(1) |
エレベーター組立工
石綿含有建築用防火塗料の塗布による建物内での待機者も含む。 |
(2) |
パワーショベル運転者
運転台と機関室の間が閉ざされていないような鋼索パワーショベルの運転者。 |
(3) |
建設作業員(れんが積み職人)
外壁-、屋根-及び消音用板材、軽量建築用板材;ノンスリップ床コーティング用混合極微細鉱物粉末;パテ及び接着剤のBeschleifen; 吸気及び排気開口部を含む通風用石綿セメント管の切断。 |
(4) |
コンクリート作業者
コンクリート打設、基礎、壁、柱、床上張り、床下部構造、テラス張出し、石綿含有スペーサーホルダーの短縮、コンクリート化粧、等々を含む様々な種類の地上-及び地下建築工事。 |
(5) |
ボート建造工又は船舶艤装工
建造においては、修理及び維持補修の際に様々な絶縁材料の使用、塗料及びラッカー被膜(防火塗料)の塗装、塗装薄鋼板及び形鋼の処理、その他待機者に典型的なばく露)
* 造船(航海船)、keine Marineschiff(石綿製品は通常進水の後に作り付けられる)
− 機関室内の加工者及び待機者(吹付け石綿なし)、手仕事(例えば機械工、銅細工師、電気工、絶縁工、塗装工、足場組み職人、溶接工、れんが職人、掃除工)
− 同上(吹付け石綿あり)
− 船内解体(又は改装)(主に狭いキャビン内かつ不十分な換気条件のなかで高速木材加工機を使って石綿含有板材を切断、手仕事(例えば指物師、塗装工、電気工、配管工、タイル工、掃除工、機械工、絶縁工)
* 船舶修理(航海船)、keine Marineschiff
− 機関区画への立入りを含むか又は断熱保護部分に対する作業なし
− 換気装置にスイッチを入れて断熱保護部分の取扱いを行う
− 熱負荷のかかった断熱材の除去を伴う作業(吹付け石綿なし)
− 吹付け石綿の除去を伴う上記の作業
− 石綿含有板の非破壊的解体
− 石綿含有板の撤去 |
(6) |
防火巻込みシャッター-製作者
巻込みシャッター部品の間に石綿含有帯を挿入及び貼付け(切断)、巻込みシャッターの鋲留め(穴あけ、鋲留め)、原動機用防火ケーシング製作用の石綿軽量建築板材(5%クリソタイル、10% アモサイト)の鋸ひき/穴あけ。 |
(7) |
防火ドア-製作者
石綿板材(ドア充填材 1% クリソタイル、10% アモサイト)の鋸ひき/穴あけ、ドアパネルへの石綿板材の挿入、ドア・デッキパネルの取付け、ドア・デッキパネルの固定(穴あけ/鋲留め、点溶接、ねじ止め)。 |
(8) |
化学作業者、化学工場運転作業者
稼働設備及び機器の運転及び監視; 反応装置、大型サイロ、容器、貯槽、ガスホルダー、コンベヤー、配管、濾過装置において、また例えば塗料、ラッカー、肥料、パテの製造において使われる、耐酸-及び耐熱パッキング、充填物、フィルターのような多様な石綿含有製品; その他特に石綿含有混和剤の計量、混合機又は撹拌機付き貯槽への仕込み、ならびにかき混ぜ、練り、混和及び濃縮)。 |
(9) |
屋根ふき工
平屋根の防水、屋根ふき、維持補修作業、その他。石綿セメント板材(エッジ切断)、bestreute Bitumen-Dachbahnen、パッキング用板材、アスファルト、パテ軟塊; 煙突のはめ込み、天窓の作り付け、外壁の化粧張り、石綿セメント板材(小型及び大型)張り及び撤去、ならびに波板)。 |
(10) |
電気工、電気(設備)取付け職人(電信電話手作業者)
高圧-及び低圧設備の設置; 配電変電所及び配電盤室(多くの場合吹付け石綿で絶縁されている)における作業、絶縁された配電盤及びスイッチング素子の修理; ボイラー及びケーブルの絶縁; 例えば変電所、エレベーター・サービスにおける古い絶縁の除去、一部は新規に絶縁、木材壁に好んで引かれるケーブルに対する石綿含有接合物質の応用; 電動機巻線用の石綿シート; スイッチング素子の耐熱被覆; 特に企業の電気工の広範な担当分野について配慮する; 待機者-ばく露も含む。 |
