資料5

製品群No. 1
 
ワークシートNo. 1
かぜ薬(内用)

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
解熱鎮痛成分 アスピリン アスピリン末岩城、バイアスピリン 中枢性の解熱鎮痛作用、抗リウマチ作用   クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、血小板凝集抑制作用薬・血栓溶解薬(出血傾向の可能性)、糖尿病用薬(低血糖の可能性)、メトトレキサート(汎血球減少の可能性)、バルプロ酸ナトリウム(振せんの可能性)、フェニトイン(総フェニトイン濃度は低下しても非結合型フェニトイン濃度は低下しない)、アセタゾラミド(嗜眠、錯乱等、代謝性アシドーシスの可能性)、副腎皮質ホルモン(サリチル酸中毒の可能性)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、β遮断薬(β遮断薬の作用減弱)、ニトログリセリン(ニトログリセリンの作用の減弱)、尿排泄促進薬(尿排泄促進薬の作用減弱)、乳酸ナトリウム(本剤の作用減弱)、非ステロイド性解熱鎮痛消炎薬(出血及び腎機能低下)、他の消炎鎮痛薬 頻度不明(喘息発作の誘発、肝障害、黄疸、出血、再生不良性貧血) 頻度不明(ショック、アナフィラキシー様症状、SJ症候群、Lyell症候群) 頻度不明(耳鳴、難聴、めまい、頭痛、興奮、食欲不振、胸やけ、胃痛、悪心、嘔吐、消化管出血、肝障害、腎障害、過呼吸、代謝性アシドーシス、低血糖、血液障害)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 頻度不明
(過敏症)
  本剤又はサリチル酸系製剤過敏症既往歴、消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、アスピリン喘息又は既往歴、出血傾向、出産予定日12週以内、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、アルコール常飲者、術後1週間以内、妊婦又は妊娠の可能性、過敏症既往歴、気管支喘息、高齢者、小児、手術前、授乳婦、消耗性疾患、感染症合併者 感染症の不顕性化 原因療法でなく対症療法 1日4.5gまで 過量により、重度の過呼吸、呼吸性アルカローシス、代謝性アルカローシス、痙攣、昏睡、呼吸不全等 急性疾患に用いる場合:長期服用原則回避、慢性疾患に長期投与する場合は定期的な臨床検査(尿、血液、肝機能など)、不妊?   適応(1):通常,成人にはアスピリンとして,1回0.5〜1.5g,1日1.0〜4.5gを経口投与する。なお,年齢,疾患,症状により適宜増減する。ただし,上記の最高量までとする。適応
(2):通常,成人にはアスピリンとして,1回0.5〜1.5gを頓用する。なお,年齢,症状により適宜増減する。ただし,原則として1日2回までとし,1日最大4.5gを限度とする。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。高齢者は少量から
(1)慢性関節リウマチ,リウマチ熱,変形性関節症,強直性脊椎炎,関節周囲炎,結合織炎,術後疼痛,歯痛,症候性神経痛,関節痛,腰痛症,筋肉痛,捻挫痛,打撲痛,痛風による痛み,頭痛,月経痛、(2)下記疾患の解熱・鎮痛:急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
アセトアミノフェン カロナール 視床下部の体温中枢に作用し、熱放散を増大させ解熱作用を示す。また、体温中枢に関与しているプロスタグランジン合成阻害はアスピリンと同程度とされているが、末梢におけるプロスタグランジンの阻害はアスピリンに比べて極めて弱い   リチウム製剤(類薬でリチウム中毒の発現の可能性)、チアジド系利尿薬(類薬利尿作用の減弱の可能性)、アルコール(アルコール多飲常用者肝不全)、他の消炎鎮痛薬 頻度不明(喘息発作の誘発、肝障害、黄疸) 頻度不明(ショック、アナフィラキシー様症状、SJ症候群、Lyell症候群) 0.1〜5%(悪心、嘔吐、食欲不振)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却、0.1%未満(血液障害) 頻度不明(チアノーゼ、過敏症)   消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、小児、高齢者、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 感染症の不顕性化 原因療法でなく対症療法 急性疾患の場合:1日最大1.5gまで 過量により肝、腎、心筋の壊死 急性上気道炎:長期服用原則回避、フェナセチンの長期・大量による間質性腎炎、血色素異常の発現、腫瘍発生の可能性、不妊?   効能・効果(1)通常,成人にはアセトアミノフェンとして1 回0.3 〜0.5g,1 日0.9 〜 1.5g(錠200 : 4.5 〜 7.5 錠,錠300 : 3 〜 5 錠)を経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。効能・効果(2)の場合 通常,成人にはアセトアミノフェンとして,1 回0.3〜 0.5g を頓用する。なお,年齢,症状により適宜増減する。ただし,原則として1日2回までとし,1 日最大1.5g(錠200 : 7.5 錠,錠300 : 5 錠)を限度とする。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。高齢者では少量から 1.頭痛,耳痛,症候性神経痛,腰痛症,筋肉痛,打撲痛,捻挫痛,月経痛,分娩後痛,がんによる疼痛,歯痛,歯科治療後の疼痛2. 下記疾患の解熱・鎮痛:急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
イソプロピルアンチピリン ヨシピリン アンチピリン、アミノピリンと同様な解熱鎮痛作用。中枢性の作用。     0.1%未満(黄疸群、再生不良性貧血、無顆粒細胞症) 0.1%未満(ショック、SJ症候群・Lyell症候) 0.1%未満(肝機能検査値異常、腎障害、貧血、血小板減少)、0.1〜5%未満(胃痛、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、頭痛) 0.1〜5%未満(過敏症)   本剤又はピラゾロン系過敏症既往歴 本人又は家族のアレルギー体質、肝障害、腎障害、血液障害、高齢者、妊婦又は妊娠の可能性     調剤薬で上限設定なし   長期服用原則回避、不妊?   解熱鎮痛薬の調剤。高齢者では減量 解熱鎮痛薬の調剤
解熱鎮痛成分  イブブロフェン ブルフェン アスピリンの10倍以上の抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用 ジドブジン(血友患者で出血傾向の増強) クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、アスピリン製剤(アスピリンの血小板凝集抑制作用を減弱)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、タクロリムス(急性腎不全)、ニューキノロン系抗菌薬(類薬で痙攣)、メトトレキサート(メトトレキサートの作用増強)、コレスチラミン(本剤血中濃度の低下)、他の消炎鎮痛薬 頻度不明(消化性潰瘍、胃腸出血、潰瘍性大腸炎、急性腎不全、ネフローゼ症候群、肝機能障害、黄疸、再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少) 頻度不明(ショックSJ症候群、Lyell症候群、無菌性髄膜炎(特にSLE,MCTDの患者)) 0.1〜5%未満(食欲不振、嘔気、嘔吐、胃部不快感、腹痛、消化不良、下痢、頭痛、眠気、めまい、不眠、浮腫)、0.1%未満(口渇、口内炎、腹部膨満感、便秘、肝機能検査値異常、霧視等の視覚異常、血圧上昇、動悸、倦怠感、発熱)、頻度不明(紫斑,喘息発作の誘発,難聴、耳鳴、味覚異常、抑うつ、血圧低下、鼻出血、血小板機能低下、黄疸)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 0.1〜5%未満(過敏症(発疹、紫斑、喘息発作の誘発))   消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、重篤な高血圧、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴、ジドブジン投与中、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、SLE、MCTD、潰瘍性大腸炎、クローン氏病、高齢者、小児、授乳婦、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 感染症の不顕性化 原因療法でなく対症療法 1日600mgまで   急性疾患に用いる場合:長期服用原則回避、慢性疾患に長期投与する場合は定期的な臨床検査(尿、血液、肝機能など)、不妊?   適応1:1日量600mgを3回に分けて経口投与する。小児は、5〜7歳 1日量 200〜300mg、8〜10歳 1日量 300〜400mg、11〜15歳 1日量 400〜600mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。適応2:1日量600mgを3回に分けて経口投与する。小児は、5〜7歳 1日量 200〜300mg、8〜10歳 1日量 300〜400mg、11〜15歳 1日量 400〜600mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。適応3:1回量200mgを頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大600mgを限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。高齢者は少量から。 1.慢性関節リウマチ、関節痛及び関節炎、神経痛及び神経炎、背腰痛、頸腕症候群、子宮付属器炎、月経困難症、紅斑(結節性紅斑、多形滲出性紅斑、遠心性環状紅斑)2.手術並びに外傷後の消炎・鎮痛3.急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
サリチルアミド サリチルアミドイワキ 中枢性の鎮痛作用、抗リウマチ作用   クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、他の消炎鎮痛薬     5%以上又は頻度不明(耳鳴、難聴、めまい、血小板機能低下(出血時間延長)、食欲不振、胸焼け、胃痛、悪心、嘔吐)、0.1〜5%未満(消化管潰瘍の悪化、長期・大量:過呼吸、貧血、腎障害、肝障害)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 5%以上又は頻度不明(過敏症(発疹、浮腫、喘息発作等))   消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴、原則禁忌:15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 適応禁忌の既往歴またはその重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、高齢者、小児、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 感染症の不顕性化 原因療法でなく対症療法 1日6gまで 長期・大量投与で過呼吸、貧血、腎障害、肝障害 急性疾患:長期服用原則回避、不妊?   1回1〜2g、1日3〜6g、適宜増減、高齢者は少量から 解熱鎮痛薬の調剤
解熱鎮痛成分 エテンザミド エテンザミド岩城 鎮痛解熱作用。抗ヒアルロニダーゼ作用、抗滲出性作用。   クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、他の消炎鎮痛薬     5%以上又は頻度不明(耳鳴、難聴、めまい、血小板機能低下(出血時間延長)、食欲不振、胸焼け、胃痛、悪心、嘔吐)、0.1〜5%未満(消化管潰瘍の悪化、長期・大量:過呼吸、貧血、腎障害、肝障害)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 5%以上又は頻度不明(過敏症(発疹、浮腫、喘息発作等))   消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、高齢者、小児、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 感染症の不顕性化 原因療法でなく対症療法 調剤薬で上限設定なし 長期・大量投与で過呼吸、貧血、腎障害、肝障害 急性疾患:長期服用原則回避、不妊?   解熱鎮痛薬の調剤、高齢者は少量から 解熱鎮痛薬の調剤
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェンヒドラミン ベナ錠 抗ヒスタミン作用:
H1受容体に対しヒスタミンと競合的に拮抗することにより作用をあらわす。
ヒスタミン遊離抑制作用:
  アルコール・中枢神経抑制剤・MAO阻害剤(中枢神経抑制作用が増強)、抗コリン作用を有する薬剤(抗コリン作用が増強)     頻度不明(口渇、悪心・嘔吐、下痢、めまい、倦怠感、神経過敏、頭痛、眠気) 自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明
(過敏症)
  緑内障(悪化)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(悪化) 授乳中の婦人、未熟児、新生児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者             塩酸ジフェンヒドラミンとして、通常成人1回30〜50mg(3〜5錠)を1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹、皮膚炎)、枯草熱、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、急性鼻炎、春季カタルに伴うそう痒
フマル酸クレマスチン タベジール タベジールはベンツヒドリルエーテル系に属する抗ヒスタミン剤で、持続的な抗ヒスタミン作用を有し、アレルギー症状を除去あるいは軽減する。抗ヒスタミン作用を示す用量では、鎮静作用(サル)、抗コリン作用(モルモット回腸、in vitro)、抗セロトニン作用(ラット子宮、in vitro)及び抗アドレナリン作用(イヌ)は弱い。   中枢神経抑制剤・アルコール(中枢神経抑制作用が増強)、抗コリン剤・MAO阻害剤(抗コリン作用が増強) 痙攣・興奮(頻度不明)、 肝機能障害・黄疸(頻度不明)   5%以上又は頻度不明(眠気、AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、LDH、γ-GTPの上昇、0.1〜5%未満(頭重、倦怠感)、0.1〜5%未満(悪心、嘔吐、口渇、食欲不振)、0.1%未満(下痢) 自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分に対し過敏症の既往歴、緑内障(悪化)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(悪化)、狭窄性消化性潰瘍又は幽門十二指腸閉塞(悪化)、 授乳中の婦人 てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、乳児・幼児(痙攣・興奮の副作用に特に注意)、高齢者       過量により、中枢神経抑制、興奮、口渇、瞳孔散大、潮紅、胃腸症状等。     通常成人1日量クレマスチンとして2mgを朝晩2回に分けて経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。高齢者では減量するなど注意が必要
アレルギー性皮膚疾患(蕁麻疹、湿疹、皮膚炎、そう痒症)、アレルギー性鼻炎
マレイン酸カルビノキサミン なし                                    
d-マレイン酸クロルフェニラミン ポララミン錠2mg 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),眠気を催すことがあるので自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(緑内障の増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(症状の増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
鎮咳成分 臭化水素酸デキストロメトルファン メジコン錠15mg 臭化水素酸デキストロメトルファンは,延髄にある咳中枢に直接作用し,咳反射を抑制することにより鎮咳作用を示す。 MAO阻害剤(痙攣,反射亢進,異常高熱,昏睡等を発症)   呼吸抑制(0.1%未満)   5%以上又は頻度不明(眠気)、0.1%〜5%未満(頭痛、めまい、悪心、嘔吐、食欲不振、便秘、腹痛)、0.1%未満(不快、不眠等、口渇、おくび等)自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分に対し過敏症、MAO阻害剤投与中(臨床症状として痙攣,反射亢進,異常高熱,昏睡等を発症) 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児             通常,成人には臭化水素酸デキストロメトルファンとして1回15〜30mgを1日1〜4回経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。高齢者では減量するなど注意が必要
下記疾患に伴う咳嗽
感冒,急性気管支炎,慢性気管支炎,気管支拡張症,肺炎,肺結核,上気道炎(咽喉頭炎,鼻カタル)
気管支造影術及び気管支鏡検査時の咳嗽
ヒベンズ酸チペピジン アスベリン錠 延髄の咳中枢を抑制し咳の感受性を低下させることにより鎮咳作用を示すとともに、気管支腺分泌を亢進し気道粘膜線毛上皮運動を亢進することにより去痰作用を示す。       咳嗽・腹痛・嘔吐発疹・呼吸困難等を伴うアナフィラキシー様症状(頻度不明) 0.1〜5%未満(眠気、不眠、眩暈、食欲不振、便秘、口渇、胃部不快感、膨満感、軟便、下痢、悪心)、頻度不明(腹痛、興奮) 0.1〜5%未満(過敏症)   本剤の成分に対し過敏症の既往歴 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       過量で眠気、めまい、興奮、譫妄、見当識障害、意識障害、精神錯乱等があらわれることがある。     通常成人には、ヒベンズ酸チペピジンとして1日66.5〜132.9mg(クエン酸チペピジン60〜120mg相当量)を3回に分割経口投与する。小児には、ヒベンズ酸チペピジンとして1日1歳未満5.54〜22.1mg(同5〜20mg相当量)、1歳以上3歳未満11.1〜27.7mg(同10〜25mg相当量)、3歳以上6歳未満16.6〜44.3mg(同15〜40mg相当量)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。高齢者では減量するなど注意必要。
下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
感冒、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺炎、肺結核、気管支拡張症
リン酸ジヒドロコデイン リン酸ジヒドロコデイン100%「タナベ」 モルヒネと極めて類似した化学構造と薬理作用を有するが、作用の強さはモルヒネとコデインの中間に位置し、鎮咳作用量や鎮痛作用はコデインより強い。コデインと同様、主として鎮咳の目的で使用される。   中枢神経抑制剤・三環系抗うつ剤・吸入麻酔剤・MAO阻害剤・β遮断剤・アルコール(呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡)、クマリン系抗凝血剤(抗凝血作用が増強)、抗コリン作動性薬剤(麻痺性イレウスに至る重篤な便秘又は尿貯留が起こるおそれ) 薬物依存(頻度不明)、呼吸抑制(頻度不明)、錯乱(頻度不明)、無気肺・気管支痙攣・喉頭浮腫(頻度不明)、炎症性腸疾患の患者に投与した場合 麻酔性イレウス・中毒性巨大結腸(頻度不明)   頻度不明(不整脈、 血圧変動、顔面潮紅、眠気、 眩暈、視調節障害、 発汗、悪心、 嘔吐、便秘、排尿障害),自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明
(過敏症)
  重篤な呼吸抑制(増強)、気管支喘息発作中(気道分泌を妨げる)、重篤な肝障害(昏睡に陥ることがある)、慢性肺疾患に続発する心不全(呼吸抑制や循環不全を増強)、痙攣状態(脊髄の刺激効果)、急性アルコール中毒(呼吸抑制を増強)、アヘンアルカロイドに対し過敏症、出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれ)、細菌性下痢(治療期間の延長をきたすおそれ) 心機能障害、呼吸機能障害、肝・腎機能障害、脳に器質的障害、ショック状態、代謝性アシドーシス、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症、薬物依存の既往歴、高齢者、新生児、乳児、衰弱者、前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿管手術術後、器質的幽門狭窄、麻痺性イレウス、最近消化管手術、痙攣の既往歴、胆嚢障害及び胆石、重篤な炎症性腸疾患、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、分娩前、分娩時 細菌性下痢     過量で呼吸抑制、 意識不明、痙攣、 錯乱、 血圧低下、 重篤な脱力感、 重篤なめまい、 嗜眠、 心拍数の減少、神経過敏、 不安、 縮瞳、 皮膚冷感等を起こすことがある。 連用により薬物依存。連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止で退薬症候。   通常成人には、1回10mg、1日30mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に、生理機能の低下している高齢者・新生児・乳児では、呼吸抑制の感受性が高いため、低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。 各種呼吸器疾患における鎮咳・鎮静
疼痛時における鎮痛
激しい下痢症状の改善
去たん成分 dl−塩酸メチルエフェドリン dl−塩酸メチルエフェドリン散 アドレナリン作動性の気管支拡張作用と中枢性鎮咳作用を示す。 カテコールアミン製剤(不整脈、場合によっては心停止を起こす) MAO阻害剤・甲状腺製剤(作用が増強)、キサンチン誘導体・ステロイド剤・利尿剤(血清カリウム値が低下) β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下   頻度不明(熱感)、0.1〜5%未満(心悸亢進、顔面蒼白等、頭痛、不眠、めまい、眠気、神経過敏、疲労等、悪心、食欲不振、腹部膨満感等、口渇) 頻度不明(過敏症)、   カテコールアミン製剤を投与中(不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれ) 甲状腺機能亢進症、高血圧症、心疾患、糖尿病、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、小児等、重症喘息(血清カリウム低下)       過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある     dl-塩酸メチルエフェドリンとして、通常成人1回25〜50mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う咳嗽
気管支喘息、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
蕁麻疹、湿疹
グアイフェネシン フストジル末/フストジル錠 (共通の添付文書) なお、フストジル錠 は後発医薬品 鎮咳作用、気管腺分泌促進作用:         頻度不明(食欲不振、悪心)、0.1〜5%未満(胃部不快感)       高齢者             グアイフェネシンとして、通常成人1日300〜900mgを分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
その他の成分 グアヤコールスホン酸カリウム なし                                    
  無水カフェイン 無水カフェイン「エビス」 大脳皮質を中心に中枢神経系を興奮、脳幹網様体の賦活系の刺激により知覚が鋭敏となり精神機能を亢進する。また、脳細動脈に直接作用して脳血管を収縮させ、その抵抗性を増加して脳血流量を減少する。   キサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)、MAO阻害剤 (頻脈、血圧上昇等)、シメチジン (過度の中枢神経刺激作用)             胃潰瘍又はその既往歴、心疾患、緑内障、高齢者、妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦       [大量・過量投与]消化器症状(悪心、嘔吐等)、循環器症状(不整脈、血圧上昇等)、精神神経症状(振せん、痙攣、昏睡、虚脱、眩暈、不眠、不安)、呼吸器症状(呼吸促進、呼吸麻痺等)、瞳孔散大などの増悪を起こすことがある。 妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には長期連用を避けること。   通常成人1回0.1〜0.3gを1日2〜3回経口投与する。なお、年齢、体重により適宜増減する。 一般的に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。 ねむけ、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)



製品群No. 3
 
ワークシートNo.2
解熱鎮痛薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
解熱鎮痛成分 アスピリン アスピリン末岩城、バイアスピリン 中枢性の解熱鎮痛作用、抗リウマチ作用   クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、血小板凝集抑制作用薬・血栓溶解薬(出血傾向の可能性)、糖尿病用薬(低血糖の可能性)、メトトレキサート(汎血球減少の可能性)、バルプロ酸ナトリウム(振せんの可能性)、フェニトイン(総フェニトイン濃度は低下しても非結合型フェニトイン濃度は低下しない)、アセタゾラミド(嗜眠、錯乱等、代謝性アシドーシスの可能性)、副腎皮質ホルモン(サリチル酸中毒の可能性)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、β遮断薬(β遮断薬の作用減弱)、ニトログリセリン(ニトログリセリンの作用の減弱)、尿排泄促進薬(尿排泄促進薬の作用減弱)、乳酸ナトリウム(本剤の作用減弱)、非ステロイド性解熱鎮痛消炎薬(出血及び腎機能低下)、他の消炎鎮痛薬 頻度不明(喘息発作の誘発、肝障害、黄疸、出血、再生不良性貧血) 頻度不明(ショック、アナフィラキシー様症状、SJ症候群、Lyell症候群) 頻度不明(耳鳴、難聴、めまい、頭痛、興奮、食欲不振、胸やけ、胃痛、悪心、嘔吐、消化管出血、肝障害、腎障害、過呼吸、代謝性アシドーシス、低血糖、血液障害)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 頻度不明
(過敏症)
  本剤又はサリチル酸系製剤過敏症既往歴、消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、アスピリン喘息又は既往歴、出血傾向、出産予定日12週以内、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、アルコール常飲者、術後1週間以内、妊婦又は妊娠の可能性、過敏症既往歴、気管支喘息、高齢者、小児、手術前、授乳婦、消耗性疾患、感染症合併者 感染症の不顕性化 原因療法でなく対症療法 1日4.5gまで 過量により、重度の過呼吸、呼吸性アルカローシス、代謝性アルカローシス、痙攣、昏睡、呼吸不全等 急性疾患に用いる場合:長期服用原則回避、慢性疾患に長期投与する場合は定期的な臨床検査(尿、血液、肝機能など)、不妊?   適応(1):通常,成人にはアスピリンとして,1回0.5〜1.5g,1日1.0〜4.5gを経口投与する。なお,年齢,疾患,症状により適宜増減する。ただし,上記の最高量までとする。
適応(2):通常,成人にはアスピリンとして,1回0.5〜1.5gを頓用する。なお,年齢,症状により適宜増減する。ただし,原則として1日2回までとし,1日最大4.5gを限度とする。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。高齢者は少量から
(1)慢性関節リウマチ,リウマチ熱,変形性関節症,強直性脊椎炎,関節周囲炎,結合織炎,術後疼痛,歯痛,症候性神経痛,関節痛,腰痛症,筋肉痛,捻挫痛,打撲痛,痛風による痛み,頭痛,月経痛、(2)下記疾患の解熱・鎮痛:急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
アセトアミノフェン カロナール 視床下部の体温中枢に作用し、熱放散を増大させ解熱作用を示す。また、体温中枢に関与しているプロスタグランジン合成阻害はアスピリンと同程度とされているが、末梢におけるプロスタグランジンの阻害はアスピリンに比べて極めて弱い   リチウム製剤(類薬でリチウム中毒の発現の可能性)、チアジド系利尿薬(類薬利尿作用の減弱の可能性)、アルコール(アルコール多飲常用者肝不全)、他の消炎鎮痛薬 頻度不明(喘息発作の誘発、肝障害、黄疸) 頻度不明(ショック、アナフィラキシー様症状、SJ症候群、Lyell症候群) 0.1〜5%(悪心、嘔吐、食欲不振)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却、0.1%未満(血液障害) 頻度不明(チアノーゼ、過敏症)   消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、小児、高齢者、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 感染症の不顕性化 原因療法でなく対症療法 急性疾患の場合:1日最大1.5gまで 過量により肝、腎、心筋の壊死 急性上気道炎:長期服用原則回避、フェナセチンの長期・大量による間質性腎炎、血色素異常の発現、腫瘍発生の可能性、不妊?   効能・効果(1)通常,成人にはアセトアミノフェンとして1 回0.3 〜0.5g,1 日0.9 〜 1.5g(錠200 : 4.5 〜 7.5 錠,錠300 : 3 〜 5 錠)を経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。効能・効果(2)の場合 通常,成人にはアセトアミノフェンとして,1 回0.3〜 0.5g を頓用する。なお,年齢,症状により適宜増減する。ただし,原則として1日2回までとし,1 日最大1.5g(錠200 : 7.5 錠,錠300 : 5 錠)を限度とする。また,空腹時の投与は避けさせることが望ましい。高齢者では少量から 1.頭痛,耳痛,症候性神経痛,腰痛症,筋肉痛,打撲痛,捻挫痛,月経痛,分娩後痛,がんによる疼痛,歯痛,歯科治療後の疼痛2. 下記疾患の解熱・鎮痛:急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
イソプロピルアンチピリン ヨシピリン アンチピリン、アミノピリンと同様な解熱鎮痛作用。中枢性の作用。     0.1%未満(黄疸、再生不良性貧血、無顆粒細胞症) 0.1%未満(ショック、SJ症候群・Lyell症候群) 0.1%未満(肝機能検査値異常、腎障害、貧血、血小板減少)、0.1〜5%未満(胃痛、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、頭痛) 0.1〜5%未満(過敏症)、   本剤又はピラゾロン系過敏症既往歴 本人又は家族のアレルギー体質、肝障害、腎障害、血液障害、高齢者、妊婦又は妊娠の可能性     調剤薬で上限設定なし   長期服用原則回避、不妊?   解熱鎮痛薬の調剤。高齢者では減量 解熱鎮痛薬の調剤
解熱鎮痛成分  イブブロフェン ブルフェン アスピリンの10倍以上の抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用 ジドブジン(血友患者で出血傾向の増強) クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、アスピリン製剤(アスピリンの血小板凝集抑制作用を減弱)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、タクロリムス(急性腎不全)、ニューキノロン系抗菌薬(類薬で痙攣)、メトトレキサート(メトトレキサートの作用増強)、コレスチラミン(本剤血中濃度の低下)、他の消炎鎮痛薬 頻度不明(消化性潰瘍、胃腸出血、潰瘍性大腸炎、急性腎不全、ネフローゼ症候群、肝機能障害、黄疸、再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少) 頻度不明(ショック、SJ症候群、Lyell症候群、無菌性髄膜炎(特にSLE,MCTDの患者)) 0.1〜5%未満(食欲不振、嘔気、嘔吐、胃部不快感、腹痛、消化不良、下痢、頭痛、眠気、めまい、不眠、浮腫)、0.1%未満(口渇、口内炎、腹部膨満感、便秘、肝機能検査値異常、霧視等の視覚異常、血圧上昇、動悸、倦怠感、発熱)、頻度不明(紫斑,喘息発作の誘発,難聴、耳鳴、味覚異常、抑うつ、血圧低下、鼻出血、血小板機能低下、黄疸)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 0.1〜5%未満(過敏症(発疹、紫斑、喘息発作の誘発))   消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、重篤な高血圧、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴、ジドブジン投与中、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、SLE、MCTD、潰瘍性大腸炎、クローン氏病、高齢者、小児、授乳婦、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 感染症の不顕性化 原因療法でなく対症療法 1日600mgまで   急性疾患に用いる場合:長期服用原則回避、慢性疾患に長期投与する場合は定期的な臨床検査(尿、血液、肝機能など)、不妊?   適応1:1日量600mgを3回に分けて経口投与する。小児は、5〜7歳 1日量 200〜300mg、8〜10歳 1日量 300〜400mg、11〜15歳 1日量 400〜600mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。適応2:1日量600mgを3回に分けて経口投与する。小児は、5〜7歳 1日量 200〜300mg、8〜10歳 1日量 300〜400mg、11〜15歳 1日量 400〜600mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。適応3:1回量200mgを頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大600mgを限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。高齢者は少量から。 1.慢性関節リウマチ、関節痛及び関節炎、神経痛及び神経炎、背腰痛、頸腕症候群、子宮付属器炎、月経困難症、紅斑(結節性紅斑、多形滲出性紅斑、遠心性環状紅斑)2.手術並びに外傷後の消炎・鎮痛3.急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
エテンザミド エテンザミド岩城 鎮痛解熱作用。抗ヒアルロニダーゼ作用、抗滲出性作用。   クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、他の消炎鎮痛薬     5%以上又は頻度不明(耳鳴、難聴、めまい、血小板機能低下(出血時間延長)、食欲不振、胸焼け、胃痛、悪心、嘔吐)、0.1〜5%未満(消化管潰瘍の悪化)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 5%以上又は頻度不明(過敏症(発疹、浮腫、喘息発作等))   消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、高齢者、小児、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 感染症の不顕性化 原因療法でなく対症療法 調剤薬で上限設定なし 長期・大量投与で過呼吸、貧血、腎障害、肝障害 急性疾患:長期服用原則回避、不妊?   解熱鎮痛薬の調剤、高齢者は少量から 解熱鎮痛薬の調剤
鎮静催眠成分 アリルイソプロピルアセチル尿素 なし                                    
鎮静催眠成分 ブロムワレリル尿素 ブロバリン 催眠・鎮静作用     頻度不明:依存性   頻度不明(悪心、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、ふらつき、知覚異常、難聴、興奮、運動失調、抑うつ、構音障害、発熱)、本剤過敏症、自動車等の運転注意(眠気) 頻度不明
(過敏症)
あり   肝障害、腎障害、高齢者、虚弱者、呼吸機能低下者、小児、妊婦又は妊娠の可能性       過量投与で急性中毒症状として中枢神経症状(四肢の不全麻痺、深部反射消失、呼吸抑制等)、覚醒後に幻視、全身痙攣発作、神経炎、神経痛等 連用で薬物依存(大量・連用中の急激な減量または中止で禁断症状)   不眠症:1日1回0.5〜0.8g、就寝前または就寝時経口投与。不安緊張状態の鎮静:1日0.6〜1.0g、3回分服。適宜増減。高齢者では少量から 不眠症、不安緊張状態の鎮静
制酸成分 合成ケイ酸アルミニウム アルミワイス     テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱)、他の併用薬剤(他の併用薬剤の吸収・排泄に影響)     頻度不明(便秘、長期投与:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症)     透析療法中 腎障害、便秘、リン酸塩低下者         長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症      
合成ヒドロタルサイト サモールN 制酸作用、抗ペプシン作用、抗潰瘍作用   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱)、他の併用薬剤(他の併用薬剤の吸収・排泄に影響)、大量の牛乳、カルシウム製剤(ミルク・アルカリ症候群) 頻度不明(長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症)   頻度不明(下痢、軟便、食欲不振、口渇、長期大量投与:高マグネシウム血症)     透析療法中 腎障害、心障害、下痢、高マグネシウム血症、リン酸塩の欠乏者、高齢者         長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、長期大量投与時:高マグネシウム血症   1回0.5〜1.0g、3〜4回症状が起こりやすい時間に合わせて、食後又は食間(必要な場合は就寝前)に経口投与 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、急性胃炎、慢性胃炎における制酸
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム メタスタミン 制酸作用、抗潰瘍作用   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱)     頻度不明(悪心、嘔吐、便秘、下痢、口渇、長期大量投与:高マグネシウム血症、長期投与:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症) かゆみ   透析療法中 腎障害、心障害、高マグネシウム血症、リン酸塩低下者、高齢者         長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、長期大量投与時:高マグネシウム血症   1日1.5〜4g、3〜4回分服。適宜増減。高齢者では減量 次の疾患における制酸作用と症状の改善:胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常
その他の成分 無水カフェイン 無水カフェイン「エビス」 大脳皮質を中心に中枢神経系を興奮、脳幹網様体の賦活系の刺激により知覚が鋭敏となり精神機能を亢進する。また、脳細動脈に直接作用して脳血管を収縮させ、その抵抗性を増加して脳血流量を減少する。   キサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)、MAO阻害剤 (頻脈、血圧上昇等)、シメチジン (過度の中枢神経刺激作用)             胃潰瘍又はその既往歴、心疾患、緑内障、高齢者、妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦       [大量・過量投与]消化器症状(悪心、嘔吐等)、循環器症状(不整脈、血圧上昇等)、精神神経症状(振せん、痙攣、昏睡、虚脱、眩暈、不眠、不安)、呼吸器症状(呼吸促進、呼吸麻痺等)、瞳孔散大などの増悪を起こすことがある。 妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には長期連用を避けること。   通常成人1回0.1〜0.3gを1日2〜3回経口投与する。なお、年齢、体重により適宜増減する。 一般的に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。 ねむけ、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)



製品群No. 4
 
ワークシートNo.3
催眠鎮静薬

リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
塩酸ジフェンヒドラミン ベナ錠 抗ヒスタミン作用:
H1受容体に対しヒスタミンと競合的に拮抗することにより作用をあらわす。
ヒスタミン遊離抑制作用:
  アルコール・中枢神経抑制剤・MAO阻害剤(中枢神経抑制作用が増強)、抗コリン作用を有する薬剤(抗コリン作用が増強)     頻度不明(口渇、悪心・嘔吐、下痢、めまい、倦怠感、神経過敏、頭痛、眠気) 自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明
(過敏症)
  緑内障(悪化)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(悪化) 授乳中の婦人、未熟児、新生児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者             塩酸ジフェンヒドラミンとして、通常成人1回30〜50mg(3〜5錠)を1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹、皮膚炎)、枯草熱、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、急性鼻炎、春季カタルに伴うそう痒



製品群No. 5
 
ワークシートNo.4
眠気防止薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
中枢神経興奮成分  カフェイン カフェイン純正 大脳皮質を中心に中枢神経系を興奮、脳幹網様体の賦活系の刺激により知覚が鋭敏となり精神機能を亢進する。また、脳細動脈に直接作用して脳血管を収縮させ、その抵抗性を増加して脳血流量を減少する。   キサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)、MAO阻害剤 (頻脈、血圧上昇等)、シメチジン (過度の中枢神経刺激作用)     頻度不明(大量投与:振せん、不整脈、虚脱、めまい、不眠、不安、瞳孔散大)       胃潰瘍又はその既往歴、心疾患、緑内障、高齢者、妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦       [大量・過量投与]消化器症状(悪心、嘔吐等)、循環器症状(不整脈、血圧上昇等)、精神神経症状(振せん、痙攣、昏睡、虚脱、眩暈、不眠、不安)、呼吸器症状(呼吸促進、呼吸麻痺等)、瞳孔散大などの増悪を起こすことがある。 妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には長期連用を避けること。   通常成人1回0.1〜0.3gを1日2〜3回経口投与する。なお、年齢、体重により適宜増減する。 一般的に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。 ねむけ、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)
無水カフェイン 無水カフェイン「エビス」 大脳皮質を中心に中枢神経系を興奮、脳幹網様体の賦活系の刺激により知覚が鋭敏となり精神機能を亢進する。また、脳細動脈に直接作用して脳血管を収縮させ、その抵抗性を増加して脳血流量を減少する。   キサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)、MAO阻害剤 (頻脈、血圧上昇等)、シメチジン (過度の中枢神経刺激作用)     頻度不明(大量投与:振せん、不整脈、虚脱、めまい、不眠、不安、瞳孔散大)       胃潰瘍又はその既往歴、心疾患、緑内障、高齢者、妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦       [大量・過量投与]消化器症状(悪心、嘔吐等)、循環器症状(不整脈、血圧上昇等)、精神神経症状(振せん、痙攣、昏睡、虚脱、眩暈、不眠、不安)、呼吸器症状(呼吸促進、呼吸麻痺等)、瞳孔散大などの増悪を起こすことがある。 妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には長期連用を避けること。   通常成人1回0.1〜0.3gを1日2〜3回経口投与する。なお、年齢、体重により適宜増減する。 一般的に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。 ねむけ、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)
ビタミン成分 ビタミンB1 塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」/塩酸チアミン散1%「ホエイ」 ビタミンB1はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用を現す。ピルピン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のαケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与。トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与           頻度不明
(過敏症)
              ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常、成人には塩酸チアミンとして、1回1〜10mgを1日1〜3回経口投与する。
塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」:1回1〜10g、1日1〜3回経口投与
塩酸チアミン散1%「ホエイ」:1回0.1〜1g、1日1〜3回経口投与
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
2. ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時等)
3. ウェルニッケ脳炎
4. 脚気衝心
5. 下記疾患のうち、ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害
〔5.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。〕
ビタミン成分 ビタミンB2 ハイボン錠20mg コレステロール上昇抑制作用
家兎に酪酸リボフラビンを投与すると,ラノリン−綿実油投与による血清コレステロール値の上昇を抑制した.
        0.1〜5%未満(下痢,悪心・嘔吐,胃膨満,腹部膨満)、0.1%未満(胃不快感,食欲不振)                 高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.   酪酸リボフラビンとして,通常,成人1日5〜20mgを2〜3回に分割経口投与する.
高コレステロール血症には,通常,成人1日60〜120mgを2〜3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
・高コレステロール血症

・ビタミンB2欠乏症の予防及び治療.

・下記疾患のうち,ビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合.
口角炎,口唇炎,舌炎,脂漏性湿疹,結膜炎,びまん性表層角膜炎

・ビタミンB2の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,はげしい肉体労働時等).

高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.
ビタミン成分 ビタミンB6 アデロキシン錠 体内でリン酸ピリドキサールとなり、細胞・ミトコンドリア内におけるB6酵素群の補酵素として生体のたん白質・アミノ酸代謝の中心的役割を果たす。γ−アミノ酪酸の生成や各種のアミン類(アドレナリン、ノルアドレナリン、5−ヒドロキシトリプタミン等)の生成に不可欠である。脂質代謝との関係も認められている。   レボドパ (レボドパの作用を減弱)     頻度不明(長期・大量投与:手足のしびれ、知覚異常等) 頻度不明(光線過敏症)     高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、新生児、乳幼児、小児等       長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常 ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される疾患(口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常
  塩酸ピリドキシンとして、通常成人1日10〜100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。高齢者では減量。 ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド、サイクロセリン、ペニシラミン)
ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血、ビタミンB6依存性痙攣、アミノ酸代謝異常など)
下記疾患のうちビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害(宿酔)
ビタミン成分 ビタミンB12 メチコバール錠250μg/メチコバール錠500μg メコバラミンは、生体内補酵素型ビタミンB12の1種であり、ホモシステインからメチオニンを合成するメチオニン合成酵素の補酵素として働き、メチル基転位反応に重要な役割を果たす。
神経細胞内小器官へよく移行し、核酸・蛋白合成を促進する作用
軸索内輸送、軸索再生の促進する作用
髄鞘形成(リン脂質合成)の促進する作用
シナプス伝達の遅延、神経伝達物質の減少を回復する作用
を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、悪心・嘔吐、下痢) 0.1%未満(過敏症)     水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者(長期大量)         水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたる大量投与は避けることが望ましい。本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠250μg
通常、成人は1日6錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

錠500μg
通常、成人は1日3錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたって大量に投与することは避けることが望ましい。
末梢性神経障害



製品群No.6
 
ワークシートNo.5
鎮うん薬(乗物酔防止薬,つわり用薬を含む)

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェニドール セファドール錠 椎骨脳底動脈の循環改善、前庭神経路の調整作用、眼振抑制作用         0.1〜5%未満(浮動感・不安定感,頭痛・頭重感等,発疹・蕁麻疹等,口渇,食欲不振,胃・腹部不快感,胸やけ,悪心・嘔吐,胃痛等,傾眠,動悸,顔面熱感,口内違和感),
0.1%未満[(幻覚,散瞳等,肝機能異常(GOT、GPT、AI-Pの上昇等),排尿困難],
頻度不明(錯乱)
    重篤な腎機能障害(副作用発現),本剤に過敏症の既往歴 緑内障,薬疹・蕁麻疹等の既往歴、前立腺肥大等尿路に閉塞性疾患、胃腸管閉塞,、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者   嘔吐症状(他の薬物の過量投与にもとづく中毒・腸閉塞・脳腫瘍等)を不顕性化         1回25〜50mg、1日3回経口投与。
高齢者では減量。
内耳障害にもとづくめまい
塩酸メクリジン                                      
サリチル酸ジフェンヒドラミン ベナ錠、サリチル酸塩がないので、塩酸ジフェンヒドラミンを使用 抗ヒスタミン作用:
H1受容体に対しヒスタミンと競合的に拮抗することにより作用をあらわす。
ヒスタミン遊離抑制作用:
  アルコール・中枢神経抑制剤・MAO阻害剤(中枢神経抑制作用が増強)、抗コリン作用を有する薬剤(抗コリン作用が増強)     頻度不明(口渇、悪心・嘔吐、下痢、めまい、倦怠感、神経過敏、頭痛、眠気) 自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明
(過敏症)
  緑内障(悪化)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(悪化) 授乳中の婦人、未熟児、新生児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者             塩酸ジフェンヒドラミンとして、通常成人1回30〜50mg(3〜5錠)を1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹、皮膚炎)、枯草熱、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、急性鼻炎、春季カタルに伴うそう痒
ジメンヒドリナート ドラマミン 迷路機能亢進を抑制し、めまい症状を緩和。また嘔吐中枢抑制作用を示し、鎮吐作用を有する。キサンチン構造あり。 モノアミン酸化酵素阻害剤(抗コリン作用が持続・増強) 中枢神経抑制剤・アルコール(相互に作用増強)、第8脳神経障害を起こすおそれのあるアミノ糖系抗生物質(難聴の不可逆状態化)     0.1〜5%未満(胸やけ、胃痛等),
頻度不明(眠気、頭痛、手足のしびれ、手指の振戦、めまい、目のかすみ、ふらふら感、不眠、知覚異常等、口渇、疲労感) 自動車の運転等危険を伴う機械の操作
頻度不明(過敏症)   モノアミン酸化酵素阻害剤を使用中(抗コリン作用持続・増強),ジフェニルメタン系薬剤(ジメンヒドリナート、塩酸メクリジン等に対し過敏症 てんかん、甲状腺機能亢進症又は急性腎炎、麻酔施行前、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者、小児 構成成分のテオフィリン系薬剤の副作用(小児)、アミノ糖系抗生物質の耳障害症状を不顕性化   1日200mg       1回50mg(1錠)を1日3〜4回経口投与。
予防のためには、その30分〜1時間前に1回50〜100mg(1〜2錠)を経口投与する。
高齢者では減量。
動揺病、メニエール症候群、放射線宿酔に伴う悪心・嘔吐・眩暈、手術後の悪心・嘔吐
抗ヒスタミン成分 d-マレイン酸クロルフェニラミン ポララミン錠2mg 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),眠気を催すことがあるので自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(緑内障の増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(症状の増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
副交感神経遮断成分 臭化水素酸スコポラミン ハイスコ注、経口剤が無いので注射を使用 軽度の徐脈、唾液分泌抑制、脳波覚醒反応抑制、自発的会話や動作の抑制   バルビツール酸誘導体(併用により相加的に作用増強)     頻度不明(霧視、眼調節障害、口渇、悪心・おう吐、眠気、頭痛、めまい、心悸亢進、脱力感、倦怠感、顔面潮紅)、自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明
(過敏症)
  緑内障(症状悪化),前立腺肥大による排尿障害(症状悪化),重篤な心疾患(症状悪化),麻ひ性イレウス(症状悪化),本剤成分過敏症既往歴、喘息(気管分泌量の減少)、肝炎(肝障害時には代謝されにくくなる) 前立腺肥大,うっ血性心不全、不整脈、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高温環境、てんかん、高齢者、妊婦または妊娠している可能性のある婦人、小児       過量投与:呼吸中枢抑制     1回0.25〜0.5mg皮下注 麻酔の前投薬、特発性及び脳炎後パーキンソニズム
ロートエキス ロートエキス散「ホエイ」 副交感神経抑制作用:アセチルコリンのムスカリン用作用と競合的に拮抗。胃酸又はペプシンの分泌を抑制。   三環系抗うつ剤・フェノチアジン系薬剤・モノアミン酸化酵素阻害剤・抗ヒスタミン剤・イソニアジド(抗コリン作用の増強)     頻度不明(視調節障害・散瞳・羞明・めまい・霧視・調節障害等・口渇・悪心・嘔吐・便秘等・排尿障害・頭痛・頭重感・めまい等・頻脈等・顔面潮紅) 自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明
(過敏症)
  緑内障(症状悪化),前立腺肥大による排尿障害(症状悪化),重篤な心疾患(症状悪化),麻ひ性イレウス(症状悪化) 前立腺肥大,うっ血性心不全、不整脈、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高温環境、高齢者、妊婦または妊娠している可能性のある婦人、授乳婦             ロートエキスとして、1日20〜90mg(本剤:0.2〜0.9g)を2〜3回に分割経口投与。 胃酸過多・胃炎・胃・十二指腸潰瘍・痙攣性便秘における分泌・運動亢進並びに疼痛
中枢神経興奮成分 ジプロフィリン ネオフィリンM末 緩和な強心・利尿作用:
気管支拡張作用:
作用機序:
フォスフォジエステラーゼ阻害による細胞内c‐AMPの増加、アデノシン受容体拮抗、細胞内Ca2+の分布調節等の説がある。
  他のキサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)     頻度不明(頭痛、不眠、心悸亢進、悪心・嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢)     本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴 てんかん、甲状腺機能亢進症、急性腎炎、高齢者、小児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             通常成人は、ジプロフィリンとして1日300〜600mgを2〜3回に分割経口投与する。 気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、うっ血性心不全
中枢神経興奮成分 テオフィリン テオドール錠100mg/テオドール錠200mg テオフィリンは、気管支拡張、肺血管拡張、呼吸中枢刺激、気道の粘液線毛輸送能の促進、横隔膜の収縮力増強、肥満細胞からの化学伝達物質(気管支収縮因子)の遊離抑制等の作用により、気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫等の閉塞性肺疾患の諸症状を改善する。   他のキサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)、交感神経刺激剤(β刺激剤の副作用症状を増強)、ハロタン(不整脈等の副作用が増強)、塩酸ケタミン(痙攣)、シメチジン・塩酸メキシレチン・塩酸プロパフェノン・塩酸アミオダロン・エノキサシン・ピペミド酸三水和物・塩酸シプロフロキサシン・ノルフロキサシン・トシル酸トスフロキサシン・メシル酸パズフロキサシン・プルリフロキサシン・エリスロマイシン・クラリスロマイシン・ロキシスロマイシン・チアベンダゾール・塩酸チクロピジン・塩酸ベラパミル・塩酸ジルチアゼム・マレイン酸フルボキサミン・フルコナゾール・ジスルフィラム(テオフィリンの中毒症状)、アシクロビル・塩酸バラシクロビル・インターフェロン・イプリフラボン・シクロスポリン・アロプリノール(テオフィリンの中毒症状)、ザフィルルカスト(テオフィリンの中毒症状)、リファンピシン、フェノバルビタール、ランソプラゾール、リトナビル(テオフィリンの効果が減弱)、フェニトイン・カルバマゼピン(テオフィリン及び相手薬の効果が減弱)、ジピリダモール(ジピリダモールの作用を減弱)、ラマトロバン(ラマトロバンの血中濃度が上昇)、リルゾール(リルゾールの作用を増強(副作用発現))、タバコ(テオフィリンの中毒症状)、セイヨウオトギリソウ含有食品(血中濃度が低下) 痙攣・意識障害 、急性脳症 、横紋筋融解症 、消化管出血 、赤芽球癆 、肝機能障害・黄疸 、頻呼吸・高血糖症 アナフィラキシーショック 0.1〜5%未満{頭痛、不眠、めまい、振戦、動悸、不整脈(心室性期外収縮等)、悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、腹部膨満感、下痢、消化不良(胸やけ等)、血清尿酸値上昇、CK(CPK)上昇、蛋白尿、ALT(GPT)、Al-P、LDHの上昇、貧血}、0.1%未満{しびれ、不随意運動、筋緊張亢進、頻脈、顔面潮紅、顔面蒼白、しゃっくり、AST(GOT)の上昇、けん怠感、むくみ、胸痛}、頻度不明(神経過敏、不安、耳鳴、頻尿γ-GTPの上昇、関節痛、四肢痛、発汗、低カリウム血症) 0.1%未満(過敏症 )   本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴 てんかん、甲状腺機能亢進症、急性腎炎、うっ血性心不全、肝障害、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、産婦、授乳婦 、小児、乳幼児、低出生体重児、新生児       過量投与によるテオフィリン血中濃度の上昇に伴い、消化器症状(特に悪心、嘔吐)や精神神経症状(頭痛、不眠、不安、興奮、痙攣、せん妄、意識障害、昏睡等)、心・血管症状(頻脈、心室頻拍、心房細動、血圧低下等)、低カリウム血症その他の電解質異常、呼吸促進、横紋筋融解症等の中毒症状が発現しやすくなる。     テオドール錠100mg:
通常、テオフィリンとして、成人1回200mg(本剤2錠)を、小児1回100〜200mg(本剤1〜2錠)を、1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。また、気管支喘息については、テオフィリンとして成人1回400mg(本剤4錠)を、1日1回就寝前に経口投与することもできる。
テオドール錠200mg:
通常、テオフィリンとして、成人1回200mg(本剤1錠)を、1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。また、気管支喘息については、テオフィリンとして成人1回400mg(本剤2錠)を、1日1回就寝前に経口投与することもできる。
気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、慢性気管支炎、肺気腫
無水カフェイン 無水カフェイン「エビス」 大脳皮質を中心に中枢神経系を興奮、脳幹網様体の賦活系の刺激により知覚が鋭敏となり精神機能を亢進する。また、脳細動脈に直接作用して脳血管を収縮させ、その抵抗性を増加して脳血流量を減少する。   キサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)、MAO阻害剤 (頻脈、血圧上昇等)、シメチジン (過度の中枢神経刺激作用)             胃潰瘍又はその既往歴、心疾患、緑内障、高齢者、妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦       [大量・過量投与]消化器症状(悪心、嘔吐等)、循環器症状(不整脈、血圧上昇等)、精神神経症状(振せん、痙攣、昏睡、虚脱、眩暈、不眠、不安)、呼吸器症状(呼吸促進、呼吸麻痺等)、瞳孔散大などの増悪を起こすことがある。 妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には長期連用を避けること。   通常成人1回0.1〜0.3gを1日2〜3回経口投与する。なお、年齢、体重により適宜増減する。 一般的に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。 ねむけ、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)



製品群No. 8
 
ワークシートNo.6
その他の精神神経用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
  メトカルバモール ロバキシン顆粒 骨格筋弛緩作用   中枢神経抑制薬・アルコール・MAO阻害薬(相互に作用を増強)、塩酸トルペリゾン(眼の調節障害)     0.1〜5%未満(眠気、めまい、ふらつき、運動失調、頭痛、頭重感、悪心・嘔吐、食欲不振、胸焼け、胃のもたれ、胃部不快感、下痢、便秘)、0.1%未満(霧視)、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない。 0.1〜5%未満(過敏症)   本剤及び類似化合物(カルバミン酸クロルフェネシン等)過敏症既往歴 肝障害、腎障害、高齢者、妊婦、産婦、授乳婦、小児     小児では1日総量が体重1kg当たり60mgを超えない。       1日1.5〜2.25g、3回分服。適宜増減。小児には1日総量が体重1kg当たり60mgを超えない。 運動器疾患に伴う有痛性痙縮
エテンザミド エテンザミド岩城 鎮痛解熱作用。抗ヒアルロニダーゼ作用、抗滲出性作用。   クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、他の消炎鎮痛薬     5%以上又は頻度不明(耳鳴、難聴、めまい、血小板機能低下(出血時間延長)、食欲不振、胸焼け、胃痛、悪心、嘔吐)、0.1〜5%未満(消化管潰瘍の悪化)、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 5%以上又は頻度不明(過敏症(発疹、浮腫、喘息発作等))   消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、高齢者、小児、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 感染症の不顕性化 原因療法でなく対症療法 調剤薬で上限設定なし 長期・大量投与で過呼吸、貧血、腎障害、肝障害 急性疾患:長期服用原則回避、不妊?   解熱鎮痛薬の調剤、高齢者は少量から 解熱鎮痛薬の調剤
無水カフェイン 無水カフェイン「エビス」 大脳皮質を中心に中枢神経系を興奮、脳幹網様体の賦活系の刺激により知覚が鋭敏となり精神機能を亢進する。また、脳細動脈に直接作用して脳血管を収縮させ、その抵抗性を増加して脳血流量を減少する。   キサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)、MAO阻害剤 (頻脈、血圧上昇等)、シメチジン (過度の中枢神経刺激作用)     頻度不明(大量投与:振せん、不整脈、虚脱、めまい、不眠、不安、瞳孔散大)       胃潰瘍又はその既往歴、心疾患、緑内障、高齢者、妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦       [大量・過量投与]消化器症状(悪心、嘔吐等)、循環器症状(不整脈、血圧上昇等)、精神神経症状(振せん、痙攣、昏睡、虚脱、眩暈、不眠、不安)、呼吸器症状(呼吸促進、呼吸麻痺等)、瞳孔散大などの増悪を起こすことがある。 妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には長期連用を避けること。   通常成人1回0.1〜0.3gを1日2〜3回経口投与する。なお、年齢、体重により適宜増減する。 一般的に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。 ねむけ、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)
酢酸トコフェロール ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止
ジベンゾイルチアミン ジベンゾイル基のものはないので、塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」/塩酸チアミン散1%「ホエイ」 ビタミンB1はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用を現す。ピルピン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のαケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与。トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与           頻度不明
(過敏症)
              ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常、成人には塩酸チアミンとして、1回1〜10mgを1日1〜3回経口投与する。
塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」:1回1〜10g、1日1〜3回経口投与
塩酸チアミン散1%「ホエイ」:1回0.1〜1g、1日1〜3回経口投与
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
2. ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時等)
3. ウェルニッケ脳炎
4. 脚気衝心
5. 下記疾患のうち、ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害
〔5.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。〕
  コンドロイチン硫酸ナトリウム 経口剤ないので、コンドロン注を使用 蝸牛有毛細胞障害の抑制、結合織コラーゲン繊維の再生促進     頻度不明(ショック)   0.1〜5%未満(注射局所の疼痛:注射での副作用) 0.1〜5%未満(過敏症)   本剤過敏症既往歴 薬物過敏症、高齢者             1回200〜300mg、1日1回静注または筋注。高齢者は減量 進行する感音性難聴、症候性神経痛、腰痛症、関節痛、肩関節周囲炎



