参考2

「グローバル経済化のためのルール 〜国際労働基準の手引き〜」について

大臣官房国際課

 「グローバル経済化のためのルール 〜国際労働基準の手引き〜」は、ILOの策定している国際労働基準について、その今日的な意義や内容を概観するとともに、その役割や利用のし方を専門家以外の人にもわかりやすく説明するために作られたものであり、本年9月にILO駐日事務所から日本語訳が刊行されたもの。

 ILOでは、この手引きが、ここ数年に亘り推進している「(注)ディーセントワーク・アジェンダ(課題)」(すべての人に適切な仕事を)の実現のために活用されることを希望している。

 また、ILOがアジア・アラブ・太平洋地域において4年毎に開催する「ILOアジア地域会合」の第14回会合が本年8月末に韓国・釜山で開催され、出席各国の政労使が一致して今年から2015年までを「アジアにおけるディーセントワークの実現に向けた十年」とすることに合意したところであり、我が国としても、「ディーセントワーク」実現のための着実な取り組みに向けて、この手引きが活用されることを期待している。


(注)  「ディーセントワーク(適切な仕事)」とは、人々が働きながら生活している間に抱く、
 (1) 働く機会があり、働きに応じた収入が得られること
 (2) 働く上での権利が確保され、職場で発言が行いやすく、それが認められること
 (3) 家族の生活が安定しており、自己の鍛錬もできること
 (4) 公正な扱い、男女平等な扱いを受けること
といった願望を集大成した概念であり、その実現は、各国がその多様な国内事情に応じ、優先事項を設定し、達成可能な目標を立てた上で取り組むべきものとされている。

トップへ