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公的年金の意義~どうして日本には「年金」があるの?

疑問「年金は老後のためっていうけど、貯金しておけばいいよね?」ガイド「公的年金は貯金ではなく、なにかあったときの保険です。貯金だけでは想定外の出来事に対応できないかもしれません」

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年金はどうして公的制度なの?
誰にでもある「人生のリスク」に対応するためです

人生には、さまざまなリスクがあります。

高齢によって働くことができなくなる、思いがけない事故や病気で障害を負ってしまった、一家の大黒柱が亡くなってしまった……など、安定した収入を得られず生活できなくなるリスクは、予測できません。
 そうした「もしものとき」に備えるため、生命保険や医療保険などに入る方、貯蓄をする方もたくさんいます。

でも、その備えが「いつ」「どれだけ」「いつまで」必要なのかは、誰にも分かりません。誰にでも起こり得ることなのに、すべての人が、あらゆる事態を予測して、十分に備えることは困難なのです。

こうした「人生のリスク」にすべての人が備えられるよう、公的年金は国が公的制度として運営しています。

公的年金の特徴

公的年金は、一般的に老後の生活資金として考えられていますが、老後に備えて個人で貯蓄した場合と比べて、以下のような特徴があります。

1.生涯にわたって受給できる

終身で(亡くなるまで)年金を受給できる

誰でも、何歳まで生きるか分かりません。老後に備えて貯蓄をしていても、それを使い切ってしまう可能性もあります。逆に、老後への不安から現役時代に過度な貯蓄をしようとすると、若いときの消費が低くなってしまいます。

それに対して公的年金は、終身で(亡くなるまで)受給できる仕組みです。これによって、現役時代に過剰な貯蓄を行う必要がなくなりますし、なによりも、長生きして生活資金がなくなるという事態に備えることができるのです。

2.物価変動や賃金上昇など、経済の変化に比較的強い

実質的な価値が保障されて年金を受給できる

将来、急激なインフレや給与水準の上昇によって、貯蓄の価値がなくなってしまうかもしれません。また、緩やかな上昇であったとしても、次第に貯蓄の価値が低下してしまうことが起こり得ます。公的年金は生活を支えるために、その時々の経済状況に応じた実質的な価値が保障された給付を行っています。(「実質的な価値」について詳しくは、「日本の公的年金は『賦課方式』」をご覧ください)

現在の公的年金制度は、経済の変動にある程度強い仕組みなのです。

3.重度の障害を負った/一家の大黒柱が亡くなったときに対応できる

障害年金や遺族年金を受給できる

突然の事故や病気などで障害を負ってしまうかもしれません。また、一家の大黒柱が小さな子どもと配偶者を残して亡くなってしまう可能性もあります。

こうした事態に備えるため、公的年金は老後に対する備えだけでなく、障害を負った人や遺族への保障も行っています。

公的年金がフォローできる人生のリスクって?

公的年金は、大きく「老齢」「障害」「死亡(遺族に対する保障)」というリスクに備えています。

公的年金の種類(基礎年金)
老齢基礎年金 障害基礎年金 遺族基礎年金

65歳から終身給付を受けることができる年金。普通、「年金」というとこの老齢年金を指す

加入中、病気やけがなどで一定の障害を負った場合に支給される。また、20歳前の障害にも対応している 年金受給者や被保険者が亡くなったとき、配偶者(※)か原則18歳以下(※※)の子が給付を受けられる
※夫が遺族基礎年金を受けられるのは、妻の死亡が平成26年4月1日以降の場合
※※18歳になった年度の3/31まで

※より詳しい支給要件、給付水準や厚生年金の内容については、日本年金機構のサイトでご確認ください

日本年金機構

まとめ

  • 公的年金は、予測することができない人生のリスクに備え、すべての人が安心して暮らせるように国が制度化している
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