製品群No. 9
 
ワークシートNo.7
ヒスタミンH2受容体拮抗剤含有薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
H2ブロッカー 塩酸ラニチジン ザンタック錠 胃酸分泌抑制作用:H2受容体拮抗薬     ・肝機能障害(AST・ALT・γ-GTPの上昇)・黄疸・横紋筋融解症・意識障害・痙攣・ミオクローヌス・間質性腎炎、再生不良性貧血・汎血球減少・無顆粒球症・血小板減少(頻度不明),房室ブロック等の心ブロック(類薬による副作用,頻度不明) ショック・アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell症候群(頻度不明) 0.1%〜5%未満{好酸球増多・肝機能障害(AST・ALT・γ-GTPの上昇)・便秘・下痢}、0.1%未満(血小板減少・悪心・嘔吐・腹部膨満感・食欲不振・可逆性の錯乱状態・頭痛・頭重感・めまい・不眠・眠気・舌炎・男性において乳房腫脹),頻度不明(黄疸・幻覚・うつ状態・不随意運動・徐脈・房室ブロック・多形紅斑・脱毛・関節痛・筋肉痛・急性膵炎・勃起障害) 0.1%〜5%
未満
(過敏症)
  本剤の成分に対して過敏症の既往歴 腎障害,肝障害,薬物過敏症の既往歴,高齢者,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,授乳婦,小児等、急性ポルフィリン症の悪化(外国)   胃癌の症状を隠蔽。   外国で1日6gまでの過量投与の報告があるが、特に重大な影響はみられなかった。 治療にあたっては経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必要最小限の使用にとどめ、本剤で効果がみられない場合には他の療法に切りかえること。   1.通常、成人には、塩酸ラニチジンをラニチジンとして1回150mgを1日2回(朝食後、就寝前)経口投与する。また、1回300mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできる。なお、症状により適宜増減する。上部消化管出血に対しては、通常注射剤で治療を開始し、内服可能となった後、経口投与に切りかえる。
2.通常、成人には、塩酸ラニチジンをラニチジンとして1回75mgを1日2回(朝食後、就寝前)経口投与する。また、1回150mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできる。なお、症状により適宜増減する。
3.通常、成人には、塩酸ラニチジンをラニチジンとして1回150mgを手術前日就寝前および手術当日麻酔導入2時間前の2回経口投与する。
腎機能低下患者では血中濃度半減期が延長し、血中濃度が増大するので、腎機能の低下に応じて次のような方法により投与量、投与間隔の調節が必要である。 クレアチニンクリアランス(mL/min)Ccr≧60 1回20mg1 日2回,60>Ccr>30 1回20m g 1日1回または1回10m g 1日2回,30≧Ccr 1回20m g 2〜3日に1回または1回10m g 1日1回,透析患者1回20m g 透析後1回1回10m g1日1回
4.高齢者には減量するか投与間隔を延長する
1.胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群、逆流性食道炎、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、急性胃粘膜病変による)
2.急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
3.麻酔前投薬
H2ブロッカー シメチジン タガメット錠 胃酸分泌抑制作用:H2受容体拮抗薬   肝薬物代謝酵素P-450の活性低下により代謝、排泄が遅延する薬剤・プロカインアミド・エリスロマイシ(これらの医薬品の血中濃度を高める) 黄疸・間質性腎炎・急性腎不全・房室ブロック等の心ブロック、再生不良性貧血・汎血球減少・無顆粒球症・血小板減少(0.1%未満),AST(GOT)上昇(0.97%),ALT(GPT)上昇(1.04%),意識障害・痙攣(頻度不明) ショック・アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell症候群(0.1%未満) 0.1〜5%未満(便秘・女性化乳房),0.1%未満(BUN上昇・一過性のクレアチニン上昇・乳汁分泌・帯下増加・勃起障害・可逆性の錯乱状態・痙攣・頭痛・めまい・四肢のしびれ・こわばり感・眠気・ヒポコンドリー様症状・無気力感・うつ状態・幻覚・頻脈・徐脈・動悸・腹部膨満感・下痢・発熱・全身熱感・排尿困難・筋肉痛・膵炎・脱毛) 0.1%〜5%
未満
(過敏症)
  シメチジンに対し過敏症の既往歴 腎障害,肝障害,薬物過敏症の既往歴,高齢者,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,授乳婦,小児等   胃癌の症状を隠蔽   (症状・徴候)外国において、シメチジン20gから40gを投与後に意識喪失等の重篤な中枢神経症状が発現した症例、及び40g以上のシメチジンを単回経口服用した成人での死亡症例の報告がある。日本では1回50錠(10g)、外国では100錠(20g)までの過量投与の報告があるが、特に重大な影響はみられなかった。 治療にあたっては経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必要最小限の使用にとどめ、本剤で効果がみられない場合には他の療法に切りかえること。   1.成人にはシメチジンとして1日800mgを2回(朝食後及び就寝前)に分割して経口投与する。また,1日量を4回(毎食後及び就寝前)に分割もしくは1回(就寝前)投与することもできる。なお、年齢・症状により適宜増減する。
2.成人にはシメチジンとして1日800mgを2回(朝食後及び就寝前)に分割して経口投与する。また、1日量を4回(毎食後及び就寝前)に分割して投与することもできる。なお、年齢・症状により適宜増減する。
ただし、上部消化管出血の場合には、通常注射剤で治療を開始し、内服可能となった後は経口投与に切りかえる。
3.成人にはシメチジンとして1日400mgを2回(朝食後及び就寝前)に分割して経口投与する。また、1日量を1回(就寝前)投与することもできる。なお、年齢・症状により適宜増減する。
腎障害患者には投与量を減ずるか投与間隔をあけて使用する。クレアチニンクリアランス(mL/min)に対するタガメット投与量は 0〜4mL/min:1回200mg1日1回(24時間間隔),5〜29mL/min:1回200mg1日2回(12時間間隔),30〜49mL/min:1回200mg1日3回(8時間間隔),50mL/min以上:1回200mg1日4回(6時間間隔)
血液透析患者には、透析後に投与。腹膜透析ではほとんど除去されない(約5%以下)
4.高齢者には減量するか投与間隔を延長する
1.胃潰瘍、十二指腸潰瘍
2.吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群、逆流性食道炎、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)
3. 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
H2ブロッカー ファモチジン ガスター錠 胃酸分泌抑制作用:H2受容体拮抗薬     肝機能障害・黄疸・横紋筋融解症・意識障害・痙攣・QT延長・間質性腎炎・急性腎不全・間質性肺炎、再生不良性貧血・溶血性貧血・汎血球減少・無顆粒球症・血小板減少(頻度不明),不全収縮(類薬による副作用,頻度不明) ショック・アナフィラキシー様症状(0.1%未満),SJ症候群・Lyell症候群(頻度不明) 0.1〜5%未満(白血球減少・便秘・AST(GOT)上昇・ALT(GPT)上昇・Al-P上昇),0.1%未満(血小板減少・好酸球増多・下痢・軟便・口渇・悪心・嘔吐・ 腹部膨満感・食欲不振・口内炎等・血圧上昇・顔面潮紅・耳鳴・総ビリルビン上昇・LDH上昇等・全身倦怠感・無気力感・頭痛・眠気・不眠・月経不順・女性化乳房),頻度不明(徐脈・頻脈・房室ブロック・肝機能異常・黄疸・可逆性の錯乱状態・うつ状態・痙攣・意識障害・CK(CPK)上昇・味覚異常) 0.1%未満
(過敏症)
  本剤の成分に対して過敏症の既往歴 腎障害、肝障害、心疾患、薬物過敏症の既往歴、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、低出生体重児・新生児・乳児・幼児又は小児   胃癌の症状を隠蔽   外国で1日6gまでの過量投与の報告があるが、特に重大な影響はみられなかった。 治療にあたっては経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必要最小限の使用にとどめ、本剤で効果がみられない場合には他の療法に切りかえること。   1.通常成人にはファモチジンとして1回20mgを1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)経口投与する。また、1回40mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできる。なお、年齢・症状により適宜増減する。ただし、上部消化管出血の場合には通常注射剤で治療を開始し、内服可能になった後は経口投与に切りかえる。
2.通常成人にはファモチジンとして1回10mgを1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)経口投与する。また、1回20mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできる。なお、年齢・症状により適宜増減する。
3.腎機能低下患者では血中濃度半減期が延長し、血中濃度が増大するので、腎機能の低下に応じて次のような方法により投与量、投与間隔の調節が必要である。 クレアチニンクリアランス(mL/min):Ccr>70 投与法:1回150mg1日2回,クレアチニンクリアランス(mL/min):70≧Ccr≧30投与法:1回75mg1日2回,クレアチニンクリアランス(mL/min):30>Ccr 投与法:1回75mg 1日1回
4.高齢者には減量するか投与間隔を延長する
1.胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群
2.下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期



製品群No. 10
 
ワークシートNo.8
制酸薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
制酸成分 ケイ酸アルミン酸マグネシウム スピーゲル 酸中和作用:制酸薬   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤(これらの薬剤の効果が減弱),併用薬剤(併用薬剤の吸収・排泄に影響)     頻度不明(悪心・嘔吐・便秘・下痢・口渇等・かゆみ)     透析療法(長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症) 腎障害、心機能障害、高マグネシウム血症、リン酸塩低下、高齢者         長期大量投与により高マグネシウム血症、長期投与でアルミニウム脳症・アルミニウム骨症   通常成人1日1.5〜4gを3〜4回に分割経口投与する。
高齢者では減量。
胃・十二指腸潰瘍.胃炎(急・慢性胃炎,薬剤性胃炎を含む),上部消化管機能異常(神経性食思不振,いわゆる胃下垂症,胃酸過多症を含む)の症状の改善
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム メタスタミン細粒 制酸作用、抗潰瘍作用   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱)     悪心、嘔吐、便秘、下痢、口渇 かゆみ   透析療法中 腎障害、心障害、高マグネシウム血症、リン酸塩低下者、高齢者         長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、長期大量投与時:高マグネシウム血症   1日1.5〜4g、3〜4回分服。適宜増減 次の疾患における制酸作用と症状の改善:胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常
合成ヒドロタルサイト サモールN散 制酸作用、抗ペプシン作用、抗潰瘍作用   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱)、他の併用薬剤(他の併用薬剤の吸収・排泄に影響)、大量の牛乳、カルシウム製剤(ミルク・アルカリ症候群) 長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、   下痢、軟便、食欲不振、口渇     透析療法中 腎障害、心障害、下痢、高マグネシウム血症、リン酸塩の欠乏者、高齢者         長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、長期大量投与時:高マグネシウム血症   1回0.5〜1.0g、3〜4回症状が起こりやすい時間に合わせて、食後又は食間(必要な場合は就寝前)に経口投与 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、急性胃炎、慢性胃炎における制酸
酸化マグネシウム マグラックス錠 胃内で制酸作用。腸内での水分の再吸収に抑制的に働き腸管内容物が膨張し腸管に機械的な刺激を与えて排便を容易にする。   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・セフジニル(これらの薬剤の吸収を阻害)、高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(これらの効果が減弱)、活性型ビタミンD3製剤(高マグネシウム血症を発症)、大量の牛乳・カルシウム製剤 (milk-alkali syndromeを発症)、ジギタリス製剤・鉄剤等(薬剤の吸収・排泄に影響)     頻度不明 (高マグネシウム血症 、下痢)       腎障害、心機能障害、下痢、高マグネシウム血症、高齢者         長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告。高マグネシウム血症   1.酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5〜1.0gを数回に分割経口投与する。
2.酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前又は食後の3回に分割経口投与するか、又は就寝前に1回投与する。
3.酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.2〜0.6gを多量の水とともに経口投与する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
1.下記疾患における制酸作用と症状の改善胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
2.便秘症
3.尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防
ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート(別名:アルミニウムグリシネート) ダイアルミネート(ブファリン等の配合剤)配合剤のみ                                    
制酸成分 乾燥水酸化アルミニウムゲル ホエミゲル 制酸作用、粘膜保護作用、収れん作用   クエン酸製剤(血中アルミニウム濃度が上昇),血清カリウム抑制イオン交換樹脂(併用薬剤の効果が減弱)
テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・イソニアジド・ジギタリス製剤・フェニトイン・フェノチアジン誘導体・β-遮断剤・非ステロイド系解熱消炎鎮痛剤等(併用薬剤の吸収を遅延又は阻害),ペニシラミン(併用薬剤の効果が減弱),ミコフェノール酸モフェチル(併用薬剤の作用が減弱),甲状腺ホルモン剤・胆汁酸製剤(併用薬剤の吸収を遅延又は阻害)・キニジン等(併用薬剤の排泄が遅延)
    頻度不明(便秘・悪心・嘔吐等・アルミニウム脳症、アルミニウム骨症等)     透析療法(長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症) リン酸塩の欠乏、腎障害、高齢者         アルミニウム脳症・アルミニウム骨症   乾燥水酸化アルミニウムゲルとして1日1〜3gを数回に分割経口投与する。 下記疾患における制酸作用と症状の改善 胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
尿中リン排泄増加に伴う尿路結石の発生予防
炭酸水素ナトリウム 重曹錠500mg「メルク」 制酸作用。尿酸排泄抑制作用(尿のpHをアルカリ性にする)、尿路結石の予防。 マンデル酸ヘキサミン(併用薬剤の効果を減弱) 大量の牛乳・カルシウム製剤[milk-alkali syndrome(高カルシウム血症・高窒素血症・アルカローシス等)],
他の併用薬剤(併用薬剤の吸収・排泄に影響)
    頻度不明(浮腫、胃部膨満、胃酸の二次的分泌)     高ナトリウム血症、浮腫、妊娠中毒症等のナトリウム摂取制限(症状悪化) 重篤な消化性潰瘍,腎障害,心機能障害,肺機能障害,低クロル性アルカローシス等の電解質失調 重篤な消化性潰瘍患者において胃酸の二次的分泌-リバウンド現象-の可能性           炭酸水素ナトリウムとして、1日3〜5g(6錠〜10錠)を数回に分割経口投与する。
高齢者では減量。
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)における制酸作用と症状の改善 、アシドーシスの改善、尿酸排泄の促進と痛風発作の予防
炭酸マグネシウム 「純生」炭 マ 制酸作用:効力は酸化マグネシウムの約1/2。瀉下作用:硫酸マグネシウムに劣る。
非吸収性であり、アルカローシスを生じない。
  テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・エチドロン酸二ナトリウム・セフジニル(これらの薬剤の効果が減弱),他の併用薬剤(併用薬剤の吸収・排泄に影響),大量の牛乳・カルシウム製剤[milk-alkali syndrome(高カルシウム血症・高窒素血症・アルカローシス等)]     頻度不明(高マグネシウム血症・下痢)       腎障害、心機能障害、高マグネシウム血症、下痢、高齢者         長期大量投与で高マグネシウム血症   1.1日2 gを数回に分割経口投与。高齢者では減量
2.1日3 〜 8 gを頓用又は数回に分割経口投与。
高齢者では減量。
1.胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆ胃下垂、胃酸過多症) における制酸作用と症状の改善
2.便秘症
制酸成分 沈降炭酸カルシウム 沈降炭酸カルシウム 制酸作用   テトラサイクリン系抗生物質(併用薬剤の効果が減弱)、他の併用薬剤(併用薬剤の吸収・排泄に影響)、牛乳[milk-alkali syndrome(高カルシウム血症・高窒素血症・アルカローシス等)]、ビタミンD(高カルシウム血症)     5%以上又は頻度不明(高カルシウム血症・アルカローシス等の電解質失調・腎結石・尿路結石・悪心・嘔吐・便秘・下痢),0.1%未満(胃酸の反動性分泌) 5%以上又は頻度不明(過敏症)   甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症(症状悪化) 腎障害、心機能障害、肺機能障害、高カルシウム血症、便秘、高齢者 胃酸の反動性分泌           沈降炭酸カルシウムとして、1日1〜3gを3〜4回に分割経口投与。
高齢者では減量。
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)の症状の改善
ロートエキス ロートエキス散「ホエイ」 副交感神経抑制作用:アセチルコリンのムスカリン用作用と競合的に拮抗。胃酸又はペプシンの分泌を抑制。   三環系抗うつ剤・フェノチアジン系薬剤・モノアミン酸化酵素阻害剤・抗ヒスタミン剤・イソニアジド(抗コリン作用の増強)     頻度不明(視調節障害・散瞳・羞明・めまい・霧視・調節障害等・口渇・悪心・嘔吐・便秘等・排尿障害・頭痛・頭重感・めまい等・頻脈等・顔面潮紅) 自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明
(過敏症)
  緑内障(症状悪化),前立腺肥大による排尿障害(症状悪化),重篤な心疾患(症状悪化),麻ひ性イレウス(症状悪化), 前立腺肥大,うっ血性心不全、不整脈、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高温環境、高齢者、妊婦または妊娠している可能性のある婦人、授乳婦             ロートエキスとして、1日20〜90mg(本剤:0.2〜0.9g)を2〜3回に分割経口投与。 胃酸過多・胃炎・胃・十二指腸潰瘍・痙攣性便秘における分泌・運動亢進並びに疼痛
胃酸分泌抑制成分 塩酸ピレンゼピン ガストロゼピン錠 選択的ムスカリン受容体拮抗薬:酸分泌抑制作用、抗ガストリン作用     無顆粒球症(頻度不明) アナフィラキシー様症状(頻度不明) 0.1〜5%未満(口渇・便秘・下痢・悪心・嘔吐),0.1%未満(歯肉痛・膨満感・排尿困難・残尿感・AST(GOT)上昇・ALT(GPT)上昇・心悸亢進・頭重感・たちくらみ・脱力感・嗄声・眼のちらつき・眼の乾燥感に伴う流涙・眼の調節障) 自動車の運転等危険を伴う機械の操作 0.1〜5%未満(過敏症)   過敏症の既往歴 前立腺肥大、緑内障、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児、高齢者             1回1錠(塩酸ピレンゼピン無水物として25mg)を、1日3〜4回経口投与。
高齢者では減量。
急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、付着粘液)並びに消化器症状の改善,胃潰瘍・十二指腸潰瘍



製品群No. 11
 
ワークシートNo.9
健胃薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
酵母 乾燥酵母 乾燥酵母
「ホエイ」
乾燥酵母は含有する諸成分が総合して栄養補給,代謝機能促進,食欲増進,整腸などの薬効を現す。         頻度不明(大量投与による下痢)               大量で下痢     乾燥酵母として,通常成人1日5〜10gを3回に分割経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
ビタミンB群,たん白質の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給
胃腸機能調整成分 塩化カルニチン アベダイン液 副交感神経興奮薬:胃液中のペプシン量と総酸度の増加         頻度不明(胸やけ,嘔気等)     過酸症(増悪),急性膵炎又は慢性膵炎で急性増悪がみられる(症状が増悪) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,授乳婦,新生児・未熟児             塩化カルニチンとして,通常成人1日100〜600mg(本剤1〜6 mL)を3回に分割経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 消化管機能低下のみられる慢性胃炎
マレイン酸トリメブチン セレキノン錠 胃腸機能調整薬:運動調律作用、運動機能障害         0.1%未満[便秘,下痢,腹鳴,口渇,口内しびれ感,悪心,嘔吐,心悸亢進,眠気,めまい,けん怠感,頭痛,AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇,排尿障害,尿閉] 0.1%未満
(過敏症)
    妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,授乳婦,小児             1マレイン酸トリメブチンとして、通常成人1日量300mg(錠:3錠,細粒:1.5g)を3回に分けて経口投与。高齢者では減量。
2.マレイン酸トリメブチンとして、通常成人1日量300〜600mg(錠:3〜6錠,細粒:1.5〜3.0g)を3回に分けて経口投与。
高齢者では減量。
1.慢性胃炎における消化器症状(腹部疼痛,悪心,あい気,腹部膨満感)
2.過敏性腸症候群



製品群No. 12
 
ワークシートNo.10
整腸薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
乳酸菌成分  アシドフィルス菌末                                      
ビフィズス菌末 ビフィダー ビフィズス菌は、腸内で増殖し、乳酸と酢酸を産生して腸内菌叢の正常化をはかり、整腸作用をあらわす(ビオフェルミン錠)         頻度不明(軟便)                     通常、成人1日3〜6錠を3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 効能又は効果腸内菌叢の異常による諸症状の改善
ラクトミン フソウラクトミン末 ラクトミンは,腸内菌叢異常の原因を除き,バランスの回復,諸症状の改善に有効                               通常成人1日3〜9gを3回に分割経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
腸内菌叢の異常による諸症状の改善
ラックビー ラックビー/ラックビー微粒 腸内菌叢改善作用:
健常成人に本剤を投与したところ、ビフィズス菌が増殖し、腸内の優勢菌叢を増し、腸内菌叢の正常化を促すとともに、ビフィズス菌により産生される酸により、腸内pHを低下させ、有害細菌が増殖し難い環境をつくる。
      アナフィラキシー様症状(頻度不明) 0.1〜5%未満(腹部膨満感)     本剤過敏症の既往歴、牛乳に対してアレルギーあり[アナフィラキシー様症状を起こす]               通常成人1日3〜6gを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
腸内菌叢の異常による諸症状の改善
ラクボン ラクボン 本剤は腸管内で発芽・繁殖し(マウスの実験から)、乳酸を産生して腸内の腐敗細菌群の増殖を抑制して、整腸作用を営む。                               通常成人1日3〜6gを3回に分割経口投与する。小児は通常1日1.5〜3gを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
腸内菌叢の異常による諸症状の改善
酪酸菌成分 宮入菌末 ミヤBM細粒 腸内細菌に対する作用、化学療法剤投与時における整腸作用・その他整腸作用を有する                               腸内菌叢の異常による諸症状の改善 通常、成人1日1.5g〜3gを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。



製品群No. 13
 
ワークシートNo.11
消化薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
でんぷん消化酵素 ジアスターゼ ジアスターゼ アミラーゼとしてでんぶん分解をする。           5%以上または頻度不明(過敏症)   本剤に対し過敏症既往歴               1回0.3〜0.5g、1日3回、適宜増減 主として炭水化物の消化異常症状の改善
ジアスメン 単味なし                                    
蛋白消化酵素 ニューラーゼ 単味なし                                    
プロザイム 単味なし                                    
脂肪消化酵素 ホリパーゼ 単味なし                                    
リパーゼ 単味なし                                    
繊維消化酵素 セルラーゼ 単味なし                                    
セルロシン 単味なし                                    
複合消化酵素 タカヂアスターゼ タカヂアスターゼ 主として炭水化物の消化           頻度不明
(過敏症)
                  1回0.2〜0.3g、1日3回、適宜増減 主として炭水化物の消化異常症状の改善
パンクレアチン パンクレアチン 消化作用           5%以上または頻度不明(過敏症)   本剤過敏症既往歴、ウシまたはブタ蛋白質に対し過敏症既往歴         直ちに飲み干す(小児が過って本剤を大量に停滞させたため、口内炎、口腔内潰瘍を起こしたとの報告がある)、粉末を吸入しない(気管支けいれん、鼻炎の報告)     1回1g、1日3回、適宜増減 消化異常症状
ビオヂアスターゼ 単味なし                                    
ビオタミラーゼ 単味なし                                    
胆汁成分 ウルソデオキシコール酸 ウルソ錠 利胆作用及び胆汁うっ滞改善作用、肝機能改善作用、胆石溶解作用   スルフォニル尿素系経口糖尿病用薬(血糖降下作用増強),コレスチラミン等・制酸剤・脂質低下剤(本剤の作用減弱)   間質性肺炎(頻度不明) 1〜5%未満(下痢)、0.1〜1%未満{悪心、食欲不振、胸やけ、AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-P上昇}、0.1%未満(嘔吐、腹痛、便秘、胃不快感等、全身けん怠感、めまい、白血球減少)、頻度不明(ビリルビン上昇、γ-GTP上昇) 0.1〜1%未満(過敏症)   完全胆道閉塞(症状憎悪)、劇症肝炎(症状憎悪) 重篤な膵疾患,消化性潰瘍,胆管胆石、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善を目的で硬変期で高度の黄疸のある場合     原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善において1日900mgまで       1.1回50mgを1日3回経口投与する。
2.1日600mgを3回に分割経口投与。
3.1日600mgを3回に分割経口投与する。増量する場合の1日最大投与量は900mgとする.
高齢者は用量に注意する
1.下記疾患における利胆[胆道(胆管・胆のう)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患],慢性肝疾患における肝機能の改善,下記疾患における消化不良[小腸切除後遺症,炎症性小腸疾患]
2.外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解
3.原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善
胆汁末                                      
デヒドロコール酸 デヒドロコール酸注射液         ショック(注射投与による)(頻度不明) 頻度不明(悪心・嘔吐、軟便、下痢、発赤、全身掻痒感、悪寒、発熱、咳嗽、頭痛、不快感)     完全胆道閉塞(病像の悪化)、急性期の肝・胆道疾患(炎症に悪影響)、重篤な肝障害(悪化)、気管支喘息・アレルギー疾患(ショックの報告) 高齢者、12歳以下の小児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       大量投与により原疾患の悪化     1日100〜1000mgを1〜3日間隔で静注。適宜増減 下記疾患における利胆:胆道(胆管・胆のう)系疾患および胆汁うっ滞を伴う肝疾患



製品群No. 14
 
ワークシートNo.12
制酸・健胃・消化・整腸を2以上標榜するもの

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
粘膜修復成分 アズレンスルホン酸ナトリウム アズノール細粒 胃炎・胃潰瘍治療薬:粘膜抵抗強化作用を有し、潰瘍病巣を保護する         頻度不明(下痢・便秘・膨満感・腹痛・悪心・嘔吐等)                     アズレンスルホン酸ナトリウムとして、1回2mg〔アズノール細粒(0.4%)として0.5g、アズノール細粒(1%)として0.2g〕を1日3回食前に経口投与(1回量を約100mLの水又は微温湯に溶解することが望ましい)。 胃炎・胃潰瘍における自覚症状及び他覚所見の改善
アルジオキサ イサロン 胃炎・胃潰瘍治療薬:粘膜抵抗強化作用を有し、組織修復を促進する   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤(併用薬の作用減弱)     0.1〜5%未満(便秘)     透析療法(アルミニウム脳症・アルミニウム骨症) 腎障害,高齢者         アルミニウム脳症・アルミニウム骨症(腎障害患者)   アルジオキサとして1日300〜400mgを3〜4回に分けて経口投与 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎の自覚症状及び他覚所見の改善
グリチルリチン酸塩 グリチルリチン酸モノアンモニウム:グリチロン注一号 抗炎症作用   ループ利尿剤・チアジド系および その類似降圧利尿剤 (低カリウム血症)、甘草(偽アルドステロン症) 偽アルドステロン症(頻度不明)、横紋筋融解症(グリチルリチン酸または甘草を含有する製剤)         偽アルドステロン症、ミオパシー、低カリウム血症(低カリウム血症、高血圧症等を悪化) 高齢者、妊婦小児等         長期連用により偽アルドステロン症   グリチルリチンとして、通常成人1日1回40mgを皮下注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 薬疹
L-グルタミン グルミン顆粒 胃潰瘍・十二指腸潰瘍治療薬:粘膜抵抗強化作用を有し、組織修復を促進する         0.1〜5%未満(便秘,口渇,悪心,顔面紅潮)                     1日1〜2gを3〜4回に分けて経口投与。
高齢者では減量。
胃潰瘍,十二指腸潰瘍の自覚症状及び他覚所見の改善
ゲファルナート ゲファニールカプセル 胃潰瘍・十二指腸潰瘍治療薬:粘膜抵抗強化作用を有し、組織修復を促進する         0.1〜5%未満(便秘、口渇、悪心、上腹部不快感)、0.1%未満[口内炎、下痢、舌炎、AST(GOT)・ALT(GPT)軽度上昇] 0.1%未満
(過敏症)
  妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 高齢者             ゲファルナートとして1回50〜100mgを1日2〜3回経口投与。
高齢者では減量。
急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、急性潰瘍)の改善、胃潰瘍・十二指腸潰瘍
銅クロロフィリン塩                                      
スクラルファート アルサルミン錠 胃炎・消化性潰瘍治療薬:粘膜抵抗強化作用を有し、潰瘍病巣を保護する   クエン酸製剤(血中アルミニウム濃度上昇),血清カリウム抑制イオン交換樹脂・ニューキノロン系抗菌剤・ジギタリス製剤・フェニトイン・テトラサイクリン系抗生物質等・甲状腺ホルモン剤・胆汁酸製剤(併用薬剤の吸収遅延・阻害、服用時間をずらす) キニジン(併用薬剤の排泄遅延)     0.1〜5%未満(便秘、口渇、悪心)、0.1%未満(嘔気等) 頻度不明(発疹、蕁麻疹等)   透析療法(長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症) 腎障害(アルミニウム脳症、アルミニウム骨症)、リン酸塩の欠乏(リン酸塩の吸収阻害)、経管栄養処置・低出生体重児および新生児発育不全、高齢者         アルミニウム脳症・アルミニウム骨症等   1回1gずつ、1日3回経口投与。 胃・十二指腸潰瘍 、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、急性潰瘍)の改善
粘膜修復成分 塩酸セトラキサート ノイエルカプセル 胃炎・胃潰瘍治療薬:防御因子を強化し、胃粘膜微小循環改善作用を有する         0.1〜1%未満(口渇、悪心・嘔吐、下痢、便秘、胃部不快感・膨満感)、頻度不明{AST(GOT)上昇・ALT(GPT)上昇等} 0.1〜1%未満(過敏症)     血栓(脳血栓,心筋梗塞,血栓性静脈炎等),消費性凝固障害,妊婦または妊娠している可能性のある婦人             塩酸セトラキサートとして1回200mg(1カプセルまたは細粒0.5g)を1日3〜4回食後および就寝前に経口投与 急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、急性潰瘍)の改善、胃潰瘍
ソファルコン セスファルコカプセル 胃炎・胃潰瘍治療薬:防御因子を強化し、粘膜保護・組織修復作用を有する     肝機能障害・黄疸(頻度不明)   頻度不明(便秘,口渇,胸やけ) 頻度不明
(過敏症)
    妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,授乳中の婦人,小児等             ソファルコンとして1回100mgを1日3回経口投与 急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、急性潰瘍)の改善、胃潰瘍
メチルメチオニンスルホニウムクロライド キャベジンUコーワ錠 胃炎・消化性潰瘍・慢性肝疾患治療薬:防御因子を強化し、組織修復作用を有する。また肝障害改善作用を有する。         0.1%未満(便秘、下痢、あい気等) 0.1%未満
(過敏症)
    妊婦又は妊娠している可能性のある婦人,低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児、高齢者             1回25〜75mgを1日3回経口投与。
高齢者では減量。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎における自覚症状及び他覚所見の改善、慢性肝疾患における肝機能の改善
消泡成分 ジメチルポリシロキサン ガスコン錠 胃内有泡性粘液除去作用を有し、消化管内ガスを駆除する
        0.1〜5%未満(軟便,胃部不快感,下痢,腹痛,0.1%未満(嘔吐,嘔気,食欲不振,胃部重圧感,頭痛)                     1.1日120〜240mgを食後又は食間の3回に分割経口投与
2.検査15〜40分前に40〜80mgを約10mLの水とともに経口投与
3.検査3〜4日前より1日120〜240mgを食後又は食間の3回に分割経口投与
1. 胃腸管内のガスに起因する腹部症状の改善
2. 胃内視鏡検査時における胃内有泡性粘液の除去
3. 腹部X線検査時における腸内ガスの駆除



製品群No. 15
 
ワークシートNo.13
胃腸鎮痛鎮けい薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
副交感神経遮断成分 塩酸オキシフェンサイクリミン                                      
塩酸ジサイクロミン レスポリミン錠 アセチルコリンによる痙縮を抑制し、腸管の自発運動、アセチルコリンによる収縮を抑制する。食物の腸管輸送速度を低下させる。   三環系抗うつ薬(抗コリン作用増強(散瞳、排尿障害、心悸亢進、頻脈、便秘、口内乾燥等)、フェノチアジン系薬(抗コリン作用増強)、MAO阻害薬(抗コリン作用増強)     頻度不明(過視調節障害、眼圧亢進、頭痛、頭重感、眩暈、眠気、口渇、便秘、悪心、嘔吐、腹部膨満・不快感、鼓腸、食欲不振、心悸亢進、排尿障害、心悸亢進、倦怠感、脱力感)、視調節障害・眠気等を起こす事があるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない。 過敏症   緑内障、前立腺肥大による排尿障害、重篤な心障害、麻痺性イレウス、自動車等の運転注意(視調節障害、眠気)、 前立腺肥大症、心障害(うっ血性心不全、不整脈等)、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高温環境の患者、高齢者、妊婦及び妊娠の可能性、授乳婦、小児             1回10〜20mg、1日3〜4回経口、適宜増減 下記疾患における痙攣:胃・十二指腸潰瘍、食道痙攣、幽門痙攣、胃炎、潰瘍性大腸炎、憩室炎、痙攣性便秘、過敏大腸症、小児の嘔吐、胆のう・胆管炎、胆石症、尿路結石症、月経困難症
臭化メチルアトロピン なし                                    
臭化メチルベナクチジウム 配合剤のみ                                    
臭化メチルオクタトロピン バルピン錠 鎮痙作用、胃液分泌抑制作用   抗コリン作用を有する薬剤(抗コリン作用の増強)、MAO阻害薬(本剤の作用増強)     頻度不明(視調節障害、口渇、悪心、胸焼け、便秘、下痢、食欲不振、腹部膨満感、排尿障害、眠気、めまい、頭痛、不快感、倦怠感)、視調節障害等を起こす事があるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない。 過敏症状、顔面浮腫   緑内障、前立腺肥大による排尿障害、重篤な心疾患、麻痺性イレウス 前立腺肥大症、うっ血性心不全、不整脈、高血圧、肝又は腎疾患、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高温環境の患者、高齢者、妊婦又は妊娠の可能性、授乳婦、自動車の運転等(視調節障害、眠気、めまい)             1回10〜20mg、1日2〜4回経口投与、適宜増減 下記疾患における痙攣および疼痛:胃・十二指腸潰瘍、胃炎、腸炎、胆石症
  臭化ブチルスコポラミン ブスコパン錠 鎮痙作用、消化管運動抑制作用、胃液分泌抑制作用、膀胱内圧上昇抑制作用   三環系抗うつ薬(抗コリン作用(口渇・便秘・眼の調節障害増強)、フェノチアジン系薬(抗コリン作用増強)、MAO阻害薬(抗コリン作用増強)、抗ヒスタミン薬(抗コリン作用増強)     0.1〜5%(視調節障害、腹部膨満感、鼓腸、便秘、排尿障害、頭痛、頭重感、心悸亢進)、頻度不明(口渇)、視調節障害・眠気等を起こす事があるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない。 過敏症   出血性大腸炎、緑内障、前立腺肥大による排尿障害、重篤な心障害、麻痺性イレウス、本剤過敏症既往歴、細菌性下痢 前立腺肥大症、うっ血性心不全、不整脈、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高温環境の患者、高齢者、妊娠又は妊娠の可能性、自動車等の運転注意(眼の調節障害) 細菌性下痢(治療期間の延長をきたすおそれ)           1回10〜20mg、1日3〜5回経口投与、適宜増減 下記疾患における痙攣:胃・十二指腸潰瘍、食道痙攣、幽門痙攣、胃炎、腸炎、腸仙痛、痙攣性便秘、機能性下痢、胆のう・胆管炎、胆石症、胆道ジスキネジー、胆のう切除後の後遺症、尿路結石症、膀胱炎、月経困難症
臭化チメピジウム                                      
ヨウ化イソプロパミド                                      
ロートエキス ロートエキス散純正 ムスカリン様受容体において副交感神経性及び外因性のアセチルコリンと競合的に拮抗。胃酸又はペプシン分泌抑制、抗ストレス潰瘍作用、胃細胞保護作用、小腸運動または腸液分泌抑制作用、鎮痛作用、血圧降下作用、鎮けい作用   三環系抗うつ薬、フェノチアジン系、MAO阻害薬、抗ヒスタミン薬、イソニアジド(本剤の作用増強     頻度不明(散瞳、しゅう明、霧視、視調節障害、口渇、悪心、嘔吐、便秘、排尿障害、頭痛、頭重感、めまい、頻脈)、視調節障害・散瞳・しゅう明・めまい等を起こす事があるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させない。 過敏症、顔面紅潮   緑内障、前立腺肥大による排尿障害、重篤な心疾患、麻痺性イレウス 高齢者、妊婦又は妊娠の可能性、授乳婦、自動車の運転等(視調節障害、散瞳、しゅう明、めまい)             1日20〜90mg、2〜.3回分服。適宜増減 下記疾患における分泌、運動亢進ならびに疼痛:胃酸過多、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、痙攣性便秘
鎮痙成分 塩酸パパベリン 塩酸パパベリン散ホエイ 平滑筋の弛緩作用、血管平滑筋の異常緊張を抑制し、血流量を増加。内臓平滑筋を弛緩し、鎮けい作用。   レボドパ(レボドパの作用減弱)     頻度不明(心悸亢進、血圧上昇、めまい、眠気、頭痛、便秘、口渇、食欲不振、心か部痛、顔面潮紅、発汗) 頻度不明:アレルギー性肝障害、過敏症、(便秘、口渇、心悸亢進)   本剤過敏症既往歴 緑内障、高齢者、妊婦、小児             1日200mg、3〜4回分服。適宜増減。高齢者は減量。 下記疾患における内臓平滑筋の痙攣症状:胃炎・胆道系疾患、急性動脈塞栓、末梢循環障害、冠循環障害における血管拡張と症状の改善。
局所麻酔成分 アミノ安息香酸エチル アミノ安息香酸エチル丸石 胃粘膜の知覚神経末端を麻痺させ、中枢への刺激伝達を遮断して疼痛、嘔吐を鎮める。         0.1〜5%(食欲不振、悪心、口渇、便秘)、0.1%未満(下痢、、メトヘモグロビン血症(小児)) 頻度不明
(過敏症)
  本剤過敏症既往歴、乳幼児 高齢者、妊婦又は妊娠の可能性       口内にしびれ等を残さないため速やかに飲み下す 長期連続投与回避   1日0.6〜1g、3回分服。適宜増減。高齢者は減量 下記疾患に伴う疼痛・嘔吐:胃炎、胃潰瘍
局所麻酔成分 オキセサゼイン ストロカイン錠 局所麻酔作用、ガストリン遊離抑制作用、胃酸分泌抑制作用、胃腸管運動抑制作用         0.1〜5%(食欲不振、悪心、口渇、便秘、下痢、、頭痛、眩暈)、頻度不明(眠気、脱力感) 0.1〜5%(過敏症)   本剤過敏症既往歴 高齢者、妊婦又は妊娠の可能性、小児       口内にしびれ等を残さないため速やかに飲み下す 長期連続投与回避   1日15〜40mg、3〜4回分服。高齢者は減量  



製品群No. 16
 
ワークシートNo.14
止瀉薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
腸内殺菌成分 アクリノール 外用のみ                           外用剤から抽出・大量服用時には、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、肝機能障害        
塩化ベルベリン キョウベリン錠100 腸内腐敗、醗酵抑制作用、蠕動抑制作用(弛緩作用)、胆汁分泌作用(腸管内における病原菌の増殖を抑える)         0.1〜5%未満(便秘)     出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長)、原則禁忌:細菌性下痢患者(治療期間の延長) 高齢者 出血性大腸炎、細菌性下痢       長期・大量投与を避けること。   塩化ベルベリンとして、通常成人1日150〜300mg(本剤1.5〜3錠)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
下痢症
クレオソート                                      
タンニン酸ベルベリン エルベン散 タンニン酸ベルベリンは、腸内でベルベリンとタンニン酸に分解され、その部位でのチフス、赤痢、大腸菌に対する殺菌作用とタンニン酸の収れん防腐作用を期待できる。         頻度不明 (便秘)     出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長)、細菌性下痢(治療期間の延長) 高齢者 出血性大腸炎、細菌性下痢       長期・大量投与を避けること。   タンニン酸ベルベリンとして、通常成人1日150〜300mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
下痢症
収れん成分 次硝酸ビスマス 次硝酸ビスマス 収れん作用並びに粘膜面被膜保護作用を有する。胃・十二指腸粘膜に存在するHelicobacter pylori菌に対して抗菌活性がある。     精神神経系障害、亜硝酸中毒(頻度不明)   0.1〜5%未満 (嘔気,食欲不振)、頻度不明 (歯齦縁,舌,口腔内などに青色又は青黒色の着色)
    ・慢性消化管通過障害又は重篤な消化管潰瘍(ビスマスの吸収による副作用が起こる)
・出血性大腸炎(症状の悪化,治療期間の延長)、原則禁忌:細菌性下痢(治療期間の延長)
便秘、結腸瘻造設術,回腸瘻造設術又は人工肛門造設術を受けた患者、消化管憩室、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 出血性大腸炎、細菌性下痢   原則1ケ月に20日程度(1週間に5日以内)の投与 浣腸には使用しないこと。 長期連続投与(1日3〜20g)で昏睡、錯乱、運動障害などの精神神経系障害が現れた   次硝酸ビスマスとして,通常成人1日2gを2〜3回に分割経口投与する。高齢者では減量。妊婦・小児には,投与量,投与期間などに注意。 下痢症
次没食子酸ビスマス 次没食子酸ビスマス「エビス」 二次的にぜん動運動を抑制し、腸内硫化水素と結合しガス刺激を緩和し、止瀉作用を現す。     精神神経系障害(頻度不明)
頻度不明(歯齦縁、舌、口腔内等に青色又は青黒色の着色)、0.1%〜5%未満 (嘔気、食欲不振)     慢性消化管通過障害又は重篤な消化管潰瘍(副作用が起こる)、出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長)、原則禁忌:細菌性下痢(治療期間の延長) 便秘、結腸瘻造設術、回腸瘻造設術または人工肛門造設術を受けた患者、消化管憩室、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 出血性大腸炎、細菌性下痢   原則1ケ月に20日程度(1週間に5日以内)の投与 浣腸には使用しないこと。 長期連続投与(1日3〜20g)で昏睡、錯乱、運動障害などの精神神経系障害が現れた   次没食子酸ビスマスとして、通常成人1.5〜4gを3〜4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 高齢者では減量。妊婦・小児には,投与量,投与期間などに注意。
下痢症
収れん成分 タンニン酸アルブミン タンナルビン「ホエイ」 本剤は、腸管内で膵液により徐々に分解してタンニン酸を遊離し、全腸管に緩和な収れん作用をあらわすことにより、止瀉作用を示す。 経口鉄剤(併用により相互に作用が減弱) 塩酸ロペラミド(塩酸ロペラミドの効果が減弱)   ショック、アナフィラキシー様症状 (頻度不明) 頻度不明(肝障害、便秘、食欲不振)     出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長)、牛乳アレルギー(ショックまたはアナフィラキシー様症状を起こす)、
本剤過敏症の既往歴、原則禁忌:細菌性下痢(治療期間の延長)
肝障害、高齢者 出血性大腸炎、細菌性下痢       長期・大量投与で肝障害   タンニン酸アルブミンとして、通常、成人1日3〜4gを3〜4回に分割して経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
下痢症
吸着成分  カオリン                                      
沈降炭酸カルシウム 沈降炭酸カルシウム 制酸作用   テトラサイクリン系抗生物質(併用薬剤の効果が減弱)、他の併用薬剤(併用薬剤の吸収・排泄に影響)、牛乳[milk-alkali syndrome(高カルシウム血症・高窒素血症・アルカローシス等)]、ビタミンD(高カルシウム血症)     5%以上又は頻度不明(高カルシウム血症・アルカローシス等の電解質失調・腎結石・尿路結石・悪心・嘔吐・便秘・下痢),0.1%未満(胃酸の反動性分泌) 5%以上又は頻度不明(過敏症)   甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症(症状悪化) 腎障害、心機能障害、肺機能障害、高カルシウム血症、便秘、高齢者 胃酸の反動性分泌           沈降炭酸カルシウムとして、1日1〜3gを3〜4回に分割経口投与。
高齢者では減量。
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)の症状の改善
乳酸カルシウム 乳酸カルシウム「エビス」 血清カルシウム値が低下した際に、カルシウム値を上昇させる。本剤は鎮静、けいれん軽減の作用がある。カルシウムは無機栄養素としても重要で、歯や骨の主成分である。   ジギタリス製剤(ジギタリス中毒)、テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン系抗生物質の作用が減弱)、ニューキノロン系
抗菌剤(ニューキノロン系抗菌剤の作用が減弱)
    頻度不明(高カルシウム血症、結石症 、腹部膨満感、胸やけ、軟便等 、頭痛、心窩部不快感) 頻度不明
(過敏症)
  高カルシウム血症(高カルシウム血症を増悪)、腎結石 (腎結石を増強)、重篤な腎不全 (高カルシウム血症) 活性型ビタミンD製剤を服用中、ジキタリス製剤を投与中、高カルシウム血症が現れやすい病態、高齢者         長期投与により血中及び尿中カルシウムが高値になることがあるので、長期投与する場合には定期的に血中又は尿中カルシウムを検査することが望ましい。結石症。   乳酸カルシウムとして、通常成人1回lg,1日2〜5回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
低カルシウム血症に起因する下記症候の改善
 テタニー
下記代謝性骨疾患におけるカルシウム補給
 妊婦・産婦の骨軟化症
発育期におけるカルシウム補給
ヒドロキシナフトエ酸アルミニウム                                      
その他の止しゃ成分 塩酸ロペラミド ロペミンカプセル/ロペミン細粒 止瀉作用
マウスおよびラットにおけるヒマシ油またはプロスタグランジン誘発下痢を強く抑制する
消化管輸送能抑制作用
マウスの小腸輸送能を用量依存的に抑制する.健康成人において硫酸バリウムの消化管内通過時間を延長させる.また,成人下痢患者(外国人)の小腸通過時間を服薬前に比較して有意に延長した.
蠕動抑制作用
モルモットの摘出回腸ならびに生体位小腸および結腸の蠕動を抑制する.モルモットを用いたin vitro実験から,本剤の蠕動抑制作用には,腸壁内コリン作動性ニューロンの機能の抑制および腸管の輪状筋方向の伸展によるアセチルコリンとプロスタグランジンの放出の抑制が関与していると考えられている.
抗分泌作用
ラットを用いた実験で,プロスタグランジンまたはコレラトキシンの投与によって起こる水,NaおよびClの腸管腔内への分泌を吸収の方向へ逆転させた.
  ケイ酸アルミニウム・タンニン酸アルブミン(本剤の効果が減弱)、リトナビル・キニジン(本剤の血中濃度が上昇) イレウス(0.1%未満),巨大結腸(頻度不明) アナフィラキシー様症状(0.1%未満)、 ショック、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)(頻度不明) 頻度不明 (頭痛,傾眠傾向,鎮静,筋緊張低下,散瞳、疲労,体温低下,発熱、尿閉、消化不良,口内不快感,味覚の変調)
0.1%未満(AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの上昇、腹部不快感,悪心,腹痛,嘔吐,食欲不振、口渇,眠気,めまい,発汗,倦怠感)
0.1〜5%未満(腹部膨満)
眠気,めまいが起こることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること.
0.1〜5%未満(過敏症) 動物実験において,大量投与で薬物依存性が認められているので,観察を十分に行い,用量および使用期間に注意すること. 出血性大腸炎(症状の悪化,治療期間の延長)

抗生物質の投与に伴う偽膜性大腸炎(症状の悪化,治療期間の延長)

低出生体重児,新生児および6カ月未満の乳児(過量投与により,呼吸抑制,全身性痙れん,昏睡等の重篤な副作用の報告)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴、細菌性下痢(治療期間の延長)

潰瘍性大腸炎(中毒性巨大結腸を起こす)、6カ月以上2歳未満の乳幼児
重篤な肝障害、肛門疾患、小児、高齢者、妊婦または妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、 本薬の薬理作用上,便秘が発現することがあるので,用量に留意し,便秘が発現した場合は投与を中止すること.また,特に便秘を避けねばならない肛門疾患等の患者には注意して投与すること. 止瀉剤による治療は下痢の対症療法であるので,脱水症状がみられる場合,輸液等適切な水・電解質の補給に留意すること.   外国で,塩酸ロペラミド液剤の過量投与により昏睡,呼吸抑制,縮瞳,協調異常,筋緊張低下,傾眠等の中毒症状がみられ,また,腸管壊死に至る麻痺性イレウスにより死亡に至った例が報告されている.外国で,乳幼児(特に2歳未満)に過量投与した場合,中枢神経系障害,呼吸抑制,腸管壊死に至る麻痺性イレウスを起こしたとの報告がある.     塩酸ロペラミドとして,通常,成人に1日1〜2mgを1〜2回に分割経口投与する.
なお,症状により適宜増減する.用量に留意するなど,注意して投与すること.〔一般に高齢者では生理機能が低下している.〕妊婦または妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.*授乳中の婦人には本剤投与中の授乳は避けさせること。小児等に対する安全性は確立していないので,投与しないことが望ましい.動物実験において,大量投与で薬物依存性が認められているので,観察を十分に行い,用量および使用期間に注意すること.
 



