資料4−38 |
製品群No. 59
皮膚軟化薬(吸出しを含む)
リスクの程度の評価 | A 薬理作用 | B 相互作用 | C 重篤な副作用のおそれ | C’ 重篤ではないが、注意す べき副作用のおそれ |
D 濫用のお それ |
E 患者背景(既往歴、治療状況等) (重篤な副作用につながるおそれ) |
F 効能・効果(症状の悪化に つながるおそれ) |
G 使用方法(誤使用のおそれ) | H スイッチ 化等に伴う 使用環境の 変化 |
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評価の視点 | 薬理作用 | 相互作用 | 重篤な副作用のおそれ | 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ | 薬理に基づく習慣性 | 適応禁忌 | 慎重投与 (投与により障害の再発・悪化のおそれ) |
症状の悪化につながるおそれ | 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) | 使用方法(誤使用のおそれ) | スイッチ化等に伴う使用環境の変化 | |||||||||
併用禁忌(他剤 との併用により 重大な問題が 発生するおそれ) |
併用注意 | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 使用量に上限 があるもの |
過量使用 ・誤使用 のおそれ |
長期使用に る健康被害 のおそれ |
用法用量 | 効能効果 | ||||||||||
鎮痒成分 | 塩酸ジフェンヒドラミン | 外用はなし ジフェンヒドラミンはあり →レスタミンコーワ軟膏 |
アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。 | 頻度不明(過敏症) | 炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。 | 使用部位:眼のまわりに使用しない。 | 通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 | 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ | ||||||||||||
クロタミトン | オイラックス | 本剤は抗ヒスタミン作用を示さないこと、またヒトの皮膚感覚のうちそう痒感を抑制するが、他の皮膚感覚には影響を与えないことなどから、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤とは作用機序を異にすると考えられる。 一般には、皮膚に軽いしゃく熱感を与え、温覚に対するこの刺激が競合的にそう痒感を消失させるといわれている。 |
0.1〜5%未満(熱感・しゃく熱感、刺激症状(ピリピリ感、ひりひり感等)、発赤、発赤増強・紅斑増悪、分泌物増加、浸潤傾向) | 5%以上(過敏症) | 本剤に対して過敏症の既往歴 | ・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人への大量又は長期にわたる広範囲の使用、乳幼児・小児に対する広範囲の使用 | 炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。 | ・眼あるいは眼周囲及び粘膜には使用しない。 ・塗布直後、軽い熱感を生じることがあるが、通常短時間のうちに消失する。 |
高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、大量・長期にわたる広範囲の作用は避ける | 通常、症状により適量を1日数回患部に塗布又は塗擦する。 ・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人:大量かつ広範囲の使用は避ける。 |
湿疹、蕁麻疹、神経皮膚炎、皮膚そう痒症、小児ストロフルス | |||||||||
鎮痒成分 | リドカイン | キシロカインポンプスプレー 噴霧剤 |
作用機序 リドカインは、神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経・運動神経を遮断する局所麻酔薬である。 麻酔効果・作用時間 塩酸リドカインの表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカインよりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い |
意識障害、振戦、痙攣(頻度不明) | ショック(頻度不明) | 頻度不明 (眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐) |
頻度不明(過敏症) | 本剤の成分又はアニリド系局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴 | 高齢者又は全身状態が不良 心刺激伝導障害 重症の肝機能障害又は腎機能障害 幼児(特に3歳以下) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 扁桃炎で充血している場合 |
一時に25回(リドカインとして200mg)以上の噴霧は避けること | 必要最少量 他のリドカイン製剤と併用する場合には、総リドカイン量を考慮 眼科用として使用しない。気管内チューブには噴霧しない。 過量投与:中枢神経系および心血管系の症状の発現 |