(11) |
電気機械の巻付け工
電気機械、電動機、機器及び変圧器用の巻枠及び巻線の製作及びサービス; 石綿含有絶縁材料についての適合、切断、巻線作業; 変圧器製作においては巻線を溶接による熱及び火花の飛び散りから保護するために石綿ペーストが塗布される; 石綿含有ハードボードの利用)。 |
(12) |
電気機械工
担当分野(計測-、制御-、調整技術、安全装置、熱-、冷熱-製造)に対応した石綿含有絶縁材の利用及び処理、軽量建築用板材及び配電盤エレメントの処理。 |
(13) |
エナメル塗布工
例えばボイラー、浴槽、洗面器、のような高温の未完成品(約900℃)にエナメル粉末を手又は機械によって付与する際に保護被覆が付着した(手袋、作業服)。 |
(14) |
たたき-又はテラゾー敷き工
なかんずく瀝青乳剤たたき、アスファルト舗装材、合成樹脂たたき; ノンスリップ床コーティング用の鉱物性瀝青含有粉末混合物; パテ軟塊及び接着剤のBeschleifen。 |
(15) |
燃焼炉れんが積み工、燃焼炉建設助手
あらゆる種類の冶金用炉、とりべ、銑鉄ミキサー、ボイラー炉及び熱風炉の新規建造及び修理。石綿含有耐火材料の剥離及び埋め込みならびに新規取付け。 |
(16) |
タイル-、板材-、モザイク-及び床敷き工
薄手ベッド法及び厚手ベッド法による内壁の上張り、外壁、床敷き(ビニール石綿タイル、クッションビニール)、石綿含有板材の裁断及びひきはがし; パテ軟塊の混和及びかき混ぜ; パテ軟塊及び接着剤のひきはがし; 古い絶縁被膜の除去。 |
(17) |
据付業者(ガス、水、暖房、換気、空気調和)
配管敷設、特に暖房-及び換気設備における多様な絶縁材料、スリーブ、パッキンリング、石綿結合材、その他; 待機者-ばく露、新設、造船、特に石綿セメント排気管(丸型)又は石綿セメント通風管(角型)の製作及び裁断。 |
(18) |
金庫製作工
石綿板材の裁断及びドアの錠前周辺への挿入。 |
(19) |
溶接工、鋳型工、製錬所特殊技能工
修理作業、特にすぐ近くで行われたジーメンス−マルチン炉の断熱工事による待機者-ばく露も含む。
鋳物工場
* |
溶解操作における作業者) |
− |
溶解工
必要に応じて石綿耐熱防護服を着用; Zustellungの際、また電気炉、誘導炉、SM-炉、キュポラ(みぞ及び前炉)の異状の際に救援、石綿ひもでシールされた金型、石綿含有詰め物及び断熱軟塊(例えばDuesenstoecke、Blasformen)の取扱い、電極取付け部の石綿による絶縁、場合によっては石綿含有材料を使って鋳物みぞの改善 |
− |
鋳造工
必要に応じて石綿耐熱防護服を着用、石綿ひもでシールされた金型 |
− |
遠心鋳造工
石綿パッキング、密閉用の石綿ひも、石綿金型シールの取付け |
* |
鋳型工
必要に応じて石綿耐熱防護服を着用; 金型及び中子のシールの際石綿ひも(特に鋳鋼の際); ハンドプレス空気式スタンパーの石綿パッキングの交換; 振動造型機の石綿ひもの交換; 鋳鋼鋳型用の石綿含有昇水管
ホット-ボックス-及びCroning-プロセスによる中子の製作では石綿カバーが使われた。 |
* |
鋳物掃除作業者(前掃除)
鋳型(鋳鋼)からの中子外し、遠心鋳物の掃除(石綿パッキングの焼付き) |
* |
鋳物溶接工
工作物を石綿布及び石綿マットで覆う |
* |
高温操業中の機械修理工
動力線及び冷却管の断熱、石綿パッキングの交換 |
* |
炉-及びとりべれんが積み工
壊して取り去り、持込み及び修理
|
* |
起重機運転手
精錬-及び鋳造区域において運転台が開放されたいるか半ば開いているばあいの起重機運転手 |
|
(20) |
ガラス吹き工、ガラス工業
中空ガラス容器製作
* ガラス工
口で吹いて製作することによる最終成形段階を実行; その際石綿を巻付けたパイプの柄を手で持ち、石綿を巻付けた収集フォークでガラス細工品を運び、石綿敷き布の上に置く。石綿含有耐熱防護服を着用し、石綿含有断熱材料を取扱う
