05/07/13 中央社会保険医療協議会総会平成17年7月13日議事録 05/7/13 中央社会保険医療協議会         第67回総会議事録 (1)日時  平成17年7月13日(水)11:38〜12:11 (2)場所  東海大学校友会館「阿蘇の間」 (3)出席者 土田武史会長 遠藤久夫委員 室谷千英委員 小林麻理委員       青柳親房委員 対馬忠明委員 小島茂委員 勝村久司委員       宗岡広太郎委員 大内教正委員 飯塚孜委員 松浦稔明委員(代 矢野)       櫻井秀也委員 松原謙二委員 青木重孝委員 野中博委員(代 三上)       佐々英達委員 黒ア紀正委員 登利俊彦委員 漆畑稔委員       岡谷恵子専門委員       <事務局>       水田保険局長 中島審議官 麦谷医療課長 石原調査課長 二川経済課長 他 (4)議題  ○薬価調査について       ○特定保険医療材料価格調査について       ○医療機器の保険適用について       ○今後の検討の進め方について (5)議事内容 ○土田会長  それでは、ただいまより、第67回中央社会保険医療協議会総会を開催いたします。  まず、委員の出欠状況につきまして御報告いたします。  本日は、松浦委員、針ヶ谷専門委員及び大島専門委員が御欠席でありまして、松浦委 員の代理として矢野さんがお見えでございます。それから、野中委員が欠席されており まして、代理として三上さんが御出席でございます。  次に、委員の選任について御報告いたします。6月24日付で、登利委員が再任され ております。  それでは、議事に入らせていただきます。  最初に、「薬価調査及び特定保険医療材料価格調査」につきまして、議題としたいと 思います。  薬価専門部会及び保険医療材料専門部会における審議の結果、事務局より資料が提出 されておりますので、最初に説明をお願いいたします。 ○事務局(二川経済課長)  医政局経済課長でございます。  17年度の薬価調査及び特定保険医療材料価格調査について御説明申し上げます。資 料は総−1と総−2でございます。  去る6月22日に開催されました薬価専門部会及び保険医療材料専門部会におきまし て、この資料、総−1、総−2にありますような内容に沿ってそれぞれ調査を実施すべ きであるというふうにされたところでございます。概略につきまして御説明申し上げま す。  まず、薬価調査につきましては、資料1でございますが、薬価基準改正の基礎資料を 得ることを目的に、薬価基準収載の全医薬品について調査を行うということでございま す。  それから、調査期間につきましては、平成17年ということで、対象月につきまして は空欄としておりますが、事前に対象月を公表することによりまして取引価格に影響を 及ぼさないようにするためということで、空欄としております。  調査の方法といたしましては、販売サイドからの調査、これが薬価調査の最も主要な ものでございまして、すべての卸売業者の1カ月分のすべての取引を対象に、販売金 額、販売量、そういったものを調査をするものでございます。また、販売サイドにおけ る薬価調査のデータの正確さを確認するために、購入サイドからの調査も実施すること としております。これにつきましては全数ではございませんで、医療機関、薬局を抽出 をいたしまして、抽出調査で同じような購入金額、購入量、そういったものを調査する ものでございます。  それから、資料2でございますけれども、特定保険医療材料価格調査でございます。 趣旨は薬価調査と同様でございます。また、調査期間につきましても、薬価調査と同様 な理由で空欄としております。販売サイド、購入サイドにつきまして、販売サイドにつ きましては全数調査、購入サイドにつきましては抽出調査ということでございます。  なお、前回の材料価格調査と違う点が1つございます。前回までは、購入サイドの調 査といたしましては、保険薬局を対象としておりませんでしたけれども、昨年の平成1 6年の改定で、保険薬局で販売している医療材料、例えばディスポーザブルの注射器等 でございますけれども、そういったものにつきましても、材料価格基準で償還価格が設 定されましたので、今回の調査におきましては、購入サイドの調査に保険薬局というも のを追加をするということとしております。  この結果につきましては、まとまり次第速やかに中医協に報告をする予定でございま す。  以上でございます。 ○土田会長  ありがとうございました。  