(参考資料1)
診断・治療概要(臓器提供施設提出資料)
2月5日 | |
10:00 | 勤務先で息苦しさを訴え,職場職員に救急車を呼ぶように依頼する。 |
10:04 | 救急隊覚知 |
10:07 | 意識消失 |
10:10 | 現地に救急車到着 |
10:11 | 接触 JCS 300、瞳孔両側 7mm、対光反射は両側とも消失、頸動脈で脈拍触知せず |
10:20 | 心電図モニターにてPEA、ラリンジアルマスク挿入にて気道確保 |
10:26 | 現発,搬送中の口腔内吐物のためラリンジアルマスクを抜去
病院到着 CPA(心静止).瞳孔両側6.5mm、対光反射は両側とも消失、心肺蘇生継続. 直ちに経口気管挿管. 喘息治療開始(サルタノール吸入、ハイドロコートン1000mg静注、ネオフィリン250mg静注) |
10:36 | 自己心拍再開するが、再び心停止。 |
10:50 | 自己心拍再開 |
11:01 | PCPSによるサポート開始 |
12:30 | 自発呼吸出現 |
13:37 | PCPS離脱 |
14:17 | ICUに入室 |
2月6日 | |
1:00 | JCS 200 |
5:00 | 心原性ショックによる循環不全、瞳孔散大JCS 300 自発呼吸消失、対光反射消失状態継続 心原性ショック遷延しカテコラミンサポート継続 |
2月7日 | カテコラミンサポート継続 JCS300 自発呼吸停止状態持続 |
2月8日 | JCS300 瞳孔散大,脳幹反射見られず |
2月9日 | ポータブル脳波検査にて平坦波の所見。 家族に病状説明.同意の下、同日ICU退室。 |
2月10日 20時ごろ |
家族が臓器提供意思表示カード持参し,はじめて臓器提供の希望を表明 院内委員会招集,および移植コーディネーターに連絡. 頭部CT撮影.びまん性脳腫脹を認め皮髄境界は不明瞭. 主治医から家族宅に電話連絡.臓器移植の概要について説明.希望を再確認したところ、臓器提供については家族で話し合う時間を持ち、今週末を避けて週明けの2月14日以降にしたいとの希望を聴取 |
2月11〜13日 | JCS300.状態変わらず. |
2月14日 | |
11:30 | 家族と主治医が面談.家族の意向確認し、脳死臓器提供の全員一致での希望があることを確認. |
13:30 | JCS 300、瞳孔散大固定、対光反射なし 臨床的脳死と診断 夫に電話連絡.臨床的脳死診断の結果説明とコーディネーターとの面会について説明。コーディネーターとの面会について承諾。 日本臓器移植ネットワークへ連絡。 院内委員会開催 |
16:00頃 | 日本臓器移植ネットワークコーディネーター1名、都道府県コーディネーター1名が病院に到着。院長、主治医、庶務課長、庶務係長、救急係長と打ち合わせ、初期情報を確認。 脳血流シンチグラム施行 |
18:30頃 | コーディネーターによる家族面談。 |
20:45頃 | 脳死判定承諾書及び臓器摘出承諾書作成。 院内脳死判定委員会を開催。 |
22:49 | 第1回目法的脳死判定を開始。 |
2月15日 | |
1:34 | 第1回法的脳死判定を終了。基準を満たしていると判定。 |
7:55 | 第2回目法的脳死判定を開始。家族立ち会い。 |
10:12 | 第2回法的脳死判定を終了。法的に脳死と判定される。同時刻に家族に死亡宣告. |