1. |
被処分者概要
代表者 |
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社長 藤森 昭一 |
所在地 |
東京都港区芝大門一丁目1番3号 |
概要 |
従業員数 |
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54,589名(平成15年4月現在) |
設立年月日 |
昭和27年10月31日(「日本赤十字社」認可日) |
許可業態 |
医薬品製造業、医薬品販売業 |
生産金額 |
1,250億円(平成14年度) |
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2. |
処分内容 「医薬品製造業務」の停止(製品の出荷停止を含む。) 平成16年3月29日(月)から同年4月12日(月)までの15日間
対象製造所 |
日本赤十字社 神奈川県赤十字血液センター 神奈川県横浜市戸塚区汲沢町219−3 |
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3. |
違反事実(適用条文)
(1) |
不良医薬品の製造・販売 病原微生物その他疾病の原因になるもの(B型肝炎ウイルス)に汚染され、又はそのおそれのある医薬品を製造し、販売した(薬事法第56条第6号違反)
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(2) |
GMP違反 B型肝炎陽性者であることが判明していた献血者に係る記録を行わなかった(医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理規則(GMP)第8条違反)
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(3) |
回収着手報告の懈怠 新たに献血を実施し、輸血用血液として使用したことが判明した後に回収をしているにもかかわらず、厚生労働大臣に対する回収着手報告を怠った(法第77条の4の3違反) |
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4. |
概要 日本赤十字社神奈川県赤十字血液センターにおいて、B型肝炎ウイルス陽性の献血者情報を手順書に従ってコンピュータシステムに登録しなかったため、当該献血者が再度行った献血血液が排除されず、B型肝炎ウイルスに汚染され、又はそのおそれのある血液製剤2本を医療機関に供給し、うち1本が患者に使用された。 また、上記について、厚生労働省に報告した段階で、未使用の1本について既に回収していたにもかかわらず、回収着手報告が提出されていなかった。なお、健康被害の発生はない。
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5. |
その他 当該製造施設に対する業務停止処分にあたっては、保健衛生上の問題に配慮し、次の業務について処分の対象から除外するほか、大規模災害等が発生し、日本赤十字社が、血液の供給確保のために必要と判断する場合には、厚生労働省あて連絡したうえで、医薬品の製造業務を実施できるようにする。
(1) |
「まれな血液型」に係る血液原料の保管管理と出荷 数万人に一人といわれる「まれな血液型」の血液を適正に保管・管理(−65℃で冷凍)し、さらに、まれな血液型の患者に緊急に輸血する必要が生じた場合に、冷凍血(中間製品)として出荷する必要があるため。
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(2) |
一部製剤へのX線照射 神奈川県血液センターで行っているX線照射を必要とする赤血球製剤等について、その全量を周辺の血液センターで代替することができないため。
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(3) |
緊急供給を要する洗浄赤血球製剤等の調製と出荷 洗浄赤血球及び合成血については、医療機関からの緊急要請に応じ、その医療機関の最寄りのセンターより緊急供給する必要があるため。
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(4) |
試験検査機器、冷蔵庫、冷凍庫類の維持管理 血液製剤の検査・製剤化用の自動検査機器について、速やかな操業再開が必要であるため。 |
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第1 |
平成16年4月12日に、貯留保管期間60日に満たない新鮮凍結血漿を供給した件に関する以下の事項
(1) |
貴社血液センターにおける次の事項
(1) |
当該製剤の発注を受けた日時及び内容(用途等) |
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⇒ |
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発注日時 |
: |
平成16年4月12日(月)18:00頃 |
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内容 |
: |
血液型O型(+)のIgA欠損症患者用の新鮮凍結血漿(FFP)10単位。心疾患の新生児に対する手術に必要とされる輸血用血液として。 |
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(2) |
用途等について、適正かつ緊急性のある使用であるかの判断の有無。あれば、その内容。 |
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⇒ |
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判断 |
: |
血液センター所長が、病院からの要望の趣旨を理解した。(依頼元の病院からの供給依頼書別紙1を参照のこと。)
在庫状況及び当該FFPが貯留保管未経過であることを情報提供し、医師の判断の参考とした。 |
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(3) |
IgA欠損症用新鮮凍結血漿の在庫(血液型、単位ごとの本数及び貯留保管をした日数) |
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⇒ |
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A赤十字血液センター(本件供給前の在庫): FFP5単位O型(+)×2本(貯留保管日数2日) |
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(4) |
他の血液センターにおけるIgA欠損症用新鮮凍結血漿の在庫(血液型、単位ごとの本数及び貯留保管をした日数) |
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⇒ |
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(5) |
その他供給した血液製剤(種類並びに血液型及び単位ごとの本数) |
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⇒ |
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*洗浄赤血球2単位(O型(+))×5本 (うち1本は、母親の手術用に供給したものを転用) *照射血小板10単位(O型(+))×1本 |
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⇒ |
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【日時】 4月12日19:30頃、日本赤十字社本社から厚生労働省血液対策課へ連絡。 【趣旨及び要旨】 手術にIgA欠損症患者用FFP(O型)を必要とする心疾患の児童がおり、A赤十字血液センターに貯留保管中の適合FFP5単位が2本ある。緊急性に鑑み貯留保管完了前に供給したい旨を連絡。(後日、患者さんは児童ではなく、新生児であることが判明。) |
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⇒ |
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当該FFPを供給する旨了解された。ただし、医師には貯留保管が未完了である旨の情報提供を行って欲しいとのこと。また、医師によるインフォームド・コンセントも行ってほしいとのこと。 |
(3) |
当該製剤の供給を受けた医療機関における次の事項
(1) |
当該製剤及び(1)の(5)に該当する製剤を供給した日時 |
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⇒ |
