04/12/17 公衆衛生医師の育成・確保のための環境整備に関する検討会第5回議事録                    第5回             公衆衛生医師の育成・確保のための              環境整備に関する検討会議事録           日時:平成16年12月17日(金)10:30〜12:00           場所:厚生労働省共用第6会議室(2階)  横尾地域保健室長  定刻となりましたので、ただいまより「第5回公衆衛生医師の育成・確保のための環 境整備に関する検討会」を開会いたします。  はじめに本検討会委員の出席状況についてでございますが、所用により小幡委員、末 宗委員、高野委員が欠席との御連絡をいただいております。  それでは本日の資料の確認をさせていただきます。お手元に配付してございます検討 会の資料は資料の1、第4回公衆衛生医師の育成・確保のための環境整備に関する検討 会議事録(案)でございます。本議事録は既に各委員の方々に発言内容等を御確認いた だき、誤り等を訂正させていただきましたので厚生労働省ホームページに掲載し、公表 させていただくことといたしたいと思っております。  本日の議事1の公衆衛生医師の育成・確保のための環境整備に関する検討会報告書 (案)についての資料といたしまして、資料の2でございますが、公衆衛生医師の育成 ・確保のための環境整備に関する検討会報告書(案)でございます。これは委員の皆様 方に事前にお送りしたものに一部、修正を加えたものでございます。  続きまして資料の3でございますが、本日、御欠席の末宗委員からの意見というもの でございます。これは本日、欠席の委員から予め意見をいただいたものでございます が、また、小幡委員の方からも意見をいただきまして、資料とは別に席上に配付してご ざいます。お配りした資料は以上でございます。  なお、前回までの資料につきましてはお手元の青いハードファイルに綴じてございま すので随時、御覧ください。それではこの後の進行は納谷座長にお願い申し上げます。 よろしくお願いします。  納谷座長  年末の大変お忙しい中、朝早くからお集まりいただきましてありがとうございます。  また、御欠席の委員の方々の御意見を書面でいただいているようでございます。議題 はお手元に配付していただいております議事次第のとおり、この報告書の検討、その他 ということでございます。さっそくそれでは議題1の公衆衛生医師の育成・確保のため の環境整備に関する検討会報告書についてでございますが、まず、事務局の方から御説 明をお願いをいたします。  野崎技官  はい。それでは資料の2、公衆衛生医師の育成・確保のための環境整備に関する検討 会報告書(案)について御説明をさせていただきます。  少々、資料が多くなっておりますので最初に資料の構成について御説明をさせていた だきます。まず、資料2と書いてありますのが報告書(案)の本文となっております。 次にあります別添が基本的枠組み、さら別紙としてチェックシート、それ以降は資料編 としまして資料1から6までを御用意してございます。それでは本編についての御説明 をさせていただきます。  まず、めくっていただきまして目次、次の頁、1頁目、こちらに「はじめに」と題し まして、まず、現在、公衆衛生医師に求められている状況、また、公衆衛生医師の専門 的知識の必要性について、また、現在の地方公共団体における確保の困難な状況等につ いて、今回の検討会を開催するに至った経緯について説明してございます。  2番目としまして「検討会の手法」ですが、こちら、関係資料の整理や委員からの意 見の集約によって本検討会の議論を進め、報告書に至ったという経緯を示してございま す。  続いて3番目ですが、「公衆衛生医師をとりまく現状」としまして、現在の公衆衛生 医師の配置状況、また、医師個人の年齢の構成、また、所管人口に対する公衆衛生医師 の数の割合等について示しております。こちらのデータにつきましては資料の2でまた 詳しいデータを載せてございます。  続いて(2)としまして「採用計画、採用状況、育成状況」と題しまして現在の地方 公共団体における研修計画等の策定状況等について、また、実施のできない理由等につ いて示してございます。続いて3頁目に(3)としまして「公募等に関する工夫」、こ ちらもアンケート調査結果等に基づいた現在の公募の状況について、また、そのできな い場合の理由等について書いてございます。  続いて4番目の「複数配置」、こちら、複数配置の実施の難しい状況等について書い てございます。続いて5番目「自己研鑽等に対する職務専念義務の免除等の服務上の規 定」、職免に関すること、特に学位取得、留学、研究、研修等に関する職免の整備の状 況について書いてあります。最後、6番目、(6)としまして「医育機関との連携交流 」。人事交流の実施状況について書いてございます。  続いて4番目としまして「公衆衛生医師の育成・確保における問題点」、こちらは以 前、前回の検討会の基本的枠組みの中でお示しをしました問題点と同じ構成となってお ります。問題点につきまして下の方にありますけれども、(1)の公衆衛生医師の育成 について、次の頁、5頁目の採用確保について、また、普及啓発について3分類として 検討したという経緯を示してあります。  続いて5番目、「公衆衛生医師の育成・確保のための環境整備に関する基本的な考え 方」、こちらも前回の基本的枠組みでお示しをしたとおりでございますが、育成につい て、確保について、また、普及啓発についてとそれに伴う行動計画の策定及び評価につ いてといった基本的な考え方について示してございます。  下にあります6番目の「公衆衛生医師の育成・確保のための方策」とあります。こち らから先は具体的な方策について、それぞれ記載したものでございます。(1)としま して、まず、公衆衛生医師の育成、まず、(1)の研修計画の策定について。内容につき ましては今まで御議論いただきました基本的枠組みの内容に沿った内容でさらに詳しく 書かせていただいております。  続いて人事異動及び人事交流を通じての人材育成(ジョブ・ローテーション)の充実 について。続いて3番目の研究事業等への参加。すみません。タイトルだけでやらせて いただきます。7頁目にいきまして保健所への医師の複数配置、また、医育機関との連 携人事、6番目、海外の公衆衛生及び留学に関する情報提供等。続いて7番目、国立保 健医療科学院の専門課程Iの受講について。8番目に専門能力の向上・学位の授与等。 こちらには新しくFETPについてということも新たに記載をさせていただいておりま す。9番目、専門能力の向上・学位の授与等自己研鑽に対する職務専念義務の免除等の 服務上の規定の工夫。以上が育成に関する方策としてのまとめでございます。  続いて(2)、9頁目ですが、採用と確保についての具体的な方策です。最初に採用 計画の策定による定期的な採用。また、次に募集方法の工夫。また、3番目としまして 地方公共団体間等での人事交流。続いて4番目、奨学金制度。こちらの中身は制度とし て疑問が挙げられたという形で書いてございます。