戻る 

(案)

血漿分画製剤におけるSARSウイルスに関する安全性評価について
(意見)

平成15年8月13日
安全技術調査会

 重症急性呼吸器症候群(以下「SARS」という。)については、現在、我が国での流行は認められていないが、血漿分画製剤における当該ウイルスの感染リスクについて、現在得られている知見に基づき下記の通り意見をとりまとめた。

 我が国において現在使用されている血漿分画製剤については、血漿分画製剤の製造工程における現行のウイルス不活化処理が、各種のモデルウイルスを用いたウイルスバリデーションの結果からSARSウイルスに対し有効であると推測されること等から、血漿分画製剤を介したSARSウイルスに関する感染リスクについては極めて低いものと考えられる。
 しかしながら、SARSウイルスについては、不顕感染者におけるウイルス血症の程度などについて未だ不明の点もあることやコロナウイルスそのものを用いたウイルスバリデーションの知見がほとんど無いことから、引き続き血漿分画製剤の安全性確保に関する情報の収集に努めることが適当である。


トップへ
戻る