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4/12 |
14:40 |
洗浄赤血球2単位×1本 |
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4/13 |
01:40 |
洗浄赤血球2単位×4本 新鮮凍結血漿5単位×2本 |
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02:05 |
照射血小板10単位×1本 |
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(2) |
供給された製剤の使用の有無。使用されていない製剤があれば、その旨。 |
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⇒ |
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(3) |
製剤使用時の、使用の対象者又はその家族への説明及び同意の有無。説明が行われた場合は、その内容。 |
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⇒ |
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家族への説明及び同意:有 内容: 60日貯留保管期間未完了のO型IgA欠損・新鮮凍結血漿を輸血すること。 |
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第2 |
平成16年4月13日に、貯留保管期間60日に満たない新鮮凍結血漿を再度供給した件に関する以下の事項
(1) |
貴社血液センターにおける次の事項
(1) |
当該製剤の発注を受けた日時及び内容(用途等) |
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⇒ |
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発注日時 |
: |
平成16年4月13日(火)11:30頃 |
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内容 |
: |
血液型O型(+)のIgA欠損症患者用の新鮮凍結血漿(FFP)10単位。術後出血に対処するための輸血用血液として。 |
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(2) |
用途等について、適正かつ緊急性のある使用であるかの判断の有無。あれば、その内容。
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⇒ |
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判断 |
: |
血液センター所長が、病院からの要望の趣旨を理解した。(依頼元の病院からの供給依頼書別紙2及び3を参照のこと。)
在庫状況及び当該FFPが貯留保管未経過であることを情報提供し、医師の判断の参考とした。 |
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(3) |
IgA欠損症用新鮮凍結血漿の在庫(血液型、単位ごとの本数及び貯留保管をした日数) |
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⇒ |
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(4) |
他の血液センターにおけるIgA欠損症用新鮮凍結血漿の在庫(血液型、単位ごとの本数及び貯留保管をした日数) |
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⇒ |
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東京都赤十字血液センター: FFP5単位O型(+)×1本(貯留保管日数3日) 茨城県赤十字血液センター: FFP5単位O型(+)×1本(貯留保管日数2日) |
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(5) |
その他供給した血液製剤(種類並びに血液型及び単位ごとの本数) |
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⇒ |
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洗浄赤血球2単位(O型(+))×6本 洗浄赤血球1単位(O型(+))×3本 照射血小板10単位(O型(+))×1本 |
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⇒ |
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【日時】 4月13日12:00頃、日本赤十字社本社から厚生労働省血液対策課へ連絡。
【趣旨及び要旨】 当該患者について、再手術のため貯留保管中のIgA欠損症患者用FFP10単位(O型)が必要となり、東京都赤十字血液センターに適合FFP5単位が2本あるが、緊急性に鑑み貯留保管完了前に供給したい旨を連絡。(後日、事実確認したところ、再手術ではなく術後の出血に対処するためにFFPが必要であったとのこと。また、FFPは東京都及び茨城県赤十字血液センターにそれぞれ1本ずつ貯留保管されていたこと。) |
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⇒ |
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日赤が、当該FFPを供給することを了解。ただし、医師には貯留保管が未完了である旨の情報提供を行って欲しいとのこと。また、医師によるインフォームド・コンセントも行ってほしいとのこと。 |
(3) |
当該製剤の供給を受けた医療機関における次の事項
(1) |
当該製剤及び(1)の(5)に該当する製剤を供給した日時 |
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⇒ |
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4/13 |
13:40 |
洗浄赤血球2単位×3本 照射血小板10単位×1本 |
21:30 |
新鮮凍結血漿5単位×1本 (東京都センターより) |
4/14 |
15:30 |
新鮮凍結血漿5単位×1本 (茨城県センターより) |
16:45 |
洗浄赤血球2単位×1本 |
4/15 |
13:30 |
洗浄赤血球2単位×1本 |
4/16 |
13:45 |
洗浄赤血球2単位×1本 |
4/17 |
13:55 |
洗浄赤血球1単位×1本 |
4/18 |
13:05 |
洗浄赤血球1単位×1本 |
4/19 |
13:55 |
洗浄赤血球1単位×1本 |
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(2) |
供給された製剤の使用の有無。使用されていない製剤があれば、その旨。 |
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⇒ |
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(3) |
製剤使用時の、使用の対象者又はその家族への説明及び同意の有無。説明が行われた場合は、その内容。 |
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⇒ |
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第3 |
IgA欠損症患者に対応するための新鮮凍結血漿に関する以下の事項
(1) |
平成16年4月16日時点の全国の在庫状況(血液型及び単位ごとの本数) |
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⇒ |
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FFP−5(A型(+))×1本、FFP−5(A型(−))×1本、 FFP−5(B型(+))×2本、FFP−5(AB型(+))×1本 |
(2) |
平成15年の出荷実績(血液型及び単位ごとの本数) |
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⇒ |
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⇒ |
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