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オーラルセックス(口腔性交)による性感染症に関するQ&A

Q1 オーラルセックス(口腔性交)とはどんな行為ですか。
A1 口又は舌を使って相手の性器を刺激する行為です。

Q2 オーラルセックス(口腔性交)で性感染症に感染したらどうなりますか。
A2 オーラルセックスにより性感染症に感染するということには2つの意味があります。ひとつは、「性器にいる病原体がオーラルセックスにより口腔内に感染を起こす」という意味、もうひとつは「口腔内にいる病原体が性器に感染を起こす」という意味です。どちらの場合も、自覚症状がある場合とない場合とがあります。  特にオーラルセックスで、性器から口腔に感染した場合は無症状のことが多いので、自分が感染していることに気付かないままに、更に別の性交渉相手にオーラルセックスを介して性器に感染させてしまうことがあります。

Q3 オーラルセックス(口腔性交)によりどんな性感染症に感染するのですか。
A3 オーラルセックスで感染する性感染症には淋菌感染症、クラミジア感染症、ヘルペス感染症、梅毒などがあります。
 これらの病気の概要を説明します。
  1. (1) 淋菌感染症:淋菌という菌が引き起こす病気です。男性では尿道炎(尿の出始めの痛み、陰茎の尿道口からの黄色で粘い膿)、女性では子宮頸管炎(帯下増、約半数で無症状)が起こります。潜伏期間(感染機会から症状が出るまで)は2〜7日ですが、女性では、自覚症状がないまま、骨盤腹膜炎で発症し、強い下腹部痛をきたすことがあります。更に上腹部まで感染が進展すると肝臓周囲炎を起こし、激烈な上腹部痛をきたします。治療には抗菌薬が用いられ、単回投与(注射)で尿道炎や子宮頸管炎は治る場合が多いのですが、腹膜炎になると入院治療が必要となる場合があります。
  2. (2) クラミジア感染症:クラミジア・トラコマティスという菌が引き起こす病気です。淋菌感染症と同様の感染部位ですが、潜伏期間は1〜3週間ですが、男性の尿道炎でも症状は弱く、半数が気付かないまま保菌しています。より深部の精巣上体炎(陰嚢内容が腫れて痛くなる)で発症することもあります。女性でも7〜8割が子宮頸管炎の状態では気付かず、腹膜炎症状で発症することも少なくありません。症状がないままに卵管癒着等が起こり不妊症の原因となることもあります。治療は深部感染に至っていなければ、抗菌薬の内服で治すことができますが、精巣上体炎や腹膜炎では、かなり長期の投薬が必要です。
  3. (3) ヘルペス感染症:単純ヘルペスウイルスは口唇や口腔内に水疱・潰瘍をきたし、この感染症は痛みを伴い、治っても再発を繰り返します。症状がない時でもウイルスの排泄は続いているといわれ、オーラルセックスでこのウイルスが性器に感染し、2〜5日の潜伏期を経て性器ヘルペスとして男性では亀頭や包皮に、女性では陰唇を中心に水疱・潰瘍・痛みをもたらします。治療には抗ウイルス薬の投与が行われます。
  4. (4) 梅毒:口唇・口腔内にも梅毒病変ができることがあり、梅毒トレポネーマという菌がオーラルセックスによって、性器に病変を作ります。性行為後約3週間の潜伏期を経て男性では陰茎亀頭部やその上の包皮、女性では陰唇部に初期硬結という痛みのない硬い病変ができ、次第に崩れ、硬性下疳と呼ばれるやはり無痛の潰瘍となります。この病変は自然に吸収され良くなりますが、病気が治ったわけではなく、そのあと全身感染となり、約3か月後にはU期病変と呼ばれる手のひら・足の裏を中心に乾いた発疹が現れ、進んでいきます。治療には抗菌薬が使われます。

Q4  オーラルセックス(口腔性交)による性感染症はどのくらいあるのですか。
A4  性交渉の際にオーラルセックスを行うカップルは特に若い世代に多く、調査の結果では7割以上で行われており、その際にコンドームを使用するのは2割程度という調査報告があります。
 また、性器に淋菌をもっている人の10〜30%、クラミジアをもっている人の10〜20%で、口腔内にもこれらの菌が認められると報告されています。
 このため、オーラルセックスにより性感染症が拡がることが懸念されています。

Q5 オーラルセックス(口腔性交)による性感染症の心配があった場合はどこに受診すればよいですか。
A5 性感染症は一般的に男性では泌尿器科又は皮膚科、女性では産婦人科で診察されており、また、口腔内の性感染症に関しては耳鼻咽喉科で診察している場合もあります。予め電話してから受診することをお勧めします。

Q6 オーラルセックス(口腔性交)による性感染症の検査はどんな検査をするのですか。
A6 最近では、男性なら初尿と咽頭擦過検体の両方を、女性なら子宮頸管擦過検体と咽頭擦過検体の両方を検査することが多くなってきています。咽頭擦過検体の代わりに咽頭うがい液で口腔内に菌がいないかどうかを調べることの方が菌を見つけやすいという報告もあります。

Q7 オーラルセックス(口腔性交)で性感染症に感染しないためにはどうすればよいですか、予防方法はありますか。
A7 男性用コンドームを陰茎に装着することや、女性の性器にラップ等を使用することで感染のリスクを低くすることができます。ヘルペス感染症のように皮膚と皮膚の接触でも感染するものについては、コンドームやラップ等で防ぎきれない場合もありますので、性器や口腔周囲に異変を感じる時は、オーラルセックス(口腔性交)を含めた性行為を差し控え、早期に医療機関を受診することが望まれます。

Q8 キスだけでも性感染症はうつりますか。
A8 仮にパートナーが口腔内に淋菌やクラミジアを有していても、通常のキス程度であれば感染が成立するほどの暴露がないため、感染リスクは極めて低いと言えます。ただし、ヘルペス感染症のように皮膚と皮膚の接触でも伝播するものについては、キスする際に皮膚が接触することで感染する可能性があります。

Q9 性感染症について相談できる機関はありますか。 
A9

 性感染症については、全国の保健所で相談することができます。「性感染症について相談したい」旨を伝えれば担当者につながります。

 保健所の連絡先:http://www.phcd.jp/03/HClist/ (全国保健所長会HP)

 また、厚生労働省では性感染症も含めた感染症全般について相談をお受けしています。
 感染症・予防接種相談窓口  ※平成 28 年4月1日から電話番号が変わりました
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般について相談にお応えします。
※行政に関するご意見・ご質問は受け付けておりません。
※本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間会社により運営されています。
 電話番号:0422-70-1485(午前9時〜午後5時(土日祝日、年末年始を除く))


(このQ&Aは、厚生労働科学研究の「性感染症に関する特定感染症予防指針に基づく対策の推進に関する研究班(代表研究者:荒川創一教授)」の協力により作成されました。)

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