05/03/16 中央社会保険医療協議会調査実施小委員会平成17年3月16日議事録 05/03/16 中央社会保険医療協議会          第17回調査実施小委員会議事録 (1)日時  平成17年3月16日(水) 10:20〜10:38 (2)場所  霞が関東京會舘「ゴールドスタールーム」 (3)出席者 土田武史委員長 星野進保委員 村田幸子委員       対馬忠明委員 小島茂委員 宗岡広太郎委員 大内教正委員(代 花井)       松浦稔明委員 櫻井秀也委員 松原謙二委員 佐々英達委員       黒ア紀正委員 漆畑稔委員       <事務局>       中島審議官 麦谷医療課長 石原調査課長       堀江保険医療企画調査室長 小野数理企画官 他 (4)議題  第15回医療経済実態調査について (5)議事内容 ○土田小委員長  それでは、ただいまより第17回調査実施小委員会を開催させていただきます。  まず、委員の出欠状況について御報告いたします。  本日は、大内委員の代理として花井さんがお見えです。  なお、保険局長は、公務のため欠席させていただく旨の連絡を受けております。  それでは、議事に入らせていただきます。  本日も、前回に引き続きまして、医療経済実態調査につきまして御審議をお願いした いと思います。  前回まで医療経済実態調査につきましては3回にわたり御審議をいただきました。調 査の実施案及び調査票については、大枠を御了承いただいております。  本日は、事務局で用意していただきました調査要綱(案)、調査票(案)及び記入要 領(案)につきまして御確認をいただき、調査の内容を決定したいと思いますので、よ ろしくお願い申し上げます。  それでは、事務局より説明をお願いします。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長)  おはようございます。医療経済実態調査、本日4回目の議論ということでございまし て、よろしくお願いいたします。  実−1をごらんいただきたいと思います。先回、「医療経済実態調査(医療機関等調 査)の実施案」ということで御説明させていただいたところ、おおむね議論を反映され ているということであったかと存じますが、変更点が3カ所ほどございましたので、そ このところを中心に御説明させていただきたいと思います。  1ページ目をごらんいただきたいと思います。調査時期それから報告時期ということ でございまして、報告時期について速報を「最大限1月前倒しすることを目標に早める 」ということでございまして、本報告の方は18年度に報告することとし、ということ でございましたけれども、第1・四半期を目標に、それぐらいには報告してほしいとい うような御議論もございましたことから、「平成18年6月末までを目標に報告するこ ととし、速報で報告しない項目を中心にまとめ、次々回以降の診療報酬改定の審議に供 することとする。」と、このように改めさせていただいてございます。  以下は、調査客体、抽出率、それから2ページ目の調査内容、集計区分、それからあ と3ページ目と、変更はございません。  4ページ目をごらんいただきますと、今回本報告で取りまとめるというのを基本にし ているところの定点観測につきましての試行ということでございましたが、いわゆるあ る定点をずっと何年、何回もとっていくという形での定点観測というものではないとい う意味では、いわゆる「定点観測的な手法」ではないかということで、そこの用語を改 めさせていただいております。それから注のところで、一般病院についてだけでも、で きるだけ速報時に報告できるよう努力してほしいというお尋ねというか、御要望もござ いまして、そこにつきまして、「一般病院については、できるだけ速報時に報告できる よう努力する。」というふうに注書きさせていただいてございます。  それから、以下でございますが、「その他」というところで、病院会計準則の改正に 伴います調査票の見直しですとか、簡素化、それから有効回答率の向上といった内容 で、大体この実施案の案でございますけれども、修正させていただいているところでご ざいます。  実−2以下が、いわゆるフォーマルな形で、要綱として、言葉として落としたもので ございまして、先回の調査に、変更部分を直しながら盛り込んでございます。  それから、実−3−1をおあけいただきますと、これも前回御説明申し上げたところ でございますけれども、医療経済実態調査の病院調査票はこのようになってございます ということで、最初のページに、介護を実施していますか、していませんかといったよ うなところの組分けから入って、わかりやすい記入ができるように工夫をしたつもりで ございますということを申し上げたところでございます。  