06/02/27 第82回労働政策審議会職業安定分科会労働力需給制度部会議事録   第82回労働政策審議会職業安定分科会労働力需給制度部会 1 日時  平成18年2月27日(月)16:00〜 2 場所  職業安定局第1会議室 3 出席者     委員  公益代表 : 清家委員、北村委員、鎌田委員、        雇用主代表: 成宮委員、輪島委員        労働者代表: 長谷川委員、川畑委員、池田委員   事務局  坂口需給調整事業課長、篠崎需給調整事業課長補佐、        松浦需給調整事業課長補佐、佐藤需給調整事業課長補佐 4 議題  (1)労働力需給制度について(フォローアップ)       (2)その他 ○清家部会長   ただいまから、第82回労働力需給制度部会を開催いたします。本日は、山崎委員が ご欠席です。また、北村委員は少し遅れてお見えですので、始めさせていただきます。  本日は、最初に議事を公開いたしまして、「労働力需給制度について(フォローアップ)」 をご審議いただきます。また、その後、一般労働者派遣事業の許可の諮問、有料職業紹 介事業及び無料職業紹介事業の許可の諮問に係る審議を行いますが、許可の審査につき ましては、資産の状況等、個別の事業主に関わる事項を扱いますことから、これについ ては「公開することにより、特定の者に不当な利益を与え又は不利益を及ぼすおそれが ある場合」に該当するため、非公開とさせていただきますので、傍聴者の方々には、こ の非公開の議事が始まる前にご退席いただくことになりますことを予めご了承いただき たいと思います。  早速、議事に入らせていただきます。最初の議題の「労働力需給制度について(フォ ローアップ)」です。本件については、昨年5月25日の部会以降、関係者からのヒアリ ング、実態調査を行ってまいりました。本日は、引き続き具体的にフォローアップを行 っていくに当たり、その進め方について議論をしていただきたいと思います。  事務局から資料として進め方の案を提出してもらっておりますので、まず事務局より 説明をお願いします。 ○篠崎需給調整事業課長補佐   説明をさせていただきます。説明の前に、まず1点ご説明したいと思います。労働力 需給制度の実態調査のアンケートにつきましては、以前2月の当部会においてお示しで きればということを申し上げていたと思いますが、若干集計作業に時間がかかっており ますので、次回以降提出できるようにしたいと思っております。  資料の1をご覧ください。「当面の労働力需給制度部会の進め方について」です。本日 2月27日、「今後のフォローアップの進め方」についてご議論をしていただきたいと思 っています。来月以降、月に1回のペースと考えていますが、フォローアップ(1)、(2)、 (3)、(4)という形で、職業紹介関係から順次フォローアップをしていただきたいと思って います。職業紹介については1回程度、労働者派遣関係については3回程度としており ます。7月にフォローアップの中間的な整理、8月以降、このフォローアップの中間的 整理を踏まえ順次議論という進め方にしております。  資料2、具体的な「フォローアップ事項」についてご覧いただきたいと思います。こ ちらにまとめさせていただいておりますのは、基本的に平成15年の法改正事項を中心 に項目を記載しているものです。まず、「職業紹介関係」です。(1)「職業紹介事業の許可・ 届出制について」ですが、これは平成15年の法改正において、特別の法律により設立 された一定の法人、例えば商工会議所などですが、これらが構成員のために行う無料職 業紹介事業については、届出制に緩和をなされました。また、地方公共団体が自らの業 務に付帯して無料職業紹介事業を行う場合は、これも届出制となったと、そういった改 正点、許可手続きについては、事業所単位であったものを事業主単位に変更しました。  (2)「手数料徴収の対象となる求職者の範囲について」ですが、これは前回の平成15 年改正において、有料職業紹介事業者が手数料を徴収できる求職者として、熟練技能者 を追加しました。また年収要件については、年収700万円超に引き下げるという変更が ありました。こういった事項を中心にフォローアップをしていただければと考えており ます。  (3)「兼業禁止規制について」ですが、これも前回の改正において、料理店、飲食店等 との兼業禁止規制を撤廃しておりますので、こういった中身についてです。  (4)「保証金の廃止について」。(5)「職業紹介責任者の選任要件について」。選任要件に ついては、平成15年の改正により、職業紹介に係る業務に従事する者50人あたり1人 以上というように選任要件を改めております。