薬価専門部会とそれから保険医療材料専門部会におきましては、本年度も、ただいま 説明のあったような内容で薬価調査及び特定保険医療材料価格調査を実施するというこ とで合意を得ておりますが、この総会で御承認を得たいと思いますが、いかがでござい ましょうか。よろしいですか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○土田会長  どうもありがとうございました。  それでは、こういう形で調査を進めさせていただきます。  なお、実施につきましては、関係業界との調整等々がございますが、引き続き事務局 の方で御努力いただくとともに、調査の結果につきましては、後日、中医協に御報告い ただくということにさせていただきます。  それでは次に、「医療機器の保険適用」につきまして、議題にしたいと思います。区 分A2(特定包括)及びB(個別評価)につきまして、事務局から報告をお願いしま す。 ○事務局(福田企画官)  医療課企画官でございます。7月1日より保険適用になりました医療機器につきまし て御説明を申し上げます。  資料の総−3−1をごらんいただきたいと思います。まず、医科についてでございま すけれども、区分A2、これは、特定の診療報酬項目において包括的に評価されている ものでございます。1ページにお示しをいたしておりますように、今回15件が保険適 用となってございます。  次に、同じ資料2ページをごらんいただきたいと思いますけれども、区分Bでござい ます。この区分Bと申しますのは、材料価格として個別に評価されているものというこ とでございます。今回、2ページ、3ページにお示しをしてございますが、計38件が 適用になってございます。  以上が医科でございまして、歯科につきましては、今回該当するものがございませ ん。  以上、両区分を合わせまして、計53件が適用となってございます。  それから次に、資料、総−3−2をごらんいただきたいと思います。この区分Bのも のにつきまして、医療機器につきまして、同じ分野の中でも、いわゆる機能区分ごとに 償還価格が大きく異なっているものがあって、その実態といいましょうか、なぜそうい う形で違うのかというところがわかりにくいという指摘が過去ございましたので、今回 御説明をした区分の中で、ちょうど73の髄内釘というものを例として用いまして、少 しそこら辺の実態を御説明をさせていただければというふうに思います。  総−3−2の1ページをごらんいただきたいと思いますが、この分野が髄内釘という ものでございまして、具体的にどういうものかと申しますと、この表の左側のところの (2)のところでございますが、骨折の固定もしくは安定、それから骨の長さの調整、変 形の矯正というようなことを目的といたしまして、骨の中に挿入をして使用する、骨を 固定、安定させる、そういうものであるということでございます。この73の髄内釘と いう、そういう分野の中で、機能区分といたしましては、その真ん中のところのライン になりますけれども、8つの機能区分があるということでございます。  今度はその一番右端の欄をごらんいただきますと、それぞれの機能区分についての償 還価格というものが書いてございます。ごらんいただきますと、ちょうど真ん中くらい のところに一番高い償還価格のものがございまして、46万円強という形になってござ いますし、一番下などをごらんいただきますと、ちょうどとめねじみたいなもので、ワ ッシャー、ナットで、これが2万6,000円強というような、そんな償還価格になっ ているということでございます。  1ページ目、文字で説明してございますので、若干わかりにくいと思いますので、2 ページ目、3ページ目をごらんいただきますと、どんな感じのものかということを絵で お示しをしたものでございます。足とかの長い骨のところ、こういったところが骨折を した場合に、骨の中に長い釘を差し込んで、それで固定をする。ただ差し込んだだけで はねじれたり動いたりして安定性に欠ける場合もあり得るので、そういった場合には、 2ページ目の(2)の部分でございますけれども、横にとめねじを入れるような形で、ね じれや緩みがないような形にするという、そういったものもあるということでございま す。  3ページをごらんいただきますと、そういった長い釘というものをうまく固定するた めに、ねじ、スクリューでございますとか、それをとめるナットというようなものが、 この同一機能区分の中にも位置付けられている。それが(6)、(7)、(8)というようなこ とで、物の性格というものが、大きな目的は一緒なのですけれども、使い方の部分とこ ろで役割が少しずつ違うと、その役割に応じた形で値段も少し違う、そういうことでご ざいます。  