平成１２年度政府管掌健康保険収支決算の概要

資料１

平成１２年度政府管掌健康保険収支決算の概要

　介護保険制度が導入されて初めての平成12年度政府管掌健康保険収支決算は、医療分で１，５６９億円の赤字、介護分で２４億円の黒字、全体で１，５４５億円の赤字。平成５年度以降実質８年連続の赤字決算。

１　平成12年度政府管掌健康保険収支決算は、

（１）医療分については、歳入６兆７，８９９億円に対し、歳出６兆９，４６８億円となり、単年度で１，５６９億円の赤字となった。

（２）介護分については、歳入３，０４０億円に対し、歳出３，０１６億円となり、単年度で２４億円の黒字となった。

２　平成12年度における医療分の収支を平成11年度と比較すると、赤字額が１，５９４億円の改善となった。

（１）歳入については、対前年度比で１．７％減となった。これは、

(1)　被保険者数の対前年度伸び率が０．３％減で平成10年度以降３年連続のマイナスとなったこと

(2)　平均標準報酬月額の対前年度伸び率が０．４％減で平成11年度に続き２年連続のマイナスとなったこと

　　等によるものである。

（２）歳出については、対前年度比で３．９％減となった。これは、

(1)　被保険者数の減少等により、保険給付費が対前年度比で０．７％減となったこと

(2)　介護保険制度の施行に伴う老人医療から介護保険への移行等により、老人医療費、加入者数等の見込みを基に賦課される老人保健拠出金が対前年度比で１２．０％減となったこと

　　等によるものである。

３　なお、平成12年度の事業運営安定資金の残高は、医療分で６，７０１億円、介護分で２４億円、全体で６，７２５億円となり、対前年度比で１，３１４億円の減少となった。

（注）政府管掌健康保険の単年度収支決算は、財政法等の規定に基づく決算を基に、当該年度の実質的な財政状況を明確にするため、作成しているものである。

【医療分の収支差の推移】

医療分の収支差の推移の図

（注）	１　（ )内は、歳出に対する収支差の割合（％）である。２　［］内は、健康保険組合の解散に伴う承継財産を含めた場合の金額である。

【医療分に係る被保険者数等の対前年度伸び率の推移】

医療分に係る被保険者数等の対前年度伸び率の推移の図

平成12年度　政府管掌健康保険収支決算

（単位：億円）

（注）１．基礎計数は、一般被保険者分のものである。

平成12年度　政府管掌健康保険収支決算(医療分）

（単位：億円）

（注）基礎計数は、一般被保険者分のものである。

平成12年度　政府管掌健康保険収支決算(介護分）

（単位：億円）

（注）基礎計数は、一般被保険者分のものである。

政府管掌健康保険財政収支（決算）

（単位：億円）

（注）	１．基礎計数は、一般被保険者分のものである。２．（　）内は、対前年度伸率である。３．〈　〉は、健康保険組合の解散に伴う承継財産を除いた場合の計数。