06/01/25 中央社会保険医療協議会保険医療材料専門部会平成18年1月25日議事録 平成18年1月25日 中医協保険医療材料専門部会            第26回議事録 (1)日     時  平成18年1月25日(水)10:55〜11:06 (2)場     所  厚生労働省17階 専用第18〜20会議室 (3)出  席  者  遠藤久夫部会長 土田武史委員 室谷千英委員 小林麻理委員 対馬忠明委員 小島茂委員 宗岡広太郎委員 松浦稔明委員           松原謙二委員 青木重孝委員 黒崎紀正委員 山本信夫委員           山崎正俊専門委員 松本晃専門委員 小野孝喜専門委員          〈事務局〉          水田保険局長 麦谷医療課長 福田企画官 他 (4)議     題  ○平成18年度実施の保険医療材料制度見直しの内容(案)につ いて (5)議 事 内 容 ○遠藤部会長  ただいまより、第26回保険医療材料専門部会を開催したいと思います。  まず、委員の出欠状況について御報告いたします。全員の委員が御出席でございます。  なお、本日、保険局長は、公務のため途中から出席する旨の連絡を受けております。 また、審議官は、公務のため欠席する旨の連絡を受けております。  それでは、早速議事に移りたいと思います。  本日は、中医協総会に保険医療材料専門部会から報告して昨年12月16日に御了承 いただきました「平成18年度保険医療材料制度改革の骨子」に基づいて、「保険医療 材料制度の見直しの内容(案)」について、事務局より資料が提出されております。こ れにつきまして御審議をいただきたいと思います。  それでは、内容につきまして事務局より説明をお願いいたします。 ○事務局(福田企画官)  お手元の資料、中医協材−1をごらんいただきたいと思います。「平成18年度実施 の保険医療材料制度見直しの内容(案)」でございます。  この御提示いたしました資料の趣旨でございますけれども、先ほど部会長よりお話し がございましたとおり、「平成18年度保険医療材料制度改革の骨子」、これは12月 16日の中医協で了解をされたものでございますけれども、これにおきまして見直しを 行うとされた事項につきまして、具体的な進め方につきまして明確化したものを御説明 をするというものでございます。  まず、Iをごらんいただきたいと思いますけれども、これは、具体的にその算定の基 準や取り扱いについてルール化されているものにつきまして、「改革の骨子」で示され た内容を踏まえまして、そういったルールの改正によりまして明確化を図るという形で 進めていきたいというものでございます。  具体的な内容につきましては、主なものをかいつまんで御説明をさせていただきたい と思います。  まず最初の四角に囲ってございます「新規の機能区分(C1,C2)に係る事項」で ございますけれども、これにつきましては、「保険適用時期」について御議論をいただ いたところでございまして、「骨子」という形で囲んである最初の丸の一番下のところ に、C2につきましては、C1と同様、年4回を標準として保険適用することというふ うにされたところでございます。  これを踏まえまして、今度はその2つ下のパラグラフを見ていただきますと、「改正 案」と書いてあるところがございますけれども、そこの2つ目の段落でございますが、 「区分C2(新機能・新技術)として決定された医療機器については、1年に4回を標 準として保険適用する。保険適用時期については、1月、4月、7月及び10月を基準 とする。」という形でルール化をして進めていったらいかがかということでございます。  次に、「既存の機能区分に係る事項」ということでございまして、こちらは「1.基 準材料価格改定」ということでございます。1ページから2ページの頭の方をごらんい ただければと思いますが、こちらのところでは、ダイアライザー、フィルムの一定幅に つきまして、ダイアライザー14%であったものを11%に、フィルム6.5%であっ たものを18年の改定については5%にという形で、一定幅の見直しをするという形で 「骨子」としてお示しをいただいたところでございます。  それを踏まえまして、その下「改正案」のところをごらんいただきたいと思いますけ れども、2番目の段落でございますが、「それぞれ改定前の基準材料価格の5/100 又は11/100に相当する額とする。」という形で明確化をするとしたらいかがかと いうことでございます。  次に、「2.再算定」のところでございます。「骨子」のところの2番目の丸をごら んいただきたいと思いますが、「内外価格差の是正を図る観点から、再算定の条件への 該当性を検討する特定保険医療材料の対象範囲を拡大することとする。」ということで ございます。  このことを踏まえまして、「現行の材料価格算定ルール」に当たりまして、内外価格 差を検証するに当たりましては、類似機能区分群で判定をしていたところでございます けれども、3ページをごらんいただきたいと思いますが、「改正案」のところで、基本 的には機能区分単位で行うべきものでございますので、機能区分単位で実施をする。