戻る

第4回全体会
資料2−2


研修プログラムの基準(案)について(第6版)


1 研修目標

研修の到達目標について

2 研修方式

研修を行う診療科や期間(ローテーション)について

3 研修施設

研修を行う施設について

4 定員

研修定員について

5 指導体制

指導医、プログラム責任者、研修管理委員会の役割について

6 処遇

給与、勤務時間、宿舎、社会保険等について

7 その他



1 研修目標

(1)研修プログラムは、研修修了までに研修医が到達するべき研修目標を定めていること。

(2)研修目標は、「医師臨床研修の目標」に定める必修項目を達成し、かつ地域医療や研修病院毎の特色を持たせたものとすること。


2 研修方式

(1)研修期間は、2年間とする。

(2)研修医は、研修期間中、研修プログラムに基づき研修に専念すること。

(3)基本ローテーションは、必須研修事項を研修する「基本研修」期間と、プログラムの特色に応じて定める「選択研修」期間から構成する。

(4)基本ローテーションの構成

 基本研修

 必修となる研修内容を達成するために必修の研修であって、基本研修期間として、24ヶ月の研修期間中の18ヶ月を充てる。

 基本研修事項

(1) 内科及び外科

標準研修期間8ヶ月
*但し、うち内科及び外科をそれぞれ
    3ヶ月以上経験すること

(2) 小児科

標準研修期間3ヶ月

(3) 精神科

標準研修期間1ヶ月

(4) 産婦人科

標準研修期間1ヶ月

(5) 救急部門 (注)

標準研修期間3ヶ月

(6) 地域保健・医療等 (注)

標準研修期間2ヶ月

(注)
  • (5)救急部門については、救急部等(ない場合には救急外来)、麻酔科を適切に経験させることにより対応すること

  • (6)地域保健・医療等は保健所、診療所、社会福祉施設、介護老人保健施設、へき地・離島診療所等での研修や、診療録や医療保険の基本など、実地の診療にかかわる医師として必要な知識に関する研修

 コアローテーションを内科、外科、小児科、救急とし、12ヶ月以上研修する。
 必修選択科目を産婦人科、精神科、麻酔科、診療所、福祉・介護とし、ここから2つ以上を選んで研修する。


 選択研修

 地域や施設に応じた特色のある研修であって、選択研修期間として、24ヶ月の研修期間中の6ヶ月を充てる。

※ 研修期間は病院の実情及びプログラムの特性を考慮し、一定の幅の中で規定してもよいが、研修期間は最小1ヶ月以上とする。


3 研修施設

(1)研修管理委員会を設置する病院での研修

○研修期間全体の8ヶ月以上は各プログラムの管理・運営を行う研修管理委員会を設置する病院において研修を行うこと。

(2)臨床研修病院【協力型】での研修

○複数の臨床研修病院をまたがる研修プログラムの場合は、各施設に少なくとも一人の指導医を定め、研修管理委員会のメンバーとすること。

○研修管理委員会およびプログラム責任者は当該研修期間における研修医の処遇等についても責任を持つこと。

(3)研修協力施設での研修

○研修協力施設は、担当する研修内容や、研修期間、研修責任者等について研修プログラムに明示されていること。

○研修管理委員会およびプログラム責任者は当該研修期間における研修医の処遇等についても責任を持つこと。

○研修協力施設での研修期間は3ヶ月以内とする。

 *但し、必修の地域保健・医療の研修期間を除く


4 定員

○研修プログラムについては、定員を定めるとともに、20人を超える場合は、20人を超えない範囲で副プログラム責任者をおくこと
下限を1学年2人とする。

 *但し、途中で欠員が生じた場合はこの限りではない。


5 指導体制

(1)プログラム責任者の役割

○プログラム責任者は、2年間を通じて、個々の研修医の指導・管理を担当する。(各研修医間の調整、各診療科の指導医間の調整や、研修病院間の調整など)

○プログラム責任者は、研修医の目標到達状況を適宜把握し、研修医が修了時までに到達目標を全て達成できるよう調整を行うとともに、研修管理委員会にてその状況を報告する。

(2)指導医の役割

○指導医は、担当する診療科での研修期間中、個々の研修医について診療行為も含めて指導を行い、適宜目標到達状況を把握すること。

(3)研修管理委員会の役割

○研修管理委員会はプログラム責任者および指導医からの報告と、各委員会で定めた研修目標の達成状況等とを勘案し、研修の修了認定を行うこと。

○病院長(委員長)は、研修管理委員会の結果を受けて、研修修了証を発行、授与する。

○研修希望者の採用・決定


6 処遇

(1)常勤・非常勤
(2)給与、勤務時間及び休暇
(3)時間外勤務、当直
(4)宿舎
(5)社会保険等(労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金保険等)
(6)健康管理
処遇等小委員会で検討


7 その他

(1)採用方法は、原則として全国公募とすること。

(2)研修医の採用にあたっては、研修病院・研修プログラムと研修医の組み合わせ決定制度(マッチングシステム)を活用すること。

(3)研修後の進路について、相談等の支援を行うこと。



トップへ
戻る