05/03/09 中央社会保険医療協議会調査実施小委員会平成17年3月9日議事録 05/03/09 中央社会保険医療協議会          第16回調査実施小委員会議事録 (1)日時  平成17年3月9日(水) 9:58〜10:35 (2)場所  霞が関東京會舘「ゴールドスタールーム」 (3)出席者 土田武史委員長 星野進保委員 村田幸子委員       対馬忠明委員 小島茂委員 宗岡広太郎委員 大内教正委員       松浦稔明委員(代 矢野) 櫻井秀也委員 松原謙二委員 佐々英達委員       黒ア紀正委員 漆畑稔委員       <事務局>       水田保険局長 麦谷医療課長 石原調査課長       堀江保険医療企画調査室長 小野数理企画官 他 (4)議題  第15回医療経済実態調査について (5)議事内容 ○土田小委員長  それでは、ただいまより第16回調査実施小委員会を開催いたします。  最初に、委員の出欠状況について報告いたします。  今日は、松浦委員の代理として、矢野さんがお見えです。それから、櫻井委員は5分 ほど遅れるという連絡を受けております。時間ですので、これから議事に入らせていた だきたいと思います。  今日は、前回に引き続きまして、医療経済実態調査について御審議をお願いいたしま す。本日は、前回の御議論を踏まえ、より具体的な議論を行うために、事務局よりたた き台として、調査の実施案と調査票の変更案を中心に資料が提出されております。最初 に事務局より説明を受けまして、その上で方向性を決定したいと考えております。それ では、よろしくお願いします。  事務局より報告をお願いします。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長)  おはようございます。  この医療経済実態調査の設計についての議論も本日3回目になろうかというふうに考 えております。まず、実施案ということで、大きな流れを見ていただく形で、実−1を おあけいただきたいと思います。医療経済実態調査につきまして、以下の基本的な考え 方に沿って行うこととしてはどうかということで、論点を整理させていただいておりま す。やや大部にもわたりますので、主な点を中心にお話しさせていただきたいと思いま す。  まず、調査時期は17年6月。それから1の(2)といたしまして報告時期、中医協 の委員の皆様方の御意見もございまして、調査結果の速報時期を最大限1カ月前倒しを することを目標に早める。それから、また、速報時の報告に際しましては、これまで速 報値を公表していた取り扱いを改めまして、最終の数値で報告をするということにさせ ていただいております。それから、本報告は、18年度に行うこととし、速報で報告し ない項目を中心にまとめ、次々回以降の診療報酬改定の審議に供することとしますとい うことでございます。  「2.調査客体及び抽出率」。(2)のところをごらんいただきますと、先回から御 議論いただきました地域医療支援病院等につきまして、特別の抽出率、2分の1を用い るのではなく、5分の1の抽出で行うこととするということでございます。  2ページをお願いいたします。(1)収入・費用関係ということでございまして、病 院調査票につきまして、給与の調査において、医師・歯科医師、これを合わせて調査し ておりますが、これを区別して調査することとします。それから、職種別に賞与を把握 するための調査項目を加える、こういうことで行わせていただきたいと考えてございま す。  それから、(2)の設備関係でございますけれども、これは基本的には、様式、記載 要領の関係でございまして、歯科診療所・保険薬局につきまして、一般診療所と同様の 記載要領に合わせまして、回答しやすい形にしようとするものでございます。  それから、(3)租税公課、借入金関係でございますけれども、こちらも項目の移し かえのようなものが中心になってございますので、ちょっと省略させていただきたいと 思います。  3ページに入っていただきまして、「4.集計区分」。介護保険事業に係る収入の有 無に着目した集計ということでございまして、この資料の最後の6ページに、いつもい つもで、同じ表で恐縮でございますが、「医療経済実態調査(医療機関等調査)の集計 イメージ図」というものが描いてございます。ここでAというのが介護保険収入に係る 収入のない医療機関の集計、これがこれまでの改定に際しましての分析などに中心的に 使われているものでございます。