製品群No. 17
 
ワークシートNo.15
瀉下薬(下剤)


  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
刺激性下剤成分 ヒマシ油 「純性」ヒマシ油 ヒマシ油は腸内で胆汁の共存下リパーゼの作用によって加水分解されリシノール酸ナトリウムを生成し、結腸に影響しないで小腸及び盲腸を収縮して瀉下作用をあらわす。   脂溶性駆虫剤・脂溶性物質(これらの薬剤、物質の吸収を促進)     頻度不明(悪心・嘔吐、腹痛等) 頻度不明
(過敏症)
  急性腹症・痙れん性便秘・重症の硬結便(症状の悪化)、へノポジ油、メンマ等の脂溶性駆虫剤を投与中(これらの薬剤の吸収を促進して中毒を起こす)、リン、ナフタリンなどの脂溶性物質による中毒時(これらの物質の吸収が促進される) 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦     60ml 即効性があるため就寝前の服用は避ける 連用で、小腸の消化吸収を妨げ全身の栄養状態に影響を及ぼす   ヒマシ油として、通常成人は15〜30mL(増量限度60mL)、小児は5〜15mL、乳児は1〜5mLをそのまま又は水、牛乳などに浮かべて頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減。高齢者で減量。 便秘症、食中毒時における腸管内容物の除去、消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除
センナ センナエキス製剤:アジャストAコーワ 有効成分:Cassia angustifolia Vohl又はCassia actifolia Delile(Leguminosae)の小葉を乾燥したセンナより抽出したエキス         0.1%〜5%未満(腹痛、悪心・嘔吐)、頻度不明(腹鳴) 頻度不明
(過敏症)
  禁忌:・本剤又はセンノシド製剤に過敏症の既往歴
・急性腹症、痙攣性便秘(腹痛等を増悪)
・重症の硬結(便腹痛等の症状増悪)
・電解質失調(大量投与で状態を悪化)
原則禁忌:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
腹部手術後の患者、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、低出生体重児、新生児、乳児、幼児       電解質失調(特に低カリウム血症)への大量投与で下痢による電解質喪失。妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。 連用による耐性の増大等のため効果が減弱し、薬剤に頼りがちになることがあるので長期連用を避けること   センナエキスとして、通常成人1回80mg(2錠)を就寝前に経口投与する。
高度の便秘には、1回160〜240mg(4〜6錠)までを頓用として経口投与する。
連用する場合は、1回40〜80mg(1〜2錠)を毎食後経口投与する。
小児(6〜12歳)は、1回40mg(1錠)を就寝前経口投与する。
便秘症
センノシド プルゼニド プルゼニドは、大腸に至り、腸内細菌の作用でレインアンスロンを生成し大腸の蠕動運動を亢進。作用発現は通常投与後8〜10時間。         5%以上又は頻度不明(腹痛、低カリウム血症)、0.1%〜0.5%未満(悪心・嘔吐・腹鳴) 5%以上又は頻度不明(過敏症)   禁忌:・本剤又はセンノシド製剤に過敏症の既往歴
・急性腹症、痙攣性便秘(腹痛等を増悪)
・重症の硬結(便腹痛等の症状増悪)
・電解質失調(大量投与で状態を悪化)
原則禁忌:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
腹部手術後の患者、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、低出生体重児、新生児、乳児、幼児     1回48mgまで 電解質失調(特に低カリウム血症)への大量投与で下痢による電解質喪失。妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。 連用による耐性の増大等のため効果が減弱し、薬剤に頼りがちになることがあるので長期連用を避けること   センノシドA・Bとして、通常成人1日1回12〜24mg(1〜2錠)を就寝前に経口投与する。
高度の便秘には、1回48mg(4錠)まで増量することができる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘症
ピコスルファート ラキソベロン錠 ピコスルファートナトリウムは、腸管粘膜への以下の作用により瀉下作用を示す。
腸管蠕動運動の亢進作用(ラット)
水分吸収阻害作用(ラット)
        0.1〜5%未満(腹痛、悪心、嘔吐、腹鳴、腹部膨満感等)、頻度不明(蕁麻疹、発疹、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等)     急性腹部疾患(症状が増悪) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者   急性腹部疾患         1. 通常、成人に対して1日1回2〜3錠を経口投与する。7〜15才の小児に対して、1日1回2錠を経口投与する。
2. 通常、成人に対して1日1回2〜3錠を経口投与する。
3. 通常、成人に対して1日1回2〜3錠を経口投与する。
以上、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量する。
1. 各種便秘症2. 術後排便補助
3. 造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進
  ビサコジル テレミンソフト坐薬 結腸・直腸の粘膜に選択的に作用し、蠕動運動を促進する。腸粘膜への直接作用により、排便反射を刺激する。結腸腔内における水分の吸収を抑制し、内容積を増大する。         頻度不明 (直腸刺激感、直腸炎、腹部不快感、腹痛、肛門部痛、肛門部不快感等) 頻度不明 (過敏症状)   ・急性腹症・痙攣性便秘・重症の硬結便(症状の悪化)
・肛門裂創、潰瘍性痔核(坐剤挿入に伴う物理的、機械的な刺激を避けるため)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。     ビサコジルとして、通常1回、乳幼児は2mgを、1日1〜2回肛門内に挿入する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘症
消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除
膨潤性下剤成分 カルボキシメチルセルロースナトリウム カルメロースナトリウム:CMC「マルイシ」 腸管内で水分を吸収して膨張し、ゼラチン様の塊となって腸管壁を物理的に刺激する。この作用により大腸の蠕動運動を促進して排便を促す。         0.1〜5%未満(悪心・嘔吐、腹部膨満感等)     急性腹症・重症の硬結便(症状を悪化) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児       妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。     通常、成人1日1.5〜6gを、多量の水とともに、3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘症
塩類下剤成分 酸化マグネシウム マグラックス錠200mg/ マグラックス錠250mg/ マグラックス錠330mg 胃内で制酸作用。腸内での水分の再吸収に抑制的に働き腸管内容物が膨張し腸管に機械的な刺激を与えて排便を容易にする。   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・セフジニル(これらの薬剤の吸収を阻害)、高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(これらの効果が減弱)、活性型ビタミンD3製剤(高マグネシウム血症を発症)、大量の牛乳・カルシウム製剤 (milk-alkali syndromeを発症)、ジギタリス製剤・鉄剤等(薬剤の吸収・排泄に影響)     頻度不明 (高マグネシウム血症 、下痢)       腎障害、心機能障害、下痢、高マグネシウム血症、高齢者       長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告。高マグネシウム血症 長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告。高マグネシウム血症   1.酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5〜1.0gを数回に分割経口投与する。
2.酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前又は食後の3回に分割経口投与するか、又は就寝前に1回投与する。
3.酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.2〜0.6gを多量の水とともに経口投与する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
1.下記疾患における制酸作用と症状の改善胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
2.便秘症
3.尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防
硫酸マグネシウム 硫酸マグネシウム しゃ下作用   ニューキノロン系抗菌剤・テトラサイクリン系抗生物質・エチドロン酸二ナトリウム (これらの薬剤の効果が減弱) マグネシウム中毒(0.1%未満)           腎障害、 高マグネシウム血症、心疾患、腸内寄生虫疾患の小児、高齢者、妊婦       多量投与により、中毒。     硫酸マグネシウムとして1回5〜15gを多量の水とともに経口投与する。 便秘症
湿潤性下剤成分 ジオクチルソジウムスルホサクシネート                                      



製品群No. 18
 
ワークシートNo.16
浣腸薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
直腸大腸刺激成分 グリセリン グリセリン
浣腸
「オヲタ」
直腸内の水分を吸収することに伴う刺激作用により腸管の蠕動亢進、浸透作用により糞便を軟化、潤滑化させ排便を促す。         頻度不明(腹痛、腹鳴、腹部膨満感、直腸不快感、肛門部違和感・熱感、残便感等、血圧変動) 頻度不明
(過敏症)
  腸管内出血・腹腔内炎症・腸管に穿孔又はそのおそれ(腹膜炎誘発・症状増悪・溶血・腎不全)、強い全身衰弱(衰弱状態悪化・ショック)、下部消化管術直後(腸管縫合部離解)、吐気・嘔吐・激しい腹痛・急性腹症の疑い(症状悪化) 局所(腸管、肛門)の炎症・創傷,腸管麻痺.重症の硬結便・重篤な心疾患、乳児、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人   浣腸用にのみ使用、妊婦では子宮収縮の誘発(流早産)   挿入時の損傷、溶血に注意 連用による耐性の増大等のため効果が減弱するので長期連用を避けること。   1回1コ(50%30〜150mL)を直腸内に注入する。
高齢者は少量から開始。
便秘、腸疾患時の排便
D−ソルビトール D−ソルビトール液「日研」 肝疾患時の肝グリコーゲンの生成量増加。抗ケトン作用。緩下作用を有する。     ポリスチレンスルホン酸カルシウムのソルビトール懸濁液の経口投与により腸穿孔・腸潰瘍・腸壊死   (頻度不明)腹痛・下痢・腹部膨満・放屁(大量投与)               大量で腹痛・下痢・腹部膨満・放屁、
注腸しないこと(外国,ポリスチレンスルホン酸型陽イオン交換樹脂のソルビトール懸濁液の注腸投与による結腸壊死)
    1.X線造影剤に添加して経口投与する。添加量はX線造影剤中の硫酸バリウム100gに対してD-ソルビトールとして10〜20g(13〜27mL)とする。
2.必要量を経口投与
1.消化管のX線造影の迅速化、消化管のX線造影時の便秘の防止
2.経口的栄養補給
ピサコジル テレミンソフト坐薬 結腸・直腸の粘膜に選択的に作用し、蠕動運動を促進する。腸粘膜への直接作用により、排便反射を刺激する。結腸腔内における水分の吸収を抑制し、内容積を増大する。         頻度不明 (直腸刺激感、直腸炎、腹部不快感、腹痛、肛門部痛、肛門部不快感等) 頻度不明 (過敏症状)   ・急性腹症・痙攣性便秘・重症の硬結便(症状の悪化)
・肛門裂創、潰瘍性痔核(坐剤挿入に伴う物理的、機械的な刺激を避けるため)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。     ビサコジルとして、通常1回、乳幼児は2mgを、1日1〜2回肛門内に挿入する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘症
消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除
その他 クエン酸ナトリウム                                      



製品群No. 19
 
ワークシートNo.17
駆虫薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
駆虫成分 サントニン サントニン
(日本新薬)
虫体運動に対する作用
サントニンの経口投与により、虫体は正常運動型から無秩序な運動型へ移行後、運動性を失い、腸管蠕動により下行する排出態勢を示す(回虫保有者レントゲン観察)。
虫体の物質代謝に対する作用
サントニンは回虫のリン酸代謝、糖代謝及び生体内酸化機構を阻害する。
油性下剤 (本剤の中毒症状発症)       0.1〜5%未満(腹痛、悪心、下痢、胃痛等、頭痛、めまい)、頻度不明(黄視)     肝障害(肝障害を悪化) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             サントニンとして、通常下記用量を1日2回空腹時、あるいは就寝前1回及び翌朝1回経口投与する。1回用量:6歳未満は20mg、6歳以上12歳未満40〜80mg、12歳以上100mg 回虫の駆除
パモ酸ピルビニウム                                      
リン酸ピペラジン                                      



製品群No. 23
 
ワークシートNo.18
動脈硬化用薬(リノール酸,レシチン主薬製剤等)

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
高コレステロール改善成分 ソイステロール トコオール 1.血漿及び肝臓のコレステロール値の低下が認められている。
2.大豆油不けん化物中のトコフェロールは大豆油ステロールによる血漿コレステロールの減少効果を増強する。
        頻度不明(食欲不振、下痢、軟便、便秘、腹痛、胃部不快感、悪心) 頻度不明 (過敏症)     高齢者             大豆油不けん化物として、1日1,200mg(6カプセル)を3回に分けて経口投与する。
高齢者で減量。
高コレステロール血症
パンテチン パントシン錠30 パンテチンは,パンテテインのdisulfide型で,CoAの前駆物質である。
内膜への脂質沈着抑制作用、 血清総コレステロール低下作用(コレステロールの肝への取り込み能および胆汁酸への代謝を正常化する)、血清中性脂肪低下作用 (リポ蛋白リパーゼ活性が上昇する)、血清HDL-コレステロールの増加作用 (アポ蛋白A-Iの合成促進,組織リポ蛋白リパーゼ活性の増加および血中LCAT活性の増加により,VLDL→HDL経路の促進に基づく)
        0.1〜5%未満(下痢・軟便)、0.1%未満(腹部膨満、嘔吐)、頻度不明(食欲不振)                 パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される病状に対しては、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   成人にはパンテチンとして1日30〜180mgを1〜3回に分けて経口投与する。
血液疾患,弛緩性便秘には,パンテチンとして1日300〜600mgを1〜3回に分けて経口投与する。
高脂血症には,パンテチンとして1日600mgを3回に分けて経口投与する。
1.パントテン酸欠乏症の予防および治療
2.パントテン酸の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,甲状腺機能亢進症,妊産婦,授乳婦など)
3.パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される高脂血症、弛緩性便秘、ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、急・慢性湿疹、血液疾患の血小板数ならびに出血傾向の改善
ポリエンホスファチジルコリン EPLカプセル ・脂質代謝、蛋白代謝の改善を通じて、血中リポ蛋白分画を改善する。
・コレステロールの代謝回転を調整し、コレステロールエステル比の改善、コレステロールの異化・排泄障害の正常化等の作用を有する。
        0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、腹部膨満感、悪心等) 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴               ポリエンホスファチジルコリンとして、通常成人1回500mgを1日3回経口投与する。 慢性肝疾患における肝機能の改善、脂肪肝、高脂質血症
高コレステロール改善成分 酪酸リボフラビン ハイボン錠20mg コレステロール上昇抑制作用         0.1〜5%未満(下痢、悪心・嘔吐、胃膨満、腹部膨満)、0.1%未満(胃不快感、食欲不振)                 高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.   酪酸リボフラビンとして,1日5〜20mgを2〜3回に分割経口投与する.
高コレステロール血症には,通常,成人1日60〜120mgを2〜3回に分割経口投与する.
・高コレステロール血症
・ビタミンB2欠乏症の予防及び治療.
・ビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される口角炎,口唇炎,舌炎,脂漏性湿疹,結膜炎,びまん性表層角膜炎
・ビタミンB2の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,はげしい肉体労働時等)
リノール酸 なし                                    
ビタミン成分 酢酸トコフェロール ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止



製品群No. 24
 
ワークシートNo.19
貧血用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
鉄製分 フマル酸第一鉄 フェルム:フマル酸第一鉄カプセル 造血作用
貯蔵鉄量を補充し造血作用を示す.
  テトラサイクリン系抗生物質 ・セフジニル ・ニューキノロン系抗菌剤・甲状腺ホルモン製剤 (同時に服用すると相互に吸収を阻害)、制酸剤・タンニン酸を含有するもの(本剤の吸収を阻害)     0.1〜5%未満(嘔気・嘔吐、食欲不振、胃・腹痛、下痢、便秘、心窩部痛)、0.1%未満(上腹部不快感) 0.1%未満(過敏症)   鉄欠乏状態ない患者(鉄過剰症) 消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患、発作性夜間血色素尿症、高齢者   便の黒色化   過量投与の主な症状は胃粘膜刺激による悪心,嘔吐,腹痛,血性下痢,吐血等の消化器症状である.また,頻脈,血圧低下,チアノーゼ等がみられる.重症の場合は,昏睡,ショックに至ることがある。本剤は徐放性のため症状が持続することがある。過量投与にならない様、血液検査の実施必要。     通常成人は1日1回1カプセルを経口投与する。高齢者は用量留意 鉄欠乏性貧血
溶性ピロリン酸第二鉄 インクレミンシロップ 造血作用   テトラサイクリン系抗生物質(相互に吸収を阻害)、制酸剤(本剤の吸収が阻害)、セフジニル・ニューキノロン系抗菌剤(これらの薬剤の吸収を阻害)、甲状腺ホルモン製剤(甲状腺ホルモン製剤の吸収を阻害)、タンニン酸を含有する食品(本剤の吸収が阻害)     頻度不明(悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、便秘、胃部不快感、光線過敏症) 頻度不明(過敏症)   鉄欠乏状態にない患者(鉄過剰症) 消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患、発作性夜間血色素尿症、下痢、吐乳等を起こしやすい低出生体重児、新生児、乳児   一過性の歯の着色(黒色)、一過性の便の黒色化         次の量を1日量とし、3〜4回に分けて経口投与する。
1歳未満:2〜4mL 、1〜5歳:3〜10mL 、6〜15歳:10〜15mL
下痢、吐乳等を起こしやすい低出生体重児、新生児又は乳児:初め少量から開始し、身体の様子を見ながら徐々に通常1日量まで増量する。
鉄欠乏性貧血
ビタミン成分 ビタミンB6(塩酸ピリドキシン) アデロキシン錠 体内でリン酸ピリドキサールとなり、細胞・ミトコンドリア内におけるB6酵素群の補酵素として生体のたん白質・アミノ酸代謝の中心的役割を果たす。γ−アミノ酪酸の生成や各種のアミン類(アドレナリン、ノルアドレナリン、5−ヒドロキシトリプタミン等)の生成に不可欠である。脂質代謝との関係も認められている。   レボドパ (レボドパの作用を減弱)     頻度不明(長期・大量投与:手足のしびれ、知覚異常等) 頻度不明(光線過敏症)     高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、新生児、乳幼児、小児等       長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常 ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される疾患(口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常
  塩酸ピリドキシンとして、通常成人1日10〜100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。高齢者では減量。 ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド、サイクロセリン、ペニシラミン)
ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血、ビタミンB6依存性痙攣、アミノ酸代謝異常など)
下記疾患のうちビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害(宿酔)
ビタミンB12(メコバラミン) メチコバール錠250μg/メチコバール錠500μg メコバラミンは、生体内補酵素型ビタミンB12の1種であり、ホモシステインからメチオニンを合成するメチオニン合成酵素の補酵素として働き、メチル基転位反応に重要な役割を果たす。
神経細胞内小器官へよく移行し、核酸・蛋白合成を促進する作用
軸索内輸送、軸索再生の促進する作用
髄鞘形成(リン脂質合成)の促進する作用
シナプス伝達の遅延、神経伝達物質の減少を回復する作用
を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、悪心・嘔吐、下痢) 0.1%未満(過敏症)     水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者(長期大量)         水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたる大量投与は避けることが望ましい。本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠250μg
通常、成人は1日6錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

錠500μg
通常、成人は1日3錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたって大量に投与することは避けることが望ましい。
末梢性神経障害
葉酸 フォリアミン錠 1.葉酸は赤血球の正常な形成に関与し、大赤血球性貧血に対して網状赤血球ならびに赤血球成熟をもたらす。
2.葉酸はウラシルのような中間体からチミンその他の重要なプリン及びピリミジン化合物の生成に補酵素として作用し、チミンはビタミンB12によって核酸及び核蛋白の要素として不可欠なチミジンに変化する。一方悪性貧血や大赤血球性貧血に見られる巨赤芽球は核蛋白代謝の異常をきたした初生赤芽球であり、葉酸やビタミンB12の欠乏は骨髄成分の成熟停止を起こすといわれている。
        頻度不明(食欲不振、悪心、浮腫、体重減少) 頻度不明(過敏症)       ・診断の確立していない悪性貧血に対しては、血液状態の改善により悪性貧血を隠蔽。 ・悪性貧血に対しては、貧血状態は改善するが、神経症状に効果がないので、ビタミンB12製剤と併用。・吸収障害がある場合、症状が重篤な場合は注射投与   ・葉酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される病状に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。     葉酸として、通常成人1日5〜20mg(錠の場合1〜4錠、散の場合50〜200mg)、小児1日5〜10mg(錠の場合1〜2錠、散の場合50〜100mg)を2〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
一般に消化管に吸収障害のある場合、あるいは症状が重篤な場合は注射を行う方がよい。
1.葉酸欠乏症の予防及び治療
2.葉酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦等)
3.吸収不全症候群(スプルー等)
4.悪性貧血の補助療法
5.葉酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される栄養性貧血、妊娠性貧血、小児貧血、抗けいれん剤、抗マラリア剤投与に起因する貧血
6.アルコール中毒及び肝疾患に関連する大赤血球性貧血
7.再生不良性貧血
8.顆粒球減少症
ビタミンC(アスコルビン酸) アスコルビン酸「ヨシダ」 アスコルビン酸(ビタミンC)が欠乏すると、壊血病や小児ではメルレル・バロー病を生じ、一般に出血傾向の増大、骨・歯牙の発育遅延、抗体産生能や創傷治癒能の低下などを起こす。コラーゲン生成への関与、毛細血管抵抗性の増強や血液凝固時間の短縮などによる出血傾向の改善、副腎皮質機能への関与(ストレス反応の防止)、メラニン色素生成の抑制などが報告されている。         頻度不明(悪心・嘔吐・下痢等)       高齢者         下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合(毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎)には効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常成人1日50〜2,000mgを1〜数回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量。
1.ビタミンC欠乏症の予防および治療(壊血病、メルレル・バロー病)、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など。) 2.下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合。 毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎。
なお、2.の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
ビタミンB1(塩酸チアミン) 塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」/塩酸チアミン散1%「ホエイ」 ビタミンB1はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用を現す。ピルピン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のαケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与。トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与           頻度不明
(過敏症)
              ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常、成人には塩酸チアミンとして、1回1〜10mgを1日1〜3回経口投与する。
塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」:1回1〜10g、1日1〜3回経口投与
塩酸チアミン散1%「ホエイ」:1回0.1〜1g、1日1〜3回経口投与
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
2. ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時等)
3. ウェルニッケ脳炎
4. 脚気衝心
5. 下記疾患のうち、ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害
〔5.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。〕
ビタミンB2 ハイボン錠20mg コレステロール上昇抑制作用
家兎に酪酸リボフラビンを投与すると,ラノリン−綿実油投与による血清コレステロール値の上昇を抑制した.
        0.1〜5%未満(下痢,悪心・嘔吐,胃膨満,腹部膨満)、0.1%未満(胃不快感,食欲不振)           尿を黄変させる(臨床検査値に影響)     高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.   酪酸リボフラビンとして,通常,成人1日5〜20mgを2〜3回に分割経口投与する.
高コレステロール血症には,通常,成人1日60〜120mgを2〜3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
・高コレステロール血症
・ビタミンB2欠乏症の予防及び治療.
・下記疾患のうち,ビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合.口角炎,口唇炎,舌炎,脂漏性湿疹,結膜炎,びまん性表層角膜炎
・ビタミンB2の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,はげしい肉体労働時等).
高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.



製品群No. 26
 
ワークシートNo.20
鎮咳去痰薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
鎮咳成分  クエン酸チペピジン(ヒベンズ酸チペピジンと同じ) アスベリン錠 延髄の咳中枢を抑制し咳の感受性を低下させることにより鎮咳作用を示すとともに、気管支腺分泌を亢進し気道粘膜線毛上皮運動を亢進することにより去痰作用を示す。     頻度不明(咳嗽、腹痛、嘔吐) 頻度不明(発疹、呼吸困難等を伴うアナフィラキシー様症状) 0.1〜5%未満(眠気、不眠、眩暈、食欲不振、便秘、口渇、胃部不快感、膨満感、軟便、下痢、悪心)、頻度不明(腹痛、興奮) 0.1〜5%未満(過敏症)   本剤の成分に対し過敏症の既往歴 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       「過量投与」眠気、眩暈、興奮、譫妄、見当識障害、意識障害、精神錯乱等があらわれることがある。     通常成人には、ヒベンズ酸チペピジンとして1日66.5〜132.9mg(クエン酸チペピジン60〜120mg相当量)を3回に分割経口投与する。小児には、ヒベンズ酸チペピジンとして1日1歳未満5.54〜22.1mg(同5〜20mg相当量)、1歳以上3歳未満11.1〜27.7mg(同10〜25mg相当量)、3歳以上6歳未満16.6〜44.3mg(同15〜40mg相当量)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
感冒、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺炎、肺結核、気管支拡張症
臭化水素酸デキストロメトルファン メジコン錠15mg 臭化水素酸デキストロメトルファンは,延髄にある咳中枢に直接作用し,咳反射を抑制することにより鎮咳作用を示す。 MAO阻害剤(痙攣,反射亢進,異常高熱,昏睡等を発症)   呼吸抑制(0.1%未満)   5%以上又は頻度不明(眠気)、0.1%〜5%未満(頭痛、めまい、悪心、嘔吐、食欲不振、便秘、腹痛)、0.1%未満(不快、不眠等、口渇、おくび等)自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分に対し過敏症、MAO阻害剤投与中(臨床症状として痙攣,反射亢進,異常高熱,昏睡等を発症) 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児             通常,成人には臭化水素酸デキストロメトルファンとして1回15〜30mgを1日1〜4回経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。高齢者では減量するなど注意が必要
下記疾患に伴う咳嗽
感冒,急性気管支炎,慢性気管支炎,気管支拡張症,肺炎,肺結核,上気道炎(咽喉頭炎,鼻カタル)
気管支造影術及び気管支鏡検査時の咳嗽
ノスカピン ナルコチン錠30 咳中枢を抑制し、速効性の鎮咳作用を示す非麻薬性の鎮咳薬である。鎮けい作用及び軽度の気管支拡張作用を有し、けいれん性の咳に効果的であるとされている。気道分泌を抑制しないので、痰の排出を妨げることが少ない。一方、呼吸中枢刺激作用を有するが、鎮痛、鎮静作用はなく、耐性の発現や依存性もない。         0.5〜5%未満(眠気、頭痛、頭重、悪心、食欲不振、便秘)       高齢者             ノスカピンとして、通常成人1回10〜30mgを1日3〜4回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。 下記疾患に伴う咳嗽
感冒、気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、急性気管支炎、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺炎、肺結核、肺癌、肺化膿症、胸膜炎、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
鎮咳成分 リン酸ジヒドロコデイン リン酸ジヒドロコデイン100%「タナベ」 モルヒネと極めて類似した化学構造と薬理作用を有するが、作用の強さはモルヒネとコデインの中間に位置し、鎮咳作用量や鎮痛作用はコデインより強い。コデインと同様、主として鎮咳の目的で使用される。   中枢神経抑制剤・三環系抗うつ剤・吸入麻酔剤・MAO阻害剤・β遮断剤・アルコール(呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡)、クマリン系抗凝血剤(抗凝血作用が増強)、抗コリン作動性薬剤(麻痺性イレウスに至る重篤な便秘又は尿貯留が起こるおそれ) 薬物依存(頻度不明)、呼吸抑制(頻度不明)、錯乱(頻度不明)、無気肺・気管支痙攣・喉頭浮腫(頻度不明)、炎症性腸疾患の患者に投与した場合 麻酔性イレウス・中毒性巨大結腸(頻度不明)   頻度不明(不整脈、 血圧変動、顔面潮紅、眠気、 眩暈、視調節障害、 発汗、悪心、 嘔吐、便秘、排尿障害),自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明
(過敏症)
  重篤な呼吸抑制(増強)、気管支喘息発作中(気道分泌を妨げる)、重篤な肝障害(昏睡に陥ることがある)、慢性肺疾患に続発する心不全(呼吸抑制や循環不全を増強)、痙攣状態(脊髄の刺激効果)、急性アルコール中毒(呼吸抑制を増強)、アヘンアルカロイドに対し過敏症、出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれ)、細菌性下痢(治療期間の延長をきたすおそれ) 心機能障害、呼吸機能障害、肝・腎機能障害、脳に器質的障害、ショック状態、代謝性アシドーシス、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症、薬物依存の既往歴、高齢者、新生児、乳児、衰弱者、前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿管手術術後、器質的幽門狭窄、麻痺性イレウス、最近消化管手術、痙攣の既往歴、胆嚢障害及び胆石、重篤な炎症性腸疾患、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、分娩前、分娩時 細菌性下痢     過量で呼吸抑制、 意識不明、痙攣、 錯乱、 血圧低下、 重篤な脱力感、 重篤なめまい、 嗜眠、 心拍数の減少、神経過敏、 不安、 縮瞳、 皮膚冷感等を起こすことがある。 連用により薬物依存。連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止で退薬症候。   通常成人には、1回10mg、1日30mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に、生理機能の低下している高齢者・新生児・乳児では、呼吸抑制の感受性が高いため、低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。 各種呼吸器疾患における鎮咳・鎮静
疼痛時における鎮痛
激しい下痢症状の改善
リン酸ジメモルファン アストミン錠 鎮咳作用:リン酸ジメモルファンは、延髄の咳中枢に直接作用して鎮咳作用をあらわす。
非麻薬性:身体依存性及び精神依存性は認められず、非麻薬性であることが証明されている。
腸管輸送能の抑制作用:リン酸コデイン投与時にみられるような腸管輸送能の抑制作用(便秘作用)を示さない。
        0.1〜5%未満(めまい、眠気、頭痛・頭重、口渇、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢等)、0.1%未満(脱力感、倦怠感、頻脈、動悸、顔面潮紅) 頻度不明
(過敏症)
    糖尿病又はその疑い、薬物過敏症、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者             成人(15才以上)には1回1〜2錠(リン酸ジメモルファンとして10〜20mg)を1日3回経口投与する。
但し、年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う鎮咳
上気道炎、肺炎、急性気管支炎、肺結核、珪肺および珪肺結核、肺癌、慢性気管支炎
気管支拡張成分 塩酸トリメトキノール イノリン錠 気管支拡張作用:気管支β2受容体の選択性:気管支β2受容体に対し作用選択性の高いことが認められている。
抗アレルギー作用
  カテコールアミン製剤(不整脈、場合によっては心停止)、キサンチン誘導体・ステロイド剤・利尿剤(血清カリウム値が低下) β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下   0.1〜5%未満(心悸亢進、頭痛、悪心、食欲不振、口渇)、 0.1%未満(血圧変動、胸部圧迫感、振戦、眩暈、熱感) 5%以上又は頻度不明(過敏症 )     甲状腺機能亢進症、高血圧症、心疾患、糖尿病、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、小児等、重症喘息(血清カリウムの低下)       過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあり     通常成人には塩酸トリメトキノールとして1回2〜4mg、1日2〜3回経口投与する。
年齢・症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解
気管支喘息、慢性気管支炎、塵肺症
気管支拡張成分 dl−塩酸メチルエフェドリン dl−塩酸メチルエフェドリン散 アドレナリン作動性の気管支拡張作用と中枢性鎮咳作用を示す。 カテコールアミン製剤(不整脈、場合によっては心停止を起こす) MAO阻害剤・甲状腺製剤(作用が増強)、キサンチン誘導体・ステロイド剤・利尿剤(血清カリウム値が低下) β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下   頻度不明(熱感)、0.1〜5%未満(心悸亢進、顔面蒼白等、頭痛、不眠、めまい、眠気、神経過敏、疲労等、悪心、食欲不振、腹部膨満感等、口渇) 頻度不明(過敏症)、   カテコールアミン製剤を投与中(不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれ) 甲状腺機能亢進症、高血圧症、心疾患、糖尿病、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、小児等、重症喘息(血清カリウム低下)       過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある     dl-塩酸メチルエフェドリンとして、通常成人1回25〜50mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う咳嗽
気管支喘息、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
蕁麻疹、湿疹
ジプロフィリン ネオフィリンM末 緩和な強心・利尿作用:
気管支拡張作用:
作用機序:
フォスフォジエステラーゼ阻害による細胞内c‐AMPの増加、アデノシン受容体拮抗、細胞内Ca2+の分布調節等の説がある。
  他のキサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)     頻度不明(頭痛、不眠、心悸亢進、悪心・嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢)     本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴 てんかん、甲状腺機能亢進症、急性腎炎、高齢者、小児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             通常成人は、ジプロフィリンとして1日300〜600mgを2〜3回に分割経口投与する。 気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、うっ血性心不全
気管支拡張成分 テオフィリン テオドール錠100mg/テオドール錠200mg テオフィリンは、気管支拡張、肺血管拡張、呼吸中枢刺激、気道の粘液線毛輸送能の促進、横隔膜の収縮力増強、肥満細胞からの化学伝達物質(気管支収縮因子)の遊離抑制等の作用により、気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫等の閉塞性肺疾患の諸症状を改善する。   他のキサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)、交感神経刺激剤(β刺激剤の副作用症状を増強)、ハロタン(不整脈等の副作用が増強)、塩酸ケタミン(痙攣)、シメチジン・塩酸メキシレチン・塩酸プロパフェノン・塩酸アミオダロン・エノキサシン・ピペミド酸三水和物・塩酸シプロフロキサシン・ノルフロキサシン・トシル酸トスフロキサシン・メシル酸パズフロキサシン・プルリフロキサシン・エリスロマイシン・クラリスロマイシン・ロキシスロマイシン・チアベンダゾール・塩酸チクロピジン・塩酸ベラパミル・塩酸ジルチアゼム・マレイン酸フルボキサミン・フルコナゾール・ジスルフィラム(テオフィリンの中毒症状)、アシクロビル・塩酸バラシクロビル・インターフェロン・イプリフラボン・シクロスポリン・アロプリノール(テオフィリンの中毒症状)、ザフィルルカスト(テオフィリンの中毒症状)、リファンピシン、フェノバルビタール、ランソプラゾール、リトナビル(テオフィリンの効果が減弱)、フェニトイン・カルバマゼピン(テオフィリン及び相手薬の効果が減弱)、ジピリダモール(ジピリダモールの作用を減弱)、ラマトロバン(ラマトロバンの血中濃度が上昇)、リルゾール(リルゾールの作用を増強(副作用発現))、タバコ(テオフィリンの中毒症状)、セイヨウオトギリソウ含有食品(血中濃度が低下) 痙攣・意識障害 、急性脳症 、横紋筋融解症 、消化管出血 、赤芽球癆 、肝機能障害・黄疸 、頻呼吸・高血糖症 アナフィラキシーショック 0.1〜5%未満{頭痛、不眠、めまい、振戦、動悸、不整脈(心室性期外収縮等)、悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、腹部膨満感、下痢、消化不良(胸やけ等)、血清尿酸値上昇、CK(CPK)上昇、蛋白尿、ALT(GPT)、Al-P、LDHの上昇、貧血}、0.1%未満{しびれ、不随意運動、筋緊張亢進、頻脈、顔面潮紅、顔面蒼白、しゃっくり、AST(GOT)の上昇、けん怠感、むくみ、胸痛}、頻度不明(神経過敏、不安、耳鳴、頻尿γ-GTPの上昇、関節痛、四肢痛、発汗、低カリウム血症) 0.1%未満(過敏症 )   本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴 てんかん、甲状腺機能亢進症、急性腎炎、うっ血性心不全、肝障害、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、産婦、授乳婦 、小児、乳幼児、低出生体重児、新生児       過量投与によるテオフィリン血中濃度の上昇に伴い、消化器症状(特に悪心、嘔吐)や精神神経症状(頭痛、不眠、不安、興奮、痙攣、せん妄、意識障害、昏睡等)、心・血管症状(頻脈、心室頻拍、心房細動、血圧低下等)、低カリウム血症その他の電解質異常、呼吸促進、横紋筋融解症等の中毒症状が発現しやすくなる。     テオドール錠100mg:
通常、テオフィリンとして、成人1回200mg(本剤2錠)を、小児1回100〜200mg(本剤1〜2錠)を、1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。また、気管支喘息については、テオフィリンとして成人1回400mg(本剤4錠)を、1日1回就寝前に経口投与することもできる。
テオドール錠200mg:
通常、テオフィリンとして、成人1回200mg(本剤1錠)を、1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。また、気管支喘息については、テオフィリンとして成人1回400mg(本剤2錠)を、1日1回就寝前に経口投与することもできる。
気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、慢性気管支炎、肺気腫
去たん成分 グアイフェネシン フストジル末/フストジル錠 (共通の添付文書) なお、フストジル錠 は後発医薬品 鎮咳作用、気管腺分泌促進作用:         頻度不明(食欲不振、悪心)、0.1〜5%未満(胃部不快感)       高齢者             グアイフェネシンとして、通常成人1日300〜900mgを分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
グアヤコールスルホン酸カリウム   なし                                  
去たん成分 塩酸ブロムヘキシン ビソルボン錠 漿液性分泌増加作用:
酸性糖蛋白溶解・低分子化作用:
肺表面活性物質の分泌促進作用:
線毛運動亢進作用:
      アナフィラキシー様症状(頻度不明) 0.1〜5%未満(悪心、食欲不振、胃部不快感、腹痛、頭痛)、0.1%未満(血痰) 頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分に対し過敏症の既往歴 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児             通常成人には1回1錠(塩酸ブロムヘキシンとして4mg)を1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、塵肺症、手術後
消炎酵素 塩化リゾチーム レフトーゼ錠 抗炎症作用:
瘢痕形成・組織修復作用:
膿粘液の分解と排出作用:
出血抑制作用
      ショック、アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell 症候群 (頻度不明) 0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、食欲不振)、0.1%未満(口内炎等)、頻度不明{肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等、めまい} 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状) アトピー性皮膚炎、気管支喘息、薬剤アレルギー、食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親、兄弟等がアレルギー症状の既往歴、高齢者         作用機序は解明されていない点も多く、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていないので、漫然と投与しない。   1.慢性副鼻腔炎の腫脹の融解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、60〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、180〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。高齢者減量 1.慢性副鼻腔炎の腫脹の緩解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)の場合 2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合
抗ヒスタミン成分 d-マレイン酸クロルフェニラミン ポララミン錠2mg 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),眠気を催すことがあるので自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(緑内障の増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(症状の増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。



製品群No. 27
 
ワークシートNo.21
含嗽薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
殺菌消毒成分 塩化セチルピリジ スプロールトローチ

うがい薬がなくトローチの添付文書を用いた
口中で頻繁に遭遇する病原細菌である溶血性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌またカンジダ等の真菌に対する強力な殺菌作用を示す         0.1%未満(口腔、咽頭の刺激感) 5%以上又は頻度不明(過敏症)             口腔内で唾液により徐々に溶かしながら用いるもので噛み砕いたり、呑み込んだりしない。(トローチとしての注意)     通常成人1回1錠を1日3〜4回かまずに口中で徐々に溶解して使用する。
なお、症状により適宜増減する。
咽頭炎、扁桃炎、口内炎
塩化デカリニウム SPトローチ明治

うがい薬がなく、トローチの添付文書を用いた
塩化デカリニウムは、グラム陽性菌、真菌などに抗菌作用を示す           5%以上又は頻度不明(過敏症)             口腔内で唾液により徐々に溶かしながら用いるもので噛み砕いたり、呑み込んだりしない。(トローチとしての注意)     塩化デカリニウムとして、通常1回0.25mg(本剤1錠)を1日6回投与し、口中で徐々に溶解させる。
なお、症状により適宜増減する。
咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防
塩化ベンゼトニウム ネオステリン
グリーン
陽イオン界面活性剤で、芽胞のない細菌、カビ類に広く抗菌性を有し、低濃度で強い殺菌効果を示す。しかも、毒性が低く、刺激が少なく、洗浄作用をも有する。         0.1〜5%(刺激感) 過敏症             口腔創傷の場合で、血餅の形成が阻害されると思われる時期には、はげしい洗口を避けさせる含嗽用だけに使用させる。用時希釈。     (1)塩化ベンゼトニウムとして、0.004%(50倍希釈)溶液として洗口する。
(2)塩化ベンゼトニウムとして、0.01〜0.02%(10〜20倍希釈)溶液として洗浄する。
(1)口腔内の消毒
(2)抜歯創の感染予防
チモール チモール「ホエイ」

うがい薬としてはなし
後発品なし
                                  保存剤として調剤に用いる。
ポビドンヨード イソジンガーグル 抗殺菌作用、抗ウイルス作用を有する       ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1〜5%未満
(口腔、咽頭の刺激感、悪心)
0.1%未満
(口腔粘膜びらん、口中のあれ、不快感)
0.1%未満(過敏症)   本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴 甲状腺機能に異常       口腔創傷の場合で、血餅の形成が阻害されると思われる時期には、はげしい洗口を避けさせる。含嗽用だけに使用させる。眼に入らないように。     用時15〜30倍(本剤2〜4mLを約60mLの水)に希釈し、1日数回含嗽する。 咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防、口腔内の消毒
抗炎症成分 グリチルリチン酸二カリウム ノイボルミチン点眼、含そうは無いため 抗アレルギー作用、角膜上皮再生促進作用を有する         頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明
(過敏症)
            点眼用にのみ使用(点眼としての注意)     通常、1回2〜3滴を1日5〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 アレルギー性結膜炎
清涼化成分 l-メントール l−メントール「ミヤザワ」

うがい薬なし
後発品なし
矯味矯臭剤                                 芳香・矯臭・矯味の目的で調剤に用いる。



製品群No. 29
 
ワークシートNo.22
内用痔疾用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
消炎酵素成分 塩化リゾチーム レフトーゼ錠 抗炎症作用:
瘢痕形成・組織修復作用:
膿粘液の分解と排出作用:
出血抑制作用
      ショック、アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell 症候群 (頻度不明) 0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、食欲不振)、0.1%未満(口内炎等)、頻度不明{肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等、めまい} 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状) アトピー性皮膚炎、気管支喘息、薬剤アレルギー、食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親、兄弟等がアレルギー症状の既往歴、高齢者         作用機序は解明されていない点も多く、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていないので、漫然と投与しない。   1.慢性副鼻腔炎の腫脹の融解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、60〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、180〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。高齢者減量 1.慢性副鼻腔炎の腫脹の緩解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)の場合 2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合
ブロメライン キモタブS4万単位 抗炎症作用、喀痰・膿汁等の粘稠性分泌物の融解と排出促進を有する   抗凝血剤(抗凝血作用が増強)     0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、鼻出血、血痰等の出血傾向)、0.1%未満(食欲不振、便秘等) 0.1〜5%未満(過敏症)     血液凝固異常、重篤な肝障害・腎障害、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人         本剤の作用器序はなお解明されていない点も多く、また、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていない。したがって、漫然と投与すべきでない。   通常、成人1日8万〜16万ブロメライン単位(本剤2〜4錠)を2〜4回に分けて経口投与する。
本剤の体内での作用機序はなお解明されない点も多く、また用量−効果の関係も必ずしも明らかにされていない。従って、漫然と投与すべきでない。
手術後及び外傷後の腫脹の緩解
痰の切れが悪く、喀出回数の多い下記疾患の喀痰喀出困難
慢性気管支炎、気管支喘息
止血成分 カルバゾクロム アドナ(AC-17)錠(10mg)/アドナ(AC-17)錠30mg/アドナ(AC-17)散10%

カルバゾクロムがなかったのでカルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤の添付文書を使用
細血管に作用して、血管透過性亢進を抑制し、血管抵抗値を増強する。血液凝固・線溶系に影響を与えることなく出血時間を短縮し、止血作用を示す。
血管透過性抑制作用 、細血管抵抗値増強作用 、出血時間短縮作用 、血小板・血液凝固系に対する作用 、呼吸系・循環系に対する作用を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、胃部不快感)
0.1%未満(悪心、嘔吐)
頻度不明
(過敏症)
    本剤の成分に対し過敏症の既往歴、高齢者             カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムとして、通常成人1日30〜90mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量。
毛細血管抵抗性の減弱及び透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病等)
毛細血管抵抗性の減弱による皮膚あるいは粘膜及び内膜からの出血、眼底出血・腎出血・子宮出血
毛細血管抵抗性の減弱による手術中・術後の異常出血
血行改善成分 酢酸トコフェロール ビタミンE:ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止



製品群No. 30
 
ワークシートNo.23
外用痔疾用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
局所麻酔成分 アミノ安息香酸エチル 軟膏はあるが、ここでは痔疾用薬であるのでアネステジン「ホエイ」
内服で代用
局所麻酔薬であり、痛感温度感覚を制御して作用を発現する。         頻度不明(食欲不振、悪心、口渇、便秘、下痢、メトヘモグロビン血症) 頻度不明
(過敏症)
  ・本剤に対し過敏症の既往歴
・乳幼児(メトヘモグロビン血症をおこすおそれ)
高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人         長期連続投与は避ける。   通常、成人にはアミノ安息香酸エチルとして、1日0.6〜1gを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う疼痛・嘔吐
胃炎、胃潰瘍
局所麻酔成分 塩酸ジブカイン ペルカミン注
表面麻酔に類似のため使用
感覚・求心神経繊維のNa+チャネルを遮断することにより局所麻酔作用を発現する。効力、持続性、毒性いずれも最大級の局所麻酔薬であるが、より効力を強めるために局所鎮痛以外の目的にはエピネフリンを添加して用いる     振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等) 頻度不明
(過敏症)
  本剤に対し過敏症の既往歴 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質。高齢者。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。             使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。
ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。
仙骨麻酔
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜30mgを使用する。
伝達麻酔
 (基準最高用量:1回40mg)
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人3〜40mgを使用する。
浸潤麻酔
 (基準最高用量:1回40mg)
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人1〜40mgを使用する。
表面麻酔
・耳鼻咽喉科領域の粘膜麻酔には、1〜2%液にエピネフリンを添加したものを用い、噴霧または塗布する。
・眼科領域の麻酔には、0.05〜0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人には1〜5滴を点眼する。
・尿道粘膜麻酔には、0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人男子10〜20mg、女子3〜7mgを使用する。
・膀胱粘膜麻酔には、0.025〜0.05%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜20mgを使用する。
・局所鎮痛には、0.025〜0.05%液を用い、適量を使用する。
歯科領域麻酔
 0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔・浸潤麻酔には塩酸ジブカインとして、通常成人1〜2mgを使用する。
仙骨麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔
局所麻酔成分 塩酸プロカイン 塩酸プロカイン注「ホエイ」
局所麻酔に類似のため使用
合成局所麻酔薬の原型であり、感覚・求心神経線維のNa+チャネルを遮断し、活動電位の伝導を抑制することにより局所麻酔作用を発現する。粘膜への浸透性が悪いので表面麻酔としては無効である。代謝産物が血管拡張作用を有し、速やかに吸収されるのでエピネフリンの添加が必要である。     振せん、痙れん等の中毒症状(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(ねむけ、不安、興奮、霧視、めまい、悪心・嘔吐、メトヘモグロビン血症) 頻度不明
(過敏症)
  重篤な出血やショック状態(脊椎、硬膜外麻酔時:症状が悪化)、注射部位またはその周辺に炎症(脊椎、硬膜外麻酔時:効果が急激に発現)、敗血症の患者(脊椎、硬膜外麻酔時:敗血症性の髄膜炎がおこるおそれ)、メトヘモグロビン血症〔脊椎麻酔を除く〕
(症状が悪化するおそれ)、本剤または安息香酸エステル(コカインを除く)系局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴
高齢者、妊婦または妊娠している可能性のある婦人、妊娠末期の婦人             使用に際し、目的濃度の水性注射液として使用する。
脊椎麻酔(腰椎麻酔)
 5〜10%注射液とし、通常、成人には塩酸プロカインとして、低位麻酔には50〜100mg、高位麻酔には150〜200mgを使用する。
硬膜外麻酔
 (基準最高用量:1回600mg)1.5〜2%注射液とし、通常、成人には塩酸プロカインとして、200〜400mgを使用する。
伝達麻酔
 1〜2%注射液とし、通常、成人には塩酸プロカインとして、10〜400mgを使用する。
浸潤麻酔
 (基準最高用量:1回1,000mg)0.25〜0.5%注射液とし、通常、成人には塩酸プロカインとして、1回1,000mgの範囲内で使用する。歯科領域麻酔
 2%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔、浸潤麻酔には、通常、成人には塩酸プロカインとして、10〜100mgを使用する。
ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。
必要に応じエピネフリン(通常濃度1:10万〜20万)を添加して使用する。
脊椎麻酔(腰椎麻酔)、硬膜外麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔
リドカイン キシロカイン液「4%」
表面麻酔に類似のため使用
神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経及び運動神経を遮断する局所麻酔薬である。表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカインよりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い。     意識障害、振戦、痙攣(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐) 頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴。 高齢者又は全身状態が不良。心刺激伝導障害。重症の肝機能障害又は腎機能障害。幼児。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。       ・過量投与で中毒症状が現れる。症状として中枢神経系(不安、興奮、意識消失、全身痙攣など)、心血管系(血圧低下、徐脈、循環虚脱など)が現れる。
・眼科(点眼)用として使用しないこと。注射用として使用しない。
    塩酸リドカインとして、通常成人では80〜200mg(2〜5mL)を使用する。
なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。