* 収穫者
ガラス細工品を石綿の付いたフォーク又はショベルでとり上げ、冷却炉まで運び、冷却炉内又は石綿を被せた冷却バンド上に下ろす
時には運搬車の修理(石綿ひも又はバンドを使って)あるいは高温区域で作業する(石綿でできた耐熱防護服)
* ISマシーン運転者
自動式中空ガラス製造機の制御、監視及び整備; その際機械に付いて手近にある石綿断熱材ならびに石綿含有断熱材との接触による基底汚染を受ける
* ガラス吹き工/ガラス装置製作工
高温ガラス部品を石綿板上で、石綿ひもを巻付けたバーナーを使って工作する; 部品を石綿紙で包む; 部品に石綿紙を巻付ける; 石綿付き支持金具を備えたガラス旋盤を使って作業する。
高温のガラス部品運搬のために火ばさみ及びつかみに石綿ひもを巻付け; 板、紙及びひもの裁断。
石綿手袋及び指サックの着用、吊り下げ型石綿布及び板のかたちの耐熱ついたての利用ならびに石綿で保温した配管の身近な存在
部分的に、高温のガラス対象物を、中間的に、ほぐした石綿ウールを充填した冷却箱内に置く; 冷却箱にほぐした石綿ウールを新規に充填する;内部に石綿ウールを張付け外部を石綿断熱材料で被覆したフード-及び箱形徐冷炉を置き空にしておく。 |
(21) |
軌道敷設工
膨張詰め物(石綿セメント絡み合った木綿から成る)の利用、特に粉末の混合、撹拌、古いそれが詰込まれた箱にドリルで穴をうがつ際にそれらの穴から粉塵発生 |
(22) |
ゴム作業者、タイヤ製造工
計量、石綿含有添加剤及び充填材の計量、また混合機及びゴム・ニーダーを満たす際、例えば圧延機において粗生ゴムを添加剤及び充填材と混合するばあいの混合所の作業員; 粉末一般としてのタルクの利用。 |
(23) |
港湾荷役工、沖仲仕、鉄道貨車からの荷おろし工
− 1976年まで積替え石綿はジュートの袋に入れられていた
− 1977年から1985年まで積替え石綿はプラスチックの袋に入れられていた
− 鉄道貨車貨物の積下ろし
袋洗浄者 |
(24) |
火夫、機関室員
発電所、ごみ焼却施設、船舶、修理及び加工作業(船内機関室ではより高い石綿濃度が測定された)。 |
(25) |
ブランチ及び投入区域それぞれの見習工、倉庫-、運輸-及び荷おろし作業者
* |
電気分解による塩素製造の際の見習工、石綿マットによる覆い、これらは掃除され、周辺部の硬化は減少した; 強い粉塵ばく露 |
* |
倉庫作業者
粗石綿の積込み及び積下ろし、石綿ブレーキ被覆、石綿クラッチ被覆、石綿耐熱防護服、石綿ひも、石綿パッキング、等々の入庫、出庫。 |
|
(26) |
絶縁工
化学工業、発電所、船舶及び建築工事、特に鉱山でのエレベーターの内張りにおける保温(断熱)、保冷、防音のための多様な作業; 絶縁工のすべてが石綿含有絶縁材に触れたわけではない; 石綿加工の規模は個々の例について報告されなくてはならない。保冷の分野では90%、防音の分野では70%、そして保温の分野(使用温度 < 300℃)では90%が石綿フリーになった。
様々な断熱材、例えば合成鉱物繊維(KMF)、パーライト、バーミキュライト、が用途を開発している。石綿含有物質は高い温度負荷がかかるところの、例えば発電所の蒸気配管又はタービン、に限定して使われるようになった(例外: 吹付け石綿によってコンクリート-又は鋼鉄構造の上に継目のない被覆を、防火-及び水蒸気調整被膜として、つくる)。
新しい断熱材料、例えばKMF、は作業場において石綿マットに縫い込まれ、輸送され、後に配管がこれによって保温された。石膏-又はパーライト・モルタルあるいは亜鉛めっきしたブリキでできた保温用外套がある。 |
(27) |
煙突掃除夫
石綿セメント煙道(排気口)の掃除作業の際、石綿繊維が放出される; 屋根裏及び屋根の上; 繊維の放出は同様に石綿セメントでできた煙突のフラップ-板状保温材及び煙突かぶせ板からも放出される; 鏡又は硬質ゴム球のついた下げ振り使って煙突の通りの良さを調節できる。 |