それから、介護保険事業を実施している医療機関も合 わせましての集計ということのうち、その介護部分を取り除いた部分とA集計を足した もの、これをB集計と呼んでおります。それから、介護事業に係る収入のある医療機関 の介護の部分も含めて、全体として集計をしているものをC集計と呼んでいるというこ とでございましたが、3ページの方にお戻りいただきまして、速報はA集計を中心でと いうことでございましたが、C集計もできるだけ速報の際に間に合わせて出すようにと いう御指示でございますので、A集計及びC集計を報告することとしますということに してございます。B集計は、収入の面におきましては介護収入、医業収入が明確に分け られるわけでございますけれども、費用の面においての按分みたいなものが、これはあ くまで計算の中でのことになりますので、やや複雑でございますし、集計にもややそこ で時間がかかった点もございますものですから、B集計に係るものにつきましては本報 告で報告するというふうに整理させていただいてございます。  それから(2)でございますが、歯科診療所・保険薬局でございますが、こちらにつき ましては、介護保険事業に係る収入は極めて限定的であるということもございまして、 いわゆるC集計に一本化して速報のときから報告をすると、こういうことにさせていた だいてございます。  3ページの下の方の(2)医療機関の機能に着目した集計、こういったくくりで報告 が見ていただけるようにもなるということを申し上げているものでございまして、抽出 率、2分の1から5分の1に変更した部分もございますものですから、前回との比較も うまくやりながら、ごらんいただけるようにしたいと考えてございます。  4ページの(3)その他の集計・分析ということでございますが、(1)は先ほどの調 査項目と重複いたします。  (2)でございますが、医療機関における借入金の状況につきまして、これは前回の調 査から始めた調査でございますけれども、1回やってみて少し使いづらい部分もござい ましてということで、新規に発生した借入金も追加して集計を行うこととさせていただ きたいということでございます。  (3)はよろしゅうございます。  (4)でございます。一般病院等の収支状況につきまして、いわゆる平均値だけではな くて、分布(バラツキ)といった観点も踏まえた分析が可能なようにするようにしたい ということでございます。  (5)でございますが、定点観測調査につきまして、試行として、前回の調査対象とな った幾つかの医療機関をとっておいて、それを次回も調査させていただくことなどによ りまして、試行的に定点観測調査を行い、本報告の際にまとめ、報告させていただきた いということでございます。  (6)でございますが、回答時期別、7月分、8月分、9月分といったような着目をし て、どのように収支状況なりその有効回答状況が違うのかといったことも一度調査をし てみてはどうかという御提案がございまして、これにつきましても、本報告で取りまと めることとさせていただきたいということでございます。  それから、「5.その他」ということで、病院会計準則の改正に伴います調査票の見 直しということでございますが、この医療経済実態調査、病院会計準則自体で申し上げ ますと、医療機関がいかに金融機関からの融資などを受けやすくするかといった観点か ら、透明性なり説明能力を高めるような形での会計準則の変更がなされているものだと 理解してございますが、医療経済実態調査においては、あくまでストックというよりは フロー、その年の収支がどうだというところに中心があるものでございまして、そこの 部分で医療機関なりの負担を過度に増大させるのもどうかというようなこともございま して、前回調査との継続性を重視し、回答する医療機関の事務負担を増大させないよう に配慮しつつ、新病院会計準則におきます損益計算書の科目に極力合わせ、費用科目の 配列についても同様とするといったようなことを挙げさせていただいてございます。  4ページの一番下でございますが、従来、費用について、人件費あるいは給与費とい うのを最初にしておりましたけれども、「材料費」といった科目を設けて、まず費用の 最初に材料費が置かれるようにするといったような内容など、若干の整理をさせていた だいているところでございます。  