幼児(特に3歳以下)では低用量から投与を開始。
表面麻酔
抗炎症成分 塩化リゾチーム レフトーゼ錠 抗炎症作用:
瘢痕形成・組織修復作用:
膿粘液の分解と排出作用:
出血抑制作用
      ショック、アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell 症候群 (頻度不明) 0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、食欲不振)、0.1%未満(口内炎等)、頻度不明{肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等、めまい} 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状) アトピー性皮膚炎、気管支喘息、薬剤アレルギー、食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親、兄弟等がアレルギー症状の既往歴、高齢者         作用機序は解明されていない点も多く、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていないので、漫然と投与しない。   1.慢性副鼻腔炎の腫脹の融解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、60〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、180〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。高齢者減量 1.慢性副鼻腔炎の腫脹の緩解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)の場合 2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合
グリチルレチン酸 軟膏のみなので、グリチルリチン酸モノアンモニウム(グリチロン注一号)を使用 抗炎症作用   ループ利尿剤・チアジド系および その類似降圧利尿剤 (低カリウム血症)、甘草(偽アルドステロン症) 偽アルドステロン症(頻度不明)、横紋筋融解症(グリチルリチン酸または甘草を含有する製剤)         偽アルドステロン症、ミオパシー、低カリウム血症(低カリウム血症、高血圧症等を悪化) 高齢者、妊婦小児等         長期連用により偽アルドステロン症   グリチルリチンとして、通常成人1日1回40mgを皮下注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 薬疹
抗炎症成分 酢酸ヒドロコルチゾン コートリル錠
外用痔疾用薬なのでヒドロコルチゾンの内服で代用
抗炎症・抗アレルギー作用を示す糖質副腎皮質ホルモンである。副腎摘出ラットの肝に対する本薬の糖原増加作用はコルチゾンの約1.5倍であり、ラット綿球肉芽腫に対する抗炎症作用はコルチゾンの約1.3倍である。
 ヒドロコルチゾンの鉱質副腎皮質ホルモンとしての作用は弱く、副腎摘出イヌに対する生命維持作用はデオキシコルチコステロンの約0.04倍である。
  バルビツール酸誘導体・フェニトイン・リファンピシン(代謝が促進されることにより本剤の作用が減弱)、サリチル酸誘導体(これらの薬剤との併用時に本剤を減量すると血清中のサリチル酸誘導体の濃度が増加し、サリチル酸中毒)、抗凝血剤(これらの薬剤の作用を減弱)、経口糖尿病用剤(これらの薬剤の作用を減弱)、利尿剤(カリウム保持性利尿剤を除く)(低カリウム血症) 感染症 、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化性潰瘍、骨粗鬆症、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死、ミオパチー 、緑内障、後嚢白内障 、血栓症 (頻度不明)   頻度不明(月経異常、膵炎、下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲亢進、精神変調、うつ状態、多幸症、不眠、頭痛、眩暈、痙攣、筋肉痛、関節痛、満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝、浮腫、血圧上昇、低カリウム性アルカローシス、中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出、白血球増多、ざ瘡、多毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎、発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減)、神経障害・抗体反応の欠如(副腎皮質ホルモン剤を投与中の患者にワクチン(種痘等)を接種した場合)、小児:発育抑制、頭蓋内圧亢進状態(長期投与)、高齢者:感染症誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後のう白内障、緑内障 頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分に対し過敏症の既往歴
原則禁忌
有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症、結核性疾患、単純疱疹性角膜炎(感染症を増悪させるおそれ)、消化性潰瘍(潰瘍を増悪させるおそれ)、精神病(精神病を増悪させるおそれ)、後嚢白内障の患者(白内障を増悪)、緑内障(眼圧を上昇)、高血圧(血圧を上昇)、電解質異常(低カリウム血症等)、血栓症(血栓症を増悪させるおそれ)、最近行った内臓の手術創(創傷治癒を障害させるおそれ)、急性心筋梗塞(心破裂)
感染症、糖尿病、骨粗鬆症、腎不全、うっ血性心不全、甲状腺機能低下、肝硬変、脂肪肝、脂肪塞栓症、重症筋無力症、高齢者への長期投与、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、小児 水痘又は麻疹の既往のない患者においては、水痘又は麻疹への感染を極力防ぐよう常に十分な配慮と観察を行うこと。     連用後、投与を急に中止すると、ときに離脱症状があらわれることがあるので、徐々に減量するなど慎重に行なうこと。 高齢者への長期投与:感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、縁内障等の副作用発現。
小児への長期投与:頭蓋内圧亢進症状
  通常、成人にはヒドロコルチゾンとして1日10〜120mgを1〜4回に分割して経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1.慢性副腎皮質機能不全(原発性、続発性、下垂体性、医原性)、急性副腎皮質機能不全(副腎クリーゼ)、副腎性器症候群、亜急性甲状腺炎、甲状腺疾患に伴う悪性眼球突出症、ACTH単独欠損症
2.慢性関節リウマチ、若年性関節リウマチ(スチル病を含む)、リウマチ熱(リウマチ性心炎を含む)
3.エリテマトーデス(全身性及び慢性円板状)、全身性血管炎(大動脈炎症候群、結節性動脈周囲炎、多発性動脈炎、ヴェゲナ肉芽腫症を含む)、多発性筋炎(皮膚筋炎)、強皮症
4.ネフローゼ及びネフローゼ症候群
5.気管支喘息、薬剤その他の化学物質によるアレルギー・中毒(薬疹、中毒疹を含む)、血清病
6.重症感染症(化学療法と併用する)
7.溶血性貧血(免疫性又は免疫性機序の疑われるもの)、白血病(急性白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化、慢性リンパ性白血病)(皮膚白血病を含む)、顆粒球減少症(本態性、続発性)、紫斑病(血小板減少性及び血小板非減少性)、再生不良性貧血
8.限局性腸炎、潰瘍性大腸炎
9.重症消耗性疾患の全身状態の改善(癌末期、スプルーを含む)
10.慢性肝炎(活動型、急性再燃型、胆汁うっ滞型)(但し、一般的治療に反応せず肝機能の著しい異常が持続する難治性のものに限る)、肝硬変(活動型、難治性腹水を伴うもの、胆汁うっ滞を伴うもの)
11.サルコイドーシス(但し、両側肺門リンパ節腫脹のみの場合を除く)
12.肺結核(粟粒結核、重症結核に限る)(抗結核剤と併用する)、結核性胸膜炎(抗結核剤と併用する)、結核性腹膜炎(抗結核剤と併用する)、結核性心のう炎(抗結核剤と併用する)
13.脳脊髄炎(脳炎、脊髄炎を含む)(但し、一次性脳炎の場合は頭蓋内圧亢進症状がみられ、かつ他剤で効果が不十分なときに短期間用いること)、末梢神経炎(ギランバレー症候群を含む)、筋強直症、多発性硬化症(視束脊髄炎を含む)、小舞踏病、顔面神経麻痺、脊髄蜘網膜炎
14.悪性リンパ腫(リンパ肉腫症、細網肉腫症、ホジキン病、皮膚細網症、菌状息肉症)及び類似疾患(近縁疾患)、好酸性肉芽腫、乳癌の再発転移
15.特発性低血糖症
16.原因不明の発熱
17.副腎摘除、副腎皮質機能不全患者に対する外科的侵襲
18.蛇毒・昆虫毒(重症の虫さされを含む)
19.卵管整形術後の癒着防止
20.★湿疹・皮膚炎群(急性湿疹、亜急性湿疹、慢性湿疹、接触皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、アトピー皮膚炎、乳・幼・小児湿疹、ビダール苔癬、その他の神経皮膚炎、脂漏性皮膚炎、進行性指掌角皮症、その他の手指の皮膚炎、陰部あるいは肛門湿疹、耳介及び外耳道の湿疹・皮膚炎、鼻前庭及び鼻翼周辺の湿疹・皮膚炎など)(但し、重症例以外は極力投与しないこと)、★痒疹群(小児ストロフルス、蕁麻疹様苔癬、固定蕁麻疹を含む)(重症例に限る)、蕁麻疹(慢性例を除く)(重症例に限る)、★乾癬及び類症[尋常性乾癬(重症例)、関節症性乾癬、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬、稽留性肢端皮膚炎、疱疹状膿痂疹、ライター症候群]、★掌蹠膿疱症(重症例に限る)、成年性浮腫性硬化症、紅斑症(★多形滲出性紅斑、結節性紅斑)(但し、多形滲出性紅斑の場合は重症例に限る)、ウェーバークリスチャン病、粘膜皮膚眼症候群[開口部びらん性外皮症、スチブンス・ジョンソン病、皮膚口内炎、フックス症候群、ベーチェット病(眼症状のない場合)、リップシュッツ急性陰門潰瘍]、★円形脱毛症(悪性型に限る)、天疱瘡群(尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、Senear-Usher症候群、増殖性天疱瘡)、デューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡、妊娠性疱疹を含む)、★紅皮症(ヘブラ紅色粃糠疹を含む)、顔面播種状粟粒狼瘡(重症例に限る)、アレルギー性血管炎及びその類症(急性痘瘡様苔癬状粃糠疹を含む)
21.内眼・視神経・眼窩・眼筋の炎症性疾患の対症療法(ブドウ膜炎、網脈絡膜炎、網膜血管炎、視神経炎、眼窩炎性偽腫瘍、眼窩漏斗尖端部症候群、眼筋麻痺)、外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法で点眼が不適当又は不十分な場合(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、虹彩毛様体炎)
22.急性・慢性中耳炎、滲出性中耳炎・耳管狭窄症、メニエル病及びメニエル症候群、急性感音性難聴、アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱)、進行性壊疽性鼻炎、食道の炎症(腐蝕性食道炎、直達鏡使用後)及び食道拡張術後、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法
23.難治性口内炎及び舌炎(局所療法で治癒しないもの)
★印の附されている適応に対しては、外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いること。
抗炎症成分 酢酸プレドニゾロン プレドネマ注腸20mg(酢酸プレドニゾロンがないためリン酸プレドニゾロンで代用) ラットの漿膜内酢酸注入潰瘍性大腸炎モデルに対し、リン酸プレドニゾロン0.3mg/kg、0.1mg/kgの注腸投与にて有意な潰瘍面の縮小効果が認められた   バルビツール酸誘導体(フェノバルビタール)・フェニトイン・リファンピシン(本剤の作用が減弱)、サリチル酸誘導体(併用時に本剤を減量すると、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が増加し、サリチル酸中毒)、抗凝血剤(抗凝血剤の作用を減弱)、経口糖尿病用剤・インスリン製剤(これらの薬剤の作用を減弱)、利尿剤(カリウム保持性利尿剤を除く)(併用により、低カリウム血症)、活性型ビタミンD3製剤(高カルシウム尿症、尿路結石があらわれる)、シクロスポリン(副腎皮質ホルモン剤の大量投与により、併用したシクロスポリンの血中濃度が上昇)、マクロライド系抗生物質(副腎皮質ホルモン剤で、作用が増強) 誘発感染症、感染症の増悪、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化管潰瘍、消化管穿孔、消化管出血、膵炎、精神変調、うつ状態、痙攣、骨粗鬆症、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死、ミオパシー、緑内障、後嚢白内障、中心性漿液性網脈絡膜症、多発性後極部網膜色素上皮症、血栓症、心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤(頻度不明)
アナフィラキシー様反応、喘息発作(頻度不明) 頻度不明(月経異常、下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進、多幸症、不眠、頭痛、めまい、筋肉痛、関節痛、満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝、浮腫、血圧上昇、低カリウム性アルカローシス、網膜障害、眼球突出、白血球増多、ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎、発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減、尿路結石)、高齢者:長期投与時に感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後のう白内障、緑内障、小児:発育抑制、頭蓋内圧亢進症状や高血圧性脳症。神経障害・抗体反応の欠如(副腎皮質ホルモン剤を投与中の患者にワクチン(種痘等)を接種した場合)。
  禁忌:本剤の成分に対し過敏症の既往歴
原則禁忌
1.有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症(感染症が増悪するおそれ)
2.消化性潰瘍(消化性潰瘍が増悪するおそれ)
3.精神病(精神病が増悪するおそれ)
4.結核性疾患(結核性疾患が増悪するおそれ)
5.単純疱疹性角膜炎(単純疱疹性角膜炎が増悪するおそれ)
6.後嚢白内障(後嚢白内障が増悪するおそれ)
7.緑内障(緑内障が増悪するおそれ)
8.高血圧症(高血圧症が増悪するおそれ)
9.電解質異常(電解質異常が増悪するおそれ)
10.血栓症(血栓症が増悪するおそれ)
11.最近行った内臓の手術創(創傷治癒を遅延するおそれ)
12.急性心筋梗塞(心破裂)
感染症、糖尿病、骨粗鬆症、腎不全、甲状腺機能低下、肝硬変、脂肪肝、脂肪塞栓症、重症筋無力症、高齢者、薬物、食物、添加物等に過敏な喘息患者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦 水痘又は麻疹の既往のない患者においては、水痘又は麻疹への感染を極力防ぐよう常に十分な配慮と観察を行うこと。     連用後、投与を急に中止した場合:ときに発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、筋肉痛、関節痛、ショック等の離脱症状。 高齢者に長期投与した場合:感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用があらわれやすい。   通常、成人は、1回量リン酸プレドニゾロンナトリウムとして22mg(リン酸プレドニゾロンとして20mg)を注腸投与(直腸内注入)する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 潰瘍性大腸炎、限局性腸炎
鎮痒成分 塩酸ジフェンヒドラミン ベナ錠 抗ヒスタミン作用:
H1受容体に対しヒスタミンと競合的に拮抗することにより作用をあらわす。
ヒスタミン遊離抑制作用:
  アルコール・中枢神経抑制剤・MAO阻害剤(中枢神経抑制作用が増強)、抗コリン作用を有する薬剤(抗コリン作用が増強)     頻度不明(口渇、悪心・嘔吐、下痢、めまい、倦怠感、神経過敏、頭痛、眠気) 自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明
(過敏症)
  緑内障(悪化)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(悪化) 授乳中の婦人、未熟児、新生児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者             塩酸ジフェンヒドラミンとして、通常成人1回30〜50mg(3〜5錠)を1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹、皮膚炎)、枯草熱、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、急性鼻炎、春季カタルに伴うそう痒
鎮痒成分 クロタミトン オイラックス 本剤は抗ヒスタミン作用を示さないこと、またヒトの皮膚感覚のうちそう痒感を抑制するが、他の皮膚感覚には影響を与えないことなどから、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤とは作用機序を異にすると考えられる。
一般には、皮膚に軽いしゃく熱感を与え、温覚に対するこの刺激が競合的にそう痒感を消失させるといわれている。
        0.1〜5%未満(熱感・しゃく熱感、刺激症状(ピリピリ感、ひりひり感等)、発赤、発赤増強・紅斑増悪、分泌物増加、浸潤傾向) 5%以上(過敏症)   本剤に対して過敏症の既往歴 ・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人への大量又は長期にわたる広範囲の使用、乳幼児・小児に対する広範囲の使用   炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   ・眼あるいは眼周囲及び粘膜には使用しない。
・塗布直後、軽い熱感を生じることがあるが、通常短時間のうちに消失する。
高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、大量・長期にわたる広範囲の作用は避ける   通常、症状により適量を1日数回患部に塗布又は塗擦する。
・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人:大量かつ広範囲の使用は避ける。
湿疹、蕁麻疹、神経皮膚炎、皮膚そう痒症、小児ストロフルス
d-マレイン酸クロルフェニラミン ポララミン錠2mg 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),眠気を催すことがあるので自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(緑内障の増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(症状の増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
止血成分 塩酸テトラヒドロゾリン ABCスプレー
点鼻薬、塩酸塩がなく、硝酸塩
直接局所粘膜に適用すれば粘膜の充血、腫脹を除去する。
血圧上昇作用はエピネフリンと類似であり、作用の発現はエピネフリンより遅い。
モノアミン酸化酵素阻害剤 (急激な血圧上昇)       頻度不明(傾眠、頭痛、めまい、振戦、不眠症、脱力感、血圧上昇、心悸亢進、不整脈、熱感、刺激痛、乾燥感、反応性充血、鼻漏、長期使用で反応性の低下等) 頻度不明
(過敏症)
  ・本剤に対し過敏症の既往歴
・2歳未満の幼児・乳児(全身症状)
・モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中(急激な血圧上昇)
冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことあるので、急性充血期に限って使用するか又は適切な休薬期間をおいて使用すること。     連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことある。
小児において、過量投与により、発汗、徐脈、昏睡等の全身症状があらわれやすい。
眼科用として使用しないこと。
連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことある。   本剤は原則として6 歳以上の小児及び成人に用いる。
通常、成人3〜5時間毎に2 〜3 回鼻腔内に噴霧するか、又は2〜4滴を鼻腔内に点鼻する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
上気道の諸疾患の充血・うっ血
止血成分 塩酸ナファゾリン 0.05%プリビナ液「チバ」、塩酸塩なく硝酸塩 血管平滑筋のα-アドレナリン受容体に直接作用して血管を収縮させる。
アドレナリンより強い末梢血管収縮作用を有し、作用持続時間も長い(ウサギ耳殻血管)。
MAO阻害薬(急激な血圧上昇)       ・頻度不明(眠気等の鎮静作用(特に小児)、神経過敏、頭痛、めまい、不眠症、血圧上昇、悪心・嘔吐、熱感、刺激痛、乾燥感、嗅覚消失、反応性充血、長期投与で顆粒球減少・反応性の低下) 頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分に対し過敏症の既往歴
2歳未満の乳・幼児(ショック)
MAO阻害剤の投与を受けている(急激な血圧上昇)
冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、交感神経作用薬による不眠・めまいなどの既往、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことあるので、急性充血期に限って使用するか又は適切な休薬期間をおいて使用すること。     眼科用として使用しないこと。
過量投与により、主な全身作用として、血圧上昇と二次作用として臓器虚血がみられる。
幼・小児では過量投与により、顕著な鎮静があらわれ、発汗、徐脈、昏睡等の全身症状があらわれやすい。連用・頻回投与により顆粒球減少、反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある。
連用・頻回投与により顆粒球減少、反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある。   通常、成人鼻腔内には、1回2〜4滴を1日数回、咽頭・喉頭には1回1〜2mLを1日数回塗布又は噴霧する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
局所麻酔剤への添加には、局所麻酔剤1mLあたり0.05%液2〜4滴の割合で添加する。
上気道の諸疾患の充血・うっ血
上気道粘膜の表面麻酔時における局所麻酔剤の効力持続時間の延長
dl−塩酸メチルエフェドリン dl−塩酸メチルエフェドリン散 アドレナリン作動性の気管支拡張作用と中枢性鎮咳作用を示す。 カテコールアミン製剤(不整脈、場合によっては心停止を起こす) MAO阻害剤・甲状腺製剤(作用が増強)、キサンチン誘導体・ステロイド剤・利尿剤(血清カリウム値が低下) β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下   頻度不明(熱感)、0.1〜5%未満(心悸亢進、顔面蒼白等、頭痛、不眠、めまい、眠気、神経過敏、疲労等、悪心、食欲不振、腹部膨満感等、口渇) 頻度不明(過敏症)、   カテコールアミン製剤を投与中(不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれ) 甲状腺機能亢進症、高血圧症、心疾患、糖尿病、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、小児等、重症喘息(血清カリウム低下)       過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある     dl-塩酸メチルエフェドリンとして、通常成人1回25〜50mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う咳嗽
気管支喘息、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
蕁麻疹、湿疹
酸化亜鉛 酸化亜鉛
「エビス」
皮膚のたん白質と結合して被膜を形成し、収れん、消炎、保護並びに緩和な防腐作用を現す。また、浸出液の吸収及び分泌抑制により、創面又は潰瘍面などを乾燥させる。         頻度不明(発疹、刺激感) 頻度不明
(過敏症)
  ・本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
・重度または広範囲の熱傷・患部が湿潤している場所(組織修復を遷延)
・患部が湿潤している場所(組織修復を遷延)
        眼には使用しないこと。吸入しない。     外用散剤(散布剤)として15〜100%、軟膏剤・液剤(懸濁剤・リニメント剤・ローション剤等)として2〜60%
上記濃度に調製し、いずれも症状に応じ1日1〜数回患部に適用する。
効能・効果軽度の皮膚病変の収れん・消炎・保護・緩和な防腐
抗菌成分 イソプロピルメチルフェノール フェノール
歯科用ではない
本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。           頻度不明
(過敏症)
  ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現)         ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある・眼に入らないように注意すること。・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
・外用にのみ使用すること。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。)   効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数)
・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍)
・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍)
排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍)
下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ 液:
フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍)
軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍)
 
抗菌成分 塩酸クロルヘキシジン 5%ヒビテン液、グルコン酸塩を使用 抗菌作用:グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。 グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられる。芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。 結核菌に対して水溶液では静菌作用を示し、アルコール溶液では迅速な殺菌作用を示す。真菌類の多くに抗菌力を示すが、全般的に細菌類よりも抗菌力は弱い。
ウイルスに対する効力は確定していない。
作用機序は十分には解明されていないが、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている。
      ショック(0.1%未満)   0.1%未満
(過敏症)
  クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴
脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)(難聴、神経障害)
膣、膀胱、口腔等の粘膜面(ショック症状)

産婦人科用(膣・外陰部の消毒等)、泌尿器科用(膀胱・外性器の消毒等)
薬物過敏症の既往歴
喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴
      外用にのみ使用する
眼に入らないよう注意する。産婦人科用(膣・外陰部)・泌尿器科(膀胱・外性器)には使用しないこと。創傷部位に使用する希釈液は調製後滅菌する。・本剤は必ず希釈し温度に注意して使用
    (1)0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)
(通常時:0.1%水溶液(30秒以上) 汚染時:0.5%水溶液(30秒以上) )
(2)0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)
(0.5%エタノール溶液 )
(3)0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)
(0.05%水溶液)
(4)0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は 0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)
(通常時:0.1%水溶液(10〜30分)
汚染時:0.5%水溶液(30分以上)
緊急時:0.5%エタノール溶液(2分以上) )
(5)0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)
(0.05%水溶液 )
本品は下記の濃度(グルコン酸クロルヘキシジンとして)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用する。
効能・効果 用法・用量
(使用例)
(1)手指・皮膚の消毒
(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒
(3)皮膚の創傷部位の消毒
(4)医療用具の消毒
(5)手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒
セトリミド なし                                    
創傷治癒促進成分 アラントイン なし                                    
血行改善成分 酢酸トコフェロール ビタミンE:ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止



製品群No. 31
 
ワークシートNo.24
その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
外用 テストステロン 外用なし                                    
メチルテストステロン 外用なし                                    
アミノ安息香酸エチル アミノ安息香酸エチル軟膏「マルイシ」             過敏症   本剤に対し過敏症の既往歴         眼には使用しないこと。     適宜患部に使用する。 下記疾患における鎮痛・鎮痒
 外傷、熱傷、日焼け、皮膚潰瘍、そう痒症、痔疾
塩酸ジブカイン ペルカミン、表面麻酔類似と考え使用 感覚・求心神経繊維のNa+チャネルを遮断することにより局所麻酔作用を発現する。効力、持続性、毒性いずれも最大級の局所麻酔薬であるが、より効力を強めるために局所鎮痛以外の目的にはエピネフリンを添加して用いる     振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等) 頻度不明
(過敏症)
  本剤に対し過敏症の既往歴 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質。高齢者。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。             使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。
ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。
仙骨麻酔:0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人10〜30mgを使用する。
伝達麻酔(基準最高用量:1回40mg):0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人3〜40mgを使用する。
浸潤麻酔(基準最高用量:1回40mg):0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人1〜40mgを使用する。
表面麻酔:・耳鼻咽喉科領域の粘膜麻酔には、1〜2%液にエピネフリンを添加したものを用い、噴霧または塗布する。・眼科領域の麻酔には、0.05〜0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人には1〜5滴を点眼する。・尿道粘膜麻酔には、0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人男子10〜20mg、女子3〜7mgを使用する。・膀胱粘膜麻酔には、0.025〜0.05%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜20mgを使用する。・局所鎮痛には、0.025〜0.05%液を用い、適量を使用する。
歯科領域麻酔:0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔・浸潤麻酔には通常成人1〜2mgを使用する。
仙骨麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔
塩酸ジフェンヒドラミン 塩酸塩なく、ジフェンヒドラミン:レスタミンコーワ軟膏 アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明
(過敏症)
        炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
酢酸トコフェロール 外用ないので、ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止
内服 メチルテストステロン エナルモン錠 男性ホルモンは雄性動物の性器系を発育させ、第二次性徴の発現に関与する。前立腺・精のうなどの副性器の萎縮防止、精子形成促進など   抗凝血剤(抗凝血剤の作用増強)     頻度不明(黄疸、肝機能検査値異常、女性:回復しがたいかれ声・多毛・ざ瘡・色素沈着・月経異常・陰核肥大・性欲亢進、男性:陰茎肥大・持続性勃起・特に大量投与により精巣萎縮・精子減少等の精巣機能抑制。悪心、おう吐、食欲不振、多幸症状、脱毛、皮膚色調の変化等 頻度不明
(過敏症)
  アンドロゲン依存性腫瘍(腫瘍の悪化、顕性化)肝障害(代謝能低下で肝臓への負担増す)、妊婦または妊娠の可能性(女性胎児の男性化) 前立腺肥大、心疾患・腎疾患またはその既往歴、癌の骨転移、高齢者、思春期前の小児       蛋白同化・男性ホルモン製剤を長期大量投与された再生不良性貧血患者に肝腫瘍の発生の報告 蛋白同化・男性ホルモン製剤を長期大量投与された再生不良性貧血患者に肝腫瘍の発生の報告   男子性腺機能不全:1日20〜50mg、造精機能障害による男子不妊症:1日50mg、末期女性性器癌の疼痛緩和・手術不能乳癌:1日50〜200mg、適宜増減 男子性腺機能不全、造精機能障害による男子不妊症、末期女性性器癌の疼痛緩和・手術不能乳癌
塩酸ヨヒンビン なし                                    
硝酸ストリキニーネ ホミカエキス散(ストリキニーネを0.61〜0.63%含む) 唾液、胃液分泌促進                         長期・大量:ストリキニーネ蓄積により、痙攣等の症状のあらわれるおそれ 長期・大量:ストリキニーネ蓄積により、痙攣等の症状のあらわれるおそれ   1回0.2g、1日0.5g、適宜増減 苦味による唾液及び胃液分泌促進
サリチル酸テオブロミン なし                                    
塩酸チアミン 塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」/塩酸チアミン散1%「ホエイ」 ビタミンB1はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用を現す。ピルピン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のαケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与。トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与           頻度不明
(過敏症)
              ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常、成人には塩酸チアミンとして、1回1〜10mgを1日1〜3回経口投与する。
塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」:1回1〜10g、1日1〜3回経口投与
塩酸チアミン散1%「ホエイ」:1回0.1〜1g、1日1〜3回経口投与
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
2. ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時等)
3. ウェルニッケ脳炎
4. 脚気衝心
5. 下記疾患のうち、ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害
〔5.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。〕
リボフラビン ハイボン錠20mg コレステロール上昇抑制作用
家兎に酪酸リボフラビンを投与すると,ラノリン−綿実油投与による血清コレステロール値の上昇を抑制した.
        0.1〜5%未満(下痢,悪心・嘔吐,胃膨満,腹部膨満)、0.1%未満(胃不快感,食欲不振)           尿を黄変させる(臨床検査値に影響)     高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.   酪酸リボフラビンとして,通常,成人1日5〜20mgを2〜3回に分割経口投与する.
高コレステロール血症には,通常,成人1日60〜120mgを2〜3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
・高コレステロール血症
・ビタミンB2欠乏症の予防及び治療.
・下記疾患のうち,ビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合.口角炎,口唇炎,舌炎,脂漏性湿疹,結膜炎,びまん性表層角膜炎
・ビタミンB2の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,はげしい肉体労働時等).
 高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.
アスコルビン酸 アスコルビン酸「ヨシダ」 アスコルビン酸(ビタミンC)が欠乏すると、壊血病や小児ではメルレル・バロー病を生じ、一般に出血傾向の増大、骨・歯牙の発育遅延、抗体産生能や創傷治癒能の低下などを起こす。コラーゲン生成への関与、毛細血管抵抗性の増強や血液凝固時間の短縮などによる出血傾向の改善、副腎皮質機能への関与(ストレス反応の防止)、メラニン色素生成の抑制などが報告されている。         頻度不明(悪心・嘔吐・下痢等)       高齢者         下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合(毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎)には効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常成人1日50〜2,000mgを1〜数回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量。
1.ビタミンC欠乏症の予防および治療(壊血病、メルレル・バロー病)、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など。) 2.下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合。 毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎。
なお、2.の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
ニコチン酸アミド ニコチン酸アミド散ゾンネ ニコチン酸アミドはニコチン酸とともにNAD、NADPに組み込まれ、脱水素酵素の補酵素として広く生体内の酸化還元反応にあずかる。                 高齢者、妊婦、産婦、授乳婦、小児         2.の適応(効能又は効果)に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   1・2.ニコチン酸アミドとして通常成人1日25〜200mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 口角炎、口内炎、舌炎、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、光線過敏性皮膚炎、メニエル症候群、末梢循環障害(レイノー病、四肢冷感、凍瘡、凍傷)、耳鳴、難聴
アミノ酸エチルスルホン酸(タウリン) タウリン散「大正」 ・胆汁酸排泄促進作用を有する。
・実験的肝障害に及ぼす影響を有し、Al-P、γ-グロブリン、BSP、血清コレステロール/血清コレステロールエステル比を改善させた。また、肝細胞の再生を促進して組織像を改善させた。さらに慢性障害群においては間質の結合織増殖を抑制した。胆汁分泌などの肝細胞機能維持に働いた。
・心筋代謝改善作用、心筋保護作用
・実験的慢性心不全による死亡率低下
        0.5%未満(嘔気、下痢、腹部不快感、便秘、食欲不振) 0.5%未満(過敏症)     高齢者             アミノエチルスルホン酸として、成人1回1gを1日3回食後に経口投与する。なお、うっ血性心不全に用いる場合、本剤は強心利尿剤で十分な効果が認められないときに、それと併用すること。高齢者で減量。 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善
うっ血性心不全
カフェイン 無水カフェイン「エビス」 大脳皮質を中心に中枢神経系を興奮、脳幹網様体の賦活系の刺激により知覚が鋭敏となり精神機能を亢進する。また、脳細動脈に直接作用して脳血管を収縮させ、その抵抗性を増加して脳血流量を減少する。   キサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)、MAO阻害剤 (頻脈、血圧上昇等)、シメチジン (過度の中枢神経刺激作用)             胃潰瘍又はその既往歴、心疾患、緑内障、高齢者、妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦       [大量・過量投与]消化器症状(悪心、嘔吐等)、循環器症状(不整脈、血圧上昇等)、精神神経症状(振せん、痙攣、昏睡、虚脱、眩暈、不眠、不安)、呼吸器症状(呼吸促進、呼吸麻痺等)、瞳孔散大などの増悪を起こすことがある。 妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には長期連用を避けること。   通常成人1回0.1〜0.3gを1日2〜3回経口投与する。なお、年齢、体重により適宜増減する。 一般的に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。 ねむけ、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)
グルクロノラクトン グロンサン散 循環血流量増加                 高齢者             1回0.3〜1g、1日3回、適宜増減。高齢者では用量に注意 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善、蕁麻疹、湿疹、中毒疹、妊娠悪阻、妊娠中毒
マンデル酸ヘキサミン 抗菌作用 尿をアルカリ性にする薬剤(本剤の効果減弱)       0.1〜5%未満(悪心、下痢、排尿時灼熱感、不安、呼吸困難)0.1%未満(一過性蛋白尿、頭痛、腹部の疝痛、浮腫) 0.1%未満(過敏症)   腎不全、本剤成分過敏症既往歴 高齢者、妊婦または妊娠の可能性             1回750mg、1日4回。適宜増減。高齢者では減量 尿路感染症



製品群No. 32〜42
 
ワークシートNo.25
ビタミン主薬製剤

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
ビタミンA ビタミンA チョコラA錠 網膜の暗順応を高める。
粘膜の異常乾燥、角化、損傷、眼球乾燥症、角膜軟化症を改善し、疾病に対する抵抗力を増す。
エトレチナート・トレチノイン(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症) パクリタキセル(パクリタキセルの血中濃度が上昇)     大量・長期投与にてビタミンA過剰症状:頻度不明(大泉門膨隆、神経過敏、頭痛、食欲不振、嘔吐、肝腫大、脱毛、そう痒感、体重増加停止、四肢痛、骨痛、関節痛) 頻度不明
(過敏症)
  エトレチナート製剤を投与中(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症)、トレチノイン製剤を投与中(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症)、ビタミンA欠乏症の婦人以外の妊娠3ヶ月以内又は妊娠を希望する婦人(海外で奇形発現) 高齢者     妊婦、産婦、授乳婦等への投与では、ビタミンAの補給を目的として本剤を用いる場合は食品などからの摂取量に注意し、本剤による投与は5,000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。 ビタミンA過剰症はビタミンA摂取後12時間前後で発病する急性過剰症(急性症)とビタミンAを数ヵ月以上摂取して次第に症状の現われる慢性過剰症(慢性症)とがある。 大量・長期投与により、ビタミンA過剰症状があらわれることがある。   治療の目的には、ビタミンAとして通常成人1日10,000〜100,000ビタミンA単位を経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。なお、ビタミンAとして通常成人1日3,000〜100,000ビタミンA単位である。高齢者では減量。 ビタミンA欠乏症の治療
夜盲症、結膜乾燥症、角膜乾燥症、角膜軟化症

下記疾患のうち、ビタミンAの欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
角化性皮膚疾患
ビタミンB1 ビタミンB1(塩酸チアミン) 塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」/塩酸チアミン散1%「ホエイ」 ビタミンB1はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用を現す。ピルピン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のαケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与。トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与           頻度不明
(過敏症)
              ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常、成人には塩酸チアミンとして、1回1〜10mgを1日1〜3回経口投与する。
塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」:1回1〜10g、1日1〜3回経口投与
塩酸チアミン散1%「ホエイ」:1回0.1〜1g、1日1〜3回経口投与
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
2. ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時等)
3. ウェルニッケ脳炎
4. 脚気衝心
5. 下記疾患のうち、ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害
〔5.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。〕
ビタミンB2 ビタミンB2 ハイボン錠20mg コレステロール上昇抑制作用
家兎に酪酸リボフラビンを投与すると,ラノリン−綿実油投与による血清コレステロール値の上昇を抑制した.
        0.1〜5%未満(下痢,悪心・嘔吐,胃膨満,腹部膨満)、0.1%未満(胃不快感,食欲不振)           尿を黄変させる(臨床検査値に影響)     高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.   酪酸リボフラビンとして,通常,成人1日5〜20mgを2〜3回に分割経口投与する.
高コレステロール血症には,通常,成人1日60〜120mgを2〜3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
・高コレステロール血症
・ビタミンB2欠乏症の予防及び治療.
・下記疾患のうち,ビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合.口角炎,口唇炎,舌炎,脂漏性湿疹,結膜炎,びまん性表層角膜炎
・ビタミンB2の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,はげしい肉体労働時等).
 高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.
ビタミンB6 ビタミンB6(塩酸ピリドキシン) アデロキシン錠 体内でリン酸ピリドキサールとなり、細胞・ミトコンドリア内におけるB6酵素群の補酵素として生体のたん白質・アミノ酸代謝の中心的役割を果たす。γ−アミノ酪酸の生成や各種のアミン類(アドレナリン、ノルアドレナリン、5−ヒドロキシトリプタミン等)の生成に不可欠である。脂質代謝との関係も認められている。   レボドパ (レボドパの作用を減弱)     頻度不明(長期・大量投与:手足のしびれ、知覚異常等) 頻度不明(光線過敏症)     高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、新生児、乳幼児、小児等       長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常 ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される疾患(口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常
  塩酸ピリドキシンとして、通常成人1日10〜100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。高齢者では減量。 ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド、サイクロセリン、ペニシラミン)
ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血、ビタミンB6依存性痙攣、アミノ酸代謝異常など)
下記疾患のうちビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害(宿酔)
ビタミンB12 ビタミンB12(メコバラミン) メチコバール錠250μg/メチコバール錠500μg メコバラミンは、生体内補酵素型ビタミンB12の1種であり、ホモシステインからメチオニンを合成するメチオニン合成酵素の補酵素として働き、メチル基転位反応に重要な役割を果たす。
神経細胞内小器官へよく移行し、核酸・蛋白合成を促進する作用
軸索内輸送、軸索再生の促進する作用
髄鞘形成(リン脂質合成)の促進する作用
シナプス伝達の遅延、神経伝達物質の減少を回復する作用
を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、悪心・嘔吐、下痢) 0.1%未満(過敏症)     水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者(長期大量)         水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたる大量投与は避けることが望ましい。本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠250μg
通常、成人は1日6錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

錠500μg
通常、成人は1日3錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたって大量に投与することは避けることが望ましい。
末梢性神経障害
ビタミンC ビタミンC(アスコルビン酸) アスコルビン酸「ヨシダ」 アスコルビン酸(ビタミンC)が欠乏すると、壊血病や小児ではメルレル・バロー病を生じ、一般に出血傾向の増大、骨・歯牙の発育遅延、抗体産生能や創傷治癒能の低下などを起こす。コラーゲン生成への関与、毛細血管抵抗性の増強や血液凝固時間の短縮などによる出血傾向の改善、副腎皮質機能への関与(ストレス反応の防止)、メラニン色素生成の抑制などが報告されている。         頻度不明(悪心・嘔吐・下痢等)       高齢者         下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合(毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎)には効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常成人1日50〜2,000mgを1〜数回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量。
1.ビタミンC欠乏症の予防および治療(壊血病、メルレル・バロー病)、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など。) 2.下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合。 毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎。
なお、2.の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
ビタミンD ビタミンD(アルファカルシドール) ワンアルファ錠0.25/ワンアルファ錠0.5/ワンアルファ錠1.0 本剤は、1α,25-(OH)2D3となり、腸管および骨等の標的組織に分布するレセプターに結合し腸管からのCa吸収促進作用、骨塩溶解作用および骨形成作用等一連の生理活性を発現する。腸管からのCa吸収ならびに血清Ca上昇作用を有する。   マグネシウムを含有する製剤(高マグネシウム血症を発症)、ジギタリス製剤(不整脈があらわれる)、カルシウム製剤・ビタミンD及びその誘導体(高カルシウム血症を発症) 急性腎不全(頻度不明) 、肝機能障害、黄疸(頻度不明)   0.1〜5%未満 (食欲不振、悪心・嘔気、下痢、便秘、胃痛、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇、BUN、クレアチニンの上昇(腎機能の低下)、そう痒感、結膜充血)、0.1%未満 (嘔吐、腹部膨満感、胃部不快感、消化不良、口内異和感、口渇等、頭痛・頭重、不眠・いらいら感、脱力・倦怠感、めまい、しびれ感、眠気、記憶力・記銘力の減退、耳鳴り、老人性難聴、背部痛、肩こり、下肢のつっぱり感、胸痛等、軽度の血圧上昇、動悸、LDH、γ-GTPの上昇、腎結石、発疹、熱感、関節周囲の石灰化(化骨形成)、嗄声、浮腫)、       小児、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、高リン酸血症の患者   高リン血症の患者ではリン酸結合剤を併用し、血清リン値を下げる。   過量投与を防ぐため、本剤投与中、血清カルシウム値の定期的測定を行い、血清カルシウム値が正常値を超えないよう投与量を調整すること。     本剤は、患者の血清カルシウム濃度の十分な管理のもとに、投与量を調整する。
・慢性腎不全、骨粗鬆症の場合
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして0.5〜1.0μgを経口投与する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。
・副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に伴う疾患の場合
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして1.0〜4.0μgを経口投与する。ただし、疾患、年齢、症状、病型により適宜増減する。
・小児用量
通常、小児に対しては骨粗鬆症の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.01〜0.03μg/kgを、その他の疾患の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.05〜0.1μg/kgを、経口投与する。ただし、疾患、症状により適宜増減する。
・高齢者では生理機能が低下しているので用量に注意。小児には少量から開始し、漸増。
・下記の疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善
慢性腎不全、 副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症
・骨粗鬆症
ビタミンE ビタミンE ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止



製品群No. 43
 
ワークシートNo.26
ビタミン含有保健薬(ビタミン剤等)

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
ビタミンA ビタミンA チョコラA錠 網膜の暗順応を高める。
粘膜の異常乾燥、角化、損傷、眼球乾燥症、角膜軟化症を改善し、疾病に対する抵抗力を増す。
エトレチナート・トレチノイン(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症) パクリタキセル(パクリタキセルの血中濃度が上昇)     大量・長期投与にてビタミンA過剰症状:頻度不明(大泉門膨隆、神経過敏、頭痛、食欲不振、嘔吐、肝腫大、脱毛、そう痒感、体重増加停止、四肢痛、骨痛、関節痛) 頻度不明
(過敏症)
  エトレチナート製剤を投与中(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症)、トレチノイン製剤を投与中(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症)、ビタミンA欠乏症の婦人以外の妊娠3ヶ月以内又は妊娠を希望する婦人(海外で奇形発現) 高齢者     妊婦、産婦、授乳婦等への投与では、ビタミンAの補給を目的として本剤を用いる場合は食品などからの摂取量に注意し、本剤による投与は5,000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。 ビタミンA過剰症はビタミンA摂取後12時間前後で発病する急性過剰症(急性症)とビタミンAを数ヵ月以上摂取して次第に症状の現われる慢性過剰症(慢性症)とがある。 大量・長期投与により、ビタミンA過剰症状があらわれることがある。   治療の目的には、ビタミンAとして通常成人1日10,000〜100,000ビタミンA単位を経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。なお、ビタミンAとして通常成人1日3,000〜100,000ビタミンA単位である。高齢者では減量。 ビタミンA欠乏症の治療
夜盲症、結膜乾燥症、角膜乾燥症、角膜軟化症

下記疾患のうち、ビタミンAの欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
角化性皮膚疾患
ビタミンB1 ビタミンB1(塩酸チアミン) 塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」/塩酸チアミン散1%「ホエイ」 ビタミンB1はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用を現す。ピルピン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のαケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与。トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与           頻度不明
(過敏症)
              ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常、成人には塩酸チアミンとして、1回1〜10mgを1日1〜3回経口投与する。
塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」:1回1〜10g、1日1〜3回経口投与
塩酸チアミン散1%「ホエイ」:1回0.1〜1g、1日1〜3回経口投与
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
2. ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時等)
3. ウェルニッケ脳炎
4. 脚気衝心
5. 下記疾患のうち、ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害
〔5.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。〕
ビタミンB2 ビタミンB2 ハイボン錠20mg コレステロール上昇抑制作用
家兎に酪酸リボフラビンを投与すると,ラノリン−綿実油投与による血清コレステロール値の上昇を抑制した.
        0.1〜5%未満(下痢,悪心・嘔吐,胃膨満,腹部膨満)、0.1%未満(胃不快感,食欲不振)           尿を黄変させる(臨床検査値に影響)     高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.   酪酸リボフラビンとして,通常,成人1日5〜20mgを2〜3回に分割経口投与する.
高コレステロール血症には,通常,成人1日60〜120mgを2〜3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
・高コレステロール血症

・ビタミンB2欠乏症の予防及び治療.

・下記疾患のうち,ビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合.
口角炎,口唇炎,舌炎,脂漏性湿疹,結膜炎,びまん性表層角膜炎

・ビタミンB2の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,はげしい肉体労働時等).

高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.
ビタミンB6 ビタミンB6(塩酸ピリドキシン) アデロキシン錠 塩酸ピリドキシンは体内でリン酸ピリドキサールとなり、細胞・ミトコンドリア内におけるB6酵素群の補酵素として生体のたん白質・アミノ酸代謝の中心的役割を果たす。
γ−アミノ酪酸の生成や各種のアミン類(アドレナリン、ノルアドレナリン、5−ヒドロキシトリプタミン等)の生成に不可欠である。
脂質代謝との関係も認められている。
  レボドパ (レボドパの作用を減弱)     頻度不明(手足のしびれ、知覚異常等) 頻度不明(光線過敏症)     高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、新生児、乳幼児、小児等         ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される次の疾患では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害
  塩酸ピリドキシンとして、通常成人1日10〜100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。高齢者では減量。 ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド、サイクロセリン、ペニシラミン)
ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血、ビタミンB6依存性痙攣、アミノ酸代謝異常など)
下記疾患のうちビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害(宿酔)
ビタミンB12 ビタミンB12(メコバラミン) メチコバール錠250μg/メチコバール錠500μg メコバラミンは、生体内補酵素型ビタミンB12の1種であり、ホモシステインからメチオニンを合成するメチオニン合成酵素の補酵素として働き、メチル基転位反応に重要な役割を果たす。
神経細胞内小器官へよく移行し、核酸・蛋白合成を促進する作用
軸索内輸送、軸索再生の促進する作用
髄鞘形成(リン脂質合成)の促進する作用
シナプス伝達の遅延、神経伝達物質の減少を回復する作用
を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、悪心・嘔吐、下痢) 0.1%未満(過敏症)     水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者(長期大量)         水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたる大量投与は避けることが望ましい。本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠250μg
通常、成人は1日6錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

錠500μg
通常、成人は1日3錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたって大量に投与することは避けることが望ましい。
末梢性神経障害
ビタミンC ビタミンC(アスコルビン酸) アスコルビン酸「ヨシダ」 アスコルビン酸(ビタミンC)が欠乏すると、壊血病や小児ではメルレル・バロー病を生じ、一般に出血傾向の増大、骨・歯牙の発育遅延、抗体産生能や創傷治癒能の低下などを起こす。コラーゲン生成への関与、毛細血管抵抗性の増強や血液凝固時間の短縮などによる出血傾向の改善、副腎皮質機能への関与(ストレス反応の防止)、メラニン色素生成の抑制などが報告されている。         頻度不明(悪心・嘔吐・下痢等)       高齢者         下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合(毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎)には効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常成人1日50〜2,000mgを1〜数回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量。
1.ビタミンC欠乏症の予防および治療(壊血病、メルレル・バロー病)、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など。)
2.下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合。
毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎。
なお、2.の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
ビタミンD ビタミンD(アルファカルシドール) ワンアルファ錠0.25/ワンアルファ錠0.5/ワンアルファ錠1.0 本剤は、1α,25-(OH)2D3となり、腸管および骨等の標的組織に分布するレセプターに結合し腸管からのCa吸収促進作用、骨塩溶解作用および骨形成作用等一連の生理活性を発現する。腸管からのCa吸収ならびに血清Ca上昇作用を有する。   マグネシウムを含有する製剤(高マグネシウム血症を発症)、ジギタリス製剤(不整脈があらわれる)、カルシウム製剤・ビタミンD及びその誘導体(高カルシウム血症を発症) 急性腎不全(頻度不明) 、肝機能障害、黄疸(頻度不明)   0.1〜5%未満 (食欲不振、悪心・嘔気、下痢、便秘、胃痛、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇、BUN、クレアチニンの上昇(腎機能の低下)、そう痒感、結膜充血)、0.1%未満 (嘔吐、腹部膨満感、胃部不快感、消化不良、口内異和感、口渇等、頭痛・頭重、不眠・いらいら感、脱力・倦怠感、めまい、しびれ感、眠気、記憶力・記銘力の減退、耳鳴り、老人性難聴、背部痛、肩こり、下肢のつっぱり感、胸痛等、軽度の血圧上昇、動悸、LDH、γ-GTPの上昇、腎結石、発疹、熱感、関節周囲の石灰化(化骨形成)、嗄声、浮腫)、       小児、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、高リン酸血症の患者   高リン血症の患者ではリン酸結合剤を併用し、血清リン値を下げる。   過量投与を防ぐため、本剤投与中、血清カルシウム値の定期的測定を行い、血清カルシウム値が正常値を超えないよう投与量を調整すること。     本剤は、患者の血清カルシウム濃度の十分な管理のもとに、投与量を調整する。
・慢性腎不全、骨粗鬆症の場合
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして0.5〜1.0μgを経口投与する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。
・副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に伴う疾患の場合
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして1.0〜4.0μgを経口投与する。ただし、疾患、年齢、症状、病型により適宜増減する。
・小児用量
通常、小児に対しては骨粗鬆症の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.01〜0.03μg/kgを、その他の疾患の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.05〜0.1μg/kgを、経口投与する。ただし、疾患、症状により適宜増減する。
・高齢者では生理機能が低下しているので用量に注意。小児には少量から開始し、漸増。
・下記の疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善
慢性腎不全、 副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症
・骨粗鬆症
ビタミンE ビタミンE ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止
  L-アスパラギン酸マグネシウム L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム製剤 アスパラ錠医家用を使用 カリウム並びにマグネシウムは細胞内に多量に存在する陽イオンで、細胞の生理的機能の維持に重要な働きを示す。
L-アスパラギン酸カリウムとL-アスパラギン酸マグネシウムの等量混合物は、KCl、MgCl2などの無機塩に比べ組織移行性がよく、電解質平衡異常時のカリウム、マグネシウム補給に優れた効果を示す。
  カリウム保持性利尿剤・アンジオテンシン変換酵素阻害剤・アンジオテンシンII受容体拮抗剤(高カリウム血症)、活性型ビタミンD製剤(高マグネシウム血症) 心臓伝導障害(大量投与)   頻度不明(胃腸障害、胸やけ、下痢、嘔吐、腹部膨満感、けん怠感、熱感)     重篤な腎機能障害(高カリウム血症)、副腎機能障害(高カリウム血症)、高カリウム血症又は高マグネシウム血症 腎機能低下あるいは腎機能障害、急性脱水症、広範囲の組織損傷(熱傷、外傷等)、高カリウム血症があらわれやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)、高マグネシウム血症があらわれやすい疾患、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、低出生体重児、新生児、乳児、高齢者       大量投与で心臓伝導障害 長期投与で高カリウム血症又は高マグネシウム血症   原則として、L-アスパラギン酸カリウムとして1日225〜750mg(3〜10錠)を2〜3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量投与
下記疾患又は状態におけるカリウム補給(マグネシウム欠乏を合併している疑いのある場合)降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン、強心配糖体、インスリン、ある種の抗生物質などの連用時、低カリウム血症型周期性四肢麻痺、心疾患時の低カリウム状態、肝疾患時の低カリウム状態、重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後
クエン酸鉄アンモニウム フェリセルツ 本剤は水溶液中で水プロトン信号を増強させ、消化管造影剤としての有効性が示されている。         0.1〜0.5%未満 (下痢)、0.1%未満 (嘔気・嘔吐、食欲低下等)、頻度不明(胃部不快感、腹部膨満感) 0.1%未満 (過敏症)   ヘモクロマトーシスなど鉄過剰症の治療を受けている[症状が増悪],
鉄剤に過敏症
消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸管疾患、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児   本剤の投与により便が黒色を呈することがある。本剤の投与により一過性に歯や舌がが着色することがある         通常、成人にはクエン酸鉄アンモニウムとして600mg(1包)を300mLの水に溶かし経口投与する。
なお、必要に応じて1,200mg(2包)まで増量する。
腹部磁気共鳴コンピューター断層撮影における消化管(胃、十二指腸、空腸)造影
グルコン酸カルシウム カルチコール末 抗テタニー作用,低カルシウム血症改善作用 リン酸エストラムスチンナトリウム(リン酸エストラムスチンナトリウムの効果が減弱) 強心配糖体(強心配糖体の作用を増強)、テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・エチドロン酸二ナトリウム(これらの薬剤の効果が減弱)、非脱分極性筋弛緩剤(これらの薬剤の筋弛緩作用が減弱) 高カルシウム血症・結石症(頻度不明)   頻度不明(食欲不振,悪心・嘔吐,便秘,胃痛、けん怠感)     高カルシウム血症、腎結石〔腎結石を助長〕、重篤な腎不全〔組織への石灰沈着を助長〕、リン酸エストラムスチンナトリウムを投与中〔リン酸エストラムスチンナトリウムの効果が減弱〕 活性型ビタミンD製剤を服用、強心配糖体の投与を受けている、高カルシウム血症があらわれやすい病態の患者、高齢者       高カルシウム血症となる可能性がある.食欲不振,悪心・嘔吐,便秘,筋力低下,多飲多尿,精神症状等があらわれ,さらに重篤になると不整脈,意識障害が出現する。高齢者では高カルシウム血症が起こりやすい。 長期投与により高カルシウム血症・結石症が現れることがある。   グルコン酸カルシウムとして,通常成人1日1〜5gを3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.高カルシウム血症があらわれやすいので,用量に留意すること.高齢者では腎機能が低下していることが多く、高カルシウム血症があらわれやすいので用量に留意すること。
高齢者では用量に留意。
低カルシウム血症に起因する下記症候の改善
 テタニー,テタニー関連症状
小児脂肪便におけるカルシウム補給
炭酸カルシウム 炭カル錠
「ヨシダ」
沈降炭酸カルシウムは不溶性カルシウム製剤の1種で、制酸作用を呈し、また吸着作用もあらわすので胃潰瘍及び胃酸過多症に制酸薬として用いる   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・エチドロン酸二ナトリウム・鉄剤 (これらの薬剤の吸収を阻害し、効果を減弱)、高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(これらの作用を減弱)、活性型ビタミンD製剤(高カルシウム血症があらわれる)、大量の牛乳(milk-alkali syndromeがあらわれる)、ジギタリス製剤(ジギタリス製剤の作用を増強)     頻度不明(高カルシウム血症、アルカローシス等の電解質失調、悪心、嘔吐、便秘、下痢、胃酸の反動性分泌等)、頻度不明(長期・大量投与で腎結石、尿路結石) 頻度不明
(過敏症)
  甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症(病態に悪影響) 腎障害、心機能障害、肺機能障害、便秘、高カルシウム血症、高齢者         長期・大量投与で腎結石、尿路結石   沈降炭酸カルシウムとして、通常成人1日1〜3gを3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量。 下記疾患における制酸作用と症状の改善胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
アミノ酸エチルスルホン酸(タウリン) タウリン散「大正」 ・胆汁酸排泄促進作用を有する。
・実験的肝障害に及ぼす影響を有し、Al-P、γ-グロブリン、BSP、血清コレステロール/血清コレステロールエステル比を改善させた。また、肝細胞の再生を促進して組織像を改善させた。さらに慢性障害群においては間質の結合織増殖を抑制した。胆汁分泌などの肝細胞機能維持に働いた。
・心筋代謝改善作用、心筋保護作用
・実験的慢性心不全による死亡率低下
        0.5%未満(嘔気、下痢、腹部不快感、便秘、食欲不振) 0.5%未満(過敏症)     高齢者             アミノエチルスルホン酸として、成人1回1gを1日3回食後に経口投与する。なお、うっ血性心不全に用いる場合、本剤は強心利尿剤で十分な効果が認められないときに、それと併用すること。高齢者で減量。 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善
うっ血性心不全
L−アスパラギン酸ナトリウム ナトリウム塩はなし                                    
L−システイン ハイチオール錠80 L-システインは、生体内代謝系において、SH供与体としての役割を果たし、SH酵素のactivator(賦活剤)として作用する。
皮膚代謝の正常化、抗アレルギー、解毒などの作用により各種皮膚疾患に応用される。
放射線を照射した動物の延命(マウス)、白血球減少抑制(ラット)、脾障害の防護(マウス)など
        0.1〜5%未満(悪心)、0.1%未満(下痢、口渇、軽度の腹痛)     高齢者         放射線障害による白血球減少症の場合は、通常、放射線照射1時間前より投与を開始すること。     1.通常成人下記1回量を1日2〜3回経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
L-システインとして1回80mg
ハイチオール錠40 2錠、ハイチオール錠80 1錠、ハイチオール散32% 250mg
2.通常成人下記1回量を1日3回経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
L-システインとして1回160mg
ハイチオール錠40 4錠、ハイチオール錠80 2錠、ハイチオール散32% 500mg
・高齢者で減量。
1.湿疹、蕁麻疹、薬疹、中毒疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑
2.放射線障害による白血球減少症
カフェイン 無水カフェイン「エビス」 大脳皮質を中心に中枢神経系を興奮、脳幹網様体の賦活系の刺激により知覚が鋭敏となり精神機能を亢進する。また、脳細動脈に直接作用して脳血管を収縮させ、その抵抗性を増加して脳血流量を減少する。   キサンチン系薬剤・中枢神経興奮薬(過度の中枢神経刺激作用)、MAO阻害剤 (頻脈、血圧上昇等)、シメチジン (過度の中枢神経刺激作用)             胃潰瘍又はその既往歴、心疾患、緑内障、高齢者、妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦       [大量・過量投与]消化器症状(悪心、嘔吐等)、循環器症状(不整脈、血圧上昇等)、精神神経症状(振せん、痙攣、昏睡、虚脱、眩暈、不眠、不安)、呼吸器症状(呼吸促進、呼吸麻痺等)、瞳孔散大などの増悪を起こすことがある。 妊娠又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には長期連用を避けること。   通常成人1回0.1〜0.3gを1日2〜3回経口投与する。なお、年齢、体重により適宜増減する。 一般的に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。 ねむけ、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)
グルクロノラクトン グロンサン散 循環血流量増加                 高齢者             1回0.3〜1g、1日3回、適宜増減。高齢者では用量に注意 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善、蕁麻疹、湿疹、中毒疹、妊娠悪阻、妊娠中毒
ローヤルゼリー なし                                    