再 算定の対象範囲というものを広げてデータが確実に出てくるということでございますの で、そういった形でより適正化を図って進めていきたいということで、それを明確化し たというところでございます。  それから、3ページの「3.既存の機能区分の見直しについて」は、「骨子」で方向 性をお示しいただいておりますが、これは現行のルールで、具体的に文言において改定 を行う必要はないということで、変更なしという形で考えてございます。  それから、4ページをごらんいただきたいと思いますけれども、「4.保険上の算定 制限の見直し時の償還価格の再設定について」ということでございます。これにつきま しては新設ということでございますので、「改正案」のところに書かれた形で、実際に 見直しを行う際の根拠を置いたということでございます。  それから、今までのIのところが取り扱いの基準等の形でルール化、明確化、文書化 されている部分でございますが、「II その他の事項」として、実行上の進める形での 内容でございます。  まず、「1.再算定」でございますけれども、先ほどもありましたが、「骨子」のと ころでは、「内外価格差の是正を図る観点から、再算定の条件への該当性を検討する特 定保険医療材料の対象範囲を拡大することとする。」ということでございまして、「実 施案」という形でお示しをしてございますけれども、「平成16年度基準材料価格改定 時には138の機能区分について再算定の条件への該当性を検討したが、平成18年度 は281の機能区分について該当性を検討する。」こととしてはどうかということでご ざいます。  それから、その下の「2.再算定時の激変緩和措置について」ということでございま す。「骨子」の方では、「再算定により15%以上価格が下落する材料区分とすること とする。」というふうに御決定いただいたわけでございますが、「実施案」といたしま して、「再算定により15%以上価格が下落する機能区分に限り、激変緩和の観点から、 段階的に価格を引き下げる措置を講ずる。」ということでございまして、5ページをご らんいただきたいと思いますが、「段階的引き下げの例」といたしまして、改定後の1 年間に、25%下落する場合、20%下落する場合、15%下落する場合という形で激 変緩和をしたらいかがかということでございます。  ちなみに、16年度の改定におきましては、こういった激変緩和につきましては、下 落が4%というものにまで対象を広げてございましたけれども、今回「骨子」を踏まえ、 また激変緩和というものの趣旨を踏まえまして、15%措置という中でお示しをしたよ うな形で進めていったらいかがかということでお示しをいたした次第でございます。  事務局からの説明は、以上でございます。 ○遠藤部会長  ありがとうございました。  それでは、御意見を賜りたいと思います。御自由に、どうぞ。 ○松原委員  私どもは、現場感覚から、アメリカと比べて日本では高いものが多いのではないかと 申し上げてきたわけでございます。こういった医療材料というのは特殊な性格を持って おりますので、他の商品と同じように考えるわけにはいかないということは十分に理解 しております。アメリカで、ヨーロッパで、非常に低く販売されているものが日本では 高どまりしているということを問題視したわけでございますので、そういった検討はぜ ひ続けていただきたいと思っております。  ただ、あまりラジカルにやりますと、販売においてのいろいろな問題が出てくるとい うことを危惧し、緩和措置をとられるということについては、適切な方法であれば私ど もも理解したいと思います。重要なのは、やはり適正な価格にいかにして持っていくか ということだと思っております。  以上です。 ○遠藤部会長  ありがとうございました。 ○対馬委員  今回の見直しは「骨子」に沿った内容でございますので、私どもとしてもこういうこ とでいいのかなというふうに思います。松原委員御指摘のとおり、海外価格との関係に ついては、ぜひ調査、検討をよろしくお願いしたいと思います。 ○遠藤部会長  ありがとうございます。  内外価格の問題につきましては、調査も含めて、重要な検討事項だと認識しておりま すので、今後また御審議いただきたいと思います。  ほかに何かございますでしょうか。よろしゅうございますでしょうか。  それでは、ほかに意見もないようでありますので、当部会といたしまして、「平成1 8年度実施の保険医療材料制度見直しの内容(案)」について了承して、これを総会に 報告をするということにしたいと思いますけれども、よろしゅうございますか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○遠藤部会長  ありがとうございます。  それでは、これをもちまして本日の保険医療材料専門部会は終了したいと思います。 ありがとうございました。                【照会先】                 厚生労働省保険局医療課企画法令第2係                 代表 03−5253−1111(内線3276)