第3回全体会 |
資料2−3 |
研修医の評価(案)について(第2版)
1 評価基準について
研修管理委員会は、国が定める「卒後臨床研修の目標」に基づいて、研修医の研修修了の評価を行うこと。
2 評価のあり方
具体的な評価については、評価者(指導医、プログラム責任者、研修管理委員会)ごとに次により行うこと。
(1)指導医
研修期間ごとに、担当の指導医が評価する。
○個々の研修医の受け持ち症例を把握するとともに、症例レポート(必修レポートを含む)を作成させ、内容を評価すること。
○手技等の経験状況について、各研修医が記載するチェック表を活用して評価すること。
○医師としての行動、態度等を自ら観察し、確認するとともに、看護師等のスタッフからも意見を聴取して評価すること。
(2)プログラム責任者
研修期間を通して、研修実施状況を確認・評価し、研修医にフィードバックするとともに、最終的な評価を行う。
○指導医から研修医の症例レポート等を提出させ、その内容が適切であるか、指導医の指導内容とともに評価する。
○「卒後臨床研修の目標」の必修項目を中心に、研修期間ごとの達成状況を評価する。
○研修修了の認定のための最終的な評価にあたって、研修管理委員会に研修期間を通した研修実施状況も含めて全体評価について報告する。
(3)研修管理委員会
研修期間を通した最終的な判定を行う。
○必修項目がすべて達成されていることを確認すること。
○研修医の面接等を行った上で、研修修了を判定すること。
○病院長は研修管理委員会の判定をもとに、最終的に研修修了を確認すること。
○外部評価者による評価もあわせて行うことが望ましい。
○研修医が研修修了に至らず研修プログラムを中止したときには、研修医の求めに応じて、その時点までの研修内容及び評価に関する証明書を交付すること。
評価者 | 時期 | 評価内容 | 評価方法 |
指導医 | 毎日 | 診療態度、行動、検査、手技等 | 診療録、レポート、経験目標チェック表 |
プログラム 責任者 |
ローテーション 移動時 |
必修項目の達成状況確認 | 指導医からの報告、症例レポート等の確認、研修医の面接 |
研修管理 委員会 |
2年間終了時 | 総合的な判定 | プログラム責任者からの報告、研修医の面接 |
病院長 | 研修修了の確認 | 研修委員会の意見 |
(参考)
研修修了の医籍への登録について
研修修了の医籍への登録は以下の手順で行う。
(1)通常の場合
○研修医は、研修修了が確認できる書類を国に提出すること。
○国は、この申請に基づき医籍への登録を行い、登録証を付与する。
(2)外国で研修した場合
外国の研修施設での研修プログラムの内容が国が定める基準と同等かそれ以上であると国が認める場合には、研修修了したものとみなす。
(3)傷病等のため長期間研修を中断した場合
やむを得ない事由により長期間研修を中断した場合には、当該中断期間に相当する研修を追加して実施することにより、研修修了したものとみなす。