製品群No. 44
 
ワークシートNo.27
カルシウム主薬製剤

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
カルシウム補給成分 クエン酸カルシウム なし                                    
グルコン酸カルシウム カルチコール末 抗テタニー作用,低カルシウム血症改善作用 リン酸エストラムスチンナトリウム(リン酸エストラムスチンナトリウムの効果が減弱) 強心配糖体(強心配糖体の作用を増強)、テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・エチドロン酸二ナトリウム(これらの薬剤の効果が減弱)、非脱分極性筋弛緩剤(これらの薬剤の筋弛緩作用が減弱) 高カルシウム血症・結石症(頻度不明)   頻度不明(食欲不振,悪心・嘔吐,便秘,胃痛、けん怠感)     高カルシウム血症、腎結石〔腎結石を助長〕、重篤な腎不全〔組織への石灰沈着を助長〕、リン酸エストラムスチンナトリウムを投与中〔リン酸エストラムスチンナトリウムの効果が減弱〕 活性型ビタミンD製剤を服用、強心配糖体の投与を受けている、高カルシウム血症があらわれやすい病態の患者、高齢者       高カルシウム血症となる可能性がある.食欲不振,悪心・嘔吐,便秘,筋力低下,多飲多尿,精神症状等があらわれ,さらに重篤になると不整脈,意識障害が出現する。高齢者では高カルシウム血症が起こりやすい。 長期投与により高カルシウム血症・結石症が現れることがある。   グルコン酸カルシウムとして,通常成人1日1〜5gを3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.高カルシウム血症があらわれやすいので,用量に留意すること.高齢者では腎機能が低下していることが多く、高カルシウム血症があらわれやすいので用量に留意すること。
高齢者では用量に留意。
低カルシウム血症に起因する下記症候の改善
 テタニー,テタニー関連症状
小児脂肪便におけるカルシウム補給
炭酸カルシウム 炭カル錠
「ヨシダ」
沈降炭酸カルシウムは不溶性カルシウム製剤の1種で、制酸作用を呈し、また吸着作用もあらわすので胃潰瘍及び胃酸過多症に制酸薬として用いる   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・エチドロン酸二ナトリウム・鉄剤 (これらの薬剤の吸収を阻害し、効果を減弱)、高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(これらの作用を減弱)、活性型ビタミンD製剤(高カルシウム血症があらわれる)、大量の牛乳(milk-alkali syndromeがあらわれる)、ジギタリス製剤(ジギタリス製剤の作用を増強)     頻度不明(高カルシウム血症、アルカローシス等の電解質失調、悪心、嘔吐、便秘、下痢、胃酸の反動性分泌等)、頻度不明(長期・大量投与で腎結石、尿路結石) 頻度不明
(過敏症)
  甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症(病態に悪影響) 腎障害、心機能障害、肺機能障害、便秘、高カルシウム血症、高齢者         長期・大量投与で腎結石、尿路結石   沈降炭酸カルシウムとして、通常成人1日1〜3gを3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量。 下記疾患における制酸作用と症状の改善胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
乳酸カルシウム 乳酸カルシウム<純正> カルシウム不足による疲労、横紋筋痙攣に対し、鎮静、痙攣軽減作用。栄養補給。   テトラサイクリン系抗生物質(併用薬剤の吸収阻害)     頻度不明(便秘、長期投与:高カルシウム血症、結石症)     高カルシウム血症(症状悪化)、腎結石(症状悪化)、重篤な腎不全(組織への石灰沈着の助長) 活性型ビタミンD製剤服用中、強心配糖体服用中、高カルシウム血症のあらわれやすい病態、高齢者         長期投与により、血中、尿中カルシウムが高値になることがある。高カルシウム血症、結石症   1回1g、1日2〜5回、適宜増減。高齢者は減量 低カルシウム血症に起因する下記症状の改善:テタニー、下記代謝性骨疾患におけるカルシウム補給:妊婦・産婦の骨軟化症、発育期におけるカルシウム補給
無水リン酸水素カルシウム リン酸水素カルシウム<純正>を使用 妊娠、授乳、骨カルシウム沈着減少時などカルシウムとリン酸塩の要求が増すときに、カルシウムとリン酸塩の補給源として用いられる。   テトラサイクリン系抗生物質(併用薬剤の吸収阻害)     頻度不明(長期投与:高カルシウム血症、結石症)     高カルシウム血症(症状悪化)、腎結石(症状悪化)、重篤な腎不全(組織への石灰沈着の助長) 活性型ビタミンD製剤服用中、強心配糖体服用中、高カルシウム血症のあらわれやすい病態、高齢者         長期投与により、血中、尿中カルシウムが高値になることがある。高カルシウム血症、結石症   1日3g、3回分服、適宜増減。高齢者は減量  
その他成分 アミノ酸エチルスルホン酸(タウリン) タウリン散「大正」 ・胆汁酸排泄促進作用を有する。
・実験的肝障害に及ぼす影響を有し、Al-P、γ-グロブリン、BSP、血清コレステロール/血清コレステロールエステル比を改善させた。また、肝細胞の再生を促進して組織像を改善させた。さらに慢性障害群においては間質の結合織増殖を抑制した。胆汁分泌などの肝細胞機能維持に働いた。
・心筋代謝改善作用、心筋保護作用
・実験的慢性心不全による死亡率低下
        0.5%未満(嘔気、下痢、腹部不快感、便秘、食欲不振) 0.5%未満(過敏症)     高齢者             アミノエチルスルホン酸として、成人1回1gを1日3回食後に経口投与する。なお、うっ血性心不全に用いる場合、本剤は強心利尿剤で十分な効果が認められないときに、それと併用すること。高齢者で減量。 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善
うっ血性心不全
塩酸リジン なし                                    
炭酸マグネシウム 「純生」炭 マ 制酸作用:効力は酸化マグネシウムの約1/2。瀉下作用:硫酸マグネシウムに劣る。
非吸収性であり、アルカローシスを生じない。
  テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・エチドロン酸二ナトリウム・セフジニル(これらの薬剤の効果が減弱),他の併用薬剤(併用薬剤の吸収・排泄に影響),大量の牛乳・カルシウム製剤[milk-alkali syndrome(高カルシウム血症・高窒素血症・アルカローシス等)]     頻度不明(高マグネシウム血症・下痢)       腎障害、心機能障害、高マグネシウム血症、下痢、高齢者         長期大量投与で高マグネシウム血症   1.1日2 gを数回に分割経口投与。高齢者では減量
2.1日3 〜 8 gを頓用又は数回に分割経口投与。
高齢者では減量。
1.胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆ胃下垂、胃酸過多症) における制酸作用と症状の改善
2.便秘症
ビタミンD3 ワンアルファ錠0.25/ワンアルファ錠0.5/ワンアルファ錠1.0 本剤は、1α,25-(OH)2D3となり、腸管および骨等の標的組織に分布するレセプターに結合し腸管からのCa吸収促進作用、骨塩溶解作用および骨形成作用等一連の生理活性を発現する。腸管からのCa吸収ならびに血清Ca上昇作用を有する。   マグネシウムを含有する製剤(高マグネシウム血症を発症)、ジギタリス製剤(不整脈があらわれる)、カルシウム製剤・ビタミンD及びその誘導体(高カルシウム血症を発症) 急性腎不全(頻度不明) 、肝機能障害、黄疸(頻度不明)   0.1〜5%未満 (食欲不振、悪心・嘔気、下痢、便秘、胃痛、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇、BUN、クレアチニンの上昇(腎機能の低下)、そう痒感、結膜充血)、0.1%未満 (嘔吐、腹部膨満感、胃部不快感、消化不良、口内異和感、口渇等、頭痛・頭重、不眠・いらいら感、脱力・倦怠感、めまい、しびれ感、眠気、記憶力・記銘力の減退、耳鳴り、老人性難聴、背部痛、肩こり、下肢のつっぱり感、胸痛等、軽度の血圧上昇、動悸、LDH、γ-GTPの上昇、腎結石、発疹、熱感、関節周囲の石灰化(化骨形成)、嗄声、浮腫)       小児、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、高リン酸血症の患者   高リン血症の患者ではリン酸結合剤を併用し、血清リン値を下げる。   過量投与を防ぐため、本剤投与中、血清カルシウム値の定期的測定を行い、血清カルシウム値が正常値を超えないよう投与量を調整すること。     本剤は、患者の血清カルシウム濃度の十分な管理のもとに、投与量を調整する。
・慢性腎不全、骨粗鬆症の場合
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして0.5〜1.0μgを経口投与する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。
・副甲状腺機能低下症、その他のビタミンD代謝異常に伴う疾患の場合
通常、成人1日1回アルファカルシドールとして1.0〜4.0μgを経口投与する。ただし、疾患、年齢、症状、病型により適宜増減する。
・小児用量
通常、小児に対しては骨粗鬆症の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.01〜0.03μg/kgを、その他の疾患の場合には1日1回アルファカルシドールとして0.05〜0.1μg/kgを、経口投与する。ただし、疾患、症状により適宜増減する。
・高齢者では生理機能が低下しているので用量に注意。小児には少量から開始し、漸増。
・下記の疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等)の改善
慢性腎不全、 副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症
・骨粗鬆症



製品群No. 45
 
ワークシートNo.28
タンパク・アミノ酸製剤

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
ビタミンC ビタミンC(アスコルビン酸) アスコルビン酸「ヨシダ」 アスコルビン酸(ビタミンC)が欠乏すると、壊血病や小児ではメルレル・バロー病を生じ、一般に出血傾向の増大、骨・歯牙の発育遅延、抗体産生能や創傷治癒能の低下などを起こす。コラーゲン生成への関与、毛細血管抵抗性の増強や血液凝固時間の短縮などによる出血傾向の改善、副腎皮質機能への関与(ストレス反応の防止)、メラニン色素生成の抑制などが報告されている。         頻度不明(悪心・嘔吐・下痢等)       高齢者         下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合(毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎)には効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常成人1日50〜2,000mgを1〜数回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量。
1.ビタミンC欠乏症の予防および治療(壊血病、メルレル・バロー病)、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など。)
2.下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合。
毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎。
なお、2.の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
アミノ酸成分 L−システイン ハイチオール錠80 L-システインは、生体内代謝系において、SH供与体としての役割を果たし、SH酵素のactivator(賦活剤)として作用する。
皮膚代謝の正常化、抗アレルギー、解毒などの作用により各種皮膚疾患に応用される。
放射線を照射した動物の延命(マウス)、白血球減少抑制(ラット)、脾障害の防護(マウス)など
        0.1〜5%未満(悪心)、0.1%未満(下痢、口渇、軽度の腹痛)     高齢者         放射線障害による白血球減少症の場合は、通常、放射線照射1時間前より投与を開始すること。     1.通常成人下記1回量を1日2〜3回経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
L-システインとして1回80mg
ハイチオール錠40 2錠、ハイチオール錠80 1錠、ハイチオール散32% 250mg
2.通常成人下記1回量を1日3回経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
L-システインとして1回160mg
ハイチオール錠40 4錠、ハイチオール錠80 2錠、ハイチオール散32% 500mg
・高齢者で減量。
1.湿疹、蕁麻疹、薬疹、中毒疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑
2.放射線障害による白血球減少症
パントテン酸カルシウム パンカル散 パントテン酸はCoAの構成成分であり、CoAは生体内でアセチル化をはじめ、ステロイド、脂肪酸、ポルフィリン等種々の生体必須物質の合成に関与するとともに、脂肪、蛋白質、炭水化物の代謝にも関与している。         0.1%未満(大量投与で腹痛、下痢等)               腹痛・下痢等(大量投与) パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、弛緩性便秘)に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでな   通常、成人にはパントテン酸カルシウムとして1日10〜200mg(0.1〜2.0g)を1〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. パントテン酸欠乏症の予防および治療、パントテン酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦など)
2. 下記疾患のうち、パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合。ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、弛緩性便秘



製品群No. 49
 
ワークシートNo.29
婦人薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
ビタミン成分 ビタミンB1(塩酸チアミン) 塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」/塩酸チアミン散1%「ホエイ」 ビタミンB1はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用を現す。ピルピン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のαケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与。トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与           頻度不明(過敏症)               ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常、成人には塩酸チアミンとして、1回1〜10mgを1日1〜3回経口投与する。
塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」:1回1〜10g、1日1〜3回経口投与


塩酸チアミン散1%「ホエイ」:1回0.1〜1g、1日1〜3回経口投与



なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
2. ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時等)
3. ウェルニッケ脳炎
4. 脚気衝心
5. 下記疾患のうち、ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害
〔5.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。〕
ビタミンB2 ハイボン錠20mg コレステロール上昇抑制作用
家兎に酪酸リボフラビンを投与すると,ラノリン−綿実油投与による血清コレステロール値の上昇を抑制した.
        0.1〜5%未満(下痢,悪心・嘔吐,胃膨満,腹部膨満)、0.1%未満(胃不快感,食欲不振)           尿を黄変させる(臨床検査値に影響)     高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.   酪酸リボフラビンとして,通常,成人1日5〜20mgを2〜3回に分割経口投与する.
高コレステロール血症には,通常,成人1日60〜120mgを2〜3回に分割経口投与する.


なお,年齢,症状により適宜増減する.
・高コレステロール血症














・ビタミンB2欠乏症の予防及び治療.

・下記疾患のうち,ビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合.
口角炎,口唇炎,舌炎,脂漏性湿疹,結膜炎,びまん性表層角膜炎

・ビタミンB2の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,はげしい肉体労働時等).

高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.
  ビタミンB6(塩酸ピリドキシン) アデロキシン錠 体内でリン酸ピリドキサールとなり、細胞・ミトコンドリア内におけるB6酵素群の補酵素として生体のたん白質・アミノ酸代謝の中心的役割を果たす。γ−アミノ酪酸の生成や各種のアミン類(アドレナリン、ノルアドレナリン、5−ヒドロキシトリプタミン等)の生成に不可欠である。脂質代謝との関係も認められている。   レボドパ (レボドパの作用を減弱)     頻度不明(長期・大量投与:手足のしびれ、知覚異常等) 頻度不明(光線過敏症)     高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、新生児、乳幼児、小児等       長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常 ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される疾患(口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常
  塩酸ピリドキシンとして、通常成人1日10〜100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。高齢者では減量。
ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド、サイクロセリン、ペニシラミン)


















ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血、ビタミンB6依存性痙攣、アミノ酸代謝異常など)
下記疾患のうちビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害(宿酔)
  ビタミンB12(メコバラミン) メチコバール錠250μg/メチコバール錠500μg メコバラミンは、生体内補酵素型ビタミンB12の1種であり、ホモシステインからメチオニンを合成するメチオニン合成酵素の補酵素として働き、メチル基転位反応に重要な役割を果たす。
神経細胞内小器官へよく移行し、核酸・蛋白合成を促進する作用
軸索内輸送、軸索再生の促進する作用
髄鞘形成(リン脂質合成)の促進する作用
シナプス伝達の遅延、神経伝達物質の減少を回復する作用を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、悪心・嘔吐、下痢) 0.1%未満(過敏症)     水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者(長期大量)         水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたる大量投与は避けることが望ましい。本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠250μg


















通常、成人は1日6錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。

ただし、年齢及び症状により適宜増減する。




錠500μg




通常、成人は1日3錠(メコバラミンとして1日1,500μg)を3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきではない。水銀及びその化合物を取り扱う職業従事者に長期にわたって大量に投与することは避けることが望ましい。
末梢性神経障害
  ビタミンC アスコルビン酸「ヨシダ」 アスコルビン酸(ビタミンC)が欠乏すると、壊血病や小児ではメルレル・バロー病を生じ、一般に出血傾向の増大、骨・歯牙の発育遅延、抗体産生能や創傷治癒能の低下などを起こす。コラーゲン生成への関与、毛細血管抵抗性の増強や血液凝固時間の短縮などによる出血傾向の改善、副腎皮質機能への関与(ストレス反応の防止)、メラニン色素生成の抑制などが報告されている。         頻度不明(悪心・嘔吐・下痢等)       高齢者         下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合(毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎)には効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常成人1日50〜2,000mgを1〜数回に分けて経口投与する。















なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量。
1.ビタミンC欠乏症の予防および治療(壊血病、メルレル・バロー病)、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など。)
2.下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合。
毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎。
なお、2.の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
  ビタミンE ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。








抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤




通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。



なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療

2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止
その他  アミノエチルスルホン酸 タウリン散「大正」 ・胆汁酸排泄促進作用を有する。
・実験的肝障害に及ぼす影響を有し、Al-P、γ-グロブリン、BSP、血清コレステロール/血清コレステロールエステル比を改善させた。また、肝細胞の再生を促進して組織像を改善させた。さらに慢性障害群においては間質の結合織増殖を抑制した。胆汁分泌などの肝細胞機能維持に働いた。
・心筋代謝改善作用、心筋保護作用
・実験的慢性心不全による死亡率低下
        0.5%未満(嘔気、下痢、腹部不快感、便秘、食欲不振) 0.5%未満(過敏症)     高齢者             アミノエチルスルホン酸として、成人1回1gを1日3回食後に経口投与する。なお、うっ血性心不全に用いる場合、本剤は強心利尿剤で十分な効果が認められないときに、それと併用すること。高齢者で減量。 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善
うっ血性心不全
グルクロノラクトン グロンサン散 循環血流量増加                 高齢者             1回0.3〜1g、1日3回、適宜増減。高齢者では用量に注意 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善、蕁麻疹、湿疹、中毒疹、妊娠悪阻、妊娠中毒



製品群No. 50
 
ワークシートNo.30
避妊薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
  メンフェゴール                                      



製品群No. 51
 
ワークシートNo.31
その他の女性用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
  トリコマイシン なし                                    
クロラムフェニコール クロマイ膣錠 グラム陽性、陰性菌に抗菌作用         頻度不明(長期連用:内服・注射等全身投与と同様な症状) 頻度不明
(過敏症)
  本剤成分過敏症既往歴 高齢者       必要最小限の使用。内服させない。 長期連用しないこと。   1日1回1錠、局所に挿入 クロラムフェニコール感性菌による細菌性膣炎
エチニルエストラジオール 外用なし、
プロセキ
ソール錠
前立腺、精のう重量を減少させ血中テストステロン値を低下させる   血糖降下薬(血糖降下作用の減少)、リトナビル(本剤の作用減少) 頻度不明(心不全、狭心症、長期連用:血栓症)   頻度不明(黄疸、肝機能異常、血圧上昇、精神障害の再発、大量継続投与により高カルシウム血症・ナトリウムや体液貯留、不正出血、経血量変化、下腹部痛、乳房緊満感、乳房痛、悪心、おう吐、食欲不振、下痢、腹痛、胃痛、頭痛、めまい、倦怠感、陰萎 頻度不明
(過敏症)
  エストロゲン依存性腫瘍およびその疑い(腫瘍の悪化あるいは顕性化)、血栓性静脈炎・肺塞栓症または既往歴(血液凝固能の亢進によりこれらの増悪) 肝障害、子宮筋腫、子宮内膜症または既往歴、心疾患・腎疾患または既往歴、てんかん、糖尿病、高齢者、         長期連用:血栓症、卵胞ホルモン剤を長期間(1年以上)使用した閉経期以降の婦人では子宮内膜癌を発生する危険度が対照群に比べ高く、使用期間、使用量と危険度の上昇に相関性があることを示唆する疫学調査あり   1回0.5〜1mg、1日3回。適宜増減。高齢者減量 前立腺癌、閉経後の末期乳癌(男性ホルモン療法に抵抗を示す場合)
エストラジオール 貼付剤あり、エストラダームM 卵巣機能低下または消失によるエストロゲン欠乏症による閉経症状の改善。   リファンピシン・抗てんかん薬・HIV逆転写酵素阻害薬・セイヨウオトギリソウ含有食品・ステロイドホルモン(本剤の代謝が促進され血中濃度が低下)、プロテアーゼ阻害薬(本剤の血中濃度が変化) 頻度不明(静脈血栓塞栓症、血栓性静脈炎)、乳癌・冠動脈性心疾患・脳卒中・痴呆などの発生との関連性を示唆する報告あり。 頻度不明(アナフィラキシー様症状) 頻度不明(片頭痛、静脈瘤の悪化、胆石症、胆のう疾患、胆汁うっ滞黄疸、下肢痛、ポルフィリン症の悪化、喘息の悪化、耳硬化症)、5%以上(一次刺激性の接触性皮膚炎、不正出血、消退出血、帯下、乳房緊満感)、0.1〜5%未満(かぶれ、水疱、色素沈着、外陰部腫脹感、外陰部掻痒感、子宮内膜増殖、乳房痛、乳頭痛、乳腺症、頭痛、眠気、めまい、動悸、おう吐、吐気、下痢、腹部膨満感、便秘、心窩部痛、浮腫、肝機能障害、腹痛、下腹部痛、関節痛、腰痛、耳鳴、体重増加・減少、倦怠感、トリグリセライド上昇、フィブリノーゲン増加)、0.1%未満(不眠、胸部不快感、血圧上昇、発熱) 頻度不明
(過敏症)
  エストロゲン依存性腫瘍およびその疑い(腫瘍の悪化あるいは顕性化)、血栓性静脈炎・肺塞栓症または既往歴(血液凝固能の亢進によりこれらの増悪)、本剤成分過敏症既往歴、妊婦または妊娠の可能性および授乳婦、動脈性の血栓塞栓症 子宮筋腫、子宮内膜症、乳癌家族素因が強いまたは乳房結節、乳腺症、乳房レントゲンに異常、高血圧・心疾患・腎疾患または既往歴、糖尿病、片頭痛、てんかん、肝障害、術前または長期臥床状態、全身性エリテマトーデス、高齢者       大量投与:ナトリウムや体液の貯留 長期連用:血栓症、卵胞ホルモン剤と黄体ホルモンを長期間使用した女性では乳癌を発生する危険度が対照群に比べ高く、使用期間と危険度の上昇に相関性があるとの報告あり   1回1枚(0.72mg)貼付。2日ごとはりかえ 更年期障害および卵巣欠落症状に伴う:血管運動神経症状、泌尿生殖器の萎縮症状、閉経後骨粗鬆症



製品群No. 52
 
ワークシートNo.32
抗ヒスタミン薬主薬製剤

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェンヒドラミン ベナ錠 抗ヒスタミン作用:
H1受容体に対しヒスタミンと競合的に拮抗することにより作用をあらわす。
ヒスタミン遊離抑制作用:
  アルコール・中枢神経抑制剤・MAO阻害剤(中枢神経抑制作用が増強)、抗コリン作用を有する薬剤(抗コリン作用が増強)     頻度不明(口渇、悪心・嘔吐、下痢、めまい、倦怠感、神経過敏、頭痛、眠気、動悸) 自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明
(過敏症)
  緑内障(悪化)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(悪化) 授乳中の婦人、未熟児、新生児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者             塩酸ジフェンヒドラミンとして、通常成人1回30〜50mg(3〜5錠)を1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹、皮膚炎)、枯草熱、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、急性鼻炎、春季カタルに伴うそう痒
d-マレイン酸クロルフェニラミン ポララミン錠2mg 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),眠気を催すことがあるので自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(緑内障の増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(症状の増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
抗ヒスタミン成分 メキタジン ゼスラン錠 ケミカルメディエーター拮抗作用、抗ヒスタミン作用、抗アレルギー作用   中枢神経抑制剤・アルコール(眠気)、抗うつ剤 ・MAO阻害剤 ・アトロピン様作用を有する薬剤(口渇、排尿困難) 、メトキサレン(光線過敏症) 肝機能障害・黄疸・血小板減少(頻度不明) ショック、アナフィラキシー様症状 (頻度不明) 0.1〜5%未満(眠気、けん怠感、ふらふら感、口渇、胃部不快感)、0.1%未満(AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇、血小板減少、頭痛、めまい、下痢、便秘、食欲不振、嘔吐、胃痛、腹痛、胸部苦悶感、心悸亢進、排尿困難、咽頭痛、浮腫、顔面潮紅、視調節障害、月経異常、味覚異常、口内しびれ感)、頻度不明(黄疸)、自動車の運転等危険を伴う機械の操作。 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分、フェノチアジン系化合物及びその類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(緑内障を悪化)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(排尿困難等) 腎障害、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦,低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児       過量投与で眠気、悪心、嘔吐、軽度の抗コリン作用性障害 他のフェノチアジン系化合物:長期投与又は大量投与により角膜・水晶体の混濁、網膜・角膜の色素沈着   1.通常成人1回メキタジンとして6mgを1日2回経口投与する。なお、年令、症状に応じて適宜増減する。2.通常成人1回メキタジンとして3mgを1日2回経口投与する。なお、年令、症状に応じて適宜増減する。 1.気管支喘息、2.アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)



製品群No. 53
 
ワークシートNo.33
その他のアレルギー用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
抗炎症成分 グリチルリチン酸モノアンモニウム グリチロン注一号 抗炎症作用   ループ利尿剤・チアジド系および その類似降圧利尿剤 (低カリウム血症)、甘草(偽アルドステロン症) 偽アルドステロン症(頻度不明)、横紋筋融解症(グリチルリチン酸または甘草を含有する製剤)         偽アルドステロン症、ミオパシー、低カリウム血症(低カリウム血症、高血圧症等を悪化) 高齢者、妊婦小児等         長期連用により偽アルドステロン症   グリチルリチンとして、通常成人1日1回40mgを皮下注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 薬疹
ビタミン成分 ビタミンB1(塩酸チアミン) 塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」/塩酸チアミン散1%「ホエイ」 ビタミンB1はATP存在下にthiamine diphosphateに変換し、生理作用を現す。ピルピン酸の脱炭酸反応やTCAサイクル内のαケトグルタル酸の脱炭酸反応に関与。トランスケトラーゼの補酵素として五炭糖リン酸回路での糖代謝や核酸代謝にも関与           頻度不明
(過敏症)
              ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常、成人には塩酸チアミンとして、1回1〜10mgを1日1〜3回経口投与する。
塩酸チアミン散0.1%「ホエイ」:1回1〜10g、1日1〜3回経口投与
塩酸チアミン散1%「ホエイ」:1回0.1〜1g、1日1〜3回経口投与
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
2. ビタミンB1の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時等)
3. ウェルニッケ脳炎
4. 脚気衝心
5. 下記疾患のうち、ビタミンB1の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害
〔5.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。〕
  ビタミンB2 ハイボン錠20mg コレステロール上昇抑制作用
家兎に酪酸リボフラビンを投与すると,ラノリン−綿実油投与による血清コレステロール値の上昇を抑制した.
        0.1〜5%未満(下痢,悪心・嘔吐,胃膨満,腹部膨満)、0.1%未満(胃不快感,食欲不振)           尿を黄変させる(臨床検査値に影響)     高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.   酪酸リボフラビンとして,通常,成人1日5〜20mgを2〜3回に分割経口投与する.
高コレステロール血症には,通常,成人1日60〜120mgを2〜3回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
・高コレステロール血症
・ビタミンB2欠乏症の予防及び治療.
・下記疾患のうち,ビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合.口角炎,口唇炎,舌炎,脂漏性湿疹,結膜炎,びまん性表層角膜炎
・ビタミンB2の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,はげしい肉体労働時等)
.高コレステロール血症及びビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合の適応に対して,効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと.
  ビタミンB6(塩酸ピリドキシン) アデロキシン錠 体内でリン酸ピリドキサールとなり、細胞・ミトコンドリア内におけるB6酵素群の補酵素として生体のたん白質・アミノ酸代謝の中心的役割を果たす。γ−アミノ酪酸の生成や各種のアミン類(アドレナリン、ノルアドレナリン、5−ヒドロキシトリプタミン等)の生成に不可欠である。脂質代謝との関係も認められている。   レボドパ (レボドパの作用を減弱)     頻度不明(長期・大量投与:手足のしびれ、知覚異常等) 頻度不明(光線過敏症)     高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、新生児、乳幼児、小児等       長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常 ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される疾患(口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常
  塩酸ピリドキシンとして、通常成人1日10〜100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。高齢者では減量。 ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド、サイクロセリン、ペニシラミン)
ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血、ビタミンB6依存性痙攣、アミノ酸代謝異常など)
下記疾患のうちビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害(宿酔)
  ニコチン酸アミド ニコチン酸アミド散ゾンネ ニコチン酸アミドはニコチン酸とともにNAD、NADPに組み込まれ、脱水素酵素の補酵素として広く生体内の酸化還元反応にあずかる。                 高齢者、妊婦、産婦、授乳婦、小児         2.の適応(効能又は効果)に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   1・2.ニコチン酸アミドとして通常成人1日25〜200mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 口角炎、口内炎、舌炎、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、光線過敏性皮膚炎、メニエル症候群、末梢循環障害(レイノー病、四肢冷感、凍瘡、凍傷)、耳鳴、難聴
  パントテン酸カルシウム パンカル散 パントテン酸はCoAの構成成分であり,CoAは生体内でアセチル化をはじめ,ステロイド,脂肪酸,ポルフィリン等種々の生体必須物質の合成に関与するとともに,脂肪,蛋白質,炭水化物の代謝にも関与している。         0.1%未満(消化器)               大量投与により腹痛、下痢 2.の適応(効能又は効果)に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   パントテン酸カルシウムとして1日10〜200mg(0.1〜2.0g)を1〜3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 1.パントテン酸欠乏症の予防および治療、パントテン酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦など)2.下記疾患のうち、パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合。ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、弛緩性便秘。なお、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
気管支拡張成分 dl−塩酸メチルエフェドリン dl−塩酸メチルエフェドリン散 アドレナリン作動性の気管支拡張作用と中枢性鎮咳作用を示す。 カテコールアミン製剤(不整脈、場合によっては心停止を起こす) MAO阻害剤・甲状腺製剤(作用が増強)、キサンチン誘導体・ステロイド剤・利尿剤(血清カリウム値が低下) β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下   頻度不明(熱感)、0.1〜5%未満(心悸亢進、顔面蒼白等、頭痛、不眠、めまい、眠気、神経過敏、疲労等、悪心、食欲不振、腹部膨満感等、口渇) 頻度不明(過敏症)、   カテコールアミン製剤を投与中(不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれ) 甲状腺機能亢進症、高血圧症、心疾患、糖尿病、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、小児等、重症喘息(血清カリウム低下)       過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある     dl-塩酸メチルエフェドリンとして、通常成人1回25〜50mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
下記疾患に伴う咳嗽
気管支喘息、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
蕁麻疹、湿疹
アミノ酸類成分 アミノ酸エチルスルホン酸(タウリン) タウリン散「大正」 ・胆汁酸排泄促進作用を有する。
・実験的肝障害に及ぼす影響を有し、Al-P、γ-グロブリン、BSP、血清コレステロール/血清コレステロールエステル比を改善させた。また、肝細胞の再生を促進して組織像を改善させた。さらに慢性障害群においては間質の結合織増殖を抑制した。胆汁分泌などの肝細胞機能維持に働いた。
・心筋代謝改善作用、心筋保護作用
・実験的慢性心不全による死亡率低下
        0.5%未満(嘔気、下痢、腹部不快感、便秘、食欲不振) 0.5%未満(過敏症)     高齢者             アミノエチルスルホン酸として、成人1回1gを1日3回食後に経口投与する。なお、うっ血性心不全に用いる場合、本剤は強心利尿剤で十分な効果が認められないときに、それと併用すること。高齢者で減量。 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善
うっ血性心不全
整腸成分 乾燥酵母 乾燥酵母「ホエイ」 乾燥酵母は含有する諸成分が総合して栄養補給,代謝機能促進,食欲増進,整腸などの薬効を現す。         頻度不明(大量投与による下痢)               大量で下痢     乾燥酵母として,通常成人1日5〜10gを3回に分割経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
ビタミンB群,たん白質の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給



製品群No. 54
 
ワークシートNo.34
殺菌消毒薬(特殊絆創膏を含む)

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
殺菌消毒成分 アクリノール アクリノール液  グラム陽性、陰性菌に有効で、特に連鎖球菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、淋菌に対し、静菌及び殺菌作用がある。作用機序は、生体でアクリジニウムイオンとなり細胞の呼吸酵素を阻害するといわれている。         頻度不明(塗布部の疼痛、発赤、腫脹等潰瘍、壊死) 頻度不明
(過敏症)
            ・大量服用時には、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、肝機能障害 ・外用にのみ使用し、内服しないこと     0.05〜0.2w/v%の液として使用する。 化膿局所の消毒、泌尿器・産婦人科術中術後、化膿性疾患(せつ、よう、扁桃炎、副鼻腔炎、中耳炎)
殺菌消毒成分 エタノール 消毒用エタノール<ヤクハン>、OTCとして使用されているのは「消毒用エタノール」と同じ濃度 本剤は、使用濃度において栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、酵母菌、ウイルス等には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び一部のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。エタノールの殺菌力上の最適濃度については、その試験方法により一定しないが、通常70%と称してよく、この濃度においては皮膚に対して拡散及び揮発性も適度で、表皮を損傷することもなく、無害である。         頻度不明(刺激症状) 頻度不明
(過敏症)
  損傷皮膚及び粘膜(刺激)         ・経口投与しないこと ・過量投与:全身の熱感、味覚・嗅覚機能の低下、顔面紅潮、発汗、悪心、嘔吐、急性胃炎、マロリーワイス症候群、口渇、利尿、痛覚閾値の上昇、呼吸促進、心悸亢進、血圧下降、多幸感、酩酊、身体失調、歩行困難、急性アルコール性ミオパチー、記憶障害、感情不安定、代謝性アシドーシス、低血糖、体温低下、脱水、失禁、肝機能障害、呼吸抑制、昏睡(エタノールの血中濃度が0.4〜0.5%で呼吸停止が起こる)、催眠剤との同時服用や頭部外傷の合併にも注意する。 ・同一部位に反復使用する場合には、脱脂等による皮膚荒れを起こすことがある ・広範囲又は長期間使用した場合には、蒸気の吸入に注意する   本品をそのまま消毒部位に塗布する。 手術・皮膚の消毒 ・手術部位(手術野)の皮膚の消毒 ・医療用具の消毒
殺菌消毒成分 塩化ベンザルコニウム 0.1w/v%ヂアミトール水 ・本剤は使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、真菌等には有効であるが、結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。イオン界面活性剤であるので、表面張力を低下させ、清浄作用、乳化作用等を示す。
・作用機序は、陰電荷を帯びる細菌に陽電荷を帯びる塩化ベンザルコニウムが菌体表面に吸着・集積され、菌体たん白を変性させ殺菌作用をあらわす。
          頻度不明
(過敏症)
  粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと         ・原液は皮膚・粘膜に付着及び眼に入らないように注意する(刺激性がある) 。 ・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい。また、使用後は滅菌精製水で水洗する。 ・深い創傷または眼に使用する希釈水溶液は、調製後滅菌処理すること。 ・経口投与しないこと。浣腸には使用しないこと。 ・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。 ・粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと(全身吸収による筋脱力を起こすおそれがある)。   効能・効果:用法・用量 (塩化ベンザルコニウム濃度) (1)手指・皮膚の消毒:通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落とした後、塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする。 (2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒:手術前局所皮膚面を塩化ベンザルコニウム0.1%溶液で約5分間洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.2%溶液を塗布する。 (3)手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01〜0.025%溶液を用いる。 (4)感染皮膚面の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01%溶液を用いる。 (5)医療用具の消毒:塩化ベンザルコニウム0.1%溶液に10分間浸漬するか、または厳密に消毒する際は、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.1%溶液中で15分間煮沸する。 (6)手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する。 (7)膣洗浄 塩化ベンザルコニウム0.02〜0.05%溶液を用いる。
(8)結膜嚢の洗浄・消毒 塩化ベンザルコニウム0.01〜0.05%溶液を用いる。 ・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい
 
殺菌消毒成分 塩化ベンゼトニウム ハイアミン液:塩化ベンゼトニウム10w/v% 芽胞のない細菌、真菌類に広く抗菌性を有し、グラム陽性菌には陰性菌よりも低濃度で効果を示す。一方、結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない           頻度不明
(過敏症)
            ・原液は皮膚・粘膜に付着及び眼に入らないように注意する 。 ・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用時は低濃度 ・経口投与しないこと。 ・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
・深い創傷又は眼にしようする場合の希釈液は注射用蒸留水か滅菌精製水を使用
全身吸収による筋脱力をおこすおそれがあるので、粘膜、創傷面又は炎症部位に長期間又は広範囲に使用しない。   (1)通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落した後、塩化ベンゼトニウム0.05〜0.1%溶液(本剤の100〜200倍希釈液)に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする (2)手術前局所皮膚面を、塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)で約5分間洗い、その後塩化ベンゼトニウム0.2%溶液(本剤の50倍希釈液)を塗布する (3)塩化ベンゼトニウム0.01〜0.025%溶液(本剤の400〜1,000倍希釈液)を用いる (4)塩化ベンゼトニウム0.01%溶液(本剤の1,000倍希釈液)を用いる (5)塩化ベンゼトニウム0.025%溶液(本剤の400倍希釈液)を用いる (6)塩化ベンゼトニウム0.02%溶液(本剤の500倍希釈液)を用いる (7)塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)に10分間浸漬するか、または厳密に消毒する際には、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)中で15分間煮沸する (8)塩化ベンゼトニウム0.05〜0.2%溶液(本剤の50〜200倍希釈液)を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する (1)手指・皮膚の消毒 (2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒 (3) 手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒 (4)感染皮膚面の消毒 (5)腟洗浄 (6)結膜のうの洗浄・消毒 (7)医療用具の消毒 (8)手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒
殺菌消毒成分 オキシドール オキシドール 殺菌消毒作用:使用濃度において栄養型細菌に対して殺菌作用を示すが,その作用は緩和で持続性がない。発泡による機械的清浄化作用がある。     空気塞栓   連用:口腔粘膜刺激     瘻孔,挫創等本剤を使用した際に体腔にしみ込むおそれのある部位         易刺激性の部位に使用する場合には,正常の部位に使用する場合よりも低濃度とする。 深い創傷に使用する場合の希釈液としては注射用水か滅菌精製水を用い,水道水や精製水を用いない。 外用にのみ使用し、内服しないこと 長期間又は広範囲に使用しないこと   (1)原液のままあるいは2〜3倍希釈して塗布・洗浄する。 (2)原液のまま塗布,滴下あるいは2〜10倍(耳科の場合,時にグリセリン,アルコールで希釈する)希釈して洗浄,噴霧,含嗽に用いる。 (3)原液又は2倍希釈して洗浄・拭掃する。 (4)10倍希釈して洗口する。 (1)創傷・潰瘍の殺菌・消毒 (2)外耳・中耳の炎症,鼻炎,咽喉頭炎,扁桃炎等の粘膜の炎症 (3)口腔粘膜の消毒,齲窩(うか)及び根管の清掃・消毒,歯の清浄 (4)口内炎の洗口
殺菌成分 クレゾール クレゾール石ケン液「ヤクハン」:クレゾール石けん液を使用した 薬理作用や毒性はクレゾールとほぼ同様で、その殺菌力は使用した原料によって多少異なる。本剤は使用濃度において抗酸菌を含む通常の細菌には有効であるが、芽胞および大部分のウイルスに対する殺菌効果はほとんど期待できない。           頻度不明
(過敏症)
  損傷皮膚         ・過量投与(16mL 未満服用時) 悪心、嘔吐、下痢、口腔・食道・胃粘膜の腐食に伴う灼熱感と疼痛、粘膜白色変性、咽頭・喉頭浮腫、上気道の狭窄、頭痛、めまい、(16mL 以上服用時) 吐血、食道潰瘍、下血、痙攣、筋線維性攣縮、腱反射消失、せん妄、興奮、不穏、瞳孔縮小、体温低下、代謝性アシドーシス、メトヘモグロビン血症、貧血、溶血、血圧低下、チアノーゼ、心筋炎、不整脈、ショック、呼吸麻痺、肺水腫、昏睡、心停止、肝障害、腎障害(急性尿細管壊死による)。・皮膚に付着した場合、 白色または茶褐色の化学熱傷を認める。
・経口投与しないこと
・眼に入らないようにすること
・希釈する水にアルカリ土金属塩、重金属塩、第二鉄塩、酸類が存在する場合、変化することがある。常水で希釈すると次第に混濁して沈殿を生ずることがあるが、このような場合は上澄み液を使用。
長期間又は広範囲に使用しないこと   (1)クレゾールとして0.5〜1%(クレゾール石ケン液として1〜2%) (2)クレゾールとして1.5%(クレゾール石ケン液として3%) (3)クレゾールとして0.1%(クレゾール石ケン液として0.2%) 炎症又は易刺激性の部位に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とする (1)手指・皮膚の消毒 手術部位(手術野)の皮膚の消毒 医療用具の消毒 手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 (2)排泄物の消毒 (3)膣の洗浄
殺菌消毒成分 塩酸クロルヘキシジン グルコン酸塩として:5%ヒビテン液 抗菌作用(in vitro試験)・広範囲の微生物に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。・グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられる。・芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。・結核菌に対して水溶液では静菌作用を示し、アルコール溶液では迅速な殺菌作用を示す。・真菌類の多くに抗菌力を示すが、全般的に細菌類よりも抗菌力は弱い。・ウイルスに対する効力は確定していない。

作用機序:作用機序は十分には解明されていないが、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている。
      ショック(0.1%未満)   0.1%未満(過敏症)   ・クロルヘキシジン製剤過敏症の既往歴 ・脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)(聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある。) ・膣、膀胱、口腔等の粘膜面(ショック症状の発現が報告されている。) ・産婦人科用(膣・外陰部の消毒等)、泌尿器科用(膀胱・外性器の消毒等)には使用しない。 ・眼に使用しない ・薬物過敏症の既往歴 ・喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴       ・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。 ・外用にのみ使用する。 ・眼に入らないように注意する。.     本品は下記の濃度(グルコン酸クロルヘキシジンとして)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用する。 効能・効果 用法・用量:(1)手指・皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈) (通常時:0.1%水溶液(30秒以上) 汚染時:0.5%水溶液(30秒以上) ) (2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)(0.5%エタノール溶液 ) (3)皮膚の創傷部位の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)(0.05%水溶液) (4)医療用具の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は 0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)(通常時:0.1%水溶液(10〜30分)汚染時:0.5%水溶液(30分以上)緊急時:0.5%エタノール溶液(2分以上) )(5)手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)(0.05%水溶液 )  
殺菌消毒成分 ポビドンヨード イソジンスクラブ(75mg/mL)液剤 抗殺菌作用、抗ウイルス作用を有する       ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1%未満 (接触性皮膚炎、そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常)、新生児に使用し、一過性の甲状腺機能低下を起こしたとの報告 0.1%未満(過敏症)     本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴、甲状腺機能に異常、妊娠中・授乳中の婦人(長期・広範囲)       損傷・創傷皮膚及び粘膜には使用しないこと。経口投与しないこと 妊娠中及び授乳中の婦人には、長期にわたる広範囲の使用を避けること   手指・皮膚の消毒:本剤の適量を用い、少量の水を加えて摩擦し、よく泡立たせたのち、流水で洗う。 手術部位(手術野)の皮膚の消毒:本剤を塗布するか、または少量の水を加えて摩擦し、泡立たせたのち、滅菌ガーゼで拭う。 手指・皮膚の消毒、手術部位(手術野)の皮膚の消毒
砂金消毒成分 ] イソジン液(100mg/mL)液剤 抗殺菌作用、抗ウイルス作用を有する       ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1%未満 (接触性皮膚炎、そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常)、本剤を新生児に使用し、一過性の甲状腺機能低下を起こしたとの報告、ポビドンヨード製剤を腟内に使用し、血中総ヨウ素値及び血中無機ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告、本剤を妊婦の腟内に長期間使用し、新生児に一過性の甲状腺機能低下があらわれたとの報告、ポビドンヨード製剤を腟内に使用し、乳汁中の総ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告 0.1%未満(過敏症)   本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴 甲状腺機能に異常、重症の熱傷、妊娠中・授乳中の婦人(長期・広範囲)       経口投与しないこと。深い創傷に使用する場合の希釈液としては、注射用水か滅菌水を用い、水道水や精製水を使用しない。石けん類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石けん分を洗い落としてから使用すること。 妊娠中及び授乳中の婦人には、長期にわたる広範囲の使用を避けること。大量かつ長時間の接触によって接触皮膚炎、皮膚変色があらわれることがある   手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒:本剤を塗布する。 皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒、感染皮膚面の消毒:本剤を患部に塗布する。 手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒、感染皮膚面の消毒
殺菌消毒成分 マーキュロクロム 「純生」マーキュロ液 本薬は水溶液中でHgイオンを解離している。皮膚、粘膜に塗布すると、このイオンが細菌のSH基を有する酵素と結合して、これを不活性化させることにより、消毒効果をあらわす。ぶどう球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、淋菌などの細菌に対し静菌作用をあらわすが、細菌の芽胞(炭疽菌、破傷風菌など)に対する効果は期待出来ない。       ショック(0.1%未満) 頻度不明(腎障害、骨髄抑制) 頻度不明
(過敏症)
  本剤又は他の水銀製剤に対し過敏症の既往歴、臍帯ヘルニヤの小児、粘膜面、口に触れる可能性のある部位(乳頭等)の消毒         外用にのみ使用すること、眼に入らないようにすること。使用量はできるだけ必要最少量にとどめること。深い創傷に使用する場合の希釈液としては、注射用水か滅菌水を用い、水道水や精製水を使用しない希釈する。
水にアルカリ土金属、重金属、第二鉄塩、酸類、ヨウ素等が存在する場合、変化することがあるので注意。
長期間・広範囲に使用で水銀中毒を起こすことあり   皮膚表面の一般消毒には、2%液を、創傷・潰瘍の殺菌・消毒には0.2〜2%液を用いる。 いずれも症状に応じて1日1〜数回患部に適用する。 皮膚表面の一般消毒、創傷・潰瘍の殺菌・消毒
  ヨウ化カリウム 内服のみ                                    
  ヨウ素 カデックス軟膏0.9% 本剤は,ヨウ素による殺菌作用並びにカデキソマーが有する滲出液等の吸収効果により潰瘍治癒促進効果を示す.         0.1〜1%未満 (疼痛,刺激感,皮膚炎(発疹,水疱,発赤など),そう痒)、新生児に他のヨウ素系製剤を使用し,甲状腺機能低下症を起こしたとの報告、膣内に他のヨウ素系製剤を使用し,血中無機ヨウ素値及び血中総ヨウ素値が上昇したとの報告、本剤はヨウ素含有製剤であるので,多量投与及び長期連用時には甲状腺機能の変動に注意する     ヨウ素過敏症 甲状腺機能に異常、重症の熱傷、腎不全、新生児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人(長期・広範囲)       外用のみに使用し、経口投与しない。眼科用に使用しない 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には長期にわたる広範囲の使用を避ける   潰瘍面を清拭後,通常1日1回,患部に約3mmの厚さに塗布する.(直径4cmあたり3gを目安に塗布する.)
滲出液の量が多い場合は,1日2回投与する.
褥瘡,皮膚潰瘍(熱傷潰瘍,下腿潰瘍)
  ヨウ素 プレポダインソリューション
有効ヨウ素1g/100mL
・使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、結核菌、真菌、一部のウイルスに有効である。 ・細菌、真菌に対する殺菌効果、結核菌に対する効果が認められる。       アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1%未満 (そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、皮膚変色、接触皮膚炎 、血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常) (0.1%未満)過敏症   妊娠中及び授乳中の婦人への長期にわたる広範囲の投与 本剤またはヨウ素に対し過敏症の既往歴、甲状腺機能に異常、重症の熱傷、新生児、膣内投与、妊婦の膣内長期投与(新生児に一過性の甲状腺機能低下)       眼に入らないよう注意。外用のみに使用する 妊娠中及び授乳中の婦人への長期にわたる広範囲の投与で先天性甲状腺機能低下症の乳児、溶液の大量かつ長時間の接触によって皮膚変色、接触皮膚炎   1.本剤を塗布する。 2.本剤を患部に塗布する。 1.手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒
2.皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒
組織修復成分 アラントイン 配合剤のみ                                    
局所麻酔成分 塩酸ジブカイン ペルカミン注、表面麻酔類似と考え使用 感覚・求心神経繊維のNa+チャネルを遮断することにより局所麻酔作用を発現する。効力、持続性、毒性いずれも最大級の局所麻酔薬であるが、より効力を強めるために局所鎮痛以外の目的にはエピネフリンを添加して用いる     振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等) 頻度不明
(過敏症)
  本剤に対し過敏症の既往歴 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質。高齢者。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。             使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。適宜増減する。 仙骨麻酔:0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人10〜30mgを使用する。 伝達麻酔(基準最高用量:1回40mg):0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人3〜40mgを使用する。 浸潤麻酔(基準最高用量:1回40mg):0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人1〜40mgを使用する。 表面麻酔:・耳鼻咽喉科領域の粘膜麻酔には、1〜2%液にエピネフリンを添加したものを用い、噴霧または塗布する。 ・眼科領域の麻酔には、0.05〜0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人には1〜5滴を点眼する。 ・尿道粘膜麻酔には、0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人男子10〜20mg、女子3〜7mg ・膀胱粘膜麻酔には、0.025〜0.05%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人10〜20mg ・局所鎮痛には、0.025〜0.05%液を用い、適量を使用する。 
歯科領域麻酔:0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔・浸潤麻酔には通常成人1〜2mg
仙骨麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔
局所麻酔成分 リドカイン キシロカイン液「4%」:塩酸リドカイン
表面麻酔に類似のため使用
神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経及び運動神経を遮断する局所麻酔薬である。表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカインよりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い。     意識障害、振戦、痙攣(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐) 頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴。 高齢者又は全身状態が不良。心刺激伝導障害。重症の肝機能障害又は腎機能障害。幼児。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。       ・過量投与で中毒症状が現れる。症状として中枢神経系(不安、興奮、意識消失、全身痙攣など)、心血管系(血圧低下、徐脈、循環虚脱など)が現れる。
・眼科(点眼)用として使用しないこと。注射用として使用しない。
    塩酸リドカインとして、通常成人では80〜200mg(2〜5mL)を使用する。
なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。

幼児(特に3歳以下)では低用量から投与を開始。
表面麻酔
血管収縮成分 塩酸ナファゾリン 0.05%プリビナ液「チバ」、塩酸ナファゾリンの配合剤しかなかったため、硝酸ナファゾリンの点鼻薬を用いた 血管平滑筋のα-アドレナリン受容体に直接作用して血管を収縮させる。アドレナリンより強い末梢血管収縮作用を有し、作用持続時間も長い(ウサギ耳殻血管)。 MAO阻害薬(急激な血圧上昇)       ・頻度不明(眠気等の鎮静作用(特に小児)、神経過敏、頭痛、めまい、不眠症、血圧上昇、悪心・嘔吐、熱感、刺激痛、乾燥感、嗅覚消失、反応性充血、長期投与で顆粒球減少・反応性の低下) 頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分に対し過敏症の既往歴、2歳未満の乳・幼児(ショック)、MAO阻害剤の投与を受けている(急激な血圧上昇) 冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、交感神経作用薬による不眠・めまいなどの既往、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことあるので、急性充血期に限って使用するか又は適切な休薬期間をおいて使用すること。     眼科用として使用しないこと。過量投与により、主な全身作用として、血圧上昇と二次作用として臓器虚血がみられる。幼・小児では過量投与により、顕著な鎮静があらわれ、発汗、徐脈、昏睡等の全身症状があらわれやすい。連用・頻回投与により顆粒球減少、反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある。 連用・頻回投与により顆粒球減少、反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある。   通常、成人鼻腔内には、1回2〜4滴を1日数回、咽頭・喉頭には1回1〜2mLを1日数回塗布又は噴霧する。なお、年齢、症状により適宜増減する。局所麻酔剤への添加には、局所麻酔剤1mLあたり0.05%液2〜4滴の割合で添加する。 上気道の諸疾患の充血・うっ血、上気道粘膜の表面麻酔時における局所麻酔剤の効力持続時間の延長
抗ヒスタミン成分 d-マレイン酸クロルフェニラミン ポララミン錠2mg、外用がないため経口剤を使用 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),眠気を催すことがあるので自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(緑内障の増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(症状の増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。



