資料6−1 |
(例)解熱鎮痛薬
リスクの程度の評価 | A 薬理作用 | B 相互作用 | C 重篤な副作用のおそれ | C’ 重篤ではないが、注意すべき 副作用のおそれ |
D 濫用のおそれ | E 患者背景(既往歴、治療 状況等)(重篤な副作用につ ながるおそれ) |
F 効能・効果(症状の悪化につ ながるおそれ) |
G 使用方法(誤使用のおそれ) | H スイッチ化 等に伴う使用 環境の変化 |
|||||||||
評価の視点 | 薬理作用 | 相互作用 | 重篤な副作用のおそれ | 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ | 薬理に基づく習慣性 | 適応禁忌 | 慎重投与 (投与により障害の再発・悪化のおそれ) |
症状の悪化につながるおそれ | 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) | 使用方法(誤使用のおそれ) | スイッチ化等に伴う使用環境の変化 | |||||||
併用禁忌 (他剤との 併用により 重大な問題 が発生する おそれ) |
併用注意 | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 使用量に上限があるもの | 過量使用・誤使用のおそれ | 長期使用による健康被害のおそれ | ||||||||||
評価のもととなる根拠情報 | 相互作用の併用禁忌および使用上の注意の中で併用は避けることの記載がある場合 | 相互作用の併用注意および使用上の注意の中で併用は避けることが望ましいとの記載がある場合 | 重大な副作用の項に書かれているもののうち、薬理・毒性が原因と考えられるもの | 重大な副作用の項に書かれているもののうち、特異体質、アレルギーなどが原因と考えられるもの | その他の副作用のうち重要なもの、重要な基本的注意の中に出てくる副作用症状 (薬理・毒性) |
その他の副作用のうち重要なもの、重要な基本的注意の中に出てくる副作用症状 (特異体質・アレルギー等) |
習慣性医薬品 | 禁忌の項または原則禁忌の項および使用上の注意の中に「投与しないこと」「投与は避けること」「原則として投与しないこと」などの記載がある場合 | 慎重投与の項および使用上の注意の中に慎重に投与すること、妊産婦・授乳婦・高齢者・小児に対して慎重投与、有益性投与、又は「安全性が確立していない」などの記載がある場合 | 「重要な基本的注意」に患者の状態を観察などの記載がある場合 | 「重要な基本的注意」に該当する記載がある場合 | 「用法用量」または「用法用量に関連する使用上の注意」に投与量の上限が設定されている場合 | 「重要な基本的注意」「用法用量」「用法用量に関連する使用上の注意」「過量投与」の項に相当する記載があった場合 | 使用上の注意中のいづれかの項に長期投与に関する注意、あるいは長期投与により発現する副作用などの記載のあった場合 | ||||
解熱鎮痛 成分 |
アスピリン | アスピリン末岩城、 バイアスピリン |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
アセトアミノフェン | カロナール | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
イソプロピルアンチピリン | ヨシピリン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||
イブブロフェン | ブルフェン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
エテンザミド | エテンザミド岩城 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||
鎮静催眠成分 | アリルイソプロピルアセチル尿素 | |||||||||||||||||
ブロムワレリル尿素 | ブロバリン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||
制酸成分 | 合成ケイ酸アルミニウム | アルミワイス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||
合成ヒドロタルサイト | サモールN | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム | メタスタミン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
解熱鎮痛薬
リスクの程度の評価 | A 薬理作用 | B 相互作用 | C 重篤な副作用のおそれ | C’ 重篤ではないが、注意すべき 副作用のおそれ |
D 濫用のおそれ | E 患者背景(既往歴、治療 状況等)(重篤な副作用につ ながるおそれ) |
F 効能・効果(症状の悪化につ ながるおそれ) |
G 使用方法(誤使用のおそれ) | H スイッチ化 等に伴う使用 環境の変化 |
|||||||||
評価の視点 | 薬理作用 | 相互作用 | 重篤な副作用のおそれ | 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ | 薬理に基づく習慣性 | 適応禁忌 | 慎重投与 (投与により障害の再発・悪化のおそれ) |
