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資料2

気管切開をしている患者の「痰の吸引」の種類別の危害の内容について
(事務局試案)

痰の吸引の種類引き起こされるおそれのある危害の内容
口腔鼻腔内吸引 (喉頭まで)長時間の吸引が行われると低酸素血症を引き起こす恐れがある。
咽頭部を刺激すると患者が嘔吐し,気道を詰まらせる恐れがある。
高い(過大な)吸引圧で吸引すると口腔内・鼻腔内の粘膜を傷つけ出血する恐れがある。
カニューレ内部までの気管内吸引清潔保持が徹底されないと感染症に罹患する恐れがある。
長時間の吸引が行われると低酸素血症、肺胞の虚脱、無気肺を引き起こす恐れがある。
カニューレ下端より肺側の気管内吸引◎専門的排痰法が行われていれば、カニューレまで痰は上がってくるため、基本的にカニューレより深い吸引は不要。
 (繊毛を傷つけることから、口側に分泌物を輸送する機構が破綻することがある。)
吸引によって刺激され、咳そう反射(残存している場合)がおこりカニューレの位置の移動や抜去による出血、気管切開孔の閉塞の危険性がある。
清潔保持が徹底されないと感染症に罹患する恐れがある。
気管分岐部の粘膜を傷つけ、出血をおこす恐れがある。
長時間あるいは高い吸引圧での吸引が行われると、末梢部の空気まで吸入されて低酸素血症、肺胞の虚脱、無気肺を引き起こす可能性がある。
迷走神経そうを刺激することにより、呼吸停止や心停止を引き起こす恐れがある。
気管粘膜を傷つけ、粘膜のびらんや気管拡張を招き、気管食道ろうや大血管穿破による動脈性の大量出血による失血死を引き起こす恐れがある。


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