実−3−2が、病院調査票についての記載要領でございまして、やや細かでございま すけれども、この場に準備させていただいているところでございます。  実−3−3以下が、一般診療所、歯科診療所、保険薬局につきましての調査票と記入 要領でございます。詳細な説明は割愛させていただきます。  実−4をごらんいただきたいと思います。1枚紙でございます。いよいよこれで3月 末にかけまして、医療経済実態調査(医療機関等調査)の実施の方針が決定されました 後にはどうなりますかというものを、委員の皆様が概観できるように準備させていただ いたものでございまして、統計法に基づくところの諸手続などを3月末から始めていっ て、4月にかけて準備する。それから、そういったものの総務省の承認、これは先回で いきますと、もう5月末日ぐらいでございましたので、それを1カ月ぐらい早めるよう にして、準備の段階、調査月は6月ということで変わりはございませんけれども、準備 の段階でも少し落ちついて準備ができ、また調査票が送っていただいて医療機関の方々 にも御準備がしていただけるようにしているつもりございます。  6月に調査月、7月に回答期限とまいりまして、こちらの方に医療機関に対します回 答時期の注意喚起といったようなこと、これまではどちらかといいますと、期限が過ぎ た後に督促をするような形の仕方が多かったわけでございますけれども、それよりか は、まだ調査の月で間に合っているうちに、そろそろ作業を開始していただけますとあ りがたいですというようなことを含めまして、期限内の調査協力がしやすいような形で の御協力をお願いできるように努力したいと思っております。  それから、9月のところをごらんいただきますと、速報時の報告においては、原則、 9月末までに提出された回答を取り込む予定でございますということでございまして、 そういったところで、10月末あるいは11月初め、「最大限1月前倒し」といった速 報報告は可能になるように準備させていただきたいというふうに考えているものでござ います。  医療機関等調査につきましては、以上でございます。 ○事務局(小野数理企画官)  続きまして、保険者調査の案でございます。中医協実−5と実−6により説明申し上 げます。  まず、実−5の1ページ目は、要綱の本文でございます。その内容は、先週実施案と して説明申し上げたとおりでございます。例えば調査の種類としては、5にありますと おり、(1)決算事業状況に関する調査、(2)土地に関する調査、(3)直営保養所 ・保健会館に関する調査がございます。このうち、(1)の調査については、調査票に よるものでなく、各保険者から所管官庁への事業報告や決算報告などを利用させていた だくものでございます。  おめくりいただきまして別紙でございますが、決算事業状況に関する調査の調査事項 等をそれぞれの制度における用語に応じて掲げております。具体的には、収支状況のほ か被保険者数等の事業状況などでございます。  また、中医協実−6でございますが、これも先週ごらんいただいたものでございまし て、土地や直営保養所、保健会館について決算報告などでは得られない個所ごと、施設 ごとの情報を調査票として御報告いただくものでございます。  以上でございます。 ○土田小委員長  ありがとうございました。  それでは、ただいまの御説明に関しまして御意見、御質問等がございましたら、どう ぞ。 ○対馬委員  前回要望した点について取り入れられておりますので、その点はよろしいのですけれ ども、どうもこうやって改めて見ますと、またちょっと欲が出てまいりまして、実−1 の4ページ目の上の方の定点観測的な手法を用いた調査の試行について、「一般病院に ついては、できるだけ速報時に報告できるよう努力」いただくと、これは大変ありがた いのですけれども、そこに診療所をどれだけ比較対照できるかということはあるのでし ょうけれども、先般星野会長がお話しされたのは、もうチェックをして対象がわかれば 比較的簡単にできはしないかと、こういったこともございまして、もしここにまた記載 するというのは大変であれば、議事録に残しておいていただければ、一般病院は「報告 できるよう努力する」と、ここにしっかり書いていますけれども、診療所についても 「要望があった」というところを少し御検討いただければ大変ありがたいなと、こうい うふうに思います。