05/10/05 中央社会保険医療協議会総会平成１７年１０月５日議事録


０５／１０／５　　中央社会保険医療協議会
　　　　　　　　　第７１回総会議事録

(1)日時　　平成１７年１０月５日（水）１０：００～１０：１７
(2)場所　　厚生労働省専用第１８会議室
(3)出席者　土田武史会長　遠藤久夫委員　室谷千英委員　小林麻理委員
　　　　　 青柳親房委員　対馬忠明委員　小島茂委員　勝村久司委員
　　　　　 宗岡広太郎委員　大内教正委員　飯塚孜委員　松浦稔明委員
　　　　　 松原謙二委員　青木重孝委員　野中博委員　石井暎禧委員
　　　　　 邉見公雄委員　黒﨑紀正委員　登利俊彦委員　山本信夫委員
　　　　　 岡谷恵子専門委員
　　　　　 ＜事務局＞
　　　　　 水田保険局長　麦谷医療課長　榮畑総務課長　石原調査課長
　　　　　 二川経済課長　他
(4)議題　　○薬価調査及び保健医療材料価格調査について
　　　　　 ○医療機器の保険適用について
(5)議事内容

○土田会長
　ただいまより、第７１回中央社会保険医療協議会を開催いたします。
　まず、委員の出欠状況について御報告いたします。
　本日は、室谷委員、針ヶ谷専門委員及び大島専門委員が御欠席です。
　また、保険局長及び宮島審議官は、公務のため途中退席させていただく予定がある旨
の連絡を受けております。
　それでは、議事に入らせていただきます。
　最初に、小委員会及び部会の委員構成についてお諮りいたします。資料、総－１をご
らんください。
　診療報酬基本問題小委員会につきましては、新たに「病院の意見を反映できる医師」
が中医協委員に加わったことを踏まえまして、１号側では、対馬委員に引き続き所属い
ただくほか、新たに大内委員に所属いただくこととなりました。２号側では、松原委員
に引き続き所属いただくほか、新たに青木委員、石井委員及び山本委員に所属いただく
こととしたいと思います。
　調査実施小委員会につきましては、１号側では、対馬委員に引き続き所属いただくこ
ととし、２号側では、松原委員に引き続き所属いただくほか、新たに青木委員、邉見委
員及び山本委員に所属いただくこととしたいと思います。
　次に、薬価専門部会につきましては、１号側では、対馬委員に引き続き所属いただく
こととし、２号側では、松原委員に引き続き所属いただくほか、新たに青木委員及び山
本委員に所属いただくこととしまして、専門委員では、向田専門委員に引き続き所属い
ただくほか、新たに仲谷専門委員及び渡辺専門委員に所属いただくこととしたいと思い
ます。
　保険医療材料専門部会につきましては、１号側では、対馬委員に引き続き所属いただ
くこととし、２号側では、松原委員に引き続き所属いただくほか、新たに青木委員及び
山本委員に所属いただくこととし、専門委員では、山崎専門委員に引き続き所属いただ
くほか、新たに松本専門委員及び小野専門委員に所属していただくこととしたいと思い
ます。
　以上、新たな委員構成につきまして今御報告申し上げましたが、これにつきまして、
特段の御意見等ございましたら、どうぞお願いいたします。
　よろしいでしょうか。
　どうも１号側、２号側の御協力に感謝申し上げます。
　なお、申し添えますが、診療報酬基本問題小委員会及び調査実施小委員会につきまし
ては、私が引き続き小委員長を務めることといたしまして、薬価専門部会及び保険医療
材料専門部会につきましては、引き続き遠藤委員に部会長をお願いすることとしたいと
思います。
　よろしいでしょうか。
　　　　　　　　　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○土田会長
　どうもありがとうございました。
　なお、前回９月２８日の総会において設置につきまして了解が得られました、診療報
酬改定結果検証部会の委員名簿を配付しておりますので、御参照ください。
　それでは、次の議事に入らせていただきます。次は、「薬価調査及び保険医療材料価
格調査」につきまして議題としたいと思います。
　事務局から資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。