(28) |
容器-及び貯槽建設者、暖房設備製作者
フランジ結合部及び蓋への石綿ひも及び石綿パッキング; 石綿保温材との接触は修理又は撤去作業の際。 |
(29) |
Kfz-機械工
Reibbelaegeの整備、維持補修、交換、ブレーキドラムへの空気吹付け、車体修理作業(石綿含有下張り床保護、消音用塗料)。
* PKW-分野
(ドラム)ドラムを取外し、掃除
ブレーキシュー取外し、ブレーキ被覆の鋲を取外し、新規に鋲打ち、エッジをやすりでまるくする、手持ちのエメリーで研磨、取付け、クラッチ修理 |
− |
全般的なブレーキ修理(ディスク)
被膜を取外し、ブレーキサドルを掃除、新しい被膜を取付け |
− |
ブレーキシュー研磨
固定ブレーキシュー研磨機の上で研磨 |
− |
電気掃除機なし |
− |
電気掃除機あり |
− |
クラッチの修理 |
* LKW-分野
− |
ブレーキ修理一般 |
− |
手掃除を含むUeberdrehen |
− |
電気掃除機なし |
− |
電気掃除機あり |
− |
信頼できる装置及び電気掃除機による |
|
(30) |
防食作業者
石綿含有、耐熱性防食被覆を引っ掻いて、ピンでつついて、磨いて、strahlenして除去する。 |
(31) |
車両運転手
石綿含有製品の積み込み及び積み下し運送。道路上を走行中の石綿による汚染は一般的な(汎存)環境汚染の枠内にあった。 |
(32) |
石綿にさらされながら行う発電所、工業配管及び貯蔵庫の建設、組立及び修理の作業
焼きなまし作業員及び溶接工
− |
予熱された耐熱鋼の保温と溶接継目の放熱を遅くするために石綿布及び石綿を含む軟塊を使用(通常、下げ止るまで) |
− |
蓄熱室の設置 |
溶接工/取付け工
− |
パッキング及び保温材料の装着 |
− |
新規装着と熱負担を受けた絶縁(保温)材料の取外し |
− |
高速回転工具を使った処理 |
蒸気ボイラー建設時の燃焼炉れんが積み工
− |
発電所蒸気ボイラーの新設及び検査 |
− |
伸縮目地に使われた石綿ひも |
− |
検査及び取壊しにおける保温用石綿板 |
− |
熱負担を受けた材料の除去 |
見習工(「Rupp」の一団/ボイラー清掃工)
− |
熱負担を受けた石綿材料の前検査/撤去(一部取り除き、Strahlen、清掃)
新設及び検査の際には − 期限の制約から − 他の作業(例えば吹付け石綿による保温)に平行して投入されることも、別の要員グループがそのためにさらに必要になるばあいには、普通であった。 |
− |
電気工 |
− |
測定-及び制御技術者 |
− |
超音波-/X線検査技師ならびに |
− |
監督者(例えば現場監督、職長、技師) |
|
(33) |
合成樹脂加工者
配電盤、工作機械等々に含まれる電気設備用の例えばデュロ-又は熱可塑性樹脂のような合成樹脂を製造するための、撹拌装置への仕込み、溶解、捏和、混和及び圧延の際、また床被覆材製造の際。一般的な作業としては以下の仕事を考慮する;作業場にあるプラスチック-、紙-、ジュート製袋のような空の包装材料の廃棄処理(体積を減らすために押潰し)ほうき又は圧縮空気吹付けによる作業場の掃除。 |
(34) |
塗装工(Lackierer)
地上建築工事における、バルコニー、煙突、又は外壁の化粧張り、また住宅、企業オフィス、官公庁建物及び校舎における、ドア又は窓のパネル張り、ならびに化粧室内の間仕切部材及び/又は暖炉の防火板及び石綿セメント排水又は換気用の配管に対する塗装準備のために行われる研磨作業; 屋内又は屋外で行われる個々の仕事及び使われる手段が重要である。 |
(35) |
農業者
透角閃石を含む肥料用石灰の使用; 瀝青軟塊を用いて自ら行うサイロ設備の保温。 |
(36) |
