資料4−15 

製品群No. 17
瀉下薬(下剤)

  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意す
べき副作用のおそれ
D 濫用のお
それ
E 患者背景(既往歴、治療状況等)
(重篤な副作用につながるおそれ)
F 効能・効果(症状の悪化に
つながるおそれ)
G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ
化等に伴う
使用環境の
変化
   
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化    
併用禁忌(他剤
との併用により
重大な問題が
発生するおそれ)
併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限
があるもの
過量使用
・誤使用
のおそれ
長期使用に
る健康被害
のおそれ
用法用量 効能効果
刺激性下剤成分     ヒマシ油 「純性」ヒマシ油 ヒマシ油は腸内で胆汁の共存下リパーゼの作用によって加水分解されリシノール酸ナトリウムを生成し、結腸に影響しないで小腸及び盲腸を収縮して瀉下作用をあらわす。   脂溶性駆虫剤・脂溶性物質(これらの薬剤、物質の吸収を促進)     頻度不明(悪心・嘔吐、腹痛等) 頻度不明(過敏症)   急性腹症・痙れん性便秘・重症の硬結便(症状の悪化)、へノポジ油、メンマ等の脂溶性駆虫剤を投与中(これらの薬剤の吸収を促進して中毒を起こす)、リン、ナフタリンなどの脂溶性物質による中毒時(これらの物質の吸収が促進される) 高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦     60ml 即効性があるため就寝前の服用は避ける 連用で、小腸の消化吸収を妨げ全身の栄養状態に影響を及ぼす   ヒマシ油として、通常成人は15〜30mL(増量限度60mL)、小児は5〜15mL、乳児は1〜5mLをそのまま又は水、牛乳などに浮かべて頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減。高齢者で減量。 便秘症、食中毒時における腸管内容物の除去、消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除
センナ センナエキス製剤:アジャストAコーワ 有効成分:Cassia angustifolia Vohl又はCassia actifolia Delile(Leguminosae)の小葉を乾燥したセンナより抽出したエキス         0.1%〜5%未満(腹痛、悪心・嘔吐)、頻度不明(腹鳴) 頻度不明(過敏症)   禁忌:・本剤又はセンノシド製剤に過敏症の既往歴
・急性腹症、痙攣性便秘(腹痛等を増悪)
・重症の硬結(便腹痛等の症状増悪)
・電解質失調(大量投与で状態を悪化)
原則禁忌:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
腹部手術後の患者、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、低出生体重児、新生児、乳児、幼児   尿が黄褐色・赤色を呈することがある   電解質失調(特に低カリウム血症)への大量投与で下痢による電解質喪失。妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。 連用による耐性の増大等のため効果が減弱し、薬剤に頼りがちになることがあるので長期連用を避けること   センナエキスとして、通常成人1回80mg(2錠)を就寝前に経口投与する。
高度の便秘には、1回160〜240mg(4〜6錠)までを頓用として経口投与する。
連用する場合は、1回40〜80mg(1〜2錠)を毎食後経口投与する。
小児(6〜12歳)は、1回40mg(1錠)を就寝前経口投与する。
便秘症
センノシド プルゼニド プルゼニドは、大腸に至り、腸内細菌の作用でレインアンスロンを生成し大腸の蠕動運動を亢進。作用発現は通常投与後8〜10時間。         5%以上又は頻度不明(腹痛、低カリウム血症)、0.1%〜0.5%未満(悪心・嘔吐・腹鳴) 5%以上又は頻度不明(過敏症)   禁忌:・本剤又はセンノシド製剤に過敏症の既往歴
・急性腹症、痙攣性便秘(腹痛等を増悪)
・重症の硬結(便腹痛等の症状増悪)
・電解質失調(大量投与で状態を悪化)
原則禁忌:妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
腹部手術後の患者、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、低出生体重児、新生児、乳児、幼児   尿が黄褐色・赤色を呈することがある 1回48mgまで 電解質失調(特に低カリウム血症)への大量投与で下痢による電解質喪失。妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。 連用による耐性の増大等のため効果が減弱し、薬剤に頼りがちになることがあるので長期連用を避けること   センノシドA・Bとして、通常成人1日1回12〜24mg(1〜2錠)を就寝前に経口投与する。
高度の便秘には、1回48mg(4錠)まで増量することができる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘症
ピコスルファート   ピコスルファートナトリウムは、腸管粘膜への以下の作用により瀉下作用を示す。
腸管蠕動運動の亢進作用(ラット)
