資料4−40 

製品群No. 62〜65,67
眼科用薬

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意す
べき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ
化等に伴う
使用環境の
変化
   
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
併用禁忌(他剤
との併用により
重大な問題が
発生するおそれ)
併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限
があるもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用に
る健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
充血除去成分    塩酸エフェドリン エフェドリン「ナガヰ」(点眼剤ないため経口剤を採用) 気管支拡張作用、鼻粘膜血管収縮作用を有する カテコールアミン(不整脈、心停止) モノアミン酸化酵素阻害剤・甲状腺製剤(本剤の作用増強)、キサンチン誘導体・ステロイド剤・利尿剤(血清カリウム値低下) 重篤な血清カリウム値低下   頻度不明(心悸亢進、血圧上昇、頭痛・頭重、振戦、不眠、めまい、発汗、神経過敏、脱力感、悪心・嘔吐、食欲不振、排尿困難、口渇、長期連用:不安・幻覚・妄想を伴う精神症状) 頻度不明
(過敏症)
  カテコールアミン投与中(不整脈、心停止) 甲状腺機能亢進症、高血圧症、心疾患、糖尿病、緑内障、前立腺肥大症、小児、重症喘息患者・低酸素血症患者(血清カリウム値の低下に特に注意),高齢者   効果が認められない場合は投与中止   過度の使用で不整脈・心停止、 長期で不安・幻覚・妄想を伴う精神症状   l-塩酸エフェドリンとして、通常成人1回12.5〜25mg(錠は1/2〜1錠、散は0.125〜0.25g)を1日1〜3回経口投与する.なお、年齢、症状により適宜増減する.
高齢者は減量
下記疾患に伴う咳嗽 気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)鼻粘膜の充血・腫脹
塩酸テトラヒドロゾリン ナーベル点鼻・点眼用 血管収縮作用を有する。
本剤の鼻粘膜ならびに粘膜の充血抑制作用の機序は交感神経α受容体を特異的に直接刺激することにより生じる末梢血管収縮作用に基づく。
モノアミン酸化酵素阻害剤(急激な血圧上昇)       頻度不明(傾眠、頭痛、めまい、振戦、不眠症、脱力感等
循環器、血圧上昇、心悸亢進、不整脈等、熱感、乾燥感、反応性充血)
頻度不明(過敏症)   閉塞隅角緑内障(眼圧上昇)、モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中(急激な血圧上昇) 冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、眼圧上昇素因、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児、 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがあるので、急性充血期に限って使用するか適切な休薬期間をおいて使用     連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある   通常、成人1回1〜2滴を1日2〜4回点眼する。なお、年齢、症状により適宜増減する 表在性充血(原因療法と併用)
塩酸ナファゾリン なし                                    
硝酸ナファゾリン 眼科用
プリビナ
血管平滑筋のα-アドレナリン受容体に直接作用して血管を収縮させる。
ヒト健康眼、結膜のうの血管径変動測定で、アドレナリンより強い血管収縮作用を有し、作用持続時間も長い。
MAO阻害剤(急激な血圧上昇)       0.1%〜5%未満(散瞳・調節近点延長・乾燥感)、頻度不明(眼圧変動・刺激痛・反応性充血) 頻度不明(過敏症)   閉塞隅角緑内障(散瞳させ症状悪化)、モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中(急激な血圧上昇) 冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、眼圧上昇素因、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こす事があるので、急性充血期に限って使用するか適切な休薬期間をおいて使用     連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血   通常、成人1回1〜2滴を1日2〜3回点眼する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 表在性充血(原因療法と併用)
眼筋調節成分 メチル硫酸ネオスチグミン 配合剤であるがメチル硫酸ネオスチグミン以外は塩化ナトリウムなど電解質が主なので採用 調節機能改善作用         頻度不明(一過性の眼圧上昇、調節痙攣) 頻度不明(過敏症)     閉塞隅角緑内障ないし狭隅角緑内障、前房が浅いなど眼圧の上昇素因       点眼用のみに使用     1回2〜3滴、1日4回点眼。適宜増減 調節機能の改善
消炎成分  アズレンスルホン酸ナトリウム AZ点眼液 抗炎症作用:浮腫抑制(ラット)
