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(参考資料1)
脳死下での臓器提供に係る経過表

日時 診断・治療・手続き等の概要
平成14年  
10月28日(月)  
10:00 歯科医院で椅子に座ったところ、意識障害が出現した。
10:39 救急部受診。
意識障害(J.C.S10)、血圧測定不可のため触診で60であった。
循環器内科へ応援依頼する。胸部不快感の訴え、エコー図検査、心電図より虚血性心疾患を疑った。
12:30 緊急冠動脈造影を施行した。左室壁運動低下を認めたが、冠動脈狭窄はなかった。ICU入室。
15:00頃 患者から頭痛の訴えがあり、その後増強。
17:00頃 頭部CTを施行。くも膜下出血、水頭症を認めた。脳神経外科へ応援依頼する。
17:25 ICUにおいて、挿管し、人工呼吸器管理。
J.C.S 300、四肢の痛み刺激に対しても無反応。
18:25 脳室ドレナージ術を施行。
10月29日(火)  
7:00 J.C.S 300
10月30日(水)  
7:40 J.C.S 200
17:30 MRI&MRA:左椎骨−後下小脳動脈分岐部近傍に動脈瘤あり。
10月31日(木)  
7:50 J.C.S 200
11月1日(金)  
7:30 J.C.S 100
14:30 J.C.S 30−100
11月2日(土)  
7:40 J.C.S 30
11月3日(日) 変化なし。
11月4日(月)  
22:45 意識状態の悪化を認め、頭部CTを施行。
明らかな脳梗塞の所見はないものの、TCDで脳血管攣縮による脳血流の低下と判断。
11月5日(火)  
8:15 J.C.S 200
11月6日(水) 変化なし。
11月7日(木)  
7:00 意識状態の改善を確認するため鎮静を中止し、経過観察を施行するも覚醒せず。
18:30 右瞳孔散大を認め、頭部CTを施行。
広範囲な両側性の脳梗塞と脳腫脹を認めた。
11月8日(金)  
9:00 脳波・BAEPなどを含めた診察を施行。
13:00 臨床的に脳死と判断。
主治医から患者ご本人の「臓器提供意思表示カード」の所持について確認がなされ、ご家族から同カードの所持ならびに脳死下での臓器提供の意思があった旨、申し出があった。
移植コーディネーターの説明機会の提示を行った。
17:20 日本臓器移植ネットワーク西日本支部に連絡。
17:30 「臓器提供実施本部」を設置。
19:59 日本臓器移植ネットワーク及び都道府県コーディネーター4名来院。
20:30 コーディネーターによる家族面談開始。
21:45 コーディネーターによる家族面談終了。
脳死判定実施・臓器提供を家族が承諾。
22:15 本部とコーディネーターによるミーティング。
11月9日(土)  
18:00 病院倫理委員会開催。
19:20 病院倫理委員会終了。
20:51 第1回法的脳死判定を開始。
11月10日(日)  
0:40 第1回法的脳死判定を終了。
6:47 第2回法的脳死判定を開始。
8:55 第2回法的脳死判定を終了。
9:25 「脳死判定に関する検討委員会」開催。
13:45 コーディネーターにより家族の脳死判定及び臓器提供に関する最終意思確認が書面によりなされた。
14:15 本部とコーディネーター7名による全体ミーティング開催。
15:30 全体ミーティング終了。
22:30 臓器移植実施施設から摘出チームが順次来院。
11月11日(月)  
3:00 摘出チーム合同ミーティング開始。
4:03 臓器チームによる摘出手術開始。
摘出臓器と搬送先
 (1)心臓 →国立循環器病センター
 (2)肺臓 →岡山大学
 (3)肝臓 →北海道大学
 (4)眼球 →岡山県アイバンク
8:02 手術室退室。
8:27 病理解剖開始。
12:00 病理解剖終了。
14:30 合同記者会見実施。


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