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長)  先回の話の中でこのように記載させていただいたところでございますが、重ねてのお 話でございまして、御議論があったことを議事録にとめさせていただくということでご ざいますので、私の方からも「努力させていただくようにします」というふうに、議事 録に残させていただきたいと思います。 ○土田小委員長  どうもありがとうございます。  ほかにございましたら、どうぞ。よろしいでしょうか。 ○対馬委員  今回、随分改善が図られまして、特に1カ月前倒しでお出しいただけるよう努力いた だけるということで、大変前に進んだのかなと、こういうふうに思いますが、これだ け、今回4回にわたって議論もしてまいりましたし、また、この調査というのは膨大な 調査でございまして、エネルギーもコストも相当かかる、また、御協力いただくところ にも大変御負担をお願いするということだというふうに思いますので、上がってきたデ ータについては、できるだけこれを尊重しながら、私ども、これは1号側、2号側とい うことではないというふうに思いますけれども、そのデータをもとに実質的な議論をさ せていただきたい、こういうふうに思いますので、やや蛇足ではございますけれども、 申し上げておきたいというふうに思います。 ○土田小委員長  どうもありがとうございました。  ほかにございますでしょうか。 ○松浦委員  今対馬委員のおっしゃったことと全く同感でございます。出たデータは尊重していき たいと思います。 ○土田小委員長  ほかにございますでしょうか。 ○星野委員  今のお2人の御発言をさらにしっぽを引きずるような話なのですけれども、今回、ど ういうデータが我々委員の方にもあるのかなというのが随分認識されてきたものですか ら、今回の報告は報告で結構、これでお進めいただいて結構だと私は思うのですが、そ の後何か議論が起こったときに、ああ、あの実態調査でこんなことができないかなとい うようなことを、例えば来年の6月なり7月に思いついたときに、事務方が、委員会側 からこういうのを分析してもらえませんかという注文に快く引き受けていただけるよう なお約束をしていただけると特にありがたいと思いますので、よろしくお願いしたいと 思います。 ○土田小委員長  よろしいですか。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長)  先回、速報につきましてはこの形で出しますというのをかなり明示的にお出しさせて いただきまして、恐らく、この調査小委の一番の希望は、生きのいいデータを早く出し てほしいということだったと思いますので、そのようにさせていただこうというふうに 思っております。  それで、かつ本報告につきましては、もう従前のように速報値と確定値といった取扱 いはしないことにいたしましたものですから、そこの部分の作業は少しセーブさせてい ただいて、むしろこういった資料でというような御要請があればそれに応じていきたい というふうに考えております。 ○土田小委員長  よろしいでしょうか。 ○星野委員  よろしくお願いします。 ○土田小委員長  ほかにございますでしょうか。  ほかに御意見がないようでしたら、医療経済実態調査につきましては、本案をもって 実施することとして、この後30日ですが、開催されます総会に御報告しまして、了承 を得たいと思いますが、よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○土田小委員長  どうもありがとうございます。  また、事務局におきましては、総会で了承をいただいて、早速総務省協議など具体的 な準備に入ることになります。調整の過程で調査票や記入要領に軽微な修正が生じる場 合も考えられますが、そうした際の取扱いにつきましては、基本的に私の方で調整を受 けることといたしまして、それでなお皆様の御審議が必要だという判断が出てまいりま した際には、皆様に御相談するということにさせていただきたいと思いますが、よろし いでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○土田小委員長  どうもありがとうございます。  それでは、本日の調査実施小委員会はこれで閉会させていただきます。どうもありが とうございました。 【照会先】  厚生労働省保険局医療課 保険医療企画調査室  代表 03−5253−1111(内線3287)