事務局からの説明は、以上でございます。 ○土田会長  ありがとうございました。  ただいまの説明につきまして何か御意見、御質問等がございましたら、どうぞ。  よろしいでしょうか。  それでは、次の議題に移らせていただきます。  最後に、「今後の検討の進め方」、中医協でどういう形で検討を進めていくかという ことについて議題にしたいと思います。  平成18年度診療報酬改定に向けたスケジュール及び検討項目の例につきまして、事 務局より資料が提出されております。説明をお願いいたします。 ○事務局(麦谷医療課長)  それでは、中医協総−4−1、総−4−2、総−4−3という3つの資料を用意させ ていただきました。これは前回対馬委員の方から、今後のスケジュールをちょっと大ま かでいいから示してほしいという御指示がございましたので、それにお答えするために 作らせていただきました。ただし、すべて案でございまして、私どもで勝手に作ったも のでございます。  まず、総−4−1、「平成18年度診療報酬改定に向けたスケジュールについて」と いうことでございますが、左側に中医協のスケジュール、それから右側に中医協関連の いろいろな部会、あるいは内閣等のスケジュールが書いてございます。  簡単に御説明申し上げますと、左側、中医協本体でございますが、8月末から、診療 報酬調査専門組織、これはもう既に幾つかの組織から報告が出てきておりますが、こう した調査専門組織の調査結果を踏まえつつ、前回改定までの中医協における議論の経緯 から引き続き検討するとされた事項について、審議をしていただきます。あるいは、診 療報酬改定の結果の検証についての検討も行っていただきたいと考えております。  それで秋口10月から12月、これも目安でございますが、医療経済実態調査の結果 が出てまいりますので、これを受けて、診療報酬等の改定率について御議論をいただき ます。必要に応じて、厚生労働大臣に対して意見を提出していただきますが、この場 合、改定率はもちろん御議論は妨げはございませんが、改定率そのものにつきましては 予算の大臣でございます財務大臣と私ども厚生労働大臣で当然要求して査定されて決ま ってくる範囲内で、政治的にというのでしょうか、中医協の外で決まってくるものでご ざいます。それが「内閣」と書いてございます。12月末、予算編成過程において改定 率が決まってまいります。  それから、同時並行でちょっと前後いたしますが、社会保障審議会の中に医療保険部 会、医療部会というのがそれぞれございますので、そこで、診療報酬改定に関するいろ いろな政策論議がされますので、その結果と申しますか、その審議過程も次々と私ども に入ってきますので、それを中医協にお示しして、診療報酬改定の御議論を進めていた だくという運びになろうかと思います。  順調にいけば、1月、厚生労働大臣から中医協に対しまして、予算編成過程を通じて 内閣が決定した改定率、これは当然前提になります。あるいは社会保障審議会において 作成された基本方針、こういったものについて、この大枠の中で、診療報酬点数の改定 案の調査・審議を行うように諮問が来ますので、それに基づいて、中医協では1月以降 審議をしていただきます。  従来は、諮問即日答申とか、諮問を受けてから翌日とか2〜3日後に答申をしておっ たわけですが、それは不透明だという御指摘が多々ございますので、今度は、改定案の 策定に至る過程において広く国民の意見を募集するということでございます。通称パブ コメと言っていますが、パブリックコメントを募集するということで、諮問と答申の間 をあけたらどうかというふうに考えております。余計なことですが、これをやりますと 事務局は非常に大変なのですが、このように指示をいただいております。  それで、募集しました後、仕事が順調にいけば2月〜3月、厚生労働大臣に対して診 療報酬点数の改定案を答申いたします。私ども作業部隊はこの2月〜3月の間、診療報 酬改定にかかわる大臣告示、保険局長通知、医療課長通知の準備と発出をするというの が全体のスケジュールでございます。  では、中医協で何を議論するのかと、わかったけれども何をやるのかということが総 −4−2で、これは非常に僣越でございますが、事務局の方で、過去の閣議決定ですと か、中医協で御議論されてまだ決着を見ていないものですとか、最近中医協の御議論の 中で出てきたものを私どもで勝手にピックアップして、こういったことが議論のたたき 台になるのかなと思って作った仮のものでございます。