製品群No. 55
 
ワークシートNo.35
しもやけ・あかぎれ用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
血行促進成分 酢酸トコフェロール 外用ないので、ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止
トウガラシ トウガラシチンキを使用           頻度不明(刺激感、疼痛)     び爛、創傷皮膚及び粘膜         原液で使用しない、入浴直後の使用は避ける
眼又は眼の周囲に使用しない
    (1)通常、トウガラシチンキとして、10〜40%を添加した液剤、軟膏剤、硬膏剤又はハップ剤を1日1〜数回局所に塗布する。
(2)通常、トウガラシチンキとして、1〜4%を添加した液剤を1日1〜数回局所に塗擦する。
皮膚刺激剤として下記に用いる。
(1)筋肉痛、凍瘡、凍傷(第1度)
(2)育毛
ニコチン酸ベンジル なし                                    
角質軟化・皮膚保護成分 オリブ油 皮膚保護・軟膏基剤として                                    
グリセリン 調剤用薬として                                    
ビタミンA ザーネ軟膏 モルモットの実験的角化症に対する実験において、表皮の新陳代謝を高め、ケラチン形成を抑制することにより過角化症に効果を発揮することが認められている。         0.1〜5%未満
(紅斑、そう痒)
0.1%未満(発疹)
      ・皮膚刺激に対する感受性が亢進している患者
・妊婦または妊娠の可能性がある者
      本剤は眼には使用しないこと。     1日2〜3回患部に塗擦する 角化性皮膚疾患(尋常性魚鱗癬、毛孔性苔癬、単純性粃糠疹)
ワセリン 黄色ワセリン 局方から・黄色であるほか、白色ワセリンと同じ規格である。         頻度不明(接触皮膚炎)                       軟膏基剤として調剤に用いる。また、皮膚保護剤として用いる。
白色ワセリン(局方から)
プロペト
局方から・中性で、刺激性がほとんどなく寒暖により、粘稠度があまり変わらず、植物性又は動物性油脂のように光、湿気によって酸敗することが少ない安定な優れた軟膏基材である。
・白色ワセリンは黄色ワセリンをさらに脱色したもので本質的に相違はない。
        プロペト:頻度不明(接触皮膚炎 )               プロペト:眼科用の基剤として使用する場合は、調製後滅菌処理をすること。
白色ワセリン:吸水性と,皮膚への浸透性が少なく,粘着性が強い。ろう,ステアリルアルコール,ラノリンなどを添加すれば吸水性は増加する。また、発赤,発疹,そう痒感等の過敏症状があらわれた場合には,使用を中止すること。
・ときに、漂白操作が不完全のため、刺激性が黄色ワセリンより強いことがある。
      プロペト:眼科用軟膏基剤、一般軟膏基剤として調剤に用いる。また、皮膚保護剤として用いる。
白色ワセリン:軟膏基材として用いる。また皮膚保護剤としても用いる。
下界との接触及び水分の蒸散を遮断できるため、創傷面及び肉が面の保護や手足のひび、あかぎれにそのまま薄く塗布する。
鎮痒成分 塩酸ジフェンヒドラミン 外用はなし
ジフェンヒドラミンはあり
→レスタミンコーワ軟膏
アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明
(過敏症)
        炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
抗炎症成分 グリチルレチン酸 デルマクリン軟膏 グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。           5%以上又は頻度不明(過敏症)             眼科用として使用しない     通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎



製品群No. 56
 
ワークシートNo.36
化膿性疾患用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
抗菌成分(サルファ剤) スルファメトキサゾール 外用がないので類薬のスルフイソキサゾール点眼(サイアジン)で代用 抗菌作用:グラム陽性菌、陰性菌に広く作用。抗菌力はスルファチアゾール、スルファジアジンとほぼ等しい。         頻度不明(刺激感、眼瞼縁の発赤、結膜充血) 頻度不明
(過敏症)
  サルファ剤過敏症既往歴 薬物過敏症         まれに全身使用と同じ副作用があらわれることがあるので、長期連用は避ける事。      
スルフイソミジン 医療用医薬品としてなし                                    
スルファジアジン テラジアパスタ スルファジアジンは,皮膚の細菌感染の原因となるブドウ球菌(MIC:3μg/mL),大腸菌(MIC:3μg/mL)等に抗菌力を示す。         頻度不明(菌交代現象、その他:内服,注射等全身投与の場合と同様な副作用) 頻度不明
(過敏症)
  サルファ剤過敏症の既往歴 ・薬物過敏症の既往歴
・光線過敏症の既往歴
・エリテマトーデス
  ・疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。(耐性菌の発現等を防ぐため)   眼科用として使用しないこと。 ・長期使用は避けること(内服,注射等全身投与の場合と同様な副作用発現)。   通常,症状により適量を1日1〜数回直接患部に塗布または無菌ガーゼにのばして貼付する。 適応菌種
本剤に感性のブドウ球菌属,大腸菌
適応症
表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,外傷・熱傷および手術創等の二次感染,びらん・潰瘍の二次感染
ホモスルファミン 配合剤のみ                                    
殺菌成分 サリチル酸 サリチル酸 角質溶解作用:細胞間基質を溶解し鱗屑の剥離を促進して角質増殖皮膚を軟化させる作用がある。
防腐作用:微生物(白せん菌類など)に対して抗菌性があり、その防腐力、石炭酸に匹敵する。
        頻度不明(発赤、紅斑等の症状、長期・大量使用で内服・注射等全身的投与の場合と同様な副作用) 頻度不明(過敏症)   本剤に対し過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、未熟児、新生児、乳児、小児 患部が化膿しているなど湿潤、び爛が著しい場合:あらかじめ適切な処置を行った後使用。     広範囲の病巣に使用した場合:副作用があらわれやすいので注意して使用。
眼下用には使用しないこと。
長期・大量使用で内服、注射等全身的投与の場合と同様な副作用発現のおそれ。
長期間使用しても症状の改善が認められない場合:改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい
  1.通常サリチル酸として、50%の絆創膏を用い、2〜5日目ごとに取りかえる。
2.次の濃度の軟膏剤又は液剤とし、1日1〜2回塗布または散布する。小児:サリチル酸として 0.1〜3%、成人:サリチル酸として2〜10%
1.疣贅・鶏眼・胼胝腫の角質剥離。
2.乾癬、白癬(頭部浅在性白癬、小水疱性斑状白癬、汗疱状白癬、頑癬)、癜風、紅色粃糠疹、紅色陰癬、角化症(尋常性魚鱗癬、先天性魚鱗癬、毛孔性苔癬、先天性手掌足底角化症(腫)、ダリエー病、遠山連圏状粃糠疹)、湿疹(角化を伴う)、口囲皮膚炎、掌蹠膿疱症、ヘプラ粃糠疹、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、せつ、腋臭症、多汗症、その他角化性の皮膚疾患
殺菌成分 塩酸クロルヘキシジン グルコン酸塩として
5%ヒビテン液
抗菌作用(in vitro試験)
・広範囲の微生物に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。
・グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられる。
・芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。
・結核菌に対して水溶液では静菌作用を示し、アルコール溶液では迅速な殺菌作用を示す。
・真菌類の多くに抗菌力を示すが、全般的に細菌類よりも抗菌力は弱い。
・ウイルスに対する効力は確定していない。
作用機序
作用機序は十分には解明されていないが、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている。
      ショック(0.1%未満)   0.1%未満
(過敏症)
  ・クロルヘキシジン製剤過敏症の既往歴
・脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)(聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある。)
・膣、膀胱、口腔等の粘膜面(ショック症状の発現が報告されている。)
・産婦人科用(膣・外陰部の消毒等)、泌尿器科用(膀胱・外性器の消毒等)には使用しない。
・眼
・薬物過敏症の既往歴
・喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴
      ・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・外用にのみ使用する。.
・眼に入らないように注意する。
    本品は下記の濃度(グルコン酸クロルヘキシジンとして)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用する。
効能・効果 用法・用量
(使用例)
(1)手指・皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)
(通常時:0.1%水溶液(30秒以上) 汚染時:0.5%水溶液(30秒以上) )
(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)
(0.5%エタノール溶液 )
(3)皮膚の創傷部位の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)
(0.05%水溶液)
(4)医療用具の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は 0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)
(通常時:0.1%水溶液(10〜30分)
汚染時:0.5%水溶液(30分以上)
緊急時:0.5%エタノール溶液(2分以上) )
(5)手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)
(0.05%水溶液 )
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェンヒドラミン 外用はなし
ジフェンヒドラミンはあり
→レスタミンコーワ軟膏
アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明
(過敏症)
        炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
殺菌成分 イオウ 日本薬局方 イオウ イオウは皮膚表面でも徐々に硫化水素やポリチオン酸特にペンタチオンとなり抗菌作用を現すので,寄生虫性皮膚疾患に奏効する。また皮膚角化に関係があるといわれる-SH基をS-Sに変えることによって角質軟化作用を呈する。         頻度不明(皮膚炎等)、頻度不明(・長期・大量使用又は高濃度の使用で皮膚炎) 頻度不明 (過敏症状)   本剤に対し過敏症の既往歴のある患者(症状悪化)   患部が化膿しているなど湿疹、びらんが著しい場合には、あらかじめ適切な処置を行った後使用すること。     眼には使用しないこと。 ・長期・大量使用又は高濃度の使用で皮膚炎
・長期間使用しても症状の改善が認められない場合には、改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい。
  通常、3〜10%の軟膏、懸濁液又はローションとして1日1〜2回適量を患部に塗布する。 疥癬、汗疱状白癬、小水泡性斑状白癬、頑癬、頭部浅在性白癬、黄癬、乾癬、ざ瘡、脂漏、慢性湿疹
イソプロピルメチルフェノール フェノールを使用 本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。           頻度不明
(過敏症)
  ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現)         ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある
・眼に入らないように注意すること。
・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
・外用にのみ使用すること。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。
・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]
・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。)   効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数)
・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍)
・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍)
排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍)
下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ 液:
フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍)
軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍)
 
エタノール 消毒用エタノール<ヤクハン> 本剤は、使用濃度において栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、酵母菌、ウイルス等には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び一部のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。エタノールの殺菌力上の最適濃度については、その試験方法により一定しないが、通常70%と称してよく、この濃度においては皮膚に対して拡散及び揮発性も適度で、表皮を損傷することもなく、無害である。         頻度不明(刺激症状) 頻度不明
(過敏症)
  損傷皮膚及び粘膜(刺激)         ・経口投与しないこと
・過量投与:全身の熱感、味覚・嗅覚機能の低下、顔面紅潮、発汗、悪心、嘔吐、急性胃炎、マロリーワイス症候群、口渇、利尿、痛覚閾値の上昇、呼吸促進、心悸亢進、血圧下降、多幸感、酩酊、身体失調、歩行困難、急性アルコール性ミオパチー、記憶障害、感情不安定、代謝性アシドーシス、低血糖、体温低下、脱水、失禁、肝機能障害、呼吸抑制、昏睡(エタノールの血中濃度が0.4〜0.5%で呼吸停止が起こる)、催眠剤との同時服用や頭部外傷の合併にも注意する。
・同一部位に反復使用する場合には、脱脂等による皮膚荒れを起こすことがある
・広範囲又は長期間使用した場合には、蒸気の吸入に注意する
  本品をそのまま消毒部位に塗布する。 手術・皮膚の消毒
手術部位(手術野)の皮膚の消毒
医療用具の消毒
殺菌成分 レゾルシン レゾルシン「純生」 レゾルシンは、石炭酸と同じく殺菌作用があるが、作用の強さは石炭酸の1/3である。
局所的にタンパク凝固作用を有し、また角質溶解作用も有する。
        ・頻度不明(頻脈等、胃腸障害:悪心等、めまい、痙れん等、腎障害、メトヘモグロビン血症、粘液水腫等-長期連用・大量使用:経皮吸収によりこのような中毒症状があらわれることがある)
・頻度不明(真菌性・細菌性感染症))
頻度不明
(過敏症)
  ・本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
・皮膚結核、真菌性皮膚疾患、単純性疱疹、種痘疹、水痘の患者(症状悪化)
・乳幼児(経皮吸収による副作用発現)
        ・眼及び眼の周囲には使用しないこと。
・皮膚が徐々にはく離するよう使用回数を制限すること。
・毛髪に使用する際は、毛髪の石けん分を洗い落としてから使用すること。
長期連用・大量使用:経皮吸収により、頻脈等、胃腸障害:悪心等、めまい、痙れん等、腎障害、メトヘモグロビン血症、粘液水腫等の中毒症状があらわれることがある   2〜5%の軟膏、水溶液又はローションとして、適量を1日1〜2 回塗布する。 殺菌、鎮痒、表皮はく離、角質溶解剤として、次の疾患に用いる。
脂漏、脂漏性湿疹、被髪部乾癬、尋常性ざ瘡、粃糠性脱毛症
イブプロフェンピコノール ベシカム軟膏・クリーム 抗炎症・鎮痛作用を有し、抗炎症作用は、血管透過性亢進の抑制、白血球遊走抑制、プロスタグランジン類の生合成阻害、血小板凝集抑制、肉芽増殖抑制等の機序に基づくと考えられている。         3%未満(接触皮膚炎:発疹、腫脹、刺激感、そう痒、水疱・糜爛、熱感、鱗屑等)
0.1%未満(その他の皮膚症状:症状の悪化、膿疱、つっぱり感、皮膚乾燥)
過敏症   本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 高齢者       ・ 眼科用として角膜、結膜に使用しないこと。
・クリーム剤では、石鹸で洗顔後使用し、膿疱の多発した重症例には他の適切な治療を行うことが望ましい。
    (1)軟膏及びクリーム:本品の適量を1日数回患部に塗布する。
(2)軟膏及びクリーム:本品の適量を1日1〜2回患部に貼布する。
(3)クリーム:本品の適量を1日数回石鹸で洗顔後、患部に塗布する。
(1)軟膏及びクリーム:急性湿疹、接触皮膚炎、アトピー皮膚炎、慢性湿疹、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎
(2)軟膏及びクリーム:帯状疱疹
(3)クリーム: 尋常性ざ瘡
グリチルレチン酸 デルマクリン軟膏 グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。           5%以上又は頻度不明(過敏症)             眼科用として使用しない     通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎
※殺菌成分、角質軟化成分 イオウ 日本薬局方 イオウ イオウは皮膚表面でも徐々に硫化水素やポリチオン酸特にペンタチオンとなり抗菌作用を現すので,寄生虫性皮膚疾患に奏効する。また皮膚角化に関係があるといわれる-SH基をS-Sに変えることによって角質軟化作用を呈する。         頻度不明(皮膚炎等)、頻度不明(・長期・大量使用又は高濃度の使用で皮膚炎) 頻度不明 (過敏症状)   本剤に対し過敏症の既往歴のある患者(症状悪化)   患部が化膿しているなど湿疹、びらんが著しい場合には、あらかじめ適切な処置を行った後使用すること。     眼には使用しないこと。 ・長期・大量使用又は高濃度の使用で皮膚炎
・長期間使用しても症状の改善が認められない場合には、改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい。
  通常、3〜10%の軟膏、懸濁液又はローションとして1日1〜2回適量を患部に塗布する。 疥癬、汗疱状白癬、小水泡性斑状白癬、頑癬、頭部浅在性白癬、黄癬、乾癬、ざ瘡、脂漏、慢性湿疹
※角質軟化成分 サリチル酸 サリチル酸 角質溶解作用:細胞間基質を溶解し鱗屑の剥離を促進して角質増殖皮膚を軟化させる作用がある。
防腐作用:微生物(白せん菌類など)に対して抗菌性があり、その防腐力、石炭酸に匹敵する。
        頻度不明(発赤、紅斑等の症状、長期・大量使用で内服・注射等全身的投与の場合と同様な副作用) 頻度不明(過敏症)   本剤に対し過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、未熟児、新生児、乳児、小児 患部が化膿しているなど湿潤、び爛が著しい場合:あらかじめ適切な処置を行った後使用。     広範囲の病巣に使用した場合:副作用があらわれやすいので注意して使用。
眼下用には使用しないこと。
長期・大量使用で内服、注射等全身的投与の場合と同様な副作用発現のおそれ。
長期間使用しても症状の改善が認められない場合:改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい
  1.通常サリチル酸として、50%の絆創膏を用い、2〜5日目ごとに取りかえる。
2.次の濃度の軟膏剤又は液剤とし、1日1〜2回塗布または散布する。小児:サリチル酸として 0.1〜3%、成人:サリチル酸として2〜10%
1.疣贅・鶏眼・胼胝腫の角質剥離。
2.乾癬、白癬(頭部浅在性白癬、小水疱性斑状白癬、汗疱状白癬、頑癬)、癜風、紅色粃糠疹、紅色陰癬、角化症(尋常性魚鱗癬、先天性魚鱗癬、毛孔性苔癬、先天性手掌足底角化症(腫)、ダリエー病、遠山連圏状粃糠疹)、湿疹(角化を伴う)、口囲皮膚炎、掌蹠膿疱症、ヘプラ粃糠疹、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、せつ、腋臭症、多汗症、その他角化性の皮膚疾患
※殺菌成分、角質軟化成分 レゾルシン レゾルシン「純生」 レゾルシンは、石炭酸と同じく殺菌作用があるが、作用の強さは石炭酸の1/3である。
局所的にタンパク凝固作用を有し、また角質溶解作用も有する。
        ・頻度不明(頻脈等、胃腸障害:悪心等、めまい、痙れん等、腎障害、メトヘモグロビン血症、粘液水腫等-長期連用・大量使用:経皮吸収によりこのような中毒症状があらわれることがある)
・頻度不明(真菌性・細菌性感染症))
頻度不明
(過敏症)
  ・本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
・皮膚結核、真菌性皮膚疾患、単純性疱疹、種痘疹、水痘の患者(症状悪化)
・乳幼児(経皮吸収による副作用発現)
        ・眼及び眼の周囲には使用しないこと。
・皮膚が徐々にはく離するよう使用回数を制限すること。
・毛髪に使用する際は、毛髪の石けん分を洗い落としてから使用すること。
長期連用・大量使用:経皮吸収により、頻脈等、胃腸障害:悪心等、めまい、痙れん等、腎障害、メトヘモグロビン血症、粘液水腫等の中毒症状があらわれることがある   2〜5%の軟膏、水溶液又はローションとして、適量を1日1〜2 回塗布する。 殺菌、鎮痒、表皮はく離、角質溶解剤として、次の疾患に用いる。
脂漏、脂漏性湿疹、被髪部乾癬、尋常性ざ瘡、粃糠性脱毛症
※ にきび治療薬


製品群No. 57
 
ワークシートNo.37
鎮痛・鎮痒・収れん・消炎薬(パップ剤を含む)

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
外用鎮痛・消炎薬
抗炎症成分 インドメタシン軟膏 インテバン軟膏 鎮痛作用 ・抗炎症作用 を有する。急性炎症・慢性炎症に対し強い効力を示す。         0.1%〜5%未満
(そう痒、発赤、発疹)
0.1%未満
(ヒリヒリ感、乾燥感、熱感、腫脹)
    ・本剤又は他のインドメタシン製剤に対して過敏症の既往歴
・アスピリン喘息又はその既往歴(重症喘息発作の誘発)
・気管支喘息
・感染を伴う炎症
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、慢性疾患
感染を伴う炎症に用いる場合には感染症不顕性化 原因療法ではなく対症療法
慢性疾患(変形性関節症)では薬物療法以外の療法も考慮
  妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては大量・広範囲に渡る投与をさける
眼及び粘膜に使用しない
表皮が欠損している場合に使用すると一時的にしみる、ヒリヒリ感
密封包帯法での使用はしないこと
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては広範囲にわたる長期間の使用をさける   症状により、適量を1日数回患部に塗擦する。 下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
インドメタシン貼付剤 カトレップ 鎮痛作用 ・抗炎症作用 を有する。急性炎症・慢性炎症に対し強い効力を示す。         0.1%〜5%未満(発赤、そう痒、発疹、かぶれ)
0.1%未満(ヒリヒリ感、腫脹)
    本剤又は他のインドメタシン製剤に対して過敏症の既往歴
アスピリン喘息又はその既往歴(重症喘息発作の誘発)
・気管支喘息
・感染を伴う炎症
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
・小児、慢性疾患
感染を伴う炎症に用いる場合には感染症不顕性化 原因療法ではなく対症療法
慢性疾患(変形性関節症)では薬物療法以外の療法も考慮
  損傷皮膚及び粘膜、湿疹又は発疹の部位に使用しないこと。     1日2回患部に貼付する。 下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
インドメタシン外用液 インテバン外用液 鎮痛作用 ・抗炎症作用 を有する。急性炎症・慢性炎症に対し強い効力を示す。         0.1%〜5%未満
(そう痒、発疹、発赤)
0.1%未満
(ヒリヒリ感、熱感、乾燥感、腫脹)
    本剤又は他のインドメタシン製剤に対して過敏症の既往歴
アスピリン喘息又はその既往歴(重症喘息発作の誘発)
・気管支喘息
・感染を伴う炎症
・妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、慢性疾患
感染を伴う炎症に用いる場合には感染症不顕性化 原因療法ではなく対症療法
慢性疾患(変形性関節症)では薬物療法以外の療法も考慮
  妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては大量・広範囲に渡る投与をさける
眼及び粘膜に使用しない
表皮が欠損している場合に使用すると一時的にしみる、ヒリヒリ感
密封包帯法での使用はしないこと
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては広範囲にわたる長期間の使用をさける   症状により、適量を1日数回患部に塗布する。 下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
グリチルリチン酸 グリチルリチン酸二カリウムの点眼のみ                                    
グリチルレチン酸 デルマクリン軟膏 ステロイド様抗炎症作用(浮腫抑制、肉芽腫抑制、抗紅斑)           5%以上あるいは頻度不明(過敏症)             眼科用として使用しない。     通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎
  ケトプロフェン メナミン軟膏

後発品なし
急性炎症・持続性炎症に対する抗炎症作用 、鎮痛作用を有する       頻度不明:アナフィラキシー様症状
喘息発作の誘発(アスピリン喘息)
接触皮膚炎
光線過敏症
頻度不明(局所の刺激感、色素沈着)
0.1〜5%未満(局所の発疹、発赤、そう痒感、水疱・びらん)
0.1%未満(局所の腫脹、適用部の皮膚乾燥)
    本剤又は本剤の成分に対して過敏症の既往歴
アスピリン喘息又はその既往歴(喘息発作の誘発)
チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート及びオキシベンゾンに対して過敏症の既往歴(交叉感作性による過敏症)
気管支喘息、感染を伴う炎症、高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児、慢性疾患 感染を伴う炎症に用いる場合には感染症不顕性化 原因療法ではなく対症療法
接触皮膚炎・光線過敏症は使用後数日から数ヶ月して発現することがある。
慢性疾患(変形性関節症)では薬物療法以外の療法も考慮
  表皮が欠損している場合に使用すると一時的にしみる、ヒリヒリ感
眼及び粘膜に使用しない
密封包帯法での使用はしない
    症状により適量を1日数回患部に塗擦する。 下記の疾患ならびに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
ケトプロフェン モーラス(貼付剤) 急性炎症・持続性炎症に対する抗炎症作用 、鎮痛作用を有する       0.1%未満(アナフィラキシー様症状、喘息発作の誘発(アスピリン喘息)
5%未満、重特例は頻度不明(接触皮膚炎)
頻度不明(光線過敏症)
0.1〜5%未満(局所の発疹、発赤、腫脹、そう痒感、刺激感、水疱・びらん、色素沈着)
0.1%未満(皮下出血)
頻度不明
(過敏症)
  本剤又は本剤の成分に対して過敏症の既往歴
アスピリン喘息又はその既往歴(発作の誘発)
チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート及びオキシベンゾンに対して過敏症の既往歴(交叉感作性による過敏症)
気管支喘息、感染を伴う炎症、高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児、慢性疾患 感染を伴う炎症に用いる場合には感染症不顕性化
接触皮膚炎・光線過敏症が悪化し、全身の皮膚炎症状が拡大し重篤化
原因療法ではなく対症療法
接触皮膚炎・光線過敏症は使用後数日から数ヶ月して発現することがある。
慢性疾患(変形性関節症)では薬物療法以外の療法
  損傷皮膚及び粘膜、湿疹又は発疹の部位に対して刺激があるので使用しないこと     1日2回患部に貼付する。 下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
ケトプロフェン セクターローション

後発品なし
急性炎症・持続性炎症に対する抗炎症作用 、鎮痛作用を有する       0.1%未満(アナフィラキシー様症状、喘息発作の誘発(アスピリン喘息)
5%未満、重特例は頻度不明(接触皮膚炎)
頻度不明(光線過敏症)
0.1〜5%未満(局所の発疹、発赤、腫脹、そう痒感、刺激感、水疱・びらん、色素沈着)
0.1%未満(適用部の皮膚乾燥)
    本剤又は本剤の成分に対して過敏症の既往歴
アスピリン喘息又はその既往歴(発作の誘発)
チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート及びオキシベンゾンに対して過敏症の既往歴(交叉感作性による過敏症)
気管支喘息、感染を伴う炎症、高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児、慢性疾患 感染を伴う炎症に用いる場合には感染症不顕性化
接触皮膚炎・光線過敏症が悪化し、全身の皮膚炎症状が拡大し重篤化
原因療法ではなく対症療法
接触皮膚炎・光線過敏症は使用後数日から数ヶ月して発現することがある。
慢性疾患(変形性関節症)では薬物療法以外の療法を考慮
  表皮が欠損している場合に使用すると一過性な刺激感
眼及び粘膜に使用しない
密封包帯法での使用はしない
    症状により、適量を1日数回患部に塗布する。 下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
サリチル酸グリコール 配合のみ                                    
サリチル酸メチル サリチル酸メチル「ミヤザワ」

後発品なし
            過敏症   本剤過敏症の既往歴         眼には使用しない。大量使用による頭痛、悪心・嘔吐、食欲不振、頻脈     5%又はそれ以上の濃度の液剤、軟膏剤又はリニメント剤として皮膚局所に塗布する 下記における鎮痛・消炎
関節痛、筋肉痛、打撲、捻挫
  ピロキシカム軟膏 バキソ軟膏 アラキドン酸代謝におけるシクロオキシゲナーゼを阻害し、炎症・疼痛に関与するプロスタグランジンの生合成を抑制することによるものと考えられている。抗炎症作用、鎮痛作用を有する。         0.1〜1%未満
(湿疹・皮膚炎、そう痒感)
0.1%未満
(発赤、発疹、粃糠様落せつ )
頻度不明(光線過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴
アスピリン喘息又はその既往歴(重篤な喘息発作の誘発)
気管支喘息、感染を伴う炎症、高齢者、妊婦、産婦、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児、慢性疾患 感染を伴う炎症に用いる場合には感染症不顕性 原因療法ではなく対症療法
慢性疾患(変形性関節症)では薬物療法以外の療法
  表皮が損傷している場合に使用すると一過性の刺激感
眼及び粘膜に使用しない
密封包帯法での使用しない
    本品の適量を1日数回患部に塗擦する。
高齢者には必要最小限の使用にとどめる
下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
変形性関節症
肩関節周囲炎
腱・腱しょう炎、腱周囲炎
上腕骨上顆炎(テニス肘等)
筋肉痛(筋・筋膜炎等)
外傷後の腫脹・疼痛
フェルビナク軟膏 ナパゲルン軟膏 プロスタグランジン生合成抑制作用 を有し、疼痛、急性炎症・慢性炎症に対し、鎮痛・抗炎症作用を示す。         0.1〜1%未満(そう痒、皮膚炎、発赤)
0.1%未満(接触皮膚炎、刺激感、水疱)
    本剤の成分過敏症の既往歴
アスピリン喘息又はその既往歴(発作の誘発)
気管支喘息
感染を伴う炎症
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
小児、慢性疾患
感染を伴う炎症に用いる場合には感染症不顕性 原因療法ではなく対症療法
慢性疾患(変形性関節症)では薬物療法以外の療法
  表皮が損傷している場合に使用すると一過性の刺激感
眼及び粘膜に使用しない
密封包帯法での使用しない
    症状により、適量を1日数回患部に塗擦する。 下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症
筋・筋膜性腰痛症
肩関節周囲炎
腱・腱鞘炎
腱周囲炎
上腕骨上顆炎(テニス肘等)
筋肉痛
外傷後の腫脹・疼痛
フェルビナク貼付剤 セルタッチ プロスタグランジン生合成抑制作用 を有し、疼痛、急性炎症・慢性炎症に対し、鎮痛・抗炎症作用を示す。         0.1〜1%未満(皮膚炎(発疹、湿疹を含む)、そう痒、発赤、接触皮膚炎)
0.1%未満(刺激感)
頻度不明(水疱)
    本剤又は他のフェルビナク製剤に対して過敏症の既往歴
アスピリン喘息又はその既往歴(喘息発作の誘発)
気管支喘息、感染を伴う炎症、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児、慢性疾患 感染を伴う炎症に用いる場合には感染症不顕性 原因療法ではなく対症療法
慢性疾患(変形性関節症)では薬物療法以外の療法
  損傷皮膚及び粘膜、湿疹又は発疹の部位に対して刺激があるので使用しないこと     1日2回患部に貼付する。 下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症
肩関節周囲炎
腱・腱鞘炎
腱周囲炎
上腕骨上顆炎(テニス肘等)
筋肉痛
外傷後の腫脹・疼痛
フェルビナクローション ナパゲルンローション プロスタグランジン生合成抑制作用 を有し、疼痛、急性炎症・慢性炎症に対し、鎮痛・抗炎症作用を示す。         0.1〜1%未満(そう痒、皮膚炎、発赤)
0.1%未満(接触皮膚炎、刺激感、水疱)
    本剤の成分に対し過敏症の既往歴
アスピリン喘息又はその既往歴(発作の誘発)
気管支喘息
感染を伴う炎症
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
小児、慢性疾患
感染を伴う炎症に用いる場合には感染症不顕性 原因療法ではなく対症療法
慢性疾患(変形性関節症)では薬物療法以外の療法
  表皮が損傷している場合に使用すると一過性の刺激感
眼及び粘膜に使用しない
密封包帯法での使用しない
    症状により、適量を1日数回患部に塗擦する。 下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
変形性関節症
筋・筋膜性腰痛症
肩関節周囲炎
腱・腱鞘炎
腱周囲炎
上腕骨上顆炎(テニス肘等)
筋肉痛
外傷後の腫脹・疼痛
局所刺激成分 カンフル カンフル精

後発品の添付文書を用いた
カンフ局所刺激作用を有し、皮膚に塗布すると発赤又は冷感を生じる           頻度不明
(過敏症)
            湿潤面へは使用しない
眼又は眼の周囲には使用しない
    患部に適量を塗布あるいは塗擦する。 下記疾患における局所刺激、血行の改善、消炎、鎮痛、鎮痒
筋肉痛、挫傷、打撲、捻挫、凍傷(第1度)、凍瘡、皮膚そう痒症
テレピン油 なし                                    
ハッカ油 内服のみ                                    
メントール 内服のみ                                    
ユーカリ油 保険薬辞典にはきょうみ、きょうしゅう、着色用のみあるが添付文書なし                                    
トウガラシエキス トウガラシチンキ

エキスがなかったためチンキで代用をした
後発品なし
          頻度不明(刺激感、疼痛)     び爛、創傷皮膚及び粘膜         原液で使用しない、入浴直後の使用は避ける
眼又は眼の周囲に使用しない
    (1)通常、トウガラシチンキとして、10〜40%を添加した液剤、軟膏剤、硬膏剤又はハップ剤を1日1〜数回局所に塗布する。
(2)通常、トウガラシチンキとして、1〜4%を添加した液剤を1日1〜数回局所に塗擦する。
皮膚刺激剤として下記に用いる。
(1)筋肉痛、凍瘡、凍傷(第1度)
(2)育毛
ノニルワニリルアミド なし                                    
抗ヒスタミン成分 ジフェニルイミダゾール なし                                    
ジフェンヒドラミン レスタミンコーワ軟膏 アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明
(過敏症)
        炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
マレイン酸クロルフェニラミン 外用がないのでポララミン錠2mgを使用 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
血行改善薬 酢酸トコフェロール ユベラ錠、外用ないので経口剤を使用。 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止
ニコチン酸ベンジル 配合のみ                                    
外用湿疹・皮膚炎用薬
ステロイド抗炎症成分 吉草酸酢酸プレドニゾロン リドメックスコーワ軟膏・クリーム・ローション 局所抗炎症作用、血管収縮作用(軟膏・クリーム、ローションとも同等の作用)     ・(眼瞼皮膚への使用時)眼圧亢進、緑内障、白内障
・(大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法-ODT使用時)緑内障、白内障等
  軟膏:刺激感0.17%、毛のう炎・せつ0.08%、そう痒感0.07%、皮疹の増悪0.07%、カンジダ症0.01%など
クリーム:刺激感0.24%、毛のう炎・せつ0.21%、皮疹の増悪0.21%、そう痒感0.05%、白癬症0.03%
ローション:1例(0.09%)に白癬、皮膚の真菌症、細菌感染症及びウイルス感染症(密封法-ODTの場合、起こり易い。)
・長期連用:ざ瘡様発疹、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎、ステロイド皮膚、多毛及び色素脱失等、ときに魚鱗癬様皮膚変化、一過性の刺激感、乾燥
・(大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法-ODT使用時)下垂体・副腎皮質系機能の抑制
過敏症   細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)〔感染症悪化〕、本剤の成分に対し過敏症の既往歴、鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎〔穿孔部位の治癒の遅延及び感染の恐れ〕、潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷〔治癒の遅延〕、原則禁忌:皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎
・高齢者・妊婦及び妊娠の可能性がある婦人・小児への大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること。
おむつ使用   皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎に使用しないこと(適切な抗菌剤による治療か併用)。   使用部位:眼科用として使用しないこと。
使用方法: 患者の化粧下、ひげそり後などに使用することのないよう注意すること。
・大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用により、副腎皮質ステロイド剤を全身的投与した場合と同様な症状があらわれることがある。・長期連用により、ざ瘡様発疹、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(ほほ、口囲等に潮紅、丘疹、膿疱、毛細血管拡張を生じる)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)、多毛及び色素脱失等があらわれることがある。また、ときに魚鱗癬様皮膚変化、一過性の刺激感、乾燥があらわれることがある。・大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、下垂体・副腎皮質系機能の抑制、緑内障、白内障等   通常1日1〜数回、適量を患部に塗布する。なお、症状により適宜増減する。また、症状により密封法を行う。 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬を含む)、
痒疹群(固定じん麻疹、ストロフルスを含む)、
虫さされ、乾癬、掌蹠膿疱症
酢酸プレドニゾロン 外用はなし
(眼軟膏はあり)
                                   
ステロイド抗炎症成分 デキサメタゾン オイラゾンD 局所抗炎症作用・皮膚血管収縮作用
デキサメタゾンはヒドロコルチゾアセテート、プレドニゾロンアセテートと同等の血管収縮作用を示すことが認められている。
        頻度不明
(皮膚の真菌症(カンジダ症、白癬等)、細菌感染症(伝染性膿痂疹、毛のう炎等)及びウイルス感染症、長期連用:ざ瘡様発疹、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(頬、口囲等に潮紅、丘疹、膿疱、毛細血管拡張)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)、多毛、色素脱失、魚鱗癬様皮膚変化、大量・長期:下垂体・副腎皮質系機能の抑制、 後のう白内障、緑内障)
頻度不明
(過敏症)
  ・細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症〔感染症の悪化〕
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴
・鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の患者〔鼓膜の再生を遅らせ、内耳に重篤な感染性疾患を起こすおそれ〕.
・潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷〔創傷治癒を妨げることがある〕、・高齢者・妊婦及び妊娠の可能性がある婦人への大量又は長期投与、原則禁忌:皮膚感染症を伴う湿疹・皮膚炎
・小児の大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用(おむつは密閉法と同様の作用がある)。   皮膚疾患を伴う湿疹・皮膚炎に使用しないこと(適切な抗菌剤による治療か併用)。   ・眼科用として使用しないこと。
・眼あるいは眼周囲及び粘膜には使用しないこと。
・本剤は皮膚疾患治療薬であるので、化粧下、ひげそり後などに使用することのないよう注意すること。
・塗布直後、軽い熱感を生じることがあるが、通常短時間のうちに消失する。
・大量又は長期にわたる広範囲の使用[特に密封法(ODT)により、副腎皮質ステロイド剤を全身的投与した場合と同様な症状があらわれることがあるので、特別な場合を除き長期大量使用や密封法(ODT)を極力避けること。
・長期連用により現れることがある。(ざ瘡様発疹、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(頬、口囲等に潮紅、丘疹、膿疱、毛細血管拡張)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)、多毛、色素脱失、魚鱗癬様皮膚変化)
  通常1日2〜3回、適量を患部に塗布する。 ・湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)
・皮膚そう痒症
・虫さされ
・乾癬
ヒドロコルチゾン 医療用はなし
(酪酸プロピオン酸塩はあり)
                                   
ステロイド抗炎症成分 酪酸ヒドロコルチゾン ロコイド軟膏・クリーム 血管収縮作用     眼瞼皮膚への使用に際しては、眼圧亢進、緑内障、白内障
・大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、緑内障、後のう下白内障等
(頻度不明)
  ・軟膏:皮膚炎20 件(0.11%)、乾皮様皮膚9件(0.05%)、ざ瘡様疹9件(0.05%)等
・クリーム:乾皮様皮膚19件(0.13%)、そう痒感16件(0.11%)、毛疱炎14件(0.10%)等
・頻度不明 ★は0.1%未満
皮膚の真菌症(カンジダ症、★白癬等)、細菌感染症(伝染性膿痂疹、★毛嚢炎・せつ、汗疹等)、ウイルス感染症、
(長期連用:酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(ほほ、口囲等に潮紅、膿疱、丘疹、毛細血管拡張)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)、★ざ瘡様疹が、また多毛及び色素脱失等、接触皮膚炎、魚鱗癬様皮膚変化、★乾皮症様皮膚等)
(大量又は長期にわたる広範囲の使用・密封法(ODT):下垂体・副腎皮質系機能の抑制)
0.1〜5%未満(過敏症)   ・細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症、及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)〔感染症及び動物性皮膚疾患症状の悪化〕
本剤に対して過敏症の既往歴
鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎〔穿孔部位の治癒の遅延、感染のおそれ〕
潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷〔治癒の著しい遅延及び感染のおそれ〕
・妊婦及び妊娠の可能性のある婦人への大量又は長期にわたる広範囲の使用、原則禁忌:皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎
・小児で大量又は長期にわたる広範囲の密閉法-ODT等の使用、おむつは密封法と同様の作用があるので注意すること。
・高齢者への大量又は長期にわたる広範囲の密閉法-ODT等の使用
  皮膚疾患を伴う湿疹・皮膚炎に使用しないこと(適切な抗菌剤による治療か併用)。   ・使用部位:眼科用として角膜、結膜には使用しないこと。
・使用方法:患者に化粧下、ひげそり後などに使用することのないよう注意すること。
・症状改善後は、できるだけ速やかに使用を中止すること。
・大量又は長期にわたる広範囲の使用(とくに密封法-ODT)により、副腎皮質ステロイド剤を全身的投与した場合と同様な症状、緑内障、後のう下白内障等の症状、下垂体・副腎皮質系機能の抑制をきたすがあらわれることがある。
・長期連用により、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(ほほ、口囲等に潮紅、膿疱、丘疹、毛細血管拡張)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)、まれにざ瘡様疹が、また多毛及び色素脱失等があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には徐々にその使用を差し控え、副腎皮質ステロイドを含有しない薬剤に切り換えること。 また接触皮膚炎、魚鱗癬様皮膚変化、まれに乾皮症様皮膚等があらわれることがある。・密閉法-ODTではウイルス感染症が起こりやすい。小児の長期・大量使用、または密閉法で発育不全のおこるおそれがある。
  通常1日1〜数回適量を患部に塗布する。 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、脂漏性皮膚炎を含む)、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、 乾癬、掌蹠膿疱症
非ステロイド抗炎症成分 ウフェナマート コンベック軟膏・クリーム 抗炎症作用、鎮痛作用を有する。本剤の抗炎症作用は副腎を介さず、炎症部位に直接作用するものであり、膜安定化及び活性酸素生成抑制作用など、生体膜との相互作用により発揮するものと考えられる。         ・軟膏剤:発赤117件(0.87%),刺激感87件(0.65%),そう痒74件(0.55%),丘疹37件(0.28%),灼熱感29件(0.22%)等
・クリーム剤 :灼熱感9件(0.70%),接触皮膚炎6件(0.47%),潮紅6件(0.47%),刺激感5件(0.39%),発赤3件(0.23%),そう痒3件(0.23%)等

0.1〜 5%未満
(刺激感,灼熱感,皮膚乾燥)
0.1%未満
(びらん等)
0.1〜 5%未満(過敏症)   ・本剤の成分に対し過敏症の既往歴         ・使用部位:眼科用として使用しないこと.     本品の適量を1日数回患部に塗布または貼布する. 急性湿疹,慢性湿疹,脂漏性湿疹,貨幣状湿疹
接触皮膚炎,アトピー皮膚炎,おむつ皮膚炎
酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎
帯状疱疹
ブフェキサマク アンダーム軟膏・クリーム 抗炎症作用
鎮痛作用
        ・軟膏 :発赤(0.74%)、そう痒(0.71%)、刺激感(0.57%)、丘疹(0.25%)、熱感(0.14%)等
0.1〜5%未満
(そう痒、刺激感、熱感)
0.1%未満
(色素沈着注、乾燥化、落屑、乾皮症様症状)
・クリーム :刺激感(2.66%)、発赤(1.33%)、乾燥化(1.00%)、そう痒(0.85%)、熱感(0.85%)等
0.1〜5%未満
(刺激感、乾燥化、そう痒、熱感、落屑、色素沈着注、乾皮症様症状)
ODT法で汗疹、毛のう炎、膿皮症
頻度不明(過敏症)   本剤の成分に対し過敏症の既往歴         ・使用部位:眼科用として使用しないこと。 長期使用により色素沈着が現れることがある   本品の適量を1日1〜数回患部に塗布する。
なお、必要に応じて貼布療法、密閉法-ODT療法を行う。
軟膏:急性湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、おむつ皮膚炎、日光皮膚炎、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎、帯状疱疹、熱傷(第I・II度)、皮膚欠損創
クリーム:急性湿疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、日光皮膚炎、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎、帯状疱疹
抗炎症成分 グリチルリチン酸 グリチルリチン酸二カリウムの点眼のみ                                    
グリチルレチン酸 デルマクリン軟膏 グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。           5%以上又は頻度不明(過敏症)             眼科用として使用しない     通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェンヒドラミン 外用はなし
ジフェンヒドラミンはあり
→レスタミンコーワ軟膏
                                   
ジフェンヒドラミン レスタミンコーワ軟膏 アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明
(過敏症)
        炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   ・眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
マレイン酸クロルフェニラミン 外用がないのでポララミン錠2mgを使用 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),自動車の運転等危険を伴う機械の操作
5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
鎮痒成分 クロタミトン オイラックス 本剤は抗ヒスタミン作用を示さないこと、またヒトの皮膚感覚のうちそう痒感を抑制するが、他の皮膚感覚には影響を与えないことなどから、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤とは作用機序を異にすると考えられる。
一般には、皮膚に軽いしゃく熱感を与え、温覚に対するこの刺激が競合的にそう痒感を消失させるといわれている。
        0.1〜5%未満(熱感・しゃく熱感、刺激症状(ピリピリ感、ひりひり感等)、発赤、発赤増強・紅斑増悪、分泌物増加、浸潤傾向) 5%以上(過敏症)   本剤に対して過敏症の既往歴 ・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人への大量又は長期にわたる広範囲の使用、乳幼児・小児に対する広範囲の使用   炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   ・眼あるいは眼周囲及び粘膜には使用しない。
・塗布直後、軽い熱感を生じることがあるが、通常短時間のうちに消失する。
高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、大量・長期にわたる広範囲の作用は避ける   通常、症状により適量を1日数回患部に塗布又は塗擦する。
・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人:大量かつ広範囲の使用は避ける。
湿疹、蕁麻疹、神経皮膚炎、皮膚そう痒症、小児ストロフルス
殺菌成分 イソプロピルメチルフェノール フェノールで代用 本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。           頻度不明
(過敏症)
  ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現)         ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある ・眼に入らないように注意すること。 ・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。 ・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
・外用にのみ使用すること。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。 ・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。] ・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。)   効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数)
・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍)
・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍)
排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍)
下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ 液:
フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍)
軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍)
 
殺菌成分 塩化ベンザルコニウム 0.1w/v%ヂアミトール水 ・本剤は使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、真菌等には有効であるが、結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。イオン界面活性剤であるので、表面張力を低下させ、清浄作用、乳化作用等を示す。
・作用機序は、陰電荷を帯びる細菌に陽電荷を帯びる塩化ベンザルコニウムが菌体表面に吸着・集積され、菌体たん白を変性させ殺菌作用をあらわす。
          頻度不明
(過敏症)
  粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと         ・原液は皮膚・粘膜に付着及び眼に入らないように注意する(刺激性がある) 。
・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい。また、使用後は滅菌精製水で水洗する。
・深い創傷または眼に使用する希釈水溶液は、調製後滅菌処理すること。
・経口投与しないこと。浣腸には使用しないこと。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
・粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと(全身吸収による筋脱力を起こすおそれがある)。   効能・効果:用法・用量 (塩化ベンザルコニウム濃度)
(1)手指・皮膚の消毒:通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落とした後、塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする。
(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒:手術前局所皮膚面を塩化ベンザルコニウム0.1%溶液で約5分間洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.2%溶液を塗布する。
(3)手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01〜0.025%溶液を用いる。
(4)感染皮膚面の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01%溶液を用いる。
(5)医療用具の消毒:塩化ベンザルコニウム0.1%溶液に10分間浸漬するか、または厳密に消毒する際は、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.1%溶液中で15分間煮沸する。
(6)手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する。
(7)膣洗浄 塩化ベンザルコニウム0.02〜0.05%溶液を用いる。
(8)結膜嚢の洗浄・消毒 塩化ベンザルコニウム0.01〜0.05%溶液を用いる。

・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい
かゆみ・虫さされ用薬
抗ヒスタミン成分 塩酸イソチペンジル アンダントールゼリー

ゼリー状軟膏
抗ヒスタミン作用及び抗アレルギー作用を有する。
毛細血管浸出抑制作用を有する。
        0.1%〜5%未満
(しみる、ぴりぴり感・ひりひり感・疼痛等の刺激感)
0.1%未満
(熱感、灼熱感)
0.1%〜5%
未満
(過敏症)
        炎症症状が強い浸出性の皮膚炎の場合には、適切な外用剤の使用によりその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用         通常、症状により適量を1日数回患部に塗布する。 皮膚そう痒症、じんま疹様苔癬、小児ストロフルス、虫さされ、痒疹、神経皮膚炎、湿疹、多形滲出性紅斑・凍瘡・薬疹・日焼けに伴うそう痒
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェンヒドラミン 外用はなし
ジフェンヒドラミンはあり
→レスタミンコーワ軟膏
                                   
ジフェンヒドラミン レスタミンコーワ軟膏 アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明
(過敏症)
        炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
抗ヒスタミン成分 d−マレイン酸クロルフェニラミン 外用がないのでポララミン錠2mgを使用 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
鎮痒成分 クロタミトン オイラックス 本剤は抗ヒスタミン作用を示さないこと、またヒトの皮膚感覚のうちそう痒感を抑制するが、他の皮膚感覚には影響を与えないことなどから、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤とは作用機序を異にすると考えられる。
一般には、皮膚に軽いしゃく熱感を与え、温覚に対するこの刺激が競合的にそう痒感を消失させるといわれている。
        0.1〜5%未満(熱感・しゃく熱感、刺激症状(ピリピリ感、ひりひり感等)、発赤、発赤増強・紅斑増悪、分泌物増加、浸潤傾向) 5%以上(過敏症)   本剤に対して過敏症の既往歴 ・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人への大量又は長期にわたる広範囲の使用、乳幼児・小児に対する広範囲の使用   炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   ・眼あるいは眼周囲及び粘膜には使用しない。
・塗布直後、軽い熱感を生じることがあるが、通常短時間のうちに消失する。
高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、大量・長期にわたる広範囲の作用は避ける   通常、症状により適量を1日数回患部に塗布又は塗擦する。
・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人:大量かつ広範囲の使用は避ける。
湿疹、蕁麻疹、神経皮膚炎、皮膚そう痒症、小児ストロフルス
局所刺激成分 アミノ安息香酸エチル アミノ安息香酸エチル軟膏「マルイシ」             過敏症   本剤に対し過敏症の既往歴         眼には使用しないこと。     適宜患部に使用する。 下記疾患における鎮痛・鎮痒
 外傷、熱傷、日焼け、皮膚潰瘍、そう痒症、痔疾
局所麻酔成分 塩酸ジブカイン ペルカミン、表面麻酔類似と考え使用 感覚・求心神経繊維のNa+チャネルを遮断することにより局所麻酔作用を発現する。効力、持続性、毒性いずれも最大級の局所麻酔薬であるが、より効力を強めるために局所鎮痛以外の目的にはエピネフリンを添加して用いる     振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等) 頻度不明
(過敏症)
  本剤に対し過敏症の既往歴 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質。高齢者。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。             使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。
ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。
仙骨麻酔:0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人10〜30mgを使用する。
伝達麻酔(基準最高用量:1回40mg):0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人3〜40mgを使用する。
浸潤麻酔(基準最高用量:1回40mg):0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人1〜40mgを使用する。
表面麻酔:・耳鼻咽喉科領域の粘膜麻酔には、1〜2%液にエピネフリンを添加したものを用い、噴霧または塗布する。・眼科領域の麻酔には、0.05〜0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人には1〜5滴を点眼する。・尿道粘膜麻酔には、0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人男子10〜20mg、女子3〜7mgを使用する。・膀胱粘膜麻酔には、0.025〜0.05%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人10〜20mgを使用する。・局所鎮痛には、0.025〜0.05%液を用い、適量を使用する。
歯科領域麻酔:0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔・浸潤麻酔には通常成人1〜2mgを使用する。
仙骨麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔
局所麻酔成分 リドカイン キシロカイン液「4%」:塩酸リドカイン
表面麻酔に類似のため使用
神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経及び運動神経を遮断する局所麻酔薬である。表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカインよりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い。     意識障害、振戦、痙攣(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐) 頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴。 高齢者又は全身状態が不良。心刺激伝導障害。重症の肝機能障害又は腎機能障害。幼児。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。       ・過量投与で中毒症状が現れる。症状として中枢神経系(不安、興奮、意識消失、全身痙攣など)、心血管系(血圧低下、徐脈、循環虚脱など)が現れる。
・眼科(点眼)用として使用しないこと。注射用として使用しない。
    塩酸リドカインとして、通常成人では80〜200mg(2〜5mL)を使用する。
なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。

幼児(特に3歳以下)では低用量から投与を開始。
表面麻酔
抗炎症成分 グリチルレチン酸 デルマクリン軟膏 グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。           5%以上又は頻度不明(過敏症)             眼科用として使用しない     通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎
抗炎症成分 サリチル酸メチル サリチル酸メチル「ミヤザワ」           大量使用:頭痛、悪心・嘔吐、食欲不振、頻脈 過敏症   本剤に対し過敏症の既往歴     眼には使用しない   大量使用による頭痛、悪心・嘔吐、食欲不振、頻脈     5%又はそれ以上の濃度の液剤、軟膏剤又はリニメント剤として皮膚局所に塗布する 下記における鎮痛・消炎
関節痛、筋肉痛、打撲、捻挫
殺菌成分 イソプロピルメチルフェノール フェノールを使用 本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。           頻度不明
(過敏症)
  ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現)         ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある
・眼に入らないように注意すること。
・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
・外用にのみ使用すること。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。
・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]
・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。)   効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数)
・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍)
・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍)
排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍)
下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ 液:
フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍)
軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍)
 
殺菌成分 塩酸クロルヘキシジン グルコン酸塩として
5%ヒビテン液
抗菌作用(in vitro試験)
・広範囲の微生物に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。
・グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられる。
・芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。
・結核菌に対して水溶液では静菌作用を示し、アルコール溶液では迅速な殺菌作用を示す。
・真菌類の多くに抗菌力を示すが、全般的に細菌類よりも抗菌力は弱い。
・ウイルスに対する効力は確定していない。
作用機序
作用機序は十分には解明されていないが、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている。
      ショック(0.1%未満)   0.1%未満
(過敏症)
  ・クロルヘキシジン製剤過敏症の既往歴
・脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)(聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある。)
・膣、膀胱、口腔等の粘膜面(ショック症状の発現が報告されている。)
・産婦人科用(膣・外陰部の消毒等)、泌尿器科用(膀胱・外性器の消毒等)には使用しない。
・眼
・薬物過敏症の既往歴
・喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴
      ・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・外用にのみ使用する。.
・眼に入らないように注意する。
    本品は下記の濃度(グルコン酸クロルヘキシジンとして)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用する。
効能・効果 用法・用量
(使用例)
(1)手指・皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)
(通常時:0.1%水溶液(30秒以上) 汚染時:0.5%水溶液(30秒以上) )
(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)
(0.5%エタノール溶液 )
(3)皮膚の創傷部位の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)
(0.05%水溶液)
(4)医療用具の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は 0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)
(通常時:0.1%水溶液(10〜30分)
汚染時:0.5%水溶液(30分以上)
緊急時:0.5%エタノール溶液(2分以上) )
(5)手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)
(0.05%水溶液 )
局所刺激成分 アンモニア アンモニア水「エビス」           頻度不明(局所刺激、発赤、灼熱感) 頻度不明
(過敏症)
        眼又は眼の周囲に使用しない   希釈して使用
眼に入らないようにする
原液または濃厚液の蒸気を吸入すると、呼吸器等の粘膜を刺激し、喉頭痙れん、肺・気管支に障害を起こすことがある
刺激作用を有するので、長期間または同一部位に反復使用しない
湿布等による長期間にわたる皮膚との接触を避ける
  (2)2〜10倍に希釈し、塗布する。 (1)経口
皮アンモニア・ウイキョウ精の調剤原料に用いる。
(2)外用
虫さされ
清涼化成分  カンフル カンフル精 局所刺激作用を有し、皮膚に塗布すると発赤又は冷感を生じる           頻度不明
(過敏症)
            湿潤面へは使用しない
眼又は眼の周囲には使用しない
    患部に適量を塗布あるいは塗擦する。 下記疾患における局所刺激、血行の改善、消炎、鎮痛、鎮痒
筋肉痛、挫傷、打撲、捻挫、凍傷(第1度)、凍瘡、皮膚そう痒症
メントール 内服のみ                                    



