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資料 2

医療安全の確保に電子カルテが寄与できる
領域等の検証及び安全性の確保の視点からの
システムのあり方



‘04-12-9
保健医療福祉情報システム工業会
診療支援システム委員会
医療安全検討WG


経緯


保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)の医療システム部会診療支援システム委員会に「医療安全検討WG」を設置

九州大学澤田教授を訪問し、意見交換を実施


WGの目的


医療における安全(Patient Safety)に関し、情報システムの視点から支援すべき内容をまとめ、医療安全の確保に資する情報システムの普及をめざす



WGの概要


JAHIS医療システム部会、診療支援システム委員会のWGとして設置

標準的電子カルテ推進委員会の作業アイテムである、『医療安全の確保に電子カルテが寄与できる領域等の検証及び安全性の確保の視点からのシステムのあり方等』に対するJAHISとしての受け皿


WGの成果(目標)


医療安全に関して(各項目の内容は例示)
情報システムが支援すべき機能・場面とその範囲の洗い出し
処方オーダ時の、処方内容のチェック…不適切なオーダの防止
診療行為実施時の患者特定の支援…患者取り違えの防止
医療スタッフ間の情報伝達、情報共有の支援…正確、迅速、漏れがない
ガイドライン等に基づく治療計画等の策定支援…検討要素の漏れの排除

情報システムが支援すべき必要最小限の機能(ボトムライン)の整備
チェックの内容(範囲)
警告・注意等の提示・確認の方法

チェックやガイドに関するコンテンツ整備の枠組みに関する提言
マスター(各医薬品の名称、薬効、副作用、極量値など)
コード(トレーサビリティを確保したコード体系など)
チェックロジック(Computer Readableなロジックなど)


医療事故の発生要因


分類 細分類 意味 事例  ⇒情報システムの対策
エラー
(error)
うっかりミス
(slip)
目標に対する行動の実行時に無意識に発生した目標と異なる誤り
(傍らから見て判りやすい)
転記ミス
類似した名称の薬剤選択
自動化
多面的チェック
漏れ
(lapse)
目標に対する行動の実行時に無意識に発生した漏れ
(傍らから見ても判りにくい)
記述漏れ、伝達漏れ
オーダ実施時の漏れ
自動化
多面的チェック
思い違い
(mistake)
予定した行動をとったが計画が間違っているために予定した結果が得られない
同姓患者のとり違い
異なる病気と診断したための誤った処方
多面的チェック、情報提供
ルール違反
(Violation)
目標に対する行動の実行時に、手順に関する規則を守らなかったために発生する誤り
決められた手順を守らない
情報システム上の仕掛け
(守らざるをえない制約)


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