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戦略研究の定義

  • 厚生労働科学研究における戦略研究(以下「戦略研究」という。)とは、わが国の厚生労働政策(とりわけ、健康政策、医療政策、介護政策、福祉政策)における国民的課題を解決するために実施する大規模なアウトカム研究です。
  • 国民の健康を維持・増進させるために、行政的に優先順位の高い生活習慣病等の健康障害を標的として、その予防・治療介入および診療の質改善のための介入などの有効性を検証し、健康・医療政策の立案に資する科学的な臨床エビデンスを創出することを目的としています。
  • 戦略研究では、厚生労働省が、あらかじめ国民のニーズにもとづいて策定した行政の方針に従って具体的な政策目標を定めた上で、研究目標と研究計画の骨子を定めます。これは、これまでの厚生労働科学研究が、研究成果の成果目標や研究計画の立案を応募する研究者にすべて一任してきた点で一線を画すものです 注1

厚生労働科学研究における「戦略研究」の位置づけ

厚生労働科学研究における「戦略研究」の位置づけ

  • 注1  欧米では、根拠に基づく医療(Evidence Based Medicine, EBM)を実践するために、それまで慣例として行われてきた診療内容(検査法、治療法など)の有効性を検証する臨床研究が積極的に行われてきた。その結果得られたエビデンスは、診療ガイドラインの作成や普及など、診療現場における医師の行動や意思決定に強いインパクトを与えてきた。
     これらの背景のもと、厚生労働省では「今後の中長期的な厚生労働科学研究の在り方に関する専門委員会」を組織し、政策目的・研究の枠組み・研究実施体制等の観点から厚生労働科学研究のあり方を整理・検討した。その結果、米国National Institute of Health (NIH)が創設したコントラクト型研究を参考に、平成17年度に、「戦略研究」が創設されている(研究の目的や計画の骨子をあらかじめ定めた上で研究者を公募する競争的資金による研究)。

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