5番目、公衆衛生医師確保推進登録 事業の活用。こちらは現在の厚生労働省で行っております登録事業の現在の進捗状況に ついて最新のものの状況を書いてございます。以上が採用確保に関する方策。  続きまして(3)が普及啓発に関する方策でございます。まず、最初に教育プログラ ムの工夫。以前の前回の枠組みでは実習と講義に分けておりましたが、御指摘によりま して教育プログラムの工夫という形でひとつにまとめてお示しをしてございます。  続いて次の頁、11頁目、(2)の医育機関等における進路説明会の活用。3番目、卒後 臨床研修の充実。こちらにつきましても本来の1か月単位での研修期間が必要である と、望ましいという旨を書き加えさせていただいております。4番目、生涯教育、社会 人教育等。また、5番目、ホームページ等の媒体を活用した普及啓発。こちらは各種媒 体の積極的な利用というのと、実際に勤務している医師のロールモデルの紹介、また、 リーフレットの作成・配付、ブロック会議の開催と詳しく、また、分けて記載をしてご ざいます。  続きまして7番目、公衆衛生医師の育成・確保のための行動計画の策定及び評価につ いてということでひとつまた書いてございます。こちら、今までお示ししましたような 方策をもとにしまして現在の各地方公共団体における状況を踏まえて短期、中期、長期 に渡ったロードマップを作成する必要があるということから、今後は各地方公共団体に おいて行動計画を策定し、また、それについて評価をしていくという必要性があるとい うことを書いてございます。それぞれの各関係機関における役割について詳しく書いて ございます。  まず、1番目に地方公共団体、こちら、また、のちほど説明をいたしますが、別紙に チェックシートというものを用意いたしました。さきほど述べました方策の中で特に地 方公共団体において取り組みが必要と思われる部分につきましてチェックシートを別途 用意してございます。  続いて医育機関。また、続いて関係機関、これは日本医師会、日本公衆衛生学会で す。4番目に国及び国立保健医療科学院の取り組みとして今後、これらの取り組みにつ いて情報提供等、協力を行っていくということを書いてございます。  最後にまとめといたしまして、熱意のある公衆衛生医師を採用し、育成していくこと の重要性について、また、この基本的枠組みを示したということにつきましてお示しし てございます。  また、最後、これらの方策に地方公共団体が国の必要な支援の下に取り組み状況につ いて常に評価をしてフィードバックを心掛けていくこと、また、別紙のチェックシート を活用していくこと、そしてまた、今後、人事交流や計画策定等の公衆衛生医師の育成 ・確保が推進されるための取り組みについて地域の保健対策の推進に関する基本的な指 針に盛り込むなどの地域保健における仕組みとして反映させていくべきだということで まとめとさせていただいております。  そのあとの資料ですが、別添としまして基本的枠組み、こちらは以前にお示しをいた しました基本的枠組みの中で以前、御指摘を受けました部分について修正したものでご ざいます。  続いて別紙ですが、こちらはさきほど申しましたチェックシートでございます。それ ぞれの育成、採用、普及啓発につきまして地方公共団体において必要と思われる取り組 みについて入れてございます。その中でさらに定量的な評価ができるような、例えば (2)のジョブ・ローテーションのところですと異動先の数ですとか、あるいは次の頁、 21頁のところの(7)、専門能力の向上・学位の授与のところでは国立保健医療科学院に おける専門課程の修了者数、そういった定量的なことで評価ということもできるように 記載をしてございます。  続いて資料編について説明を簡単にさせていただきます。まず、資料1ですが、こち らは今回の検討会においてお示しをいたしました資料の一覧、タイトルの一覧表となっ てございます。続きまして資料の2でございます。こちらも以前、第1回のときにお示 しをさせていただきました統計資料の中から必要と思われるものについて抜き出して集 めてございます。  また、新しくこちらの方で加えましたものとしましては、最後の方の頁、33頁目以降 に公衆衛生医師の数とその実際における所管人口をお示ししてございます。例えばここ で示しております管内人口と言いますのは、例えば都道府県全体の人口から政令市、特 別区といった保健所を設置している自治体の人口を引いた数を管内人口として示してご ざいます。  続きまして資料3はアンケート調査結果でして、前回、第4回でお示しをしましたア ンケート結果をこちらにつける予定、今回、イメージとしてこちらに1枚だけ紙を入れ てございます。  続いて資料4は公衆衛生医師確保推進登録事業についてでございます。こちらも以 前、お示しをしましたデータでございます。そのイメージ、あと、参加規約、登録票に ついてお示ししてございます。こちらも報告書を読んだときにすぐに活用できるように ということで載せさせていただきます。  続いて資料5ですが、こちらは今回は検討会における委員及び議題についての一覧表 となっております。  最後に資料の6でございますが、関係ホームページ一覧となってございます。こちら は第3回検討会で座長より御指摘いただきました報告書の中にすぐに活用できるよう、 関係機関の情報が取れるような形でホームページの一覧表等をつける必要があるという 御指摘を受けまして、現在、関係機関、私の方で関係している機関についてリストアッ プさせていただきまして、そのホームページを挙げさせていただいております。まず、 厚生労働省と公衆衛生医師確保推進登録事業のホームページ、国立保健医療科学院、日 本医師会、全国保健所長会、衛生学公衆衛生学教育協議会、日本公衆衛生学会、日本公 衆衛生協会となっております。また、この他にも必要な関係すると思われるホームペー ジ、団体等がございましたらば御指摘、御教示いただければと思います。報告書につき まして以上でございます。  納谷座長  どうもありがとうございました。それでは全体の枠組みについて何か御質問がござい ますでしょうか。あと、章立て順に御質問なり、御意見をいただきたいと思いますが、 全体としてはよろしいですか。  野崎技官  すみません。訂正がございます。失礼いたしました。資料編の方の資料の2でござい ますが、33頁でございます。33、34、35頁、いずれもそうなのですけれども、右から数 えて5番目に1保健所あたりの保健所医師数とありますが、その隣にあります医師1人 あたりの人口と、こちら、表題が逆になってございました。正しくは医師1人あたりの 人口が北海道で言いますと65,943名、1保健所あたりの保健所医師数が1.42人というこ とでございます。申し訳ございません。訂正をいたします。  納谷座長  カラムが間違っているのですね。はい。そうしましたらそれぞれ章別に進めていきた いと思います。1頁の最初の1「はじめに」と2「検討の手法」、ここで何か御意見ご ざいますでしょうか。それから小幡委員と末宗委員お2人の分はできれば事務局の方か ら代わりに御発言いただけたらと。