○事務局（二川経済課長）
　医政局経済課長でございます。平成１７年度の薬価調査、保険医療材料価格調査の状
況について御説明申し上げます。資料は総－２－１と２－２でございます。
　１７年度の薬価調査及び特定保険医療材料価格調査につきましては、７月１３日に開
催されました当中医協総会におきまして本年度の調査を実施することにつきまして了承
いただいたところでございます。その後、医薬品の卸売販売業者あるいは医療機器の卸
売販売業者などの関係団体と協議を行いまして、本年度の調査につきまして協力する旨
の回答をいただいたところでございます。この協力受諾の回答を受けまして、先般、都
道府県あて、実施通知を発出いたしまして、都道府県を通じて調査対象客体に調査票を
送付したところでございます。
　また、７月の中医協総会で御了承いただいた時点におきましては、調査をする期間に
つきましては、事前に公表することにより取引価格に影響を及ぼすことがあるため、空
欄としておりましたけれども、今回、年末の予算編成に間に合うよう調査の集計等にか
かる事務処理期間を考慮いたしまして、１７年９月取引分を対象として、この１０月に
実施するということとしております。
　また、特定保険医療材料価格調査につきましては、同じ理由から、５月から９月分ま
での取引、ダイアライザー、フィルム、歯科材料、保険薬局調査分につきましては９月
取引分を対象ということといたして、本年１０月、今月実施をするとしておるところで
ございます。
　また、この全取引を把握するこの本調査にあわせまして、調査の信頼性を高めるため
の調査といたしまして、各ブロック単位で抽出しました卸を対象に、本調査のこの９月
の調査の前後の月の取引につきまして、国及び都道府県の職員が現地の営業所に赴きま
して、取引の現状等につきましてヒアリング並びに関係資料の確認を行うということを
予定をしております。
　それからまた、薬価調査に関しましては、１カ月分の取引ということでは不十分であ
るといった場合も予測をされますものですから、本年５月分と１１月分の取引につきま
して、大手卸約１００社の全営業所を対象にいたしまして、購入価格及び購入終了の調
査データを報告していただくといったことを予定しておるところでございます。
　以上でございます。

○土田会長
　ありがとうございました。
　ただいまの説明につきまして御質問、御意見等ございましたら、どうぞ。
　よろしいでしょうか。
　それでは、こういう形で調査を進めさせていただくということにしたいと思います。
　それでは次に、「医療機器の保険適用」について議題としたいと思います。
　区分Ａ２及びＢにつきまして、事務局から報告をお願いいたします。

○事務局（福田企画官）
　医療課企画官でございます。それでは、お手元の資料の総－３－１をまずごらんいた
だきたいと思います。１０月１日から新たに保険適用となりました区分Ａ２それからＢ
の医療機器につきまして御報告を申し上げます。
　まず、医科でございますが、１ページをごらんいただきたいと思います。区分Ａ２に
つきましては、これは、特定の診療報酬項目におきまして包括的に評価をされているも
のでございます。ごらんいただきますように、お示ししたとおりの１２件でございま
す。
　次に、お手元の資料２ページをごらんいただきたいと思います。区分Ｂでございま
す。区分Ｂは、材料価格が個別に設定をされて評価をされているものでございます。４
ページまでこの区分Ｂにつきまして記載をいたしてございまして、お示しをいたします
ように、合計で２７件でございます。
　それから次に、５ページをごらんいただきたいと思います。歯科でございますけれど
も、歯科につきましては、区分Ａ２につきましては、今回該当ございません。区分Ｂ
は、５ページにお示しをいたしますとおり、１件でございます。
　以上、医科、歯科の合計４０件でございます。
　次に、資料、総－３－２の方をごらんいただきたいと思います。こちらの資料につき
ましては、５月の総会におきまして、先ほども御説明申し上げましたが、区分Ｂ、個別
評価というものにつきまして、同じ分野の中でも、機能区分ごとに償還価格が大きく異
なっておるものがあってわかりにくいという御指摘があったことを踏まえまして、同じ
分野の中で、機能区分ごとに償還価格が大きく異なっているものを毎回御報告させてい
ただいたものの中から例を選びまして御説明をさせていただいているというものでござ
います。
　今回、分野といたしまして、この資料の一番左側の端にございますけれども、血管造
影用のガイドワイヤーにつきまして御説明をさせていただきます。この血管造影用ガイ
ドワイヤーというのが、区分Ｂにおきましてのいわゆる分野ということでございまし
て、その中に、このガイドワイヤーにつきましては、一般用から交換用、そして微細血
管用という３つの機能区分に分かれているということでございます。保険医療材料の場
合は、それぞれの機能区分に応じて保険の際の償還価格が定められているという形にな
ってございます。一般用につきましては、資料の右端のところに書いてございますが、
その償還価格が４，３８０円ということでございます。
　具体的にどんな形状かというのは、２ページの上のところをごらんいただくと、いわ
ゆるガイドワイヤーでございますので、ワイヤーがお示しされているということでござ
います。
　その下、(2)の交換用、これは一般用に比べると少し高い価格になってございますが、
これはガイドワイヤーを使ってカテーテルの交換などを行うということでございまし
て、交換のためにカテーテルの出し入れをしなくてはいけないということで、一定の長
さ以上のものが必要ということでございまして、長い分だけ価格として高めに設定をさ
れているということでございます。
　それから、(3)の微細血管用でございますけれども、お手元の資料の３ページをちょ
っとごらんいただきたいと思います。これは、手術用のカテーテルなどと併用いたしま
して治療目的で行われるというようなことが多いということで、より操作性や安全性に
すぐれた構造になっているということでございまして、そういった構造を担保するため
に、高めの価格になっているということでございます。
　事務局からの説明は、以上でございます。