症状の悪化につながるおそれ | 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) | 使用方法(誤使用のおそれ) | スイッチ化等に伴う使用環境の変化 | |||||||
併用禁忌 (他剤との 併用により 重大な問題 が発生するおそれ) |
併用注意 | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 使用量に上限があるもの | 過量使用・誤使用のおそれ | 長期使用による健康被害のおそれ | ||||||||||
解熱鎮痛 成分 |
アスピリン | アスピリン末岩城、 バイアスピリン |
クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、血小板凝集抑制作用薬・血栓溶解薬(出血傾向の可能性)、糖尿病用薬(低血糖の可能性)、メトトレキサート(汎血球減少の可能性)、バルプロ酸ナトリウム(振せんの可能性)、フェニトイン(総フェニトイン濃度は低下しても非結合型フェニトイン濃度は低下しない)、アセタゾラミド(嗜眠、錯乱等、代謝性アシドーシスの可能性)、副腎皮質ホルモン(サリチル酸中毒の可能性)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、β遮断薬(β遮断薬の作用減弱)、ニトログリセリン(ニトログリセリンの作用の減弱)、尿排泄促進薬(尿排泄促進薬の作用減弱)、乳酸ナトリウム(本剤の作用減弱)、非ステロイド性解熱鎮痛消炎薬(出血及び腎機能低下)、他の消炎鎮痛薬 | 喘息発作の誘発、肝障害、黄疸、出血 | ショック、アナフィラキシー様症状、SJ症候群、Lyell症候群、再生不良性貧血 | 耳鳴、難聴、めまい、頭痛、興奮、食欲不振、胸やけ、胃痛、悪心、嘔吐、消化管出血、肝障害、腎障害、過呼吸、代謝性アシドーシス、低血糖、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 | 過敏症、血液障害 | 本剤又はサリチル酸系製剤過敏症既往歴、消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、アスピリン喘息又は既往歴、出血傾向、出産予定日12週以内、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 | 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、アルコール常飲者、術後1週間以内、妊婦又は妊娠の可能性、過敏症既往歴、気管支喘息、高齢者、小児、手術前、授乳婦、消耗性疾患、感染症合併者 | 感染症の不顕性化 | 原因療法でなく対症療法 | 1日4.5gまで | 過量により、重度の過呼吸、呼吸性アルカローシス、代謝性アルカローシス、痙攣、昏睡、呼吸不全等 | 急性疾患に用いる場合:長期服用原則回避、慢性疾患に長期投与する場合は定期的な臨床検査(尿、血液、肝機能など)、不妊? | ||||
アセトアミノフェン | カロナール | リチウム製剤(類薬でリチウム中毒の発現の可能性)、チアジド系利尿薬(類薬利尿作用の減弱の可能性)、アルコール(アルコール多飲常用者肝不全)、他の消炎鎮痛薬 | 喘息発作の誘発、肝障害、黄疸 | ショック、アナフィラキシー様症状、SJ症候群、Lyell症候群 | 悪心、嘔吐、食欲不振、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 | チアノーゼ、血液障害、過敏症 | 消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴 | 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、小児、高齢者、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 | 感染症の不顕性化 | 原因療法でなく対症療法 | 急性疾患の場合:1日最大1.5gまで | 過量により肝、腎、心筋の壊死 | 急性上気道炎:長期服用原則回避、フェナセチンの長期・大量による間質性腎炎、血色素異常の発現、腫瘍発生の可能性、不妊? | |||||
イソプロピルアンチピリン | ヨシピリン | 黄疸 | ショック、SJ症候群、Lyell症候群、再生不良性貧血、無顆粒細胞症 | 肝機能検査値異常、腎障害、胃痛、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、頭痛 | 過敏症、貧血、血小板減少 | 本剤又はピラゾロン系過敏症既往歴 | 本人又は家族のアレルギー体質、肝障害、腎障害、血液障害、高齢者、妊婦又は妊娠の可能性 | 調剤薬で上限設定なし | 長期服用原則回避、不妊? | |||||||||