もちろんあとからまた戻ってもよろしゅうございま すので、「はじめに」と「検討の手法」は何か御意見ございませんでしょうか。  それではまた戻っていただいても結構ですので、2頁目の3の「公衆衛生医師をとり まく現状」から4頁の4の上までですね。ですから、3ポツのところで何か御意見、ご ざいますでしょうか。  私の方からよろしいでしょうか。2頁の人口10万あたりというところなのですけれど も、さきほども御説明がありましたように都道府県の人口と間違われるといけませんの で、何か正しい表現は例えば、所管保健所内、あるいは所管保健所管内人口か何かで最 初のところへ入れていただいて、あとは以下、人口とするとか、あるいは全部に入れて いただいてもいいのかなと。その辺、お任せしますので、わかるような説明、あるいは 注釈でも結構でございます。都道府県の方は自分のところの人口は、わかっていますか らすぐ書けてしまいそうでございますので。他に。どうぞ。  大井田委員  大変つまらないことを申し上げるのですが、レフェリーをやると気になってしまうの で、数字は半角と全角が混ざっているので、例えば2頁の一番の平成16年、これは半角 なのです。下から何行目ですか、全角になっていたり、統一した方が。  野崎技官  わかりました。  大井田委員  つまらないことで申し訳ございません。  納谷座長  点が入っているのは半角ですね。  大井田委員  点が入っていても半角ですね。それから20歳代が全角になっている。これは全部、統 一した方がいいと思います。  納谷座長  そうですね。はい。他に何かございますでしょうか。3のところですね。よろしゅう ございますでしょうか。そうしましたら次は、そうすると4、いきましょうか。4頁の 4ポツですね。事前に委員にお配りいただいてるのですね。  野崎技官  はい。  納谷座長  今のところ、何かございませんでしょうか。そうしましたらもう、次、いかせていた だきます。5頁の5ポツ、いかがでしょうか。  よろしいですか。そうしましたら5頁の6ポツはないですかね。そうしたら5頁、6 頁ぐらいでいかがでしょうか。5頁、6頁ぐらいで何かお気づきの点がございますでし ょうか。どうぞ。  平子室長補佐  末宗委員の方から5頁の5の1のポツのところに御意見が出ております。  納谷座長  (1)ですね。  平子室長補佐  はい。(1)でございます。ここにおいては記述の問題ですけれども、「複数医師の 配置、研究参加等」、環境整備に関する記述は文頭に置かず文末に移動するという修正 意見をいただいておりますので御紹介させていただきます。  納谷座長  具体的に言うとどうなるのですか。  平子室長補佐  具体的には修正案といたしましては、その下でございますけれども、「採用後から長 期的な視野に立って」、ずっと続きまして、「計画に組み込むことが望ましい」という 言い方で、冒頭にございました「保健所への複数の医師の配置、研究事業への参加等が 行いやすい環境の整備を行うこと等」というのが、その後に参りまして、「また」とい う形でつなげていってはいかがかという御意見でございます。  納谷座長  最初の段落をどこかに持っていくのですね。  平子室長補佐  はい。一番最初、冒頭部分の「より」までのところを文頭から削除いたしまして。  納谷座長  移動するのですね。  平子室長補佐  移動して一番最後。  納谷座長  最後というのは何頁ですか。  平子室長補佐  最後というのは(1)の段落の2番目の段落といたしまして、「また」としてつな ぎ、その部分を「また、保健所への複数の医師の配置、研究事業への参加等が行いやす い環境の整備等を行うこと等が望ましい」という形で別途記載してはどうかということ でございます。  納谷座長  いかがでしょうか。あまり大きく変わらないですかね。事務局の方はそれでよろしい ですか。特に御異議ありませんか。大きく意味が変わりますか。ちょっとその辺、解説 していただけたら。  瀬上大臣官房参事官  御指摘の行については保健所への複数配置、参加の行いやすい環境の整備を行うとい うことがおそらく皆さんの議論の中核であったのではないかと思いますが、末宗先生、 御指摘のような形で後段の「このため」以下の例として別の文にしていきますと、目的 そのものが例になってしまうのですが、それでよろしいのでしょうか。  野崎技官  すみません。事務局としましても、さきほど参事官からの御指摘がありましたと思う のですけれども、意味が若干異なってしまうということですので、このままいかせてい ただけるようであれば、このままでいかせていただきますが。  納谷座長  そうですね。特に何か変更する理由がよくわからないのです。私も。変更した方がい いのではないかなという御意見ございますでしょうか。  角野委員  私もこのままでいいのかなと思いますけれども。敢えて変える理由はないように思い ます。  納谷座長  はい。お手元の資料3を見ていただければいいのですね。それで今、5ポツ、6ポツ の6頁までなのですが、他にございませんでしょうか。  次、いきましょうか。7頁と8頁ですかね。  野崎技官  その前にもうひとつ、末宗委員からの御指摘でありまして、5頁。  納谷座長  資料3を見たらいいですね。  野崎技官  はい。資料3の方に書いてございます。5頁から10頁の間。  納谷座長  どうぞ。  野崎技官  はい。6の(1)(2)ということで予算の確保、人事担当部局の関係がこの中に何 度も出てきているということから、これらの部分を削除して、5の(4)、ちょっと戻 りますけれども、5頁目の5、基本的な考え方の中に(4)として「関係機関の連携」 というものを集約して追加するという意見、修正案をいただいております。  案としましては「5.公衆衛生医師医師の育成・確保のための環境整備に関する基本 的な考え方」とありますが、その(1)から(3)の後に(4)として「関係機関との 連携。公衆衛生医師の育成・確保に当たっては、地方公共団体、医育機関等の関係者間 で、認識を共有し、今後の方策等について協議する必要がある。なお、地方公共団体内 においても、所管部局と人事、財政担当部局との課題の共有化を図りつつ、人的な体制 整備や予算の確保が図られるよう努めるべきである。」としまして、その後に今まで 「行動計画及び策定評価」というものを、その後ろにずらして(5)とするという案を いただいております。  納谷座長  (4)を(5)にするわけですね。  野崎技官  今までの(4)の評価のところを後ろにずらすということです。  納谷座長  その(4)にそれを入れるということ。  篠崎委員  いいんじゃないですか。  納谷座長  確かに同じフレーズがいっぱい出てきますよね。ワープロでやるからこういうふうに なっていくのかなと思ったのですが、若干、しつこいかなという、それではどうぞ。  瀬上大臣官房参事官  おっしゃるとおりで、これはむしろ(4)というよりも(1)の(1)の手前に。