システム開発の受注時には、仕様や要件が明確になっていない等のリスクが常にあります。
とくにITエンジニアは顧客のことを考えて、工数や開発期間を少なめに見積もりがちです。
この「過小な工数」や「短すぎるプロジェクト期間」の問題には多くのリスクが存在します。
特に「過小な工数」のプロジェクトではプロジェクトマネージャやメンバーに大きな負荷がかかります。
予定外の仕事(タスク)や手戻りが発生した場合でも、限られた工数のため要員の追加や外部委託などの方法で対応することが難しくなります。
そのため、メンバーの労働時間を長くすることで対応せざるを得なくなり、長時間労働を生むことになります。
問題はそれだけではありません。
予算の修正を依頼するなど顧客に迷惑をかけ、顧客との信頼関係にマイナスの影響を及ぼすことにもなってしまいます。
工数や開発期間の見積もりの精度を高めることの効果は、長時間労働を抑制するだけではありません。
当該プロジェクトを成功に導くとともに、長期的には顧客との良好な関係を築くことにつながります。