E型肝炎 ウイルス(HEV)
※「Hepatitis E virus」CDC
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E型肝炎 | A型肝炎 | C型肝炎 | |
主な感染経路 | 経口感染 | 血液 | |
臨床的意義 | 大部分は不顕性感染。 一部は急性肝炎を起こすが大部分は完治。 妊婦は重症化しやすい。 |
一部は不顕性感染。 急性肝炎をおこすが完治。 高齢者は腎不全を伴なうことがある。 |
一部は慢性化し肝硬変・肝がんへ進展。 |
キャリア(持続感染者) | なし | あり | |
劇症肝炎 | あり | まれ | |
患者数 | 6例(平成11‐13年) | 1592例(平成11‐13年) | 100〜200万人のキャリア |
死亡数・死亡率 | 死亡数 3例 (平成7‐12年) 死亡率1−3% (妊婦の場合15‐25%) |
死亡数 108例 (平成7‐12年) 死亡率 0.1−0.2% |
年間約4.5万人の肝がん、肝硬変死亡の約8割がC型肝炎 |
治療法 | 急性期の対処療法 | 慢性期はインターフェロン療法等 | |
検査法 | 原因の同定 1983年 ELISA法(2000年に高感度法開発。1992年に開発された方法は低感度、誤差大)。 |
原因の同定 1973年 診断法開発 1973年 |
原因の同定 1988年 検査方法の確立 1989年 HCV抗体検査 1989年 核酸増幅法検査(NAT) 1999年 |
・潜伏期: | 平均 40日 分布 15−60日 | |
・死亡率: | 1%−3% (妊婦:15%−25%) | |
・重篤度: | 加齢に伴い増加 | |
・持続感染: | 現在までの知見ではなし
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※「Hepatitis E virus」CDC
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集団発生及び散発的非ABC肝炎の25%以上がE型肝炎と考えられる地域
インド(ニューデリー) | 1955-1956年 | 30,000例 |
河川の氾濫後の市中飲料水への混入 | ||
ミャンマー | 1976-1977年 | 20,000例 |
妊婦において18%の死亡率 | ||
インド(カシミール) | 1978年 | 52,000例 |
中国 | 1986-1988年 | 100,000例 |
ソマリア | 1988-1989年 | 11,000例 |
メキシコ | 1988-1989年 | 4,000例 ※「Hepatitis E」WHC |
※「Hepatitis E virus」CDC
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生後2−3ヶ月のブタの血清からHEVが検出されたとの研究結果が報告されているが、HEVは、その後、ブタの成育とともに体内から消失し、と畜処理される生後6ヶ月程度のブタからは検出されないため、ブタ肉の安全性には特段問題ないと考えられる。
文献
1. | Xiang-Jin Meng, Zoonotic and xenozoonotic risks of the hepatitis E virus, Infect Dis Rev, 2000; 2(1): 35-41 |
2. | Hiroaki Okamoto et.al., Analysis of the Complete Genom of Indigenous Swine Hepatitis E Virus Isolated in Japan,Biochemical and Biophysical Research Communications, 2001;289: 929-936 |
3. | Meng HJ, et al., A novel virus in swine is closely related to the human hepatitis E virus, Proc Natl Acad Sci USA, 1997; 94: 9860-9865 |
照会先:厚生労働省健康局結核感染症課
担当:佐野 03−5253−1111(内線2388)