アレルギー性結膜炎に対し抗炎症効果(ウサギ)
抗アレルギー作用 :皮膚過敏症を著明に抑制する(ラット)
        0.1%未満(眼瞼の腫脹・発赤・そう痒感)                     1日3〜5回、1回1〜2滴を点眼する。 急性結膜炎、慢性結膜炎、アレルギー性結膜炎、表層角膜炎、眼瞼縁炎、強膜炎
アラントイン なし                                    
消炎成分    イプシロン-アミノカプロン酸 イプシロン顆粒(点眼剤なしのため経口剤を採用) 止血作用
プラスミンの作用を抑制し、止血作用を示す。
抗アレルギー・抗炎症作用
アレルギー症状や炎症性病変の原因になっているキニンやその他の活性ペプタイド等のプラスミンによる産生を抑制する。
トロンビン(血栓形成傾向) ヘモコアグラーゼ(大量併用、血栓形成傾向)、バトロキソビン(血栓・塞栓症)、凝固因子製剤(凝固系亢進)     0.1〜5%未満(胸やけ)、0.1%未満(食欲不振、悪心、下痢、けん怠感、結膜潮紅、鼻づまり) 0.1未満(過敏症)   トロンビン投与中(血栓形成傾向) 血栓および血栓症のあらわれる恐れ、消費性凝固障害、本剤の成分に対し過敏症の既往歴、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者       ミオパチー(大量投与) 投与が長期化する場合はCK測定が望ましい   イプシロンアミノカプロン酸として通常成人は、1日3〜12gを3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者は減量して投与
全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向
(白血病、再生不良性貧血、紫斑病等、および手術中・術後の異常出血)
局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血
(肺出血、鼻出血、性器出血、腎出血、前立腺手術中・術後の異常出血)
湿疹・皮膚炎群、蕁麻疹、薬疹
小児ストロフルス
塩化リゾチーム リゾディア点眼液 リゾチームは、卵白由来のたんぱく質で、溶菌作用、抗炎症作用、出血抑制作用を有する。       ショック・アナフィラキシー様症状(頻度不明) 頻度不明(結膜充血・刺激感・そう痒感) 頻度不明(過敏症)   本剤の成分に対する過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状の報告) アトピー性皮膚炎・気管支喘息・薬剤アレルギー・食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親兄弟等がアレルギー症状の既往歴       点眼用にのみ使用     通常、1回1〜2滴を1日数回点眼する。 慢性結膜炎
グリチルリチン酸二カリウム ノイボルミチン点眼 抗アレルギー作用、角膜上皮再生促進作用を有する         頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明(過敏症)             点眼用にのみ使用     通常、1回2〜3滴を1日5〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 アレルギー性結膜炎
硫酸亜鉛 サンチンク点眼液 結膜粘膜の表層の組織蛋白と結合して皮膜をつくり、病的組織を刺激して細胞の新生を促進する収れん作用、毛細血管壁を収縮させ、透過性を抑制することによる消炎作用をあらわす。また、抗菌作用をあらわす。         頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明(過敏症)             点眼用にのみ使用、就寝前には用いない     通常、1日3〜5回、1回1〜2滴宛点眼する。なお、症状により適宜増減する。 結膜炎に対する収れん作用
モラー・アクセンフェルド菌による結膜炎・眼瞼炎・角膜潰瘍
消炎成分 硫酸ベルベリン ストプニン(硫酸ベルベリンは注射剤のみのため注射剤を使用) 核酸・蛋白合成系に作用して静菌作用を示すことより、止瀉作用があらわれるものと思われる。               出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長)、
原則禁忌:細菌性下痢患者(治療期間の延長)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者             硫酸べルベリンとして、通常成人1日4〜30mgを皮下又は筋肉内に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 高齢者では減量する。 下痢症
抗ヒスタミン成分  塩酸ジフェンヒドラミン レスタミンコーワ軟膏(点眼剤ないため、軟膏剤を採用) アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明(過敏症)         炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
d-マレイン酸クロルフェニラミン 点眼がないのでポララミン錠2mgを使用 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック(頻度不明) 5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