6の (1)、直ちに(1)となって(2)、(3)と続いてきますが、そこの部分にこの話を御指摘 のような文章を入れさせていただいた方が座りがいいかなと。  納谷座長  全体にひっかかりますよという意味ですね。はい。わかりました。  瀬上大臣官房参事官  はい。いかがでしょうか。  納谷座長  それはよろしいでしょうか。はい。ありがとうございます。確かに何か財政担当部 局、いっぱい出てきていましたので気にはなっておったのですが、ありがとうございま す。  瀬上大臣官房参事官  そして各(1)から(8)まで、(9)ですか、(9)までにつきまして「この実現のためには」 という中に同じような言葉がすべて入っているところを削除させていただきたいと思い ます。  納谷座長  そうですね。はい。  瀬上大臣官房参事官  ほんの少しずつ違うところがありますので、そこはちょっとよく読んで直させていた だきます。  納谷座長  はい。8頁の最後までの中で他にございますでしょうか。どうぞ。  野崎技官  では、よろしいでしょうか。7頁のところにあります、末宗委員からの意見でござい ます。7頁の「(4)保健所への医師の複数配置」のところでございます。資料では資料 3の2頁目のところに書いてございますが、第1段落のところ「いくつか残された保健 所」から「複数配置することが必要なことである」というふうに書いてございますが、 この「必要なことである」を「望ましい」という形に変えるという御意見です。  また、第2段落のあとにさらに文章の追加の案がきております。内容ですが「なお、 複数配置が困難な場合には、健康危機発生時に大規模保健所等から機動的に派遣する体 制を整備するなどの工夫も必要であると考えている」、こちら、複数医師の必要性の理 由というのが指導できる、あるいは研修等が受けやすいことのみでは説得力に欠けるの ではないかということです。「公衆衛生行政における健康危機管理行政を適切に行って いくため」といった保健所の役割と機能の観点からについても記載をするべきであると いう御意見をいただいてございます。  納谷座長  どうぞ、いかがでしょうか。  角野委員  でも、やはり「必要である」というのと「望ましい」とは全然意味が変わってきます ので、僕はやはり今までの議論の中でも複数配置が非常に大切であるということが言わ れているわけですから、ここは「必要である」「必要なことである」というふうに原案 どおりがいいのではないかなと思います。  もう1点、この理由、今、言われた中で健康危機管理云々で保健所の役割と機能面の 観点からの記述もということですが、この部分だけがここにポツッと出てくるというの はそれも中途半端な気がしまして、それはまた別途、保健所の機能と役割については他 のところで議論されてそういった報告書が出ておるものであって、もし、ここに書くの であればすべて保健所の役割、機能というものを今、よそで議論されていることをここ に書かなければいけない話になってきますから、これもちょっと何か違和感を感じるよ うな気がしますので、(4)については私は原案どおりでいいのかなと思います。  納谷座長  他に御意見いかがでしょうか。多分に必要というと必置みたいにということなのでし ょうね。法律家的な解釈で。これはこの辺、いかがなのですかね。この必要というのは 非常に重要だというような意味で、法的必置義務というのとちょっと違うように思うの ですけれども、その辺、誤解されるのではないかということかなと思いますけれども。 いかがでしょうか。法文ではないので、そういう意見ということですから。  篠崎委員  「今後を展望すると」と書いてあるのですが、「必要」で、それでいいのではないで しょうかね。  納谷座長  はい。理由は書けばいくらでもあるのでしょうけれども、これはとりあえず医師の確 保という観点での研修等がこういう理由になっているのかなという、わからないことは ないのですけれども、いかがでしょうか。理由をもうちょっと足した方がいいのではな いかというのも。  土屋委員  現状が、公衆衛生医師というか、保健所長が複数得られておるところと、現状から推 察してちょっと無理かなというところはやはり必要と言われちゃっても困るから望まし いぐらいにしておいた方がいいのではないかと。  この、先生の御意見を見ますとやはり相当、公衆衛生医師が得にくいみたいですね。 1保健所当たりの医師数と言いますと1人もいないという、0.83で全国平均がだいぶ下 回っていますので、やはり足元を見るとちょっとまだ厳しいかなというお考えが背景に あって、望ましいぐらいがいいのかなと、現職のその責任ある立場の見方としてはそう いうお考えなさるかもしれませんね。  納谷座長  そうなのでしょうけれどもね。ただ、篠崎先生がおっしゃっていますけれども、「今 後を展望すると」ですよね。それぐらい必要ではないのかなというような意味で書かれ ているのだとは思うのですけれども。  土屋委員  これはこれでいいのじゃないでしょうか。  納谷座長  はい。そうですね。よろしゅうございますか。そうしたらそれ以外にないでしょう か。8頁まで。最後までで。細切れで申し訳ないですが、それでは。  野崎技官  もう1件、7頁のところに末宗委員からの御意見がきております。7頁の「(7)国立 保健医療科学院の専門課程Iの受講について」という項目がございますが、この中で保 健所長の医師に関する要件緩和を踏まえて記述を追加するということです。具体的には 「国立保健医療科学院の専門課程Iの受講について」についての題名の中で専門課程Iの 次に「等」を加え、また、「なお」のフレーズを次に以下の文章を追加するという案で ございます。  「また、保健所長の医師資格要件の緩和が行われたところであり、公衆衛生医師の確 保が困難な地方公共団体における円滑な人材確保に資するため、必要な研修を行うこと が望まれる。」という御意見をいただいております。  角野委員  よろしいですか。もともと公衆衛生医師の育成・確保のためのことを書いているわけ ですから、医師以外のことは全く書く必要はないのかなという、これはもうですから、 必要のないことかなと。原案どおりでいいかなと思いますが。  納谷座長  おそらくそれを直ちにされるかどうかは別でしょうけれども、医師以外の者がなると きの、また、要件は別に医師並みのというのはどういう意味かというようなことは検討 はする必要するはあるかなと思いますが、この会はどうしたら確保できるかという検討 会でございますので、そこを拡大しちゃうといくらでも拡大するのかなと思いますけれ ども、いかがでしょうか。ですから、医師以外のことについてはここでは触れないとい うことも一度、議論したかなと思いますが、よろしいでしょうか。はい。  そうしましたら他、もうないですかね。8頁の下までは。次はそうしたら10頁の(3 )の上までにしましょうか。8頁終わりましたので、9頁と10頁の(3)の上まで。は い。特にございませんか。どうぞ。  野崎技官  9頁のところでよろしいでしょうか。  納谷座長  はい。9頁。  