ケースに学ぶ
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高層ビルに近づくことができない
会社員Hさん(36歳、女性)の場合

地震があったあの日、私は高層ビルの29階で仕事をしていました。今までに経験したことのない揺れが長く続き、終わったと思ったら、また余震で揺れる。2回目に揺れたときは、死んでしまうのではないかという恐怖を感じました。

それから1カ月以上たった今でも、小さな揺れのようなものを感じただけでも、その時の恐怖がよみがえります。また、ビルに入るだけでも心臓がどきどきして手が震えて涙が出てきます。夜中には、ビルの中で揺れている悪夢を見て飛び起きるので、怖くて眠れません。ときにはテレビでビルの映像を見ただけでも地震当日のことが一挙に思い出されて、いても立ってもいられなくなります。地震の日から高層ビルに近づくことさえできなくなってしまいました。今ではテレビも新聞も読むことができず、仕事にも行くことができません。いつもイライラして、つい家族に怒鳴ることもあります。

どうしてよいかわからず、ついに精神科に一緒に行きました。そこで、PTSDだと言われ、服薬とカウンセリングを受けることになりました。
少しずつですが、気持も落ちつきはじめています。


 

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