塗装工(Maler)、塗装工(Anstreicher)
壁及び道路舗装面の小規模の欠陥に充填し平滑化するための石膏ベースの充填用及びパテ軟塊。
1960年から1981年までの時期に、材料の特性を改善するために2ないし7%の石綿粉を 添加した限られた数の工場製品が存在した。それ故、使用された製品について具体的な調査を行うことが必要である。
混合工程及びそれに伴う研磨工程の仕事における石綿へのばく露が報告された例がある。 |
(37) |
(洗濯物を)マングル(圧搾ロール)にかける作業をする者、アイロン作業者
アイロン台、アイロン人台及び熱風圧縮ロールに石綿含有保護布を被せる。 |
(38) |
機械製作技術者
造船、暖房-、換気-及び空調分野における、監督の仕事、機械監視作業。 |
(39) |
ごみ処理場作業者
一部が粉塵を発生するおそれのあるごみをダンプカーなどから空ける作業、その際短時間だけ石綿塵埃の濃度が高まる; ごみの押出し、圧縮及び移動/ほこりを巻上げながらの圧縮。これには例えば圧縮機運転者が関係する。またごみ廃棄作業の過程で仕込み調整作業者が石綿へのばく露を受けることも計算に入れる必要がある。80年代の半ばから粉塵状石綿を含むごみの量が確実に増加したため、高い粉塵濃度がもはや発表されなくなった。 |
(40) |
暖房工事人、熱気暖房装置施工者
保温用及びパテ軟塊のかき混ぜ、修理の際の古いパテ及び接合目地軟塊の掻き出し;石綿糸及びパッキングによる炉のドア及び配管ならびに蓋の密閉; 防火指定範囲での防火板材の取付け。 |
(41) |
配管網工事者
石綿管の切断、成型絶縁物(保温、保冷)のはめ込み、配管の保温。 |
(42) |
袋洗浄者
石綿が包まれていた袋の洗浄。 |
(43) |
耐酸材取付け工
耐酸性樹脂及びパテを陶磁器タイルの受け(下地)又は密閉用として使う。受けの構成要素として、また硬化剤とする意味で軟塊に純粋の石綿粉末(温石綿)を混入した。しかし工場製の軟塊の加工では石綿繊維の放出はまったく見られなかった。 |
(44) |
皮革職人
石綿防火カバーを使ってある鉄道車両における座席及び寝台のクッションの裁断及びかぶせ作業; 機関車における間近でのボイラー検査による待機者のばく露。 |
(45) |
船舶技術者(Shiffsingenieur)、機関長(Seemaschinist)
技術的設備の監督及び監視における様々な石綿含有保温材料、待機者のばく露。 |
(46) |
機械工
とくに運転、工事及び船舶専門機械工、様々な断熱材料、なかんずく例えば反応炉のような高圧区画における断熱; エレベーターの修理; コンベヤーの整備; 鋼鉄製金庫の耐熱ドアの充填材; 空気調節装置の維持補修; 石綿含有塗装された金属の溶接作業。
床上運搬車
* 機械工
− 制動機修理一般
− 小型フォークリフト
− 大型フォークリフト、建設機械
起重機
* 機械工
− 起重機機械作業一般
(修理工場)
鋲取外し、鋲打ち、掃除、穴あけ、床材の貼付け |
(47) |
装身具製作者(金細工師)
過去にははんだ付け下敷として石綿板材が使われた。これらの下敷は用事の済んだあと機械的に掃除され平らにされた。さらに石綿を含有する軟塊が固定用に使われた。 |
(48) |
溶接工
一部は石綿で被覆されたあるいは断熱された原材料の処理に; 被覆された溶接棒による溶接作業、溶接継目の冷却を遅らせるための石綿製カバー布及び石綿を含有する軟塊の使用 |
(49) |
採石工
ドイツ連邦共和国における採掘の際に遭遇する鉱脈では、特定の岩石種において、温石綿、透角閃石、造岩角閃石などの石綿鉱物が産出し、また直閃石もわずかに併産される。なかでも基本的なMagmatiteに関係するものが多い。潜在的に石綿を含むものとしては特につぎの岩石種があげられる:
− |
過塩基鉱/橄欖石(例えばHarzburgit) |
− |
基本的ないし中間的な噴出岩(例えば玄武岩、響岩)又は貫入火成岩(例えば斑レイ岩、輝緑岩、閃緑岩) |
