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標準的電子カルテ推進委員会
中間論点整理における検討結果報告

関連組織・団体の有機的な
連携体制の構築

2005年1月27日
国立大学法人 熊本大学
医学部附属病院
高田 彰



 中間論点整理メモ

標準的電子カルテの推進基盤として、産・官・学の枠組みで役割を明確化した上での関連組織・団体の有機的な連携体制の構築を図っていく。
標準的電子カルテがもたらすシステム互換性や開発コストの削減効果をより大きくするために、開発と導入に関する経験を蓄積し、そのノウハウを利用する方法を十分考慮する。



 アジェンダ

EHRの観点から
国内の標準化体制整備
公共の医療情報ネットワーク
EHR情報技術のフィージビリティスタディ
e-Japanの観点から
医療分野における情報技術ロードマップ



国内の標準化体制整備



〜役割分担の明確化〜
国内の標準化体制整備の図



EHR情報技術の標準化組織

相互運用性のある医療情報システムの実現

相互運用性のある医療情報システムの実現の図



 EHR関連の標準化体制整備

EHR関連の標準化体制整備の図
 国内のEHR標準化に関する役割の明確化
 海外のEHR標準化組織とのリエゾン窓口の明確化
 国内のEHR標準化に関する連携体制の確立



公共の医療情報ネットワーク


欧米方式 vs 日本方式
強力なトップダウン ???
豊富な予算 ???
公共の医療情報ネットワークの図



 産業としての保健・医療・福祉

産業としての保健・医療・福祉の図



 社会的基盤としての保健・医療・福祉情報システム

 医療情報交換/共有の多チャネル化
将来の連携拡大につながる道筋

 医療情報交換/共有のためのシステム維持管理
運用コストの負担者不在

 受益者負担での運用コストの捻出
受益者が費用を負担できるコンテンツの整備

 公共的情報資産の明確化

 公共的情報資産提供サービスの仕組み作り



 海外事例:General Practice Research Database

  ・英国のGPRDでは、1,500名の協力診療所医師より診療データを収集し、製薬企業、大学の研究者等に研究データの提供を行っている。
海外事例:General Practice Research Databaseの図
→ イギリスは診療所がゲートキーパーとしての役割を果たしているため、診療所からデータを収集することで幅広い疾患に対応することができる。



 バリューとプロフィット

バリューとプロフィットの図



EHR情報技術のフィージビリティ



 EHR情報技術のフィージビリティ

国内のEHRフィージビリティ実施のための体制が必要。
海外EHR情報技術の調査
海外EHR情報技術の国内でのフィジビリティ評価
EHRに関する標準策定
策定した標準の妥当性確認
EHR導入を促進する施策
標準適合(コンフォーマンス)検証のための体制


 産・官・学連携の目的

開発・導入経験の蓄積

→ノウハウ化

→情報共有
システムの共同開発を
通じた共通部品の
仕様策定
「標準」評価・策定
システム要件定義
共通ガイドライン作り
ユーザ会的な活動
現行情報システムの課題の把握

→ベンダーとの共通理解
エンドユーザとのコミュニケーション

→ユーザニーズ/シーズの明文化

→フィードバック/フィードフォワードの仕組み



 具体的な進め方として

産官学連携の枠組み

産官学連携の枠組みの図



医療分野における情報技術ロードマップ

〜e−Japanの観点〜


医療分野における情報技術ロードマップの図



 医療分野における情報技術ロードマップ

  ・情報処理推進機構が平成17年1月に発表。
  ・「e-Japan 重点計画2004」で示されたIT 利活用重視先導7分野である医療、食、生活、中小企業金融、知、就労・労働、行政サービスの中から応用分野として医療を選択し、当該分野において今後必要とされるソフトウェア技術のロードマップを作成する。
  ・具体的なターゲット
医療安全性向上のためのソフトウェア技術
医療知識共有支援システムの構築
在宅ホームドクター
  ・幅広い連携が必要。



 有機的な連携に関する提言

EHR対応に向けた国内標準化体制の整備が必要。
海外標準化団体とのリエゾン推進
国内の標準化団体の連携

公共の医療情報ネットワーク運営維持のための仕組み作り
バリューとプロフィット

EHR関連情報技術のフィージビリティのための体制作り
「標準」の調査/フィージビリティ/評価/策定
「標準」適合の検証

他の組織とのコラボレーション
情報処理推進機構(IPA)
情報処理相互運用技術協会(INTAP)


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