製品群No. 58
 
ワークシートNo.38
みずむし・たむし用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
抗白癬菌成分 エキサラミド 医療用医薬品としてなし                                    
塩酸アモロルフィン ペキロンクリーム 抗真菌作用 ・塩酸アモロルフィンは皮膚糸状菌(Trichophyton属、Microsporum属、Epidermophyton属)、酵母類(Candida属)、黒色真菌(Fonsecaea compactum等)及び癜風菌(Malassezia furfur)に強い抗真菌作用を有した。作用機序
塩酸アモロルフィンの作用機序は、エルゴステロール生合成経路上の2つの段階を選択的に阻害することにより、細胞膜の構造、機能を障害し抗真菌活性が発現される。
        0.1〜5%未満
(局所の剌激感、接触皮膚炎、発赤、そう痒、紅斑)
0.1%未満
(糜爛、疼痛)
    本剤成分過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠の可能性のある婦人       投与部位
眼科用として角膜、結膜には使用しない。
    1日1回患部に塗布する。 下記の皮膚真菌症の治療
・白癬:足白癬、手白癬、体部白癬、股部白癬
・皮膚カンジダ症:指間びらん症、間擦疹(乳児寄生菌性紅斑を含む)、爪囲炎
・癜風
抗白癬菌成分 塩酸ネチコナゾール ・アトラント軟膏1%
・アトラント外溶液1%
抗真菌作用
・塩酸ネチコナゾールは、皮膚糸状菌をはじめ酵母状真菌、癜風菌などに優れた抗真菌作用を示した。主な臨床分離株に対する最小発育阻止濃度(MIC)は次のとおりである。
作用機序
塩酸ネチコナゾールの作用機序は、完全発育阻止及び殺菌的作用を示す高濃度域では直接的細胞膜障害が、また部分的発育阻止を示す濃度域においては真菌細胞の構成成分であるエルゴステロールの合成阻害が主で、その作用による膜脂質組成の変化が前者の作用を増強するものと考えられる。
        アトラント軟膏
0.1〜5%未満
(局所の刺激感、皮膚炎、発赤・紅斑、そう痒感、湿潤、落屑の増加等)
0.1%未満
(亀裂、白癬疹)
頻度不明
(自家感作性皮膚炎)

アトラント外用液
0.1〜5%未満
(局所の刺激感、皮膚炎、発赤・紅斑、そう痒感等)
0.1%未満
(亀裂)
((*軟膏と比較して刺激感が多い。))
    本剤成分過敏既往歴、著しい糜爛面 亀裂、糜爛面(アトラント外用液)       適用部位
・眼科用として角膜、結膜には使用しない。
・著しい糜爛面には使用しない。
・亀裂・糜爛面には注意して使用する。
    1日1回患部に塗布する。 下記の皮膚真菌症の治療
・白癬:足白癬、体部白癬、股部白癬
・皮膚カンジダ症:指間びらん症、間擦疹
・癜風
抗白癬菌成分  塩酸ブテナフィン メンタックスクリーム・液・スプレー 抗真菌作用
・抗真菌活性
塩酸ブテナフィンは皮膚糸状菌(Trichophyton属、Microsporum属、Epidermophyton属)及び癜風菌(Malassezia furfur)に対して強い抗菌力を示し、その作用は殺菌的である。
作用機序
塩酸ブテナフィンの作用機序は、真菌細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの合成阻害であるが、その作用部位はイミダゾール系薬剤と異なりスクワレンのエポキシ化反応阻害に基づいている。
        0.1〜5%未満
(局所の発赤・紅斑、そう痒、接触皮膚炎、刺激感、水疱)
0.1%未満
(糜爛、落屑、亀裂)
クリーム剤
安全性評価対象例9,517例中、131例(1.38%)206件
主な副作用:局所の発赤・紅斑54件(0.57%)、接触皮膚炎39件(0.41%)、そう痒39件(0.41%)、刺激感22件(0.23%)等
液剤
安全性評価対象例1,922例中、16例(0.83%)23件
主な副作用:局所の発赤・紅斑7件(0.36%)、そう痒6件(0.31%)、刺激感4件(0.21%)等
    本剤の成分過敏症既往歴、著しい糜爛面 ・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人
・低出生体重児又は新生児
・乳児又は3歳以下の幼児
・亀裂、糜爛面には注意して使用する。(液・スプレー剤)
      投与部位
・眼科用として角膜、結膜に使用しないこと。
・著しい糜爛面には使用しないこと。
・亀裂、糜爛面には注意して使用すること。(液・スプレー剤)
・点鼻用として鼻腔内に使用しないこと。(スプレー剤のみ)
・顔面、頭部等、吸入する可能性のある患部には注意して使用すること。(スプレー剤のみ)
    液・クリーム
1日1回患部に塗布する。
スプレー
1日1回患部に噴霧する。
下記の皮膚真菌症の治療
・白癬:足部白癬、股部白癬、体部白癬
・癜風
クロトリマゾール タオンゲル・クリーム・液 タオンはCandida属,Trichophyton属,Microsporum属等に対し強い抗菌作用を示す。         0.1〜5%未満
(局所の刺激感,皮膚炎,熱感,発赤・紅斑)
0.1%未満
(糜爛,丘疹)
    本剤の成分過敏症既往歴、著しい糜爛面(ハクセリンより) 妊婦又は妊娠の可能性のある婦人       使用部位
眼科用として角膜,結膜には使用しない。
著しい糜爛面には使用しない。(ハクセリンより)
    1日2〜3回患部に塗布する。 下記の皮膚真菌症の治療
・白癬:足部白癬(汗疱状白癬,趾間白癬),頑癬,斑状小水疱性白癬
・カンジダ症:指間糜爛症,間擦疹,乳児寄生菌性紅斑,皮膚カンジダ症,爪囲炎
・癜風
抗白癬菌成分 シクロピロクスオラミン ・バトラフェンクリーム
・バトラフェン液
抗菌作用
・シクロピロクス オラミンは皮膚糸状菌及び酵母類に広く抗真菌作用を示し、その作用は殺真菌的である。
・多くのグラム陽性、陰性の細菌類にも抗菌作用を示す。
作用機序
真菌細胞の膜及び膜系に作用して、細胞の増殖・生存に必要な物質の輸送機能を阻害し真菌を死に至らしめるものと考えられている。MICレベルでは、外部基質(電解質、各種栄養分)の細胞内への取り込み及び細胞内高分子物質(タンパク、DNA、RNA)の合成を阻害し、菌の発育を阻止する。高濃度(殺菌濃度)では、更に膜透過性阻害を示し、また、K+、アミノ酸等の菌体成分の漏出を亢進させ、菌を死滅させる。
        クリーム
0.1〜5%未満
(皮膚炎、皮膚刺激作用)

バトラフェン液
((*クリーム剤と同様の副作用報告))
    本剤の成分過敏症既往歴、著しい糜爛面 ・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人
・低出生体重児又は新生児
・乳児寄生菌性紅斑(アルコール性基剤(エタノール等)の局所刺激作用)(バトラフェン液)
・亀裂・糜爛面(バトラフェン液)
      使用部位
・眼科用として角膜,結膜には使用しない。
・著しい糜爛面には使用しない。
・亀裂・糜爛面には注意して使用する。
    1日2〜3回患部に塗布又は塗擦する。 ・白癬:体部白癬、股部白癬、汗疱状白癬
・カンジダ症:間擦疹、乳児寄生菌性紅斑、指間糜爛症
  硝酸エコナゾール パラベールクリーム・液 抗菌活性
・本剤の抗菌スペクトルは広く、皮膚糸状菌、Candida albicans,その他のCandida属菌種、Candida以外の酵母及び酵母様真菌、黒色糸状菌、Aspergillus属菌種、Penicillium属菌種、放線菌、グラム陽性細菌に対して強い抗菌活性を示す(in vitro)。
作用機序
本剤の作用機序は、細胞膜に一次作用点を有し、物質輸送と透過性障壁を阻害し、高分子物質合成阻害と呼吸阻害を二次的に誘起させ、更に高濃度ではRNA分解を促進し、細胞発育阻止又は細胞死に至らしめる
        0.1〜5%未満
(皮膚刺激症状(発赤・紅斑、刺激感、そう痒、灼熱感、疼痛等)、皮膚炎、びらん、水疱、腫脹)
0.1%未満
膿疱、丘疹
    本剤に過敏な患者 ・乳児寄生菌性紅斑(アルコール性基剤が局所刺激作用)(液のみ)
・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人
      ・眼科用として角膜、結膜には使用しない。
・本剤の基剤の油脂性成分は、コンドーム等の避妊用ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため、接触を避けさせる(クリームのみ)
    通常1日2〜3回患部に塗布する。 下記の皮膚真菌症の治療
白癬:足部白癬(汗疱状白癬)、手部白癬(汗疱状白癬)、体部白癬(斑状小水疱性白癬、頑癬)、股部白癬(頑癬)
カンジダ症:指間びらん症、間擦疹、乳児寄生菌性紅斑、爪囲炎、外陰炎(ただし、外陰炎はクリームのみ適用)
癜風
抗白癬菌成分 硝酸オキシコナゾール オキナゾールクリーム・液 抗菌作用(in vitro)
硝酸オキシコナゾールは皮膚糸状菌,酵母状真菌,二形性真菌(臨床分離株)等に対して広範囲な抗菌スペクトルを有し,そのMICは10μg/mL以下であった.また,好気性,通性嫌気性のグラム陽性球菌及び桿菌に対しても抗菌活性を示すことが認められた.
作用機序
硝酸オキシコナゾールの抗真菌活性は,直接的細胞膜障害作用により発揮される.また,低濃度域での部分的発育阻止効果には,エルゴステロール合成阻害作用が関与している.
        0.1〜5%未満
(局所の発赤,刺激感,接触皮膚炎,そう痒)
0.1%未満
(局所の腫脹)

クリーム剤
総症例数11,737例中117例(1.00%)196件
主な副作用:発赤61件(0.52%),刺激感46件(0.39%),そう痒の増強40件(0.34%),接触皮膚炎40件(0.34%)等
液剤
総症例数2,226例中46例(2.07%)70件
副作用の内訳:刺激感32件(1.44%),発赤19件(0.85%),接触皮膚炎11件(0.49%),そう痒の増強8件(0.36%)
    本剤の成分過敏症既往歴、著しい糜爛面 ・乳児寄生菌性紅斑(アルコール性基剤が局所刺激作用。液のみ)
・亀裂,びらん面(刺激を生じることがある。液剤)
      使用部位
・眼科用として角膜,結膜に使用しないこと.
・著しいびらん面には使用しないこと.
・液剤は,刺激を生じることがあるので,亀裂,びらん面には注意して使用すること.
使用時
・クリーム剤の基剤の油脂性成分は,コンドーム等の避妊用ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため,接触を避けさせること.
    1日2〜3回患部に塗布する. 下記の皮膚真菌症の治療
白癬:足白癬,手白癬,股部白癬,体部白癬
カンジダ症:間擦疹,乳児寄生菌性紅斑,指間びらん症,爪囲炎,その他の皮膚カンジダ症
癜風
抗白癬菌成分 硝酸ミコナゾール ・アムリードD軟膏
・フロリードDクリーム
・フロリードD液
抗菌作用(in vitro) →フロリードD(クリーム)より
・真菌に対する作用
硝酸ミコナゾールは白癬の起因菌である白癬菌属、小胞子菌属、表皮菌属やカンジダ症の起因菌であるカンジダ属をはじめ、アスペルギルス属、クリプトコックス・ネオフォルマンス等の諸菌種に対しても強い抗真菌作用を有する。 作用機序
硝酸ミコナゾールの抗菌作用、生化学的作用及び超微形態学的作用を検討した結果、硝酸ミコナゾールは低濃度では主として膜系(細胞膜並びに細胞壁)に作用して、細胞の膜透過性を変化させることにより抗菌作用を示す。また、高濃度では細胞の壊死性変化をもたらし、殺菌的に作用する。
        頻度不明
(発赤・紅斑、そう痒感、接触性皮膚炎、びらん、刺激感、小水疱、乾燥・亀裂、丘疹、落屑、腫脹等)
フロリードDクリーム
総症例28,803例中231例(0.80%)
主として、発赤・紅斑(0.35%)、そう痒感(0.21%)、接触性皮膚炎(0.13%)、びらん(0.08%)、刺激感(0.07%)、小水疱(0.07%)等の皮膚炎症状であった。
0.1〜5%未満
(発赤・紅斑、そう痒感、接触性皮膚炎)
0.1%未満
(びらん、刺激感、小水疱、乾燥・亀裂、丘疹、落屑、腫脹等) フロリード液
総症例2,587例中34例(1.3%)
主として、そう痒感(0.4%)、発赤・紅斑(0.3%)、刺激感(0.2%)、落屑(0.2%)、乾燥・亀裂(0.2%)、疼痛(0.2%)等の皮膚炎症状であった。
0.1〜5%未満
(そう痒感、発赤・紅斑、刺激感、落屑、乾燥・亀裂、疼痛、小水疱等)
    本剤の成分過敏症既往歴 ・妊婦(3カ月以内)又は妊娠の可能性のある婦人
・乳児寄生菌性紅斑(アルコール性基剤(エタノール等)の局所刺激作用。フロリードD液)
      使用部位
眼科用として、角膜、結膜には使用しない。
その他
本剤の基剤である油脂性成分は、コンドーム等の避妊用ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため、接触を避けさせる。
    1日2〜3回患部に塗布する 下記の皮膚真菌症の治療
白癬:体部白癬(斑状小水疱性白癬、頑癬)、股部白癬(頑癬)、足部白癬(汗疱状白癬)
カンジダ症:指間びらん症、間擦疹、乳児寄生菌性紅斑、爪囲炎、外陰カンジダ症、皮膚カンジダ症
癜風
抗白癬菌成分 チオコナゾール 医療用医薬品としてなし                                    
トルナフタート ハイアラージン軟膏・液 各種真菌類に対するトルナフタートの抗菌力

対象菌 MIC(μg/mL)
Trichophyton rubrum 0.0125
T. interdigitale 0.025
T. asteroides 0.025
Microsporum gypseum 0.0125
Microsporum japonicum 0.005
Epidermophyton inguinale 0.005
Candida albicans >500
Cryptococcus neoformans >500
Aspergillus fumigatus >500
Aspergillus niger 0.0125
        0.1%未満
(局所刺激、発赤、皮膚炎等)
頻度不明
(過敏症状)
  本剤成分過敏症既往歴 ・広範囲の病巣に使用する場合 ・患部が化膿しているなど湿潤、びらんが著しい場合にはあらかじめ適切な処置を行った後使用する。 ・長期間使用しても症状の改善が認められない場合:改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい。   ・眼科用に使用しない。     通常、1日2〜3回、適量を患部に塗布又は塗擦する。 汗疱状白癬、頑癬、小水疱性斑状白癬、癜風
  ビホナゾール ・マイコスポールクリーム
・マイコスポール液
抗真菌作用
・ビホナゾールは,皮膚糸状菌(Trichophyton属,Microsporum属,Epidermophyton属),酵母類(Candida属)及び癜風菌(Malassezia furfur)に優れた抗真菌作用を有する。
作用機序
ビホナゾールは,真菌細胞に対して二元的な作用機序を有する.低濃度域では細胞膜の必須構成脂質成分であるエルゴステロールの合成を阻害し,高濃度域ではそれに加えて細胞膜のリン脂質と特異的に結合することにより膜の物性を変化させる.いずれの効果も最終的に細胞膜の構造・機能を障害し,その結果,抗真菌作用が発現される。
        マイコスポールクリーム
主として接触皮膚炎(0.53%),局所の刺激感(0.17%),発赤・紅斑(0.21%),そう痒(0.12%)等
0.1〜5%未満
(局所の刺激感、皮膚炎 、発赤・紅斑、そう痒)
0.1%未満
(びらん、鱗屑 、亀裂) マイコスポール液
主として局所の刺激感(0.87%),接触皮膚炎(0.47%),発赤・紅斑(0.27%),亀裂(0.23%),鱗屑(0.13%),そう痒(0.11%)等
0.1〜5%未満
(局所の刺激感、皮膚炎、発赤・紅斑、亀裂、鱗屑、そう痒、びらん)
0.1%未満
(乾燥)
    本剤の成分過敏症既往歴、著しいびらん面 ・妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠の可能性のある婦人
・亀裂,びらん面
      ・眼科用として角膜,結膜には使用しない。
・著しいびらん面には使用しない。
・亀裂,びらん面には注意して使用する。
    1日1回患部に塗布する。 下記の皮膚真菌症の治療
白癬:足部白癬,体部白癬,股部白癬
カンジダ症:指間糜爛症,間擦疹,皮膚カンジダ症
癜風
ピロールニトリン 医療用医薬品としてなし                                    
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェンヒドラミン 外用はなし
ジフェンヒドラミンはあり
→レスタミンコーワ軟膏
アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明
(過敏症)
        炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
マレイン酸クロルフェニラミン 外用薬としてなし                                    
鎮痒成分 クロタミトン オイラックス 本剤は抗ヒスタミン作用を示さないこと、またヒトの皮膚感覚のうちそう痒感を抑制するが、他の皮膚感覚には影響を与えないことなどから、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤とは作用機序を異にすると考えられる。
一般には、皮膚に軽いしゃく熱感を与え、温覚に対するこの刺激が競合的にそう痒感を消失させるといわれている。
        0.1〜5%未満(熱感・しゃく熱感、刺激症状(ピリピリ感、ひりひり感等)、発赤、発赤増強・紅斑増悪、分泌物増加、浸潤傾向) 5%以上(過敏症)   本剤に対して過敏症の既往歴 ・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人への大量又は長期にわたる広範囲の使用、乳幼児・小児に対する広範囲の使用   炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   ・眼あるいは眼周囲及び粘膜には使用しない。
・塗布直後、軽い熱感を生じることがあるが、通常短時間のうちに消失する。
高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、大量・長期にわたる広範囲の作用は避ける   通常、症状により適量を1日数回患部に塗布又は塗擦する。
・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人:大量かつ広範囲の使用は避ける。
湿疹、蕁麻疹、神経皮膚炎、皮膚そう痒症、小児ストロフルス
収れん・保護成分 酸化亜鉛 酸化亜鉛 皮膚のたん白質と結合して被膜を形成し,収れん,消炎,保護並びに緩和な防腐作用を現す。また,浸出液の吸収及び分泌抑制により,創面又は潰瘍面などを乾燥させる。         5%以上または 頻度不明( 発疹、刺激感等) 5%以上または頻度不明 (過敏症状)   重度または広範囲の熱傷(組織修復の遷延)
患部が湿潤している場所(組織修復の遷延)
        使用部位:眼には使用しない。
使用時:誤って吸入しないよう注意させる。
    ・外用散剤(散布剤)として15〜100%
・軟膏剤・液剤(懸濁剤・リニメント剤・ローション剤等)として2〜60%

上記濃度に調製し、いずれも症状に応じ1日1〜数回患部に適用する。
軽度の皮膚病変の収れん・消炎・保護・緩和な防腐
局所麻酔成分 塩酸ジブカイン ペルカミン注、表面麻酔類似と考え使用 感覚・求心神経繊維のNa+チャネルを遮断することにより局所麻酔作用を発現する。効力、持続性、毒性いずれも最大級の局所麻酔薬であるが、より効力を強めるために局所鎮痛以外の目的にはエピネフリンを添加して用いる     振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等) 頻度不明
(過敏症)
  本剤に対し過敏症の既往歴 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質。高齢者。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。             使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。
ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。
仙骨麻酔
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜30mgを使用する。
伝達麻酔
 (基準最高用量:1回40mg)
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人3〜40mgを使用する。
浸潤麻酔
 (基準最高用量:1回40mg)
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人1〜40mgを使用する。
表面麻酔
・耳鼻咽喉科領域の粘膜麻酔には、1〜2%液にエピネフリンを添加したものを用い、噴霧または塗布する。
・眼科領域の麻酔には、0.05〜0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人には1〜5滴を点眼する。
・尿道粘膜麻酔には、0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人男子10〜20mg、女子3〜7mgを使用する。
・膀胱粘膜麻酔には、0.025〜0.05%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜20mgを使用する。
・局所鎮痛には、0.025〜0.05%液を用い、適量を使用する。
歯科領域麻酔
 0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔・浸潤麻酔には塩酸ジブカインとして、通常成人1〜2mgを使用する。
仙骨麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔
局所麻酔成分 塩酸リドカイン キシロカイン液「4%」 作用機序
塩酸リドカインは、神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経及び運動神経を遮断する局所麻酔薬である。
麻酔効果・作用時間
塩酸リドカインの表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカインよりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い。
    意識障害、振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明
(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等)
頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴 ・高齢者又は全身状態が不良
・心刺激伝導障害(症状悪化)
・重症の肝機能障害又は腎機能障害(中毒症状の発現)
・幼児(過量投与・中毒症状の発現)
・高齢者、小児、全身状態が不良、肥満者、呼吸器疾患を有する患者で前投薬や術中に投与した鎮静薬、鎮痛薬等を使用する際
      ・高齢者:大量又は長期にわたる広範囲の使用
・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人:大量又は長期にわたる広範囲の使用
・乳幼児・小児:広範囲の部位への使用しない。
過量投与
徴候、症状
中枢神経系の症状:初期症状として不安、興奮、多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつき、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があらわれる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重篤な場合には呼吸停止を来すこともある。
心血管系の症状:血圧低下、徐脈、心筋収縮力低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚脱、心停止等があらわれる。
    塩酸リドカインとして、通常成人では80〜200mg(2〜5mL)を使用する。
なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。
〈使用方法〉
耳鼻咽喉科領域
鼻腔内、咽喉に刺激性薬物を塗布する前処置、耳管カテーテル挿入、下甲介切除、鼻中隔矯正、扁桃剔出、咽喉頭鏡検査等の場合本剤の適量(一時に5mL〈塩酸リドカインとして200mg〉以内)を塗布又は噴霧する。
泌尿器科領域
膀胱鏡検査、尿管カテーテル挿入、逆行性腎盂撮影法、凝血除去、結石処置、経尿道式尿道乳頭腫剔除等の場合4%液を倍量に希釈し、その約10mL(塩酸リドカインとして200mg)を尿道内に注入し、男子では陰茎を箝搾子ではさみ、女子には綿栓を施して5〜10分間、液を尿道内に貯留させる。
気管支鏡検査
全身麻酔時の挿管には本剤を倍量に希釈し、その適量(10mL〈塩酸リドカインとして200mg〉以内)を噴霧する。
幼児(特に3歳以下):低用量から投与を開始(麻酔効果の把握が困難なため高用量又は頻回投与されやすい)
表面麻酔
殺菌・消毒成分 塩酸クロルヘキシジン グルコン酸塩として
5%ヒビテン液
抗菌作用(in vitro試験)
・広範囲の微生物に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。
・グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられる。
・芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。
・結核菌に対して水溶液では静菌作用を示し、アルコール溶液では迅速な殺菌作用を示す。
・真菌類の多くに抗菌力を示すが、全般的に細菌類よりも抗菌力は弱い。
・ウイルスに対する効力は確定していない。
作用機序
作用機序は十分には解明されていないが、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている。
      ショック(0.1%未満)   0.1%未満
(過敏症)
  ・クロルヘキシジン製剤過敏症の既往歴
・脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)(聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある。)
・膣、膀胱、口腔等の粘膜面(ショック症状の発現が報告されている。)
・産婦人科用(膣・外陰部の消毒等)、泌尿器科用(膀胱・外性器の消毒等)には使用しない。
・眼
・薬物過敏症の既往歴
・喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴
      ・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・外用にのみ使用する。.
・眼に入らないように注意する。
    本品は下記の濃度(グルコン酸クロルヘキシジンとして)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用する。
効能・効果 用法・用量
(使用例)
(1)手指・皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)
(通常時:0.1%水溶液(30秒以上) 汚染時:0.5%水溶液(30秒以上) )
(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)
(0.5%エタノール溶液 )
(3)皮膚の創傷部位の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)
(0.05%水溶液)
(4)医療用具の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は 0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)
(通常時:0.1%水溶液(10〜30分)
汚染時:0.5%水溶液(30分以上)
緊急時:0.5%エタノール溶液(2分以上) )
(5)手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)
(0.05%水溶液 )
殺菌・消毒成分 塩化ベンザルコニウム 0.1w/v%ヂアミトール水 ・本剤は使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、真菌等には有効であるが、結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。イオン界面活性剤であるので、表面張力を低下させ、清浄作用、乳化作用等を示す。
・作用機序は、陰電荷を帯びる細菌に陽電荷を帯びる塩化ベンザルコニウムが菌体表面に吸着・集積され、菌体たん白を変性させ殺菌作用をあらわす。
          頻度不明
(過敏症)
  粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと         ・原液は皮膚・粘膜に付着及び眼に入らないように注意する(刺激性がある) 。
・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい。また、使用後は滅菌精製水で水洗する。
・深い創傷または眼に使用する希釈水溶液は、調製後滅菌処理すること。
・経口投与しないこと。浣腸には使用しないこと。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
・粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと(全身吸収による筋脱力を起こすおそれがある)。   効能・効果:用法・用量 (塩化ベンザルコニウム濃度)
(1)手指・皮膚の消毒:通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落とした後、塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする。
(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒:手術前局所皮膚面を塩化ベンザルコニウム0.1%溶液で約5分間洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.2%溶液を塗布する。
(3)手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01〜0.025%溶液を用いる。
(4)感染皮膚面の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01%溶液を用いる。
(5)医療用具の消毒:塩化ベンザルコニウム0.1%溶液に10分間浸漬するか、または厳密に消毒する際は、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.1%溶液中で15分間煮沸する。
(6)手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する。
(7)膣洗浄 塩化ベンザルコニウム0.02〜0.05%溶液を用いる。
(8)結膜嚢の洗浄・消毒 塩化ベンザルコニウム0.01〜0.05%溶液を用いる。

・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい
殺菌・消毒成分 フェノール フェノール 本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。           頻度不明
(過敏症)
  ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現)         ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある
・眼に入らないように注意すること。
・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
・外用にのみ使用すること。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。
・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]
・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。)   効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数)
・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍)
・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍)
排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍)
下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ 液:
フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍)
軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍)
 
角質溶解成分 サリチル酸 サリチル酸 角質溶解作用:細胞間基質を溶解し鱗屑の剥離を促進して角質増殖皮膚を軟化させる作用がある。
防腐作用:微生物(白せん菌類など)に対して抗菌性があり、その防腐力、石炭酸に匹敵する。
        頻度不明(発赤、紅斑等の症状、長期・大量使用で内服・注射等全身的投与の場合と同様な副作用) 頻度不明(過敏症)   本剤に対し過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、未熟児、新生児、乳児、小児 患部が化膿しているなど湿潤、び爛が著しい場合:あらかじめ適切な処置を行った後使用。     広範囲の病巣に使用した場合:副作用があらわれやすいので注意して使用。
眼下用には使用しないこと。
長期・大量使用で内服、注射等全身的投与の場合と同様な副作用発現のおそれ。
長期間使用しても症状の改善が認められない場合:改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい
  1.通常サリチル酸として、50%の絆創膏を用い、2〜5日目ごとに取りかえる。
2.次の濃度の軟膏剤又は液剤とし、1日1〜2回塗布または散布する。小児:サリチル酸として 0.1〜3%、成人:サリチル酸として2〜10%
1.疣贅・鶏眼・胼胝腫の角質剥離。
2.乾癬、白癬(頭部浅在性白癬、小水疱性斑状白癬、汗疱状白癬、頑癬)、癜風、紅色粃糠疹、紅色陰癬、角化症(尋常性魚鱗癬、先天性魚鱗癬、毛孔性苔癬、先天性手掌足底角化症(腫)、ダリエー病、遠山連圏状粃糠疹)、湿疹(角化を伴う)、口囲皮膚炎、掌蹠膿疱症、ヘプラ粃糠疹、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、せつ、腋臭症、多汗症、その他角化性の皮膚疾患
消炎成分 グリチルレチン酸 デルマクリン軟膏 グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。           5%以上又は頻度不明(過敏症)             眼科用として使用しない     通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎



製品群No. 59
 
ワークシートNo.39
皮膚軟化薬(吸出しを含む)

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
角質軟化・保湿成分 グリセリン グリセリン                                   ・浣腸液の調剤に用いる。また,溶剤,軟膏基剤,湿潤・粘滑剤として調剤に用いる。
・局所保護薬
・外皮用として、皮膚、粘膜面を保護、軟化する目的で、口唇の亀裂、ひび、あかぎれ、皮膚のあれなどに用いる
尿素 パスタロン・パスタロンソフト・パスタロン10ローション
用量により、副作用が異なったので、下記に異なった部分のみ、記載した。
角質水分保有力増強作用
尿素外用剤は角質水分保有力増強作用を示す。ヒト足蹠正常角質切片にパスタロンを塗布したのち、冬期を想定した50%相対湿度下に放置した場合、基剤のみのものに比べ角質切片は乾燥しにくい15)。また、走査型電子顕微鏡での観察によれば、パスタロン塗布患部はなめらかとなり、角質細胞間隔は狭小となる。
        5%以上又は頻度不明(一過性又は投与初期にあらわれる刺激症状:疼痛、熱感等)
0.1%〜5%未満(湿疹化、亀裂、一過性又は投与初期にあらわれる刺激症状:潮紅、そう痒感)
0.1%未満(腫脹、乾燥化、丘疹)
5%以上又は頻度不明(過敏症状)   ・眼粘膜などの粘膜 ・炎症、亀裂を伴う症例、皮膚刺激に対する感受性が亢進している症例       ・皮膚への適用以外(眼粘膜等の粘膜)には使用しないこと。
・潰瘍、びらん、傷面への直接塗擦を避けること。
    1日2〜3回、患部を清浄にしたのち塗布し、よくすり込む。
なお、症状により適宜増減する。
老人性乾皮症、アトピー皮膚、進行性指掌角皮症(主婦湿疹の乾燥型)、足蹠部皸裂性皮膚炎、掌蹠角化症、毛孔性苔癬、魚鱗癬
ヘパリン類似物質 ヒルドイド軟膏・ヒルドイドソフト・ヒルドイドゲル・ヒルドイドローション   (1)血液凝固抑制作用、(2)血流量増加作用、(3)角質水分保持増強作用、(4)線維芽細胞増殖抑制作用、(5)血腫消退促進作用、(6)抗炎症作用、(7)鎮痛作用、(8)紫斑消退促進作用
クリーム:(1)〜(4)、軟膏:(1)〜(5)、ゲル:(1)、(2)、(6)〜(8)、ローション:(1)〜(5)
        クリーム:0.1〜5%未満 (過敏症:皮膚炎、そう痒、発赤、発疹、潮紅等)
軟膏:0.1〜5%未満 (過敏症:そう痒、発赤、発疹等)
ゲル:0.1〜5%未満(過敏症:皮膚刺激感)
ローション:承認時には認められなかった
  ・出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者〔血液凝固抑制作用を有する〕
・僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者〔血液凝固抑制作用を有する〕
        ・潰瘍、びらん面への直接塗擦を避けること。
・眼には使用しないこと。
    通常、1日1〜数回適量を患部に塗擦又はガーゼ等にのばして貼付する。 皮脂欠乏症、進行性指掌角皮症、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、血栓性静脈炎(痔核を含む)、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)
ゲルには皮脂欠乏症の適応なし
鎮痒成分 塩酸ジフェンヒドラミン 外用はなし
ジフェンヒドラミンはあり
→レスタミンコーワ軟膏
アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明
(過敏症)
        炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
クロタミトン オイラックス 本剤は抗ヒスタミン作用を示さないこと、またヒトの皮膚感覚のうちそう痒感を抑制するが、他の皮膚感覚には影響を与えないことなどから、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤とは作用機序を異にすると考えられる。
一般には、皮膚に軽いしゃく熱感を与え、温覚に対するこの刺激が競合的にそう痒感を消失させるといわれている。
        0.1〜5%未満(熱感・しゃく熱感、刺激症状(ピリピリ感、ひりひり感等)、発赤、発赤増強・紅斑増悪、分泌物増加、浸潤傾向) 5%以上(過敏症)   本剤に対して過敏症の既往歴 ・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人への大量又は長期にわたる広範囲の使用、乳幼児・小児に対する広範囲の使用   炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   ・眼あるいは眼周囲及び粘膜には使用しない。
・塗布直後、軽い熱感を生じることがあるが、通常短時間のうちに消失する。
高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、大量・長期にわたる広範囲の作用は避ける   通常、症状により適量を1日数回患部に塗布又は塗擦する。
・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人:大量かつ広範囲の使用は避ける。
湿疹、蕁麻疹、神経皮膚炎、皮膚そう痒症、小児ストロフルス
鎮痒成分 リドカイン キシロカイン液「4%」:塩酸リドカイン
表面麻酔に類似のため使用
神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経及び運動神経を遮断する局所麻酔薬である。表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカインよりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い。     意識障害、振戦、痙攣(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐) 頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴。 高齢者又は全身状態が不良。心刺激伝導障害。重症の肝機能障害又は腎機能障害。幼児。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。       ・過量投与で中毒症状が現れる。症状として中枢神経系(不安、興奮、意識消失、全身痙攣など)、心血管系(血圧低下、徐脈、循環虚脱など)が現れる。
・眼科(点眼)用として使用しないこと。注射用として使用しない。
    塩酸リドカインとして、通常成人では80〜200mg(2〜5mL)を使用する。
なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。

幼児(特に3歳以下)では低用量から投与を開始。
表面麻酔
抗炎症成分 グリチルリチン酸二カリウム 点眼のみ                                    
グリチルリチン酸モノアンモニウム 外用はなし                                    
抗炎症成分 グリチルレチン酸 デルマクリン軟膏 グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。           5%以上又は頻度不明(過敏症)             眼科用として使用しない     通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎
ビタミン成分 酢酸トコフェロール(ビタミンE) 外用としてないため、ユベラ錠を用いた。 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止
※角質軟化成分 サリチル酸 サリチル酸「エビス」 角質溶解作用:細胞間基質を溶解し鱗屑の剥離を促進して角質増殖皮膚を軟化させる作用がある。
防腐作用:微生物(白せん菌類など)に対して抗菌性があり、その防腐力、石炭酸に匹敵する。
        頻度不明(発赤、紅斑等の症状、長期・大量使用で内服・注射等全身的投与の場合と同様な副作用) 頻度不明(過敏症)   本剤に対し過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、未熟児、新生児、乳児、小児 患部が化膿しているなど湿潤、び爛が著しい場合:あらかじめ適切な処置を行った後使用。     広範囲の病巣に使用した場合:副作用があらわれやすいので注意して使用。
眼下用には使用しないこと。
長期・大量使用で内服、注射等全身的投与の場合と同様な副作用発現のおそれ。
長期間使用しても症状の改善が認められない場合:改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい
  1.通常サリチル酸として、50%の絆創膏を用い、2〜5日目ごとに取りかえる。
2.次の濃度の軟膏剤又は液剤とし、1日1〜2回塗布または散布する。小児:サリチル酸として 0.1〜3%、成人:サリチル酸として2〜10%
1.疣贅・鶏眼・胼胝腫の角質剥離。
2.乾癬、白癬(頭部浅在性白癬、小水疱性斑状白癬、汗疱状白癬、頑癬)、癜風、紅色粃糠疹、紅色陰癬、角化症(尋常性魚鱗癬、先天性魚鱗癬、毛孔性苔癬、先天性手掌足底角化症(腫)、ダリエー病、遠山連圏状粃糠疹)、湿疹(角化を伴う)、口囲皮膚炎、掌蹠膿疱症、ヘプラ粃糠疹、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、せつ、腋臭症、多汗症、その他角化性の皮膚疾患
※うおのめ・たこ・いぼ用薬



製品群No. 60
 
ワークシートNo.40
毛髪用薬(発毛,養毛,ふけ,かゆみ止め用薬等)

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
発毛促進成分  塩化カルプロニウム フロジン液 塩化カルプロニウム液は,本剤の局所血管拡張作用を円形脱毛症をはじめ各種脱毛症における脱毛防止,発毛促進および乾性脂漏,尋常性白斑の治療に応用した局所用薬剤である。また、発毛促進作用を有し、機能低下状態にある毛嚢に作用して,発毛を促進する。         0.1〜5%未満
(アセチルコリン様作用)
0.1〜5%未満
(過敏症)
    ・本剤の成分または他の薬物に対し過敏症の既往歴
・高齢者
      ・塗布直後に全身発汗,それに伴う悪寒,戦慄,嘔気,嘔吐等があらわれることがある。
・投与時:本剤は眼に入るとしみるので,眼に入れないように注意すること。
・投与部位:外用にのみ使用すること。
・湯あがりのあと等に使用すると副作用が強くあらわれる傾向がある。
    (1),(2)1日2〜3回適量を患部に塗布,あるいは被髪部全体にふりかけ軽くマッサージする。
(3)1日3〜4回適量を患部に塗布する。
・高齢者は減量するなど注意すること。
(1)下記のごとき疾患における脱毛防止ならびに発毛促進
円形脱毛症(多発性円形脱毛症を含む)
悪性脱毛症,び漫性脱毛症,粃糠性脱毛症,壮年性脱毛症,症候性脱毛症など
(2)乾性脂漏
(3)尋常性白斑
ミノキシジル 医療用にはなし                                    
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェンヒドラミン 外用はなし
ジフェンヒドラミンはあり
→レスタミンコーワ軟膏
アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明
(過敏症)
        炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
ビタミン成分ほか パンテノール 注射剤はあり
パントール注射液
・生体内にとり入れられたパンテノールは、体内で容易に酸化されてパントテン酸となる。パントテン酸はさらにCoenzymeA(CoA)→アセチルCoAとなって、TCAサイクルにおけるオキザロ酢酸のアセチル化、神経刺激伝達に不可欠であるアセチルコリンの生成、その他酢酸、芳香族アミン、グルコサミン、アミノ酸等体内重要物質のアセチル化に関与している。


・パンテノールは健常ウサギの呼吸、循環系、腸運動にほとんど作用を示さないが、実験的に虫垂を切除したウサギの腸運動を亢進することが認められている。
・Wistar系ラットを用いた試験において、非経口投与されたパンテノールの尿中排泄はパントテン酸カルシウムと比較して緩徐であり、体内利用時間の延長が示唆されることが報告されている。
        頻度不明(腹痛、下痢)     血友病の患者(出血時間を延長させるおそれ) ・小児等         パントテン酸の欠乏または代謝障害には効果がないのに月余にわたって漫然と投与しない   パンテノールとして1回20〜100mgを1日1〜2回 パントテン酸欠乏症の予防及び治療



























(3)下記疾患のうち、パントテン酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
(下記疾患に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。)
・ストレプトマイシン及びカナマイシンによる副作用の予防及び治療
・接触皮膚炎、急・慢性湿疹
・術後腸管麻痺
パントテニールエチルエーテル 医療用にはなし                                    
ビタミンE 外用がないので、ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止



製品群No. 62〜65,67
 
ワークシートNo.41
眼科用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
充血除去成分 塩酸エフェドリン エフェドリン「ナガヰ」(点眼剤ないため経口剤を採用) 気管支拡張作用、鼻粘膜血管収縮作用を有する カテコールアミン(不整脈、心停止) モノアミン酸化酵素阻害剤・甲状腺製剤(本剤の作用増強)、キサンチン誘導体・ステロイド剤・利尿剤(血清カリウム値低下) 重篤な血清カリウム値低下   頻度不明(心悸亢進、血圧上昇、頭痛・頭重、振戦、不眠、めまい、発汗、神経過敏、脱力感、悪心・嘔吐、食欲不振、排尿困難、口渇、長期連用:不安・幻覚・妄想を伴う精神症状) 頻度不明
(過敏症)
  カテコールアミン投与中(不整脈、心停止) 甲状腺機能亢進症、高血圧症、心疾患、糖尿病、緑内障、前立腺肥大症、小児、重症喘息患者・低酸素血症患者(血清カリウム値の低下に特に注意),高齢者   効果が認められない場合は投与中止   過度の使用で不整脈・心停止、 長期で不安・幻覚・妄想を伴う精神症状   l-塩酸エフェドリンとして、通常成人1回12.5〜25mg(錠は1/2〜1錠、散は0.125〜0.25g)を1日1〜3回経口投与する.なお、年齢、症状により適宜増減する.
高齢者は減量
下記疾患に伴う咳嗽 気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)鼻粘膜の充血・腫脹
塩酸テトラヒドロゾリン ナーベ点眼用、塩酸塩がないので硝酸塩を使用 血管収縮作用を有する。
本剤の鼻粘膜ならびに粘膜の充血抑制作用の機序は交感神経α受容体を特異的に直接刺激することにより生じる末梢血管収縮作用に基づく。
モノアミン酸化酵素阻害剤(急激な血圧上昇)       頻度不明(傾眠、頭痛、めまい、振戦、不眠症、脱力感等
循環器、血圧上昇、心悸亢進、不整脈等、熱感、乾燥感、反応性充血)
頻度不明
(過敏症)
  閉塞隅角緑内障(眼圧上昇)、モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中(急激な血圧上昇) 冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、眼圧上昇素因、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児、 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがあるので、急性充血期に限って使用するか適切な休薬期間をおいて使用     連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある   通常、成人1回1〜2滴を1日2〜4回点眼する。なお、年齢、症状により適宜増減する 表在性充血(原因療法と併用)
塩酸ナファゾリン なし                                    
硝酸ナファゾリン 眼科用プリビナ 血管平滑筋のα-アドレナリン受容体に直接作用して血管を収縮させる。
ヒト健康眼、結膜のうの血管径変動測定で、アドレナリンより強い血管収縮作用を有し、作用持続時間も長い。
MAO阻害剤(急激な血圧上昇)       0.1%〜5%未満(散瞳・調節近点延長・乾燥感)、頻度不明(眼圧変動・刺激痛・反応性充血) 頻度不明
(過敏症)
  閉塞隅角緑内障(散瞳させ症状悪化)、モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中(急激な血圧上昇) 冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、眼圧上昇素因、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こす事があるので、急性充血期に限って使用するか適切な休薬期間をおいて使用     連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血   通常、成人1回1〜2滴を1日2〜3回点眼する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 表在性充血(原因療法と併用)
眼筋調節成分 メチル硫酸ネオスチグミン 配合剤であるがメチル硫酸ネオスチグミン以外は塩化ナトリウムなど電解質が主なので採用 調節機能改善作用         頻度不明(一過性の眼圧上昇、調節痙攣) 頻度不明
(過敏症)
    閉塞隅角緑内障ないし狭隅角緑内障、前房が浅いなど眼圧の上昇素因       点眼用のみに使用     1回2〜3滴、1日4回点眼。適宜増減 調節機能の改善
消炎成分 アズレンスルホン酸ナトリウム AZ点眼液 抗炎症作用:浮腫抑制(ラット)
アレルギー性結膜炎に対し抗炎症効果(ウサギ)
抗アレルギー作用 :皮膚過敏症を著明に抑制する(ラット)
        0.1%未満(眼瞼の腫脹・発赤・そう痒感)                     1日3〜5回、1回1〜2滴を点眼する。 急性結膜炎、慢性結膜炎、アレルギー性結膜炎、表層角膜炎、眼瞼縁炎、強膜炎
アラントイン なし                                    
消炎成分 イプシロン-アミノカプロン酸 イプシロン顆粒(点眼剤なしのため経口剤を採用) 止血作用
プラスミンの作用を抑制し、止血作用を示す。
抗アレルギー・抗炎症作用
アレルギー症状や炎症性病変の原因になっているキニンやその他の活性ペプタイド等のプラスミンによる産生を抑制する。
トロンビン(血栓形成傾向) ヘモコアグラーゼ(大量併用、血栓形成傾向)、バトロキソビン(血栓・塞栓症)、凝固因子製剤(凝固系亢進)     0.1〜5%未満(胸やけ)、0.1%未満(食欲不振、悪心、下痢、けん怠感、結膜潮紅、鼻づまり) 0.1未満(過敏症)   トロンビン投与中(血栓形成傾向) 血栓および血栓症のあらわれる恐れ、消費性凝固障害、本剤の成分に対し過敏症の既往歴、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者       ミオパチー(大量投与) 投与が長期化する場合はCK測定が望ましい   イプシロンアミノカプロン酸として通常成人は、1日3〜12gを3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者は減量して投与
全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向(白血病、再生不良性貧血、紫斑病等、および手術中・術後の異常出血)
局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血(肺出血、鼻出血、性器出血、腎出血、前立腺手術中・術後の異常出血)
湿疹・皮膚炎群、蕁麻疹、薬疹
小児ストロフルス
塩化リゾチーム リゾディア点眼液 リゾチームは、卵白由来のたんぱく質で、溶菌作用、抗炎症作用、出血抑制作用を有する。       ショック・アナフィラキシー様症状(頻度不明) 頻度不明(結膜充血・刺激感・そう痒感) 頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分に対する過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状の報告) アトピー性皮膚炎・気管支喘息・薬剤アレルギー・食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親兄弟等がアレルギー症状の既往歴       点眼用にのみ使用     通常、1回1〜2滴を1日数回点眼する。 慢性結膜炎
グリチルリチン酸二カリウム ノイボルミチン点眼 抗アレルギー作用、角膜上皮再生促進作用を有する         頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明
(過敏症)
            点眼用にのみ使用     通常、1回2〜3滴を1日5〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 アレルギー性結膜炎
硫酸亜鉛 サンチンク点眼液 結膜粘膜の表層の組織蛋白と結合して皮膜をつくり、病的組織を刺激して細胞の新生を促進する収れん作用、毛細血管壁を収縮させ、透過性を抑制することによる消炎作用をあらわす。また、抗菌作用をあらわす。         頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明
(過敏症)
            点眼用にのみ使用、就寝前には用いない     通常、1日3〜5回、1回1〜2滴宛点眼する。なお、症状により適宜増減する。 結膜炎に対する収れん作用
モラー・アクセンフェルド菌による結膜炎・眼瞼炎・角膜潰瘍
消炎成分 硫酸ベルベリン ストプニン(硫酸ベルベリンは注射剤のみのため注射剤を使用) 核酸・蛋白合成系に作用して静菌作用を示すことより、止瀉作用があらわれるものと思われる。               出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長)、
原則禁忌:細菌性下痢患者(治療期間の延長)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者             硫酸べルベリンとして、通常成人1日4〜30mgを皮下又は筋肉内に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 高齢者では減量する。 下痢症
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェンヒドラミン レスタミンコーワ軟膏(点眼剤ないため、軟膏剤を採用) アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明
(過敏症)
        炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。(軟膏としての注意)     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
d-マレイン酸クロルフェニラミン 点眼がないのでポララミン錠2mgを使用 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
抗アレルギー成分 クロモグリク酸ナトリウム インタール点眼液 抗原抗体反応に伴って起こるマスト細胞からの化学伝達物質(ヒスタミン等)の遊離を抑制する.また、ヒト末梢静脈血由来の炎症性細胞(好酸球、好中球、単球)の活性化に対して抑制作用をもつ.       アナフィラキシー様症状(頻度不明) 0.1〜5%未満(点眼時一過性の眼刺激感、結膜充血、眼瞼炎)、0.1%未満(結膜炎) 保存剤の塩化ベンザルコニウムによる過敏症   本剤の成分に対する過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       眼周囲に流した液はふきとる     1回1〜2滴、1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼 アレルギー性結膜炎、春季カタル
抗菌成分 スルファメトキサゾール 点眼がないので類薬のスルフイソキサゾール点眼(サイアジン)で代用 抗菌作用:グラム陽性菌、陰性菌に広く作用。抗菌力はスルファチアゾール、スルファジアジンとほぼ等しい。         頻度不明(刺激感、眼瞼縁の発赤、結膜充血) 頻度不明
(過敏症)
  サルファ剤過敏症既往歴 薬物過敏症         まれに全身使用と同じ副作用があらわれることがあるので、長期連用は避ける事。      
スルファメトキサゾールナトリウム なし                                    
ビタミン成分 ビタミンB6(塩酸ピリドキシン) アデロキシン錠 体内でリン酸ピリドキサールとなり、細胞・ミトコンドリア内におけるB6酵素群の補酵素として生体のたん白質・アミノ酸代謝の中心的役割を果たす。γ−アミノ酪酸の生成や各種のアミン類(アドレナリン、ノルアドレナリン、5−ヒドロキシトリプタミン等)の生成に不可欠である。脂質代謝との関係も認められている。   レボドパ (レボドパの作用を減弱)     頻度不明(長期・大量投与:手足のしびれ、知覚異常等) 頻度不明(光線過敏症)     高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、新生児、乳幼児、小児等       長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常 ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される疾患(口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常
  塩酸ピリドキシンとして、通常成人1日10〜100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。高齢者では減量。 ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド、サイクロセリン、ペニシラミン)
ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血、ビタミンB6依存性痙攣、アミノ酸代謝異常など)
下記疾患のうちビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害(宿酔)
ビタミン成分 酢酸トコフェロール(ビタミンE) ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止
シアノコバラミン サンコバ点眼液 調節機能改善作用、組織呼吸増加作用 、神経興奮伝導に対する作用を有する           頻度不明
(過敏症)
            点眼用にのみ使用     通常、1回1〜2滴を1日3〜5回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 調節性眼精疲労における微動調節の改善
パルミチン酸レチノール(ビタミンA) 点眼がないので、チョコラA錠を使用 網膜の暗順応を高める。
粘膜の異常乾燥、角化、損傷、眼球乾燥症、角膜軟化症を改善し、疾病に対する抵抗力を増す。
エトレチナート・トレチノイン(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症) パクリタキセル(パクリタキセルの血中濃度が上昇)     大量・長期投与にてビタミンA過剰症状:頻度不明(大泉門膨隆、神経過敏、頭痛、食欲不振、嘔吐、肝腫大、脱毛、そう痒感、体重増加停止、四肢痛、骨痛、関節痛) 頻度不明
(過敏症)
  エトレチナート製剤を投与中(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症)、トレチノイン製剤を投与中(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症)、ビタミンA欠乏症の婦人以外の妊娠3ヶ月以内又は妊娠を希望する婦人(海外で奇形発現) 高齢者     妊婦、産婦、授乳婦等への投与では、ビタミンAの補給を目的として本剤を用いる場合は食品などからの摂取量に注意し、本剤による投与は5,000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。 ビタミンA過剰症はビタミンA摂取後12時間前後で発病する急性過剰症(急性症)とビタミンAを数ヵ月以上摂取して次第に症状の現われる慢性過剰症(慢性症)とがある。 大量・長期投与により、ビタミンA過剰症状があらわれることがある。   治療の目的には、ビタミンAとして通常成人1日10,000〜100,000ビタミンA単位を経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。なお、ビタミンAとして通常成人1日3,000〜100,000ビタミンA単位である。高齢者では減量。 ビタミンA欠乏症の治療
夜盲症、結膜乾燥症、角膜乾燥症、角膜軟化症