野崎技官  9頁の「(3)地方公共団体間等での人事交流」というタイトルのところですけれども、 地方公共団体の公衆衛生医師の資質の向上の観点から、国が人事交流面で積極的な役割 を果たす旨を記載することという案件をいただいております。  納谷座長  はい。これはいかがでしょうか。  篠崎委員  いいのではないですかね。どういう表現になるのですかね。  納谷座長  何か国の姿勢から見ると特に異論ないのかなというふうに思いますけれども、入れる としたらどんなふうに入れるのか。何か。  篠崎委員  人材バンクみたいなものやっているのでしょう。国でやるのでしょう。  納谷座長  それは(5)なのですよね。  篠崎委員  「実現のためには」のこの次に何か国の関与のことを入れるのですかね。  瀬上大臣官房参事官  よろしゅうございますか。今の委員長の発言を受けまして、その「システム構築が必 要である」というところに「システム構築が必要であり、国の積極的な関与が望まれる 」、あまり国がしろという、ここを必要であると書いちゃうと私どもも頑張ってしまい ますけれども、頑張りすぎてもいけないかなということで少し望まれる程度でいかがで しょうか。  納谷座長  そうですね。実際は国があまりあっちいけ、こっちいけと言われても。よろしゅうご ざいますか。それを入れるということで。ただ、府県同士も隣ぐらいでしたらともか く、あまり離れますとなかなかあるようでほとんど交流はないというのも現実ですの で、そこら辺は国の方で何か考えていただけたらと思います。そうしたらこの10頁の (3)の上まで、他、ございませんでしょうか。  細切れで申し訳ないのですが、そうしたら次、12頁の7ポツまで何かありますでしょ うか。(3)の最後までですね。特にございませんでしょうか。はい。どうぞ。  野崎技官  それではよろしいでしょうか。お手元にお配りをしております資料番号がついており ませんが、小幡委員からの意見という紙をお配りしてございます。こちらにあります文 章、ちょっと読み上げさせていただきます。  「ホームページの媒体を活用した普及啓発は大変重要ですが、他の箇所も含めて公衆 衛生医師の募集という直接的な目的を目指した記述に留まっているように思います。医 師のみならず、一般社会における公衆衛生の重要性を広報しない限り、結局、底上げで きないので国、行政のやるべき施策として公衆衛生の重要性について広く周知を図る広 報活動等が必要でしょう。11頁のアの3行目に「一般誌」という記述がありますが、も う少し強く書き込んだ方が良いように思います。」以上の御指摘を受けてございます。  納谷座長  ありがとうございました。11頁、アというのは。  野崎技官  12頁です。失礼しました。  納谷座長  12頁の(5)のアですかね。  野崎技官  はい。  納谷座長  どうでしょう。これに関する御意見等、もし、具体的な修文案がございましたら挙げ ていただいたら。強くというのはわかるのですけれども、具体的にどう書いたら強くな るのかということがひとつ。一般誌というのは、これはあれですかね。もちろんそれは 週刊誌などもあるのでしょうけれども、他の医学雑誌ですかね。内科とか、整形外科と か、そういうことですかね。  大井田委員  一番、『日本医事新報』がいいのじゃないですか。  土屋委員  広く国民に周知させるのですから、やはり一般誌にも。  納谷座長  もうちょっと一般誌ですかね。確かにテレビに保健所のお医者さんとか、保健師さん も案外出てこないですね。  瀬上大臣官房参事官  よろしゅうございますか。それでは御指摘は今の11頁、12頁というところでございま すが、おっしゃっていることが公衆衛生医師の育成のみということではなくて、もっと 広く働きかけることも必要だよという御指摘なので、5頁まで戻っていただいて、5頁 の冒頭の「5.公衆衛生医師の育成・確保ための環境整備に関する基本的な考え方」、 頭が「この課題については次に述べる」というあまりに簡潔になっておりますので、そ このところにこの「公衆衛生医師の育成・確保というのは単に医師についてのみなら ず、一般社会における、そういう公衆衛生業務そのものの重要性を認識してもらうこと も重要な視点であるが、ここでは以下のようなこういう問題点について検討する」と、 このような書き方で入れさせていただく。御趣旨をここに書き込ませていただいたら適 切なのかなという気がいたしますが、いかがでしょうか。  納谷座長  はい。総論のところですね。  土屋委員  そうしておいて、これはそのままにしておくということですか。  納谷座長  ここの場所はそのままということですね。  瀬上大臣官房参事官  ホームページのところですか。そこだけいじるとちょっと。一般誌に関してはもう少 し幅広に書いていただくことは結構だと思いますが、この御趣旨は。  納谷座長  ここ、あまりいじりようがないですね。  瀬上大臣官房参事官  一般社会に向かってもっとものを言っていけという話でございます。公衆衛生そのも のの重要性を言っていけということかと。いかがでしょうか。  土屋委員  そうですよね。公衆衛生活動みたいなことをもっと国民に。一般住民は保健所は何か 本庁の出先ぐらいにしか思っていませんから。  納谷座長  いかがでしょうか。御意見どうぞ。確かに一番最初の「はじめに」もわりとすぐに医 者の話になってしまっているのですね。どうぞ。  大井田委員  10頁の「(4)奨学金制度」のところで、結構、最後、「制度しての疑問が挙げられた 」という、わりと厳しい考え方が載っていますので、座長の御判断に任せますけれど も、カットしてもいいのではないかと思います。(4)をなくしても。  というのは今、そういう時代、この前、瀬上参事官もおっしゃられましたけれども、 そういう時代でもありませんし、現実的にこういう書いてどうなるかというのはありま すし、最後、「制度としての疑問が」と書いてあるならば、と思ったのですけれども。 挙げたからと言って、この財政難の折にどこが動くだろうかと私は思いましたけれど も。(4)なしで(5)が(4)になったらどうかと。  野崎技官  (4)ごと、削除するということでしょうか。  大井田委員  全部もうなくしてしまう。最終的には座長さんの御判断にお任せします。納谷座長  そうですね。いかがでしょうね。ただ、まあ。  瀬上大臣官房参事官  これについてはここでの議論の過程の中で高野委員から強い御意見があったことを踏 まえて残してある話ですが、今、大井田委員がおっしゃったとおりでございまして、な い方がいいかもしれません。  土屋委員  もちろんこれは債権取立制度に過ぎないということから、疑問であるという、この言 い方は制度として起こしておくことが疑問があるという意味なのですか。  野崎技官  調査結果からこういった意見がありましたということでございます。  土屋委員  では、「調査からも」とか。「も」と。それを裏付けておるということでしょう。  瀬上大臣官房参事官  御判断いただければと思います。  篠崎委員  必ず奨学金がどうかと普通言う人も考える人もいるから、それはそうじゃないよとい うことを言っておくこともいいかもしれない。