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供血者からの遡及調査の進捗状況について
(目次)


 供血者からの遡及調査の進捗状況について
  (平成16年9月2日付け血液対策課事務連絡)

 供血者からの遡及調査の進捗状況について
 (平成16年9月13日付け日本赤十字社提出資料)

 薬事法第77条の4の3に基づく回収報告状況
 (平成15年7月 〜 平成16年3月分)

 「血漿分画製剤のウイルス安全対策について」の実施状況について

 血漿分画製剤のウイルス安全対策について
 (平成15年11月7日付け医薬食品局4課長通知)


血企第302号
平成16年9月13日

 厚生労働省医薬食品局血液対策課長 様

日本赤十字社 事業局長



供血者からの遡及調査の進捗状況について



 平成16年9月2日付事務連絡によりご依頼のありました標記の件については、下記により回答いたします。





1.「供血者の供血歴の確認等の徹底について」(平成15年6月12日付け医薬血発第0612001号)に基づく遡及調査に係る以下の事項

(1) 調査の対象とした血液製剤の本数(平成16年7月31日現在)
ア.対象期間:平成11年4月1日〜平成14年6月12日
対象本数:16,120本(検体数:10,342本)
イ.対象期間:平成14年6月13日〜平成15年7月21日
対象本数: 6,419本(検体数: 4,464本)
ウ.対象期間:平成15年7月22日〜平成16年3月31日
対象本数: 3,796本(検体数: 2,720本)
エ.対象期間:平成16年4月1日〜平成16年7月31日
対象本数: 1,371本(検体数:   963本)
―――――――――――
27,706本

(2) 調査を実施した供血者の供血歴の期間
 別紙のとおり。

(3) 上記(1)のうち、個別NAT検査を実施した本数(検体数)(平成16年7月31日現在)
アについて 10,342本(実施率:100.0%)
イについて 4,464本(実施率:100.0%)
ウについて 2,720本(実施率:100.0%)
エについて 911本(実施率: 94.6%)
―――――――――――
 18,437本

(4) 上記(3)のうち、陽性が判明した本数(平成16年7月31日現在)
HBV: 224本
HCV: 2本
HIV: 1本
―――――――
 227本

(5) 上記(1)のうち、医療機関に情報提供を行った件数(平成16年7月31日現在)
アについて 14,724件
イについて 6,419件(内:医療機関の廃院等により追跡不能件数133件)
ウについて 3,731件
エについて 817件
―――――――――――
 25,691件

(6) 上記(4)のうち、医療機関から受血者に関する報告本数(平成16年7月31日現在)
【内訳】
1)使用された本数 261本
2)医療機関で調査中 0本
3)院内で廃棄 15本
4)不明 8本
―――――――――――――
 計(供給本数) 284本

(7) 上記(6)のうち、受血者の陽転又は非陽転が判明した件数(平成16年7月31日現在)
1)陽転事例 10件
(HBs抗原陽転4例、HBs抗体陽転3例、
HBV-DNA陽性2例、HIV抗体陽転1例)
2)非陽転事例 55件
3)死亡 90件
4)退院・未検査 15件
5)陽性であるが輸血前不明 7件
――――――――――――――――――
 177件

(8) 上記(7)のうち、医薬品副作用感染症報告を行った件数(平成16年7月31日現在)
 10件


薬事法第77条の4の3に基づく回収報告状況


○平成15年7月〜平成16年3月分
報告日 回収開始年月日 回収対象製品 製造番号 対象本数
03.07.29 03.07.03 新鮮凍結血漿「日赤」450ml 31-3837-5529
新鮮凍結血漿「日赤」160ml 03-0329-5033
新鮮凍結血漿「日赤」80ml
03.07.04 新鮮凍結血漿「日赤」80ml 33-2521-8795
新鮮凍結血漿「日赤」450ml 28-0039-4566
03.07.08 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 77-2829-4368
新鮮凍結血漿「日赤」160ml 03-0329-4672
03.07.09 新鮮凍結血漿「日赤」80ml 44-5124-0174
新鮮凍結血漿「日赤」80ml 25-4525-6507
新鮮凍結血漿「日赤」80ml 25-4528-4780
03.07.10 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 20-0221-4228
03.07.11 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 38-4228-2168
新鮮凍結血漿「日赤」160ml 50-0729-5454
03.08.18 03.08.13 新鮮凍結血漿「日赤」80ml 46-0327-0547
03.09.25 03.08.20 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 20-2525-0684
照射赤血球M・A・P「日赤」400ml由来 1※
03.10.22 03.10.09 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 58-0327-8447 1
03.11.18 03.11.07 新鮮凍結血漿「日赤」450ml 02-2338-1231 1
03.12.15 03.11.17 新鮮凍結血漿「日赤」450ml 31-3939-8775 1
03.12.19 03.12.10 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 21-7920-5837 1
04.01.16 03.12.22 新鮮凍結血漿「日赤」450ml 31-3235-4535 1
04.02.05 04.01.06 新鮮凍結血漿「日赤」80ml 03-4027-6621 1
04.02.05 04.01.07 新鮮凍結血漿「日赤」450ml 78-3132-5651 1
04.02.17 04.01.13 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 22-1528-5132 1
04.02.17 04.01.13 新鮮凍結血漿「日赤」80ml 70-6528-6091 1
04.02.25 04.01.29 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 02-0526-9332 1
04.03.05 04.02.03 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 16-0228-3882 1
04.03.19 04.02.19 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 21-8426-0193 1
04.03.19 04.02.18 新鮮凍結血漿「日赤」80ml 08-0428-5143 1
※該当製品なし