下記疾患のうち、ビタミンAの欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
角化性皮膚疾患
ビタミン成分 パンテノール パントール注射液(点眼剤ないため注射剤を採用) ・生体内にとり入れられたパンテノールは、体内で容易に酸化されてパントテン酸となる。パントテン酸はさらにCoenzymeA(CoA)→アセチルCoAとなって、TCAサイクルにおけるオキザロ酢酸のアセチル化、神経刺激伝達に不可欠であるアセチルコリンの生成、その他酢酸、芳香族アミン、グルコサミン、アミノ酸等体内重要物質のアセチル化に関与している。         頻度不明(腹痛、下痢)     血友病の患者(出血時間を延長させるおそれ) ・小児等         パントテン酸の欠乏または代謝障害(ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、術後腸管麻痺)には効果がないのに月余にわたって漫然と投与しない   パンテノールとして1回20〜100mgを1日1〜2回 パントテン酸欠乏症の予防及び治療
パントテン酸カルシウム パンカル散(点眼剤ないため経口剤を採用) パントテン酸はCoAの構成成分であり、CoAは生体内でアセチル化をはじめ、ステロイド、脂肪酸、ポルフィリン等種々の生体必須物質の合成に関与するとともに、脂肪、蛋白質、炭水化物の代謝にも関与している。         0.1%未満(大量投与で腹痛、下痢等)               腹痛・下痢等(大量投与) パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、弛緩性便秘)に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでな   通常、成人にはパントテン酸カルシウムとして1日10〜200mg(0.1〜2.0g)を1〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. パントテン酸欠乏症の予防および治療、パントテン酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦など)
2. 下記疾患のうち、パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合。ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、弛緩性便秘
ビタミン成分 フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(FAD) ビタミンB2製剤・フラビタン点眼液 FADは角膜の酸素消費能を増加させ組織呼吸を亢進したがリボフラビン及びFMN(Flavin mononucleotide・リン酸リボフラビン)では、このような作用が認められなかった。
ビタミンB2欠乏ウサギの角膜中のビタミンB2量は、FADの点眼により増加した。
また、ビタミンB2欠乏ウサギに出現したびまん性表層角膜炎の症状は、FADの点眼により改善が認められた。
        頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明
(過敏症)
            眼周囲に流出した液はふき取る     通常、1回1〜2滴を1日3〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 下記疾患のうちビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
角膜炎、眼瞼炎
アミノ酸類成分 L-アスパラギン酸カリウム アスパラK錠(点眼剤ないため経口剤を採用) カリウムは細胞内の主要電解質で、細胞膜電位の形成、酸−塩基平衡の調節、浸透圧の維持等に関与し、神経の興奮や各組織の細胞内代謝に重要な役割をもつ。
L-アスパラギン酸カリウムは組織移行性及び体内利用性のよいカリウム塩であることが認められている。
  カリウム保持性利尿剤・アンジオテンシン変換酵素阻害剤・アンジオテンシンII受容体拮抗剤(高カリウム血症) 心臓伝導障害(大量投与)   0.1〜5%未満(胃腸障害、食欲不振、心窩部重圧感、耳鳴)     重篤な腎機能障害(高カリウム血症)、副腎機能障害(高カリウム血症)、高カリウム血症 腎機能低下あるいは腎機能障害、急性脱水症、広範囲の組織損傷(熱傷、外傷等)、高カリウム血症があらわれやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、低出生体重児、新生児、乳児、高齢者       大量投与で心臓伝導障害 長期投与で高カリウム血症   L-アスパラギン酸カリウムとして、通常成人1日0.9〜2.7g(錠:3〜9錠、散:1.8〜5.4g)を3回に分割経口投与する。なお、症状により1回3g(錠:10錠、散:6g)まで増量できる。
高齢者では減量投与
下記疾患又は状態におけるカリウム補給
降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン、強心配糖体、インスリン、ある種の抗生物質などの連用時
低カリウム血症型周期性四肢麻痺
心疾患時の低カリウム状態
重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後
L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム アスパラ錠医家用(点眼剤ないため経口剤を採用) カリウム並びにマグネシウムは細胞内に多量に存在する陽イオンで、細胞の生理的機能の維持に重要な働きを示す。
L-アスパラギン酸カリウムとL-アスパラギン酸マグネシウムの等量混合物は、KCl、MgCl2などの無機塩に比べ組織移行性がよく、電解質平衡異常時のカリウム、マグネシウム補給に優れた効果を示す。
  カリウム保持性利尿剤・アンジオテンシン変換酵素阻害剤・アンジオテンシンII受容体拮抗剤(高カリウム血症)、活性型ビタミンD製剤(高マグネシウム血症) 心臓伝導障害(大量投与)   頻度不明(胃腸障害、胸やけ、下痢、嘔吐、腹部膨満感、けん怠感、熱感)     重篤な腎機能障害(高カリウム血症)、副腎機能障害(高カリウム血症)、高カリウム血症又は高マグネシウム血症 腎機能低下あるいは腎機能障害、急性脱水症、広範囲の組織損傷(熱傷、外傷等)、高カリウム血症があらわれやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)、高マグネシウム血症があらわれやすい疾患、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、低出生体重児、新生児、乳児、高齢者       大量投与で心臓伝導障害 長期投与で高カリウム血症又は高マグネシウム血症   原則として、L-アスパラギン酸カリウムとして1日225〜750mg(3〜10錠)を2〜3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量投与
下記疾患又は状態におけるカリウム補給(マグネシウム欠乏を合併している疑いのある場合)降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン、強心配糖体、インスリン、ある種の抗生物質などの連用時、低カリウム血症型周期性四肢麻痺、心疾患時の低カリウム状態、肝疾患時の低カリウム状態、重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後
アミノ酸エチルスルホン酸(タウリン) タウリン散「大正」 ・胆汁酸排泄促進作用を有する。
・実験的肝障害に及ぼす影響を有し、Al-P、γ-グロブリン、BSP、血清コレステロール/血清コレステロールエステル比を改善させた。また、肝細胞の再生を促進して組織像を改善させた。さらに慢性障害群においては間質の結合織増殖を抑制した。胆汁分泌などの肝細胞機能維持に働いた。
・心筋代謝改善作用、心筋保護作用
・実験的慢性心不全による死亡率低下
        0.5%未満(嘔気、下痢、腹部不快感、便秘、食欲不振) 0.5%未満(過敏症)     高齢者             アミノエチルスルホン酸として、成人1回1gを1日3回食後に経口投与する。なお、うっ血性心不全に用いる場合、本剤は強心利尿剤で十分な効果が認められないときに、それと併用すること。高齢者で減量。 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善
うっ血性心不全
コンドロイチン硫酸ナトリウム コンドロン点眼液 塩酸又は水酸化ナトリウムで腐蝕した家兎角膜の膨化、浮腫並びに混濁が抑制され、角膜の透明性を保持する作用が認められている。コンドロイチン硫酸ナトリウムの生理的粘性により角膜の乾燥を防止する作用が認められている。         0.1〜5%未満(眼のかゆみ、充血)、0.26%(眼瞼結膜炎悪化)               眼科用にのみ使用     通常1日2〜4回、1回1〜2滴宛点眼する。 角膜表層の保護
無機塩類成分 塩化ナトリウム、塩化カリウム、乾燥炭酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、ホウ酸 人工涙液マイティア             頻度不明
(過敏症)
            点眼用のみに使用。ソフトコンタクトレンズ装着時には使用しないこと     通常、1回1〜2適を1日5〜6回点眼する。症状により適宜増減。 次における涙液の補充:涙液減少症、乾性角結膜炎、コンタクトレンズ装着時
塩化カリウム 経口または注射があるが不採用                                    
塩化カルシウム 経口または注射があるが不採用                                    
塩化ナトリウム 経口または注射があるが不採用                                    
硫酸マグネシウム 経口または注射があるが不採用                                    
リン酸水素ナトリウム 経口または注射があるが不採用                                    
リン酸二水素カリウム なし                                    



製品群No. 69
 
ワークシートNo.42
鼻炎用内服薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェニルピラリン ハイスタミン注 抗ヒスタミン作用及び抗アセチルコリン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・モノアミン酸化酵素阻害剤(相互に作用を増強)   ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明) 0.1〜5%未満(眠気、頭痛)、頻度不明(排尿困難、めまい、けん怠感、神経過敏、口渇、悪心・嘔吐、下痢、便秘、喀痰喀出困難)、自動車の運転等危険を伴う機械の操作 頻度不明(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴のある患者、緑内障(眼圧を上昇)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(排尿困難、尿閉等) 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             通常成人1回1〜2管(塩酸ジフェニルピラリンとして2〜4mg)を1日1〜2回皮下又は筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、小児ストロフルス、薬疹、中毒疹)、じん麻疹、アレルギー性鼻炎、感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽
マレイン酸カルビノキサミン なし                                    
d-マレイン酸クロルフェニラミン ポララミン錠2mg 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),眠気を催すことがあるので自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(緑内障の増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(症状の増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
抗ヒスタミン成分 メキタジン ゼスラン錠 ケミカルメディエーター拮抗作用、抗ヒスタミン作用、抗アレルギー作用   中枢神経抑制剤・アルコール(眠気)、抗うつ剤 ・MAO阻害剤 ・アトロピン様作用を有する薬剤(口渇、排尿困難) 、メトキサレン(光線過敏症) 肝機能障害・黄疸・血小板減少(頻度不明) ショック、アナフィラキシー様症状 (頻度不明) 0.1〜5%未満(眠気、けん怠感、ふらふら感、口渇、胃部不快感)、0.1%未満(AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇、血小板減少、頭痛、めまい、下痢、便秘、食欲不振、嘔吐、胃痛、腹痛、胸部苦悶感、心悸亢進、排尿困難、咽頭痛、浮腫、顔面潮紅、視調節障害、月経異常、味覚異常、口内しびれ感)、頻度不明(黄疸)、自動車の運転等危険を伴う機械の操作。 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分、フェノチアジン系化合物及びその類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(緑内障を悪化)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(排尿困難等) 腎障害、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦,低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児       過量投与で眠気、悪心、嘔吐、軽度の抗コリン作用性障害 他のフェノチアジン系化合物:長期投与又は大量投与により角膜・水晶体の混濁、網膜・角膜の色素沈着   1.通常成人1回メキタジンとして6mgを1日2回経口投与する。なお、年令、症状に応じて適宜増減する。2.通常成人1回メキタジンとして3mgを1日2回経口投与する。なお、年令、症状に応じて適宜増減する。 1.気管支喘息、2.アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)
血管収縮成分 塩酸プソイドエフェドリン なし                                       
血管収縮成分 塩酸フェニレフリン ネオシネジンコーワ注1号 塩酸フェニレフリンは選択的α1刺激薬である。   MAO阻害剤(MAO阻害薬で治療中又は治療後3週間以内の患者:血圧の異常上昇)、三環系抗うつ剤・分娩促進剤(本剤の作用が増強)     0.1〜5%未満(胸内苦悶、呼吸困難、頭痛、悪心・嘔吐、手足のしびれ感、手足のふるえ感、紅疹)、頻度不明(心悸亢進、徐脈、血圧異常上昇、発汗) 頻度不明(過敏症)   原則禁忌:心室性頻拍(症状を悪化)・本剤の成分過敏症の既往歴 高血圧、重篤な動脈硬化症、甲状腺機能亢進症、高齢者、心疾患、徐脈、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児       過量投与
徴候・症状 :心室性期外収縮、一過性の心室性頻拍、頭重感、手足の疼痛、脳出血、頭痛、肺水腫等の症状があらわれる。
    〔皮下注射及び筋肉内注射〕 通常成人1回2〜5mgを皮下注射又は筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、その範囲は1〜10mgとし、初回量は5mgを超えないこと。また、反復投与を行う場合には、10〜15分おきに行うこと。
〔静脈内注射〕 通常成人1回0.2mgを注射液そのまま、又は約10mLの生理食塩液、リンゲル液、若しくは5%ブドウ糖液等に混入して静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、その範囲は0.1〜0.5mgとする。また反復投与を行う場合には10〜15分おきに行うこと。
〔点滴静脈内注射〕100mLの血液、リンゲル液又は5%ブドウ糖液等に対し、0.5〜1.0mgの割合で混入し、血圧を測定しながら滴数を加減して点滴静注する。
〔局麻時の作用延長〕 通常、20mLの局所麻酔剤に対して1mgの割合で混入して使用する。
高齢者減量
各種疾患若しくは状態に伴う急性低血圧又はショック時の補助治療、発作性上室頻拍、局所麻酔時の作用延長
副交感神経遮断成分 ベラドンナ総アルカロイド 硫酸アトロピン ムスカリン性アセチルコリン受容体に対する競合的遮断薬   抗コリン作用を有する製剤(三環系抗うつ剤・フェノチアジン系薬剤・イソニアジド・抗ヒスタミン剤等を経口用剤として用いる場合)[相加的に抗コリン作用増強]、MAO阻害剤(経口用剤として用いる場合)[抗コリン作用増強]、強心配糖体製剤(経口用剤として用いる場合)[強心配糖体製剤の毒性を増強]、眼科用剤:三環系抗うつ剤、フェノチアジン系薬剤、抗ヒスタミン剤(本剤の作用増強)     経口剤:頻度不明(散瞳、視調節障害、緑内障、口渇、悪心・嘔吐、嚥下障害、便秘、排尿障害、頭痛、頭重感、記銘障害、心悸亢進、呼吸障害、顔面潮紅)、眼科用剤:頻度不明(続発性緑内障、眼圧上昇、血圧上昇、心悸亢進、幻覚、痙れん、興奮、悪心・嘔吐、口渇、便秘、顔面潮紅、頭痛、発熱)、視調節障害・麻痺、散瞳のため自動車の運転等危険を伴う機械の操作 経口剤:頻度不明(過敏症)、眼科用剤:頻度不明(アレルギー性結膜炎、眼瞼結膜炎)   緑内障(病状の悪化)、前立腺肥大による排尿障害(症状の悪化)、麻痺性イレウス(症状の悪化)、本剤に対し過敏症の既往歴、眼科用剤:緑内障および狭隅角や前房が浅いなどの眼圧上昇の素因(急性閉塞隅角緑内障の発作) 前立腺肥大、うっ血性心不全、重篤な心疾患、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高温環境、高齢者、妊婦、授乳婦、小児・乳児(眼科用剤では全身副作用が起こりやすい)         (眼科用剤)長期にわたり散瞳していると虹彩が癒着   経口剤:硫酸アトロピンとして、通常、成人1日1.5mgを3回に分割経口投与、非薬物性パーキンソニズムの場合には、硫酸アトロピンとして、通常、成人最初1日0.5〜1mgを3回に分割経口投与し、以後漸次増量。
眼科用剤:硫酸アトロピンとして、通常、0.5〜1%液を1日1〜3回、1回1〜2滴ずつ点眼
経口用剤:胃・十二指腸潰瘍における分泌ならびに運動亢進、胃腸の痙攣性疼痛、痙攣性便秘、胆管・尿管の疝痛、有機リン系殺虫剤・副交感神経興奮剤の中毒、迷走神経性徐脈及び迷走神経性房室伝導障害、夜尿症、その他の徐脈及び房室伝導障害、非薬物性パーキンソニズム、麻酔前投薬
眼科用剤:診断または治療を目的とする散瞳と調節麻痺
  ヨウ化イソプロパミド なし                                           
消炎酵素成分 塩化リゾチーム レフトーゼ錠 抗炎症作用:
瘢痕形成・組織修復作用:
膿粘液の分解と排出作用:
出血抑制作用
      ショック、アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell 症候群 (頻度不明) 0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、食欲不振)、0.1%未満(口内炎等)、頻度不明{肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等、めまい} 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状) アトピー性皮膚炎、気管支喘息、薬剤アレルギー、食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親、兄弟等がアレルギー症状の既往歴、高齢者         作用機序は解明されていない点も多く、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていないので、漫然と投与しない。   1.慢性副鼻腔炎の腫脹の融解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、60〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、180〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。高齢者減量 1.慢性副鼻腔炎の腫脹の緩解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)の場合 2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合
消炎酵素成分 セラペプターゼ ダーゼン5mg錠 ・抗腫脹作用 ・喀痰・膿汁の融解・排泄促進作用   抗凝血剤(抗凝血剤の作用が増強) 間質性肺炎、PIE症候群、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(0.1%未満) 皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)及び中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1〜5%未満(食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐)、0.1%未満(下痢、鼻出血、血痰等の出血傾向) 0.1〜5%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴 薬物過敏症の既往歴、血液凝固異常、重篤な肝障害又は腎障害         作用機序は解明されていない点も多く、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていないので、漫然と投与しない。   セラペプターゼとして、通常成人1日15〜30mgを1日3回に分けて毎食後に経口投与する。なお、年齢・症状に応じて適宜増減する。製剤別の通常成人用法・用量は次のとおりである。
◇ダーゼン5mg錠:1回1〜2錠宛、1日3回毎食後に経口投与
◇ダーゼン10mg錠:1回1錠宛、1日3回毎食後に経口投与
◇ダーゼン顆粒1%:1回0.5〜1g宛、1日3回毎食後に経口投与
本剤の体内での作用機序はなお解明されていない点も多く、また、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていない。従って漫然と投与すべきでない。
・手術後及び外傷後、慢性副鼻腔炎、乳汁うっ滞(乳房マッサージ及び搾乳を行っている場合)の症状の腫脹の緩解
・気管支炎、肺結核、気管支喘息時の喀痰喀出困難
・麻酔後の喀痰喀出困難
抗炎症成分 グリチルリチン酸二カリウム 点眼のみなので、グリチルリチン酸モノアンモニウム:グリチロン注一号を使用 抗炎症作用   ループ利尿剤・チアジド系および その類似降圧利尿剤 (低カリウム血症)、甘草(偽アルドステロン症) 偽アルドステロン症(頻度不明)、横紋筋融解症(グリチルリチン酸または甘草を含有する製剤)         偽アルドステロン症、ミオパシー、低カリウム血症(低カリウム血症、高血圧症等を悪化) 高齢者、妊婦小児等         長期連用により偽アルドステロン症   グリチルリチンとして、通常成人1日1回40mgを皮下注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 薬疹



製品群No. 70
 
ワークシートNo.43
鼻炎用点鼻薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
血管収縮成分 塩酸テトラヒドロゾリン ABCスプレー点鼻薬、塩酸塩がなく、硝酸塩を使用 直接局所粘膜に適用すれば粘膜の充血、腫脹を除去する。
血圧上昇作用はエピネフリンと類似であり、作用の発現はエピネフリンより遅い。
モノアミン酸化酵素阻害剤 (急激な血圧上昇)       頻度不明(傾眠、頭痛、めまい、振戦、不眠症、脱力感、血圧上昇、心悸亢進、不整脈、熱感、刺激痛、乾燥感、反応性充血、鼻漏、長期使用で反応性の低下等) 頻度不明
(過敏症)
  ・本剤に対し過敏症の既往歴・2歳未満の幼児・乳児(全身症状)・モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中(急激な血圧上昇) 冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことあるので、急性充血期に限って使用するか又は適切な休薬期間をおいて使用すること。     連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことある。小児において、過量投与により、発汗、徐脈、昏睡等の全身症状があらわれやすい。眼科用として使用しないこと。 連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことある。   本剤は原則として6 歳以上の小児及び成人に用いる。通常、成人3〜5時間毎に2 〜3 回鼻腔内に噴霧するか、又は2〜4滴を鼻腔内に点鼻する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 上気道の諸疾患の充血・うっ血
塩酸ナファゾリン 0.05%プリビナ液「チバ」、塩酸ナファゾリンの配合剤しかなかったため、硝酸ナファゾリンの点鼻薬を用いた 血管平滑筋のα-アドレナリン受容体に直接作用して血管を収縮させる。アドレナリンより強い末梢血管収縮作用を有し、作用持続時間も長い(ウサギ耳殻血管)。 MAO阻害薬(急激な血圧上昇)       ・頻度不明(眠気等の鎮静作用(特に小児)、神経過敏、頭痛、めまい、不眠症、血圧上昇、悪心・嘔吐、熱感、刺激痛、乾燥感、嗅覚消失、反応性充血、長期投与で顆粒球減少・反応性の低下) 頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分に対し過敏症の既往歴、2歳未満の乳・幼児(ショック)、MAO阻害剤の投与を受けている(急激な血圧上昇) 冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、交感神経作用薬による不眠・めまいなどの既往、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことあるので、急性充血期に限って使用するか又は適切な休薬期間をおいて使用すること。     眼科用として使用しないこと。過量投与により、主な全身作用として、血圧上昇と二次作用として臓器虚血がみられる。幼・小児では過量投与により、顕著な鎮静があらわれ、発汗、徐脈、昏睡等の全身症状があらわれやすい。連用・頻回投与により顆粒球減少、反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある。 連用・頻回投与により顆粒球減少、反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある。   通常、成人鼻腔内には、1回2〜4滴を1日数回、咽頭・喉頭には1回1〜2mLを1日数回塗布又は噴霧する。なお、年齢、症状により適宜増減する。局所麻酔剤への添加には、局所麻酔剤1mLあたり0.05%液2〜4滴の割合で添加する。 上気道の諸疾患の充血・うっ血、上気道粘膜の表面麻酔時における局所麻酔剤の効力持続時間の延長
塩酸フェニレフリン ネオシネジンコーワ5%点眼液、点鼻薬がなく点眼薬を使用 塩酸フェニレフリンは選択的α1受容体刺激作用薬である。健常成人における散瞳は迅速であり、また、通常5〜6時間で正常に復す。   MAO阻害薬(急激な血圧上昇)、三環系抗うつ薬(急激な血圧上昇)、シクロプロパン、ハロタンなどで全身麻酔する前には、本剤の投与を休止する     頻度不明(結膜炎、眼圧上昇、血圧上昇)自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させない。 頻度不明
(過敏症)
  狭隅角や前房が浅いなどの眼圧上昇の素因(急性閉塞隅角緑内障の発作) 高血圧症、動脈硬化症、冠不全または心不全などの心臓疾患、糖尿病または甲状腺機能亢進症、小児、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人         長期にわたる散瞳は虹彩が癒着するという報告がある(点眼の注意)   通常1回、1〜2滴宛点眼する。 診断または治療を目的とする散瞳
抗ヒスタミン成分 塩酸イプロヘプチン なし                                    
マレイン酸クロルフェニラミン 外用がないのでポララミン錠2mgを使用 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック
(頻度不明)
5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
抗アレルギー成分 クロモグリク酸ナトリウム インタール
点鼻液
抗原抗体反応に伴って起こるマスト細胞からの化学伝達物質(ヒスタミン等)の遊離を抑制することによってアレルギー性鼻炎の発現を防止する.また,ヒト末梢静脈血由来の炎症性細胞(好酸球,好中球,単球)の活性化に対して抑制作用をもつ.       アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1〜5%未満(鼻内刺激感)0.1%未満(鼻出血、頭痛) 0.1%未満
(過敏症)
  本剤の成分に対し過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       噴霧吸入させること。内服しても効果は得られない     1日6回(起床時,日中約3時間ごとに4回,就寝前),1回各鼻腔に1噴霧(クロモグリク酸ナトリウムとして2.6mg)ずつ噴霧吸入する.症状の緩解が得られれば,その後の経過を観察しながら減量すること. アレルギー性鼻炎
殺菌成分 塩化ベンザルコニウム 0.1w/v%ヂアミトール水 ・本剤は使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、真菌等には有効であるが、結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。イオン界面活性剤であるので、表面張力を低下させ、清浄作用、乳化作用等を示す。・作用機序は、陰電荷を帯びる細菌に陽電荷を帯びる塩化ベンザルコニウムが菌体表面に吸着・集積され、菌体たん白を変性させ殺菌作用をあらわす。           頻度不明
(過敏症)
  粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと         ・原液は皮膚・粘膜に付着及び眼に入らないように注意する(刺激性がある) 。・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい。また、使用後は滅菌精製水で水洗する。・深い創傷または眼に使用する希釈水溶液は、調製後滅菌処理すること。・経口投与しないこと。浣腸には使用しないこと。・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。 ・粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと(全身吸収による筋脱力を起こすおそれがある)。   効能・効果:用法・用量 (塩化ベンザルコニウム濃度)(1)手指・皮膚の消毒:通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落とした後、塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする。(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒:手術前局所皮膚面を塩化ベンザルコニウム0.1%溶液で約5分間洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.2%溶液を塗布する。(3)手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01〜0.025%溶液を用いる。(4)感染皮膚面の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01%溶液を用いる。(5)医療用具の消毒:塩化ベンザルコニウム0.1%溶液に10分間浸漬するか、または厳密に消毒する際は、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.1%溶液中で15分間煮沸する。(6)手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する。(7)膣洗浄 塩化ベンザルコニウム0.02〜0.05%溶液を用いる。(8)結膜嚢の洗浄・消毒 塩化ベンザルコニウム0.01〜0.05%溶液を用いる。・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい  
殺菌成分 塩化ベンゼトニウム ハイアミン液、塩化ベンゼトニウム10w/v% 芽胞のない細菌、真菌類に広く抗菌性を有し、グラム陽性菌には陰性菌よりも低濃度で効果を示す。一方、結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない           頻度不明
(過敏症)
            ・原液は皮膚・粘膜に付着及び眼に入らないように注意する 。・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用時は低濃度・経口投与しないこと。・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
・深い創傷又は眼にしようする場合の希釈液は注射用蒸留水か滅菌精製水を使用
全身吸収による筋脱力をおこすおそれがあるので、粘膜、創傷面又は炎症部位に長期間又は広範囲に使用しない。   (1)通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落した後、塩化ベンゼトニウム0.05〜0.1%溶液(本剤の100〜200倍希釈液)に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する、術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする(2)手術前局所皮膚面を、塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)で約5分間洗い、その後塩化ベンゼトニウム0.2%溶液(本剤の50倍希釈液)を塗布する(3)塩化ベンゼトニウム0.01〜0.025%溶液(本剤の400〜1,000倍希釈液)を用いる(4)塩化ベンゼトニウム0.01%溶液(本剤の1,000倍希釈液)を用いる(5)塩化ベンゼトニウム0.025%溶液(本剤の400倍希釈液)を用いる(6)塩化ベンゼトニウム0.02%溶液(本剤の500倍希釈液)を用いる(7)塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)に10分間浸漬するか、または厳密に消毒する際には、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)中で15分間煮沸する(8)塩化ベンゼトニウム0.05〜0.2%溶液(本剤の50〜200倍希釈液)を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する (1)手指・皮膚の消毒(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒(3)手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒(4)感染皮膚面の消毒(5)腟洗浄(6)結膜のうの洗浄・消毒(7)医療用具の消毒(8)手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒
抗炎症成分 グリチルリチン酸二カリウム ノイボルミチン、点鼻薬がなかったため、点眼薬の添付文書を使用 抗アレルギー作用、角膜上皮再生促進作用を有する         頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明
(過敏症)
            点眼用にのみ使用     通常、1回2〜3滴を1日5〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 アレルギー性結膜炎



製品群No. 71
 
ワークシートNo.44
点耳薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
  フェノール フェノール 本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。           頻度不明
(過敏症)
  ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現)         ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある
・眼に入らないように注意すること。
・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
・外用にのみ使用すること。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。
・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]
・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。)   効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数)
・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍)
・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍)
排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍)
下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ 液:
フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍)
軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍)
 
アミノ安息香酸エチル アミノ安息香酸エチル軟膏「マルイシ」 を使用             過敏症   本剤に対し過敏症の既往歴         眼には使用しないこと。     適宜患部に使用する。 下記疾患における鎮痛・鎮痒
 外傷、熱傷、日焼け、皮膚潰瘍、そう痒症、痔疾
塩酸プロカイン 塩酸プロカイン注「ホエイ」
局所麻酔に類似のため使用
合成局所麻酔薬の原型であり、感覚・求心神経線維のNa+チャネルを遮断し、活動電位の伝導を抑制することにより局所麻酔作用を発現する。粘膜への浸透性が悪いので表面麻酔としては無効である。代謝産物が血管拡張作用を有し、速やかに吸収されるのでエピネフリンの添加が必要である。     振せん、痙れん等の中毒症状(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(ねむけ、不安、興奮、霧視、めまい、悪心・嘔吐、メトヘモグロビン血症) 頻度不明
(過敏症)
  重篤な出血やショック状態(脊椎、硬膜外麻酔時:症状が悪化)、注射部位またはその周辺に炎症(脊椎、硬膜外麻酔時:効果が急激に発現)、敗血症の患者(脊椎、硬膜外麻酔時:敗血症性の髄膜炎がおこるおそれ)、メトヘモグロビン血症〔脊椎麻酔を除く〕
(症状が悪化するおそれ)、本剤または安息香酸エステル(コカインを除く)系局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴
高齢者、妊婦または妊娠している可能性のある婦人、妊娠末期の婦人             使用に際し、目的濃度の水性注射液として使用する。
脊椎麻酔(腰椎麻酔)
 5〜10%注射液とし、通常、成人には塩酸プロカインとして、低位麻酔には50〜100mg、高位麻酔には150〜200mgを使用する。
硬膜外麻酔
 (基準最高用量:1回600mg)1.5〜2%注射液とし、通常、成人には塩酸プロカインとして、200〜400mgを使用する。
伝達麻酔
 1〜2%注射液とし、通常、成人には塩酸プロカインとして、10〜400mgを使用する。
浸潤麻酔
 (基準最高用量:1回1,000mg)0.25〜0.5%注射液とし、通常、成人には塩酸プロカインとして、1回1,000mgの範囲内で使用する。歯科領域麻酔
 2%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔、浸潤麻酔には、通常、成人には塩酸プロカインとして、10〜100mgを使用する。
ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。
必要に応じエピネフリン(通常濃度1:10万〜20万)を添加して使用する。
脊椎麻酔(腰椎麻酔)、硬膜外麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔
アクリノール アクリノール液  グラム陽性、陰性菌に有効で、特に連鎖球菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、淋菌に対し、静菌及び殺菌作用がある。作用機序は、生体でアクリジニウムイオンとなり細胞の呼吸酵素を阻害するといわれている。         頻度不明(塗布部の疼痛、発赤、腫脹等潰瘍、壊死) 頻度不明
(過敏症)
            ・大量服用時には、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、肝機能障害 ・外用にのみ使用し、内服しないこと     0.05〜0.2w/v%の液として使用する。 化膿局所の消毒、泌尿器・産婦人科術中術後、化膿性疾患(せつ、よう、扁桃炎、副鼻腔炎、中耳炎)
メントール 内服のみ                                    



製品群No. 73,74
 
ワークシートNo.45
口腔咽喉薬(せき,たんを標榜しないトローチ剤を含む)、口内炎用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
殺菌消毒成分 塩化セチルピリジニウム スプロールトローチ 口中で頻繁に遭遇する病原細菌である溶血性連鎖球菌や黄色プドウ球菌またカンジダ等の真菌に対して、強力な殺菌作用を現す。         0.1%未満(口腔、咽頭の刺激感等) 5%以上又は頻度不明(過敏症)             口腔内で唾液により徐々に溶かしながら用いる(噛み砕いたり、飲み噛んだりしない)(トローチとしての注意)     1回1錠を1日3〜4回かまずに口中で徐々に溶解して使用する。 咽頭炎、扁桃炎、口内炎
塩酸クロルヘキシジン 塩酸クロルヘキシジントローチ:ダントローチ・ヒビテン 抗菌剤の中でも広範囲の微生物に作用する部類に属し、特にブドウ球菌などのグラム陽性球菌には、低濃度でも迅速な殺作用を示す。一方、大腸菌などのグラム陰性菌にも比較的低濃度で作用することが知られているが、グラム陽性菌にくらべ感受性に幅がみられる。
真菌類の多くにも感受性をしめすが、全般的に細菌類よりも抵抗性がみられる。
        0.1〜5%未満(舌のしびれ、味覚異常、口内炎、黒舌症、胃部不快感、胃部膨満感、嘔吐、下痢等) 頻度不明 (過敏症)   クロルヘキシジンに対して過敏症の既往歴         口腔内で唾液により徐々に溶かしながら用いる(噛み砕いたり、飲み噛んだりしない)(トローチとしての注意)     通常、1回1錠(塩酸クロルヘキシジンとして5mg)を1日3〜5回、2時間ごとに投与し、口中で徐々に溶解させる。 口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防
ポビドンヨード イソジンガーグル 殺細菌に対する効果、殺ウイルス(コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルス)効果を有する。
またヒト免疫不全ウイルス(HIV)に対しては、イソジンガーグルの30倍希釈液で30秒以内に不活化した。その他ポリオウイルスに対しても効果が認められた。
      ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1〜5%未満(口腔、咽頭の刺激感、悪心)、0.1%未満 (口腔粘膜びらん、口中のあれ、不快感) 過敏症(0.1%未満)   本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴 甲状腺機能に異常       抜歯後等の口腔創傷時(血餅の形成が阻害されると考えられる時期)にはげしい洗口は避ける。眼に入らないようにする。用時希釈して使用。含そうにのみ使用     用時15〜30倍(本剤2〜4mLを約60mLの水)に希釈し、1日数回含嗽する。 咽頭炎、扁桃炎、口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防、口腔内の消毒
ヨウ化カリウム 内服のみ                                    
ヨウ素 プレポダインソリューション ・使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、結核菌、真菌、一部のウイルスに有効である。
・細菌、真菌に対する殺菌効果、結核菌に対する効果が認められる。
      アナフィラキシー様症状(0.1%未満) 0.1%未満 (そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、皮膚変色、接触皮膚炎 、血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常) (0.1%未満)過敏症   妊娠中及び授乳中の婦人への長期にわたる広範囲の投与 本剤またはヨウ素に対し過敏症の既往歴、甲状腺機能に異常、重症の熱傷、新生児、膣内投与、妊婦の膣内長期投与(新生児に一過性の甲状腺機能低下)       眼に入らないよう注意。外用にのみ使用する 妊娠中及び授乳中の婦人への長期にわたる広範囲の投与で先天性甲状腺機能低下症の乳児、
溶液の大量かつ長時間の接触によって皮膚変色、接触皮膚炎
  1.本剤を塗布する。
2.本剤を患部に塗布する。
1.手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒
2.皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒
アクリノール アクリノール液  グラム陽性、陰性菌に有効で、特に連鎖球菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、淋菌に対し、静菌及び殺菌作用がある。作用機序は、生体でアクリジニウムイオンとなり細胞の呼吸酵素を阻害するといわれている。         頻度不明(塗布部の疼痛、発赤、腫脹等潰瘍、壊死) 頻度不明
(過敏症)
            ・大量服用時には、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、肝機能障害 ・外用にのみ使用し、内服しないこと     0.05〜0.2w/v%の液として使用する。 化膿局所の消毒、泌尿器・産婦人科術中術後、化膿性疾患(せつ、よう、扁桃炎、副鼻腔炎、中耳炎)
抗炎症成分 アズレンスルホン酸ナトリウム 含嗽:アズノール錠 消炎作用及び創傷治癒促進作用、ヒスタミン遊離抑制・白血球遊走阻止作用を有する         0.1%未満(口中のあれ)、頻度不明(口腔・咽頭の刺激感)               抜歯後等の口腔創傷時(血餅の形成が阻害されると考えられる時期)にはげしい洗口は避ける。     アズレンスルホン酸ナトリウムとして、1回4〜6mg≪アズノール錠:2〜3錠≫を、適量(約100mL)の水又は微温湯に溶解し、1日数回含嗽する 咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷
塩化リゾチーム レフトーゼ錠 抗炎症作用:
瘢痕形成・組織修復作用:
膿粘液の分解と排出作用:
出血抑制作用
      ショック、アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell 症候群 (頻度不明) 0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、食欲不振)、0.1%未満(口内炎等)、頻度不明{肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等、めまい} 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状) アトピー性皮膚炎、気管支喘息、薬剤アレルギー、食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親、兄弟等がアレルギー症状の既往歴、高齢者         作用機序は解明されていない点も多く、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていないので、漫然と投与しない。   1.慢性副鼻腔炎の腫脹の融解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、60〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、180〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。高齢者減量 1.慢性副鼻腔炎の腫脹の緩解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)の場合 2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合
グリチルリチン酸二カリウム グリチルリチンニカリウムは点眼のみ、ここではトローチが主なのでグリチルリチンモノアンモニウムの注射(グリチロン注一号)の添付文書を使用 抗炎症作用 (1)抗アレルギー作用
(2)アラキドン酸代謝系酵素の阻害作用
  甘草を含有する製剤、ループ利尿剤・チアジド系および その類似降圧利尿剤 偽アルドステロン症(頻度不明)、横紋筋融解症(グリチルリチン酸または甘草を含有する製剤)         アルドステロン症、ミオパシー、低カリウム血症(低カリウム血症、高血圧症等を悪化) 高齢者、妊婦等、小児         長期連用により偽アルドステロン症   グリチルリチンとして、通常成人1日1回40mgを皮下注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 薬疹
グリチルレチン 酸 皮膚科軟膏はあるが口内用はなし                                    
抗炎症成分 トラネキサム酸 トランサミンカプセル ・抗プラスミン作用(抗線溶作用)
・止血作用(フィブリン分解を阻害することによって止血)
・抗アレルギー・抗炎症作用
トロンビン(血栓形成傾向) ヘモコアグラーゼ(大量併用により血栓形成傾向)、バトロキソビン(血栓・塞栓症)、凝固因子製剤(口腔等,線溶系活性が強い部位では凝固系がより亢進)     0.1〜1%未満(食欲不振,悪心,嘔吐,下痢,胸やけ)、0.1%未満(眠気) 0.1%未満(過敏症)   トロンビンを投与中 血栓、消費性凝固障害、術後の臥床状態および圧迫止血の処置、腎不全、本剤に対し過敏症の既往歴、高齢者             トラネキサム酸として,通常成人1日750〜2,000mgを3〜4回に分割経口投与する。高齢者で減量。 ○全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向
 (白血病,再生不良性貧血,紫斑病等,および手術中・術後の異常出血)
○局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血
 (肺出血,鼻出血,性器出血,腎出血,前立腺手術中・術後の異常出血)
○下記疾患における紅斑・腫脹・そう痒等の症状
 湿疹およびその類症,蕁麻疹,薬疹・中毒疹
○下記疾患における咽頭痛・発赤・充血・腫脹等の症状
 扁桃炎,咽喉頭炎
○口内炎における口内痛および口内粘膜アフター
  アラントイン なし                                    



製品群No. 75
 
ワークシートNo.46
歯痛・歯槽膿漏薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
歯痛・歯槽膿漏薬
殺菌成分 イソプロピルメチルフェノール フェノールを使用 本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。           頻度不明
(過敏症)
  ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現)         ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある
・眼に入らないように注意すること。
・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
・外用にのみ使用すること。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。
・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]
・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。)   効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数)
・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍)
・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍)
排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍)
下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ 液:
フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍)
軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍)
 
塩化セチルピリジ スプロールトローチ 口中で頻繁に遭遇する病原細菌である溶血性連鎖球菌や黄色プドウ球菌またカンジダ等の真菌に対して、強力な殺菌作用を現す。         0.1%未満(口腔、咽頭の刺激感等) 5%以上又は頻度不明(過敏症)             口腔内で唾液により徐々に溶かしながら用いる(噛み砕いたり、飲み噛んだりしない)(トローチとしての注意)     1回1錠を1日3〜4回かまずに口中で徐々に溶解して使用する。 咽頭炎、扁桃炎、口内炎
  グルコン酸クロルヘキシジン 医療用には歯科用がなく、塩酸クロルヘキシジンのトローチ:ダン・トローチを使用 抗菌剤の中でも広範囲の微生物に作用する部類に属し、特にブドウ球菌などのグラム陽性球菌には、低濃度でも迅速な殺作用を示す。一方、大腸菌などのグラム陰性菌にも比較的低濃度で作用することが知られているが、グラム陽性菌にくらべ感受性に幅がみられる。
真菌類の多くにも感受性をしめすが、全般的に細菌類よりも抵抗性がみられる。
        0.1〜5%未満(舌のしびれ、味覚異常、口内炎、黒舌症、胃部不快感、胃部膨満感、嘔吐、下痢等) 頻度不明 (過敏症)   クロルヘキシジンに対して過敏症の既往歴         口腔内で唾液により徐々に溶かしながら用いる(噛み砕いたり、飲み噛んだりしない)(トローチとしての注意)     通常、1回1錠(塩酸クロルヘキシジンとして5mg)を1日3〜5回、2時間ごとに投与し、口中で徐々に溶解させる。 口内炎、抜歯創を含む口腔創傷の感染予防
殺菌成分 クレオソート 配合剤しかなしかなかったため、薬局方を用いた 本薬の防腐、殺菌作用はフェノールに劣るが、毒性並びに刺激作用は弱い。粘膜、創傷面などに対し、初め刺激するが、後に知覚麻ひを起こす                         大量使用で粘膜の刺激、腐食、更にめまい、昏睡、けいれん       うか及び根管の消毒、歯髄炎の鎮痛・鎮静。通法に従ってうか及び根管の処置後、適量を滅菌小綿球又は綿繊維に浸潤させてか内あるいは根管内に挿入し、仮封する。
チモール 保存剤としてしかなかったため、薬局方を用いた 本薬は他の有機物が共存しなければフェノールやクレゾールより殺菌力が強い。健康な皮膚、粘膜を腐蝕せず、わずかに刺激により剥離を起こす程度である。しかし、創傷粘膜に対してはかなりの刺激性を有する。内服しても著しく胃腸を刺激することがないから内用剤としても用いられる。         服用後、食道や胃腔内にやけるような感覚を引き起こす。腸のぜん動作用を刺激して下痢症状を起こす。                       局所の殺菌用に液剤、軟膏剤又は粉剤として使用されている。例えば、チモール1%とサリチル酸3%を含むエタノール溶液、酸化亜鉛やステアリン酸亜鉛を含む1〜2%の軟膏、チモール2%、ホウ酸35%を含むタルク製剤などが用いられる。その他本薬はうがいぐすり、洗浄料、歯みがき剤などに添加して用いられる。
  ヒノキチオール 配合剤のみ                                    
フェノール フェノール
歯科用ではない
本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。           頻度不明
(過敏症)
  ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現)         ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある
・眼に入らないように注意すること。
・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
・外用にのみ使用すること。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。
・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]
・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。)   効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数)
・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍)
・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍)
排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍)
下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ液:
フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍)
軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍)
 
局所麻酔成分 アミノ安息香酸エチル ビーゾカイン・ゼリー 神経幹には効果はないが神経末端部において麻酔作用があり、粘膜および表皮剥離部局所の知覚を麻ひする作用がある。
本剤は塩化ベンゼトニウムを含有し、Sta.aureus FDA 209P, E.coliおよびP.aeruginosaに対し抗菌力を示した。
    中枢神経(振戦、痙攣) ショック 中枢神経(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐) 過敏症   ・安息香酸エステル系局所麻酔剤に対して、過敏症の既往歴
・メトヘモグロビン血症
        歯科用以外に使用しないこと、
使用量は必要最少量にとどめること
    本剤を適量取り、局所に塗布する。 歯科領域における表面麻酔。
局所麻酔成分 塩酸ジブカイン ペルカミン注、表面麻酔類似と考え使用 感覚・求心神経繊維のNa+チャネルを遮断することにより局所麻酔作用を発現する。効力、持続性、毒性いずれも最大級の局所麻酔薬であるが、より効力を強めるために局所鎮痛以外の目的にはエピネフリンを添加して用いる     振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等) 頻度不明
(過敏症)
  本剤に対し過敏症の既往歴 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質。高齢者。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。             使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。
ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。
仙骨麻酔0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜30mgを使用する。
伝達麻酔(基準最高用量:1回40mg)
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人3〜40mgを使用する。
浸潤麻酔(基準最高用量:1回40mg)
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人1〜40mgを使用する。
表面麻酔
・耳鼻咽喉科領域の粘膜麻酔には、1〜2%液にエピネフリンを添加したものを用い、噴霧または塗布する。
・眼科領域の麻酔には、0.05〜0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人には1〜5滴を点眼する。
・尿道粘膜麻酔には、0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人男子10〜20mg、女子3〜7mg
・膀胱粘膜麻酔には、0.025〜0.05%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜20mg
・局所鎮痛には、0.025〜0.05%液を用い、適量を使用する。
歯科領域麻酔
 0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔・浸潤麻酔には塩酸ジブカインとして、通常成人1〜2mg
仙骨麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔
抗炎症成分 グリチルリチン酸二カリウム ノイボルミチン

歯痛・歯槽膿漏薬がなかったため、点眼薬の添付文書を使用
抗アレルギー作用、角膜上皮再生促進作用を有する         頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明
(過敏症)
            点眼用にのみ使用(点眼としの注意)     通常、1回2〜3滴を1日5〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 アレルギー性結膜炎
グリチルレチン酸 デルマクリン軟膏


歯科用でない軟膏
グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。           5%以上又は頻度不明(過敏症)             眼科用として使用しない(軟膏としての注意)     通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎
組織修復成分 銅クロロフィリンナトリウム 内服の配合剤のみしかなかった                                    
止血成分 カルバゾクロム アドナ(AC-17)錠(10mg)/アドナ(AC-17)錠30mg/アドナ(AC-17)散10%

カルバゾクロムがなかったのでカルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤の添付文書を使用
細血管に作用して、血管透過性亢進を抑制し、血管抵抗値を増強する。血液凝固・線溶系に影響を与えることなく出血時間を短縮し、止血作用を示す。
血管透過性抑制作用 、細血管抵抗値増強作用 、出血時間短縮作用 、血小板・血液凝固系に対する作用 、呼吸系・循環系に対する作用を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、胃部不快感)
0.1%未満(悪心、嘔吐)
頻度不明
(過敏症)
    本剤の成分に対し過敏症の既往歴、高齢者             カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムとして、通常成人1日30〜90mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量。
毛細血管抵抗性の減弱及び透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病等)
毛細血管抵抗性の減弱による皮膚あるいは粘膜及び内膜からの出血、眼底出血・腎出血・子宮出血
毛細血管抵抗性の減弱による手術中・術後の異常出血
内服歯槽膿漏薬
抗炎症成分 塩化リゾチーム レフトーゼ錠 抗炎症作用:
瘢痕形成・組織修復作用:
膿粘液の分解と排出作用:
出血抑制作用
      ショック、アナフィラキシー様症状・SJ症候群・Lyell 症候群 (頻度不明) 0.1〜5%未満(下痢、胃部不快感、悪心・嘔吐、食欲不振)、0.1%未満(口内炎等)、頻度不明{肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇等、めまい} 0.1%未満(過敏症)   本剤の成分過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状) アトピー性皮膚炎、気管支喘息、薬剤アレルギー、食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親、兄弟等がアレルギー症状の既往歴、高齢者         作用機序は解明されていない点も多く、用量・効果の関係も必ずしも明らかにされていないので、漫然と投与しない。   1.慢性副鼻腔炎の腫脹の融解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、60〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合、通常、成人は1日塩化リゾチームとして、180〜270mg(力価)を3回に分けて経口投与する。高齢者減量 1.慢性副鼻腔炎の腫脹の緩解、痰の切れが悪く、喀出回数の多い気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症の喀痰喀出困難、小手術時の術中術後出血(歯科、泌尿器科領域)の場合 2.歯槽膿漏症(炎症型)腫脹の緩解の場合
組織修復成分 銅クロロフィリンナトリウム 内服の配合剤のみしかなかった                                    
止血成分 カルバゾクロム アドナ(AC-17)錠(10mg)/アドナ(AC-17)錠30mg/アドナ(AC-17)散10%

カルバゾクロムがなかったのでカルバゾクロムスルホン酸ナトリウム製剤の添付文書を使用
細血管に作用して、血管透過性亢進を抑制し、血管抵抗値を増強する。血液凝固・線溶系に影響を与えることなく出血時間を短縮し、止血作用を示す。
血管透過性抑制作用 、細血管抵抗値増強作用 、出血時間短縮作用 、血小板・血液凝固系に対する作用 、呼吸系・循環系に対する作用を有する。
        0.1〜5%未満(食欲不振、胃部不快感)
0.1%未満(悪心、嘔吐)
頻度不明
(過敏症)
    本剤の成分に対し過敏症の既往歴、高齢者             カルバゾクロムスルホン酸ナトリウムとして、通常成人1日30〜90mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量。
毛細血管抵抗性の減弱及び透過性の亢進によると考えられる出血傾向(例えば紫斑病等)
毛細血管抵抗性の減弱による皮膚あるいは粘膜及び内膜からの出血、眼底出血・腎出血・子宮出血
毛細血管抵抗性の減弱による手術中・術後の異常出血
ビタミン成分 ビタミンC(アスコルビン酸) アスコルビン酸「ヨシダ」 アスコルビン酸(ビタミンC)が欠乏すると、壊血病や小児ではメルレル・バロー病を生じ、一般に出血傾向の増大、骨・歯牙の発育遅延、抗体産生能や創傷治癒能の低下などを起こす。コラーゲン生成への関与、毛細血管抵抗性の増強や血液凝固時間の短縮などによる出血傾向の改善、副腎皮質機能への関与(ストレス反応の防止)、メラニン色素生成の抑制などが報告されている。         頻度不明(悪心・嘔吐・下痢等)       高齢者         下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合(毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎)には効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。   通常成人1日50〜2,000mgを1〜数回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量。
1.ビタミンC欠乏症の予防および治療(壊血病、メルレル・バロー病)、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など。)
2.下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合。
毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)、薬物中毒、副腎皮質機能障害、骨折時の骨基質形成・骨癒合促進、肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着、光線過敏性皮膚炎。
なお、2.の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
  フィトナジオン カチーフN錠(5mg錠)/カチーフN錠(10mg錠)/カチーフN散10mg/g ビタミンKは血液凝固機転に関与して、血液凝固機能を正常に維持する。   クマリン系抗凝血薬(ワルファリン)(ワルファリンの作用減弱)     類薬(メナジオン)により、高ビリルビン血症(大量・長期投与)
頻度不明(悪心、嘔吐、軟便)
    妊娠末期(大量投与)         ・大量・長期投与で高ビリルビン血症(類薬-メナジオン)
・妊娠末期の婦人には大量投与を避けること。(類薬-メナジオンで、新生児等に高ビリルビン血症)
    フィトナジオンとして、通常成人1日5〜15mg、新生児出血の予防には母体に対し10mg、薬剤投与中におこる低プロトロンビン血症、胆道及び胃腸障害に伴うビタミンKの吸収障害、肝障害に伴う低プロトロンビン血症には20〜50mgを分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
ビタミンK欠乏症の予防及び治療
各種薬剤(クマリン系抗凝血薬、サリチル酸、抗生物質等)投与中におこる低プロトロンビン血症
胆道及び胃腸障害に伴うビタミンKの吸収障害
新生児の低プロトロンビン血症
肝障害に伴う低プロトロンビン血症

ビタミンK欠乏が推定される出血
ビタミン成分 酢酸トコフェロール ビタミンE剤:ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止



製品群No. 77
 
ワークシートNo.47
禁煙補助剤

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意
すべき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等
に伴う使用
環境の変化
   
併用禁忌
(他剤との
併用により
重大な問題
が発生する
おそれ)
併用注意 薬理・毒性に
基づくもの
特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に
上限があ
るもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用
による
健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
禁煙補助薬 ニコチン ニコチネル
TTS
タバコに含まれるニコチンを経皮的に吸収させ、禁煙時の離脱症状を軽減   アドレナリン遮断薬(アドレナリン遮断性の減弱)、アドレナリン作動薬(アドレナリン作動性の増強)、禁煙開始後(フェナセチン・カフェイン・テオフィリン・イミプラミン・ペンタゾシン・フロセミド・プロプラノロールの作用の増強)     5%以上(一次刺激性の接触皮膚炎(パッチのため)、不眠)、0.1〜5%未満(皮膚剥離・色素沈着(パッチのため)、頭痛、めまい、倦怠感、異夢、悪夢、集中困難、嘔気、嘔吐、腹痛、口内炎、下痢、食欲不振、ALT,LDH,γGTP,総ビリルビンの上昇)、0.1%未満(疲労、しびれ、眠気、易刺激性、胸焼け、AST上昇)     非喫煙者、妊婦・授乳婦、不安定狭心症・急性期の心筋梗塞・重篤な不整脈・経皮的冠動脈形成術直後・冠動脈バイパス術直後、脳血管障害、本剤成分過敏症既往歴 心筋梗塞・狭心症既往歴、狭心症で症状が安定している、高血圧、不整脈、脳血管障害、心不全、末梢血管障害、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫、糖尿病、消化性潰瘍、肝・腎機能障害、アトピー性皮膚炎・湿疹性皮膚炎(パッチとしての注意)、てんかん又は既往歴、神経筋接合部疾患又はその既往歴、高齢者、   禁煙の意志が強く、循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、代謝性疾患等の基礎疾患を持つ患者であって、禁煙の困難な喫煙者にしようすること。   過量投与で急性ニコチン中毒症状。禁煙指導を実施。本剤使用中は喫煙により循環器系等への影響が増強されるので、喫煙させない。 類薬の長期使用によりニコチン依存性が製剤に引き継がれ離脱が困難になる症例が報告。10週間を超えて投与しない。   ニコチネルTTS10(ニコチンとして17.5mg含有)、ニコチネルTTS20(ニコチンとして35mg含有)又はニコチネルTTS30(ニコチンとして52.5mg含有)を1日1回1枚、24時間貼付する。通常、最初の4週間はニコチネルTTS30から貼付し、次の2週間はニコチネルTTS20を貼付し、最後の2週間はニコチネルTTS10を貼付する。なお、最初の4週間に減量の必要が生じた場合には、ニコチネルTTS20を貼付する。本剤は10週間を超えて継続投与しないこと。 循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、代謝性疾患等の基礎疾患を持ち、医師により禁煙が必要と診断された禁煙意志の強い喫煙者が、医師の指導の下に行う禁煙の補助

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