5ページをおあけいただきますと、調査については回答率を上げるという観点から も、できるだけ回答しやすい調査であることが必要ではないかという観点から、簡素化 という要請がございまして、ここに「廃止項目例」ということで、現在地での開業年 月、管理者の年齢・性別、それから、これは歯科診療所について先回御要請がございま して調査をいたしましたが、もう1回調査いたしましたので、1週間の表示診療時間の 状況といったものにつきまして、今回は簡素化させていただきたいというふうに考えて ございます。  それから、先回につきましては、「医業外収入」というのと「介護外収入」というの がございまして、それも「その他の収入」ということで一本化させていただきたいとい うふうに考えてございます。  それから(3)といたしまして、これはC集計を中心にするというふうに申し上げたと ころでございますが、歯科診療所及び保険薬局につきましては、C集計を中心といたし ますことから、相当の簡素化が図られる、記入欄の削除が可能になっておるということ でございます。というのは、B集計をしないで済むからという意味でございます。  それから(4)でございますけれども、薬剤関係調査は廃止する、こういうことでござ います。  それから、(3)有効回答率の向上方策ということでございまして、ホームページを 利用しました電子媒体による調査票の回答などの検討も進める。従前は、例えば調査票 をなくした方とか、もう何か汚してしまった方などがもう一回欲しいといったような場 合に、ホームページから調査票を打ち出しをすることができるというような対応をして おったわけでございますけれども、少し工夫をさせていただいて、何らかの回答なども 可能になるようにできればなというふうに考えてございます。もう少し検討させていた だければと思います。  それから、有効率・回答率の向上方策としまして、また診療側の関係団体におかれま しては、御協力をいただきまして、調査を進めてまいりたいというふうに考えてござい ます。  続きまして、調査票の方をごらんいただきまして、少し簡潔に御説明させていただき たいと思います。  実−2−1で、病院調査票が出てございます。こういった形で調査をさせていただき たいというふうに考えているものでございます。  1ページをおあけいただきますと、「調査票のご記入について」というページがござ います。これは、いわゆる介護保険事業の関係につきまして、今までは一本の、一つの 調査票があって、その途中途中に介護保険事業を実施されている方についてはここは御 回答くださいというようなものがまじったような調査票になっておったわけでございま すけれども、むしろ介護保険事業がある・なしで分けて調査票を見ていただく方が回答 しやすいかなと、ちょっと工夫をさせていただきまして、このようにさせていただいて いるところでございます。  あとは、細かには、またゆっくりごらんいただくことも可能かと思いますが、主なと ころだけ申し上げますと、8ページのところをごらんいただきますと、今まで給与とい ったところに、いわゆる給料の部分だけが載っていたわけでございますけれども、その 右側に「賞与(年間支給額の1/12)」といった項目を足し合わせてございます。こ この関係で少し項目数としては増えてございます。  というようなもので、そのあとは資産だとか負債だとか、そういったものが続いてい る感じになります。  それから、11ページのところをごらんいただきますと、こちらも、借入金のところ で、返済金だけではなく、新規の借入金が幾らになったかというところだけ加えさせて いただいているところでございます。  以上が病院調査票でございまして、同じように、実−2−2として診療所、その後、 2−3、2−4として歯科診療所、保険薬局と続きます。  そして、実−3という資料をごらんいただきたいと思います。これは、今回ちょっと 新しく用意させていただいたものでございまして、むしろこの調査をする段階で、どう いった項目が報告の時期に見ていただけるのかというのをあらかじめごらんいただい て、御理解を共通にし、そのときのまた御議論に結びつけやすくしていただけるように しようとする趣旨で準備させていただいているものでございます。  それで、この表紙にありますように、速報とそれから本報告、それぞれの集計イメー ジといったもので、速報を中心に整理させていただいておりますけれども、1ページお あけいただきますと、「速報の集計イメージ」、「病院・一般診療所の集計」、これは A集計が中心でございますと、こういうことでさせていただいてございます。  