分科会に所属していただく委員の方々を御紹 介させていただきます。お名前のみ御紹介させていただきますので、御了承ください。  犬伏委員でございます。  内田委員は御欠席でございます。  大野委員でございます。  垣添委員でございます。  神田委員でございます。  岸委員、児玉委員は御欠席でございます。  品川邦汎委員でございます。  品川森一委員でございます。  鈴木委員は御欠席でございます。  田中委員でございます。  長尾委員でございます。  西島委員でございます。  廣橋委員は御欠席でございます。  宮村委員でございます。  山内委員でございます。  山本委員でございます。  吉倉委員でございます。  渡邊委員は御欠席でございます。  続きまして、事務局の御紹介をさせていただきます。  食品安全部長の藤崎でございます。  大臣官房参事官医薬食品担当の中林でございます。  企画情報課長の南野でございます。  食品安全推進官の増田でございます。  基準審査課長の松田でございます。  監視安全課長の桑崎でございます。  国際食品室長の依田でございます。  輸入食品安全対策室長の道野でございます。  どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、資料の確認をお願いいたします。資料は3枚目に資料一覧がございますので、 そちらにより御確認ください。落丁等ございましたら、事務局までお申しつけください。  なお、臨時委員の方々の任命及び食品衛生分科会の指名の辞令につきましては、お手元 に配付させていただいておりますので、御確認をよろしくお願いいたします。  それでは、ただいまから食品衛生分科会に所属する委員の皆様により、食品衛生分科会 長の選出を行っていただきたいと存じます。薬事・食品衛生審議会令第6条3項により、 分科会長は分科会に所属する委員の互選によるということになっておりますが、いかがで ございましょうか。 ○西島委員 僣越ですけれども、昨年同様、吉倉先生は大変ふさわしい先生でいらっしゃ いますので、今回も引き続きお願いしてはいかがかと思いますが、いかがでしょうか。 (「異議なし」と声あり) ○事務局 よろしゅうございますか。ほかに御意見等はございませんか。  それでは、吉倉委員に当分科会の会長をお願いしてはとの御発言がありましたので、食 品衛生分科会長は吉倉委員ということで決定させていただきたいと存じます。  吉倉委員、分科会長席に移動をお願いいたします。 (吉倉委員、分科会長席へ) ○事務局 それでは、改めまして、吉倉分科会長からごあいさつをお願いいたします。 ○吉倉分科会長 座ったままあいさつさせていただきます。  昨年どおりよろしくお願いいたします。普通ですと、これで終わりにして次に行くんで すけれども、せっかくあいさつということで、私は前回委員長をやって少し考えたことが ありますので、簡単に話したいと思います。  先ほど藤崎さんも触れられたんですけれども、コーデックスというのがあって、今コー デックスでいわゆる食品安全のリスクアナリシスというスキームがあるんですが、その中 でリスクアセスメント、リスク評価、それから、リスクマネジメント、リスク管理、それ から、リスクコミュニケーションという3つの大きなエレメントがあるわけです。その中 で日本ではどうなっているかというと、リスクアセスメント、いわゆる評価は食品安全委 員会がやり、管理については厚労省あるいは農水省がやるということなので、ここの委員 会はまさにリスク管理に関係する委員会だと思うんです。リスクアセスメントというのは リスク管理と独立したプロセスであるということを頭に入れて、この中の議論もやってい きたいと思います。アセスメントまで踏み込む議論もたまにはあることもあるんですけれ ども、その辺についてどういう具合になるか。今、各国政府向けのリスクアナリシスのド キュメントがコーデックスでまとめようとしていますので、その中でリスク管理側からリ スクアセスメント側にどういう具合に働き掛けるか、その辺についてももう少しはっきり したスキームが出ると思うんですが、とにかくアセスメントとマネジメントは独立したも のであるという、その辺を頭に入れて会議をやりたいというのが1つです。  それから、管理をやるのは厚労省あるいは農水省なわけですけれども、この委員会とい うのはどういう役割があるかというと、当然のことながら審議をやるわけですが、ただ、 割と私が大事だと思っているのは、今は委員が部屋の大部分を占めていて、傍聴の方も後 ろの方に1列ぐらいあるのかもしれませんが、実際の委員会のときには我々の方はずっと 少なくて、傍聴が部屋の半分以上を占めておられます。そういうことで、この審議会は公 開の場でやるということで、先ほど藤崎さんが言われたリスクコミュニケーションとして 非常に大事な場だろうと思うんです。そういうことで、委員の先生方は思っていらっしゃ ることを消費者あるいは生産者あるいは科学者でもいいんですが、その立場に立って率直 な意見を出していただくのが、逆に言えばこういう場での審議がきちんとやられている、 あるいは透明性を保つ上で非常にいいことになろうと思います。そういうことでよろしく お願いしたいと思います。  そんなことで私のあいさつは終わります。 ○事務局 それでは、以後の議事進行につきましては、吉倉分科会長にお願いいたします。 ○吉倉分科会長 まずは、食品衛生分科会長代理の選出をやらなければいけません。薬事・ 食品衛生審議会令第6条5項によると、会長代理は分科会長が指名するということとなっ ておりますので、今日は御欠席なんですが、がんセンター研究所長の廣橋先生にお願いし たいと思いますが、いかがでしょうか。 (「異議なし」と声あり) ○吉倉分科会長 それでは、廣橋先生に分科会長代理をお願いすることにして、各委員の 所属について事務局から説明をお願いします。 ○事務局 それでは、部会に属すべき委員につきましては、薬事・食品衛生審議会令第7 条2項によりまして、また、調査会に所属すべき委員につきましても、同規定により分科 会長が指名することとなっております。  それでは、分科会長よろしくお願いいたします。 ○吉倉分科会長 各調査会に所属していただく委員・臨時委員・専門委員については、今 事務局から配っていますので、少しお待ちください。 (資料配付) ○吉倉分科会長 調査会に所属すべき委員については、先ほどの規定によって分科会長が 指名するということになっておりますので、今お手元にある委員名簿のように指名したい と思います。  次に、各分科会ごとに部会長の選出を行わなければいけないんですが、事務局から手順 についてお願いします。 ○事務局 薬事・食品衛生審議会令第7条3項により、部会長は各部会に所属する委員の 互選によることとされております。それでは、これから16階の専用第17会議室におきま して、順次各部会ごとに部会長の選出を行っていただき、その結果を後ほど改めて再開す る食品衛生分科会において御報告させていただきたいと存じます。 ○吉倉分科会長 そうすると、1階下りて16階の第17会議室に行っていただくと。今配 られたもので、1人で幾つかに入っていらっしゃる方もおられますか。 ○事務局 順次。 ○吉倉分科会長 では、ともかく今から16階の専用第17会議室に行って、やれば大体流 れるということですね。  それでは、ここで一時中断して、事務局からその後の説明をお願いします。 ○事務局 補足させていただきますと、臨時委員の垣添委員、山内委員には、大変申し訳 ございませんけれども、分科会が開会するまで、しばらくこの場にてお待ちいただくこと となります。  なお、16時15分頃をめどに分科会を再開したいとは存じますが、その辺はまだどのくら い時間が掛かるのかわかりませんので、一応めどということでお考えください。  部会に所属されます委員の方は、16階の専用第17会議室にお移りください。よろしくお 願いいたします。 (休  憩) ○事務局 大変申し訳ございませんが、公務のため食品安全部長と企画情報課長につきま しては退席をさせていただいておりますので、どうぞ御了承ください。  では、吉倉分科会長、よろしくお願いいたします。 ○吉倉分科会長 それでは、再開したいと思います。  今、下で部会長を決定したんですけれども、紙を配ってありますので、事務局からよろ しくお願いします。 ○事務局 それでは、御報告させていただきます。  先ほど指名がございましたように、分科会長代理につきましては廣橋説雄委員でござい ます。  各部会の部会長につきましては、これから御報告させていただきます。  食品規格部会につきましては、廣橋説雄委員。  食中毒部会につきましては、品川邦汎委員。  乳肉水産食品部会につきましては、山本茂貴委員。  添加物部会につきましては、長尾美奈子委員。  農薬・動物用医薬品部会につきましては、大野泰雄委員。  器具・容器包装部会につきましては、西島正弘委員。  表示部会につきましては、岸玲子委員。  新開発食品調査部会につきましては、田中平三委員。  伝達性海綿状脳症対策部会につきましては、品川森一委員と決まりましたので、御報告 させていただきます。 ○吉倉分科会長 以上のような報告ですが、よろしいですか。 (「異議なし」と声あり) ○吉倉分科会長 そうすると、これで分科会でやるべきことは終わったと思うんですけれ ども、あと事務局から何かございますか。 ○事務局 それでは、早速でございますが、次回の分科会について御案内させていただき ます。  次回の分科会につきましては、2月26日に行うこととさせていただきたいと存じます。 後日、開催案内を御送付させていただきますので、皆様御多用とは思いますけれども、ど うぞ御出席くださいますよう、よろしくお願いいたします。  この後、薬事・食品衛生審議会の委員の方々には、お疲れのところ大変申し訳ございま せんが、18階の専用第22会議室におきまして、一時中断しておりました総会を再開いたし ますので、よろしくお願いいたします。  私からの連絡事項は以上でございます。 ○吉倉分科会長 2月26日の時間を言っていただけると、先生方も助かるんですが。 ○事務局 時間については10〜12時でございます。 ○吉倉分科会長 2月26日、10〜12時ですね。  では、これで閉会したいと思います。 照会先:                   厚生労働省医薬食品局食品安全部企画情報課                   TEL:03−5253−1111(2449)