審議会議事録  厚生労働省ホームページ

第24回年金資金運用分科会議事要旨

1.日時平成15年9月26日(金) 15時30分〜17時
2.場所富国生命ビル28階 第2会議室
3.参加者・若杉分科会長 ・大和委員 ・島上委員 ・関山委員 ・増渕委員
 ・吉冨委員 ・吉原委員 ・米澤委員

4.議事要旨(○は委員、●は事務局、△は年金資金運用基金の発言)

 1.基本ポートフォリオの見直しについて
≪資料3について事務局より説明。以下、質疑。≫

 検討作業班で検討を行う前に、その前提条件の考え方について一度議論しておく必要があるのではないか。
 御指摘を踏まえ、一度分科会の場で論点整理をしていただこうと思う。
 今後五年間の方針を決めるものである以上、アセットクラスの在り方についても十分に議論しておく必要があるのではないか。
 当然その点についても議論すべきである。
 それでは、作業班にはアセットクラスの在り方も含めて検討していただき、ある程度検討が進んだところで分科会に報告していただく、という形をとることとしたい。
 今まで検討作業班でやっていただいた運用利回りの検討とこれから議論するポートフォリオとはどのような関係にあるのか。
 御検討いただいた運用利回りの範囲を受けて、厚生労働省として実際の財政計算上の経済前提としてどの値をとるかを検討し、それを踏まえて、今度は新しく基本ポートフォリオを検討していただく、ということになる。
 実質的な利回りの範囲として三つのケースを我々が提示して、これから年金局として、そのうちのどれをとるかということを検討し、名目の予定利率を決定するということだと思う。
 その予定利率を達成するために、それぞれの資産の収益率の予想を出して、それをどのように組み合わせたら予定利率を達成できるか、ということを検討していくことになる。

 2.年金資金運用基金 平成15年度第1四半期運用状況について
≪資料4について年金資金運用基金より説明。以下、質疑。≫

 国内株式と外国株式のアクティブのスタイル管理の状況について教えていただきたい。
 国内株式については、昨年の秋以降、アクティブマネージャーを新規に公募しながら、スタイル管理の見直しを行っているところである。例えば、今回の見直しでは、グロースあるいはバリューにより特化したベンチマークを使った運用機関も採用し、スタイルの偏りを補正する取組を行っている。外国株式についても、今後、公募によりアクティブ運用機関の入れ替えを予定しており、こうした中でバランスのとれたスタイル管理に取り組んでまいりたい。グロースやバリューというスタイルに着目した運用機関があり、そのような機関も採用していくことを考えているが、こちらについては、これから一つ一つ拝見させていただきながら組み合わせていこうと考えている。

 3.平成15年度株主議決権行使状況報告について
≪資料5について年金資金運用基金より説明。質疑は特になし。≫

 4.報告(平成16年年金改革における給付と負担の見直しについて(坂口試案骨子)及び年金制度改正に関する意見(年金部会意見)
≪資料1−1、1−2、1−3、2について事務局より説明。以下、質疑。≫

 よく問題にされるスウェーデン方式と比較して、どこが同じでどこが違うのか。
 スウェーデン方式と非常に似ているのは、経済や人口構造の変化を、給付に反映させるという点。一方、日本との最大の違いは人口の問題。
 積立金の水準の問題はどのように理解すればよいのか。
 永久均衡方式と有限均衡方式の両方を示しているが、これについては今後議論していただくことになる。


〈照会先〉年金局運用指導課 企画係
 TEL 5253-1111(内線3350)
 夜間 03-3595-2868


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