2ページ以下に、これは項目でございまして、配列などは多少後で病院会計準則の先 ほどのお話し申し上げましたようなことを中心に整理もさせていただこうかとは思いま すけれども、15年のものは左に並んでおりまして、17年のところにこれを入れます と金額の伸びなどがすっと入っていく、そういう格好のものを2ページから準備させて いただいているところでございます。このように見ていただけたらというふうに思いま す。これがいわゆる収支のところでございます。  8ページをごらんいただきますと、「歯科診療所・保険薬局の集計」、これはいわゆ るC集計ですということでございまして、そこは9ページをあけていただきますと、介 護収入にはどんなものがありましたといったようなものも入るような体裁になってござ います。  それから、11ページをごらんいただきますと、「参考資料1」となってございま す。これは、これまで速報時、あるいは速報の後に特別集計といったような形で中医協 の方に御報告させていただいたもののようなものを中心に、あるいは少し本報告で行っ ていたものも加えまして、こういったものがごらんいただけるように準備させていただ きたいというものでございまして、特に最初の機能別のもの、ここは今までどおりに比 較的新しい項目も多少加えてございますけれども、今までのものを見ていただいたもの と思っていただければと思います。  16ページをごらんいただきますと、「一般病院における職種別の平均給与月額の推 移」というところがございます。これも速報のときに、従前までは、特別集計などで出 させていただいているわけでございますけれども、医師・歯科医師の欄が今度分かれる ようになってございますというのを御確認いただくのが1つ。  それから、17年6月というところにつきましては、平均給与月額((1))と、それ から賞与((2))と、こういうふうになってございまして、ここで、月給だけでなく賞 与も見ていただけます。そして、(1)+(2)というのが一番右に書いてございますけれど も、いわゆる年収の12分の1に当たるものもここで見ていただけるようになりまし て、例えば法人なりの形態によりますところの賞与の取り扱いの違いなども勘案ができ るというように見てございます。  それから、21ページをごらんいただきますと、借入金の関係につきまして、当期借 入金、それから元本、借入返済金、こういった形での整理をさせていただこうかという ふうに考えてございます。それで、こちら部分の借入金については、年単位の方が一般 には見やすいという御指摘もございますものですから、そのようにさせていただこうか というふうに考えてございます。  それから、24ページをごらんいただきますと、「参考資料2」といたしまして、 「病院・一般診療所の集計」、C集計ですというものを、できるだけこれも間に合わせ るように準備させていただくということでございまして、前回も参考資料という形で出 しておりますので、そのように位置づけてございます。  それから、31ページをごらんいただきたいと思います。「本報告の集計イメージ」 というものでございまして、年を改めましてから報告をさせていただく際のものでござ いまして、項目的には見ていただければと思いますけれども、そこの注1、注2のとこ ろを見ていただきますと、注1のところに、病院・一般診療所の集計についてはB集計 を含めますということを明記してございます。それから注2の方でございますけれど も、定点観測におきます収支状況の集計もここでさせていただきたいということでござ います。それから回答時期、7月、8月、9月に着目しました収支状況及び有効回答施 設数の状況につきましても、ここで本報告として出させていただきたいということでご ざいます。  あとはどんな項目があるのかと、つぶさに項目を見ればこういうことでございますと いうものが出ているものでございます。  以上が、医療機関等調査につきましての実施案及びその調査報告書等の説明でござい ます。  では、保険者調査の方にかわらせていただきます。 ○事務局(小野数理企画官)  続きまして、保険者調査でございます。中医協実−4によりより説明申し上げます。 これは、調査の実施方法についての基本的考え方の案でございます。その内容は前回調 査と同様でございますので、簡単に説明申し上げます。  調査の対象は、すべての医療保険者で、調査の時期は、医療機関等調査と同じでござ います。調査の種類でございますが、各保険者から所管官庁への事業報告や決算報告を 利用させていただくもの、調査票を提出していただくものの2種類の方法により実施す るものです。  