審議会議事録  厚生労働省ホームページ

平成16年3月16日

薬事・食品衛生審議会
 会長  井村 伸正  殿

薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会
会長  吉倉  廣


薬事・食品衛生審議会規程第3条に規定する薬事・食品衛生
審議会食品衛生分科会における決定事項の報告について


 平成15年12月19日付け厚生労働省発食安第1219002号をもって厚生労働大臣から諮問された標記については、当分科会において審議を行った結果、下記のとおり議決したので報告する。
 なお、標記規程第3条第1項の規定により当分科会の議決をもって薬事・食品衛生審議会の議決とし、別添「答申書」により答申することとしたので、併せて報告する。

 食品衛生法施行規則(昭和23年厚生省令第23号)第21条(旧同規則第5条)に規定する栄養機能食品にマグネシウム、銅、亜鉛を追加するに当たっては、別添のとおり基準を設定することが適当である。


照会先
     厚生労働省医薬食品局食品安全部
     基準審査課新開発食品保健対策室
担当 田中、梶野
電話 03-5253-1111(内2458)


栄養機能食品の栄養成分の追加について(案)


当該栄養成分の機能表示((1))を行おうとする場合、1日当たりの摂取目安量が上・下限値((3)、(4))の範囲内にあり、かつ注意事項((2))を併記することが必要。

検討中の
栄養成分
(1)機能表示 (2)注意事項
マグネシウム  マグネシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素です。
 マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。
 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります。一日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。
 銅は、赤血球の形成を助ける栄養素です。
 銅は、多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素です。
 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。
亜鉛  亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。
 亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
 亜鉛は、たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。
 本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。亜鉛の摂りすぎは、銅の吸収を阻害するおそれがありますので、過剰摂取にならないよう注意してください。一日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。

  (3)上限 1日当たりの
上下限値の範囲
(4)下限
(栄養所要量の1/3
として算出)
マグネシウム 300mg(アメリカの上限値をアメリカ人と日本人の体重の違いで修正) 300mg〜80mg 80mg
   5mg(=9mg(許容上限摂取量)−3.6mg(摂取量の最大値)) 5mg〜0.5mg 0.5mg
亜鉛   15mg(=30mg(許容上限摂取量)−15mg(摂取量の最大値)) 15mg〜3mg 3mg


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