資料5


熊本県

(国立病院機構熊本医療センターの取組み)



医療連携とクリティカルパス
−国立病院機構熊本医療センターの取り組み−


国立病院機構熊本医療センター
宮崎 久義

平成17年9月9日(金)
新しい医療計画の作成に向けた
都道府県と国との懇談会



国立病院機構熊本医療センター 国立病院機構熊本医療センターの図
明治4年創立の鎮西鎮台病院が前身
昭和20年厚生省に移管し、国立熊本病院となる
国際医療協力基幹施設
長寿医療基幹施設
診療科目24診療科
病床数550床 (一般500床うちICU6床、精神50床)
外来患者数 約800名/日
救急車搬入数 5,300台/年
救急患者数 14,903名/年
紹介率 63%
平均在院日数 13.3日
開放型病院(平成8年5月) 登録医数 1,053名
急性期特定病院(平成12年8月)
地域医療支援病院(平成14年3月)
救命救急センター設置(平成15年8月)
平成16年国立病院機構熊本医療センターとなる



運営方針

1.  良質の医療の提供
2.  政策医療の推進
3.  医療連携の推進
4.  教育・研修、臨床研究の推進
5.  国際医療協力の推進
6.  健全経営



国立病院機構熊本医療センターの取り組み
良質の医療の提供
国立病院機構熊本医療センターの取り組み
↓
期待される医療機関
信頼される医療機関
 ┌
 │
 └
 国民に
 医療機関に



医療連携の推進
開放型病院の取り組み
(地域医療連携室)


平成2年3月  地域医療連携室開設
平成7年1月  熊本市医師会と開放型病院の相談開始
平成8年1月  熊本市医師会と開放型病院に関る協定書交換
 国立熊本病院開放型病院運営協議会発足
平成8年5月  開放型病院届出
平成17年8月 登録医数 1,053名



熊本市 紹介病・医院分布図(2004年4月〜2005年3月)
熊本市 紹介病・医院分布図(2004年4月〜2005年3月)
  紹介件数
図 1〜 9件
図 10〜19件
図 20〜29件
図 30〜49件
図 50〜99件
図 100件以上



熊本県 紹介病・医院分布図(2004年4月〜2005年3月)
熊本県 紹介病・医院分布図(2004年4月〜2005年3月)の図
紹介件数
図 1〜 9件
図 10〜19件
図 20〜29件
図 30〜49件
図 50〜99件
図 100件以上



クリティカルパスへの取り組み

クリティカルパスは適切な医療を計画的に実行し、評価し、見直しをすることにより医療の質を向上させ、よって良質の医療を提供することに貢献します



クリティカルパスの効用

1. 医療の質が向上します
 EBMの取り込み
2. チーム医療が推進されます
3. 安全性が高まります
4. 標準化、効率性ともに向上します
5. 満足度が高まります



クリティカルパスの普及のために
クリティカルパスの標準化

クリティカルパスの標準化の図

クリティカルパスの標準化の図



医療者用
クリティカルパス


医師による差が無くなる(標準化)

関連職種のスタッフで作成するため職種間で情報が共有される
(チーム医療)

目標に対するバリアンス分析により医療内容の継続的見直しが行われる



医療の質と効率向上
(安全も含む)

医療者用クリティカルパスの図


図
 患者様用クリティカルパス → 満足度向上 図


図
(財団法人 医療情報システム開発センター)


図


図


図


図



クリティカルパス
−国立病院機構熊本医療センターの取り組み−

組織作りがポイント

院内クリティカルパス研究委員会 委員長:副院長
第1部会  循環器科医長  別1・別3・別5病棟  (循環器科・内科・精神科)
第2部会  外科医長  別2・別6病棟  (外科・泌尿器科)
第3部会  臨床研究部長  西1・東1病棟  (内科・外科・脳外科)
第4部会  産婦人科医長  西2・東2病棟  (産婦人科・小児科・皮膚科)
第5部会  整形外科医長  西3・東3病棟  (眼科・耳鼻科・整形外科)
事務部会  事務部長  事務部
看護部会  看護部長  看護部

委員: 各医長、各師長、薬剤科長、検査技師長、放射線科技師長、栄養管理室長、
リハビリ主任、医事課長、医事班長、算定係長、他院長の指名する者



平成17年7月クリティカルパス作成数(351種)診療科別使用率
平成17年7月クリティカルパス作成数(351種)診療科別使用率のグラフ



施設間を越えたクリティカルパス
−医療連携クリティカルパス−
施設間を越えたクリティカルパスの図


図


患者用
図
  転院を明記



平成15年度連携パス使用数

(10例以上使用)

大腿骨頚部骨折:  189例
脳血管障害: 132例
腰椎手術: 24例
頸椎手術: 16例
人工膝関節: 12例

国立病院機構熊本医療センター


第2世代連携パス
第2世代連携パスの図



大腿骨頚部骨折シームレスケア研究会

熊本市
参加施設  K病院(急性期特定病院)
 S病院(急性期特定病院)
 C病院(急性期特定病院)
 K病院(急性期、回復期リハ)
 N病院(回復期リハ)
 S病院(回復期リハ)
 K病院(回復期リハ)
 T医院(有床診療所)
 K医院(無床診療所)
 J訪問看護ステーション
月1回会合(医師、看護師、理学療法士他) 会場:持ち回り
治療方針の統一
データベース作成
連携パスの作成・改訂
趣旨に賛同する施設の参加歓迎



大腿骨頚部骨折連携パス

大腿骨頚部骨折連携パスの図


人工骨頭置換術連携パス(シームレスケア研究会)

人工骨頭置換術連携パス(シームレスケア研究会)の図

医療連携も
クリティカルパスも
医療の質の向上に
貢献します

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