まわりにだれもいないのに声が聞こえたり、いつも人に見られている気がする、まわりの人が自分に危害を加えようとたくらんでいるようで怖い、不気味なイメージが目に浮かぶ、といったサインがある場合は「統合失調症」という病気の始まりかもしれません。
統合失調症は、現実と非現実の境目があいまいになって、考えのまとまりが悪くなる病気。順序立てて考えることができない、意欲が低下して身の回りのことをするのもおっくうになる、その場の状況に応じた感情が生まれない、人とのコミュニケーションがうまくできない、集団の中でなじめない、いつも同じ考えが頭の中を支配している、といったサインが特徴です。
初めのうちは、気分が落ち込んで集中力ややる気がなくなる、眠れないといった「うつ病」のようなサインが出たり、不安や緊張で神経過敏になったり、考えが頭の中でスピードアップしたり、逆にスローダウンしたような感覚を覚えたりします。
いつのまにか自分をとりまく世界が変わってしまって、こころが不安定になり、これまでできていたことができなくなった、家から出られない、眠れなくてつらい、というときは、早めに家族に話して、こころの専門家(
→こころの専門家)に相談しましょう。
→エピソードを読む:
私の場合、僕の場合(ZOOさん)
→ヘルプノート「統合失調症」