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8 国民の健康づくりに関する施策


健康日本21(平成12年3月31日厚生事務次官通知、保健医療局長通知、3局長通知)の概要

  基本的な方向
(1)一次予防の重視
(2)健康づくり支援のための環境整備
 (3)目標の設定と評価
 (4)多様な実施主体による連携のとれた効果的な運動の推進

目標値
 栄養・食生活、身体活動・運動、休養・こころの健康づくり、たばこ、アルコール、歯の健康、糖尿病、循環器病(心臓病・脳卒中)、がんの9分野にわたり、70項目の目標値を設定

生活習慣の見直し

栄養・食生活

身体活動・運動

休養・こころの健康づくり

たばこ

アルコール

歯の健康
 →  危険因子の減少

○肥満   ○高血圧
 
○高脂血   ○高血糖

健診等の充実

健診受診者の増加

健診後の対応の強化
 →  疾病等の減少

がん

心臓病

脳卒中

糖尿病

歯の喪失

自殺
 → 
健康寿命の延伸と生活の質の向上など

合計で70項目からなる具体的な目標値を決めています。 これは、目的の明確な共有と、取組の成果の見直しに役立ちます。
【具体例】
 
  現状   2010年
食塩摂取量の減少
   
成人 13.5g  →  10g未満
野菜の摂取量の増加
   
成人 292g  →  350g以上
 
  現状   2010年
日常生活における歩数の増加
   
男性  8,202歩  →  9,200歩以上
女性  7,282歩  →  8,300歩以上

生活習慣の改善により、2010年には次のとおり減少が見込まれます。
 
・心臓病  男性約25%減少、女性約15%減少
・脳卒中  男性約30%減少、女性約15%減少
・糖尿病  約7%減少


健康日本21の推進方策


健康日本21の推進方策


健康日本21における栄養・食生活に関する目標

1.栄養状態、栄養素(食物)摂取レベル
      
適正体重を維持する者の割合の増加 (成人の肥満者(BMI≧25.0)の減少、 児童・生徒の肥満児(日比式による標準体重の20%以上)の減少、 20歳代女性のやせの者(BMI<18.5)の減少)
20〜40歳代の1日あたりの平均脂肪エネルギー比率の減少
成人の1日あたりの平均食塩摂取量の減少
成人の1日あたりの野菜の平均摂取量の増加
カルシウムに富む食品(牛乳・乳製品、豆類、緑黄色野菜)の成人の1日あたりの平均摂取量の増加

2.知識・態度・行動レベル
      
自分の適正体重を認識し、体重コントロールを実践する者の割合の増加
朝食の欠食率の減少
量、質ともにきちんとした食事をする者の割合を増加1日最低1食、きちんとした食事を、家族等2人以上で楽しく、30分以上かけてとる者の割合の増加
注) きちんとした食事:1日あたりのエネルギー必要量及び各種栄養素密度について一定条件をみたす食事。
外食や食品を購入する時に栄養成分表示を参考にする者の割合を増加
自分の適正体重を維持することのできる食事量を理解している者の割合の増加
自分の食生活に問題があると思う者のうち、改善意欲のある者の割合の増加

3.環境レベル
      
職域等における給食施設、レストラン、食品売場において、ヘルシーメニューの提供比率を上げ、その利用者を増加
地域、職域で、健康や栄養に関する学習の場を提供する機会を増やし、それに参加する者(特に、若年層)を増加
地域、職域で、健康や栄養に関する学習や活動を進める自主グループの増加


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