抗アレルギー成分 クロモグリク酸ナトリウム インタール点眼液 抗原抗体反応に伴って起こるマスト細胞からの化学伝達物質(ヒスタミン等)の遊離を抑制する.また、ヒト末梢静脈血由来の炎症性細胞(好酸球、好中球、単球)の活性化に対して抑制作用をもつ.       アナフィラキシー様症状(頻度不明) 0.1〜5%未満(点眼時一過性の眼刺激感、結膜充血、眼瞼炎)、0.1%未満(結膜炎) 保存剤の塩化ベンザルコニウムによる過敏症   本剤の成分に対する過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       眼周囲に流した液はふきとる     1回1〜2滴、1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼 アレルギー性結膜炎、春季カタル
抗菌成分 スルファメトキサゾール 点眼がないので類薬のスルフイソキサゾール点眼(サイアジン)で代用 抗菌作用:グラム陽性菌、陰性菌に広く作用。抗菌力はスルファチアゾール、スルファジアジンとほぼ等しい。         頻度不明(刺激感、眼瞼縁の発赤、結膜充血) 頻度不明(過敏症)   サルファ剤過敏症既往歴 薬物過敏症         まれに全身使用と同じ副作用があらわれることがあるので、長期連用は避ける事。      
スルファメトキサゾールナトリウム なし                                    
ビタミン成分 ビタミンB6(塩酸ピリドキシン) アデロキシン錠 体内でリン酸ピリドキサールとなり、細胞・ミトコンドリア内におけるB6酵素群の補酵素として生体のたん白質・アミノ酸代謝の中心的役割を果たす。γ−アミノ酪酸の生成や各種のアミン類(アドレナリン、ノルアドレナリン、5−ヒドロキシトリプタミン等)の生成に不可欠である。脂質代謝との関係も認められている。   レボドパ (レボドパの作用を減弱)     頻度不明(長期・大量投与:手足のしびれ、知覚異常等) 頻度不明(光線過敏症)     高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、新生児、乳幼児、小児等       長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常 ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される疾患(口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常
  塩酸ピリドキシンとして、通常成人1日10〜100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。高齢者では減量。 ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド、サイクロセリン、ペニシラミン)
ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血、ビタミンB6依存性痙攣、アミノ酸代謝異常など)
下記疾患のうちビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害(宿酔)
ビタミン成分 酢酸トコフェロール(ビタミンE) ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止
シアノコバラミン サンコバ点眼液 調節機能改善作用、組織呼吸増加作用 、神経興奮伝導に対する作用を有する           頻度不明(過敏症)             点眼用にのみ使用     通常、1回1〜2滴を1日3〜5回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 調節性眼精疲労における微動調節の改善
パルミチン酸レチノール(ビタミンA) 点眼がないので、チョコラA錠を使用 網膜の暗順応を高める。
粘膜の異常乾燥、角化、損傷、眼球乾燥症、角膜軟化症を改善し、疾病に対する抵抗力を増す。
エトレチナート・トレチノイン(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症) パクリタキセル(パクリタキセルの血中濃度が上昇)     大量・長期投与にてビタミンA過剰症状:頻度不明(大泉門膨隆、神経過敏、頭痛、食欲不振、嘔吐、肝腫大、脱毛、そう痒感、体重増加停止、四肢痛、骨痛、関節痛) 頻度不明(過敏症)   エトレチナート製剤を投与中(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症)、トレチノイン製剤を投与中(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症)、ビタミンA欠乏症の婦人以外の妊娠3ヶ月以内又は妊娠を希望する婦人(海外で奇形発現) 高齢者     妊婦、産婦、授乳婦等への投与では、ビタミンAの補給を目的として本剤を用いる場合は食品などからの摂取量に注意し、本剤による投与は5,000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。 ビタミンA過剰症はビタミンA摂取後12時間前後で発病する急性過剰症(急性症)とビタミンAを数ヵ月以上摂取して次第に症状の現われる慢性過剰症(慢性症)とがある。 大量・長期投与により、ビタミンA過剰症状があらわれることがある。   治療の目的には、ビタミンAとして通常成人1日10,000〜100,000ビタミンA単位を経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。なお、ビタミンAとして通常成人1日3,000〜100,000ビタミンA単位である。高齢者では減量。 ビタミンA欠乏症の治療