2ページから3ページにかけまして、調査票の様式をつけてございます。土地関係と 建物関係の2種類でございますが、いずれも前回調査と同様でございまして、事業報告 などでは得られない、箇所ごと、施設ごとの情報として、面積、帳簿価格などを御報告 いただくものとなっております。  以上が、今回調査の実施案でございます。 ○土田小委員長  ありがとうございました。  今回の調査につきましては、まず1つは回答率をいかにして高めていくかということ と、2つ目は報告の時期を早めるということ、それから3つ目には調査結果が診療報酬 改定に役立つという、3点の改善を目指していろいろと案を練ってきたわけでございま すけれども、ただいま報告いただいた内容で大体の調査実施要領とそれから調査票がほ ぼ固まったというふうに考えております。  今事務局の方から御説明いただきましたことにつきまして御質問あるいは意見等ござ いましたら、どうぞお願いいたします。 ○対馬委員  これまでの意見なり議論を踏まえてよく整理いただいたのかなと、おおむねこれでい いのかなというふうに思うのですけれども、ちょっと2つほど要望があるのですが、1 つは、いずれもこの実−1に関連するのですが、報告時期、1ページ目の真ん中の上の ところに、「速報時期を最大1月前倒し」ということで御努力いただけるのでありがた いのですが、その次の本報告の方なのですが、「平成18年度にすることとし」という ことですが、18年度ということであれば4月から3月までということになり、特に今 回は、今年に入ってからの報告だったわけですね。それで、これはちょっと問題ではな いかということを申し上げたので、もう少し時期を限定して、例えば平成18年度の第 1・四期をめどにするというようなことぐらい踏み込まないと、速報との関係で、ちょ っといかがなものかなと、これが1点目の要望でございます。  それからもう1点ですが、4ページ目の真ん中あたりにございますけれども、(5)の 定点観測。これは星野会長の方からも、定点観測とはちょっと違うというようなことも あったので、表現は私はこだわりませんけれども、例えば「定点観測調査の試行」では ないような感じもするのです。「定点観測的な手法」というのでしょうか、「考え方」 というのでしょうか。ただ、問題はその定義の問題ではなくて、本報告ということで確 かに難しいという話も聞きましたし、前回も本報告でという説明を受けているのです が、もう半歩頑張っていただいて、速報段階で、これはすべてでなくても結構です、多 少粗くても結構ですけれども、病院・診療所、こういったものについて、速報段階で何 とか御努力願えないのかなと。やってみましたけれども、確報といいますか、本報告段 階までは一切わかりませんというのもちょっといかがなものかなということで、何とか もう一踏ん張り御努力願えないかなと、この2点でございます。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長)  今のまず第1目の本報告の時期で、私もちょっと今説明をしていて、18年度、うう んといって、緩いかなという気もしましたので。  今対馬委員のおっしゃられたのは、第1・四半期というふうにおっしゃられたのでし ょうか。 ○対馬委員  そうです。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長)  第1・四半期、4〜6という感じですね。4〜6かどうか、また準備もし、また、今 回私の感覚で申し上げますと、本報告を出すというものが、言ってみますれば、その次 の議論につなげる資料ですという関係も強いものですから、本報告で必ずしも一つ一つ ではなくてもいいような気もしていて、また追加というのもあってもいいのかと思いま すので、そういうことも申し上げた上で、大体その第1・四半期に行えるように努力し たいと考えております。  それから、定点観測の方は、速報をできるだけ早くするというところにかなりウエー トを置いている部分がございまして、少し頭もすっきりさせながら作業をしたいなとい う願いを持って、それ以外のものは後ろにというふうに、基本的な整理をさせていただ いておりますので、できましたら御理解をちょうだいしたいところなのですけれども、 前回も申し上げましたが、まさにこの「1月前倒し」どうのというのも、少し努力して まいりますという声明で、どれだけの、それまでの日々の手続といいますか、作業がと いうものが、具体性がまだない、やや乏しいものもございますものですから……。