イブブロフェン | ブルフェン | ジドブジン(血友患者で出血傾向の増強) | クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、アスピリン製剤(アスピリンの血小板凝集抑制作用を減弱)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、タクロリムス(急性腎不全)、ニューキノロン系抗菌薬(類薬で痙攣)、メトトレキサート(メトトレキサートの作用増強)、コレスチラミン(本剤血中濃度の低下)、他の消炎鎮痛薬 | 消化性潰瘍、胃腸出血、潰瘍性大腸炎、急性腎不全、ネフローゼ症候群、肝機能障害、黄疸 | ショック、再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少、SJ症候群、Lyell症候群、無菌性髄膜炎(特にSLE,MCTDの患者) | 血小板機能低下、食欲不振、嘔気、嘔吐、胃部不快感、腹痛、消化不良、下痢、口渇、口内炎、腹部膨満感、便秘、肝機能検査値異常、黄疸、霧視等の視覚異常、難聴、耳鳴、味覚異常、頭痛、眠気、めまい、不眠、抑うつ、血圧上昇、動悸、血圧低下、浮腫、倦怠感、発熱、鼻出血、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 | 過敏症(発疹、紫斑、喘息発作の誘発)、 | 消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、重篤な高血圧、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴、ジドブジン投与中、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 | 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、SLE、MCTD、潰瘍性大腸炎、クローン氏病、高齢者、小児、授乳婦、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 | 感染症の不顕性化 | 原因療法でなく対症療法 | 1日600mgまで | 急性疾患に用いる場合:長期服用原則回避、慢性疾患に長期投与する場合は定期的な臨床検査(尿、血液、肝機能など)、不妊? | |||||
エテンザミド | エテンザミド岩城 | クマリン系抗凝血薬(出血傾向の可能性)、リチウム(リチウム中毒の可能性)、チアジド系利尿薬(チアジド系利尿薬の効果減弱)、他の消炎鎮痛薬 | 耳鳴、難聴、めまい、血小板機能低下(出血時間延長)、食欲不振、胸焼け、胃痛、悪心、嘔吐、消化管潰瘍の悪化、過度の体温下降、虚脱、四肢冷却 | 過敏症(発疹、浮腫、喘息発作等) | 消化性潰瘍、重篤な血液障害、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心障害、本剤過敏症既往歴、アスピリン喘息又は既往歴、15歳未満の水痘又はインフルエンザの患者 | 適応禁忌の既往歴または重篤でない場合、出血傾向、過敏症既往歴、気管支喘息、高齢者、小児、妊婦又は妊娠の可能性、消耗性疾患、感染症合併者 | 感染症の不顕性化 | 原因療法でなく対症療法 | 調剤薬で上限設定なし | 長期・大量投与で過呼吸、貧血、腎障害、肝障害 | 急性疾患:長期服用原則回避、不妊? | |||||||
鎮静催眠成分 | アリルイソプロピルアセチル尿素 | |||||||||||||||||
ブロムワレリル尿素 | ブロバリン | 依存性 | 悪心、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、ふらつき、知覚異常、難聴、興奮、運動失調、抑うつ、構音障害、発熱、 | 過敏症 | あり | 本剤過敏症、自動車等の運転注意(眠気) | 肝障害、腎障害、高齢者、虚弱者、呼吸機能低下者、小児、妊婦又は妊娠の可能性 | 過量投与で急性中毒症状として中枢神経症状(四肢の不全麻痺、深部反射消失、呼吸抑制等)、覚醒後に幻視、全身痙攣発作、神経炎、神経痛等 | 連用で薬物依存(大量・連用中の急激な減量または中止で禁断症状) | |||||||||
制酸成分 | 合成ケイ酸アルミニウム | アルミワイス | テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱)、他の併用薬剤(他の併用薬剤の吸収・排泄に影響) | 便秘 | 透析療法中 | 腎障害、便秘、リン酸塩低下者 | 長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症 | |||||||||||
合成ヒドロタルサイト | サモールN | テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱)、他の併用薬剤(他の併用薬剤の吸収・排泄に影響)、大量の牛乳、カルシウム製剤(ミルク・アルカリ症候群) | 長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、 | 下痢、軟便、食欲不振、口渇 | 透析療法中 | 腎障害、心障害、下痢、高マグネシウム血症、リン酸塩の欠乏者、高齢者 | 長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、長期大量投与時:高マグネシウム血症 | |||||||||||
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム | メタスタミン | テトラサイクリン系抗生物質・ニューキノロン系抗菌薬(抗菌薬の効果の減弱) | 悪心、嘔吐、便秘、下痢、口渇 | かゆみ | 透析療法中 | 腎障害、心障害、高マグネシウム血症、リン酸塩低下者、高齢者 | 長期投与時:アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、長期大量投与時:高マグネシウム血症 |