第1回 専門家会議における論点


論点 委員意見 厚生労働省等の対応
石綿による住民への健康影響の実態把握について
環境由来の暴露については、尼崎市について科学的に、厳密かつ十分に調査することから行うべきではないか(名取委員)。
胸膜プラークを有している人を把握し工場との距離を評価するような疫学調査をするべきではないか(森永委員)。
家族内ばく露について、横須賀市をモデルにして、作業着を持ち帰った頻度等を調べることにより、リスクが確認されるのではないか(名取委員)。
環境省委託調査
 ・兵庫県、尼崎市等の調査
厚生労働省の研究班
 ・H15年の中皮腫死亡者878名(全国)
住民の健康管理の方法について
検診については、問診により石綿の暴露歴を十分に把握した上で、ハイリスク群に対して行うべきではないか(岸本委員)(本田委員)。
検診については、ばく露の評価という目的を明確にして行うべきではないか(祖父江委員)。
目的は石綿の暴露の実態を胸膜プラーク等により把握することではないか(森永委員)。
検診のメリット、デメリット(放射線ばく露)を検討し、検診受診希望者に正しく伝えるべきではないか(祖父江委員)(本田委員)。
石綿によるレントゲン所見等を正確に診断できる人がどこにどれくらいいるかを把握することが必要ではないか(成田委員)。
中皮腫の診断等についてパネル、ネットワーク、登録制度等が必要ではないか(鏡森委員)(岸本委員)(祖父江委員)(森永委員)。
中皮腫パネルはがん助成金による研究班を中心に、年2回実施。
登録のあり方については厚生労働科学特別研究の中で検討中。


住民の健康不安の解消について
誤った知識等により不安が高まっているため、専門家による相談等を行うのが良いのではないか(岸本委員)。正しく説明できる人の把握が必要(成田委員)。
様々な事例における暴露濃度を念頭に、繊維数×暴露時間×暴露から経過した期間によりリスクを説明するなど、正しい知識を充分調べた上で回答すると理解が得られやすいことを経験している(名取委員)。
主な10事例ぐらいの暴露濃度を測定し、それに基づくリスク評価により適切な健康管理ができるのではないか(名取委員)。
相談窓口の設置(17.7.8)
アスベストQ&Aを保健所に送付(17.7.15)
アスベストQ&Aを関係省庁ホームページに掲載(17.7.29)[第1回会議資料7]
専門家による臨時相談窓口の実施(17.8.22) [資料7]
その他
実態把握(石綿の種類、特に青石綿、茶石綿、取扱量、使用時期)、発生源対策(遮蔽、除去)、経路対策について行うべきではないか(鏡森委員)(岸本委員)(森永委員)。
労災認定に係る個別事業場名の開示(17.7.29)[第1回会議資料6-1]
過去に製造・販売した建材、建築物のうち石綿を含有するものについて、一般名称、商品名、製造・販売期間、使用場所、識別方法等の情報をホームページに掲載するなど積極的に公開・提供するよう指導(17.8.12) [別紙(PDF:69KB)]

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