資料1

平成18年11月8日

医療情報ネットワーク基盤検討会開催要領


1.医療情報ネットワーク基盤検討会について
 平成15年6月より厚生労働省医政局に設置された「医療情報ネットワーク基盤検討会」においては、医療情報の電子化についてその技術的側面及び運用管理上の課題解決や推進のための制度基盤について検討を行い、平成16年9月最終報告がとりまとめられた。

2.背景・趣旨
 平成18年1月、高度情報通信技術戦略本部(IT戦略本部)から、「IT新改革戦略」が発表された。かつての「e-Japan戦略」に比べて医療情報の活用を重視した同戦略では、さまざまな医療情報による連携がメリットをもたらすものとし、連携の手法、またその要素技術について種々の提言がなされている。
 その一つに「安全なネットワーク基盤の確立」が掲げられた。これに対し本検討会では、想定される用途、ネットワーク上に存在する脅威、その脅威への対抗策、普及方策とその課題等、様々な観点から、医療に関わる諸機関間を結ぶ際に適したネットワークの要件を定義することのみならず、さらには医療機関等における当該ネットワークの運用の指針も併せて提示することが求められる。
 他方、平成17年9月に情報セキュリティ政策会議により決定された「重要インフラの情報セキュリティ対策に係わる基本的考え方」においては、「医療」をIT基盤の重大な障害によりサービスの低下、停止を招いた場合、国民の生活に深刻な影響を及ぼす「重要インフラ」と位置づけ、医療におけるIT基盤の災害、サイバーテロ等への対応を体系づけ、明確化することが求められている。
 「医療」のITへの依存度等も適切に評価しながら、医療における災害、サイバーテロ対策についての検討も、本検討会のスコープとする。
 これら課題につき、医療の現状、ITの現状を適切に踏まえ、現実的な将来像を見据えた「医療のIT化」の安全確保に向け検討を行い、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」の改訂を行うため、本検討会を開催する。

2.会議の位置付け
 厚生労働省医政局長が必要に応じて検討会を召集し、検討課題毎に必要に応じてワーキンググループを設置する等、効率的に検討を進めることとする。

3.主要な検討事項等
 (1) 医療機関等で用いるのに適したネットワークに関するセキュリティ要件定義
 (2) 自然災害・サイバーテロによるIT障害対策 等

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