「案」というふうにちゃんと大 きく書いてありますので、これは決まったものではございません。内容は、この四角の 括弧は、医療技術の適正な評価とか、コストの適切な反映とか、患者視点の重視、こう いったものについては既に閣議等で出てきた文言をそこに据えてございます。中身もほ とんど今まで発表されたものを踏襲しておりまして、難易度、時間、技術力等を踏まえ た評価の検討ですとか、DPCの在り方の検討、それから、先ほど御議論いただきまし たが、慢性期入院医療における患者の特性等に応じた包括評価、それから、四角の2の 2、つまり、1ページの下に行きますと、入院医療の評価の在り方の検討ですとか、1 枚めくっていただきますと、これは既に出ておりますが、医療の質や安全の確保に関す るコストの評価、入院時食事療養費、そういったことをそれぞれ検討いただく。それか らもちろん歯科診療報酬の見直し、調剤報酬の見直し、それからIT化の推進のための 環境整備等々ございます。それから2ページの5でドクターフィーあるいはホスピタル フィーといったようなこと、あるいは介護保険との同時改定になりますので、介護保険 制度に係る改革、介護報酬改定との連携といったこと、大まかではございますが、こう いったことがたたき台として、今日準備をいたしました。もちろんこれはこれから御議 論いただいて中を決めていただければよろしいかと思っています。  あと、資料、総−4−3は、例えば平成16年度のときの答申書ですとか、審議報 告、今のたたき台の土台になりました「16年度診療報酬改定の基本方針」ですとか、 中医協の審議報告がつけてございますので、参考にしていただきたいと思います。  以上です。 ○土田会長  ありがとうございました。  それでは、ただいまの説明につきまして御意見、御質問等ございましたら、どうぞ。 ○勝村委員  2点あるのですけれども、まず、大きく「案」と書かれたものなのですけれども、四 角の2番の中の「1 疾病の特性等に応じた評価」の3つ目の丸ですけれども、救急医 療や小児医療に、非常に国民の不安が大きいという報道が随分なされているところです が、それに加えて、地域から産科をする医療機関がなくなっているとか、医療事故を繰 り返すリピーターと呼ばれる医師に非常に産科医が多いというような報道もなされてお るところです。少子化と言われる中、この社会の未来をつくっていく中で、医療という のは出産から始まるわけですけれども、非常にそこに不安があるという世論があるので はないかと感じているわけです。これは私個人としては非常に経済的な要因も深くかか わっていると考えているところでして、この問題を緊急に、厚労省としてはいろいろな 手を打って、何とか産科医療への信頼、安心を回復してほしいということをも、一国民 の立場から、先般のこの中医協総会の場でで要望したつもりなのですけれども、その 点、ここにぜひ言葉として入れていただきたいなという要望です。これ以上深く話しま すと、前回と同じ話になりますので、繰り返しませんけれども。  もう1点は、スケジュールの件で、諮問から答申までが時間が短かったということ で、パブコメを入れるということなのですけれども、そこに「広く国民」と書かかれて おります。従来、こういうことに関心があったのは医療機関の側だったのではないかと 思うのですけれども、もっと広く一般の国民の声を募集していくということであるなら ば、やはり診療報酬点数の中身が国民に伝わらないと議論に参加することができないと 思うわけです。通常の医療機関でいただく領収書、請求書等では、自分が診療報酬点数 表のどういう項目に該当したのかさえわからないので、点数を調べることもできない し、点数を調べるということも普通は非常に大変な作業になりますので、そういうもの を情報提供していくということをしないで国民の意見を聴くことはできないのではない か。それを情報提供していないのに国民の声を聴いたふりをするのは、ある種、ちょっ とやり方としてはおかしいのではないかということも感じます。  したがって、前回にやはりこのこともお願いしたわけですが、先ほどの「案」の方に 戻りますが、四角の3番の「患者の視点の重視」というところで、「患者への情報提供 の推進」とありますが、そこに、パブコメもしていこうということなので、今年度のパ ブコメには間に合わないかもしれませんけれども、患者への診療報酬点数の内容を含め た情報提供の推進というようなことをきちんと明記していただきたいと思うわけです。 これも必ず実現しないと、患者の価値観に合った診療報酬を実現するための議論さえ始 まらないというのが、私の立場で感じていることであって、以上の2点をこの「案」に つけ加えていただきたいなと思います。 ○土田会長  ありがとうございました。  これは事務局、いかがでしょうか。 ○事務局(麦谷医療課長)  これはあくまで今日「案」としてお示ししたもので、これから作っていく段階で、1 号側、2号側双方から、もちろん公益側も、御意見いただいてさらに作り直すというこ とで、それを出していただければ当然入る内容でございます。 ○土田会長  ありがとうございました。  ということですが、よろしいですね。 ○勝村委員  はい、入れていただけるということであれば。 ○土田会長  ほかに御意見、御質問等ございますでしょうか。 ○小島委員  とりあえず、今後の診療報酬改定に向けてのスケジュールと、それからそれに当たっ ての検討項目、たたき台という形で出していただきました。中医協スケジュール案で、 この最後のところに「診療報酬改定の結果の検証について検討」するという項目が、入 っています。前回の診療報酬改定の結果がどうなったかという評価、検証はぜひ必要で す。それに基づいて、今度の改定の検討をすべきです。これについては、昨年10月の 中医協の全員懇談会でまとめていただきました意見書の中にも、公益委員を中心に結果 の検証を行うというふうに入っていますので、ぜひお願いをしたいと思います。  それと、具体的な8月以降の診療報酬改定に向けての議論の進め方についてです。こ れまでは中医協が12月末に基本方針を作ってきましたが、今回は、医療保険部会とか 医療部会で基本方針について議論をするということになっております。中医協として、 基本方針が出るまで何もしないというわけにいきませんので、中医協は中医協で、前回 改正の結果の検証を踏まえて、前回やり残している検討課題や、今回のたたき台の項目 などについて8月以降、具体的に議論をしていくという作業等が必要ではないかと思い ます。  その基本方針の策定と具体的な項目についての検討を進めていくことをどんな兼ね合 いで考えているのかというのが質問です。 ○事務局(麦谷医療課長)  基本方針の質が同じか違うかという話ですが、全く中医協を制限するものは何もござ いませんので、その基本政策につきましてはここで御議論いただいて診療報酬改定に向 けて大まかな議論も細かな議論もしていただいて結構だと考えております。  また、例えば医療保険部会でしか議論できないようなことがございましたら、例えば 食事療養費を外すとか、そういう話はちょっとここではできませんので、そういう話は 医療保険部会になるかと思います。そういう意味での大まかな、あるいはもっと極端な ことを言いますと、例えば人間ドックをどうするかとか、そういう話になったら、ここ では議論できませんので、公的保険の範囲を決めるという話ですと中医協ののりを越え るかなと思います。そういった仕分けはあろうかと思いますが、ここでの御議論を制限 するものではございません。 ○土田会長  ほかにございますでしょうか。 ○小島委員  今の課長の説明で、医療保険部会とこの中医協の仕分け方については、理解をしま す。  今医療保険部会では来年度の医療保険制度の見直し、改革に向けて議論が進んでおり ます。来年は厚労省としては医療制度あるいは医療保険制度の改革、法律改正というも のを予定をしていますので、医療保険部会で議論されている医療保険制度の見直し、今 指摘されたような、食事をどうするかといったような見直しが入るとなると、それは来 年度の診療報酬の中にも当然影響してくると思います。来年の医療保険制度の見直しの 議論と診療報酬改定の議論がどうなるのかということです。 ○事務局(麦谷医療課長)  そこは非常に大きく影響はあります。健康保険法あるいはまさに社会保険医療協議会 法の改正とかを、あるとすれば、これは密接に影響してきますので、私どもとしては、 社会保障審議会の医療保険部会・医療部会での御議論は速やかに中医協にお伝えしよう と思っております。 ○土田会長  ほかにございますでしょうか。 ○対馬委員  スケジュールをお出しいただきまして、大きく言えば確かにこういうことだろうなと いうふうには思うのですけれども、今回これまでと違って、ここにも書いていますし、 また今御議論にもありましたけれども、医療保険部会とか医療部会の関係でありますと か、あるいは広く国民の意見を募集するのだといったこともありますし、またこの場で 上げ下げの議論をどこまでやるのかといったところもまたあると思うのです。