報告書なのですからね。だから、なくさ ないで、先生、言ったようにそういう意見もあるからと入れておけば、奨学金について はもうこれから考えないだろうなと、こういうことになるのではないでしょうか。  納谷座長  どうでしょうか。あまり意味は、インパクトがないのですけれども、議論はしました のでね。よろしいでしょうか。そうしたら次、そしたら7だけいきましょうか。7ポ ツ。  野崎技官  すみません。その前に小幡委員からきております意見としまして、主に採用確保とい うところだと勤務の形態というところについての御指摘なのですけれども、ちょっと読 み上げさせていただきますが、「地方の採用の現場では地方公務員という身分に関わる ため、難しいことは理解しておりますが、最近は公務員制度の改革で多様性、流動性が 図られているので医師資格を有しているさまざまな人材を発掘して週何日、保健所勤務 という形で活用することも考えられるのではないでしょうか。少なくとも複数の医師を 配置するために2人目、3人目という形での採用は可能と思われます。」との御意見を いただいております。  納谷座長  意味がよくわからないのですが。  篠崎委員  非常勤。  納谷座長  ただ、最後の2人目、3人目という形での。これはどういうふうな。  野崎技官  週に限定された日数だけしか勤務をしないという形で2人目、3人目という形で対応 とするという採用はできるのではないかという御意見です。  納谷座長  確保するということですか。いかがでしょう。ただ、非常勤のお医者さんというのは どうなのですかね。大阪府などは例えば精神保健だけに限るとアルコールとか思春期と か、いっぱい来ているのですけれどもね。ただ、それは保健所の医者というよりは自分 は精神の、あるいは難病の、あるいは健診でとか、そういう専門的なものでして。週2 日ぐらいは保健所の仕事を何でもするというような、そんなこと。  大阪では臨床研修をやりながら保健所に週2回とか、そんな人はいるのですけれど も、ただ、全くよそのお医者さんを丸々、朝、例えば9時から5時まできっちり非常勤 で雇って保健所長の補助的な仕事をしているというようなことはあまりやっていないと 思いますけれども。いかがでしょうか。角野先生のところなど、その現状は。  角野委員  うちも、要するにもともと本来、保健所の医師であってそのうちの3日なりを。逆に まだ若いうちですね。4日ぐらいを臨床に行くというのはありますけれども、逆はない ですね。やはり臨床がメインであってとか、よその所属がメインで保健所の方に2日だ け保健所医師としての業務をしに来るというのは。  さきほど先生、言われましたようにそういう専門性、専門医としての非常勤、これは あるわけですけれども、今、小幡委員が言われているのはそうではなくて、行政医師と してパートでという話ですから、これはちょっと将来、そういうのが出てくるのかどう かわかりませんけれども、あまり何か馴染む制度ではないような気がしますけれども。  納谷座長  そうですね。パートで活用したらと言われるとそういう結核とか精神とか、そういう 専門ではかなり皆、使っていますのでね。どこでもそうだと思いますけれども。それ以 外の活用という、そういうふうにちゃんと書かないと何か意味がわからないでしょう ね。  土屋委員  保健所長さんも例えば県立病院に週に1回は行くとか、人事交流ということもやはり 大事ですね。例えば1人だとすると孤立しないで、一大事のときにそのときに大事なの はいい人間関係、予てからのそういうものがあって初めて保健所機能を発揮できる。S ARSのときなど、全くそれを感じましたね。だから、平素からそういうことはできて おるところは周囲の公的な医療機関や医師会などもすぐチームを作ってどう対応しよう かと相談できましたけれども、地区によっては全く孤立したところは問題になったです ね。  そのときもやはり保健所長さんも日頃から県立病院と交流をもっとしたらいいのでは ないか。そうすると県立病院の方からも出ていくことによって保健所の公衆衛生医師と しての業務みたいなことが理解できるし、いいのではないかなという話は出ましたです ね。  角野委員  今、言われましたようにそういう人と人とのつながりというのを普段から作っておく ということが我々、保健所長にとっても非常に大事なことだと思います。  しかし、その手段として敢えて人事交流的にこの病院、週に1回なり、行ってやらな ければいけないかというと決してそうではなくて、自分自身のことを考えても本来業務 の中で常に病院とか医師会等とは常に顔を合わせて出かけていってやっていますから、 ですから、問題なくいけるとは思っているのですね。  結局、それができていないところというのは本来、保健所の医師としての仕事をやっ ていない。そういう関係ができていないというのは普段の仕事をしていないことの裏返 しなのですよね。だから、仕事をすると思えば当然、もう顔を合わせて話をしてという ことがしょっちゅう出てきますので、ですから、いざとなってときに協力も得られな い、全然、初めて会ったというのはこれはそれまでその人が仕事をしていなかったとい うことなので、敢えて、ですから、人事交流的にいくことはないのかなと思います。  ただ、逆に交換をするのではなくて臨床の場から保健所の方に週に1回なり、2回な り、さきほどのパートになるわけですけれども、それは来ていただいていると、その人 自身が公衆衛生にまた興味を持ち出して将来的に公衆衛生医を目指す、なってもらえる かと、それはあるかなと思いますけれどもね。  土屋委員  それはありますね。僕の同級生でそうなっちゃった人、いますよ。小児科医ですが、 いろいろ頼まれて保健所へパート的に行っているうちに、市民病院の小児科の部長まで なっておったのですけれども、50歳ぐらいのときに自分は公衆衛生の方が合っているか もしれないということで。だから、積極的に出てきてくれると受ける側もありがたいの ですよね。  角野委員  はい。  納谷座長  何かそういうこと、書ける場所、ありますかね。例えば専門家としてはいろいろ保健 所では医師を活用しているけれども、もう少しパートとして、一番簡単なのはそれは実 際、病院との交流が一番簡単なのでしょうけれども、そういったパートタイムでの人事 交流みたいなことも重要ではないかというような、そんなことをちょっと入れたらいか がでしょうね。そういう場所はなかったですかね。人事交流などはありますけれども、 それはちょっとパートタイムのことではないのですよね。おそらく。  大阪府では、臨床の医師が週に2回ぐらい保健所に出てくるという、やや義務的です けれども、そんな制度もやっておりますが、それをもう少し広げたような格好で。例え ば6頁の(2)の人事交流を通じてのみたいなところに、そこにパートタイムの人事交流 も検討してもいいのではないかというようなことですかね。もうちょっと他でいい場所 があれば。確かに臨床の先生に保健所のことを知っていただくと何かあったときに非常 に便利は便利ですね。  野崎技官  それでは議論を踏まえましてさきほどの小幡委員からの御指摘につきまして検討させ ていただきます。  