○土田会長
　ありがとうございました。
　ただいまの説明につきまして何か御質問等ございましたら、どうぞ。

○勝村委員
　価格の違いについての御説明、ありがとうございました。
　より基本的な質問になるのですけれども、こういう資料をホームページに載せていた
だいていて、一般の人にも少しずつ見てもらえるようになればいいなと思っていますの
で確認ですが、例えば１０６万円というような価格のものも今回ありますけれども、そ
れが特にと高価だからというだけではなしに、一般的に、ある材料、ある機器に対して
価格をつけなければいけないということになってから、最終的に、例えばこれは１０６
万円という価格を設定することに決まりましたというまでに、一定のルールを経て、一
定の手順でやっていくことになっておるのだと思うのですけれども、そのあたりを、一
般の人でも、僕のような者でもわかるような形で、もう一度ちょっと簡単に教えていた
だければと思うのです。

○事務局（福田企画官）
　ただいまの御質問でございますけれども、まず、医療材料といいましょうか、医療機
器の場合は、区分が今御説明申し上げましたように、Ａ２というものとＢ、それから新
規性のあるものについてはＣ１、Ｃ２という形になってございまして、さらに、例えば
衛生材料のように、衛生材料、例えばガーゼのようなものとか、そういったものは区分
Ａ１という形で、いわゆる診療報酬の通常の枠組みの中に含まれている、大きくそうい
ったような形になってございます。
　先ほども御説明申し上げましたように、価格については機能区分ごとという形で設定
をするという形で、特にＢの場合、そのような形になってございまして、その部分につ
きましては、まず機能区分をどうするのかというような議論があるということでござい
ます。これにつきましては、先ほども委員構成がございましたけれども、医療材料の部
会の方で基本的な考え方を議論をしていただいて、そこのところでルールが決められて
いくという形でございます。それが一つ大きなところでございます。
　では、具体的な価格がどんな形になっているのかということでございますが、既存の
ものにつきましては先ほど説明がございましたけれども、材料の価格調査というものを
やってございまして、そこのところで、実勢価格、これの平均をまず調査をいたしま
す。その部分に、これもまた部会の方での議論になってくるわけでございますけれど
も、一定の幅を乗せた形のもので価格が標準的に設定をされるという形になってまいり
ます。
　それから、新規のものにつきましては、その内容によりまして、類似の機能区分のも
のとか、または新しいものにつきましては、その原価を踏まえてというような形になり
ますけれども、新しいものにつきましては、さらに外国との値段の比較というようなこ
ともさせていただいておりまして、その内外価格差というような問題もあることから、
現行では、新規のものにつきましては、外国との価格差が２倍以上あった場合には２倍
で打ち止めをするというような形の設定をいたしてございます。
　今御質問ございましたけれども、心臓の関係のカテーテルでございますとかペースメ
ーカーの関係は、かねてから内外価格差の問題が指摘されてございまして、そういった
ようなことから、価格の設定については一定のルールを設け、そしてあまり差が大きく
ならないように、平成１４年度からでございますが、外国との価格の調整というような
形で、基本的にはそのような形で対応させていただいているということでございます。
　以上でございます。

○土田会長
　よろしいでしょうか。

○勝村委員
　はい、ありがとうございました。

○土田会長
　ほかに御質問等ございましたら、どうぞ。
　よろしいでしょうか。
　それでは、本件については御承認いただいたということで処理させていただきます。
　それでは、本日の総会はこのあたりで終了にいたしたいと思います。
　次回の日程につきまして事務局から何かございましたら、どうぞ。

○事務局（麦谷医療課長）
　１０月の中医協は、１２日、１９日、２６日を予定しておりますが、その各回で総会
を開催するかどうかは今のところまだ決まっておりません、一応この３日間は御予定い
ただきたいと思います。

○土田会長
　どうもありがとうございました。
　それでは、本日の総会はこれで閉会といたします。
　なお、引き続きまして、診療報酬基本問題小委員会を開催いたしますので、準備が整
うまでしばらくお待ちください。


【照会先】
厚生労働省保険局医療課企画法令第１係
代表　０３－５２５３－１１１１（内線３２８８）