そういう 意味では、今回初めて経験するといいますか、どういった形でやっていくのかというの が、いわば手探りのような格好になっていくのではないのかなと、こういう感じがしま すし、また、これはあくまで全体概要ですので、これはまさに「案」で大きな字で書い ていますけれども、この具体的な項目と縦横の言ってみればマトリックスみたいな格好 になってくるのだろうと、こういうふうに思うわけです。  そういう意味からすると、やはり前回も申しましたけれども、相当に厳しいスケジュ ールになるのだろうなと、こういうふうに思いますので、特に事務局の方には、時にこ の例えばスケジュール表なんかも、もう少し詳しいスケジュールというのでしょうか、 例えば月単位でありますとか、そういう節目節目あたりで、今度はこういう議論をする のだ、ということをしませんと、最後の最後でまとまった形でドンと出てくるというこ とになりますと消化不良に、我々の中でも下手するとそうなりかねませんし、また国民 の意見を聴くということになりますと、ますますそういったことが必要になってくるの だろうなと、こういうふうに思います。  また、もう1点、ちょっと気になっていますのは、2月〜3月、最終的に診療報酬点 数の改定案を諮問して恐らく答申すると、こういうことでしょうけれども、私ども前々 から言われていますのは、3月あたりに答申されたのでは、とてもではないけれども4 月1日には間に合わないのだと。実務的といいますか、特にシステムの関係があってと いうことで、前回のときにも、できれば1月末、遅くとも2月早々ぐらいには答えをも らわないと大変なのだという話が随分あったわけです。前回のときにも、DPC等々を めぐって、多少最終的な合意がおくれた面もあるのですけれども、それでも平成14年 に比べますと、1週間ほど早めて2月13日に合意がなされた。それから、このシステ ムの改定等に入っていったと、こういうことですので、恐らくこの3月と書いています けれども、それでは間に合わないのではないかということもございますので、そういっ たことを含めて、相当タイトなスケジュールになりますけれども、事務局の方でよく采 配しながら、目配りしながらやっていただきたいと、こういうふうに思います。 ○土田会長  ありがとうございました。  ほかにございますでしょうか。  ただいま事務局の方から、こういうスケジュールの案が出されまして皆さんから御意 見をいただいたわけでございますが、今回の改定につきましては、例年よりもスタート がおくれております。したがって、そういう意味からいってもスケジュールが非常にタ イトになっていくということは十分認識して議論を進めていかなければいけないという ふうに考えております。  それからもう1つ例年と違いますのは、先ほどから話が出ておりますように、中医協 改革における有識者会議の意見等々が出されております。ただ、これはあくまでもまだ 議論の最中でして、最終の意見が出ておりません。それから、それを踏まえて法改正等 が必要な場合もあります。さらにそれを踏まえて、社会保障審議会の方からの意見が出 てくるというような動きもあります。ただ、そういうことをあまり細かくしんしゃくし ておきますと、スケジュールがうまく進みませんので、基本的な立場としては、ここは こことして従来どおりきちんと議論を進めていくということを最優先して考えていきた い。それで、それに伴って有識者会議の意見や、あるいは社会保障審議会の意見が出て きた場合には、それはそれとして当然真摯に受けとめていくということで対応していき たいというふうに考えております。  したがって、非常にスケジュールがタイトな中で、あまり浮ついた議論ではなくて、 内容の詰まった議論を進めていきたいというふうに考えておりますので、どうぞ御協力 をお願いしたいというふうに思います。  ほかに御意見ございませんようでしたら、先ほど12時半と言いましたが、大分早め に終わることができました。どうもありがとうございました。  それでは、次回の日程等につきまして事務局から話がありましたら、どうぞお願いし ます。 ○事務局(麦谷医療課長)  次回は7月27日及び8月3日の開催を予定しておりますが、総会につきましては 27日はございませんで、8月3日を予定しております。それから、お盆は休みでござ いまして、8月はあと31日を予定しておりますので、7月27日、8月3日、31日 でございます。  以上です。 ○土田会長  どうもありがとうございました。  それでは、これで本日の総会を終わりにいたします。どうもありがとうございまし た。 【照会先】 厚生労働省保険局医療課企画法令第1係 代表 03−5253−1111(内線3288)