納谷座長  はい。ちょっとそういう工夫も検討の余地があるだろうということでしょうか。そう しましたらもう最後の14頁、「8.まとめ」までいきますが、いかがでしょうか。それ 以外のところでもお気づきのところがあれば戻っていただいてもいいかと思いますが。  瀬上大臣官房参事官  恐縮でございます。事務局の手違いでまとめの2行目のところと4行目、5行目のあ たりが趣旨が同じことが二度書かれておりまして、文章がおかしくなっている。申し訳 ございません。  ここは読ませていただきますが、「本検討会において」というのを後ろに持っていき たいと思いますが、はじめからいきます。「まとめ。公衆衛生医師の育成・確保のため の環境整備として、国、地方公共団体、医育機関及び関係団体は」、そこから1行程、 「また、すでに」の手前まで削除してください。「関係団体は、すでに公衆衛生医師と して勤務している者の資質の向上に努めること、熱意のある公衆衛生医師を採用するこ と、また、採用しやすくなるようにすること」、追加です。「が、必要である。また、 医学生及び臨床医等に対して、公衆衛生医師の職務に関する知識を普及することが求め られている。」その後ろに最初の「本検討会において」を持っていっていただき、「本 検討会においては、それぞれについて取り組むべき具体的方策を検討し、別添に示すよ うな基本的枠組みを提示した。」と、このように。  もう一度、読み直させていただきます。「公衆衛生医師の育成・確保のための環境整 備として、国、地方公共団体、医育機関及び関係団体はすでに公衆衛生医師として勤務 している者の資質の向上に努めること、熱意のある公衆衛生医師を採用すること、ま た、採用しやすくなるようにすることが必要である。また、医学生及び臨床医等に対し て、公衆衛生医師の職務に関する知識を普及することが求められている。本検討会にお いては、それぞれについて取り組むべき具体的方策を検討し、別添に示すような基本的 枠組みを提示した。」と、このように削除してございます。  納谷座長  はい。その方がすっきりするというように思いますが。何か他にございますでしょう か。どうぞ、先生。  土屋委員  このまとめの後段になりますか、「平成16年11月に地域保健法施行令の改正により、 保健所長の資格要件に例外規定が設けられたが」、ここからです。「原則として保健所 長の資格要件に医師であることが含まれ」という、これは書き方の問題だと思うのです けれども、「原則としては保健所長の資格要件は医師であることが含まれ」というのは 例外的なことが含まれるという意味であって、「原則として保健所長の資格要件が医師 であるとされており」と書くべきで、本来は「含まれる」というのはこういうものも一 部例外的に入っているよという意味で、その原則は医師であるとされておるわけですよ ね。  野崎技官  はい。そのとおりです。  納谷座長  はい。そうですね。先に書いてますから。ある例外を。  土屋委員  だから、例外規定が設けられたが、それはそうだけれども、これは本来医師であるの だという言い方でないと。「含まれる」と言うと何か例外的にそれも入っているのだと 話になっちゃいますので。  野崎技官  修正いたします。  土屋委員  実は。医師以外もなれるのではないかとか。保健師でもいいのでしょうねとか、あり まして。そのときに参事官もこれはあくまでも一時的なことであって、という御説明を なさいました。前回の「保健所長の職務の在り方に関する検討会」の提言についてまだ 疑問があると言って日本医師会に文書で都道府県から問い合わせがあります。実は現 在、こういうことで検討中ですと言うと、ああ、そうですか、それで安心しました、と いうことになっています。  納谷座長  日本語としても先生、おっしゃられること、正しいのかなと。はい。  土屋委員  ありがとうございました。お願いします。  瀬上大臣官房参事官  「保健所長の資格要件は医師であるとされており、また」としたいと思います。  納谷座長  これ一応、別添も検討した方がいいですね。別添で何かお気づきの点がございますで しょうか。3頁、もう全部いきますが。これはよろしいでしょうか。  そうしたらこのチェックシートで何かお気づきの点、ございますでしょうか。チェッ クシートも検討することにした方がいいのかなと思いますが。わかりにくいとか何とか ございましたら。もう一度、これはどういうふうに使うのですかね。御自分のところで もう一度、見てみるということですけれども。  野崎技官  地方公共団体が取り組みについてはピックアップしてございますので、地方公共団体 毎にその中で現在の取り組みの進捗状況について確認していただき、また、その現在の 状況、そういったものをこの中に記載をしていただくというためのチェックシートでご ざいます。  納谷座長  これはどうなのでしょう。これをまた、国に報告するとか、そういうことではないの ですか。  野崎技官  はい。こちら、チェックをしていただきまして、また、今後、評価については別途、 また、続けてまいりますけれども、その中でこういった形で一律に評価できればという ふうに考えております。そのための元となるというチェックシートになっております。  納谷座長  どうなのですか。ただ、これはあまり事情を知らない府県の方、受け取ったときにこ れってどうするのだろうなということはないですか。いつまでに、まとめ、国に出すの ですかねとか。  野崎技官  この報告書を受け取った段階でということですか。  納谷座長  はい。  野崎技官  その時点ではまだ、評価という段階まではいっておりませんので、こちら、まだ、内 部でお使いいただくということになります。また、時間が経ちまして評価をするという 時期にまいりましたときには別途、また、それがチェックシートに基づいたもので、ま た、一律、お送りをさせていただく、改めてお送りさせていただくという形になると思 います。  納谷座長  それは何か送り状に多少、説明をしていただいたらいいですかね。  野崎技官  はい。評価の際にはこちらの報告書の、また、説明等をわかりやすいようにつける必 要があるかと思います。  納谷座長  はい。他に何かございませんか。全体通してでも結構でございますので。  土屋委員  このチェックシートは一緒につけて送るのですか。  野崎技官  はい。報告書の中にはこちらのチェックシートで。本文中にもチェックシートについ ては御説明させていただいております。  納谷座長  特にございませんか。元に戻っていただいてもいいです。何でも。この検討会です が、事務局とも相談させていただきまして一応、今回をもって最終回にしたいというふ うに考えております。だいたい議論も出尽くしたと思いますし、報告書もだいたい御賛 同いただき、一部修正は事務局の方でしていただくと。どういたしましょう。その後は 修正していただいたものをどうしたらいいでしょうかね。私、一任ということでよろし ゅうございますでしょうか。  角野委員  はい。異議なし。  