(6)は「その他」です。  「労働者派遣関係」ですが、(1)「派遣対象業務の拡大について」。これは平成15年の 改正において、物の製造業務について解禁しております。(2)「派遣期間の延長について」。 これは従来の1年の期間制限を見直し、最長3年まで受入れ可能と、前回の改正でして おります。ただし、派遣先は、1年を超える派遣期間を定めようとする時は、事業所の 労働者の過半数代表等に意見を聴取するという規定があります。  (3)「派遣労働者の直接雇用の促進について(派遣労働者への雇入申込義務について)」 ということで、こちらも平成15年改正で盛り込んだ部分があります。  (4)「紹介予定派遣について」。これは前回の平成15年改正において、紹介予定派遣を 法律上明確に位置づけたということです。  (5)「事前面接等の派遣労働者の特定を目的とする行為について」。こちらについては、 実際、現在禁止されている事前面接等、労働者の特定を目的とする行為についてフォロ ーアップをしていただければと思っています。  (6)「派遣元事業主・派遣先が講ずべき措置について(労働・社会保険の適用促進など)」。 こちらについても、前回の改正において、労働・社会保険の適用を促進するために、入 っていない場合について具体的に理由を明示することなどを指針に盛り込んでおります。  (7)「派遣労働者からの苦情等について」、(8)「許可・届出手続きの簡素化について」。 こちらは紹介と同様ですが、従来は事業所単位であった許可について、事業主単位に変 更しています。(9)は「その他」。以上のように、フォローアップ対象を平成15年改正を 中心に、項目として挙げさせていただいております。以上です。 ○清家部会長   どうもありがとうございました。ただいま事務局から、この議論の進め方とフォロー アップの対象とすべき事項についてご説明がありましたが、何かご質問ご意見等ありま すでしょうか。スケジュールについて、これでいいのかどうか、フォローアップ項目に ついて何か付け加えるべきこと、あるいはこれはもう必要ないとか、何かありましたら、 どうぞ。 ○川畑委員   アンケート調査の結果がまだ遅れるというご説明でしたけれども、例えば3月の職業 紹介以降に間に合うような形がとれるのでしょうか。 ○篠崎需給調整事業課長補佐  それぞれの議論には、素材となるデータを提供したいと考えております。 ○清家部会長   この点は、私も前回お約束したのですが、ちょっと諸般の事情で若干遅れております ので、議論には間に合うように事務局にはお願いしておりますので、よろしくお願いし ます。  ほかにいかがでしょうか。では、このような項目について、このようなスケジュール ということでよろしいですか。それでは、特にないようですので、本日ご議論いただい た「当面の労働力需給制度部会の進め方について」は、大方この事務局案のとおりにい たしたいと思いますが、よろしいですか。 (異議なし) ○清家部会長   ありがとうございました。それでは、そのようにさせていただきます。  次に、「一般労働者派遣事業の許可の諮問」に移りたいと思いますが、冒頭に申し上げ ましたように、この件については傍聴されている方について、ここでご退席いただきま すので、よろしくお願いいたします。また、高橋職業安定局次長についても所用により 退席されると伺っておりますので、よろしくお願いします。どうもありがとうございま した。 (傍聴者退席) ○清家部会長   最後に、事務局から今後の予定等について何かありますか。 ○篠崎需給調整事業課長補佐   次回は3月28日(火)13時から15時30分まで、2時間半とっておりますが、同じ くこの第1会議室で行いたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○清家部会長   次回は、いよいよアンケートの結果等についても、長時間になっておりますので、ご 説明できると思います。ただいまお話がありましたように、次回の部会は3月28日(火) の13時から15時半まで2時間半と、通常より長く設定されておりますが、日程の確保 等をよろしくお願いします。  以上をもちまして、第82回労働力需給制度部会を終了いたします。  本日の署名委員は、雇用主代表成宮委員、労働者代表池田委員、よろしくお願いいた します。皆様どうもありがとうございました。  照会先  厚生労働省職業安定局需給調整事業課調整係  〒100-8916東京都千代田区霞が関1−2−2  TEL03(5253)1111(内線5747)