リドカインとして、通常成人では8〜40mg(1〜5回の噴霧)を使用する。 なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。 〈使用方法〉 添付のノズルを装着し、ノズル内に溶液が充満するよう、患部に噴霧する前に火気に注意して、少なくとも5回空噴霧した後に麻酔部位に噴霧する。麻酔部位に噴霧する際には溶液が霧状となるようノズルを強く押すこと。 ノズルを1回押すごとに溶液0.1mL(リドカインとして8mg含有)が噴霧される。通常1〜5回の噴霧(溶液0.1〜0.5mL:リドカインとして8〜40mg)で十分である。広範な部位を麻酔する場合及び麻酔効果をさらに長時間持続させる場合には、噴霧回数を適宜調節する。ただし一時に25回(リドカインとして200mg)以上の噴霧は避けること。 小児に使用する場合や、扁桃炎等で充血している場合には十分注意して使用すること。 残液量が少なくなった場合はチューブの先端が下側になるようにして使用すること。 |
表面麻酔 | |||||||
抗炎症成分 | グリチルリチン酸 | ノイボルミチン グリチルリチン酸なし→ グリチルリチン酸二カリウム(点眼) |
抗アレルギー作用、角膜上皮再生促進作用を有する | 頻度不明(眼の刺激感) | 頻度不明(過敏症) | 点眼用にのみ使用(点眼としての注意) | 通常、1回2〜3滴を1日5〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 | アレルギー性結膜炎 | ||||||||||||
グリチルリチン酸モノアンモニウム | 外用はなし | |||||||||||||||||||
抗炎症成分 | グリチルレチン酸 | デルマクリン軟膏 | グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。 | 5%以上又は頻度不明(過敏症) | 眼科用として使用しない | 通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 | 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎 | |||||||||||||
ビタミン成分 | 酢酸トコフェロール(ビタミンE) | 外用としてないため、ユベラ錠を用いた。 | 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。 膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。 抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。 内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。 |
0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) | 0.1%未満(過敏症 | 末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。 | 錠剤 通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 |
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療 2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症) 3. 過酸化脂質の増加防止 |
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※角質軟化成分 | サリチル酸 | サリチル酸「エビス」 | 角質溶解作用:細胞間基質を溶解し鱗屑の剥離を促進して角質増殖皮膚を軟化させる作用がある。 防腐作用:微生物(白せん菌類など)に対して抗菌性があり、その防腐力、石炭酸に匹敵する。 |
頻度不明(発赤、紅斑等の症状、長期・大量使用で内服・注射等全身的投与の場合と同様な副作用) | 頻度不明(過敏症) | 本剤に対し過敏症の既往歴 | 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、未熟児、新生児、乳児、小児 | 患部が化膿しているなど湿潤、び爛が著しい場合:あらかじめ適切な処置を行った後使用。 | 広範囲の病巣に使用した場合:副作用があらわれやすいので注意して使用。 眼下用には使用しないこと。 |
長期・大量使用で内服、注射等全身的投与の場合と同様な副作用発現のおそれ。 長期間使用しても症状の改善が認められない場合:改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい |
1.通常サリチル酸として、50%の絆創膏を用い、2〜5日目ごとに取りかえる。 2.次の濃度の軟膏剤又は液剤とし、1日1〜2回塗布または散布する。小児:サリチル酸として 0.1〜3%、成人:サリチル酸として2〜10% |
1.疣贅・鶏眼・胼胝腫の角質剥離。 2.乾癬、白癬(頭部浅在性白癬、小水疱性斑状白癬、汗疱状白癬、頑癬)、癜風、紅色粃糠疹、紅色陰癬、角化症(尋常性魚鱗癬、先天性魚鱗癬、毛孔性苔癬、先天性手掌足底角化症(腫)、ダリエー病、遠山連圏状粃糠疹)、湿疹(角化を伴う)、口囲皮膚炎、掌蹠膿疱症、ヘプラ粃糠疹、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、せつ、腋臭症、多汗症、その他角化性の皮膚疾患 |
※うおのめ・たこ・いぼ用薬