大井田委員  よろしくお願いします。  納谷座長  はい。わかりました。そうしたらそういう方向で進めさせていただきますので事務局 の方で修正をお願いをいたします。  野崎技官  はい。作業を進めてさせていただきますが、それまでにも追加でお気づきになった点 がございましたら、私の方、事務局の方に御連絡をいただければと思います。一応、日 にちとしましては大変恐縮なのですが、12月の22日の水曜日までにいただければこちら の方で修正、また、座長と御相談させていただきながら修正をさせていただきたいと思 いますが、よろしいでしょうか。  納谷座長  どうぞ。  大井田委員  最後に、これはぜひ、インターネットだけではなくて日本公衆衛生学会、厚生労働省 のインターネットも全員が読むわけではありませんので、忙しいと思いますけれども、 すべて終わったら内容を解説か何かして日本公衆衛生学雑誌に載せていただく、日本公 衆衛生学会の関係でなくても他でもいいのですけれども、いろいろなところに載せてい ただければよろしいかと思います。なぜかと言うと、皆が皆、読むわけではないので、 ぜひ、PRをお願いしたいと思います。せっかくここまでまとめましたのでお願いした いと思います。  野崎技官  はい。わかりました。  納谷座長  いろいろな形があるのでしょうが。  大井田委員  はい。いろいろな形であちこちに出していただければ。大変かと思いますけれども。  納谷座長  どなたかが「厚生」とかに書いていただくとか、いろいろな要約ですね。  大井田委員  特に調査もしていますので、その結果もぜひ、出して。  納谷座長  そうですね。  角野委員  よろしいですか。あと、この報告書というのはあくまでも検討会として環境整備はこ こをすればいいですよと、こうすべきであろうというのを言うだけのものなのですけれ ども、それを受けて国としてどこまでここでいろいろ、特に地方公共団体に対して責務 というか、役割をはっきり書いているわけですけれども、それをやっていただけるよう な形というのをどのように作っていっていただけるのかなと。  何か、ですから、環境整備に関するガイドライン的なもの、あるいは指針みたいなも のが今後、出されるのかなというふうに思っているわけですけれども、その中でこの報 告書が生かされるわけですが、その前にどの程度、強くと言いますか、地方公共団体の 責務というものが書いていただけるのかなというふうに思うわけです。ぜひとも書いて いただきたいと思うわけです。  田中健康局長  まだ、不確定ですけれども、地域保健法で指針というのがあるのですよね。そこの中 に何か、もし、いくつか項目でも書き込むことができれば、そういうような形で認知す るというか、オーソライズさせていくというのもひとつの選択肢かなと思っていますけ れども。  とにかくこれをせっかく報告書をいただいたわけですので、これをとにかく普及して いくと。大井田委員からも今、お話がございましたけれども、いろいろな格好で自治体 ばかりではなくて大学の関係者の方とか、その他、広くこれをお知らせしていくと。そ れぞれの役割を皆様が担っていただいて実現をしていくというようなことを一生懸命や っていきたいというふうに考えています。  納谷座長  各都道府県が御自分の自治体がどの辺にあるのかということをできれば部長とか人事 の担当とかが、まず、知っていただくということも大事なのかなと。  これ、ある程度、例えば人口で基準を出したらどうかということも思ったのですが、 書き方が難しくて、意外に地方でかなり保健所医師を確保しておられるところもありま してですね。不用意に出しますとうちは逆に削られるのではないかというような、非常 に難しいことだというふうに思ったこともあるのですが、上から数えてどうなのかとい うのももう一度わかっていただくという意味では、そういうところから認識をしていた だけたらというふうに思いますけれども。今後、各自治体、国、それぞれ頑張っていか なければいけないことだと思いますが。他に何かございませんでしょうか。  角野委員  ですから、やはりこのさきほどのチェックシート、これはこの段階ではそれぞれのと ころが自分のところ、どこまでできているものかということをチェックするのはいいわ けですけれども、これをやはり一応、それぞれのところが報告させると。強制はできな いかもしれないけれども、報告を求めて国としても定期的にこういうまとめを出してい くという形ですね。それがやはりひとつ、自治体に対してはプレッシャーになるのかな というふうに思います。そういうのはぜひとも、やっていただきたいなと。希望です。  納谷座長  この辺はいわゆる個人情報ではございませんので、例えば児童相談所の職員数とか、 最近、あちこちで出ていますので、ここら辺はやはり出していくのがいいのかなという ふうに思います。  他、ございませんでしょうか。ちょっと早いのですが、終わらせていただいてよろし いでしょうか。最後に局長、よろしくお願いします。  田中健康局長  大変ありがとうございました。お忙しい中、納谷座長はじめ、委員の皆様方におかれ ましては6月から精力的に5回、この検討会でいろいろと御議論をいただきまして大変 立派な報告書をまとめることができまして感謝申し上げます。  報告書の中で公衆衛生をとりまく問題点がかなりはっきりもう一度、確認できたと思 いますし、育成、採用確保、普及啓発という、この3つの部分について具体的な方策と いうものがきちんと提示できたと。さらにチェックリストと。非常にわかりのいい、そ れぞれが自ら自己診断できるような、そういうツールもお示しいただけたということで 非常に画期的な報告書になったのではないかというふうに思っているところでございま す。  なお、国の公衆衛生医師確保の現状でございますけれども、公衆衛生医師確保推進登 録事業というものをスタートさせておりまして、今のところ、登録自治体が14か所、登 録医師が16人ということでございます。6人の方の情報を実際に登録自治体に提供して いるということで少しは登録事業も動き始めたのかなという状況でございます。今後と もさらにこの事業の拡大について検討を進めていきたいというふうに考えております。  また、その他に公衆衛生医師の育成・確保につきましては新たな予算要求もしている ところでございまして、さらにその次の18年度に向けても新たな施策について今後、検 討してまいりたいというふうに考えております。  公衆衛生医師の確保、あるいは育成につきまして、この報告書をぜひ活用させていた だきまして地方公共団体への情報提供、あるいは一般の方への普及啓発、さきほどちょ っと申し上げましたけれども、基本指針に少し盛り込むというようなことも考えていき たいというふうに思っております。重ねて委員の皆様方からいただきました貴重な御意 見を生かすように今後とも努力してまいります。簡単ですが、お礼の言葉に代えさせて いただきます。ありがとうございました。  納谷座長  ありがとうございました。 (照会先) 厚生労働省健康局総務課地域保健室 石関(2336) 須藤(2334)