夜盲症、結膜乾燥症、角膜乾燥症、角膜軟化症

下記疾患のうち、ビタミンAの欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
角化性皮膚疾患
ビタミン成分 パンテノール パントール注射液(点眼剤ないため注射剤を採用) ・生体内にとり入れられたパンテノールは、体内で容易に酸化されてパントテン酸となる。パントテン酸はさらにCoenzymeA(CoA)→アセチルCoAとなって、TCAサイクルにおけるオキザロ酢酸のアセチル化、神経刺激伝達に不可欠であるアセチルコリンの生成、その他酢酸、芳香族アミン、グルコサミン、アミノ酸等体内重要物質のアセチル化に関与している。         頻度不明(腹痛、下痢)     血友病の患者(出血時間を延長させるおそれ) ・小児等         パントテン酸の欠乏または代謝障害(ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、術後腸管麻痺)には効果がないのに月余にわたって漫然と投与しない   パンテノールとして1回20〜100mgを1日1〜2回 パントテン酸欠乏症の予防及び治療
パントテン酸カルシウム パンカル散(点眼剤ないため経口剤を採用) パントテン酸はCoAの構成成分であり、CoAは生体内でアセチル化をはじめ、ステロイド、脂肪酸、ポルフィリン等種々の生体必須物質の合成に関与するとともに、脂肪、蛋白質、炭水化物の代謝にも関与している。         0.1%未満(大量投与で腹痛、下痢等)               腹痛・下痢等(大量投与) パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、弛緩性便秘)に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでな   通常、成人にはパントテン酸カルシウムとして1日10〜200mg(0.1〜2.0g)を1〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. パントテン酸欠乏症の予防および治療、パントテン酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦など)
2. 下記疾患のうち、パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合。ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、弛緩性便秘
ビタミン成分 フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(FAD) ビタミンB2製剤・フラビタン点眼液 FADは角膜の酸素消費能を増加させ組織呼吸を亢進したがリボフラビン及びFMN(Flavin mononucleotide・リン酸リボフラビン)では、このような作用が認められなかった。
ビタミンB2欠乏ウサギの角膜中のビタミンB2量は、FADの点眼により増加した。
また、ビタミンB2欠乏ウサギに出現したびまん性表層角膜炎の症状は、FADの点眼により改善が認められた。
        頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明(過敏症)             眼周囲に流出した液はふき取る     通常、1回1〜2滴を1日3〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 下記疾患のうちビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
角膜炎、眼瞼炎
アミノ酸類成分 L-アスパラギン酸カリウム アスパラK錠(点眼剤ないため経口剤を採用) カリウムは細胞内の主要電解質で、細胞膜電位の形成、酸−塩基平衡の調節、浸透圧の維持等に関与し、神経の興奮や各組織の細胞内代謝に重要な役割をもつ。
L-アスパラギン酸カリウムは組織移行性及び体内利用性のよいカリウム塩であることが認められている。
  カリウム保持性利尿剤・アンジオテンシン変換酵素阻害剤・アンジオテンシンII受容体拮抗剤(高カリウム血症) 心臓伝導障害(大量投与)   0.1〜5%未満(胃腸障害、食欲不振、心窩部重圧感、耳鳴)     重篤な腎機能障害(高カリウム血症)、副腎機能障害(高カリウム血症)、高カリウム血症 腎機能低下あるいは腎機能障害、急性脱水症、広範囲の組織損傷(熱傷、外傷等)、高カリウム血症があらわれやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、低出生体重児、新生児、乳児、高齢者       大量投与で心臓伝導障害 長期投与で高カリウム血症   L-アスパラギン酸カリウムとして、通常成人1日0.9〜2.7g(錠:3〜9錠、散:1.8〜5.4g)を3回に分割経口投与する。なお、症状により1回3g(錠:10錠、散:6g)まで増量できる。
高齢者では減量投与
下記疾患又は状態におけるカリウム補給