− |
変性岩及び交代作用による変性でできた岩石(例えば蛇紋岩、凍石、粘板岩(スレート)−角閃石)
商品名又は地方独特の名前が必ずしも正しい岩石タイプを反映するものではないことに注意すべきである; 大切なのは岩石学的な特質表現である。塵埃全体のなかの遊離していて肺に達するような石綿繊維の含有量は、採石場の配電所区域で測定したところ、いくつかの例外をのぞいて1重量%以下であった。処理された岩石に対する平均的な石綿含有量の結果を出すことは実際問題として不可能である。従って、粗鉱物原料中の遊離石綿の割合を求めるためには簡便法によるほかはない。処理された岩石中の石綿を決定するという、採石場で従来行われてきた測定法によれば、石綿繊維濃度として0.4 F/cm3 が得られた(90%-値、Schicht平均値)。その上記の限界値はこれまで岩石精錬(破砕機による強い破砕又は粉砕)区域内の作業場のみで行われた測定値の枠内で得られたもので、採石場の諸作業(採掘、移送、輸送、積込み)で得られたものではない。 |
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(50) |
道路建設作業者、アスファルト混合設備運転者
1979年から1985年まで、アスファルトコンクリート(アスファルト舗装(黒色被覆))を硬化させるために混合物に対しおよそ5ないし8重量%相当の石綿が添加された(材料全体に対しては1ないし2重量%)。この種の混合は主として、高い制動力が発揮されなければならないような、道路、交差点及び飛行場滑走路の上で行われなくてはならない。
石綿ばく露はまず第一に被覆層を常温回転切削の繰り返しによって撤去する際に起り得るし、また起ってきた。混合設備においては、手作業によって石綿が袋又は漏斗形紙袋から混合設備に仕込まれる際に、石綿ばく露が起った。ばく露測定値は存在しない。
道路建設における石綿ばく露のもうひとつの可能性は石綿含有岩石の組込みによって生ずる。これまでにこの作業場において行われてきた測定から0.1 F/cm3(90%-値、仕事値)までの石綿繊維濃度値が報告された。 |
(51) |
化粧しっくい専門職人(左官Gipser、壁大工Putzer、左官Verputzer)
壁塗りに使う、石綿含有軟塊、石膏、パテ軟塊のかき混ぜ、使用、取壊し、乾燥設備の防火板材 |
(52) |
繊維作業者
石綿含有繊維の製品及び以後の処理、特に石綿繊維の紡績、糸の巻取り及び撚糸、機織、縫製、裁断 |
(53) |
乾燥装置-、音響装置-及び防火装置の組立工
非支持型のスタンド式隔壁、支持構造として木材-又は金属板プロフィールでできた吊り天井、形作り又は空間形成部材として石膏ボード、木板又は金属パネルなどの組立。
粗建築は、防火の理由から、石綿ひもを多用して行われた − 騒音防止壁の設置及び火災-又は熱に敏感な移動式構造物の軽量石綿板材による上張り。石綿含有板材撤去の際にかなりの石綿繊維が放出される。作業はほとんど例外なく閉めきった空間内で行われた。 |
(54) |
車両製作者
旅客用大型自動車及び市街電車では、過去においては防火上の理由から、石綿吹付け断熱及び石綿板材が組込まれた。吹付け断熱作業者及び待機者に対するばく露値;別の要員が断熱工事を行っているあいだの待機者(例えば機械工、指物師、電気工) |
(55) |
歯科技工士
石綿紙を裁断しその小片を鋳込みマッフルに入れ、鋳造が終ったら鋳込んだ中身を叩き出し、必要のばあいは石綿の残りをこそげ取る。 |
(56) |
大工(一部、家具職人及び指物師も)
小屋組みで、階段室内で、コンクリート型枠、騒音防止壁、新築-ドアのパネルはめ込み(防火)、切断、フライス加工、鋸ひき、石綿含有取付け板の研磨、特に造船、車両の製作及び修理; 工事場における待機者のばく露、石綿セメント波板及び大型石綿セメント外壁板の設置 |