簡単 に申し上げますと、また調査をしながら、御相談しながら出せるものであれば出してい く、こんな感じにして、ただ、宿題としては言われましたということを十分認識して取 り組みたいと思います。 ○松原委員  定点調査の件でございますが、最終データを出すときに、やはり開業したてであった り病院を建て直してすぐですと、かなりバイアスがかかりますので、データ処理のとき にはそのあたりは削除していただいて、定常状態のものについてデータが出るようにし ていただきたく存じます。 ○土田小委員長  ただいまの件、よろしいですか。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長)  今のお話、十分注意してやりたいと思います。いずれにいたしましても、この中医協 の御審議の中で大きな議論があったわけでございまして、医療経済実態調査というの は、まさに無作為調査というのを中心にするものだというお話があって、いや、そうは 言うものの、定点観測もちょっとしてみたらば、またそれが大体傾向が一緒なのかどう かという話もわかるかどうかみたいな、やや、まさに試行的なところもございますもの ですから……、いや、だからといってどうということもないのですけれども、そういう 重きを、軸をきちっと通常の調査に置きつつ、そういったあたりも注意しながら進めて まいりたいと思っています。 ○星野委員  事務方の方がいっぱいよく知っているのだと思うので、私ごときが言うのはあれなの ですけれども、定点調査でやるとすると、前回御回答いただいたお医者さん方と今回い ただけるお医者さん方が合うということが、一番、そこがポイントだと思うのです。そ うすると、前回調査の方には、また調査対象に当たってしまったら特別のマークをシー トにしておいてもらって、パーッとそれがリトリーバル、引き出せるようになっていれ ば、そんなに大作業ではないのではないかなという気がするのですけれどもね。要する に、照合が難しいのだと思うのです。全く印のない膨大な資料を探し合わせるのは、ア ルバイトの女の子を何人雇ってもなかなか難しいけれども、母票というか、もとのとこ ろにちゃんとリトリーバルできるような穴をくっつけておいてピーッとやれば、あっと いう間できてしまうのではないかなと思うのですが、どうでしょうか。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長)  努力いたします。 ○星野委員  よろしくお願いします。細かいことを言って申し訳ないのですけれども、そういうこ とがつい気になるのです。 ○対馬委員  お答えとしてはそれでいいのですが、次回またこの調査実施小委員会があるのでしょ うかね。もしあるとするのであれば、先ほど申し上げました「平成18年度の第1・四 半期をめどに」というようなことも書いていただければと思いますし、また、今御議論 のこの試行のところ、これも義務づけではなくて「努力する」というお答えどおりのこ とをお書きいただければ大変ありがたいなと、こういうふうに思うのですけれども。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長)  大分来週の話に近づいているようですけれども、次回のときには、こういった実施案 というものより、一つ、こういう要綱でしますとかいうようなもので出そうと思いま す。しかし、お話でもございますものですから、この実施案なるものというのをもう少 しバージョンアップしまして、まさに御確認いただけるような形で準備したいと思いま す。 ○土田小委員長  それでは、よろしくお願いします。  ほかにございましたら、どうぞ。 ○星野委員  もしなければ。 ○土田小委員長  どうぞ。 ○星野委員  今回、こういう格好で御検討いただきまして、私、実は3回目でございまして、13 年の改定と15年の改定と、今度いよいよ17年の改定の基礎調査ということで、3回 目経験させていただいて、1回目は、右も左もわからないでそのまま聞いていた感じな のですけれども、2回目はかなり興味を持ったのですが、3回比較してみると、今回は かなり一生懸命事務方はやってくださって、方向性がかなりすっきりした調査になった ように思うのです。したがいまして、その点の御努力は大変感謝したいと思いますし、 今後とも一生懸命やっていただきたいと思いますし、同時に、せっかくこういうふうに いい設計をしていただいたから、丹念にまたフォローアップできるように、結局、調査 結果がどのくらい役に立つかということが勝負でございますので、また、そういうこれ からの事後の努力もひとつよろしくこの際お願いしたいと思います。