降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン、強心配糖体、インスリン、ある種の抗生物質などの連用時
低カリウム血症型周期性四肢麻痺
心疾患時の低カリウム状態
重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後
L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム アスパラ錠医家用(点眼剤ないため経口剤を採用) カリウム並びにマグネシウムは細胞内に多量に存在する陽イオンで、細胞の生理的機能の維持に重要な働きを示す。
L-アスパラギン酸カリウムとL-アスパラギン酸マグネシウムの等量混合物は、KCl、MgCl2などの無機塩に比べ組織移行性がよく、電解質平衡異常時のカリウム、マグネシウム補給に優れた効果を示す。
  カリウム保持性利尿剤・アンジオテンシン変換酵素阻害剤・アンジオテンシンII受容体拮抗剤(高カリウム血症)、活性型ビタミンD製剤(高マグネシウム血症) 心臓伝導障害(大量投与)   頻度不明(胃腸障害、胸やけ、下痢、嘔吐、腹部膨満感、けん怠感、熱感)     重篤な腎機能障害(高カリウム血症)、副腎機能障害(高カリウム血症)、高カリウム血症又は高マグネシウム血症 腎機能低下あるいは腎機能障害、急性脱水症、広範囲の組織損傷(熱傷、外傷等)、高カリウム血症があらわれやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)、高マグネシウム血症があらわれやすい疾患、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、低出生体重児、新生児、乳児、高齢者       大量投与で心臓伝導障害 長期投与で高カリウム血症又は高マグネシウム血症   原則として、L-アスパラギン酸カリウムとして1日225〜750mg(3〜10錠)を2〜3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量投与
下記疾患又は状態におけるカリウム補給(マグネシウム欠乏を合併している疑いのある場合)降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン、強心配糖体、インスリン、ある種の抗生物質などの連用時、低カリウム血症型周期性四肢麻痺、心疾患時の低カリウム状態、肝疾患時の低カリウム状態、重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後
アミノ酸エチルスルホン酸(タウリン) タウリン散「大正」 ・胆汁酸排泄促進作用を有する。
・実験的肝障害に及ぼす影響を有し、Al-P、γ-グロブリン、BSP、血清コレステロール/血清コレステロールエステル比を改善させた。また、肝細胞の再生を促進して組織像を改善させた。さらに慢性障害群においては間質の結合織増殖を抑制した。胆汁分泌などの肝細胞機能維持に働いた。
・心筋代謝改善作用、心筋保護作用
・実験的慢性心不全による死亡率低下
        0.5%未満(嘔気、下痢、腹部不快感、便秘、食欲不振) 0.5%未満(過敏症)     高齢者             アミノエチルスルホン酸として、成人1回1gを1日3回食後に経口投与する。なお、うっ血性心不全に用いる場合、本剤は強心利尿剤で十分な効果が認められないときに、それと併用すること。高齢者で減量。 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善
うっ血性心不全
コンドロイチン硫酸ナトリウム コンドロン点眼液 塩酸又は水酸化ナトリウムで腐蝕した家兎角膜の膨化、浮腫並びに混濁が抑制され、角膜の透明性を保持する作用が認められている。コンドロイチン硫酸ナトリウムの生理的粘性により角膜の乾燥を防止する作用が認められている。         0.1〜5%未満(眼のかゆみ、充血)、0.26%(眼瞼結膜炎悪化)               眼科用にのみ使用     通常1日2〜4回、1回1〜2滴宛点眼する。 角膜表層の保護
無機塩類成分       塩化ナトリウム、塩化カリウム、乾燥炭酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、ホウ酸 人工涙液マイティア             頻度不明(過敏症)             点眼用のみに使用。ソフトコンタクトレンズ装着時には使用しないこと     通常、1回1〜2適を1日5〜6回点眼する。症状により適宜増減。 次における涙液の補充:涙液減少症、乾性角結膜炎、コンタクトレンズ装着時
塩化カリウム 経口または注射があるが不採用                                    
塩化カルシウム 経口または注射があるが不採用                                    
塩化ナトリウム 経口または注射があるが不採用                                    
硫酸マグネシウム 経口または注射があるが不採用                                    
リン酸水素ナトリウム 経口または注射があるが不採用                                    
リン酸二水素カリウム なし                                    

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