水分吸収阻害作用(ラット)
        0.1〜5%未満(腹痛、悪心、嘔吐、腹鳴、腹部膨満感等)、頻度不明(蕁麻疹、発疹、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇等)     急性腹部疾患(症状が増悪) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者   急性腹部疾患         1. 通常、成人に対して1日1回2〜3錠を経口投与する。7〜15才の小児に対して、1日1回2錠を経口投与する。
2. 通常、成人に対して1日1回2〜3錠を経口投与する。
3. 通常、成人に対して1日1回2〜3錠を経口投与する。
以上、年齢、症状により適宜増減する。高齢者で減量する。
1. 各種便秘症2. 術後排便補助
3. 造影剤(硫酸バリウム)投与後の排便促進
ビサコジル テレミンソフト坐薬 結腸・直腸の粘膜に選択的に作用し、蠕動運動を促進する。腸粘膜への直接作用により、排便反射を刺激する。結腸腔内における水分の吸収を抑制し、内容積を増大する。         頻度不明 (直腸刺激感、直腸炎、腹部不快感、腹痛、肛門部痛、肛門部不快感等) 頻度不明 (過敏症状)   ・急性腹症・痙攣性便秘・重症の硬結便(症状の悪化)
・肛門裂創、潰瘍性痔核(坐剤挿入に伴う物理的、機械的な刺激を避けるため)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。     ビサコジルとして、通常1回、乳幼児は2mgを、1日1〜2回肛門内に挿入する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘症
消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除
膨潤性下剤成分 カルボキシメチルセルロースナトリウム カルメロースナトリウム:CMC「マルイシ」 腸管内で水分を吸収して膨張し、ゼラチン様の塊となって腸管壁を物理的に刺激する。この作用により大腸の蠕動運動を促進して排便を促す。         0.1〜5%未満(悪心・嘔吐、腹部膨満感等)     急性腹症・重症の硬結便(症状を悪化) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児       妊婦又は妊娠している可能性婦人への大量投与で流早産の危険性。     通常、成人1日1.5〜6gを、多量の水とともに、3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
便秘症
塩類下剤成分 酸化マグネシウム マグラックス錠200mg/ マグラックス錠250mg/ マグラックス錠330mg 胃内で制酸作用。腸内での水分の再吸収に抑制的に働き腸管内容物が膨張し腸管に機械的な刺激を与えて排便を容易にする。   テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌剤・セフジニル(これらの薬剤の吸収を阻害)、高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(これらの効果が減弱)、活性型ビタミンD3製剤(高マグネシウム血症を発症)、大量の牛乳・カルシウム製剤 (milk-alkali syndromeを発症)、ジギタリス製剤・鉄剤等(薬剤の吸収・排泄に影響)     頻度不明 (高マグネシウム血症 、下痢)       腎障害、心機能障害、下痢、高マグネシウム血症、高齢者         長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告。高マグネシウム血症   1.酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5〜1.0gを数回に分割経口投与する。
2.酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前又は食後の3回に分割経口投与するか、又は就寝前に1回投与する。
3.酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.2〜0.6gを多量の水とともに経口投与する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。高齢者では減量。
1.下記疾患における制酸作用と症状の改善胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
2.便秘症
3.尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防
硫酸マグネシウム 硫酸マグネシウム しゃ下作用   ニューキノロン系抗菌剤・テトラサイクリン系抗生物質・エチドロン酸二ナトリウム (これらの薬剤の効果が減弱) マグネシウム中毒(0.1%未満)           腎障害、 高マグネシウム血症、心疾患、腸内寄生虫疾患の小児、高齢者、妊婦     硫酸マグネシウムとして1回15gを多量の水とともに経口投与する。 多量投与により、中毒。     硫酸マグネシウムとして1回5〜15gを多量の水とともに経口投与する。 便秘症
湿潤性下剤成分 ジオクチルソジウムスルホサクシネート                                      

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