資料4−19 |
製品群No. 24
貧血用薬
リスクの程度の評価 | A 薬理作用 | B 相互作用 | C 重篤な副作用のおそれ | C’ 重篤ではないが、注意す べき副作用のおそれ |
D 濫用のお それ |
E 患者背景(既往歴、治療状況等) (重篤な副作用につながるおそれ) |
F 効能・効果(症状の悪化に つながるおそれ) |
G 使用方法(誤使用のおそれ) | H スイッチ 化等に伴う 使用環境の 変化 |
|||||||||||
評価の視点 | 薬理作用 | 相互作用 | 重篤な副作用のおそれ | 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ | 薬理に基づく習慣性 | 適応禁忌 | 慎重投与 (投与により障害の再発・悪化のおそれ) |
症状の悪化につながるおそれ | 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) | 使用方法(誤使用のおそれ) | スイッチ化等に伴う使用環境の変化 | |||||||||
併用禁忌(他剤 との併用により 重大な問題が 発生するおそれ) |
併用注意 | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 使用量に上限 があるもの |
過量使用 ・誤使用 のおそれ |
長期使用に る健康被害 のおそれ |
用法用量 | 効能効果 | ||||||||||
鉄製分 | フマル酸第一鉄 | フェルム:フマル酸第一鉄カプセル | 造血作用 貯蔵鉄量を補充し造血作用を示す. |
テトラサイクリン系抗生物質 ・セフジニル ・ニューキノロン系抗菌剤・甲状腺ホルモン製剤 (同時に服用すると相互に吸収を阻害)、制酸剤・タンニン酸を含有するもの(本剤の吸収を阻害) | 0.1〜5%未満(嘔気・嘔吐、食欲不振、胃・腹痛、下痢、便秘、心窩部痛)、0.1%未満(上腹部不快感) | 0.1%未満(過敏症) | 鉄欠乏状態ない患者(鉄過剰症) | 消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患、発作性夜間血色素尿症、高齢者 | 便の黒色化 | 過量投与の主な症状は胃粘膜刺激による悪心,嘔吐,腹痛,血性下痢,吐血等の消化器症状である.また,頻脈,血圧低下,チアノーゼ等がみられる.重症の場合は,昏睡,ショックに至ることがある。本剤は徐放性のため症状が持続することがある。過量投与にならない様、血液検査の実施必要。 | 通常成人は1日1回1カプセルを経口投与する。高齢者は用量留意 | 鉄欠乏性貧血 | ||||||||
溶性ピロリン酸第二鉄 | インクレミンシロップ | 造血作用 | テトラサイクリン系抗生物質(相互に吸収を阻害)、制酸剤(本剤の吸収が阻害)、セフジニル・ニューキノロン系抗菌剤(これらの薬剤の吸収を阻害)、甲状腺ホルモン製剤(甲状腺ホルモン製剤の吸収を阻害)、タンニン酸を含有する食品(本剤の吸収が阻害) | 頻度不明(悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、便秘、胃部不快感、光線過敏症) | 頻度不明(過敏症) | 鉄欠乏状態にない患者(鉄過剰症) | 消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患、発作性夜間血色素尿症、下痢、吐乳等を起こしやすい低出生体重児、新生児、乳児 | 一過性の歯の着色(黒色)、一過性の便の黒色化 | 次の量を1日量とし、3〜4回に分けて経口投与する。 1歳未満:2〜4mL 、1〜5歳:3〜10mL 、6〜15歳:10〜15mL 下痢、吐乳等を起こしやすい低出生体重児、新生児又は乳児:初め少量から開始し、身体の様子を見ながら徐々に通常1日量まで増量する。 |
鉄欠乏性貧血 | ||||||||||
ビタミン成分 | 葉酸 | フォリアミン錠 | 1.葉酸は赤血球の正常な形成に関与し、大赤血球性貧血に対して網状赤血球ならびに赤血球成熟をもたらす。 2.葉酸はウラシルのような中間体からチミンその他の重要なプリン及びピリミジン化合物の生成に補酵素として作用し、チミンはビタミンB12によって核酸及び核蛋白の要素として不可欠なチミジンに変化する。一方悪性貧血や大赤血球性貧血に見られる巨赤芽球は核蛋白代謝の異常をきたした初生赤芽球であり、葉酸やビタミンB12の欠乏は骨髄成分の成熟停止を起こすといわれている。 |
頻度不明(食欲不振、悪心、浮腫、体重減少) | 頻度不明(過敏症) | ・診断の確立していない悪性貧血に対しては、血液状態の改善により悪性貧血を隠蔽。 | ・悪性貧血に対しては、貧血状態は改善するが、神経症状に効果がないので、ビタミンB12製剤と併用。・吸収障害がある場合、症状が重篤な場合は注射投与 | ・葉酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される病状に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。 | 葉酸として、通常成人1日5〜20mg(錠の場合1〜4錠、散の場合50〜200mg)、小児1日5〜10mg(錠の場合1〜2錠、散の場合50〜100mg)を2〜3回に分割経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 一般に消化管に吸収障害のある場合、あるいは症状が重篤な場合は注射を行う方がよい。 |
1.葉酸欠乏症の予防及び治療 2.葉酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦等) 3.吸収不全症候群(スプルー等) 4.悪性貧血の補助療法 5.葉酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される栄養性貧血、妊娠性貧血、小児貧血、抗けいれん剤、抗マラリア剤投与に起因する貧血 6.アルコール中毒及び肝疾患に関連する大赤血球性貧血 7.再生不良性貧血 8.顆粒球減少症 |