○平成16年4月〜平成16年9月13日分
報告日 回収開始年月日 回収対象製品 製造番号 対象本数
04.04.05 04.02.26 新鮮凍結血漿「日赤」80ml 15-0424-2188 1
04.04.05 04.03.02 新鮮凍結血漿「日赤」80ml 01-0728-2094 1
04.05.11 04.04.05 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 02-0529-2166 1
04.05.08 照射赤血球M・A・P「日赤」200ml由来 26-0317-9854 1
04.05.20 04.04.15 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 36-8620-2537 1
04.05.20 04.05.06 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 15-0520-1455 1
04.06.02 04.05.26 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 08-3228-9081 1
04.06.14 04.06.07 新鮮凍結血漿「日赤」450ml 17-2939-8320 1
04.06.18 04.06.10 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 47-1222-0692 1
04.06.22 04.06.16 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 01-1121-6200 1
04.07.15 04.07.07 新鮮凍結血漿「日赤」80ml 49-1125-0758 1
04.07.22 04.07.12 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 28-3020-3461 1
04.07.22 04.07.21 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 01-1121-5687 1
04.07.30 04.07.23 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 02-0228-8709 1
04.08.11 04.08.09 赤血球M・A・P「日赤」 67-5622-3130 1
照射赤血球M・A・P「日赤」 01-1627-0069
78-3314-1244
36-1525-8466
3
04.09.02 04.08.28 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 36-0122-4423 1
04.09.02 04.08.30 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 36-9724-1197 1
04.09.10 04.09.07 新鮮凍結血漿「日赤」160ml 58-0929-8565 1
04.09.10 04.09.07 新鮮凍結血漿「日赤」80ml 78-8927-5380 1


「血漿分画製剤のウイルス安全対策について」の実施状況について
(平成16年9月17日時点)


 経緯
 「血漿分画製剤のウイルス安全対策について」(平成15年11月7日付け薬食審査発第1107001号、薬食安発第1107001号、薬食監発第1107001号、薬食血発第1107001号。以下「通知」という。)の実施状況について、(社)日本血液製剤協会に所属し、血漿分画製剤を製造又は輸入している会員企業に対し報告を求めたところ、以下の結果が得られた。

(1) 通知記の3(1)前段に規定するウイルス・プロセスバリデーションの実施の有無

 国内製造業者4社及び輸入販売業者5社のいずれにおいても、ウイルス・プロセスバリデーションが行われていた。

(2) 上記(1)に関する必要な書類等の整理及び保存の有無

 国内製造業者4社及び輸入販売業者5社のいずれにおいても、必要な書類等の整理及び保存が行われていた。

(3) 通知記の3(1)後段に規定するウイルスクリアランス指数が9未満の製剤の有無及び該当する製剤がある場合は、ウイルスの除去・不活化の工程の改善の検討状況

 ウイルスクリアランス指数が9未満の製剤は、国内血漿を原料としている2製剤、海外血漿を原料とし、日本国内に輸入されている3製剤がある。輸入血漿を原料とし、日本国内で製造されている製剤には、9未満の製剤はない
 該当する製剤がある製造業者又は輸入販売業者の製造元においては、バリデーション結果の見直し、新たな不活化工程の追加等の検討等が行われている。
 なお、米国及び欧州で採血された場合は、それぞれの地域における遡及調査ガイドラインに基づいた対応がなされている。

(4) 通知記の3(2)に規定する原料のプールにおけるNATの実施の有無

 国内製造業者4社及び輸入販売業者5社の製造元のいずれにおいても、原料のプールにおけるNAT検査が実施されている。

(5) 通知記の6に規定する添付文書の改訂の有無

 添付文書へ記載する文章及び記載場所について、日本血液製剤協会・添付文書委員会で協議・検討が行われ、平成15年12月17日に厚生労働省医薬食品局安全対策課の了承を得たところであり、平成16年1月から2月にかけて、血漿分画製剤及び人血液を用いる血液製剤代替医薬品の添付文書が改訂された
 ただし、血漿分画製剤のうち2製剤については改訂が行われていない。当該製剤の製造業者によると、これらについては新規の流通を行う予定がないが、在庫がある間は、(独)医薬品医療機器総合機構の「医療用医薬品の添付文書情報(検索ページ)」に改訂済みの添付文書を掲載する方向で検討中とのこと。

(※ 緑線部:平成15年12月時点からの更新
(※ 赤線部:平成16年4月時点からの更新


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