少子化の要因となる背景 |
(備考)対応するこれまでの主な対策 |
1 個人の結婚観、価値観等の変化 |
○ | 家事サービスの外部化や女性の就労などにより、結婚に対する考え方が変わってきていること。 |
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○ | 独身生活の快適さなどにより、親から自立して結婚生活を営むことへのためらいがあること。 |
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○ | 老親扶養に関する意識の変化や子どものよりよい生活への願望から、子どもの数に関する考え方が変わってきたこと。 |
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○ | 結婚に対する世間のこだわりが少なくなり、特に都市部を中心に結婚しない、結婚を急がない生き方を選択しやすくなってきたこと。 |
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2 子育てと仕事の両立の負担感 |
○ | 女性が継続して就業することを前提に、子育てと仕事を両立できる雇用環境になっていないこと。 |
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・ | 育児休業を取りやすく職場復帰しやすい雇用環境の整備 |
・ | 子育てのための時間確保の推進 |
・ | 事業所内託児施設の設置等 |
・ | 育児のために退職した者の再就職支援 |
・ | 多様な働き方など育児のための時間確保 |
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3 職場優先の働き方 |
○ | 長時間労働や長時間勤務など職場優先の雇用慣行と企業風土が、職業生活と家庭生活の両立をさまたげていること。 |
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・ | 効率的人事配置等による就業者全体の職場への拘束時間の削減 |
・ | 労働時間の短縮 |
・ | フレックスタイム、在宅勤務等の職住近接勤務など弾力的で多様な労働時間制度 |
・ | 短時間労働者の均衡処遇 |
・ | 意識啓発のための広報活動 |
・ | ファミリーフレンドリー企業の普及促進 |
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4 産み育てることの心理的・肉体的負担・不安感 |
○ | 都市化や核家族化に伴い、子育てに対する不安感や孤立感が高まり、親族や近隣の支援も受けにくくなっていることなどから、家庭における子育ての心理的・肉体的負担や不安感が強いこと。 |
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・ | 母子保健医療体制の整備 |
・ | 妊娠・出産に関する情報提供等 |
・ | 地域交流支援・子育てネットワークの整備 |
・ | 地域子育て支援センター、一時保育の整備 |
・ | つどいの広場事業の創設 |
・ | ゆとりの中で生きる力を育てる学校教育 |
・ | 子どもの豊かな人間性のための体験活動の機会の提供 |
・ | ゆとりある良質の住宅・健全な成長を支える環境整備 |
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○ | 子育ての大変さや仕事との両立の困難さの中で、子育ての持つ楽しみや喜びが忘れ去られるような風潮があること。 |
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・ | 子育ての意義等に関する広報啓発や学習の推進 |
・ | 地域における子育てに関する学習活動の推進など家庭教育の推進 |
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○ | 様々な育児サービス需要への対応が求められていること。 |
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5 子育てコストの上昇 |
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・ | 奨学金事業 |
・ | 児童手当制度 |
・ | 税制上の措置 |
・ | 第2子以降の保育料の軽減 |
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○ | 女性の平均賃金上昇と相まって、結婚や子育てを選択することによって継続就業を断念することにより失われる利益(結婚や子育ての機会費用)が上昇していること。 |
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6 社会保障の在り方 |
○ | これまでの社会保障では、高齢者関係費用に比べて子育て支援関係費用の比重が著しく低かったこと。 |
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7 その他 |
○ | 家事・育児は女性が担うものという固定的な男女の役割分担意識があり、女性の家事・育児の負担感や拘束感が大きいこと。 |
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・ | 家庭や子育てへの男女共同参画促進のための広報啓発 |
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○ | バブル崩壊後の景気の低迷の中で、将来に対する漠然とした不安がつのっていること。 |
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