ともかくも大変御 努力いただいたことにまず感謝したいというふうに思います。 ○土田小委員長  ありがとうございました。  僕の方からちょっと1つ確認したいことがあります。申し訳ございません。5ページ の例の「電子媒体による調査票の回答などの検討を進める」ということで、わかるよう で、もう一つはっきりしたいなというところがありまして、これは前回までは破損した ようなものをもう一回それからプリントアウトするというようなことの説明があったの ですが、これは今回は、この電子媒体を使って回答もできるようにするということまで 踏み込んでいるのでしょうか、ちょっと確認したいのですが。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長)  お答え申し上げます。  少し検討が遅れている部分でもございまして、もう少し詰めたいと思うのですけれど も、ただ、前回までは調査票をとるところまでしかできませんでした。そこを例えばe メールのような形で御回答いただく方法が可能かどうかというようなことで、それぐら いであれば、ホームページの設計にそれほどの時間がかかるものではないと考えており まして、それぐらいできるかどうか。ただし、そこには医療機関の皆様の大事なプライ バシーが入っているわけでございまして、そこの安全性みたいなものも考えてやらなけ ればいけないというふうに考えてございます。  それでもう1つ、一般の皆様からしますと、例えばホームページをあけて、個々の医 療機関だけにお渡ししています番号なりパスワードみたいなものを入れていただくとあ る画面にアクセスができて、そこに数字さえ入れていけば、例えば何か電報を出すとき とか、マイレージカードか何かの更新をするときのようにやって送ろうとすると、埋め てないところがあるとピキッとやって、御確認くださいと言って、いや、ここが漏れて いますとかいうようなふうになると一番いいようにも思えるのですが、ただ、医療経済 実態調査の実際といいますか、中身を見てみますと、どうも1日とか何時間とかで回答 できるような内容でないというようなことでございまして、事務長さんなりが多少書く 最初の事務をされて院長先生なり理事長先生なりにお見せしてということになるのかも しませんが、それにしても、1週間ぐらいはどうも時間はかかっているのではないかと いうような話もお聞きしますと、何かそういうものを貯蔵していくようなところまでや るというのは私は消極的でございまして、お互いに簡単にできる範囲で、安全に簡便に できる方法があれば検討したいというぐらいの話でございます。 ○土田小委員長  わかりました。どうもありがとうございました。  ほかにございますでしょうか。  ほかに御意見がないようでしたら、調査実施案及び調査票の変更案などについては了 解したいと思いますが、よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○土田小委員長  それでは、この件につきましては、この辺で終了にしたいと思います。  今後のスケジュールについてでございますけれども、この医療経済実態調査の内容に つきましては今月中に固める必要がございますので、今月中にもう一度調査小委員会を 開催して、調査の要綱(案)や調査票(案)などを一括して最終的に御確認をお願いし たいと思います。  そういうふうに進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○土田小委員長  どうもありがとうございます。  それでは本日の小委員会はこの辺で終了したいと思います。  次回の日程につきましては事務局の方で何かございましたら、どうぞお願いいたしま す。 ○事務局(堀江保険医療企画調査室長)  ありがとうございました。  次回の調査実施小委につきましては、1週間後、3月16日の午前中に開催させてい ただきたいと考えてございます。場所につきましては追って御連絡させていただきたい ということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○土田小委員長  どうもありがとうございました。  それでは、これで終わりにします。 【照会先】  厚生労働省保険局医療課 保険医療企画調査室  代表 03−5253−1111(内線3287)