各都道府県需給見通しの問題点

日本医師会常任理事
青木 重孝

【再就業者数】
 ・ 再就業者数が、第5次需給見通し(13〜17年)に比べ、倍の水準になっている都道府県がある。
  (例)  北海道  第5次  1800人台⇒2300人台
 第6次  5000人台⇒5900人台

 ・ 再就業者数の5年間の伸びが大きすぎるのではないかと思われる県がある。 平均1.16倍
  (例)  栃木  5年間で約1220人増(2.07倍)
 千葉  5年間で約1260人増(1.27倍)
 神奈川  5年間で約2400人増(1.33倍)
 新潟  5年間で約230人増(1.29倍)
 愛知  5年間で約1430人増(1.25倍)
 兵庫  5年間で約420人増(1.46倍)
 和歌山  5年間で約100人増(1.74倍)
 鹿児島  5年間で約190人増(1.33倍)

 ・ 再就業者数の基礎数が、供給数の規模に比して大きいのではないかと思われる県がある。 平均7.0%

  平成22年の
供給規模
平成22年の
再就業者数
供給に占める
再就業者の割合
栃木 19,880 2,362 11.9%
千葉 43,982 6,033 13.7%
東京 117,314 15,735 13.4%
神奈川 75,036 9,729 13.0%
静岡 35,932 4,158 11.6%
愛知 64,695 7,178 11.1%
三重 17,317 2,397 13.8%
愛媛 18,848 2,148 11.4%
大分 18,842 2,090 11.1%

【退職者数】
 ・ 退職者数の伸びが少ないのではないかと思われる県があるが、団塊の世代の退職の影響は考慮されているか。
 (例) 退職者が減少している・・・ 千葉、神奈川、新潟、福井、兵庫、奈良、岡山、熊本、大分、宮崎

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