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グループホームにおけるターミナルケアの現状

 グループホームの施設長(管理者)の約3分の2が、グループホームでのターミナルケア(看取り)について前向きに考えている。

 1,192事業所のうち14.4%の事業所が、ターミナルケアに取り組んだ経験ありとしている。

 (1)グループホームでターミナルケアを行うことについての施設長の意見

制度上、条件が整えば援助していきたい 22.4%
ケースごとに条件を整えながら前向きに援助していきたい 44.5%

グループホームで看取りを行うことについてのホーム長の意見の構成割合のグラフ

 (2)実際に看取ることができたケースの件数

1例を看取った・・・・64件
複数例を看取った・34件

実際に看取ることができたケースの件数のグラフ

「初期から終末期に至るまでの地域に密着した望ましい痴呆性高齢者ケアのあり方に関する調査研究」報告書
医療経済研究機構



(参考)

諸外国における医療と介護の連携


※「医療と介護の連携に関する海外調査研究」〔(株)日本総合研究所〕より作成

カナダ
 〜医療と介護の窓口の一本化〜
 (オンタリオ州の事例)
  ○ カナダでは1995年に医療と介護の財源を各州に移転。各州では、高齢者が医療・介護サービスを利用する場合に、サービスの選択や調整を行う窓口の一本化が進められている。
  ○ オンタリオ州では1997年に地域ケアセンター(CCAC)という外郭団体を創設。CCACは州内に43あり、地域住民は管轄のCCACに申請して、そこでの審査を経てサービスを受ける仕組みとなっている。

CCACの仕組みの図


ドイツ
 〜医療、介護等のネットワーク化の促進〜
  ○ ドイツ政府により提唱され2000年から着手されている「統合された供給体制」事業においては、疾病金庫などの保険者、病院、契約医、リハビリ施設、訪問介護サービス、薬局、介護施設などのネットワーク化が進められている。
  ○ 一例として、ミュンヘンで1999年から開始されているプログラムでは、病院、介護事業者、各開業医が連携し、退院後の介護や支援が必要な患者に対して、退院前調整を行っている。具体的には、病院において、医療、ケア、社会サービスの各分野におけるコンタクトパーソンが参加するチームを編成し、ここで、退院後のサービス調整等を行っている。

フランス
 〜介護施設での医療の包括化〜
  ○ フランスでは、高齢者入所施設、行政の介護担当、医療担当の三者に間で「三者契約」を締結し、疾病保険からも必要な予算配分をして、高齢者入所施設が看護サービスを包括払いの中で提供するよう改革が進められている。
  ○ これにより、施設入所者への看護サービスは、出来高払いから包括払いに代わり(財源はいずれも疾病保険)、施設の責任において行われることとなる。

改革前後での費用構造の変化の図


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